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フェイスレス・ゴッド・ラック

#サイバーザナドゥ #ダストエリア #ネオカダス

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#サイバーザナドゥ
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#ダストエリア
#ネオカダス


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●ネオカダス・イン・アビス
 深淵――!
 それは屈強なデスブリンガー、恐れ知らず(ドレッドノート)たるヤクザウォリアーすらも忌避する、サイバーザナドゥの最下層、ダストエリア。数多のジャンクが重なり巨大迷宮と化している此処は正しく忍者に巨大企業群(メガコーポ)、無きっ面に蜂――どろどろと溢れる超濃厚骸の海(カオス)のなんとおぞましい事か!
 最早この地に※※※※など在らず、ただのたうつは泥水じみた負け組サイボーグの群れ。お互いの傷を舐め合い日々生き残る事しか考えられない影、影、影――嗚々! あれは何だ。※※がおろした蜘蛛の糸か、或いは悪魔のこぼした導の石炭か――此処を我等が神の『聖域』とします。実際安全。嗚呼、彼方からなだれる混沌、渾沌、カオス。
 誰が告げたかここら一帯はネオカダス、摩天楼(ジャンク)聳える過去(オブリビオン)の支配領域(ドリームランド)。
 今ならタダで啓蒙(オクスリ)が貰えます、とても幸せ。

●グリモアベース
「ふぅ――あ。皆さん来てくれましたか。いやぁ新しい世界……サイバーザナドゥでしたっけ? あそこのお薬は悪くないですね。合法阿片と合わせたら最高に飛びます。えっ? そういう話ではない? そうです、そうです。予知の内容でしたね」
 キセルを机に置いたグリモア猟兵は『実際安全』『啓蒙たかまる』とか書かれている包装を取り出した。サイバーザナドゥの最下層、ダストエリアで流行している『オクスリ』らしい。使用済みなのは見なかった事にしよう。
「んー。どうやらきな臭い連中が『こんなの』ばら撒いてるそうですよ。そんで厄介な事に『ダストエリア』はどこぞの根城みてぇに迷宮化しています。ジャンクに塗れたそこを片っ端なんてやってられません。そんで現地人(サイボーグ)どもに訊ねるのが宜しいでしょう。あ、暴力が手っ取り早いかもしれませんね。実際早いですし」
 拳を握り締めてグリモア猟兵がシュッシュとシャドー。
 ヤクザウォリアー並の殺意を込めなければ意味はなさそうだ。
「そんで敵さんの根城に撲り込みですよ! モラルの『も』の字もねぇんでサクッとやっちゃってくださいね! そんじゃあ宜しく!!!」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 サイバーザナドゥ最下層、ダストエリア。
 巨大信仰迷宮ネオカダス。

 第一章。
 ネオカダスにて情報収集を行います。
 悪さしているオブリビオンの根城を突き止めましょう。
 住民はオブリビオンに支配されています。それ以上の暴力を見せつけたら直ぐに土下座するかもしれません。暴力で解決するのが絶対ですね。

 第二章。
 根城の近くで集団オブリビオンとの戦闘です。

 第三章。
 根城に突入し強大なオブリビオンを倒しましょう。
 詳細不明。

 宜しくお願い致します。
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第1章 日常 『ガラクタ探し』

POW   :    探す

SPD   :    探す

WIZ   :    探す

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 サイバーザナドゥ最下層、ダストエリア。
 その一区画、いや、区画と謂うには異常に大きい領域(テリトリー)。信仰と称された弱肉強食(ピラミッド)聳える、幻想的(サイケデリック)な深淵――誰が名付けたのかネオカダス、屈強なデスブリンガーすらも失禁する迷宮。
 野晒しにされたジャンクに蔓延る骸の海、最早、空気そのものが啓蒙(クスリ)と言っても良いだろう。天国から点眼なんて神にも成せない、つまりそういう事だ。
 猟兵(きみ)は溝鼠(ズーク)犇めくこの場所でオブリビオンの根城を見つけなければならない。一番手っ取り早い方法は住民を脅して吐かせる事か――やっぱり暴力、暴力こそがこの世界で生き残る唯一の道。
 負け組サイボーグの使い方はよくわかっている筈だ。
楠井・沙智
サイバーパンク……だっけ?こんな世界もあるのね。
幾つになってもお酒も煙草も禁じられてる銀誓館出身者には、一番遠い世界かもしれない。
とりあえず、ダストエリアを彷徨いてみようかな。普通の女子大生風の姿の私なら、自然と怪しい人達が寄ってきてくれるんじゃないかな。
サイボーグの人に会えたらまずはアイサツ。大切な事です。オクスリの出所を探してるんです。何か知りませんか。
聞き入れて貰えず攻撃させそうなら仕方ないね。【黒影剣】で闇を纏いかわします。
死角から相手に触れて生命力を吸収して衰弱させ、改めて聞き込み。素直に話してくれるかな?みんな良い子ならお姉さんもにっこりだよ。
やっぱり暴力。暴力は全てを解決するね。



 鉄と血の臭いが咽喉に粘ついて骸の海(オクスリ)の滓(けむり)が忍び寄る。退廃と悪徳の蔓延る世界観(サイバーパンク)、まるで遊戯(ゲーム)の世界だと猟兵(オマエ)は思った。お酒と煙草は二十歳になってから、そんな常識も赦されていないとても綺麗な銀誓館出身者(きみ)には縁遠い場所だろう。されど、嗚呼、世間知らずには旅をさせろと有名な何某さんも説いている――とりあえず、ダストエリアを彷徨いてみようかな――鴨が葱と鍋とバーナーを背負ってやってくるような女子大生(かっこう)だ、おそらくヤクザな連中が近寄ってくるだろう――おう、姉ちゃん。良い啓蒙(クスリ)あるよ。実際安全だしすごく安い、今なら煙管(パイプ)もつけるからこっちに如何だい?
 ぺこり――なんとも莫迦みたいな挨拶だ、イマドキそのような礼儀は流行らない。ニンジャもヤクザも警察もアンブッシュが基本なのだ。オクスリの出所を探してるんです。何か知りませんか――HAHAHA! 姉ちゃん、アザトホースなんて御伽噺信じちゃいねぇがこんな奴がいちゃあ笑い飛ばせねぇな! オクスリなら、ここに、あるんだよ――凝視(ガン)とばし! 一般サイボーグなら失禁間違いなし! すこぶる怖い。
 されどヤクザが『見つめていた』のは虚空だった。猟兵(かのじょ)は逃げ出したのか――否、ヤクザの背後、闇から出でる腕、これは古代の叡智ユーベルコードだ。真逆、実在していたと謂うのか――つぅ、と触られたヤクザは脱力、地面とのキス、土下座!
 素直に話してくれるかな? みんないい子ならお姉さんもにっこりだよ――はい、よろこんで。私達はただのバイヤーです、造っている方々は別の所にいます。ぐりぐりと額をジャンクに押し付ける。にじみでた赤色……。
 やっぱり暴力、暴力は全てを解決するね。どうやら啓蒙(オクスリ)は深淵の深淵、迷宮の最奥で造られているらしい。猟兵(オマエ)は意気揚々と歩を進めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

サイモン・マーチバンク
相棒のチェルシー(f36420)と

開幕治安が最悪では?
アポヘル育ちでもなかなかこれは強烈ですよ……
とりあえず暴力、行きましょうか

武器の類は『デビル・ストマック』に収納しておきます
治安の悪い場所に小柄な男と小綺麗な女の子
【悪目立ち】は絶対にするでしょうね……
果たしてどんな奴が寄ってくるか……

男にはチェルシーを庇いつつ対応します
金は持ってないですし、チェルシーを渡すわけにも……
どうしよう……と怯えたフリをして、頃合いを見て反撃に出ます

とりあえず【怪力】で数発殴ってから『ラビットフット』を取り出し脅しましょうか
この程度、修羅場の内にも入らないですから……
命が惜しければオブリビオンの根城を教えて下さい


チェルシー・キャタモール
相棒のサイモン(f36286)と

なかなか凄い世界に来たわね?
この都市も危険な香りがするし……
暴力は致し方なし、よね

サイモンと並んで進んでいくわ
『コウモリさんの傘』で相合い傘してあげる
そうすれば間抜けな兄妹やカップルなんかに見えるでしょう?

