●コックサンダー
良い感じのお昼下がり。
ポップなサイバーパンクなダンスを踊るキマイラ達が、良い感じに動画を撮影している。概ねいつも通りのキマイラフューチャー。
「レディーーーース! エンド! ジェントルーーーーン!!」
良い感じの爆音が煌めくネオンを飲み込み、ダンスしていたキマイラ達が目を丸くする。
白煙の中には、2つのシルエット。
「今日はお前たちに、料理勝負を申し込むッッ!」
え~~~~、何ソレ~~~~!!
めっちゃキャッチーで、めっちゃいいね貰えそうじゃん~~~~。
かくして、突如現れたキッチンの撮影を始めるキマイラ達。
傍らには、二体の怪しいシルエットを残したまま――。
●という訳で
「おや、来てくれたようだね」
椅子に掛けていたテレビウムが立ち上がり、慇懃と礼をする。
「お初に目にかかる者も多いようだ。私の事は、ケビと呼んでおくれ」
ケビ・ピオシュ(テレビウムのUDCメカニック・f00041)は名乗りを上げると。早速だがと、前置きをしてから顔のモニタを資料へと切り替えた。
『料理の達人』。
安っぽいテロップとは裏腹、重厚な音楽が鳴り響き。
パプリカを手にしたコック帽のイソギンチャク頭の怪人と、さらに長いコック帽を被り、腕を組んだ機関車頭の怪人がモニタには映し出されている。
「今日は貴殿らに、この怪人達と料理勝負をして頂きたいのだ」
この怪人達はキマイラ達を楽しげな料理勝負で惹き付け、料理の達人として降臨するコトで、彼らを支持者にしようとしているそうだ。
「なかなか手のこんだ作戦のようだが。……まずは貴殿らの料理で、彼らの料理を叩きのめし。彼らが料理の達人として降臨する事を阻止して欲しい」
怪人達の掲げた、料理勝負のテーマは『海鮮料理』。
彼らの作る海鮮料理『寝台特急の食堂車風アクアパッツァ~イソギンチャクの煌めきを添えて~』は、見栄えも良く。
少し濃い目の味付けが、ダンス疲れした体に染みるとキマイラ達は大絶賛のようだ。
「一度彼らの料理人としてのプライドを折ってしまえば小細工を諦め、後は何時ものように襲いかかって来るだろう。存分に叩きのめして頂けるかな?」
説明を終え、モニタを瞬かせるケビ。
「貴殿らの料理の腕を、信じさせて頂こうか」
初めて会うというのに。
私にもその腕を見せておくれ、と冗談めかした声音は柔らかく響き。
猟兵達を送り出すべく、ケビは腕を大きく掲げた。
絲上ゆいこ
はじめまして、こんにちは。
絲上・ゆいこ(しじょう・-)です。
また皆様の物語を紡ぐ事が出来る事、嬉しく思います。
猟兵の皆様、よろしくお願いいたします。
●やること
今回は皆様に、怪人へ料理対決を挑んでいただきます。
テーマは『海鮮料理』。
人類の遺したポップなサイバーパンクなシステムキッチンで調理をしていただきます。
ある程度の食材は整えられているようですが、食材を調達してくることは自由。
食材は、都市の適切な場所を適切なタイミングでコンコンコンすると出てきます。
審査員はノリの良い腹ペコキマイラ達です。
怪人達の作る海鮮料理『寝台特急の食堂車風アクアパッツァ~イソギンチャクの煌めきを添えて~』を超える素敵な料理をお願い致します。
怪人達の料理より素晴らしい料理を作る事で、怪人の身も心もボコりましょう。
それでは、皆様の美味しいプレイングをお待ちしております!
第1章 冒険
『激突!グルメキング決定戦!』
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POW : 限界を超えた特訓や食べる相手を思う心で勝利フラグを立てる
SPD : 封印された伝説の料理法を駆使して勝利フラグを立てる
WIZ : だれも知らないような伝説の食材を手に入れ勝利フラグを立てる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
蓮花寺・ねも
生物が生きていく上で欠かせないものが食事であるからして、
料理勝負はたいへん理に叶っている。
……しかしなんだな。
これだけショーめいた展開であれば、強く印象を付けたもの勝ちのような気もする。
ともあれ、ぼくは食材調達に努めよう。
ことキマイラフューチャーにおいて、手に入らないものは早々ない。
食材も然り。
外地から調達して来ることが出来るのは猟兵の強みではあるが、
地物にも拘りたいところだ。
その土地の食材、水、調味料。これが揃って不味いものなどできよう筈もなかろう。
――というわけで。
海鮮ものの食材の穴場を、特定の時間に特定の回数だけコンコンし、
その上で極低確率で出てくるヌシが此方になります。
たぶんおいしい。
無供華・リア
…料理、ですか
経験はありませんが、きっと如何にかなりますわ
ええ、根拠のない自信、では御座いません
何故なら猟兵に不可能など無いからですの
……大丈夫です(目を伏せる)
わたくし、アクアパッツァにイソギンチャクが使われているのは初めて見ました
これを超える料理となると、もっと珍しい食材を手に入れたいところですわね
wizにはあまり自信がないのですが…
【ジャンプ】であまり人が来ないような高い所をコンコンしたら、素敵な食材が出てこないかしら?
その他にも手あたり次第色々なところをコンコンしてみます
色々なものが出てきて楽しいですわね
うふふ、目的を忘れてしまいそうです
生きていく事とは、食べる事だ。食事は生に欠かせないモノ。
「料理勝負は、大変理に叶っている」
桃色の髪を揺らした蓮花寺・ねも(廃棄軌道・f01773)は、空を見上げて呟いた。
「それにしてもあのアクアパッツァ……、イソギンチャクが使われていましたわね」
あの様な珍しい食材で作られたアクアパッツァを、無供華・リア(ヤドリガミの人形遣い・f00380)は初めて見た、と。
「あれ以上に珍しい食材を、手に入れたい所ですけれど……。ねもさまは、何か案がありますの?」
リアがいい感じの壁をリズミカルに叩くと、キノコが飛び出した。
コンコンコンするだけで現れる食材。
そう。
食物の豊富なキマイラフューチャーにおいて、食材を手に入れる事は難しいことでは無い。
「たぶん」
しかし、その中でも――『レアモノ』というものはあるものだ。
ねもは彼女の背よりも高い位置に位置する、他人の家の扉を、叩く、叩く。
不思議な位置の扉だが、こういう場所にこそ狙ったものはあったりするのだ。
「これは、違う」
こぼれ落ちる小魚ジャーキー。
更にリズミカルに人の家の扉を叩きながら人形めいた貌を傾ける、ねも。
「……ココに何かがありますの?」
首を傾げたリアが、ねもに習って。黒のドレスを揺らしてぴょんと跳ねて、コン、コン、コン。
こぼれ落ちるビーフジャーキー。
「もう少し、上を試したい」
「やってみますわ」
リアは、ねもの代わりに銀色の髪を跳ねさせて。
コン、ココン、コン。
ぼとん。
「まあ! 見て、ジェイド。こんな素敵な……!」
「……――嗚呼、ようこそ。よく、ぼくたちの呼びかけに応えてくれたね」
現れた、求めていたモノを手に。
うっそりと眸を細めたねもと、目を丸くするリア。
キマイラ好みのショーめいた催し、ならば強く印象づけたモノ勝ちであろう。
その土地の食材、水、調味料。
そして、――このヌシ。
コレが揃ってマズいモノができる訳が無い。
「まあ」
感嘆の声をこぼすリア。
ただし。珍しい食材があれども、リアの料理の経験は無い。
でも、猟兵パワーでなんとかなるだろう。
ええ、猟兵に不可能なんて無い。
無いもん。
……多分大丈夫だろう。
「ねもさま、この食材なら……」
両手をあわせて、リアが口を開き――。
「コンコンコンコンうるさいよォ!」
その瞬間、家の扉を開けたキマイラに彼女たちは怒られた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ギド・スプートニク
ふむ、料理コンテストか…
私が手ずから調理を行なっても構わんが、それではあまりに呆気なく勝負が付いてしまってつまらんだろう。
ならば私は食材を提供する側に回ろう。
こんな事もあろうかと、今朝方アックス&ウィザーズの暗黒海嘯にて釣り上げてきた、この『カジキサハギン』。
見るがいい、この艶を! 透き通った瞳を!
🐟<ピチピチッ!
高度な魔導保冷技術とグリモアの転送無くして、ここまでの鮮度は保てまい。
さぁ、この食材を煮るも焼くも捌くも卿らの自由だ!
さぁ猟兵諸君、存分に腕を振るうがいい!
※
キャラぶれとか気にせずガツーンとどうぞ
アドリブや絡みも歓迎です
カイザー・ロックウェル
フン、料理対決だとお?
このカイザー様にできねえ事はねええ!!
俺が作るのはズバリ「刺身」! それも姿造りだ!
【地形の利用】で適切な場所をコンコンコンして、錦鯉程の大きさの新鮮な魚を入手する!
そして【念動力】で複数の包丁を空中で自在に操り、観客を圧倒するSPD技を披露するぜ!
ウロコ! 内臓! 三枚おろし!
料理は目からだ! 俺様の華麗なテクニックで、調理時から既に見る者の心を奪ってやるぜ!
一口大にした切り身を美しく、皿の上を荒々しく泳ぐかのように盛り付け、最後に柑橘の輪切りを添えて風味と彩りを加えれば!
『ライジング・ドラゴン~イン・ザ・シャイニング~』の完成だああ!!
どうだ! さあ写真を取れい!
