ばれんたいんでー。それはきっと甘くほろ苦いらしい。
●
「というわけでバレンタインデーなのじゃよ」
開口一番、ポエトリィ・テクスフィールド(Recordare Atratus・f01100)はうきうきと小分けにしたチョコレートを猟兵たちへと配っていく。
「友チョコっていい文化じゃよね。なんかこう、日頃の感謝を込めつつ、美味しいものを交換し合うとか特別感あるよね」
余った袋を弄びつつ、ふふっと口から楽しそうな笑みがこぼれ落ちる。
「でもやっぱ人の恋バナってたのしいよね!」
「というわけで、今回はアルダワ魔法学院で恋バナしようツアーにご招待でっす!」
何がというわけなのかはきっと本人もわかっていない。
ポエトリィは『恋バナしようツアーの栞』と書かれたA4サイズのペラ紙を配り始める。
「向かう広場ではバレンタインのお祭りが行われているんだ」
この日を待ち侘びていたとばかりにテンションあげあげである。
「学生の作ったチョコのお店や、ホットチョコを扱うお店、ああ、恋のおまじないグッズを扱ってるお店もあるから、いろいろみてまわるといいんじゃないかな」
ポエトリィはわくわくが抑えきれないとばかりに背説明を続けていく。
「歩き回るのに疲れたらフードコートになってる部分もあるから、そこで恋バナしながら休憩するのもありかものう!」
そうそう、と思い出したかのように付け加える。
「わしもゲートの管理をしながら、隅の方で占いの屋台を出すので、気が向いたら声をかけておくれ。猟兵価格でお得にしとくよ」
ふふ。と集まった猟兵たちへ微笑む。
「では、はっぴーばれんたいーん!」
そして、カチンと閉じた扇を景気良く振るい、猟兵たちをアルダワ学園へと送り出すのであった。
林言音
●ハッピーバレンタイン
閲覧ありがとうございます。林言音です。
今回は1章完結、アルダワ学園でのバレンタインフェスタをお送りします。
おひとりで、お友達と、もしくは意中のあの人と。お誘い合わせの上ご参加くださいませ。
●POW
『チョコのお店やおまじないグッズのお店を見て回る』
好きな人やお世話になった人に渡す、チョコやおまじないグッズを見て回ることができます。
チョコドリンク片手に意中の人とあれやこれや話しながらまるのも楽しいかも。
●SPD
『フードコートで恋バナに花を咲かせる』
美味しいチョコのおやつをいただきながら、ワイワイ恋バナに花を咲かせたり告白したり。
フードコートの中ではチョコなどのおやつを売り歩く学生もいるので、声をかけて追加のおやつを購入することもできます。
●WIZ
『占い』
ポエトリィや近くで占いの店を出してる学生さんが気になる人の話を聞きながら占います。
基本的には学生さんが出しているお店になります。ポエトリィの占いはお声がけがあればの裏メニューです。
プレイング内に『お任せ』もしくは『1〜25の数字のうちどれか』をお書きください。
●注意事項
アドリブ、連携、それぞれがNGの場合のみプレイングにご記載ください。
お連れさまがいる場合は愛称とID、もしくはチーム名をご記載願います。
皆様の楽しい恋バナプレイング、お待ちしております。
第1章 日常
『アルダワ魔法学園のバレンタイン』
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POW : 皆とチョコやお菓子を交換しながら盛り上がる
SPD : 恋の噂話に花を咲かせる
WIZ : 賑わいの輪を抜け出し、秘密の場所に向かう
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アラギ・アンドレウ
ほう、祭りとな
甘酸っぱい空気は魔界的にカルトなのだが楽しそうなイベントは好きだぞ!
というか魔界の住民はたぶん本当はこういうのが好きだぞ
せっかくだから足を運んでみようではないか!
恋バナをしろと言われると難しいが、占いには興味があるな
この店をやっているのは……ほほう、猟兵か!