ノコノコ声をかけに来たのはチンピラの男
どうしよう、怖いわ……なんてサイモンの後ろへ
本当は全然怖くないのだけれど
金か女を置いていけ、なんて本当にお決まりの台詞に笑いそうだもの

サイモンが上手く情報を引き出してくれれば、後は私がやるわ
男の生身の部分に触れてUCを
気絶する程度に生命力を奪っておくわ
おやすみなさい、素敵な悪夢を
せめてもの優しさで身体は物陰に隠してあげる



 眼球と称された宝石が四つ、ジャンク塗れの奈落(そこ)へと転がった。大惨事は日常と名を変えて巨大な信仰(カダス)を孕んだとでも謂うのか。ぶぅぶぅと吐き散らかされた骸の海が猟兵(ふたり)の隙間を縫って往く――強烈な打撃音と共にサイボーグの欠片が降ってきた――開幕治安が最悪では? 兎の君は溜息を漏らして育ちの世界(アポカリプスヘル)を想起する。彼方に蔓延る人工灯(ネオン)が脳髄に突き刺さった。これはなかなか、強烈ですよ――大丈夫だろうかと隣の相棒(おんな)をチラ、と視る。
 危険な香り『だけ』が蔓延していた、濃厚な骸の海の滓が鼻腔(あな)を擽り、尾の先端まで侵されるような心地か。まるでイカレタ遊園地、ドーザーの群れに強化骨格(サイバネ)を施したかのような感覚だ。ああ、猟兵(ふたり)、意見が合うならばただのひとつ――暴力。埒外の力で数多を突破する他にない。崩れ落ちたパーツの山が歓迎していた。
 猛々しい武器(エモノ)の類は腹部(ストマック)に入れておくのが好ましい、錆鉄の汚濁(きたな)さに痛めそうだがそんな杞憂(こと)を考えている余裕はない――蝙蝠さんを真ん中におとぼけカップルの真似事だ。小さな男と綺麗な娘、なんとも美味そうな餌(にく)ではないか――彼方から何者かがやってくる、重武装したヤクザの類だろうか。
 おにーさん、おねーさん、いいものあるよ。今なら実際安いしナチュラルなブツだからすこぶる安全。おひとつ如何だい? ヤクザ然とした巨漢が啓蒙、と書かれた包装を渡してきた。嗚々、なんともおぞましい営業スマイル、これではズークも逃げ出すのではないか。こわい――相棒の後ろに隠れる君。かばいながらお金は持っていませんと震える君。
 いい傘もってんじゃねぇかおねーさん、金がねぇなんて嘘吐くんじゃねぇよ。激昂! 夜闇に聳える広告バルーンが如くヤクザの堪忍袋が爆発四散した。ふるふると震える猟兵(ふたり)、せまる、せまる、ダストエリアの洗礼――!
 ぶふ、と夢魔の空気(わら)いが漏れたと同時に猟兵(おとこ)の方が動き出した。ヤクザの顔面に右ストレート! 驚愕と共に吹っ飛ぶヤクザ、いくらか痣となって目と鼻の先には――リボルバー! 兎の足跡が前頭葉をたたく――形勢逆転、ヤクザは跪き両手を地面にうつくしいゴメンナサイ。「命が惜しければオブリビオンの根城を教えてください」
 こ、この薬は神様の体液で合成されていると聞きました。はい、神様が居るのはもっと奥だと知っています。だから見逃してください――がくがくと怯えるヤクザの頬にふわりと感触、何だ、何が起きている。俺は何に触れている――異常なまでの怠さと波打つ眠気、おちる、おちる、サキュバスの夢(なか)にとける……。
 おやすみなさい、素敵な悪夢を。

 ジャンクの影に『それ』を残し、猟兵(ふたり)は根城へと歩を進める。虚空(うろ)に潜むのは虻か蜂か――今は未だ何者も知れない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
この世界は不思議と馴染む気がするです
サイバーニンジャ?
僕は違うですよー
由緒正しき化身忍者なので
だからこんなこともできちゃうのですよ
<傀儡廻し>
殴り倒したサイボーグに呪詛を寄生させて傀儡化
必要な情報を提供してもらうのです
なので黙秘とか無駄なことはしないほうがいいですよ
きっと君たちは少し賢くなって話してくれるはず
これは親切心から言うんだけど、ね
僕はスクラップからでも同じように情報を得られる
だから手加減にしっぱしても安心ですよ、なんてね
さて…賢さが足りない相手には暴力が一番だ!
君たちもそう思うよね?
思わない?



 嘔吐(は)き散らかされたのは🌈色の戯れではなく、アンダー・グラウンドに落ちたオイルだろう。強烈なまでの『もらい』と共に悪質なネギトロが地を這っている。ああ、無残にもヤクザ、ニンジャ、その他にリンチ、いや、ミンチされた負け組サイボーグの最期。むぐむぐとジャンク・ドッグに喰われている――この世界は不思議と馴染む気がするです。猟兵(オマエ)は視界の隅の惨状をおいやって摩天楼(うえ)を向く、煌びやかなネオンから棄てられた糞・糞・糞――息絶え絶えの欠片(サイボーグ)が声を掛けてきた。オマエもニンジャなんだろう――猟兵(オマエ)は左右に首を振った。つまり、嗚呼、末路に見たのは本物の『ニンジャ』だとでも謂うのか。畏怖と共に斃れ伏した、名無しの残骸。
 残骸(ガラクタ)を踏み潰したのはここら一帯を仕切っているヤクザの群れだろうか。啓蒙(オクスリ)を脳直(すす)りながら汚物(よご)れを拭うようにオマエを視た――おうおう兄ちゃん、ここがネオカダスだってしっての放浪かい? まったく最近の若いのはいけねぇな、危機管理がなっちゃいねぇ。哄笑――まるで滓(クズ)を見下すような凶暴な言動、屈強なデスブリンガーでさえも怖気づく威嚇(メンチ)!
 因果応報――そのような諺(ことのは)が相応しいと闇が爆ぜ、眩むような感覚にヤクザは堕ちる。ここは果たして何処なのだろうか。素晴らしい、彼方側に歪み、蠢く尖塔(いしき)が視えた――ぐるり目玉はあらぬ方向へ、滝の如くに情報を漏らしていく。
 はい。その通りです。私は啓蒙(オクスリ)を売る為に動いている下っ端です。ええ、絶対黙秘(だま)るなんてしませんとも、これはビジネスですから。よろこんでご案内しますよ、私は約束を破るようなヤクザではありません――。
 異様! 正気のヤクザは奇怪な現状に呆然、猟兵(オマエ)の格好(つら)を見て認識を改める。これがニンジャ、本物の、サイバーのつかない化身忍者! きっと君達は少し賢くなって話してくれるはず……ジャンク相手だって構わないよ、脳味噌が無事なら情報(もつ)をとれる。手加減は苦手――かしこまりました!!! 私達もそう思います!!!
 ちらつかせた暴力が深淵(アビス)への道をひらく。
 啓かれる前に壊さねばならない。

