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銀河帝国攻略戦⑰～心を壊す兵器～

作者：龍真　神

●黒騎士アンヘル配下
　コアルームを破壊するのに使われた『ウィルス』、ガルベリオンを探す時に見せられたトラウマ等で猟兵達に脅威的な力を見せた『ドクター・オロチ』。
　しかし、その脅威を退けて猟兵達は帝国の執政官兼科学技術総監ドクター・オロチが乗る『実験戦艦ガルベリオン』の所在を特定した。
　だが、同時に黒騎士アンヘル配下もまた、猟兵達や解放軍に向かって新たな驚異を見せようとしていた。

●『アゴニーフェイス』艦隊
「皆様、コアの破壊、ガルベリオンの捜索とお疲れ様でした。さて、黒騎士アンヘル配下が精神破壊兵器『アゴニーフェイス』を発動させてしまいます」
　ロイド・テスタメント（全てを無に帰す暗殺者・f01586）がゆっくとり猟兵達に言った。
「名前の最初に付いている言葉の通り、精神破壊兵器『アゴニーフェイス』に専用カートリッジを設置して放つと、強大な『テレパシーの悲鳴』が放たれ、受けた艦の人間達の精神を破壊します。『アゴニーフェイス』の外観は、『苦痛に喘ぐ人間の顔のような形をした金属の塊』で、通常の戦闘力はありませんので、精神を破壊して無防備になった所で攻撃を開始するのです」
　少し間を置いてロイドは説明をする。
「専用カートリッジには数が限られておりますが、その間にも解放軍側では甚大な被害が予測されます。艦内に転移させますので、敵を倒してきていただきたいのです。それと、『アゴニーフェイス』の副作用で真の姿になれますので、それで精神破壊兵器『アゴニーフェイス』を破壊可能ですが、破壊されると真の姿は解除されますのでご注意を」
　と、ロイドは説明を終えると、猟兵達に視線を向けた。
「それでは、皆さんご武運を」
　ロイドが恭しく一礼すると、猟兵達を艦内へと転移させた。

第1章 集団戦 『彷徨うウォーマシン』

POW   :    多弾頭型収納ミサイルポッド レベル分の1秒で【腰元から複数の誘導ミサイル】を発射できる。 SPD   :    演算処理 【高性能ソナーによって】対象の攻撃を予想し、回避する。 WIZ   :    近接形態 自身に【強化外骨格】をまとい、高速移動と【スラスター】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

※コチラのシナリオは、強制的に真の姿で戦うシナリオとなります。


　精神破壊兵器『アゴニーフェイス』から強大な『テレパシーの悲鳴』が放たれ、受けた解放軍は精神を破壊される中で猟兵達は強制的に真の姿に変わった。
「さぁ、流星の騎士がお相手しよう！」
　かつての主が着ていた白銀の全身鎧姿に変わったステラ・アルゲン（流星の騎士・f04503）は、流星剣【ステラソード】を手にして『彷徨うウォーマシン』達に向かって駆け出した。
　銀の残像を残しながら、ステラは流星剣【ステラソード】で彷徨うウォーマシンを斬りつけようとするがーー
　機械的な音をさせながら彷徨うウォーマシン達は、銃を手にして銃口を向けると弾丸を射出した。
「そんな攻撃では、私の剣は止まらん！」
　美しい白銀の全身鎧に銃弾で傷付きながら、ステラは怯む事もなく流星剣【ステラソード】で彷徨うウォーマシンを一刀両断した。
「願いさえ斬り捨てる、我が剣を受けてみよ！」
　ユーベルコード『流星一閃』を発動させ、天駆ける一筋の流星の如き斬撃を放つがーーユーベルコード『多弾頭型収納ミサイルポッド』が発動して腰元から複数の誘導ミサイルがステラを襲う。
「ぬるい！」
　オーラ防御で致命的な傷は受けなかったが、ステラの斬撃は彷徨うウォーマシン達を切り裂きその場に倒れた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

