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紫煙を断つ

#ヒーローズアース #猟書家の侵攻 #猟書家 #ミストレス・バンダースナッチ #オウガ・フォーミュラ

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●倦怠
「猟兵……どうでもいい。これは『続き』、私は無為に時間を潰すだけ。考えるのも億劫だ。」
 その存在を察知した女は、慣れた手付きで、しかし、気怠げに煙管の火皿へと火を灯す。そこから吐き出される紫煙がニューヨークの地下、『ダストブロンクス』へと広がる。
 下水道や通気孔……緩やかに巡る煙は、その広大な下水道迷宮を蝕んでゆく。そして、造り変えるのだ、そこに棲まう者達を。

 目的も大義も無く、理性も寿命も無く。
 善も悪も無く……枷や限界すら無い。
 あらゆる本質の存在しない、虚ろなる怪物「スナーク」。
 スナークはどこからでも生まれる。
 人間の中からでも、神々の血からでも。
 腐臭漂う汚水からでも、少女の涙ひとしずくでも。

●骸の月を反す者
「集まって頂いてありがとうございます。
 皆さんの尽力のおかげで骸の月が沈黙しました。同時に、グリモアがオレにオウガ・フォーミュラ『ミストレス・バンダースナッチ』の潜伏場所を見せました」
 佐々木・遊亮(超量機士マキシカイザー・f16626)は集まった猟兵達を見渡し、拳を握る。
「奴の潜む場所は、ニューヨークの地下に広がる『ダストブロンクス』。
 オレ達猟兵の動きを察知した奴は、自らの煙草から吐き出した紫煙を、ダストブロンクス中に張り巡らされた下水道や通気孔から散布する事で、地下に住むバイオモンスター達を狂わせ、本質無き怪物「スナーク」へと変貌させます。悔しいですが、この前に介入する事は出来ません。
 ……彼らの中には、犯罪者やヴィランもいるかもしれません。けれども……大半は善良な人々だ。オレは今から身勝手なお願いをするかもしれません。でも、ヒーローとして、彼らが害されるのを許容する訳にはいかない。
 ……なるべく、致命傷は与えないで下さい。生きていれば、体からスナーク現象が抜けて元に戻るでしょう。
 そして、彼らを退けた後、ミストレス・バンダースナッチを倒して下さい。オレ達で、スナークの無限誕生に終止符を打ちましょう。
 現場へ送ります。どうか、よろしくお願いします」
 遊亮は頭を下げると、猟兵達を送り出す準備を始めた。


神夜将比古
 閲覧ありがとうございます。
 神夜将比古です。

 最終決戦だそうです。3章構成ではありますが、情報は一章ずつ小出しにしていこうと思います。
 一章はオープニング公開時からプレイング受付、二章以降は断章執筆後から受付していきたいと考えています。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『オブリビオンソルジャー』

POW   :    バトル・アクション
【準備しておいた集団での連携攻撃作戦】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    デンジャラス・スローイング
【仲間達に全力で投げてもらう】事で【特攻モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    サポート・リクエスト
戦闘力のない【情報伝達用撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【後方部隊から届く援助物資】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オーガスト・メルト
まぁ、オブリビオンにこういう事を言っても仕方ないんだが…
不特定多数を巻き込むなって話だ

【SPD】連携・アドリブ歓迎
殺したらマズいんだったな
【焔迅刀】を構えて徒歩で敵集団に突っ込むとしよう
デイズは【竜鱗飛甲】を召喚して制御を頼む『うきゅー』
敵の攻撃は【見切り】、カウンターでみね打ちによる【気絶攻撃】と竜鱗飛甲の【シールドバッシュ】を叩き込む
ナイツ、離れた位置の敵集団へUC【雷鋼の支配者】で攻撃してくれ。掠らせるだけでいい『うにゃー!』
電撃による麻痺が治る頃には水晶に覆われて動けなくなるだろ

グロームは鋼糸で動けなくなった敵の【捕縛】を頼む『チチッ』
…ま、こんなもんかね?