そう、コレはキマイラ好みのショーめいた催しだ。
「こ~~のカイザー様にィ! 出来ねェ事があると思うかッッ!?」
「なーーいっ!」
会場に響き渡るクマのぬいぐるみの熱い声音。
テンションの高いキマイラ達が、キャイキャイ跳ねながらコールアンドレスポンスだ。
「よォし、良しッッ! ならば見せてやろう、俺の料理の腕をよォ!」
サングラスを着けたクマのぬいぐるみ――、否。サングラス型のヒーローマスク。
カイザー・ロックウェル(ヒーローマスクのブラスターガンナー・f04554)が念を込めると、幾つもの刃が白く揺れる。
空中に鯉程の大きさの魚を放り投げ。弾ける鱗、鮮やかな内蔵の処理。
そして美しく捌かれ、プリプリの弾けるような白い身が
「ふむ、飢えた目をしているな」
腹ペコキマイラ達に煽りアングルからレンズを向けられた、ギド・スプートニク(意志無き者の王・f00088)は、優雅な動きで二歩前へ出る。
濡羽色の睫毛が彩る蒼眸が、実にノーブルにキマイラ達を見下ろした。
ギドが手ずから調理を行えば、呆気なく勝負が付いてしまう事であろう。
それは、あまりに――つまらない。
「カイザー殿」
ギドが服裾を翻し――。
「その程度の魚で満足するのは、まだ早いと言わせて頂こう」
「あァ?」
放り投げたのは、今朝方アックス&ウィザーズの暗黒海嘯にて一本釣りされた『カジキサハギン』だ!
「見るが良い、この艶、透き通った瞳。高度な魔導保冷技術無くして、この鮮度は保てまい!」
ピチピチッ!!
「こいつァ、面白ェ……! このカイザー様に捌けねぇ魚が居ると思うかッッ!?」
「いなーーいっ!」
会場のテンションはマックス、キマイラのコールアンドレスポンスが会場を震わせた。
「さぁ、存分に腕を振るうがいい!」
ギドの宣言に、生配信を行うキマイラの動画にいいねが高まる!
荒々しい暗黒海嘯を泳ぐ、カジキサハギンの回りを小さな魚が彩るように。
柑橘との輪切りが風味と彩りを加える『ライジング・サハギン・ザ・ドラゴン~イン・ザ・シャイニング~』がここに爆誕した!
めっちゃ撮影するキマイラ達。
いいね🐟。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
八上・偲
お料理!楽しいよね!お料理好き!
しんだいとっきゅうのちょく……む、難しい名前。
でもイソギンチャクはわかるよ、海でうにょうにょしてるやつ。見たことはないけれど。
きらめく……(言葉の意味をググる)あ、光ってるってことね。
光り輝く食材でお料理したら見た目も綺麗そうだし、いいかも!
でもそんな材料どこにあるだろう。……え、何、ガイスト君(古代の戦士の霊)。
「食べたものに幸運を齎す黄金のタコ」?えっ何それは。UDCかな?
でもガイスト君はこの世界にもあるって言ってる(気がする)し……。
(都市のなんとなく海っぽい柄の壁を適切なタイミングでコンッココンコンコンする)
うわあ光ってる!すごい!
祝聖嬢・ティファーナ
魚介類さん達に使い方や美味しくなる方法を聴きながら準備をして行きます☆
準備をしながら素材になる魚介類と話たり、相談しながら調理していきます♪
素材達の方が大きい事が多いので、和気藹々と楽しく調理(?)をしていきます☆
素材の調理は素材が一番知っている!として、ティファーナはできる手伝いをしていきます。
素材達の言う事を素直に信じて調理していくので、どんな味に完成するのか分かっていませんが「美味しくな〜れ☆」と歌いながり祈り願いながら進めて行きます☆
作りながらフェアリーの“妖精の粉”が入っている事に気付いていません…。
「みんな(素材たち)が協力してくれましたから、きっと美味しいですよ☆」
ロカジ・ミナイ
僕が腕をふるうのは「超深海暗黒地獄蟹の味噌スープ」だ。
超深海暗黒地獄蟹ってなんか漢字ばっかでおっかねぇけど、
深海の生き物なだけにそれはもう真っ白で綺麗な甲羅しててさ、
茹でるとそれはもう綺麗なピンクに染まるんだよ。
味は蟹の味。美味しい。
天然ダシの栄養価とほどよい風味、味噌のほどよい塩分、
噛まなくていいスープ的優しさ……。
踊り明かした腹ペコキマイラの皆さんの胃袋に沁みると思うんだよねぇ。
徹飲みのあととかさ、そのあとの寝起きとかさ、
あったけぇ味噌スープが欲しくなるでしょ?アレな。
この蟹かい?僕が泳いで捕ってきた。
ベリンダ・レッドマン
【SPD】
う~ん敵ながらなかなか愉快な連中だねえ!
料理とはいえ戦いは戦い!こちらも同じ心意気で応えねばなるまい!
しかし海は見たこともないし食材も全然詳しくないな!
ここは潔く有識者の知恵を借りることとしよう
都市をうろついて適当に目星をつけやあコンニチハ!
かくかくしかじかで食材が欲しいのだ!あと調理法も教えて欲しい!
……ほう、そのような料……
……えっ、生で!?生で食うのかい!?
大丈夫かいそれお腹壊したりしないかい!?えっマジで生かい!?
※宇宙船育ちで魚料理を食べたことがほとんどありません。
生か……
いや、大丈夫だろう。あれだけ太鼓判を押してくれたのだ。
レシピは良し。あとは私の心意気だけだ!!
終夜・嵐吾
わしの徳の高さをくらうがよい……食材かもん(無駄にUCで光りながら…☆)……というのは、あとでする
料理は『きまぐれコンコン海鮮あんかけやきそば』な
腹へっとるならがっつりもったりちゅるっと
むしろわしが食べたいだけなんじゃが、今!
中華麺はかりっと焼いて
野菜。きのこ、きくらげ。海老、貝柱も必須よの!
そしてきまぐれこそ……コンコンよ、コンコン! 狐のコンコンとかけたわけではないのじゃがな!(無駄に光りつつ)
……これは!
食べれば口に虹が広がる、伝説の虹色あわびでは、ないか……!
これを海鮮あんかけやきそばになぞ……つみぶか……(と言いながら入れる)
そしてやはりこうよな
できたての餡かけて、めしあがれ、じゃ
「料理勝負とは、敵ながらなかなか愉快な連中だけれど、――戦いは戦いだ、同じ心意気で応えねばな!」
意気込みに、燃えるような赤い瞳が揺れる。
ベリンダ・レッドマン(直し屋ファイアーバード・f00619)はキマイラフューチャーを歩き回っていた。
彼女は海を見たことを無いし、調理も別段詳しくは無い。
ならば、知識のある者に尋ねるのが一番であろう。
「やあ、少し尋ねたい事があるのだが」
釣り竿を持っているキマイラを見かけた、ベリンダは朗らかに声を掛ける。
かくかくしかじか。
「……ほう」
まるまるうしうし。
「……えっ!? 生で!? ほ、本気かい!? 生で食うのかい!? えっしかも丸ごと……エッ!? マジで生かい!?」
食い気味というよりヒキ気味で、生しらす丼について語るキマイラの言葉に、ベリンダの顔色が青くなったり赤くなったりしている。
「なるほど……なるほどな、ありがとう、とても有力な情報を聞けて助かったよ!」
もうお腹いっぱいって顔だが、朗らかに彼女はキマイラに礼を伝える。
「……しかし、生か……」
宇宙生まれ宇宙育ちの彼女には、魚の生食はカルチャーショックであったのだろう。
しかし、レシピのメモは完璧だ。
後は……。
「私の――心意気だけだな!」
しかし、……生か~~。
じり、とベリンダは自然と浮かんだ額の汗を拭った。
カリカリに焼き上がった中華麺、程よく炒められた野菜に、コリコリのきくらげ。
皆が集めてきてくれた海鮮や、エビ、貝柱。
――そして、何よりも大切な『きまぐれコンコン』要素。
「わしの徳の高さをくらうがよい……――食材、かもん!」
光を発しながら。
無闇矢鱈に徳の高さを後光で顕す終夜・嵐吾(灰青・f05366)が、リズミカルにキッチンを叩くと音程に合わせてキマイラ達がタップを踏む。
ぼろんとこぼれ落ちたのは――。
「これは、食べれば口に虹が広がる、伝説の虹色あわびでは、ないか……!」
無闇矢鱈な徳の高さが、きまぐれ要素にむやみに炸裂する嵐吾。
こんな良い食材、こんな調理するものでは無い、と言い切れる素敵な食材。
できれば、刺し身で食べたいし、ステーキにすればそれは絶品であろう。
しかし、今日はこれは戦いなのだ。
「おお……つみぶか……つみぶかなのじゃ……」
罪深き食材を一口大に手早く切り軽くソテーすると、炒めた野菜と合わせ――。
「できたての餡をかけて――、さあ、めしあがれ、じゃ!」
できあがったのは『きまぐれコンコン海鮮あんかけやきそば』だ!
ペコペコお腹に響くであろう、がっつりもったりちゅるっと食感!
「はー……、わしが食べたいのう……」
パシャパシャ写真を撮るキマイラたちに囲まれながら、嵐吾は歎息した。
「見て、見て! すっごい光るんだよ、このタコ!」
白翼を風にはためかせて。
良い感じの場所を良い感じにコンッココンコンコンした八上・偲(灰かぶり・f00203)が、黄金のタコを抱えて会場に走り込んでくる。
「わっ、すっごーくぴかぴか大きいですね☆」
「でっしょー!」
古代の戦士の霊――ガイスト君が『食べたものに幸運を齎す黄金のタコ』だと教えてくれた、と言う偲に。
祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)はにぱーっと微笑みを浮かべて。
「じゃあ、じゃあ、たっぷり幸せと美味しさを引き出す方法をタコさんに聞いてみましょう♪」
「えっ、タコにきけるの?」
「はいっ☆ 素材の調理は素材が一番知っていますからっ♪」
「わあっ。わたし、お料理、楽しくて好きなの! わたしも一緒にできるかな?」
「はい♪ 美味しいお料理にしましょうね☆」
「それに……あの、しんだいとっきゅうのちょく……」
む、と言葉に詰まる偲。
むずかしいなまえ。
「しんだいとっきゅうの……」
蒼瞳を瞬かせて、細く息を吐く偲。
「イソギンチャクって海でうにょうにょしてるやつでしょ、見たことも食べたこともないけど……、それにきらめ……」
ググる偲。
「光ってるって名前についてるけれど、実際にはあの料理、光ってないの! この光り輝くタコを料理にすれば、きっと勝てるよね!」
「もちろん☆」
うにょうにょ具合も、輝きも。
このタコが負ける要素なんて1つもない!
