銀河帝国攻略戦⑤英雄は遅れてやってくる。
「お、来たわね。実はちょっと面倒な事が起きてね」
刻々と戦争の状況が更新されるグリモアベース。
喧騒に包まれる中、集まった猟兵達を前にミア・ウィスタリアは背後にホログラムウインドウを出す。
銀河帝国の布陣がマップ化された画面に進行ルートと現状の到達地点が表示された。
続いて宙域の端に幾つか点滅するビーコンが表示される。
あそこは確か……。
「皆の活躍のおかげで侵攻作戦は順調みたいね。それ自体は良いんだけど……ほら、作戦開始直後に解放軍の人達にも集まってもらったでしょ?実はちょっと遅刻してきた奴がいたらしくてさー。迎えに行って上げて欲しいの」
まぁ此方も気付けなかったわけだけど、と苦笑するミア。
該当宙域は先日、ミディア・スターゲイザーによってスペースシップワールドにおける数々の船にワープドライブ機能が付与された場所だ。
今、遅れてやってきたその志願船に帝国軍の戦艦が接近中だという。
ウインドウに敵戦艦のワイヤーフレームと、何やら小型の戦闘機らしき物が表示された。
「取り敢えず先に邪魔な敵戦艦を排除しないとね。敵艦の中まではアタシが送ってあげるから突入経路を考える必要はないわ。中にはデルタ・ファイターって言う敵の戦闘機がいるらしいけど、今回はブリッジを目指すまでもないしね。暴れるだけ暴れて中からぶち壊してやればいいのよ!」
手短に説明を終えるとホログラムウインドウが消え、星海へのゲートが現れた。
「戦況もここからがホントにヤバイところだからね。戦力は一隻でも多いに越したことはないわ!じゃ、よろしく!」
龍眼智
龍眼智です。
星海にて鉄風雷火轟く冬の日々、如何お過ごしでしょうか。
そうです、戦争です。
久しぶりのスペースシップワールド、張り切って参りましょう!
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦
『デルタ・ファイター』
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POW : 増援要請
自身が戦闘で瀕死になると【増援飛行隊 】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD : 帝国軍の栄光のために!
【制御不能の高速航行モード 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ : 対宙銃撃
レベル×5本の【貫通 】属性の【機銃弾】を放つ。
👑11
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サルベージ船「シャイニングフライデー号」の管制室は騒乱に包まれていた。
全長数十メートルの小さな機体の周りを帝国戦艦から放たれたビームキャノンの光線が何筋も駆け抜けていく。
コンソールに張り付いていたオペレーターの少女が青ざめた表情で振り返ると、ほぼ悲鳴と言っていい報告を上げた。
「艦長ダメです!この艦の出力では振り切れません!」
「クッ!……やはり集合期限に間に合わなかったのが仇になったな……せめて要救助者の回収ぐらい出来ないかと来てみたが……このままでは我々がそうなってしまう」
「縁起でもない事言わないでくださぁい〜!」
艦長が冷や汗を垂らしながら脱出の算段を練り始めたその時である。
背後にピッタリ付いて此方を撃墜しようとしていた帝国戦艦に小規模な爆発が見て取れた。
砲撃がピタリと止む。
「………何が起こっているんだ。」
船長を始めとした管制室のクルー達が固唾を呑んで見守る最中、新たな爆発が帝国戦艦を襲う。
白斑・物九郎
友軍の合流援護作戦っスか
ま、戦線を塩梅してやるのも狩りにゃ欠かせない準備ですしな
おう、羽虫がブンブン飛び交ってるじゃニャーですか
ホットゾーンど真ン中
ミアの転送の腕もまあまあ確かだったみたいっスね
ンじゃ行くかァ
ワイルドハントの始まりですわ
●WIZ
下手な盾の類は貫いて来そうっスね
防御よか回避重点で、弾雨を掻い潜って接近(野生の勘+ダッシュ)
貫通弾に耐えられそうな素材の遮蔽とかが見て取れたなら、そこの影を伝っての機動も視野に入れまさ(地形の利用)
すばしっこそうな輩は命中率重視で刻んでくに限りますわ
フリッカーやリードブローから繰り出す【ビーストドライブ】で、確実にブチ落として頭数削ってってやりまさァ!