●紫煙に呑まれし者共
「ケホッ……なんだ、このけむ……」
 紫煙に巻かれたバイオモンスター達が、皆一様に同じスーツを着込んだ兵士へと変貌していく。
「まぁ、オブリビオンにこういう事を言っても仕方ないんだが……不特定多数を巻き込むなって話だ」
 その様子を見つめながら、オーガスト・メルト(竜喰らいの末裔・f03147)は苦々しげに吐き捨てた。
「デイズ、頼む」
「うきゅー」
 オーガストの傍らを飛ぶ小さな白き竜が、白と黒、一対の盾を喚び出し、オーガストの身を守る。
「殺したらマズいんだったな」
 焔のように赤き刀身の刀を抜き放ち、オブリビオンの群れへと詰め寄りながら、先程とは逆の傍らを飛ぶ小さな黒き竜へと目を向ける。
「月黒竜帝が支配するは大地の鋼と天空の雷!ナイツ、雷鋼武装群をセット。
……掠らせるだけでいい、射出しろ!」
「うにゃー」
 元気よくひと鳴きしたナイツの眼前より帯電した鋼の武器の群れが放たれた。
「電撃による麻痺が治る頃には水晶に覆われて動けなくなるだろ。あとは……」
 地を蹴る。
 デイズの喚んだ一対の盾、竜鱗飛甲と、己の目を当てにし、オーガストはオブリビオンの群れへと駆けた。
 仲間に投げられ特攻をかけてくる兵士を体捌きで躱すと、すれ違いざまに峰打ちを行い気絶させる。続け様に放たれた二の矢に対しては、デイズの制御により動く竜鱗飛甲が強烈な盾打ちを浴びせ気絶させた。
「良くやった、デイズ」
 デイズを軽く撫でてやりながら、懐から蜘蛛型ロボを取り出す。
(スナーク現象、だったか。相手は使われた一般人だ。じきに戻るなら必要はないだろう)
 鋼糸での拘束も頭を過ったが、思い直し懐へと戻す。
「まだまだ数が多い。デイズ、ナイツ、引き続き頼んだ」
 2体の小さな竜を従え、オーガストは再び兵士達へと切り込んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロネ・ネルネコン
アドリブなどは歓迎です

まずはスナーク化してしまった方たちを救いましょう。
ミューカス・レディ、行きます!

相手が相手だけに大きな威力の技は使えませんね。でしたら相手の動きを阻害しつつ一人一人確実に気絶させていきましょう。

「ミューカス・レイン」を発動し粘液の雨を降らせあたり一面を粘液まみれにします。私は「地形耐性」の効果で滑りやすい粘液まみれの中でも自由に動けますが、いきなりスナーク化した方たちは対応できずに粘液で足を滑らせて転倒してしまうでしょう。

あとは満足に動けない相手に接近し「怪力」を生かした「気絶攻撃」により無力化していきます。
少しヒーローらしくない戦い方ですが今は人命第一、です!



● クロネ・ネルネコン(ミューカス・レディ・f36457)はヒーローである。

「まずはスナーク化してしまった方たちを救いましょう。
 ミューカス・レディ、行きます!」
 クロネは元気良く声を挙げる。ヒーローたるもの明るく優しく元気良くだ。
 相手が相手だ、大きな威力の技は使えない。掌へと粘液を集め、上へと掲げる。
「下手に動けば怪我しますよ。足元注意です!」
 収束されたそれを拡散、辺りに粘液の雨が降り注ぐ。骸の兵士達が滑り、体勢を崩していく中、ミューカス・レディは軽やかに、しかし、しっかりとした足取りで駆ける様に進んでいく。

 説明しよう!!
 彼女が足元に身につけているミューカス・ソックス、単なる白いニーソックスに見えるが、粘液の広がる環境でも滑る事無く活動できるスーパーアイテムなのだ!!

 苦戦を強いられるオブリビオンソルジャー、情報伝達用撮影ドローンがそれを撮影し、後方部隊から武装支援が届くも、転び、立ち上がりを繰り返した末に粘液でずるっずるになった手では満足に扱う事も出来ない。

「少しヒーローらしくない戦い方ですが今は人命第一、です!」
 満足に動けないオブリビオンソルジャー達へと、次々と手足を使った打撃を放ち、気絶に追い込んでいく。
 派手ではないかもしれない。泥臭いかもしれない。
 ただ、人々の安全を願い、ひたむきに戦うその姿は、まごうことなきヒーローであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニノマエ・アラタ
……意思に関係なくスナーク化ってのは、まずいな。
虚ろな煙女の趣味につきあう必要無ぇぜ。