成功 🔵​🔵​🔴​

バースト・エラー
V12の暴力的な咆哮を轟かせモルセデスで乗り付ける
待たせたニャア、設定上我が故郷
さてさて聞き込みに暴力なんてエレガントじゃないニャア
やっぱりここは知的にスマートなアレの出番よ

呼び出した資本主義の暴力で一帯の勢力を買い占めます
奴等はお薬が欲しいニャア
お薬でやる気を出す⇒やる気を貰う⇒お金が増える⇒お薬買う
まさに永久機関。世界の真理はここに解かれた
それじゃあ全部話してよね
大金で骨抜きにされた××なんぞ※※するのは楽勝だニャ
言うこと聞いたらもっともっとくれてやるニャ
この永久機関で果てる迄好きにするといいわ

目的地を聞いたら……さて、行こうかニャ
ミャアが誰だって? 教えてあげません
特に、この世界ではね



 泥(オイル)と鉄(ジャンク)の道を駆けるアレは何か、半分ほど錆びれたサイボーグのオツムでは理解出来ない。暴力的な轟音(ねいろ)と共にダストエリア、巨大信仰迷宮(ネオカダス)を爆(は)ぜるのは黒いモフモフ。イアイア啼きながら気弱な真似事でも散らかすのか――待たせたニャア。戸を抉じ開けるかの如くに顕現(あらわ)れた猟兵(オマエ)の名はエラー。猫神様のお通りだと汚染ガスが象徴する――いらっしゃいませと蠢いた、嗚呼、設定上懐かしき我が故郷(せかい)。さてさて。廃棄されたネギトロでも食べていたのか、溝鼠(ズーク)の戯言を聞き流した。聞き込みに暴力なんてエレガントじゃないニャア。一般的な解決方法に見向きもしないとは、流石はライブストリーマー。選択すべきは、塑う、変幻自在なライフ・ハックに違いない――知的にスマートなアレの出番よ。
 盲目白痴(アザトホース)は御伽噺なのだとヤクザの群れが笑っていた。まるで骸の海に溺れた果実(ザクロ)とでも表現すべきか――店長、替え玉ひとつニャ――嗚々、サニドよ、寝ておられるのですか。積み上げられた札束(ちから)がコーポを纏め上げる。ダゴンくん、ダゴンくん、そのナイスガイな一言で無限ループしてくれ。
 世界の真理はここに築かれ、あまねく啓蒙(やるき)が昂ってくる。お薬ください。どうぞ。ありがとうございます。お薬なくなりました。ください。どうぞ。ありがとうございます――全部話してよね。わかりました、■■■さん! 不具合がこの世の核と成り得る、すべてはネオカダスの深淵(最下)か。骨抜きにされた××なんぞ※※するのは楽勝だニャ。
 あとは勝手に果てるまで、啓蒙(オクスリ)決めたら悦ばしい――そろそろ行こうかニャ。磯臭い地獄(インスマス)を後にしてモルセデスが嘔吐(はし)り出す――廃人寸前の負け組サイボーグが「あなたが佛か」と口にした。
 教えてあげません――ミャアはミャアでしかニャアですから。
 噴き出した汚濁(けむり)の彼方でひとり、壁を殺した。
 ――特に、この世界ではね。

成功 🔵​🔵​🔴​

外道・紫
さて、新しい世界か
私の故郷のアポカリプスヘルよりも技術は進んではいるようだが

ダストエリア、か……ふむ、ゴミ箱と呼ぶにふさわしいといったところか
これでも医者だが、クスリの見分けなどつくわけがない
ましてや、私の知らないモノだらけで、理解の外のモノばかりだ……はは、これほど楽しい世界はないな
可能であれば薬瓶、無くとも打ったあとの人の肉でもあれば良いが
あのメイドの吸っていたモノはまだ市販品だしな、それ以上に粗雑で粗末なものを探さねば

にしても……死骸は落ちてはいても、私の好みにはあまり合わないな
機械ばかりで生身は少ないか
まったく、良いせかいだな



 襤褸雑巾のように廃棄(す)てられた、グチャグチャなぬいぐるみが坐している。皮と肉で構築(つく)られた代物は、成程、サイボーグの『生身だった』塊だろう。解剖(さば)いたところで意味などないが興味深さが増してくる――塵箱(ダストエリア)から見上げた摩天楼(リアル)は猟兵(オマエ)の故郷(せかい)より発展的だと鳴いて魅せた。ああ、楽しい。これほど愉しい世界(もの)だとは想像以上だった。理外の民(サイボーグ)がのたうち、ころげ、ゲラりゲラりと発狂(わら)っている――彼等を蹴飛ばせば粗悪な啓蒙(オクスリ)が手に入るだろうか。あのグリモア猟兵(メイド)がキメていた啓蒙(もの)は市販品(マトモ)に過ぎない――。
 ジャンクの山――信仰の筵とでも謂うべきだろうか――を弄ってお目当ての啓蒙(かみさま)とやらに出遭ってみる。包装(ふくろ)を凝視(なが)めてみれば素晴らしい、脳直(すす)る方法も説明(と)かれていた――ある種のロボトミー、掘削(ほ)り進めて突っ込めば完璧(うつく)しいのだろう。
 薬瓶(どくろ)を称えていたのだ、その危険性は容易に解せる。嗚呼、死にはしないのだろう。死んだように涎と言辞(サラダ)で汚れるのだ。
 しかし――なんとも衛生的(ゆかい)な塵箱(アンダー・グラウンド)だ。黄金色で反映(うつ)せば機械(ジャンク・ジャンク・ジャンク)。くっつける為の生身(にく)が愈々見当たらない。まったく、良いせかいだな――誰かの臓器だったぬいぐるみが仲間を見つけたように燥ぎ、騒ぎ、沈黙(し)んでいる。
 末法の世に蔓延る骸の海が肺胞(ぶどう)の味を確かめていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

グリン・モニタ
さぁて、こっち(ザナドゥ)に落っこちてからすぐにこんな依頼とはな。
ま、少し暮らしただけでもこの世界の流儀は身に染みて分かってるぜ。
とりあえずは斧を担いでブラブラと散策するか。

たむろってる連中を見かけたら無防備に無造作に接近。
おい、ここいらで出回ってるオクスリのことを何か知らないか?
こんなチビ助に話すことはないっていうなら力ずくだ。
【怪力】で殴り飛ばし、斧を地面にたたき付けて顔のモニターの「赤い三日月」をケタケタ動かして「道を尋ねる」「オハナシ」を再開だ。