ティファーナの羽根が、光りを浴びてきらきら輝く。
美味しくな~れ☆ と歌と祈りを籠めて。ティファーナと偲のタコ調理が始まる。
いいねの数も上々。
キマイラ達が瞳を輝かせ、注目を浴びるキッチン上。
くわ、とあくびを噛み殺したロカジ・ミナイ(きまってない・f04128)が、手にしているのは『超深海暗黒地獄蟹』だ。
もう一度言おう、超深海暗黒地獄蟹。
「これは超深海暗黒地獄蟹って言って。漢字ばっかでおっかねぇ名前なんだけれどさ。深海の生き物なだけに、白くて綺麗でしょ?」
キマイラ達の動画に解説を加えるかのように言いながら、その白い甲羅を持った蟹を湯に落とす。
「ほら、綺麗なピンク色になった」
くつくつと煮える鍋から蟹の濃厚なダシの香りが広がる。
「徹飲みのあととかさ、そのあとの寝起きとかさ、あったけぇ味噌スープが欲しくなるでしょ?」
沸騰しないように、ダシが飛ばないように味噌を溶かして。
疲れた時にも、噛まなくて良いように、手を汚さなくて良いように、殻を剥いて。
お薬屋さんの優しい手つきで、イカツイ名前の蟹が優しい味噌スープへと生まれ変わって行く。
「さ、召し上がれ。僕が泳いで獲ってきた新鮮な蟹だから、できたてを食べてほしいな」
きっと、踊り明かした腹ペコキマイラの皆に必要なのは、こういう優しい味なのかもしれない。
美味しい~~、と絶賛したキマイラが味をダンスで表現すると更に踊りだす。
いいね🦀。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
深鳥・そと
海鮮料理……っ! 海鮮丼! 海鮮丼食べたい!!
料理のテーマを聞いたそとはそう思った。
しかし、そとの料理スキルだと、揃った材料をご飯の上に載せることしかできない。
とてもおいしい海鮮丼を食べたい!! 味見とか! ううん、わたし用に作ってもらいたい!
料理ウマ勢に海鮮丼を作ってもらえるよう、キマイラたちや猟兵に海鮮丼おいしいアピールをします。食べたい。
海鮮丼っていろんなお魚使ってるからお得だよ! 見た目もデコれるよ! おいしいよ! みんなもそう思わない?
わたしにできることだったら、お手伝いするから……!
深鳥・そと(わたし界の王様・f03279)には料理が解らぬ。
しかし、海鮮丼に対しては人一倍に敏感であった。
「海鮮丼……っ、 海鮮丼たべたい……っ」
そとの料理スキルで出来る事と言えば、既に用意された具材をご飯に乗せる程度であろう。
ああ、とても美味しい海鮮丼を食べたい。
そう、味見とか。
……ううん、本当の事を言えば、わたし専用に丼にたっぷりお刺身とイクラを注いで欲しい!!
「ね、海鮮丼っていろんなお魚を使ってるからお得だよね。それに見た目もデコれて綺麗だし……、キラキラした宝石箱みたいだよね」
つつつ、と調理をする猟兵ににじり寄るそと。
「わたしに、わたしにできることだったらお手伝いするから……、海鮮丼、海鮮丼を作らない?」
生のしらすを前に憔悴仕切ったベリンダにそとが声を掛けた途端。
「――イカンイカンイカーーーーン!!」
コック帽を地に叩きつける、機関車頭の怪人。
「こんなに調理出演者が居ると、唯一のカリスマ感が全く無いであろうに!」
こんなに猟兵達が集まってしまえば、どれだけ素晴らしい料理であろうが煌めきを失ってしまう。
これではイソギンチャクも煌めけまい。
「やっちゃいますか!?」
最初からちょっと無理目だなと思っていた感じのイソギンチャク怪人がいそいそとコック帽を脱ぐと、機関車頭の怪人に吠え尋ねた。
「やってしまえ!」
びし、と猟兵達を指差す機関車頭。
そういう訳で。
やっちゃって下さい!
「茶番は、おしまいだ!」
イソギンチャクの触手が鞭の様に撓り地に叩きつけられる。
集まり踊っていたキマイラ達が、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
苦戦
🔵🔴🔴
第2章 集団戦
『イソギンチャク怪人』
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POW : テンタクル・テンペスト
予め【触手を振り回しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : ウネウネ・アネモネ
自身の肉体を【ウネウネモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : ポイゾナス・ポリプ
【頭部】から【毒針のついた触手】を放ち、【麻痺毒】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
終夜・嵐吾
うん……うん……きもいんじゃが!
ひぇ、うねってる、なんぞあれ、ひぇっ……ひぇっ……ひぇっ…・・(耳ぺそん)
わし、あれは生理的に無理じゃわ……近づかんようにせんと……
うん、いつもなら庇いに入ったり、ほかの皆も気に掛けるんじゃが……
むり(まがお)
他の者と協力できそうなら、強力しつつ。
距離取って狐火で攻撃を。
できるかぎりを操って、右へ左へ。放たれた触手あれば、燃やしおとす。
あんなん刺さったら痛いじゃろ。
あぶって、焼いて。怪人なんぞ食す気になんぞなれんが火はしっかり通させてもらおうぞ。
八上・偲
お料理対決するんじゃなかったの?もー!
行くよ、ガイスト君!
やっつける!の!
サモニング・ガイストで喚び出している古代の戦士の霊(ガイスト君)に
前線で攻撃してもらうね。
傷ついてる敵を攻撃して、数を減らす方を優先で!
わたし自身は【オーラ防御】で仲間の猟兵さんを支援したり、
囲まれたら【衝撃波】や鈴蘭の嵐で敵を吹き飛ばして包囲から脱出したり。
うわあ、イソギンチャクってこんな感じなんだ……本当にうにょうにょしてる。
思った以上に不気味な感じでうにょうにょしてる。
食べ……られるのかなあ……?
プロのコックさんってすごいんだなあ……。
ロカジ・ミナイ
あーーーっ、キマイラダンサーのみなさーーーん!!
……行ってしまった。
寂しい。
熱気が急激に下がってスッと背中と頭が冷える感じ、嫌いなんだよね……。
寂しい。
ほんと勘違いしたオブリビオンって空気読まないよなぁ……。
特に今日の2匹は最悪だよ。カリスマ?俺の方があるし。
もう一生イソギンチャク食べない。
機関車も食べない。
食べたことないけど。
テンション⤵️⤵️⤵️のとこにその気持ち悪いその……何??
何なの???と指差す触手からジャッジメントしていく。
揚げイソギンチャクにして機関車の煙突に詰めてやるからな。
ピピティ・ピピニエッタ
ふんふんふふふ~~~~ん♪💃💃💃
あれ、みんながスパイダーベイビー散らし寿司🍣じゃん!
なんなのも~~楽しく踊ってたのに!!💦💦
信じられなーい、あのアレ?
あのイソギンチャクか~~~!お前か~~~~~!!怒怒怒
片玉野郎~~~!!!(なんか足の膝のとこ、1個じゃんウケる)
怒ったアタシは【エレメンタル・ファンタジア】を使うよ!
もちろんコントール不能!🔥ファイアーハリケーン!🔥
いけー!やれー!あああーもう言う事きかないコレ!!😵
※好き勝手動かしておけまる~✌
深鳥・そと
もー! 君のせいで海鮮丼食べれなかったじゃん!!
と、怪人に向かってずびしっと指をさし、ジャッジメント・クルセイドを放ちます。
どうせ倒す予定だったけど、もうちょっとだけ後にしてくれたら海鮮丼食べれたかもしれないのに……しらす丼でも良かった。お塩の味、おいしい……君は食べれるイソギンチャク?食べれなそう……でも食べれなそうな見た目でも食べれるやつあるし……ううん?