まとわりつく紫煙の香りを払ってやるとするか。
……ん? 俺自身は煙草は吸わんぞ。

来るなら来い。
連携攻撃を展開できるだけの余裕があるなら、
それはそれで結構なことだ。
連携してくるヤツらを相手にするのは、とても珍しくてな。
俺も楽しませてもらうぞ。

死角をとるか? 全方向から分散して攻撃をしてくるか?
遠距離から狙いすます? 隙を見て踏み込む?
奇襲、だまし討ち。

さて何が来るか。
俺を獲るなら、どう動く?
一撃でもいいから、当ててみてくれ。
……俺も、状況に応じて。
見切りと受け流しで自分の動きを最小限にし、
隙を作らず、反撃するぜ。



●紫煙を断つ
「来るなら来い」
 スナーク化した人々の只中、男ーーニノマエ・アラタ(三白眼・f17341)は笑っていた。
 彼にとって連携してくる相手と対峙するのはとても珍しい。
「連携攻撃を展開できるだけの余裕があるなら、それはそれで結構なことだ。俺も楽しませてもらうぞ」
 妖刀を抜き放つ。
「さて、何が来るか。俺を獲るなら、どう動く?」
 真正面に対峙する数人へ向き直る。
「死角をとるか?」
 これ幸いとばかりに背後より迫る1人の攻撃を受け流し、振り返りもせず斬り捨てる。
「全方向から分散して攻撃をしてくるか?」
 仲間の犠牲に触発されたか、囲むように襲い掛かるスナーク共を一閃のもと薙ぎ払う。
「遠距離から狙いすます?」
 囲みを斬り伏せ開けた視界の先から仲間に投げ飛ばされ、猛スピードで自身へ向かってくる1人を見据え、正眼に構えると真正面から断ち切る。
「隙を見て踏み込む?」
 振り下ろされた切っ先に好機と見たか襲い掛かる1人を、返し刀で斬り上げる。
「奇襲、だまし討ち。一撃でもいいから、当ててみてくれ」
 言いながらアラタは迫る攻撃を全て捌いて見せた。足元へと広がるのは気を失った人々。
「……諸共に」
 そう呟き、更に斬り伏せた1人が他の者と同じようにスナーク化より解き放たれ倒れ込む。
 輪廻宿業という銘のその妖刀は、籠められた『全ての業を断ち彼岸へ導く力』によって、肉体を傷つけずに対象のこの世界に存在するための因(よすが)のみを攻撃する。
 ……断つのは燻る紫煙のみだ。
「虚ろな煙女の趣味につきあう必要は無ぇ」
 アラタは再びスナーク共へと向き直った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

キャロル・キャロライン
蘇生者:ヒーロー
UC取得:聞き耳、索敵、ダッシュ。先制攻撃、鎧無視攻撃。捕縛

どうでもいい?
人の世界をさんざん荒らしておきながら、随分とふざけたことを言っているわね

言いたいことは色々あるけど、それは彼女に追いついてから
まだ残っているスナーク化した人達を元に戻すのが先ね

強化された聴覚で音響を聞き取りつつ、下水道管内を疾駆

それにしても、なんだってこんな場所を選んだのよ
このスーツは汚れないようにできてるけど、クリーニングに出したくなるわね

対象を見つけたなら、オーラウェポンで警棒を生成
先制してスーツ内部を直接攻撃する

連携攻撃を行う余裕なんて与えない
動きが鈍ったなら、ケイジに閉じ込めていくわ



●刻印
「どうでもいい?
 人の世界をさんざん荒らしておきながら、随分とふざけたことを言っているわね」
 ニューヨークの地下で、キャロル・キャロライン(蘇生者・f27877)は溢す。
 言いたい事は色々とあるが、それは追いついてから……残っているスナーク化した人達を元に戻すのが先だ。強化された聴覚で音響を聞き取りつつ、汚水の跳ねる下水道を駆ける。

「それにしても、なんだってこんな場所を選んだのよ
 このスーツは汚れないようにできてるけど、クリーニングに出したくなるわね」
 わかっていても溢れる言葉と共に足を進めると、スナーク化した一団が目に留まる。
 キャロルはその手にオーラを棒状に纏め上げると稲妻のように真っ直ぐと踏み込み、スナークの鎧を打ち据える。
 浸透する衝撃……この力も、速さも、キャロルに刻まれた≪強化刻印≫の引き出す物だ。