そうそう、道を聞かれたら快く答えるのが平和の基本だぜ?
平和に行こうじゃないか。ここであったことは忘れろ。それも平和の基本だ。



 ジャック・オー・ランタンの伝説を知らないサイボーグは田舎者として嗤われた。ウィリアムの生涯を語る者は決していないだろう。誰が呼んだかその悪魔(かお)は、嗚呼、まるでお伽噺に登場(で)てくる月に吼える電子(けもの)――ぽっかりと虚空(うろ)から転げ落ちたのは病的か或いはノイズ音か――ずりり、ずり、り、斧がうごめく。オマエは何か知らないか……?
 流儀(ルール)を守れないお子様(グール)はとっとと帰って神様(まま)のおっぱいでもしゃぶってな! 無防備かつ無造作な、無謀ともとれる猟兵(オマエ)の質問(ことば)にヤクザどもは一笑(わら)いをこぼした。啓蒙(オクスリ)買うなんて年齢じゃねぇだろ。おおよそ毒親(まま)かなんかに謂われて盗みに来たに違いない――その顔面(スクリーン)はお飾りかい――? 疑問符(マーク)と同時に地面(ジャンク)とのキス、衝撃(ひびわ)れが奔った。道を訊かれたら快く答えるのが満足(ホテップ)の基本だぜ?
 交渉――否、哄笑(ケタケタ)。叩き付けた斧(えもの)が土(ジャンク)を砕き、浮かび上がるのは『赤々しい三日月(マウス)』――もう一度だけ脅迫(つ)げてやれ、オハナシするのか、しないのか――平和に行こうじゃないか。お互いの為に。
 あ、嗚呼、わかった。わかったぜ旦那。実はな、ネオカダスってのはダストエリアの一部、土地名(なまえ)じゃねぇんだ。ここらを仕切ってる宗教団体(メガコーポ)の名前よ。い、謂うんじゃねぇぞ、気付かれたら俺も生きていられねぇ――。
「ここであったことは忘れろ」――それも平和(かみさま)とやらの基本だ。オブリビオンの根城(おうち)は見つかった、あとは鏖殺(ノック)する作業(おしごと)である。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『サイバー・ディーコン』

POW   :    我らの教義は絶対なり
【教祖(あるいは企業重役)に仕える信徒】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[教祖(あるいは企業重役)に仕える信徒]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
SPD   :    これぞ奇跡なり
【凝縮された骸の海の弾丸】を放ち、命中した敵を【猛毒の骸の海】に包み継続ダメージを与える。自身が【生身の部分を骸の海で汚染】していると威力アップ。
WIZ   :    我らの狂信を見よ
【狂信】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ネオカダス――それはダストエリアの一部、否、無限に茫々(ひろ)がる虚空(あな)に蔓延る、巨大企業群(メガコーポ)のひとつで在った。彼等は骸の海を啓蒙(オクスリ)として加工し、生身あるサイボーグに配っているらしい。
 そうして啓蒙(オクスリ)たかまった、哀れな一般市民(サイボーグ)は狂信者(オブリビオン)へと変貌を遂げる。嗚呼、サニドよ、目を開けてください――御伽噺に登場(で)てくるアザトホースその他は真実だと謂うのですか!
 我等の教義は絶対なり――教祖の潜む根城(おうち)を囲むように無数(あまた)の信者が立っていた。しかし、なんと異様(カオス)な輪郭(すがた)か――彼等には貌が無い。彼等には貌が無い。彼等には貌が無い。
 まさしくナイアーラトテップの化身、奈落のような雰囲気(アトモスフィア)。腹が減った(イア)の雄叫びと共に奇跡(ドリームランド)が幕を開けた。
グリン・モニタ
おいおい、「神話」のキャラクターはバーチャルにもいたが、まさかここにも顕現しているとはな。あいつらの厄介さもよく知ってるぜ。
が、対抗手段はある……俺専用のバイクとユーベルコードがな。

バイクに乗り込み、敢えて奴らの弾丸を受ける。そうすれば【フリーダムブレイズ】が俺を骸の海の継続ダメージから解放し、奴らに反射してくれるって寸法だ。
俺とバイクを包む炎は自由への灯火ってな!

さあ、敵の手を封じたら此方の番だ。
バイクで駆け抜けざまに斧を振り回し、生身だろうが機械部分だろうが関係なく叩き斬って鏖殺してやるぜ。

しかし、こいつらは尖兵にすぎない。
まさかとは思うが邪神の類が控えてやしねぇだろうな……?



 メカニカルな廃材(カンバン)にレッド・カラーが撒き散らかされる、映り込む言辞(サラダ)は神からの警鐘、或いは御伽噺(ファンタジー)からの崩壊(バベル)だろうか。ニャル・シュタン、ニャル・ガシャンナ――何処かで聞いた事のある呪文(ワード)が流れていく――おいおい。まさか『ここ』にも顕現しているとはな。連中の厄介さはよく理解している。此方の話は聞かないクセに、マシンガン・トークが喧しいのだ。何よりも――何頁費やして墓穴を掘るのだ、神様(カオス)。そうとも……対抗手段ならば傍らに。
 ハイスピード・バイクに跨ればこの世はあまねく自由(フリーダム)だ。あいつらみたく何でもかんでも設定(ふじゆう)される現(こと)はない。降り注ぐ弾丸、凝縮された骸の海――その程度の信仰(おも)いが如何した、燃え盛る炎(ちから)が反射(う)けて爆走(い)く――俺とバイクを包む埒外(ユーベルコード)は女神の灯火ってな! 因果応報、啓蒙(オクスリ)は実際身体に悪い。
 鈍く輝(ぎら)ついた杖(えだ)を砕かんと鉄塊(バイク)が突っ込んだ。ぶぉんと咆哮(な)ぐ斧(エモノ)が肉と歯車を断っておどる。相手が神だろうが佛だろうが人だろうが過去だろうが、一切合切、滅殺抹殺鏖殺だ。混濁(にご)り尽くした骸(からだ)が解体(バラバラ)と沈んでいった――しかし、奴等は哨兵(ざこ)に過ぎない。
 邪神(かみ)の類が根城に潜んでいるのではないか、ごくりと三日月(あか)がノイズを呑んだ。鎧の中身は虚空(くびなし)に違いない。

成功 🔵​🔵​🔴​

楠井・沙智
これがこの世界の悪、暗黒のメガコーポなのね。負け組を食い物にする勝ち組達。

ギターマシンガンを構えます。
数が多すぎて、機関銃の掃射でもなぎ払えないだろうけど、問題ありません。
弦を掻き鳴らして【ブラストヴォイス】。「共鳴する破壊音波」を奏でます。
「範囲攻撃」「追撃」。
固有振動に合わせた破壊音波を受けたサイボーグ体は、共鳴現象でそれ自体が同じ破壊音波を放ちます。
数が多く、無個性である程威力は高まる。10人の無貌がいるなら共鳴してその威力は100倍、100人なら10000倍。分かる、この算数が?
私のコードネームはスレノディ(哀悼歌)。この世界がパンクだろうと、怒りではなく哀れみで倒してあげる。



