進撃の拠点~救援~
●拠点スプラウトからの救援開始
ここは、「芽吹き」の拠点スプラウト。リーダーのチャーリーが先導しながら、徐々にその形は拠点らしくなっていた。そんなある日の事。
「えっ、怪我人が発生して医療物資が足りないだって?」
一番近所の拠点には、医療物資がそこまで多いとは言えなかった。しかし先日、拠点内で事故が発生して怪我人がおよそ10名程出ているのだという。
「確かにうちには医療物資がかなりある。よし、届けよう! 輸送チームを今から作る! ベンジャミンは道の危険物を確認してくれ、ミラベルは医療物資の積み込みを……」
しかし、輸送中にレイダーが奇襲を仕掛ける事を、彼らは知らなかった。
●グリモアベース
「スプラウトも大きくなってきたみたいですね。しかし、輸送チームがレイダーに襲撃される予知が見えてしまいました……!!」
グリモア猟兵の土谷・メイ(イヌの砲撃術【大】・f27738)はクゥンと言いながら続きを説明し始めた。
「まずは三下の妨害が予想されるので、輸送チームを護衛しながら一緒に進みましょう! その後は何かデッカい奴が襲ってくるみたいです。これは流石に護衛オンリーじゃ防げないので、倒しちゃって下さい。オブリビオンみたいですし!」
それにしても、とメイは言う。
「最近、勝手に縄張りを主張し始めたレイダーみたいなんですが……防衛システムも作ったのに舐めてるんでしょうかね? 懲らしめてやって下さい!」
グリモアの転移を始めながら、メイは尻尾をフリフリして見送るのだった。
椿油
椿油です。進撃の拠点シリーズ三話目にして最終話となります。最終話の続きが気になるかもしれませんが、もしかしたら別の形で登場するかもしれないので長い目で見てお待ち下さい。
第1章は冒険です。レイダーが勝手に敷いた縄張りを突破します。二話目で作った道の途中にあります。
第2章は集団戦です。『レイダー・アンド・カーバンクル』が群れを成して襲ってきます。とにかくぶちのめして下さい。
また、防衛塔(二話目で猟兵によって作られた物)を利用するのも良いかもしれません。いわゆるヤグラですので、レイダーの監視などにお使い下さい。
皆様のアツいプレイング、お待ちしております。
第1章 冒険
『レイダーの縄張りを突破せよ』
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POW : この際小細工は不要、力ずくで歩哨や罠を排除しつつ突破を試みる
SPD : 周りを観察し、仕掛けられた罠の解除や警備の手薄な所を見つけ、素早く突破
WIZ : 警備の動きなどを計算し前進、またはレイダーの仕掛けた罠を利用し撹乱を狙う
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
勝守・利司郎
いやぁ、護衛ってのは柄じゃねぇけど。他の世界にも行ってみた方がいいって聞いてさ。
ちょうど見つけたんだよな、この依頼。
てことで、まずは縄張り突破か。相手が勝手に敷いてるんだから、入るのは気にすることねぇわな。
あ、この葉っぱ(鬱金香の葉)配っておくわ。オレの気を込めた御守りってことで!いざとなったら、レイダーに投げつけてやれ。
うん、実は武器なんだよな、あの葉っぱ。しかも、UCの条件は満たしてる。
そう…レイダーに当たったらUC発動する仕掛け!
オレも一枚だけ手元に残してるから、ぺいっと投げつけてからの掌底とか回し蹴りしてる。
葉っぱな式神使うけど、格闘家でもあるからな、オレ!