スピーカーからけたたましいアラートの音が鳴り響き、辺りは警告灯の紅い光に満たされる。
「ーー緊急事態発生。
ーー緊急事態発生。
格納庫に所属不明の侵入者を複数確認。
各員は至急迎撃に移れ」
猟兵達がゲートを抜けて降り立った先は、帝国戦艦内部の格納庫だ。
外宇宙と直接繋がっているこの区画は、床の広さもさる事ながら天井が目に見えないほどに高い。
左右には蜂の巣を思わせる六角形のカプセルが積み上げられて壁となり、宛ら谷底の様な光景だった。
カプセルの入り口と思わしきシャッターが次々と開き、ワラワラと新たな球形戦闘機、デルタ・ファイターが姿を現わす。
まるで巣に近付く外敵を殲滅せんとする雀蜂の大群の様相。
それを下から見上げるは白いマダラとヘアピンだらけの黒髪に紅黒模様の猫耳一対、パッと見「招き猫を擬人化したみたいな」ナリの甚平姿。
白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)である。
「おう、羽虫がブンブン飛び交ってるじゃニャーですか。ホットゾーンど真ン中ってか?ミアの転送の腕もまあまあ確かだったみたいっスね」
その口調からはとても戦場の真っ只中にいるとは思えない、夏の夜に蚊が飛んでいてうっとうしいとでも言うかの様な気怠さと気軽さが見て取れる。
デルタ・ファイター達が陣形を形成すると、突撃しながらの機銃掃射を仕掛けてくる。
降り注ぐ鋼鉄の雨は、無重力に限りなく近い格納庫内に置いて空気抵抗等と言うものとは無縁である。
故に発射機構の衝撃をそのまま慣性へと変換。
その速度、実に秒速八キロメートル。
しかし、物九郎はその死線の合間を難なくすり抜けると床を蹴って跳躍、戦闘機陣形の真横に辿り着いた。
犬歯を剥き出した獰猛な笑みを浮かべたその姿に、獲物に牙を突き立てる肉食獣の愉悦が透けて見える。
「ハッ、砂嵐の王に雨が効くとでも思いましたかよ。ザ・レフトハンド――【怪力】ON」
しなやかな身のこなしから振り抜かれるフリッカージャブが空を切る。
これは空振りか?否、異変は此処からである。
宙で身体ごと一回転した物九郎の腕が見る間に膨れ上がり、巨大な猫の腕に変化する。
もう一度言おう。
格納庫内は限りなく無重力に近く、空気抵抗とは無縁だ。
遠心力×身体のバネ×巨大化した腕の質量×膂力=破壊力
その全てを一つのベクトルに収束させた超獣の一撃が数機のデルタ・ファイターを一気に薙ぎ払った!
「ハッハァ!ワイルドハントの始まりですわ!」
大成功
🔵🔵🔵
ミスタリア・ミスタニア
ハッ!敵の艦内とはいえ戦闘機で鎧装騎兵に勝てるはずがないと教えてやるぜ!
宇宙戦争の主役はオレら鎧装騎兵で、戦闘機は時代遅れなんだよ!
まぁ場所が艦内だと勝手は違うが、戦闘機が飛んでるってことは無重力かそれに近いんだろ?なら、問題ないぜ!
どれだけ暴れても気にしないでいい場所だしな。アームドビットとダガービット展開して牽制して、連携崩して孤立した機体に突っ込むぜ!
孤立した機体の懐に飛び込んでパイルバンカーで装甲ぶち抜いて、そのまま大型熱線砲(ブラスター・ランチャー)をゼロ距離射撃だ!
一機ぶっ壊したらそれを残りの敵に蹴っ飛ばして、次の獲物を探していくぜ!
ハハッ!伊達に翠の疾風と呼ばれてないぜ!
轟音。
爆炎を噴き上げながら操縦不能に陥った球体の戦闘機が壁に激突してひしゃげる。
衝撃に耐えきれなかった構造材が蜘蛛の巣状のヒビ割れを走らせながら巨大なクレーターを形成した。
地を砂嵐の王が行くなら、空を行くのは翠の疾風か。
宙空を縦横無尽に交差しながら飛び交うデルタ・ファイター達に混じって飛び回るのはミスタリア・ミスタニア(宇宙を駆ける翠の疾風・f06878)だ。
球形戦闘機達は同士討ちを警戒してか、発砲は牽制程度で積極的には撃ってはこない。
相手は鎧装騎兵一人、なら質量で押した方が有利と判断したか、スピードを上げ体当たりを仕掛けてくる。
「ハッ!敵の艦内とはいえ戦闘機で鎧装騎兵に勝てるはずがないと教えてやるぜ!宇宙戦争の主役はオレら鎧装騎兵だ!戦闘機なんざ時代遅れなんだよ!」
ミスタリアは翠の髪をなびかせながら突進をかわすと、大型熱線砲をガチャリと構え直す。
戦場で生まれ、戦場で育ってきた。
戦闘機に囲まれる等、今までの人生で果たして何度あった事だろう。
答えは、最早数える気にもなれない程沢山。
彼女にとってはこの程度、日常のワンシーンに過ぎない。
「アームズビット、ダガーズビット展開!」
腰回りに装着されていた自立砲台が起動し、正に軌道が交錯しようとしていた二台の球形戦闘機の合間にビームを撃ち込む。
蚊柱の様にミスタリアの周りを飛び回り、全方位から襲い掛かる事で包囲陣形としていた球形戦闘機達のフォーメーションに僅かな穴が開く。
そこを見逃す彼女ではない。
すかさずビットの一撃によって陣形から外れるコースに陥った一機目掛けて突撃をかける!