「連携攻撃を行う余裕なんて与えない」
 その脚力を活かし、彼女は次々とスナークを打ち倒し、オーラで編まれた折へと投げ入れると、やがて人々は元の姿へと戻っていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『宇宙魔神ディバウラー』

POW   :    私は不滅の魔神だ! さあ、絶望せよ!
【自分が瀕死状態になると、より強力な姿】に変身する。変身の度に自身の【スピード、パワー、所持する武器】の数と身長が2倍になり、負傷が回復する。
SPD   :    私のオメガニック・レイからは逃げられんぞ!
【両目から発射する追尾性の破壊光線】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【光線が触れた箇所を対消滅させる現象】で攻撃する。
WIZ   :    プリミティブ・ジュエルの力に平伏すがいい!
【無敵の肉体を与える宝石の力】【原子配列を操作し物体を創造する宝石の力】【時間や物理法則に干渉して操作する宝石の力】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠霧崎・紫苑です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ーーグリモアベースーー
 スナーク化した人々を倒した猟兵達だが、既に地下道にミストレス・バンダースナッチの姿は無かった。
「皆さん、ミストレス・バンダースナッチの足取りが掴めました。送りますので支度が済み次第声を掛けて下さい。」
 グリモアベースへと戻っていた猟兵達へと遊亮が告げる。

ーーセンターオブジアース某所ーー
「いや、危ない所でしたね。」
 穏やかに笑む男の言葉に、女は気怠げに紫煙を燻らせる。
「……まあ、いいでしょう。貴方に倒れられると私も困る。」
 男が嘆息する。……次の瞬間、空気が震える。
「もう嗅ぎつけられましたか、忌々しい方々です。」
 女を術式で転移させる。
「ようこそ、猟兵の皆さん。こんな場所まで態々ご足労頂きまして。」
 にこやかに告げる男の背後、その空間が揺れている。
「さて、せっかくいらっしゃって頂いたのでおもてなしをしなくてはなりませんね。あの姿は知的ではないので好ましくありませんが……せいぜい、お楽しみ下さい。もしかしたら帰りたくなくなってしまうかもしれませんね。」
 男が煙を纏う……直後、そこには大剣を携えた大柄な魔人が佇んでいた。

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 2章です。
 姿を消したミストレス・バンダースナッチは、センターオブジアースに姿を現します。
 転移術や隠蔽術を得意とする神の1人が自身の元へと転移させたのでした。
 猟兵達の出現に力不足を悟った神は、バンダースナッチを転移で逃がすと共に自らはスナークに変身し、猟兵達に戦いを挑んできます。彼女の行き先を掴む手がかりを持っているかもしれません。

 それでは、皆様のプレイング、お待ちしています。
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オーガスト・メルト
ふむ、少し堅そうなのが出てきたか

【SPD】連携・アドリブ歓迎
前の戦闘から引き続き【焔迅刀】を構え、敵の行動を【見切り】つつ接近する
敵のUCにはこちらのUC【鏡面迎撃砲陣】で全く同じ破壊光線を放って相殺
その隙に一気に距離を詰めて【2回攻撃】の斬撃を叩き込む

そっちからわざわざ自身の視界を塞いでくれるとはありがたい
俺たちが相手では、それは悪手でしかないがな
『うにゃー!』



●鏡面迎撃砲陣
「全くもって面倒な事だな」
 筋肉に包まれた魔人を認め、オーガストは嘆息する。
 しかして魔人の繰り出した攻撃は、その両の目から放たれる一対の光線だった。
「フフフッ、この姿からは想像し難いでしょう。私のオメガニック・レイからは逃げられませんよ!!」
「成る程、少しばかり堅そうだとは思ったが……ナイツ、眼前の攻撃を一斉複写!相殺して撃ち落とせ!」
 自信に満ちた神の言葉に対し、オーガストは側のナイツへと命じる。
「うきゅー!」
 ナイツはひと鳴きするとパタパタと飛翔し、その両の目から即座に同質の光線を放ち、その攻撃を相殺してみせる。
「なん、ですって!?」
「どうやら見た目相応に脳筋の様だ。わざわざ自身の視界を塞いでくれるとはありがたい」
 驚愕する魔人をよそに姿勢を低くすると地を蹴り、ナイツの放つ光線の脇を駆ける。
「……俺たちが相手では、それは悪手だ」
 オーガストは瞬時に距離を詰めると、かの魔人へと向けた焔の如き赤き刀身を2度煌めかせた。