「ほぉ……まさかこの姿になるとはなぁ……力強く、尚且つ美しいではないか、水心子真峰！」
　精悍な高身長の長髪、鎧を纏った女武士の姿に変わった水心子・真峰（ヤドリガミの剣豪・f05970）は、刀に写る自身を見て自画自賛の声を上げた。
　そんな真峰に彷徨うウォーマシン達が迫って来るのを察すると、気配がした方向に顔を向けた。
「戦場は私の故郷よ！　いざ参らん！　人馬一体の射手よ！！」
　腰に下げていたサムライブレイドを引き抜くと、真峰は弾丸の様に素早く駆け出した。
　誘導ミサイルが頬を掠めたが、ギリギリ避けながら壁を背にしながら彷徨うウォーマシン達から視線を逸らさずに、ミサイルが当たって爆発したのに巻き込まれないように距離を置く。
　誘導ミサイルが撃ち止むのを待ってから、真峰はエメラルドの様に美しい髪を靡かせながら懐に入り込んだ。
「破ッ！」
　ユーベルコード『剣刃一閃』を発動し、サムライブレイドで彷徨うウォーマシンを切断した。
「こんなモノであろう」
　サムライブレイドを鞘に仕舞うと、真峰は消えていく彷徨うウォーマシンを海の様な青い瞳で見詰めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

（チッ。テレパスを向けるまでもなく悲鳴が響いてきやがる。この声、この叫び……アタシの相棒が黙っちゃいないね）
　宇宙カブが変形して漆黒の超大型ホバーバイクに跨がった数宮・多喜（疾走サイキックライダー・f03004）は、額に手を当てて茶色い瞳を揺らした。
「もっとも、アタシも同じ気持ちさ。そのカートリッジ。アタシの同類が材料なんだろ？　仲間の……サイキッカーたちの無念、晴らしてやるよ！」
　多喜は漆黒の超大型ホバーバイクのエンジンを吹かすと、彷徨うウォーマシン達に向かって走らせた。
「帝国さんよ。お前らに、この姿になったアタシたちを捕まえられるかな！」
　彷徨うウォーマシン達の間を駆け抜け、ユーベルコード『ゴッドスピードライド』を発動させるとガンッと漆黒の超大型ホバーバイクで突撃した。
「急げ、また撃たれる前にッ！」
　数に限りがあるとはいえ、使われる度に聞こえる悲鳴に胸を痛めながら多喜は、漆黒の超大型ホバーバイクを操りながら精神破壊兵器『アゴニーフェイス』への道を開く。

成功 🔵​🔵​🔴​

　前足首外側・両肩・両脇・背中の両肩甲骨の上に【血色のオーラを纏い血が滴り落ちる妖刀】の刀身が生えた、瞳の紅い白銀の狼の姿の大神・零児（人狼の妖剣士・f01283）。
　更に、刀身と体の境目は伸縮幅が広く、腕のように刀身を自在に動かせる【筋肉と黒剣「黒鞘」が融合したもの】で繋がれていた。
「第六感の、その、先へ！」
　声が重なりながら言うと、ユーベルコード『無双の意識（ムソウノイシキ）』を発動させ、【自身からレベルm半径を覆う自分の意識】【それを用いた対象全員の意識に触れる感覚】【その感覚により敵意を可視化し回避する意識】を放って、精神破壊兵器『アゴニーフェイス』の位置を感知しようとするがーー出来ずに彷徨うウォーマシン達は銃口を向けると一斉に射撃した。
「ぐっ！」
　弾丸が四肢を貫き、零児は踊るように後退しようとするがーー数の暴力には勝てない。
　彷徨うウォーマシン達は零児を囲み、逃げ場を失うと攻撃を見切ろうとするも腕を機械で出来た手でガッシリと掴まれた。
「う、うわぁぁぁぁ！」
　零距離でミサイルを放たれると、零児は叫び声を上げる程の痛みと衝撃に襲われて意識を手放した。