 インスピレーションを求めていた猟兵(オマエ)は下劣な太鼓(ダムダム)に中てられたのだ、情け容赦のないフルートが脳味噌を歪ませてくる――こんなものはいらない。雰囲気(アトモスフィア)から如何にか意識をもってくる。
 悪徳が栄える事に如何様な間違いが在るのか、と、教祖(なに)かの思念(おも)いが響いた。伽藍洞な負け組地獄を観察(なが)めながら貪る卵(シャンタク)は絶品だろう。これがこの世界の悪、暗黒のメガコーポの『やり方』なのね――我等の教義は絶対なり。神と同化する事で人類(サイボーグ)は新たな次元へと辿り着けるのだ――集いに々った信者(オブリビオン)、ざっと見渡して十か百か千か。たとえ那由他を越えたところで埒外(エネルギー)には関係ない――構えろよギター・マシンガン、奴等の臓腑(はらわた)を凸凹(こわ)すのは現(いま)だ。砕けて……!
 まるで蜘蛛の巣に引っ掛かった蠅(エサ)のようだと赤茶色(きみ)は定めた。弦(トリガー)を共鳴(あ)わせてしまえば数遊びだ――十の無貌がいるなら共鳴して百、百の無貌なら千、穿て々て々て――最早振動(ヴォイス)、止まる気配もない。
 哀悼歌(スレノディ)が拡散し、信者一人一人を鎮魂(ねむ)らせる。放棄されたオイルとジャンクに塗れて貌無し死体(ボディ)の山積みだ――この世界がパンクだろうと、怒りではなく哀れみで倒してあげる――バンザイ三唱した信者(だれ)かが臓物(はぐるま)を軋ませた。もう治せる技術者(ドクター)はいないだろう。
 ご臨終です――破壊音波の葬送(ね)を聞いて四散する哨兵。

成功 🔵​🔵​🔴​

外道・紫
はは、出てくる奴らはあまり変わらないか
考えればそうだ、汚染をしたのが例の啓蒙(薬)かオブリビオン・ストームかの違いしかないのだからな
ならばこちらも、やることは変わらないのだよ
とはいえ、人相手のメスでは分が悪い
骨をも切断する特別製だ、これで切り刻んでくれる
だがその前に、私にその啓蒙を撃ち込んでみたまえよ

つっ……ふ、肺に一発か、思わず息が漏れた
ははっ、これは効くな、クラクラするぞ……だがな、私の手が止まるとは思わないことだ
ゆらりと歪もうが、私の体は私のものだ
酔拳のような動きのまま、一気に距離を詰めて斬り刻んでくれる
私を侵すにはまだ足りないようだな



 まったく普遍的ではないか、不変性を欲したネオカダスの失態。まさに進化を、進歩を否定する機械仕掛けの神に過ぎない。
 嘔吐(よご)された手術台(テーブル)の下には割れた瓶の山、これを地獄と片付けて終うのは簡単だろう。神も佛もいやしないのだ、ただ、癒される演技(ふう)な骸が積まれている。何もかもだ、何もかもが猟兵(オマエ)の想像(あたま)通りだ。瞬(うご)と思惟を巡らせれば――違いなど、啓蒙(オクスリ)と大嵐(オブリビオン・ストーム)程度でしかない。ならば猟兵(オマエ)も告げると良い――やることは変わらないのだよ。
 劣悪な環境下に落とされたところで患者(ジャンク)もクソもあるものか。鎧(かく)された信仰(にく)と妄想(ほね)を如何に断とう――メスでは分が悪い。たとえば殺人鬼、構えるべきは致命(エモノ)と解せる――奥まで届く特別製だ、愉しんでくれ給え。
 肉薄――よりも早く、弾丸(骸の海)が天地(みち)を裂いた。まるで未曾有の悪夢(ゆめ)に中てられたかの如く、肺臓(むね)へと汚染が這い刺さる。こぼれる空気、あふれる酸素、度し難い嗤い――揺れた死体(あたま)の中、たまらない、止まらない。この症状は『ひとでしか』味わえない……!
 曲げられようが、歪もうが、息絶えようが――私の体は私のものだ。玩具にして良いのは私だけだし、解体(バラ)すのも私の意の内だ。右左とぐねる格好(いきお)いで吶喊――私を侵すにはまだ足りないようだな。九つの嘆き。
 粘着した啓蒙(もの)を拭い取り適当な容器に注いで帰ろう。マッド・サイエンティストの精神(シナプス)に閃き与えるシミなのか。
 クラクラする。

成功 🔵​🔵​🔴​

バースト・エラー
世界の理には逆らえんニャア
そう思うだろ……アンタも

お薬足りてない? 残念だけど打ち止めニャ
海で満たすならこっちも海の生物を召喚ニャア
イア! イア! 未知なる窓に! 窓に!
名前? そうさのう……今日はハイドラちゃんだニャア

呼び出した怪物で尽くを喰らう
骸の海で満たした所でそもそも純粋な骸の海生まれ……
おっと、誰か来たようだ

まあいいニャ。喰らい尽くせ大海獣
骸の海を使えるのはお前達だけじゃ無いニャア

どんだけドリームランド旅行してると思ってるニャ
志郎が
混沌を気取るなら餅食べられるようになってから出直してくるニャア
あ、代わりの顔が無いのかニャ。不憫な……
それじゃあおルルイエランド開園ニャ!
邪神が出て殺す!



 じゃぶじゃぶと遊んでいた佛(かみさま)はアザトホースその他の新説を拒絶した、その判断(ことば)にはサニドも目を開けるだろうが、ああ、世界の理には誰も逆らえない。そう思うだろ……? アンタもアンタもアンタも、きっとアンタも幻想(みなそこ)に喰われ、啜られ、自らが被食者だと気付けていない――いや、気付けてはいるのだ。腹が減った、腹が減った、腹が減ったと騒いでやまない――病んでいるのはおミャアの方ニャ。お薬足りてない? 残念だけど打ち止めニャ。それは猟兵(オマエ)が理不尽(さば)いた所為だろう。無貌(くろ)が憤懣(いか)りに渦巻いた――海で満ちる、骸がわらう、毒がめぐる。
 未曾有(まど)から這い出たのはおそらく、人類の幻覚だったに違いない。本物は碑を抱いてぶぅぶぅと復活を待ち望んでいるのだから――おお、ダゴン、或いはハイドラ。汝の胎(はは)を覚醒(おこ)し給え――おっと、誰か来たようだ。
 そうさのう――大海獣(クリオネ)が大口(くち)を開け、数多の首を喰い尽くすのか。骸の海が骸の海を捕食したら如何なる? A.融け合うだけ。どんだけ支配領域(ドリームランド)を旅行してると思ってるニャ? 地球が青いと最初に言ったのは猫だ、そんな常識も知らないのか、パンピー――志郎が。壁向こうから何者かの声が聞こえる……うるせぇニャ、おミャアは人面鳥と仲良くしてろニャア。噴き出した餅、食えるようになってから出直せ。混沌(バイオニック・ニャル)。
 ルルイエランド開園――!
 サニドの居ぬ間に洗濯だ。貌が無ければラクガキすれば良いじゃない。不憫なオブリビオンにおひとつパフォーマンス。イアー! ウガァー! クトゥン、ユフ。
 邪神が出て殺す! ゴッド・ラック赦すまじ……!

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
こんな世界でも宗教は強いっぽい?
あービジネス宗教みたいな?
メガコーポは手広いみたいだね
まぁ、相手がどんな商売していようが倒すだけだけど
<百足忍軍>
企業にも化身忍者の恐ろしさを教えてあげよう
化身忍者はサイバーニンジャとは違うのですよ?
ここダストエリアは百足忍軍には絶好の狩場
隠れ潜む隙間がたくさんあるからね
這いより待ち伏せ命を狩る
直接的な暴力だけでなく毒でもやってやるですよ
機械化されていても僕らの呪詛毒は防げないですよ
竜をも殺す毒は強力ですよ?
魂と生体部分を汚染し機械部分を浸食するのが大百足の呪詛毒
化身忍者の恐ろしさをわかってもらえたっぽい?