成功 🔵​🔵​🔴​

マホルニア・ストブルフ(サポート)
口調:男性的
一人称:私
三人称:お前、呼び捨て
【だ、だな、だろう、なのか?】~か、〜するよ、構わん、等
協力者には丁寧に接する。

行動方針:問題の解決
一般人がいれば保護が優先。
多少の負傷は気にせず行動。

魔術儀式で定着した元AIの強化人間。
元々利害以外の動きを目にすると調子が狂う、機械的な性格。
最近は近しい存在も増え、友好的な行動をとるように。
戦闘時はシニカル。

◇戦闘・技能
知覚端子を張り巡らせ、地形や敵の動向を情報収集しながらサポートしようか。
武器はレヴィアスクかアサルトライフル、白兵戦。移動や捕縛でワイヤーを使うこともあるな。
UCはハッキングとUDC由来の呪詛を組み合わせて実現させる。よろしく頼む。


筒石・トオル(サポート)
「邪魔をしないでくれるかな」
「油断大敵ってね」
「ここは任せて」
正面切って戦うよりも、敵の動きを封じたり、属性防御を固めて盾や囮となったり、味方が倒し切れなかった敵にトドメを刺して確実に倒すなど、味方の安全性を高めるように動く。
ユーベルコード使用はお任せ。
使用しない場合は、熱線銃での援護射撃を主に行う。
人見知りではあるが人嫌いではないし、味方が傷付くのは凄く嫌。
戦うのも本当は好きではないが、誰かを守る為には戦う。
もふもふに弱い。敵がもふもふだと気が緩みがちになるが、仕事はきちんと行う……ホントだよ?



●欠ける宝石
「やってくれますね、猟兵ァァッ!!」
 切り裂かれた痛みに忌々しげに叫ぶと、魔神は己の肉体を活性化させ、傷口を無理矢理に塞ぐ。
「なるほど、時間や物理法則、原子配列……全て認識可能な情報か。」
 マホルニア・ストブルフ(欠けた年代記・f29723)は、空気中へと光学迷彩に覆われたナノマシン群を展開すると、魔神の情報を解析していく。
「それがどうしました。知れた所でこの宝石の力は私に無敵の肉体を与える。プリミティブ・ジュエルの力に平伏なさい!!」
「能書きはいい。タネは割れた」
 自信に満ちた笑みを浮かべる魔神に告げると、マホルニアは両刃剣を取り出し分割する。両の手にそれぞれ逆手に構えると、柄に取り付けられた二丁の拳銃の引き金を引き、距離を詰めていく。
 その銃弾に重なる様に光の筋が走った。
「援護するよ、任せて」
 筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)が後方より熱線銃での援護射撃を行なっていた。的確に魔神の動きを阻害していくそれに目礼を向けたマホルニアは、魔神との距離を詰めきるとその体へと触れる。
「お前はこれが何に見える」
 呪詛を用い、情報を蝕む……短く唱えられた言葉に、魔神が自身へと付与した宝石の力は欠けていく。
「何を言って……は?」
 己の力が奪われていくのを感じたのだろう。魔神の顔から余裕が消える。
「疾走せよ黒き稲妻、絡め取りし肉体を我が意に」
 力の奪われた魔神へと、トオルが漆黒の稲妻の鎖を放つ。
 もとより戦いは好きではないのだ。ただ、味方が傷つくのを黙って見ている程非情でもない。味方の安全性を高める動きを取るのが彼の戦い方だ。誰かを守る為の戦い、その想いが彼を突き動かしていた。
 そうして鎖に絡め取られた魔神はその動きを止める事となる。
「ええい、忌々しい。なんですかこの鎖はっ!!」
「油断大敵ってね。さあ、後は頼んだよ」
 振り返り、託す。戦いの趨勢は見えた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

クロネ・ネルネコン
アドリブなどは歓迎です

ミストレス・バンダースナッチに協力する神ですね。スナーク化し強力な戦闘力を有しているようですが、オウガ・フォーミュラの悪事を阻止するためにもミューカス・レディ全力で行きます!