と、食欲に満ちた思考で、メイスで殴ります。羅刹ぱわー。
バックヤードから現れるイソギンチャク怪人の群れ、群れ、群れ。
「ひぇっ……、うねってる、なんぞあれ、うわっ多い。ひぇっ……、きもいんじゃが……!?」
暴れる触手。
逃げるキマイラ達。
嵐吾が整ったかんばせを嫌悪に歪み、ハチャメチャに情けない声を漏れる。
生理的に無理じゃわ……、耳がぺったりしちゃう。
「あーーっ、キマイラダンサーのみなさーーん!!」
キマイラに手を伸ばして、叫ぶロカジ。
「ふんふんふふふ~~ん♪ ……あれ?」
彼らと混じってダンスをしていた、小さな妖精――ピピティ・ピピニエッタ(🔥ブレイズムーン🔥・f06845)がその小さな首を傾げ、現状を把握した途端、全身でムカプンを表した。
「なんなの~~!? 楽しく踊ってたのに! スパイダーベイビー散らし寿司🍣じゃん! アッ。でも、イソギンチャクは大集合~~!?」
ピピティはその場をぐるぐる、飛んだり跳ねたり。
熱気が急激に引いてしまった会場に、残されたのは猟兵達と怪人だけ。
「このスッと背中と頭の冷える感じ、嫌いなんだよね……」
はあ、と嘆息したロカジは、拷問具を手に。イソギンチャクの群れを睨めつける。
楽しい時間が終わってしまう事は、寂しい。
「「もー!」」
同時に指差して、重なった偲とそとの敵を叱咤する声。
「お料理対決するんじゃなかったの?」
「君達のせいで海鮮丼食べれなかったじゃん!!」
とりあえず塩を舐める位しか出来なかったそとの表情には、落胆と悲しみが滲み出している。
もうちょっとだけ後にしてくれたら、海鮮丼を食べれたかもしれないのに……、しらす丼でも良かったのに……。
「うるさい! 茶番は終わりだと言っただろう!」
イソギンチャク怪人の後ろで、煙を吐き出しながら吠える機関車頭。
「海鮮丼の恨みは、海よりも深いよ!」
「ほんと勘違いしたオブリビオンって空気読まないよなぁ……、最悪だよ。俺のカリスマに負けたからって茶番扱いだしさ」
そとの喚呼と、同時に指さしたロカジの嘆きは天からの光と成り。
怪人の伸びた触手を貫き千切り、戦端を開いた。
「行こう、ガイスト君、やっつける! の!」
偲の呼びかけに。駆け出した古代の戦士――ガイストがイソギンチャク怪人の群れへと炎をブチかまして、道をひらき。
その瞬間、ぷく、と膨れあがる怪人達の頭。
「うわっ……気持ち悪い……、何……何それ?」
ちょっと仲間から離れた場所に居たロカジは、その一部始終を目撃する事になる。
同時に破裂するかの様に四方八方に炸裂する毒触手。
その降り注ぐ触手に――。
「うぇ、ぁああああ、無理、無理じゃ! ヒェッ、きも、きもい!!」
「うわわ~~、むりむりカタツムリ~~🐌」
できるだけ距離を取ろうと動いていた嵐吾と、その近くを飛び回っていたピピティに殺到する触手。
「わっ、思った以上にうにょうにょしてる……」
オーラを巡らせた偲が二人の前に滑り込むと、ガードに徹し。
普段ならば、庇う役目は彼の役目だと認識をしてはいるのだが……。今日は生理的にかなり無理だった嵐吾が、降り注ぐ触手を燃やし尽くさんと狐火を爆ぜさせる。
「信じられなーい、なにアレ!? あのイソギンチャク信じらんない! 何あの膝、なんか玉1つじゃん。ウケる。しかもフツー頭から触手出す!?」
笑ったり起こったり忙しいピピティから膨れ上がる魔力は、炎を巡らせ、風が渦巻かせ――。
「まあ良いや、とりあえずブチのめしちゃうぞ、片玉野郎~~! いけー! 🔥ファイアーハリケーン!🔥」
狐火と炎嵐が跳ねる触手を焼き、跳ね除け、千切り。
更に膨れ上がる、魔力!
「あああー、もう言うこと聞かないコレ! 信じられなーい、なにコレ! あっ、ヤッバ……」
びたん。
「うわっ、ちぎれっ、アッきも、触手が顔に、あっ、アアアアア!!」
嵐吾の泣きそうな声。
遠くから目撃していたロカジは納得する。
あ~、これが阿鼻叫喚地獄ってやつか~。
「もう一生イソギンチャクも機関車も食べないでおこ……」
イソギンチャクの一撃を捌きながら、呟くロカジ。
後者は食べられるモノでは無い。
「……意外と焼いたら……」
ロカジの呟きが聞こえたのか、聞こえていないのか。
焼け落ちた触手を蹴り。低く踏み込んで膝の玉へとメイスを振り上げるそと。
「いや、でも食べられなさそう……、でも食べられ無さそうな見た目でも食べられそうなヤツもいるしなあ」
食欲に支配されたそとの一撃は、イソギンチャク怪人を一体ぶち倒し。
「これを食べられるようにするなんて……プロのコックさんってすごいなあ……」
偲が青い瞳を興味に揺らして、呟いた。
「食べられるかどうかはわからないけどさ、揚げイソギンチャクにして機関車の煙突に詰めてやる事位はできるよ」
そこにロカジの新たなレシピ提案。
プロの意見は流石盛り付けから違うなあ、とロカジを見上げる偲。
その人はプロはプロでも、薬屋さんなんですよね。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
カイザー・ロックウェル
ハッハッハア! そうこなくっちゃなあ!!
テメエのウネウネの一本一本まで俺様が撃ち抜いてやるぜええ!!
念動力でぬいぐるみと二丁のブラスターを巧みに操り、伸びる触手を片っ端から撃ちまくるぜ
伸縮自在の素早い動き? ならばクイックドロウで対抗してやる
伸ばした触手に掴まれた? ならば零距離射撃をぶっ放す!
あれだけのオーディエンスが居るこの世界、怪人共の好きにはさせねえぞ!
捌き切れずに俺様のクマちゃんが捕えられても問題じゃあねえなあ
俺様の本体は「コッチ」だからよおお!
仮の肉体を捨て浮き上がり、隙を突いてマヌケ面に【2回めの攻撃】だ
ノリのいい奴がいれば、ちょいと体を借りるってのもいいかもな!
誘名・櫻宵
*フレズローゼ(f01174)と一緒
アドリブ/他PCとの絡み歓迎
あら、ショコラで出来た海鮮お寿司なお料理を披露しようと思ったら変なイソギンチャクが湧いてるじゃない!
これはいけないわ……あの触手でうちの可愛いフレズに変な事されたらブチ切れもいいとこよ!
フレズ、下がってなさい
イソギンチャク、ちょっとでも触手を伸ばしてみなさい!
容赦なくぶった斬って薙ぎ払って串刺しにしてやるんだから!
ちょっ、あたしに伸ばすのもやめてよね!
上手く攻撃を見切って、確実に攻撃を当てて……一気に懐に潜り込んだなら、『絶華』で裂きイカみたいにしてやるわ!
フレズに攻撃がいきそうになったらすかさずかばうわ
汚させるわけにはいかないの
フレズローゼ・クォレクロニカ
★櫻宵(f02768)と一緒に
あの、櫻宵?ショコラは海鮮じゃないんじゃ……でも、チョコで出来たお寿司なら食べてみたいかな!
櫻宵のチョコ、美味しーもん!
わ、不味そうなイソギンチャク……ある意味芸術的でデッサンしたいくらい!
あのボク、全然大丈夫なんだけど櫻宵はなぜか怒りモード
もう!櫻宵こそ、突っ走り過ぎないでよね!
全力魔法で、2回攻撃を狙って……
『女王陛下は赤が好き』で攻撃しながら、櫻宵のサポートをするよ!
キミの背中はボクが守るんだから
見切りと翼で飛んで(空中戦)上手く攻撃をかわして、死角から攻撃したりするよ!
触手には捕まりたくない
ボクが隙をつくって、櫻宵が斬る!立派な料理でしょ?
*アドリブ等歓迎
戦場を駆ける、二丁のブラスターを構えたサングラス姿のクマちゃん。
「ハッハッハア! そうこなくっちゃなあ!!」
炎を弾かせ、鋭く伸びた触手を叩き落とした、カイザーは高らかに吠える。
「あれだけのオーディエンスが居るこの世界、怪人共の好きにはさせねェぞ!」
屠桜を構える誘名・櫻宵(誘七の屠桜・f02768)とフレズローゼ・クォレクロニカ(夜明けの国のクォレジーナ・f01174)は背中合わせ。
「もう、折角ショコラの海鮮寿司を披露しようと思って来たのに、変なイソギンチャクが大量発生してるじゃない!」
「あの、櫻宵? ショコラは海鮮じゃないんじゃ……」
でも、チョコで食べたお寿司なら食べてみたいかなぁ、なんて。
ウサギの耳を揺らして微笑むフレズローゼ。
「だって櫻宵のチョコ、美味しーもん!」
「まあ、嬉しい事言ってくれるじゃない。――、フレズ!」
フレズローゼに迫る触手を、刃でカチ上げ。櫻宵は視線の位置で刃を構え。
「下がってなさい、フレズ。その汚い触手で少しでもフレズに触れてみなさい、その瞬間アナタ達はさきイカよ」
地を刳り、踏み込み。櫻宵はイソギンチャクへと一気に間合いを詰め。
桜のように潔く。――散りなさい!
「あのボク、全然大丈夫なんだけど……」
櫻宵は、彼女に近付こうとした事が既に罪だと言外に滲ませ。
袈裟斬りに振り下ろした刃が空間毎、イソギンチャクを断ち切る。
しかし、間合いを詰めたと言う事は、逆を返せば相手からしても近づいたと言う事だ。
「ちょっ、あたしに伸ばすのもやめてよね!」
半ば断ち切られた触手が、最後の力を振り絞るかのように吐き出され――。
「もう! 櫻宵こそ、突っ走り過ぎないでよね!」
大きく紅鶴と星蝙蝠の羽根を広げたフレズローゼが風を切って跳んだ。
「枯れ木に花を咲かせるように、美しい《赤》の世界を描きだしてみようか!」
咲き乱れる赤薔薇、白薔薇。チラチラと会場に、花弁が舞い落ち。
櫻宵に迫っていたイソギンチャクに触れた瞬間、それは爆ぜ飛んだ。
「……フレズ!」
彼女の援護を受けると同時に、彼は更に前へと踏み込む。
空を飛ぶフレズローゼへと、触手が迫る姿が見えたからだ。
「……ッ!」
一気に跳ねると、彼女の足まで迫っていた触手を斬り落とし。
「えいっ!」
同時にフレズローゼは、迫っていた本体に花弁を叩き込んで爆破し。
そのまま爆風に煽られた彼女を、櫻宵はお姫様抱っこでキャッチする。
「もう……、下がってなさいって言ったのに」
それでも、フレズローゼはへんにゃりと笑う。
「ね、ボクが隙をつくって、櫻宵が斬る! 立派な料理でしょ?」
「……そうねぇ」
肩を竦めて、櫻宵は目尻を下げ。
キミの背中はボクが守るんだから、と。フレズローゼは笑った。
数が減って来た、とは言え。
怪人の数はまだ多い。
「テメエのウネウネの一本一本まで俺様が撃ち抜いてやるぜええ!!」
クマの足が触手に捉えられ、カイザーは迷わずブラスターをブチこむ。
しかし、同時に複数の触手がクマのぬいぐるみへと刳りこまれ――!