 巨大企業群(メガコーポ)の触手(うで)は長く永く、何処までも伸びる悪質(にく)と表現出来るだろうか。伽藍洞に詰め込まれたジャンクは一杯々々で常にこぼれる現状(いま)とも解せる――それとも過去(いま)と謂うべきか。何方にせよ、宗教団体(かみさまごっこ)は人気なご様子だ。鼠算式に信者が増えていく――これもビジネスの一環ですよ、と教祖(くろまく)が吐きそうな予感だ。まぁ、相手がどんな商売(もの)でも倒すだけですよ。邪神が出て殺すのではない、忍者が来て滅ぼすのだ――サイバーニンジャとは違うのですよ。化身忍者(ぼくら)の恐ろしさを教えてあげよう。蟲毒に投げ込まれた頂点、ピラミッドにからまる。
 暇を持て余した信者(オブリビオン)の複数体が各々、好きな神格(かみ)を語りながら脳直(すす)っている。アザトホースは御伽噺ではない。サニドは常に見守ってくださるのだ。混沌(カオス)の手の甲を舐るのは我等である――そんな他愛もない会話(せりふ)に紛れて――暗所からぬぞりと人型、センティピード・ニンジャのアンブッシュだ! 這いより、待ち伏せ、命(すべて)を狩る毒蟲――最早、ここに啓蒙(かみ)は無い。サヨナラの一言も赦されなかった。
 竜をも殺す毒は強力ですよ――最下層(ダストエリア)に浸食(あめ)が降る。生身、機械と関わらず、魂にまで浸透(とど)く致死性――呪詛(ことわざ)にも在るだろう、溺れるものはジャンクにも啓蒙(いの)る。化身忍者の恐ろしさをわかってもらえたっぽい? 伝達(つた)える無貌はひとつも在らず、ただ深淵(くろ)に潜む――沈黙、杖(しるべ)は何も啓けなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

サイモン・マーチバンク
チェルシー(f36420)と

あー……こういうのって何処にでもいるんですね
おっしゃる通りやるべきことも変わりません
引き続きの暴力と洒落込みましょうか

俺は『ムーンストライク』を構えて前に出ましょう
ほらほらこっち……ってなんですかあれ!?
狂信を見よ、ってそういう物理的な意味なんですか?
【悪目立ち】する兎なんて一捻りされそうです
うぇぇ、たすけて
半泣きで敵の攻撃を回避していきます

チェルシーのUCが発動すれば形勢逆転のチャンス
ナイトメア達と一緒に駆け回り、どんどん萎んでいく敵を攻撃しましょう
こんな闇底にも月の光は届くのです
ムーンストライクを強化しますね
そして【怪力】でぺったんぺったん搗いてあげましょう


チェルシー・キャタモール
サイモン(f36286)と

荒廃した世界にはカルトがつきものなのかしら?
でもアポヘルでもここでもやることは何も変わらない
ええ、力で解決してしまいましょう

サイモンが囮になってくれている間にUCの準備を……
と思った矢先、目に飛び込むのは巨大化した敵の姿
サイモン、とりあえず頑張って!
あの涙目は多分演技じゃないわね……

それにしても凄いパワー
彼らの気持ちだけは本物なのかしら?
それともお薬の所為?
どちらにしても、私がその狂信を塗り潰す

UC発動
駆け回れナイトメア
的が大きい分接触もしやすいでしょう?
どんどんトラウマを増幅させて、を恐怖の内に潰してしまえ
あとはサイモンの暴力に任せるわ
月光と悪夢の中でおやすみなさい



 輪廻(まわ)す事が真意だと謂うならば、成程、世界に神はいない。愛情の欠片も見当たらないならば、愈々、神に捨てられたとも解せる。
 青と緑、互いの目玉(キャンディ)を舐ってみたら同じような味(あま)さだった。ぐるりと再確認(にんしき)したならば狂信・狂信・狂信――まるで荒廃した地獄(ち)に蔓延る無秩序(ごみくず)だ。彼等の言葉が陳腐で在れば一切合切悉く、やるべき『こと』は変わらない――目には目を、歯には歯を、暴力には暴力を。塵が塵に還るのは当たり前ではないか。「洒落込みましょう」「解決してしまいましょう」。兎と夢魔の狭間には何が生じるのか、それは狂気? いいや、ひどく充血した末路に過ぎない。
 ぺたん、ぺたんと餅(だんご)がまわる、心地の良い鈍器(ハンマー)を構えて兎(オマエ)は前に。ほらほら、鬼面像(おに)さん、手の鳴る方へ――法を犯した罪、如何様に償うのか見物だな――ブクブクと膨張(ふく)れたのは精神ではなく鎧(にく)で在った。愕然――凄まじい怒気に中てられた兎(オマエ)、耐えられずに涙した。うぇぇ、たすけて。ぶち込まれた杖(もの)が地面(ジャンク)を抉る――。
 傍らで騒ぎを観察(なが)めつつ、ただ頑張れとこぼしたのは夢魔(オマエ)。ああ、あの涙目(かお)は演技ではなく本心だ。長い時、付き添ってきた相棒(きみ)なら判る。しかし――過去(オブリビオン)の力は何処から来ているのか。信仰? 或いは啓蒙(オクスリ)? どちらにしても――何もかもは〆(しま)いだ、悪夢(きず)が広がる。
 膨々(うごめ)いた獣は触肢(あし)を伸ばし、数多の妄執(のう)に傷(トラウマ)を埋め込む。抉られた彼等は一人一人、違う反応を晒すだろう――もう嫌だ、これ以上働いたら死んでしまう。助けてくれ、ヤクザに追われてるんだ。はやく殺してくれ。サニドよ――混乱は恐怖を覚醒(お)こし深淵(アビス)への門を暴く……月光と悪夢の中でおやすみなさい。
 硬直する信者(ひと)に最期、向けられたのは極光(オーロラ)だった。嗚々、ナイアーラトテップよ、咆え方を教えてください――萎びた果実を潰すのに力は要らない、闇の底にも月の光は届くのだ――ぺったん、ぺったん、証明完了。

 月に蟾蜍は棲んでいない、兎の群れが答えたのだ。
 幻想領域に安寧はない、サキュバスの尾が触れたのだ。
 ――ゾンビ色の死骸(ジャンク)を掻き分け、根城へと這入る。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『サイバー・プリースト』

POW   :    我が啓蒙の証を見よ
【骸の海のさらなる過剰摂取により『真理』】に覚醒して【常に変化と膨張を続ける『渾沌の怪物』】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    破滅は救いなり
【骸の海に沈むことが救いだという、破滅】の主張を込めて歌う事で、レベルm半径内の敵全てに【戦意喪失と自殺衝動】の状態異常を与える。
WIZ   :    これこそが我が教義である
レベル×1体の【破滅の教義に感化された従僕】を召喚する。[破滅の教義に感化された従僕]は【骸の海】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ムルヘルベル・アーキロギアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 根城には――何も無かった。
 山と積まれたジャンクには一切の価値がなく、集う信者(にく)も廃人(サイボーグ)塗れ。しかし、その中央で起立する『もの』は煌々と嗤っていた。
 破滅は救いなり――啓蒙(オクスリ)の根源たる骸の海、混沌に、渾沌に身を捧げる事こそが絶対の『すくい』だと無貌(かみ)は説く、嗚呼、猟兵(オマエ)は賢く、理解しているだろう――そんな戯言は聞き飽きた。
 ネオカダスには数多の信者が在り、無数の教祖(オブリビオン)が在る。これは『ただのひとつ』に過ぎない。勝手に一人で溺れてくれ。
 真理(おも)いが教義を孕んだ、脳直(すす)れ、脳直(すす)れ、脳直(すす)れ――啜られるような感覚が涌いていた。
外道・紫
くっくっく……なんだ、それが教義か
薬に塗れた妄想を深くしただけか
私にはお手上げの分野だな、心療内科はよくわからん
患部を斬って付け直せばいい外科が専門分野だ……だからな、君の頭を斬り落とす
おかしな身体もおかしな頭も、全部交換しなきゃ治らんからな
もっとも……それが君かはわからんがな