「いやぁ、護衛ってのは柄じゃねぇけど」
少し笑いながら利司郎は輸送チームの所へ駆けつけた。
「あっ、猟兵の方! 護衛感謝します!」
輸送チームのベンジャミンが頭を下げる。
「(縄張り突破か……相手が勝手に敷いてるんだから、入るのは気にすることねぇわな)」
「? どうされました?」
利司郎は手元から鬱金香の葉を取り出し、ベンジャミン達に配る。
「この葉っぱ配っておくわ。オレの気を込めた御守りってことで!」
「は、はぁ」
「いざとなったら、レイダーに投げつけてやれ」
いよいよ出発する輸送チーム。レイダーが勝手に作った縄張りへと近づいていく。
『ヒャッハー! カモが来たぜぇ!!』
「うわっ出たな! え、えーと投げればいいんですね!?」
ベンジャミンは鬱金香の葉を思いっきりレイダーに投げる。むしろ、投げつけるのが正解であった。利司郎のUC《花蝶神術:内細波》の効果により、葉に触れたレイダーの身体に気がダメージを与えていく。
『あばばぁぁぁ!?』
「な、何か効いてる! もっと投げろ皆!」
「こうかしら!? えいっ!」
『いてぇ! いてぇよぉ!!』
「それじゃ、オレも!」
利司郎も大きめなレイダーに鬱金香の葉をベシッと投げつけ、気のダメージで怯んでいるレイダーへ回し蹴りを喰らわせた。
「よっと!」
『がはっ!! な、何だこの葉っぱぁ!!』
『一旦撤収! 撤収ーッ!!』
「よし、成功! あ、葉っぱ回収しとかなきゃな」
ひとまずレイダーを散り散りに退散させる事に成功したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
御園・桜花
「拠点が大きくなって、他の拠点に手を差しのべられるようになる…素晴らしいことです。是非お手伝いさせて下さいね」
ケータリングカー持参
「あら、道に何か障害物が。撤去しないと道として使えませんね。皆様、少し離れた場所でお掃除が終わるまでお待ち下さいね」
UC「出前一丁・弐」
地上1mをマッハ9越えで関所らしき建造物に吶喊し吹き飛ばす
ソニックブームも撒き散らしているので勿論撤去時以外は道の上を飛行しないよう留意
敵の攻撃を躱すのも道にダメージをなるべく与えず一発で建造物を吹っ飛ばすルートも第六感で選択
「さあ、どんどん先に進みましょう。…道は次に来た時ノームさんに直してもらいますね」
簡単に片付け目を逸らした
「拠点が大きくなって、他の拠点に手を差しのべられるようになる……素晴らしいことです。是非お手伝いさせて下さいね」
拠点の繁栄を喜ぶ桜花は、ケータリングカーを持参して来た。
そして途中にある、レイダーが築き上げた関所。
「あら、道に何か障害物が。撤去しないと道として使えませんね。皆様、少し離れた場所でお掃除が終わるまでお待ち下さいね」
「あ、はい……」
ベンジャミンは何かが起こるんだろうなと予感していた。
『ヒャッハー!! 通行料取りな通行りょ……』
UC《出前一丁・弐》発動により、ケータリングカーに搭載されたターボエンジンが火を噴く。
「はぁぁぁっ!!!」
ケータリングカーと桜花はおよそマッハ9で飛んで行き、障害物共は一瞬で破壊され、空の彼方へと吹き飛んで行った。あまりの速度にソニックブームが発生している。
『ヒャッハ……』
飛ぶ。
『ヒャッ』
ぶっ飛ぶ。
『ヒエェェェッ!!?』
次々一瞬で吹っ飛ぶので、レイダーは悲鳴を上げていた。
お掃除が終わると、徐々にスピードを下げて戻ってくる桜花。
「さあ、どんどん先に進みましょう。……道は次に来た時ノームさんに直してもらいますね」
「は、はい……!」
ベンジャミンは速過ぎて目で追えていなかったが、とにかく障害物が一瞬で消えた事だけは確認し、進行を再開するのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ニクロム・チタノ
みんなの大切な物資を奪うなんて許さないよ!
反抗の竜に乞い願わん、圧政を敷くレイダー達に反抗の鉄槌を
見たか、これが反抗の竜チタノの尊い姿だよみんな追い払ってやる
キミ達のちんけな攻撃なんて蒼焔の翼の羽ばたきで焼き尽くしてあげるよ
まだ帰らないならこの角の重力で懲らしめてやる
重力を掛けて動きを封じて体当たりで吹き飛ばすよ!
これに懲りたらもう悪いことなんてしたらダメだよ?