ガラス張りの球体に着地するや否や、抱えた大型熱線砲の砲口を押し当て引き金を引いた。
磨き上げられたツヤツヤの表面に熱線砲の固定アンカーがガッチリと喰い込み、極太の杭が無慈悲に積層カーボンファイバー製のガラスを突き破った!
姿勢制御が困難になったのか、火花を散らし大きく傾くデルタ・ファイター!
だが、これで終わりでは無い。
「よっしゃあ!バンカー、捉えた!ゼロ距離、これで!いっちまえよやぁぁぁぁ!」
低い駆動音を立てて魔導砲の先端に光が集まっていく。
次の瞬間、接地面が光を放ったかと思うと、極太のプラズマ光線が球形戦闘機を貫通し格納庫の壁を穿った!
大穴の開いたその向こうには無限の星海が広がっている。
ミスタリアは既に残骸と化したデルタファイターから大型熱線砲を引っこ抜くと、未だ陣形を保ったまま蚊柱を形成する集団に向けて機体を蹴り飛ばした。
「ハハッ!呆気ねぇな。次はどいつだ!?」
大成功
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ゾーク・ディナイアル
「キャハハ!敵をぶっ潰すなら任せてよ、戦果は稼がないといけないからねぇ!」
☆戦術
SPD勝負
UC【ハルシオン起動】でハルシオンに搭乗して戦うよ。
「銀河帝国って名前がさぁ…まず気に食わないんだよねぇ!」
スラスターを吹かせ、高機動で飛翔しまずはビーム銃の『二回攻撃』で牽制。
「避けたら大事な艦に穴があくぞぉ!」
敵の攻撃は『見切り』で躱しながら接近して『怪力』機構でビーム剣を振るい『カウンター』で斬り裂いたり、ビーム剣を突き刺して『傷口を抉る』ように機体のコクピットを焼き切り敵機体を撃墜していく。
「戦果がなけりゃあ!また出来損ないって言われるだろぉ!」
※アドリブ歓迎
※ハルシオンは騎士甲冑のようなロボット
「キャハハ!敵をぶっ潰すなら任せてよ、戦果は稼がないといけないからねぇ!」
壁に開いた大穴を通り、新たに艦内に降り立ったのは全長七メートルはあろうかと言う巨大な人型ロボットであった。
何処か中世の騎士甲冑を思わせる無骨なデザイン。
警告灯の赤い光を浴びて赤黒く揺らめく灰銀色の巨人から響いたのはしかし、狂気に染まった甲高い女の声だった。
ゾーク・ディナイアル(強化エルフ兵の出来損ない・f11288)が搭乗する試作人型魔導騎士《ハルシオン》である。
デルタ・ファイター達が新たな侵入者を検知したのかワラワラとハルシオンに群がってくると一斉に集中砲火を浴びせてきた!
咄嗟に腕部の大型シールドで弾幕を防ぐゾーク。
目の前の状況とは別に、彼女の胸中には苛立ちが渦を巻いていた。
敵は国家だという。つまりこれは国を相手取った戦争という事になる。
それはいい。
だが、名前が気に入らない。
「銀河帝国って名前がさぁ…まず気に食わないんだよねぇ!」
スラスターを吹かせ、七メートルの巨体が一気に宙に躍り出る。
すかさず向かってきた数機の球形戦闘機にビーム銃の連射を浴びせ撃墜する。
そう、【銀河帝国】。
よりにもよって【帝国】だと?
その名に自分がどれだけの物を奪われ、虐げられ、苛まされて来たか解っているのか?
フェイスガード越しに見えるハルシオンの目が痙攣する様に忙しなく動き回り、のたうち回る様に首が揺れる。
がくんがくん。
がくんがくんがくん。
がくんがくんがくんがくん。
そして吼えた。
「戦果がなけりゃあ!また出来損ないって言われるだろぉ!」
そこから先は、正直、よく覚えていない。
敵も艦内の損傷レベルをこれ以上上げたくなかったのか、自らを囲む三枚の翼を前方に密集させた形に変形させた。先程までの球形では無い。流線型の矢じりの様なフォルムだ。
それが沢山向かって来て、斬って、刺して、斬って、斬って、斬って。
果たしてそれは戦闘と呼べたかどうか。
気が付くと、彼女の足元には沢山のデルタ・ファイターの残骸が転がっているのだった。
大成功
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「――警告。
――警告。
第三区画において外壁、第二装甲壁の損傷を確認しました。
機体損傷率――60%を越えました。
船内の大気濃度――80%――70%――
10秒後に、隔壁を閉鎖します。
第三区画にいるクルーは、至急、退避してください」
虎熊・月霞
いやぁ、あっちに行ったりこっちに行ったりで色々大変だぁ。戦域が広がって目が届かないところとか出てきそうだなぁ。
だから、遅刻した人たちも早く合流して手伝ってほしいねぇ。
何だか面倒臭いのが敵船内に詰まってるみたいだねぇ……速いし固いし、その上増援も呼ぶみたいだしぃ。
まぁ動きが速くても見切れない事も無いし、僕の怪力なら砕けない事も無いかなぁ?