破滅の歌は甘んじて受けよう
もっとも……君に説かれるまでもなく、破滅は救いなのだよ
私の体を見たまえよ、人の死体を繋ぎ合わせて人の形を保っているに過ぎん
サイボーグの君とそれほど差はないだろう?
くっくっく……解るかい?
すでに私は死に、破滅しているのさ
その程度の衝動を持ったことがないと思ったか
さぁ治療してやろう、9つに刻んでやる



 数多の人類は自らの矛盾に気付けないものだ、それを啓蒙(オクスリ)などと謂う、過去の産物(むくろ)に浸して終えば如何成り果てるか、想像に難くない。嗚呼、おかしな題名(タイトル)ではないか、悉く言辞(ワード・サラダ)が効いている――貌が無いと知っているのに君、粉末状を吸引出来ると嗤うのか――なんだ、それが教義か。吐き気がするほど人らしく甘ったるいほど反芻(くりかえし)だ。阿片(どくそ)塗れの脳漿(えきたい)に過ぎない。私にはお手上げの分野だな、心療内科はよくわからん――破滅は救いなり。混沌は佛なり。渾沌は無限なり。無間地獄に落ちたければ一人で勝手に逝くと好い。患部を斬って付け直し、治るような頭(おつむ)じゃないだろう……全部だ、全部換えねばならない。それは新しきカダスに必要か……? 少なくとも君ではないだろう。
 破滅は救いなのだよ――着ぐるみの内側(なか)、更に内臓(なか)、腐敗(しんせん)な諸々が死(よろこ)びに狂えている。私の体を見たまえよ。もっと近くで観察したまえよ――歌が聞こえる。詩が聞こえる。両者ともジャンクを繋げている程度なのだ。
 機械仕掛けの神(チクタクマン)がオマエ等を観劇(み)ている。サニドの眼以外が最下層(ダストエリア)を愉しみにしていたのだ。蔓延る毒素(うみ)と痙攣(ひり)つく埒外――くっくっく。お互いに、莫迦らしいほど人形だ。
 衝動(よくぼう)が膨張(ふく)れ厭がり真の退廃(すた)れを決めるべきだ、と、絶叫(ほ)える。さぁ、治療してやろう。さぁ、解体してやろう。黄金(キャンディ)の味を確かめる為に刃物(やいば)がおどる……!
 九つ、ただ寿命(いのち)に対する冒涜が実り無貌(オブリビオン)を斬りかえす。幸運の女神は微笑んだのかい? 母(クティラ)を蹴りつけた、割腹。

成功 🔵​🔵​🔴​

バースト・エラー
邪神が出て殺す! 本当の邪神って奴を見せてあげますよ
真理に覚醒し渾沌の怪物になっても逃れえぬ苦痛があるという事をね

それは日々の健康管理を怠った結果による悪魔の痛み――痛風
骸の海というプリン体の過剰摂取によりあなたの身体はもうボロボロ
そんな時! 当社で開発したこの新しい◎$♪×△¥○&?#$!

我が啓蒙の証を見よ? 破滅は救い? よく喋る舌だニャア
オマエは賢く理解しているだろう。その通りニャ
骸の海にプリン体を混ぜて動くだけで死ぬほど痛い身体にしてやる
ニャア! ニャア! ニャア! 今どんな気分?
え~? 聞こえなーい。聞こえないニャア。

本当の邪神を見せる? あれは嘘だ
寿命と一緒に内蔵も削れて沈むがいい



 ナイアーラトテップは頭を抱えた、何頁埋めたのだ?
 飢餓(かつ)えた蟾蜍の如く過去(オブリビオン)が大口(ゲート)を開けた。あまねく人類(もの)を置き去りに骸の海へと身投げすれば、嗚呼、あれこそが真理と謂うべき『深淵』だろう。彼方から顕現(あらわ)れた侵略者(けもの)が嗤う――邪神が出て殺す! しかし、ニャア、あの程度の造形が邪神(ひと)を語ると謂うのか。騙るにしてももう少し狂気的なのが好ましい――振り返ってください、今直ぐ本当の邪神ってやつを見せてあげますよ。おお、山と積まれているのはウニ・シラコ・イクラ! しかもオーガニックではないか! 素晴らしき哉ネオカダス、幻想領域(ドリームランド)万歳――! 啓蒙(オクスリ)たかまっていた脳味噌(おつむ)は何処にいったニャ? まあそんな些細(こと)は置いといて――渾沌で在ろうとなかろうと逃れえぬ苦痛があるという事、教えてやる。
 一日三食アタリマエ、オツトメゴクロサンの後には数リットルほどのエナジー・ドリンク。アルコールも入っているので実際たのしい。これから朝までバーチャル行こうぜ。嗚呼、擦り切れるニューロンに悲鳴を上げる歯車、そこに突き刺さるのは悪魔の所業だろう――あなたはプリン体を過剰摂取しましたね? もう手遅れです、オダイジニシテクダサイ。そんな時! 当社で開発したこの新しい――は如何でしょうか、今ならなんと※※※※! これで痛みから解放されるならすこぶるお安い。
 お喋りなお口にはチャックを為さねばならない、啓蒙だとか破滅だとか、そんなに舌(タン)絡むならば風にでも中ってくれ。オマエは賢く理解しているだろう――まったく、謂われなくとも『その通り』ニャ。骸の海に混ざり込んだ異物、いっそプリンを摘出してしまいたい――今どんな気分? ニャア、どんな気分? 聞こえない聞こえないまーったく、聞こえないニャーア――削れた寿命と内臓に大嘘を一滴、本当の邪神なんて存在しない。
 御伽噺は御伽噺だ、アザトホースその他の新説など焚いて終え。

成功 🔵​🔵​🔴​

楠井・沙智
破滅の歌をコンビニのBGMの様に聞き流しながらギターを構えます。
ありとあらゆる死地をピクニック感覚で乗り越えてきた私達銀誓館出身者にとって、生命賛歌は子守唄にして突撃行進歌。戦う事と生き延びる事はもはや存在意義なのよ。
プリーストの陰鬱な歌詞に、「楽器演奏」技能で熱いギターの演奏を被せます。世界を否定しながら肯定する。ロックンロールです。

ギターのリフに乗せて【ブラストヴォイス改】を撃ちます。
「情報収集」の技能で周囲の地形を把握し、ブラストヴォイスの破壊音波の射出のタイミングと反射角度を計算。
プリーストに対し、全包囲からの超音速連続波状攻撃を仕掛けます。