「みんなの大切な物資を奪うなんて許さないよ!」
ニクロムはレイダー達の縄張りに立ちはだかる。
『ヒャッハー! その物資寄越しなァ!!』
ニクロムのUC《キミが今このまま力を望むなら》発動で、ニクロムは翼と角を生やした反抗の竜チタノへと姿を変える。
「反抗の竜に乞い願わん。見たか、これが反抗の竜チタノの尊い姿だよ」
『な……何だァ!?』
レイダー達は突如現れた竜に驚き手が震えていた。
「みんな追い払ってやる」
レイダー達は一斉に銃撃を始める。だが、蒼焔の翼の羽ばたきで発生する炎が勝り、レイダー達は焦げていく。
『あちィ……あちィよォォ!!』
『ひぃぃ!!』
『てっテメェら総攻撃するぞォ!!』
「まだ帰らないつもりなら、角の重力で懲らしめてやる」
チタノ竜の角から発生した重力で、レイダーや投げた石果てには銃弾までもが地面にへばりつく。
『ぐはァッ!!う、動けねェ!!』
『なんだこりゃあ!!』
重力で地面にくっついてしまったレイダー達を体当たりして、吹き飛ばしたニクロム。
「これに懲りたらもう悪いことなんてしたらダメだよ?」
『サーセンしたぁぁ!!』
焦げたレイダーを引っ張って帰る、ズタボロのレイダーであった。
大成功
🔵🔵🔵
カタリーヌ・ハイドフェルド
アドリブ・連携◎
・心情
余が直々に護衛をし、縄張りを破壊してみせましょう…余の前に見えるゴミは全て処分しなければなりません
・行動
余は近づいてくるレイダーを蛇腹剣「蜈蚣(むかで)」で迎え撃つ準備をします
1人をまず集中的に狙い、その1人のレイダーを苦しみを与えながら浅い傷を作るように斬ったあとにそのレイダーを罠のある方へと逃がす、気絶しているのであれば蜈蚣を巻き付かせて放り投げて罠を誘発させます。
撹乱を起こし「恐怖を与える」でさらにレイダーたちを混乱に導いたところでUCを発動させます
「踊り狂いなさい…」
「余が直々に護衛をし、縄張りを破壊してみせましょう……余の前に見えるゴミは全て処分しなければなりません」
ベンジャミン達輸送チームに近づくレイダーを、蛇腹剣【蜈蚣】で迎え撃つカタリーヌ。
『な、何だまだ来んのかァ!!』
「それはこちらの台詞ですよ……それ!!」
蜈蚣で一人を集中的に痛めつけるカタリーヌ。
『いてェ!!! ヒリヒリする……!!』
「ほら、お帰りなさい」
『ひぃぃ!!』
ビシッと蜈蚣を叩いて逃がした先は、レイダーが敷いた罠の場所。ガランガランと音が鳴り、レイダー達が集まって来る。
『どうした!? ってお前か! 何があったオイ!!』
『怖い奴が……女が……!! いてぇ……いてぇよ……!!』
『お、おい何があったんだよ……!!』
思わず唾を飲むレイダー達。
そこにカタリーヌのUC《噴水のように》が発動し、追いついて来たカタリーヌの蜈蚣から暴れ狂う斬撃が放たれる。レイダー達は大混乱と出血で大騒ぎだ。
『ぎゃあああ!!!』
罠に自分からかかってしまうレイダーが続出。元も子も無い。
『助けてくれぇぇ!!』
「ふふ……踊り狂いなさい……」
ベンジャミンも少し怖がっていたが、これで最初の脅威は排除された。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『レイダー・アンド・カーバンクル』
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POW : 破壊
単純で重い【拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 破砕
【裂帛の叫びから繰り出される衝撃波】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 破竹
自身の【連れている不思議な生命体】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[連れている不思議な生命体]から何度でも発動できる。
イラスト:コンドル中村
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
レイダー達が無残にやられていくのを見て現れる、レイダー・アンド・カーバンクル。
『オデ……リョウヘイ……ヒネリツブス……』
『やっちゃえやっちゃえー!』
謎の生命体がデカブツをそそのかす。コイツを倒せば、無事に輸送が出来る――!
※決戦シナリオ執筆の為、17日までに完結致します。16日までにプレイングをお送り下さい※
ニクロム・チタノ
うん?なんだかすごい土煙が上がっているね、さては新手だね!