失敗 🔴​🔴​🔴​

　無情にも時は過ぎ、２弾目が精神破壊兵器アゴニーフェイスから放たれ、テレパシーの悲鳴が解放軍に当たる。
　鈴木・志乃（ブラック・f12101）から別人のオラトリオの女霊が現れ、本体は光球に変化すると女霊の周りを漂い始めた。
『私の親友を傷つけたのは貴方ね』
　女霊が彷徨うウォーマシン達を睨むと、光球である志乃は低い声で言った。
『罪を償いなさい』
　歌声を響かせ、発生した衝撃波により誘導ミサイルの弾道を逸らす。
　その隙に本体である光球の志乃は彷徨うウォーマシン達の元へと飛び、無機質な体に当てた。
『これ以上の狼藉は許されません』
　ユーベルコード『女神の法律（メガミノホウリツ）』を発動させ、聖者のオーラを当てると『ミサイルを自分(敵自身)に向けろ』とルールを言い放った。
　しかし、命令されるだけの機械だ。
　腰元から複数の誘導ミサイルを志乃に向かって放つと、艦内が揺らぐ程の爆発を起こしながら彷徨うウォーマシンはスクラップと化した。
『銀河帝国に、今こそ裁きを！』
　志乃は祈る、誘導ミサイルが頬を掠めて後ろで爆発しようが、祈った。

成功 🔵​🔵​🔴​

「ナオちゃん駆けつけますよーぅ、微力ながらお手伝い、てへ♪」
　猫耳と尻尾を生やした真の姿になった尾崎・ナオ（ウザイは褒め言葉・f14041）は、まるでハイエナの様にずる賢そうな瞳に彷徨うウォーマシン達を映した。
「銃の予備は問題ないぜ☆」
　黒い拳銃を両手に１丁ずつ手にすると、ナオは猫の様にしなやかに動きながらトリガーを引いて、次々と銃弾を撃ち込む。
　しかし、彷徨うウォーマシン達の１体が爆発すると、ナオの軽い体は紙切れの様に吹き飛ぶと壁に背中を強く打ち付けた。
　肺の空気が口から吐き出され、床に座り込むと空気を求めて肩で息をしながら胸を押さえた。
　真の姿とはいえ、油断すると倒れて動けない他の猟兵と同じ道を辿るであろう。
「当たると痛いぜぇ～？」
　ナオは立ち上がると、ユーベルコード『ナイフいっぱい☆』を発動させて黒いナイフを22個複製させると、念力で動かしソレを彷徨うウォーマシン達に向かって放った。
　だがーー高性能ソナーによって、不規則な動きであっても半数は回避されてしまった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

●精神破壊兵器『アゴニーフェイス』破壊
「必ず殺す！」
　亞東・霧亥（冒険野郎若作りなおっさん・f05789）の左目に冥い感情を示唆する紫炎を宿すと、歯を食い縛りながら怒りの表情で殺意を撒き散らした。
「アゴニ―フェイスの前に、まずこいつらをなんとかしないとか！」
　髪は短い黒から長い白へ、瞳は黒から金色の真の姿に変わると月凪・ハルマ（天津甕星・f05346）は、ユーベルコード『魔導機兵連隊（レジメント・オブ・ゴーレム）』を発動させた。
「皆、出番だ！」
　ハルマの声と共に魔導機械式ゴーレムが21体召喚されると、彷徨うウォーマシン達に向かうように指示を出した。
　『魔導蒸気式旋棍』と『忍者手裏剣』に武器改造を施すと、魔導蒸気式旋棍には雷属性を忍者手裏剣には爆破属性を付けた。
　霧亥は頭に乗っていた『メタルウィンド』を槍形態して右手で持つと、左手にやや円形状の盾『Aegis』を手にして駆け出した。
　その隙にハルマは、忍び足で彷徨うウォーマシンに感知されぬように移動すると、メカニックの知識で弱点を探る。

　易々と彷徨うウォーマシンへと近付けた霧亥は、フック付きワイヤー内蔵ガントレットで巨体に登る。
「魂の一撃！」
　ユーベルコード『Anima injection（アニマ・インジェクション）』を発動させ、生命力射出装置させたフック付きワイヤー内蔵ガントレットを放った。
　元々付いていた傷を狙った為、彷徨うウォーマシンはアッサリと破壊された。
「やっぱり、他の猟兵の皆さんが攻撃してくれていたから、あっさりと倒せるな」
　ハルマが忍者手裏剣を投げ、刺さった彷徨うウォーマシンが爆破音と共に機能停止するのを見て言った。
　彷徨うウォーマシンは『演算処理』で回避しようとしても、メカニックの知識があるハルマは規則性を簡単に見破ると魔導蒸気式旋棍で殴り飛ばした。
　全ての彷徨うウォーマシンを退けた猟兵達は、精神破壊兵器『アゴニーフェイス』を破壊すると脱出した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

最終結果：成功 完成日:2019年02月13日