着弾した部分を消滅させる怪光線、ならば粘液の守りを活かしましょう!
体中に生成した粘液を纏わせることで光線から身を守りますね。

そうやって攻撃を防ぎつつ接近して「ミューカス・バースト」による一撃で相手を「吹き飛ばし」、追撃として装備した「ミューカス・ガントレット」で「怪力」を生かしたパンチを繰り出しましょう!
「粘液充填完了!ミューカス・ジェットパンチ!行きます!」


ポエトリィ・テクスフィールド
さあ、負けてらんねえ。
「続けていくぜ!」
【SPD】Sirius Memoria I 起動。
UCと同時に[高速詠唱][多重詠唱][結界術][環境耐性]を併用し、光の矢と衝撃波を混ぜ合わせて誘導回避と攻撃を。
「焼き焦がせ!天狼星!!」
怪我とか気にしてる場合じゃないデショ。余力が残ってる様に[演技]してみせ、ディバウラーさんを焦らせてバンダースナッチさんの行き先について、口を割らせたい。
寿命?まあなんとかなるんじゃないかな!
「さて、オレ達はまだまだ余裕だけど、まだやるのかい?」

アドリブ、連携OKです。



●砕けた宝石
 動きを封じられた魔神ではあったが、未だ協力な攻撃手段を持っている事に代わりはない。
「まだ、まだ潰えるわけにはいかないのですよ。人類掃討という私の崇高な理念の為にっ!!」
 叫ぶと同時に目から光線を放つ。その言葉に黙っていないのは我らがミューカス・レディだ。
「人々を害する計画を黙って見過ごすなどヒーローの名折れです。オウガ・フォーミュラの悪事共々絶対に阻止して見せます。ミューカス・レディ全力で行きます!!」
 その能力で身体中に粘液を纏い、魔神へと立ち向かうミューカス・レディ。
「君の粘液の力は前にも見ているけれど、流石にそれは危ないんじゃないかな。
 ……確実な手段を取ろうぜ。焼き焦がせ!天狼星!!」
 星の光を纏い、ミューカス・レディに並ぶのは、ポエトリィ・テクスフィールド(Recordare Atratus・f01100)。一節を唱えると、結界を纏った光の矢を無数に放つ。
 要はデコイだ、追尾能力を持つ破壊光線は、ポエトリィの放った光の矢へと誘導され、対消滅を起こしていく。
「さあ、防御は任された。存分に暴れるといい」
 引き続き光の矢を放ち続けるポエトリィに対し、ミューカス・レディは頷くと、
「任せてください、敵はきっちり粘液まみれです!!……ミューカス・バースト!!」
 滑る様に進み、魔神へと肉薄したミューカス・レディはその腕から体を覆う粘液を爆発的な勢いでばら撒き、魔神を吹き飛ばす。
「粘液充填完了!ミューカス・ジェットパンチ!行きます!」
 吹き飛ばした魔神へと、その手に纏ったガントレットより噴射する粘液の勢いをもって追いすがり、そのスピードにより増強された拳の一撃を叩き込む。
「おのれ……おのれ、ヒーロー。おのれ猟兵ァァァァァァッ!!」
 ミューカス・レディの渾身の一撃により、魔神はその場で爆散する。
「おっと……こいつが手掛かりかな?」
 爆風により飛んできた物体を手にポエトリィは呟く。決戦は目の前だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ミストレス・バンダースナッチ』

POW   :    紫煙の狙撃手
自身の装備武器を【紫煙のバレットXM500(対物狙撃銃)】に変え、【あらゆる障害物を貫く狙撃】能力と【紫煙に触れている対象の位置を捕捉する】能力を追加する。ただし強すぎる追加能力は寿命を削る。
SPD   :    紫煙の格闘家
自身のオリキャラ「【紫煙の格闘家】」を具現化する。設定通りの能力を持つが、強さは自身の【周囲の戦場に満ちる紫煙の量】に比例する。
WIZ   :    紫煙のスナークシールド
自身の【煙草】から【紫煙のスナークシールド】を放出し、戦場内全ての【敵が行う攻撃】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ーーグリモアベースーー
「これは……アトランティスのドーム都市で採る事が出来る宝石ですね。恐らくミストレス・バンダースナッチもそこへ転移させられたのでしょう」
 魔神の落とした物を見遣り、グリモア猟兵は告げる。
「しかし、あそこは完全密閉領域になります。恐らくドーム内には煙が充満し、ミストレス・バンダースナッチに有利な環境となるでしょう。それに、人々のスナーク化も。……送ります。支度が出来たら声をかけて下さい」

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 3章です。
 ミストレス・バンダースナッチは、アトランティスの海底ドーム都市に現れます。彼女はドームの中を紫煙で満たし、ドーム内の全住民をスナーク化しようとしています。完全密閉領域であるドーム都市では、煙を操る彼女の能力は最大限に発揮されます。時間経過によって、アトランティスの住民達が次々と「スナーク化」して、襲いかかってきます。
うまく対処出来れば戦いやすくなるでしょう。

プレイングボーナス
スナーク化した住民に対処する。

 それでは、皆様のプレイング、お待ちしています。
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御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推っ参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!