迎え撃つよ、反抗の力を
まずは重力操作で周りを無重力にして蒼焔の盾でレイダーの拳をガードするよ
無重力化のせいで腰の入ったパンチを打てないみたいだね?パンチが軽いよ
今度は重力を倍加して地面に叩きつけてあげるね、一緒にいる小動物も同罪だよ仲良く地面に這いつくばるんだね!
トドメに重力槍を展開して発射、動けないところ悪いけど大事な物資を狙う奴らに手加減なんてしないよ!
無法な略奪者に反抗の鉄槌を
「うん? なんだかすごい土煙が上がっているね、さては新手だね!」
『オマエ……ヒネリツブス……コノコブシデ……』
「迎え撃つよ、反抗の力を!」
ニクロムはUC《反抗の至宝》を発動し、自身を反抗の力で強化する。
『ヨウシャシナイ……!』
レイダー・アンド・カーバンクルの容赦の無い拳が飛んでくる。
「はぁっ!!」
周囲を無重力空間にしつつ、蒼焔の盾を展開して拳をガードしたニクロム。
「パンチが軽いよ」
『ウググ……チカラ、ハイラナイ……』
『ちょっとー何してるの! 相手は女の子だよ!』
無重力空間では思うように拳を振り下ろせず、もがくレイダー・アンド・カーバンクル。そして、急激に重力を重くしたニクロム。
『イデェッ』
『うぎゃっ!!』
一人と一匹が地面に見事叩きつけられた。
「一緒にいる小動物も同罪だよ、仲良く地面に這いつくばるんだね!」
そして、八つの重力槍を展開し、発射する。刺さって鈍い音がした。
『グッ……オデ、マダマケナイ……ヒネリツブス……』
『そうだそうだ! やっつけるまで諦めないからねー!』
「諦めが悪いなぁ……大事な物資を狙う奴らに手加減なんてしないよ!」
ニクロムは重力槍を手元に戻しながら、反抗の鉄槌を誓うのだった。
大成功
🔵🔵🔵
カタリーヌ・ハイドフェルド
アドリブ・連携◎
複数UC使用
グロ描写有無問わず
・心情
まだ来るのですか…まったく。私の手をどこまで煩わせるのでしょう…少し、恐怖を教えて差し上げましょう
・行動
私はまず1人の標的をUC【甘く誘惑するように】を使い蜈蚣で相手を串刺したあと私の元に引き寄せます。
そしてその引き寄せた獲物の体の部位を「捕食」…そして他の標的に見せつけて「恐怖を与える」
奴らは本能で動いてそうなので本能から恐怖を与えねば…そして私はすかさず指定UCで殲滅します
「…いい声でさえずりなさい!」
「まだ来るのですか……まったく。私の手をどこまで煩わせるのでしょう……少し、恐怖を教えて差し上げましょう」
カタリーヌは蛇腹剣【蜈蚣】でレイダー・アンド・カーバンクルの大きい方一名を串刺し、引きずりよせる。
『イデェ……!! ヤメロォ……!!』
まだ生きている事に驚きだが、ズブリとUターンするように刺してトドメを刺した。
「ふふ……恐怖なさい」
デカブツをむしゃり、むしゃりと食べるカタリーヌ。
『ヒィィ!!』
他のデカブツ達は驚く。
『何あれ!?』
小さい方も恐怖している。そして、串刺したデカブツ「だったもの」を他の標的に見せつけるカタリーヌ。
「こうはなりたくないでしょう……?」
UC《宴を楽しむように》を発動し、蜈蚣を分解させて闇の刃を放つ。怯えたデカブツは動けない。
『オデ……アアナリタクナイ……!!』
『ちょっと! 逃げてよ!』
グサリと刺さった刃がレイダー・アンド・カーバンクルの生命力を奪っていくのだった。
『ヒィィィィィ!!』
「……いい声でさえずりなさい!」
カタリーヌは妖艶に笑うのだった。
大成功
🔵🔵🔵
勝守・利司郎
わかりやすい敵ってのは、いいもんだ。遠慮なくぶちのめせるからな。
てことで、早めにレイダー指定の【花蝶神術:眠降香】使っておいて。あとは敵の攻撃を食らわないよう式神使いによる『鬱金香の葉』操作で撹乱して、功夫も利用しつつ避ける!
で、時間が来たら…時間切れだ。食らいな!ってな。
オレだって元は中ボス(元は原作ゲームのあるバーチャルキャラクター)だ。これくらいのことができて、当然だろ?