ぶらん、と揺れるクマチャン。
サングラスが転げ落ち……、無い! 浮いてる!
なんたって、カイザーの本体は『こちら』だ
「オイ。そこのヤツ、ちょっと来い!」
「えっ、何何? おけまる~~🙆🏼」
カイザーの呼びかけに応えたのはピピティ。ほぼ同サイズのサングラスと、フェアリーが今タッグを組む!
蒼く燃える炎が散り、カイザーの念動力で浮くブラスターに手を添えたピピティは、まるでロケットランチャーを構えているようだ。
「アタシ思うんだけど、これ意味ある~~!?💦💦」
「もちろん、在るッッ!!」
サングラス――カイザーを背負ったピピティが手を添えたブラスターが、光線を爆ぜさせた!
「これチョ~~爆アドとれてる感する~~!! 今ならメンテナンス抗えそ~~🔥🔥」
「そりゃあ、今はてめぇは一流のガンナーだからなッ!」
ブラスターに振り回されるように、ピピティはその髪の炎を散らして。
迫りくるイソギンチャクをブチ落とす!
「アタシの才能ばくはつって事?✨✨」
「その通り、行くぞ相棒ッ!」
「おけまる~~🙆🏼」
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ギド・スプートニク
ねも嬢と連携
やれやれ興醒めだ
オブリビオンにしては面白味のある連中だと思っていたのだが、所詮は廃棄物か
料理くらいは造作もないが、食材がこれでは気が進まんな
まぁいい、手早く済ませるとしよう
痺れた怪人たちを『咎力封じ』にてまとめて拘束
指を鳴らせば虚空から飛び出す鎖に繋がれたギロチンの刃が、無力化した怪人どもの首を次々に刎ねる
同感だ、とても食えたものではない
ねも嬢。後できちんと手は拭きたまえよ
蓮花寺・ねも
ギド君(f00088)と連携を。
……そういえば、あちらの料理はイソギンチャクの煌めきを添えてと言っていたな。思い出した。
ギド君、料理は得意なのか。
あれを調理できるかい。
イソギンチャク怪人を誘き寄せていく。
ぼくに触手がふれるなら、好都合だ。
そこから【サイキックブラスト】で動きを封じて、ギド君の方へ放っていこう。
――お見事。
良い切れ味だ。
食わず嫌いは良くないけれど、刺身も焼きイソギンチャクも謹んで遠慮したい。
あの類を最初に食べようとした人は凄いな……。
そうする。
ギド君も武装の手入れは忘れずに。
こうも潮っぽいと錆びてしまいそうだ。
紫電が爆ぜ、倒れ伏す怪人。
「やれやれ、興醒めだ」
少しは面白味の在る連中だと思ったが、所詮廃棄物か。
肩を竦めたギドは、細めた眸に蔑みの色を宿す。
「そういえば、あちらの料理はイソギンチャクの煌めきを添えて、と言っていたな。ギド君、料理は得意かい」
「料理程度造作も無いが――食材がこれでは気が進まんな」
怪人が大きく後退しながら触手を広げ、ねもに向かって展開した触手が殺到する!
毒針を避け、躱し。ガードに上げた腕に触手が絡みつく。
触手を引き絞る形で、深く上体を捻りながら、逆に踏み込むねも。
続いて、追いすがるように放たれた毒触手が左方より、彼女に迫り――。
「ぼくに触れるなんて、好都合だな」
ばちん、と大きな音が弾けた。
ねもより放たれた高圧電流に、内側から貫かれた怪人は、その触手をねもに届かせる事も無く。
「下賤の料理は、早い方が良いのだろう」
手早く済ませるとしよう、高らかにカイザーのフィンガースナップが響き。
虚空により一直線に伸びる鎖。
その先に続くギロチンの白刃は、怪人達の首を林檎の様に刎ね飛ばす。
「――お見事、良い切れ味だ。しかし、折角調理して貰ったけれど。イソギンチャク料理は謹んで遠慮したい所だ」
「ああ、同感だ、とても食えたものではない。」
まるでカーペットの上を歩くように、自然な歩みでギドは前へと歩む。
イソギンチャク怪人を全て倒してしまえば、最後に残るのは。
彼の後ろを追うように、ねもも前へと歩を進め。
「ところで、ねも嬢。後できちんと手は拭きたまえよ、あの産業廃棄物を処理した後で構わぬよ」
「そうする。ギド君も武装の手入れは忘れずに」
こうも潮っぽいと錆びてしまいそうだ、と。
砂利を踏み締め真っ直ぐに立って呼吸を整えたねもは、奥に立つ敵を睨めつけた。
――残るは、後一体。
「ハハハ、そうか。では俺が直々に手を下すしか在るまいな」
肩より白煙を吐き、眸の無い貌。
「全く、煤っぽくてかなわんな」
テンションの高い敵にひどく億劫そうに、ギドは深い嘆息を漏らす。
斯くして。
猟兵達は、機関車頭の怪人と対峙する。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『機関車怪人』
|
POW : トレイン・フリーク
【時刻表】【鉄道模型】【鉄道写真】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 出発進行!
自身の身長の2倍の【蒸気機関車】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : アクシデントクラッシュ
対象の攻撃を軽減する【高速走行モード】に変身しつつ、【煙を噴き上げながらの体当たり】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑17
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
八上・偲
んもー、料理は愛情なの!
それに、キッチンで煤っぽい煙は嫌な予感がするからやめてー!
わたしも機関車の煙突にイソギンチャク詰めるお手伝いしよう。
まずはやっつけるべく真の姿に変身!
(やや長めの金髪と大きめ白翼に変わる)
【オーラ防御】と【覚悟】で向こうからの攻撃に備えつつ、
『鈴蘭の嵐』で装備してる光の花を鈴蘭に変えて攻撃するね。
そういえば、お花飾ってあるお料理も写真で見たことあるなあ。
煙突のイソギンチャク詰め、おいしくなーれ!
……考えると、おいしくなさそうな気もする。
終わったら、またみんなお料理するかな?
眺めてお手伝いして、帰ったらわたしもお店のキッチン借りてご飯作ろうっと。
ロカジ・ミナイ
アドリブ歓迎
……お前……飯の場で煙焚くかよ。
そういう事すると嫌われるんだからな。
こっちはさっきから煙草を我慢してるってのに。
煙じゃなくて蒸気?知らねーよ白いモクモクは白いモクモクだろう。
喰らえ僕の渾身の【咎力封じ】。
強化したって無駄なんだからな。
叩いたり壊したりは、ちょっと今日は気分じゃないんだ。
こんな僕だけど、集中すればそこそこ真面目になれる。
特に今は力が漲ってるからね……なんかいける気がする。
愛しき拷問グッズが的確に命中する様にすごく頑張る。
あわよくば拘束感に身悶えてお嬢さん方から白い目で見られてしまえ。
祝聖嬢・ティファーナ
ティファーナには戦闘力が乏しいから“お友達”に協力をお願いしてみます♪ 素材たち『魚介類さん』に聴きながら“お友達”に伝えながら、料理を進めて行きます☆ティファーナの素材たちから聴いた"事を伝えて調理をしながら“お友達”に『何か』あったら治療します♪ ティファーナは勝つ事よりも『ミンナで楽しくワイワイ☆』参加します☆相手がどう思おうとも“お友達”と楽しく「美味しく楽しく幸せにな〜れ♪」と『素材の魚介類』と『お友達』で全力で頑張ります☆
カイザー・ロックウェル
ハッ、ようやくお出ましかスチーム野郎!
俺様のレンズが曇っちまう前に片付けてやるぜええ!!
まだピピティと一緒にいるかは分からないが、とにかく銃を乱射🕶
機関車部分は何となく固そうだからな、可動部分を狙って撃ち抜いてやるぜ
それにしても煙てえなあオイ! レンズが汚れるじゃねえか!
そんな時はこいつだ! 二丁精霊銃「シルフ&サラマンダー」を召喚!
風の【属性】で【援護射撃】! ヤツのテンションごと掻き消してやるぜええ!
奴がこっちに向かってくるってんなら上等だ
真正面に躍り出て、サングラス怪光線をブチ込む!
ロック・オン! 発射アア!
うらあああ!(吹っ飛ばされて傷付いたクマちゃんの元へ)
無供華・リア
そういえばイソギンチャクさまと機関車さまは、キマイラさま達の指示を集めて如何するおつもりだったのでしょう?
ひょっとしてオブリビオンさまとも共存…
出来ないのでしょうね、きっと
なかなか楽しいお方でしたので少し残念です
【おびきよせ】【フェイント】で惹きつけた攻撃を「翡翠のお告げ」で躱しますの
愛しいジェイド、少しだけ力を貸してくださいね
スピードと威力がご自慢のようですが、当たらなければ意味のないこと
細かい軌道修正は出来まして?
避けた所を【だまし討ち】で背後から攻撃
【妖剣解放】の斬撃が貴方を襲いますわ
ごめんなさいね、「正々堂々」は不得意なのです
久留米・圓太郎
料理と機関車…どう繋がるんだ?
食堂車とでも言いたいのかな?
さて、ボクの持ってるユーベルコードだと…火炎系が多いから、これは避けよう
サモニング・ガイストで槍で止める!
第一の狙いは、排気口を封じて、釜を不完全燃焼させて、怪人のパワーを削る
第2に、蒸気を巡らせるパイプが見付けられれば、それを破壊すれば蒸気…すなわち怪人のエネルギーの源が遮断できる、はず
もっとも。煙を噴き上げる=目潰しを喰らうことも考えなくちゃいけないから、あまり欲張らないよう、狙いのうち一つを遂行出来れば、この場はよし、とします。
サリー・オーガスティン
機関車というとエンジン(機関車)違いだけど、ボク、というかジェイクのエンジン(内燃機関)に敵うかな?