それに、いくら機械でも霞を捉えるってことはぁ、簡単には出来ないでしょー?体を霞化して接近して斬っちゃうよぉ。大体の攻撃はすり抜けるし。
ちゃちゃっと片付けて本隊と合流したら前線に戻らないとなぁ。
あー、前線は面倒なことになってそぅ。
……帰って寝てたらダメ、だよねぇ。
戦闘機の残骸がハラハラと雪のようにゆっくりと降ってくる。
蜂の巣の様なハニカム構造になっていた壁のカプセル群は、先程までの戦いで見るも無残な様相を呈していた。
いたる所で黒煙あげて小規模な爆発が起こり、千切れた電線が短絡を起こしてスパークし、火花を上げる。
そんな、岩山の様になってしまったカプセルの崖を飄々とした動きで登っていく少女がいた。
黒と金の二層の髪、極東の軍服らしき黒の衣装に艶やかな藤の羽織。
ここが星海を行く船の中ではなく、麗らかな桜の小径であればさぞや絵になった事だろう。
「いやぁ、あっちに行ったりこっちに行ったりで色々大変だぁ。戦域が広がって目が届かないところとか出てきそうだなぁ」
下を見下ろしながら少女、虎熊・月霞(電紫幻霧・f00285)は気怠げにため息を付いた。
今、彼女がある思惑の基目指しているのは壁の中腹にある換気ダクトである。
既に戦況は此方に有利に傾いている様だし、余り時間をかけすぎるのも良くない。
しかし、相手は物言わぬ無人兵器だ。
例えどれだけ戦況が不利であろうとも止まることはない。
――其処に敵がいる限りは。
月霞のいる場所から左右にほど近いカプセルのシャッターが一斉に開くと、十を超える数のデルタ・ファイターがもつれ合いながら飛び出してきた!
しかし様子がおかしい。
既に制御系統に異常を来しているのか、数機は飛び出した勢いのまま反対側の壁に突っ込んで自滅し、更に数機はお互いに機銃を打ち合い同士討ちした。
残ったのは数機に過ぎないが、それでも月霞に向かって真っ直ぐに突撃を仕掛けてくる。最早後先など全く考えていない、完全なる神風特攻だ。
「うわぁ……何か面倒くさいことになってるなぁー。もぉ邪魔しないでよー」
少女の小柄な体躯に比べれば数倍に匹敵する鋼鉄の大質量が迫ってきているというのに、彼女の声音には微塵も焦りが感じられない。
――その時、不思議な事が起こった。
トップスピードの球形戦闘機達が回遊魚の如く壁に激突する正にその瞬間、月霞の肢体が端から砂の如く崩れ去ると風に溶け、霞の如く宙に消えた。
球形戦闘機達が恐ろしく鋭利な何かで両断されると、残骸を周囲に撒き散らしながら壁に降り注ぎ爆発の連鎖を起こした。
轟音と振動、熱波の連鎖が格納庫を舐め尽くす。
『霞は流転し、捉えず流れて今眼前に。流れに身を任せよってねぇ』
―――霞流転在。
身体を霞に変えることによって刀の斬撃を見舞う月霞のユーベルコードである。
衝突によって大穴の開いたエアダクトから彼女は再度身体を霞へと変える。
気体と化した身体がエアダクトを駆け巡り、やがてコアマシンの場所を突き止めた。
そう、これこそ彼女がエアダクトを目指した思惑である。
「ほいっと、いっちょ上がりー」
鍔鳴りの音と共に、コアマシンが両断された。
●脱出
こうして完全に沈黙した帝国戦艦を後にした猟兵達は、引き返してきたシャイニング・フライデー号に乗り移り、前線へと向かっていた。
新たなる解放軍の、仲間を連れて。
「あー、前線は面倒なことになってそぅ。……帰って寝てたらダメ、だよねぇ」
「ダメです」
猟兵達から総スカンを食らう月霞を見ながら、楽しげに笑う船長なのであった。
成功
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