あ、小さい不思議な生き物にも注意は払っておく。とくに、UC発動直後とか。
そのために、『鬱金香の葉』を撹乱にも使ってたんだけどな!そのまま攻撃に移れるから。
「わかりやすい敵ってのは、いいもんだ。遠慮なくぶちのめせるからな」
UC《花蝶神術:眠降香》を発動した利司郎。効果が発揮されるまで約2分、その間レイダー・アンド・カーバンクルの攻撃を躱して待つ。
『ウググ……スバヤイ……』
『何したか分からないけど、これ以上君達には何もやらせないよー!』
利司郎は鬱金香の葉を周囲に飛ばして、目を回させて時間を稼ぐ。
『オォォ、ヤメロ……! グルグルスル……』
そうこうしているうちに時間が来た。
「時間切れだ。食らいな!」
鬱金香の花が出現し、炎の花びらと光の塊がデカブツを襲う。元々とあるゲームの中ボスであった利司郎は、作戦の成功にニヤリと笑う。
『ウガァァ!?』
『やっぱり何かしてきた! しっしっ! ほら、この花払いのけて!』
『アヅイ……イダイ……グゥゥ……』
『じゃあ取ってやるから、もう頼りないなぁ!』
小さい方が鬱金香の花を取ろうとするので、操作していた鬱金香の葉を小さい方へと集中させる利司郎。
「させるかよっ!」
『わぁやめろぉー!!』
葉を払いのけているうちに、デカブツの方は力尽きるのだった。
『あっ、起きてよー! いてっ! いてっ!! もう、邪魔……!!』
葉で小さい方もダメージが蓄積し、利司郎がトドメを差した。
『きゅ~……』
「どうだ!」
大成功
🔵🔵🔵
御園・桜花
「唆しているのは貴方ですから、貴方にも報いは受けていただきます」
UC「精霊覚醒・桜」使用
高速・多重詠唱で桜鋼扇に氷と雷の属性を付与してマッハ9越えで飛行し敵に吶喊
握り込んだ桜鋼扇でぶん殴る
カーバンクル擬きも赤い宝石を叩き割る
敵の攻撃は第六感や見切りで躱す
「簒奪しか貴方達の望みがないなら骸の海へお還りを。何時か其れ以外の望みを持ってお戻りになりますよう」
戦闘後は鎮魂歌を歌って送ってからキャラバンに向き直る
「さあ、早くお薬を届けに行きましょう。多少は食材も持って来ましたから、終わったら彼方で皆でスープを飲みましょう」
また自前のケータリングカーに乗り込む
運転中他の方に聞こえないよう小さく鎮魂歌歌う
「唆しているのは貴方ですから、貴方にも報いは受けていただきます」
桜花はUC《精霊覚醒・桜》を発動する。全身が桜吹雪に覆われ、マッハ9の速度を得る。氷と雷の属性を付与させた桜鋼扇で思いっきりレイダー・アンド・カーバンクルの大きい方を引っ叩いた。
『イデェ……!!』
『速すぎて見えないよー!?』
その見えない速度で額にあった宝石を即座に叩き割られたカーバンクルの方。
『うぎゃぁ!!』
「簒奪しか貴方達の望みがないなら骸の海へお還りを。何時か其れ以外の望みを持ってお戻りになりますよう」
『ウググ……コイツ!!』
殴りつけようとするも、マッハ9の見切りかつ再び桜鋼扇で殴る桜花。そんな応酬をしていれば、あっという間に軍配は桜花に上がるのである。
『モウ……ダメ……』
『ごめんなさい……』
ズシンと倒れるレイダー・アンド・カーバンクル。骸の海に還っただろうか。鎮魂歌を送り、輸送チームの所へと戻ったのだった。
「さあ、早くお薬を届けに行きましょう。多少は食材も持って来ましたから、終わったら彼方で皆でスープを飲みましょう」
「ありがたい、それじゃあ急いで届けるぞ皆!」
ケータリングカーを運転しながら密かに、小さく鎮魂歌を歌う桜花。
ベンジャミン達の輸送はその後、何の不備も無く終わった。スープを堪能し、拠点としてまた一つ成長できたのだった。
大成功
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