(ニヤリ)
どう見ても装備が鈍重そうだし、蒸気機関は生み出すエネルギーこそ凄まじいけど、効率が悪すぎる。先ずは速度で翻弄する!
ゴッドスピードライドで、敵の可動部(シリンダーや関節)を狙って破壊する
あとは、可能なら遠距離攻撃持ちの仲間に、タンデムシートとヘルメットを貸して、攻撃のアシストをしたい。
力、対、力なら確実にボクは負けるけど、速さならどうか、な?
虚偽・うつろぎ
祝聖嬢・ティファーナ(f0258)さんと一緒に
食材の用意を請け負おう
ティファーナさんに食材を押し付けちゃうよ
アワビにサザエ、ホタテにシャコ貝、金に物言わせて沢山用意したよ
蒸して良し、焼いて良し、刺身でも良し
お好きに使うと良いのである
耐性や防御系技能を駆使して守りを固めた上でのムテキモード。
おびき寄せを使って肉壁として敵の攻撃を引き受けよう
はっはっはっーと高笑いして全て受け止めよう
紬雁・紅葉
あらあら、友達に呼ばれて来てみれば…まぁ熱の塊のような鉄の塊ねぇ
熱鉄は弱点がはっきりしていて助かるわ♪
ユーベルコードで【水の魔力】を付与。オオワダツミの海水を攻撃力に乗ぜる
そのままルーンソードで突き込み、頭部を中心に潮の水属性を全身に叩きつける
備えはしていても、その姿では漏れ入る水は防ぎきれないでしょう?
況してや大海神の潮は熱鉄には大敵…命取り
業邪…その暴走と高熱、お鎮めします…!
首尾よく仕留めたら武装を納め柏手一つ
来世あらば、次は和魂と生らん事を…
誘名・櫻宵
*フレズローゼ(f01174)と一緒
アドリブ/他PCとの絡み歓迎
きゃあ変態!
あなたが気持ち悪い触手達のボスね!?
……ダメよフレズ!変態と変人と怪人にはついて行ってはダメって言ってるでしょ!
機関車でもあれは乗れないの、残念ながらね
うちの子が跳ねられる前に終わりにするわ
あなたはもう終電サヨナラよ
フレズを庇いながら、あたしも跳ねられないよう上手く躱して
衝撃波や雷属性を乗せた斬撃をおみまいするわ
関節部は柔いのかしら?狙ってみようかしら
何度だって、お腹一杯になるくらいね!
素早いって面倒ね!
けど!フレズが作ってくれた隙は無駄にはしないわよ!
絶華で……真っ二つにしてやるわ!
それとうちの子に近づかないで頂戴!
フレズローゼ・クォレクロニカ
★櫻宵(f02768)と一緒
煙いのが来たと思ったら汽車だよ櫻宵!
ボク、乗ったことないなぁ……!いいなぁ!
いいないいな、乗ってみt……(櫻宵の剣幕に)わ、わかった、近寄らないよーにする!
櫻宵こそ、跳ねられないようにしてよね!
ボクを庇って人身事故とか洒落にならないよ!
弱点がないかとかよく観察して情報収集しながら
遠距離から雷の属性を乗せた魔法(絵具)で攻撃してく!近くに来たら衝撃波を乗せた剣で斬っちゃう
突進は空を飛んで躱してく
櫻宵、任せて!
ボクがあいつの動きをとめる
『黄金色の昼下がり』を放って櫻宵の攻撃が当たるよう
十分に近づけるよう支援
――そのまま、首をはねておしまい!
★アドリブ/他PCとの絡み歓迎
ピピティ・ピピニエッタ
ぶっえぇああ、煙たい!😵😵😵
ちょっと、そこの🚂くん、煙止めてよ~💦
今フェアリーの命が失われようとしています☠☠☠
げっほ、おっほ、何も見えない😭
目がやられた、目が👀💦
【ペイルブルー・サラマンダー】
もうアタシ無理、離れて休も……あとよろしくトカゲちゃん😭
サイアクだ~もう~😠
終わったら呼んで~宴会する時も呼んで~✋
楽しいは共有して~🙏
※好き勝手動かしておけまる✋
誰かに呼ばれたら協力しま酢だこ🐙
ギド・スプートニク
ねも嬢と連携
料理は妻に、掃除はメイドに任せてしまっているからな
しかしサボる訳にもいくまい
さて、あれは粗大ゴミで良いのだったか
拷問具を武具に切り結ぶ
なるほど、なかなか良い腕をしている
造形と馬鹿力だけは及第点だと言っておこう
さて、少し血を流しすぎたな
服も汚れて土産も無しとあれば私の貫禄にも関わるからな
その首、土産に頂いていこう
真の姿へと近付いて、出力を高める
全力ではなく、制御の効く範囲で
瞳が金色へと変化する
朽ちるがいい、下郎
此処に貴様の居場所はない
ユベコにより領域を支配、自由や力を奪われた敵は木偶同然
後は手に持つ拷問具でその首を断つ
別にカッコ良ければ何でも構わぬので、仔細はゆいこ女史にお任せする
蓮花寺・ねも
ギド君(f00088)と連携を。
成る程、確かに煤っぽい。
今更ではあるか。後で纏めて綺麗にしよう。
まずは、その根源を片付けねばならぬわけだけれども。
……しかしなんだな。炊事洗濯掃除と揃ってしまった。
料理の腕前は見せて頂いたので、掃除の方も期待しよう。
アレを止めるのは些か自信がないので、ぼくは支援に努めよう。
ギド君や皆が受けた負傷を、随時【生まれながらの光】で治療していく。
進行方向を絞れたら、与し易くなるかな。
一直線の進路に誘き寄せることが出来そうなら試みようか。
少しでも隙を作ることが出来たなら、それで充分だろうと信頼している。
格好良い所を見せて貰おうか。
……奥方様に見せられないのは残念だな。
終夜・嵐吾
はー、さっきのこの、もやっとしたこの、屈辱を!
なれにぶつけさせてもらうからの! 八つ当たり? その通りじゃ!
わしはそこそこしつこい性質ゆえに!
回復必要なものがあれば『生まれながらの光』で回復を。
攻撃は狐火にて。
生み出せる限りをつくり、他の者達の援護射撃となるように放つ。
が、相手のほうが格上よな。威力足りねば、底上げをする。
どうしても敵わぬようであれば真の姿を少しのみ現し応戦を。
それを露にするのは、わしちょっと嫌なんじゃが。だってなぁ、他の者がどうにも――ほんに、うん。おいしそうにみえてしまうのはようない。
華上・ユーディ
ほい、料理対決が
何時のまにやら戦闘に。
海鮮料理…ここはキマイラフューチャーなのよ!(荒ぶる牛キマイラ)ただの海鮮料理じゃダメよ。
(何故かまな板にはみ出そうな巨大魚をおく)
これは、宇宙まぐろ!
えっ、知らないこの未熟者が!
十年にあるかないか
生で食べれる物よ。
素材はそのまま刺身なりよ。
さぁ、お食べよ。
(といいながら密かに安スーパーのまぐろで誤魔化し戦闘に突入)
戦闘の時はアルカナ魔法商店街の皆と協力しながら。
pow勝負のトリニティエンハンスで機関車怪人にしょうぶを挑むとです。
千代月・陽華
暴走機関車怪人を料理でとめればよろしいのですね
しかしわたくしは山育ち故、海鮮には疎うございます
ここは海鮮に手を出すより、得意分野で剛速球を投げる方針で行きましょう
最初の獲物はヒグマ!危険な相手でございますが、必殺の荒魂・天叢雲で吹き飛ばして差し上げます
ヒグマの胆嚢は干すと生薬になるとか
次の獲物は牛!その辺の野生のバイソンとか仕留めましょう。天叢雲で
最後は豚肉!野生のイノシシを天(ry
そうして集めた肉を、薄くスライスしてしゃぶしゃぶに致しましょう。タレはポン酢、醤油、ゴマダレと用意しております
珍獣のしゃぶしゃぶは食べ応え抜群
機関車の食堂車のメニューに加えてくださいませ
え?コンコンってなんですか?
「ハッ、ようやくお出ましかスチーム野郎! 俺様のレンズが曇っちまう前に片付けてやるぜェ!」
妖精にかかった侭のカイザーが吠え。
ピピティの支えるブラスターより、熱線が幾度も吐き出される。
怪人は地を踏み込むと、一瞬で加速。
地を貫く熱線を置き去りに、空を仰いだ。
「列車が参ります――、皆様白線の前側に出てお待ち下さい」
怪人の末路と言えば、巨大化が定番であろう。
言に呼応し。突如、頭上に現れる巨大な機関車。
「これ以上俺のダイヤを乱す事は許さん。一列に並べ、轢いてやる!」
白煙を空へ吐き、地を揺るがし。
降り立った巨大機関車の上に乗った怪人は、猟兵達を見下ろし哮った。
「キッチンで煤っぽい煙は、嫌な予感がするから止めてーっ!」
思わず偲が両拳を握りしめて叫ぶ横で、ロカジが眉間に皺を寄せて拷問道具で肩をトントン、と。
「……お前、飯の場だぞ。そういう事すると嫌われるんだからな」
こちとら、先程からずっと煙草を我慢しているってのに。
煙じゃなくて蒸気? 知らない知らない、白いモクモクは白いモクモクだ。
「ぶっえぇああ、煙たい! ちょっと、そこの機関車🚂くん、煙止めてよ~💦💦」
煙に巻かれ、涙目のピピティが咳き込む。
目が痛い。
サングラスを付けてるのに、背中に付いてるから大切なモノが守られていない。
今、一人のフェアリーの命が公害によって失われようとしています☠☠。
思わずフレズローゼが、戦闘を忘れて好奇心に瞳を輝かせ。
「えー! 見て! 櫻宵! 汽車だよ、汽車! ボク、乗った事ないなぁ……、いいないいな、乗っ」
「……ダメよフレズ! 変態と変人と怪人にはついて行ってはダメって言ってるでしょ! 残念だけど、あれは乗れない機関車よ!」
食い気味で止める櫻宵の剣幕に、フレズローゼが、うっ、と怯む。
「わ、わかった、近寄らないよーにする……!」
「そうよ、変態に乗るなんてぜーったいダメだからね!」
徐々に加速する巨大機関車。
その進路を塞ぐのは、愛車の宇宙バイク――ジェイクに跨ったサリー・オーガスティン(鉄馬の半身・f02199)の姿だ。
「君のエンジンと、ボクのジェイクのエンジン。果たして、どちらが速いかな?」
効率の悪い蒸気機関を備えた巨大な機関車と、小回りの聞く自らの愛車。
追いかけっこと洒落込もうじゃないか!