バトルや行動は常に生中継+後で編集しての動画配信(視聴者が直視しては危ない系は除く!)
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先よ
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNGだぞ?

戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!



●その煙はただ燻るまま
「猟兵……そう。彼は倒れたのか」
 それはただ事実の認識、驚きも感嘆もない。全てはもう、どうでもいい事なのだから。
 告げて紫煙を吐き出す女の、その感傷とも言えぬ態度に向けて、それに似つかわしくない声がかけられる。
「はっはっは、妾、推っ参!」
 御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は今回駆り出された戦場の向かうべき対象を見遣る。
 どうにも信念が見受けられない……いや、しかし、それが相手の有り様であれば、それも信念か。なれば、自身も己の信念を貫く事とする。彼女にとって敵は、バトルを彩るもう一人の主役だ。生配信の支度を整えると、菘は笑った。
「さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!」
 迫り来る紫煙の弾丸もなんのその、受け止める。その方がカッコいいし、視聴者も沸くというものだ。
「誇るがよい!お主の銃弾は確と妾を捉えておる。ひとつ褒美に切り札を披露してやろう!」
 彼我の距離を詰め、大抵「遊んでいますね」とコメントされる右手を引く。その超高速の貫手は確かに紫煙の女を捉えたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

オーガスト・メルト
デイズ、ナイツ、【竜鱗飛甲】を召喚しろ
操作は任せる『うきゅー!』『うにゃー!』

【POW】連携・アドリブ歓迎
俺は【焔迅刀】を構えて敵へ向かう
一般人を含めた敵の動きを【見切り】、UC【触糸爆弾】で一般人たちを拘束して無力化する
ミストレスからの狙撃は竜鱗飛甲で【盾受け】する
デイズ、ナイツ、直接受け止めようとするな。受け流して貫通攻撃を逸らせばいい
『うきゅ!』『うにゃん!』
接敵したら【グローム】の属性鋼糸で牽制しつつ、焔迅刀で【2回攻撃】!

これで幕引きにさせてもらうぞ


クロネ・ネルネコン
アドリブなどは歓迎です

追い詰めることはできましたが、敵も強力な手段で対抗してくるようです。
人々を守るためにもミューカス・レディ、頑張りますね!

まずはサーフィンのようにミューカス・ボードに飛び乗り空から敵を探しましょう。

スナーク化した住民は空中からミューカス・グローブで粘液の水弾による「気絶攻撃」を乱射して対処です。
ミューカス・レインほど粘液をばら撒く事はできないでしょうが、足止めとしては有効でしょう。


住民の無力化をしつつ猟書家を発見したらいよいよ本番、UCにより敵の狙撃を回避できる超スピードで「空中機動」をしながら、体に纏う粘液の量を増やしていきます。

十分な量の粘液を纏ったらそのまま突撃です!


ポエトリィ・テクスフィールド
Aqua Memoria I 起動
【atratus】を左手に持ち、水の魔力を自身へ待とうことで敵対してくるスナークされた人間達を無力化していく。
これならわざわざこっちから攻撃しなくても、そこそこの不運に巻き込まれてこっちに向かってくるどころじゃなくなるデショ。
それでもこっちに向かってくるのは【Eihwaz】で振り払いながら[浄化]していく。
余裕があれば、周りの猟兵にもUCをかけておく。

何が、とは言わんが。バンダースナッチさんも不運じゃったのかもしれんなぁ。と少し共感したりはする。
が、まぁ、こっちとそっちの線引きは必要でな。
「まぁ、恨む気力があれば、恨むがいいよ」