 ふかく、ふかく、息を吐いた。まるでイカレタ世界に対してイカレタ人生を叩き付けるような。あらく、あらく、言霊(いき)を吐いた。この、ジャンク蠢く最下層(せかい)に対してさんかく握りを転がすような――流れる、流れる、破滅的な歌(ワード)の数々、嗚呼、それが何だと謂うのか。死んで、死んで、死んで、死体(にく)踏み越えた経験(とき)。この程度の幻想(メルヒェン)にやられるほど、人間らしい脳味噌は持っていないのだ――銀色の雨が降り注ぐ。ざぁ、ざぁ、ざぁ……生命讃歌は子守歌、生命讃歌は突撃行進曲(パレード)。嗚呼、戦え、生きる為に。生きろ、戦う為に――猟兵(オマエ)の存在意義(こころ)を示せ。ロックンロール。たかまる、たかぶる、私(オマエ)に地獄や楽園など似合わない。
 否定と肯定の大渦巻(ワール・プール)を振り回し、乱れ、故に美しい赤茶の反映か。陰鬱な渾沌(カオス)に目と鼻と口を描き込むと好い。雷の如くリフにのせてブチ禍ませ埒外(ユーベルコード)、心臓を抉り出したのは化け物側に違いない。
 理解(ほど)けた情報(もつ)を手繰るように地形(げん)を弾けば完璧(パーフェクト)だ。計算(みが)かれた才を悉く発揮し機関銃(マシンガン)が衝撃を回転(まわ)す。音速にまで辿り着ける歯車(しかけ)が在るとは思えない――きしんだ無貌(うろ)が振動し、破砕し、崩れ落ちた。♪だけはブレていない。
 これも素敵な一曲だったとオマエは汗をぬぐう、鎧だった屑(ジャンク)を踏みつけ最高(パフォーマンス)を見せつける。さあ、次のオーディエンスをわかせてやれ。
 ――鬼だろうと神だろうと構わない、耳傾ければ惨殺だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

グリン・モニタ
大山鳴動して鼠一匹。やれやれ、邪神でもいるのかと楽しみにしていたが、いたのは狂ったサイボーグか。
もう脳味噌もマトモに機能してねぇみたいだな……そんな脳味噌ならいらねぇよな。

変化はさておき、膨張するなら単純に「的」がデカくなるだけだ。
お前が邪神の手下なら、俺は【ザナドゥの死神】だ。死はヒトにも神にも等しく訪れるべし。
斧を大上段に振りかぶり、奴が突撃してくるのを待ち構える。
間合いに入れば一気に斧を振り下ろす。単純な攻撃だからな、当たるかどうかは割と賭けだが……致命に至らずともどこかをぶった切れればそれでよし。斬撃の余波はデカブツの全身を蝕むだろうさ。



 大山鳴動(くる)いに塗れたジャンクの底、ダストエリアの隅っこで鼠一匹遊んでいた。たらふくと喰い散らかした骸の海が啓蒙(オクスリ)に加工(かわ)り漏洩(も)れて往く。やれやれ――猟兵(オマエ)の画面(スクリーン)に映るのは同じく無貌(スクリーン)、三日月の有無だけが無秩序(アザトホース)を孕んでいる――邪神でもいるかと楽しみにしていたが。嗚呼、結局、在るのは狂った人型(サイボーグ)、その程度の現実なのだろう。もう、脳味噌(なまみ)が機能していない。もう、歯車(ほね)すら真面に動かせない。そんな物質(もの)ならいらねぇよな――雄叫びをあげた真理(けもの)が膨張し啓蒙(じぶん)を魅せつける、これでは只の餓鬼(こども)ではないか。阿呆らしい。
 ただ物量(にく)で圧し潰しに躯るならば、単純明快(シンプル)に的(にく)と解せよう。過剰に摂取した骸の海が邪神(うつわ)を構築したと謂うならば――俺はザナドゥの死神だ。死と称された、絶対的な時(きば)を晒すとしよう。ヒトにも神にも訪れる、平等なリアル――構えた斧(エモノ)が睨め憑け、間合(テリトリー)を定めた。画面を割らせて総て絶つ、倍化の法(ことわざ)だ。
 ぶった切れればそれでよし、これが『賭け』だとしても猟兵(こちら)が中てたら上々だ。ブヨブヨと振動(ふる)えるゼリー状の身体(それ)を叩く、叩く、叩く――衝撃(なみ)撃った化け物はくずれ、地に伏せるのみ――僅かなノイズが奔った。
 漆黒(やみ)が信仰(ひかり)を抱擁(いだ)きモニタが笑う、神の嗤いは最早なく、こわれた証(しるべ)の薬瓶。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロニーニャ・メテオライト


あら、ここはザナドゥ最下層だったかしら。迷い込んだわ。

__こんばんは、顔のない人。目を合わせて挨拶も出来ないわね。

破滅?そう。この世界は終わりかけているとは思っていたけれど、こうも捻くれてるのね。

まあ、いいと思うわ。どんな宗教にだって破滅の章はあるでしょうし、どちらにせよ人はいつか死ぬもの。

ふふ、貴方も歌うのね。なら私も祈りを込めて歌おうかしら。祈りは恐怖を遠ざける効果もあるのよ。だから人は、どうしようもない時にこそ祈る。その行為に信仰心なんていらない。

戦い?私はただ祈るだけ。貴方と同じよ。死を畏れないところも。

__死にたくなった?なら介錯してあげるわ。夢の国に還りなさい。



 最下層(ダストエリア)に一滴の、やけに綺麗(きら)めくノイズが墜落(お)ちた。喰い散らかされた啓蒙(オクスリ)が欠片を滓(のこ)した所為だろう。流れ星の行き先を神様(アザトホース)は理解(し)っているのか、痴れた種子(たね)が芽を生やしている。こんばんは――焦茶色(ひとみ)を合わせる事は不可能だった。乱打される太鼓(ダムダム)の罰(ばち)が球体を判断(わか)らせてくれない。ああ、挨拶も出来ないわね――寝転がっていた怪物(デビル)が触手を涌かせた、破滅を称えよ、破滅を享受せよ、破滅を……。終わりかけの世界(ドリームランド)に何を祈ろうと人の勝手だ。「こうも捻くれてるのね」――箱舟には誰も乗り込めない。バベルの下敷きになった全ての人々。殺された、殺された、たくさんの罪(せいめい)。どんな宗教にだって破滅の章はあるでしょう。
 人は死ぬ。それは絶対的に、神(サニド)が与えた果実なのだ。笑いと嗤いが重なる刹那、互いの歌(おと)が真理(り)を紡ぐ――カーテンとヴェールの差を誰か、証明してくれないか――どうしようもない絶望の前で恐怖を無視(ほふ)れ。
 自殺衝動(サヨナラ)を嘔吐(は)く事は何も、捕縛ではないと星の子が舞(くる)り。私はただ祈るだけ。私はただ歌うだけ。私はただ煩っただけ――貴方と同じよ。ジャンクどもに囲まれて、ぐじゅぐじゅ、愉しいほどに死にたくなった。
 介錯してあげるわ――七色(オーロラ)が宇宙(そら)を惹き寄せて、絶息(ここち)良さを満たしていた。破壊(くだ)き尽くした啓蒙(オブリビオン)、それの虚側(うち)には脳(にく)も無い――夢の国に還りなさい。
 虚空への階段、そびえる尖塔、新しきカダスが視えている、そんな幻想(メルヒェン)など知らずに猟兵(オマエ)は微笑んだ。大母神(マグナ・マーテル)……。

 フェイスレス・ゴッド・ラック。
 いあ、私は満足(ホテップ)です。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年03月06日


挿絵イラスト