「おう、ブッちぎってやろうぜえ!」
「げほ、まだしんど~い😩」
彼のタンデムシートに乗り込んだ妖精……、煙でフラフラのピピティとその背に担がれたカイザー。
残念ながら、ヒーローマスクと妖精はノーヘルです。
サリーが囁くとタイヤが地を噛み。
一瞬の加速で、機関車を翻弄する!
逃げるジェイクを思わず追った機関車の巻き上がる白煙に、黒煙が混じり。
「煙なら、掻き消してやる! やっちまえ、サリー、ピピティ!」
カイザーが吠えると、精霊銃『シルフ&サラマンダー』が空中に召喚され。慌ててピピティがソレを引くと、風を纏った一撃が煙をぶち抜いた!
一瞬。青い空が覗き、晴れる視界。
「行くよ、ジェイク!」
「うぶぶぶぶぶ😵」
竜の銃を構えたサリーが、巨大機関車の可動部に向かい一撃を叩き込み。
風圧に負けてしゃべる事もできないピピティが魔力を凪げば、蒼く燃える火蜥蜴が十数匹機関車に纏わりついた。
「力と力なら確実にボクは負けるけれど、……速さならまけないよ」
確実な一撃を叩き込んだサリーは、にんまりと笑った。
何かの壊れる音。
軋む音を立てながら巨大機関車は速度を落としはするが、まだ完全に止まりはしない。
「――よし」
続く戦いの累加は、猟兵の『真の姿』を曝け出す。
脳の奥が冷え、体から力が漲っている感覚。
ロカジは身を低く構えると、得物である拷問具を握りしめ。
「うん、……なんかいける気がする」
「わたしも機関車の煙突にイソギンチャクを詰めるお手伝い、するよ!」
『真の姿』に近づいているのであろう、偲が一回り以上大きくなった白翼を張り。
金に染まった長髪に咲く勿忘草を風に揺らし、応えた。
「煙突のイソギンチャク詰め、おいしくなーれ!」
「お前の乗り物ごと、縛ってやる――喰らえ!」
偲が両手を広げると、彼女の宿す光の薔薇が蕾に萎み、鈴蘭の花弁が綻んだ。
世界を彩る花弁が、機関車を包み。
重ねて放たれたロカジの拘束具が機関車を縛り付ける。
車輪に花弁が絡み、拘束具がギヂと音を立てた。
ぎ、ぎ、ぎ。
軋み、軋む――。
完全にその勢いが止まる前に、巨大な機関車へと飛び跳ね乗る猟兵達の姿。
「お前ら……、ダイヤを乱すなと言っただろう!」
思い通りに行かないことが、怒りに繋がっているのであろう。
機関車頭の怪人は、自らの召喚した機関車に登ってきた猟兵達を薙ぎ払わんと、白煙を肩より多量に吐き出し。一気に加速をつけて、駆け出した。
「機関車と料理って、どう繋がるんだ? 食堂車とでも言いたいのかな」
猫の尾と耳。
背には鳩のような羽根。
複数の動物の特徴が組み合わされたその姿。
ここ、キマイラフューチャーでの大多数を占める種族。
キマイラの久留米・圓太郎(自称魔法使いの一番弟子・f00447)が、突撃してきた怪人を避けるが為に。
もはやオブジェと化した巨大機関車の天井に、片手を付いて大きく跳ね。
身軽な動きで、怪人の突進を避けた。
避けた圓太郎を追おうと、怪人が地を踏み込んで制動をつけた瞬間。
『もうひとり』の存在に気が付いたが、既にもう遅い。
圓太郎の翼の後ろに隠れ潜んでいたリアが、飛び出して。怪人の背へと、刃を突き立てる。
「ごめんなさいね、正々堂々』不得意なのです」
返す手で、怪人は拳をリアに振り上げるが――。
「少しだけ、『ずるっこ』させて下さいね」
愛しい愛しいジェイド、力を少し貸してくださいね。
花婿人形に祈りを捧げ。
紙一重。
鋭い刃のように突き出された怪人の拳は、小さく微笑んだ彼女の、銀髪を撫ぜるだけ。
小さく身を捩るだけで避けたリアは左へと軽くステップを踏んだ。
「あら機関車さま、受け身は得意でしょうか?」
リアの瞳には『お告げ』により、先が見えている。
彼女の視線の先には、箒を構えた圓太郎の姿。
魔力のニオイが満ち、張り詰める。
「よし、行け!」
圓太郎が箒の柄で足場を叩くと、古代戦士の霊が飛び出した。
紅い瞳を細めて、圓太郎は考えを巡らせる。
彼の狙いは、怪人の力の源であろう釜を不完全燃焼させてやる事。
その為には――!
槍を構えた霊が一直線に怪人の肩口――、排気口のパイプを狙って槍を押し込み。
「お、ま、えらァアァァッ!」
憎々しげに吠える言葉が、遠ざかる。
貫かれた勢いを殺す事も出来ず、自ら召喚した巨大な機関車の上より転げ落ちる怪人。
「俺はお前じゃなくて、俺は偉大なる魔法使いの一番弟子。圓太郎だぜ、ちゃんと覚えろよな!」
「さて、完全に倒せた訳ではありません。行きましょう、圓太郎さま」
「おう!」
怪人を追い、猟兵達もまた跳ぶ。
出汁の香りが、ふわふわ広がる。
「次は優しく煮込むのですね☆」
日本酒は、たっぷりと使って。
素材の声を聴きながら、ティファーナは調理を続ける。
煮込まれる素材そのものの出汁が、くつくつ熱の通る音と共に染み出す。
素材自体の甘さを引き出す為に、お砂糖は無し。
折角の黄金色を活かすために、お醤油は薄口で。
「海鮮料理……ここはキマイラフューチャーなのよ! ただの海鮮料理じゃダメよ!」
荒ぶる牛キマイラのポーズを取り。
まな板からはみ出るほど、巨大な魚を置いた華上・ユーディ(焼き餅・f02310)。
ハマりこむと、周りが見えなくなりがちなティファーナを中心に。
戦闘中だと言うのに、アルカナ魔法商会の面々はまだ調理中であった。
あのう、今ね、強敵相手なんですよ。
でも。
確かに調理の途中で止めると、食材勿体無いものね。解るよ。
「おー、その魚は何かな?」
体は名を表しすぎるブラックタールの虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)が、金に物を言わせて用意した、大量の高級貝類を並べながらユーディに尋ねる。
「えっ、知らないの!? これは宇宙マグロ――十年に在るか無いかの生で食べられる貴重品よ!」
「へー、凄い魚なのだねー」
「わたくしは海鮮には疎うございます。故に! クマ、牛、猪を獲ってまいりました!」
千代月・陽華(那由多の数打物・f05936)が羆、バイソン、猪の肉をカゴに乗せてぴかぴかの笑顔で現れた。
おおっと、これは海鮮料理ですら無い。
ルール無用の残虐ファイトが過ぎる。
「これで機関車の食堂車のメニューはバッチリです!」
そういう勝負じゃなかったんだよな~、アルカナ魔法商会の面々はどこまでもマイペースなようで。
「あっ、次はミリンを入れますね♪」
和気あいあいとした空気を切り裂く黒煙。
それは、完全に動きを止めた巨大機関車から落ちてきた機関車怪人だ。
吐く煙は黒く、怪人のダメージを示すよう。
「あらあら、まぁ熱の塊のような鉄の塊ねぇ」
水の魔力を一瞬で纏った紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)が、ルーンソードを引き抜き。
その淑やかな佇まいの内に羅刹の熱情を秘め、赤茶の瞳を細めた。
「俺のダイヤをまだ乱そうというのか、お前たち……ッ!」
怪人の振り上げた拳と、噛み合うブラックタールの体。
うつろぎの高笑いが響く。
「はっはっはっ! もっとやっても良いよー、ホラホラ!」
うぞ、と蠢く黒い体。
「化物が……ッ!」
反射的に身を引こうとした怪人へ、紅葉の高く振り上げたルーンソードが袈裟斬りに傷を刻む。
「備えはしていても、その姿では漏れ入る水は防ぎきれないでしょう?」
水の魔力――イイワダツミの海水を纏う一撃が、怪人の装甲にじわと広がる。
ついでにうつろぎも斬られるが、ご愛嬌だ。
彼ならば弾き返すなりなんなりするだろう、という信頼。
ずるん、とブラックタールが蠢き。
「大海神の潮は熱鉄には大敵……命取り」
ぐんと更に踏み込む紅葉。
「料理対決がいつの間にやら戦闘に!?」
大げさに驚くユーディ。
そうなんですよ、実は前々章に既に料理対決は終わっていたのです。
「るんるん♪」
なんかティファーナは余裕で料理しているけど。
「でも、その様になっていたのならば、その様に! 戦いまする。さあご覚悟っ!」
「――業邪……その暴走と高熱、お鎮めします……!」
うぞ、と蠢くうつろぎ。
ユーディは、紅葉に習って水の魔力を纏ったショートソードを手に。
ヒキ気味の怪人へと。ユーディと紅葉が同時に、刃を叩き込んだ!