アドリブ、連携大歓迎です。



●絡め取る粘糸
 アトランティスドーム内中空。
 ミューカス・レディとポエトリィは、ミューカス・レディの駆るミューカス・ボードへと乗り、ドーム内の宙を駆けていた。
「煙が凄い……でも、人々を守るためにもミューカス・レディ、頑張りますね!」
「うむ、それじゃあ俺も気張るとしようか。Aqua Unus……」
 ポエトリィが水の魔力をミューカス・レディへと施していく。水と粘液……この魔力とミューカス・レディの相性はすこぶるよかった。極め付けはポエトリィの魔力の質だ。彼女の纏わせる水の魔力は、敵対者に対し、不運な事故を誘発する効果を与える。するとどうなるか……こちらをご覧いただこう。

 ミューカス・レディがその腕に纏うミューカス・グローブから、眼下のスナーク化した人々へ向けて粘液の水弾を放つ。
 ミューカス・レイン程の制圧力は無いが、そこはこれこれこの通り。ポエトリィの魔力の影響により、人々は粘液に吸い寄せられるように動き、次々とすっ転んでいく。
 腰の刀へと手を掛け、街中を駆けるオーガスト、その様子に何事かと一瞬驚きの表情を浮かべるが、これ幸いと懐に収まるグロームへと指示。
「グローム、頼んだ」
 そこは阿吽の呼吸、心得たとばかりにグロームがパチンコ玉くらいの大きさの鋼糸塊を次々と吐き出していく。
「お前らは寝てろ」
 攻撃力は皆無だ、しかし捕縛と気絶に特化したそれは、粘液に足を取られもがく人々を次々と拘束していった。

●紫煙は晴れる、いとも容易く
「デイズ、ナイツ、竜鱗飛甲を召喚しろ。操作は任せる」
 オーガストが指示を飛ばすと同時、飛来した紫煙の弾丸を白黒一対の夫婦盾が受け流し、弾く。
「そうだ、直接受け止めようとするな。受け流して貫通攻撃を逸らせばいい」
「なるほど、お出ましといった所かな」
 ポエトリィはミューカス・ボードより飛び降りると、扇子型の媒介道具より魔法の矢を放ち牽制する。
「猟兵よ、時間は有限だ。生きるべきか、死ぬべきか……私はそれを時間へ委ねよう」
 その手の煙管より紫煙の盾を作り、魔法の矢を完璧に防ぎながらミストレス・バンダースナッチは告げた。
「あれは厄介ですね……でも、ミューカス・ボード、発進します!」
 その体に纏う粘液の量を増やしながら、加速度的に進んでいくミューカス・レディ。
「きゃうっ……!!」
 しかしてその攻撃は……阻まれる、弾かれる、紫煙の盾に。
「流石はオウガ・フォーミュラと言った所か。だが……」
 ミューカス・レディの影より、手甲に備えたワイヤーを使い急接近していたオーガストが勢いのままにその刀を抜き放ち、斬りつける。
「なっ……!!」
 届かない、その刃も。阻まれる、紫煙の盾に。
 紫煙のスナークシールド……戦場の敵対者の行う攻撃を全て無力化する恐るべき盾。
 しかしてオーガストの竜鱗飛甲も負けてはいない。
「デイズ、ナイツ、守備範囲を拡大、共闘者の援護も行え」
 紫煙の盾の隙間より襲いくる弾丸を、デイズとナイツは漏らす事なく受け流していた。
「ああ、なるほど……これは俺達の攻撃も通らない訳だ」
 --生きるべきか、死ぬべきか……私はそれを時間へ委ねよう--
 ……ポエトリィは先程の女の言葉を心の中で反芻していた。残された遺志を続ける事、それに全てを委ね、自らを放棄したのであれば。
「何が、とは言わんが。不運じゃったのかもしれんなぁ」
 少しばかりの共感と、
「ただまぁ、こっちとそっちの線引きは必要でな。恨む気力があれば、恨むがいいよ。2人とも、そろそろだ。全力であたるといい」
 そして猟兵としての矜持。天秤をどちらに傾けるかは決まっている。
「はい!!諦めません!!」
 ミューカス・レディの渾身の突撃と、
「ああ、元よりそのつもりだ」
 再度地を蹴り抜き放つ、オーガストの剣線。
 ミューカス・レディの身体はミストレス・バンダースナッチを貫き、オーガストの斬撃はかの女の体を二つに裂く。
 紫煙の女は笑みを浮かべる。そうして次の瞬間、まるで当然とでも言うように煙となって消え失せた。
 本体を断った今、アトランティスの紫煙もじきに晴れる事だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年07月18日


挿絵イラスト