交わされた刃を強引に交わすように駆け、引き剥がし。
身を捩ってうつろぎの拘束を解いた怪人が、再度の突進をかけた先はギドの元であった。
「はー、さっきのこのもやっとした……、この屈辱を! なれにぶつけさせて貰うかの!」
ギドと怪人の間へと。両腕をガードに上げて、身を滑り込ませる嵐吾。
触手と違い、庇う事は『無理』では無い。
ただ、ちょっと痛いだけで。
相手は格上、――だからこそ、少しだけ真の力を曝そうか。
捨て身でぶつかりあった瞬間。
嵐吾は怪人の腕を取り、引き絞る。
反動を殺した勢いは、嵐吾の踏みしめた地へと伝わり。彼と怪人の足の形に轍を産む。
正直な話、全身はめちゃくちゃ痛い。
痛い、が。
「安心せい、八つ当たりじゃ。――わしはそこそこしつこい性質故に!」
琥珀の瞳が揺れる。
紅い紅い舌を晒せば、刻まれた聖痕が魔力を爆ぜる。
至近距離から叩き込まれる狐火が、怪人を焼き焦がし。
焼ける鉄の匂い。
「成程、確かにコレは煤っぽいかもしれない」
ねもが頷き。
聖痕に掌を重ねると、嵐吾の体が光に包まれる。
仲間を癒やす、生まれながらの光。
「そうだろう、服が汚れて敵わない。――さて、これは粗大ゴミで良かっただろうか?」
「さあ。……ああ、でも。これでこなす家事が、炊事洗濯掃除と揃ってしまった」
料理の腕前は見せて頂いたので、掃除の方も期待しよう。と、後方へとステップを踏むねも。
「そうか、料理は妻に……、掃除はメイドに任せてしまっているからな。慣れては居ないが、サボる訳にもいくまい」
「バカにするのも、いい加減にしろ……ッ!」
軽口を叩くギドとねもに、黒煙を吐き。機関車怪人は、苛立ちを顕にする。
「すまないね、そう聞こえてしまったか」
特に否定もしないギドが拷問具を手に、軋む怪人が振りかざした爪先を弾き。
交差する爪と、ギドの得物。
引き剥がすように擡げた足の反動だけで怪人を蹴り上げるが、膂力だけで堪えると更にギドへと踏み込む怪人。
ギドは上半身を捻り、反動をつけると怪人の頭へと拷問具を叩き込む。
が、浅い。
瞬間ギドはガードに転じるが。
執念深く力任せに突き出された爪は、ギドの左腕を貫き。
「なるほど、なかなか良い動きをする、造形と馬鹿力だけは及第点だと言っておこうか」
「ハ、侮ってくれるな」
速度もだ、と言わんばかりに。スチームを吐き出すとバックステップ。
ギドから距離を取る怪人。
そこに背後から飛び込んだフレズローゼは、苺ミルクの髪を跳ねさせて。
大きな翼で風を切って、突撃するかのように。
「でも、その管を塞ぐと、少し足が遅くなるよね!」
そう、フレズローゼはずっと弱点を探していた。
薔薇の花束を模した絵筆を掲げれば、雷を宿した絵具を叩き込み!
「ッ!」
腰の排気管に絵具が詰まり、ボン、と鈍い音がした。
反射的に身を捻った怪人が、フレズローゼの頭を狙い――。
「なああああああに、うちの子に手を出そうとしているのよ!」
信じられぬ膂力で一気に距離を詰めた、オネェ。――櫻宵が肘を叩き込むと、衝撃派が爆ぜた。
フレズローゼを抱き寄せると、ギリリと奥歯を噛んで。
「変態はうちの子に近づかないで頂戴!」
勢いに強かに体を打ち据えられた怪人が、地を滑り。
「――櫻宵!」
は、とフレズローゼはキャンバスを広げ、彼の名を呼ぶ。
終わらないお茶会を、はじめよう。
きらきら光る蝙蝠が飛び出し。魔力が渦巻けば、紅茶と砂糖が嵐を産む。
それは、怪人の時間を奪う魔法。
「……ええ、フレズが作ってくれた隙は無駄にしないわよ」
終電バイバイの時間よ。
さあ、桜の如く。――首を刎ねられておしまい!
構え。大きく刃を振り上げた櫻宵の一撃は、空間ごと断ち切る程。
鉄の跳ねる大きな音を立てて、怪人の腕が跳ね跳んだ。
「ハッ! もう、立ち上がらなくていいぞ」
その先には、空中に浮くサングラス。
もうアタシ無理、離れて休も……✋、とキッチンでゆっくりしているピピティと離れたカイザーだ!
「――このカイザー様の視界に入った時点で! テメエは既にロック・オン済みだァァッ!」
極太レーザーが怪人を飲み込み、場に光が満ちる。
脆くなった可動部分が崩れ。
「さて、ギド君。――格好良い所を見せて貰おうか」
聖痕より満ちる光が彼の傷を癒やす。
「ふむ。服も汚れて土産も無しとあれば、私の貫禄にも関わるからな」
ヤツの首を土産にするとするか。
「頼むよ」
奥様方に見せられないのは、少し残念だけれど。
ねもの声掛けに、ギドの蒼瞳に金が差し込む。
全力では無い、しかし『真の姿』へと近づく姿。
「朽ちるがいい、下郎」
世界が、貴様を拒んだ。
蔑みに満ちた声音が、邪視と成り。
冴え冴えと空間を支配するその、声音。
支配者として、君臨する吸血鬼の風格。
その拷問具で首を貫き――。
「ぶち抜け、ジェイク!」
サリーが相棒に願えば、相棒はソレに答えよう。
動きを完全に縫い留められた怪人は、言葉を発することもできずに。
『速さ』に貫かれ、崩れ落ちた。
巫女たる紅葉は瞳を閉じ、ただ祈る。
嗚呼。
来世あらば、次こそは。和魂と生らん事を。
「お疲れ様、ジェイク」
サリーが相棒を労い、軽くクロスをかけてやる頃。
「ああ、皆戻ってきたようだ」
ねもの言葉どおり。
戦闘を終えた気配を感じて、キマイラ達が『チョーカッコいいヒーロー』たちを労い、ついでに飯のご相伴に与ろうとワイワイ集まってくる。
「この様な汚れた服装では失礼に当たるだろう、私は失礼させて頂こう」
「うん、そうかい? 折角だし、少し位食べて行かないかい」
ギドとねもが言葉を交わす横、うつろぎがその粘体の体で料理の皿を運び並べ。
「私もお手伝いするーっ!」
料理は愛情だから、とお手伝いにも愛を籠めて。偲が羽根を畳んで駆け出す。
いつの間にか安い方のマグロに変わっていたユーディの料理、そして皆々が作った料理がキッチンに並んでいる。
「さあ、できましたっ☆ 召し上がれ~♪」
どこまでもマイペースに。完成したばかりの海鮮料理の数々を前に手を広げるティファーナ。
「ジビエしゃぶしゃぶもございますよ、ふふ、新鮮な素材をお楽しみ頂けますよ」
「おー、食べる食べるー!」
陽華が両掌を合わせて、皆に微笑みかける。
元気な様子で、圓太郎が手を振り、振り。
「こんなのアタシがパパっと直せるからさぁ、安心して~✋」
「お・おう、アリガトな」
傷ついたクマちゃんの元に居たカイザーに声をかけるピピティ。
彼女は鎧砕きが少しできます。嫌な予感がしつつもカイザーは返事を――。
「あら、そのクマちゃん……、破れちゃったの?」
「あーっ、ボク今、裁縫道具持ってるよ!」
じゃじゃん、と取り出される簡易裁縫セット。
通りかかったフレズローゼと櫻宵の二人の手によって、クマちゃんは危機から脱す事となる。
フレズも破壊工作はまあまあ嗜みはするが、ソレ以上に物づくりは得意な二人だ。
「ワッ、そしたらフレズローゼと櫻宵にまかせちゃおうかな~、アタシもう今日は疲れちゃったもんね😠」
くるくる飛び回った後、勝手にフレズローゼの肩に腰掛けたピピティが、彼女を作業を見つめ。
「おお、助かったぜ!」
カイザーがふよふよと浮いて礼を告げる。
そう、今、クマちゃんは本当に助かったのだ。
安心🕶。
「すべて世は事も無し~ってやつ?✨✨」
そういう事です。
「……そういえばイソギンチャクさまと機関車さまは、キマイラさま達の指示を集めて如何するおつもりだったのでしょう?」
料理を口に運びながら、リアが首を傾いだ。
もしかして、もしかして、上手くゆけばひょっとしてオブリビオンさまとも共存が……。
「……出来ないのでしょうね、きっと」
オブリビオンは、捨てられた筈の過去が化物に変異したものだ。
過去で現在を埋め尽くすということは、現在が失われるという事。
必ず、世界を滅亡に導くと言われる所以だ。
ほう、とリアは息を吐いた。
「なかなか楽しいお方でしたので少し残念です」
キマイラ達は、ご飯を食べては踊ったり、歌ったり。
賑やかに彩られる会場から、離れる影1つ。
「おや、もう帰るの?」
「うむー」
皆より離れた場所でやっと一服できたロカジを追い越し、嵐吾は手を振る事も無く。
「はあ、……参るのう」
ああ。
真の姿を現してしまった時は、いつもこうだ。
「ほんに、美味しそうで。……ようないのう」
人々に背を向けて。
嵐吾はゆうるり、歩きだす。
小さな呟きが聞こえたのか、聞こえなかったのか。
ロカジは紫煙を吐くと、去ってゆく彼の背をじっと見ていた。
大成功
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