それではポエトリィに占いを頼んでみようか
オレも占い師だが、人に占われるのも好きなのだ
オレは今現在気になってる人はいないのだが、近いうちに素敵な出会いがあるかを聞いてみよう
指定するのは「お任せ」だ
結果が良ければ素直に喜ぶし悪ければ落ち込む
だがそれに引っ張られすぎず、未来へ進む糧を貰ったと感謝しよう
良い経験が出来たぞ、ありがとう!
●Spindleー今の幸せを大切に
甘酸っぱい空気は魔界的にカルトである。だが!魔界の住民はたぶん本当はこういうのが好きだぞ、オレは好きだ!と吸い寄せられてきたのはアラギ・アンドレウ(星を見上げる者・f32285)である。
(恋バナをしろと言われると難しいが、占いには興味があるな)
アラギは、わいわいとチョコの甘さと恋の甘酸っぱい空気が漂う広場を見渡し、占い師が固まっているらしい場所を見つけ、脚を運ぶ。
「色々あるのだな、全て回ってみたいが」
占い屋が立ち並ぶからか、広場の中でも静けさが漂う一角を楽しげに観察していく。
「この店をやっているのは……ほほう、猟兵か!」
そのまま猟兵が看板を出している占い屋へとアラギが声をかけると、いらっしゃいの声と共に、机の向こうから扇で椅子に座るように促された。
「おや、アンドレウさんじゃないっすか」
「ああ、オレには今現在気になってる人はいないのだが、近いうちに素敵な出会いがあるか、をポエトリィに占ってもらおうと思ってな」
「近いうちに素敵な出会いがあるかどうか」
「ああ。宜しく頼む」
お好みの占術は?の問いに、アンドレウはお任せで。と答える。
「それならー……アンドレウさん、タロットと占星術は本職っぽい雰囲気あるから…」
「まあ、オレも占い師だが、人に占われるのも好きなのだ」
「わかる!楽しいんじゃよね!!」
ポエトリィはそう言いながらダイスを3個ほど卓上へと振り入れる。コロコロと転がり、それぞれのダイスが止まる。
「1、2、6。天……『天沢履(てんたくり)』の上爻だねぇ。出会いを求めてるってんなら、いい感じの巡りがそろそろくる時期なんじゃないかな」
「ほう!それは楽しみだ」
良さげな結果にアラギが顔を綻ばせたところへ、難しい顔をしてポエトリィが言葉を続ける。
「ただ……」
「ただ……?」
「モラルに反した行動を慎むことで、運気好転するってのもでてるから、もし何かトラブルに巻き込まれそうな予兆があれば積極策を取らないように注意したほうがいいねぇ」
堕天使としてのモラルでいいのかそれとも。と悩みかけたアラギへと声がかかる。
「あー……あれだ。多少のトラブルは定めの時期だから。甘い目論見や不遜な態度で凶に転じないように、虎の尾を踏まないような慎重さで行動しとくといい」
なるほど。とアラギは頷きながら、未来への糧をもらったと感謝を告げる。
「良い経験が出来たぞ、ありがとう!」
「こちらこそ。また宜しくのー」
パタパタと手を振る占い屋を後にし、甘酸っぱいお祭りの中へとさらに脚を向けるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
村崎・ゆかり
アルダワのバレンタインも、宴もたけなわねぇ。
じゃ、行こっか、アヤメ、羅睺。
適当な席を三人で占領して飲食物用意して、お話スタート。
そういえば、あなたたちと会う前の話って聞いたことなかったな。
燃え上がるような恋とかしたことある?
んー、アヤメは元オブリビオンだから話したくない? まあ、一旦骸の海行っちゃってるとねー。
そのいわば前世より、あたしがアヤメを幸せにしてあげるから!
羅睺は、未だに正体不明だけど、本当にあなた何者なのかしら? 式神の契約結んでも、構成が読み切れない。
いつかしっぺ返し来ないでしょうね?
さて、どこか泊まれるところないかな。
三人で一晩中愛し合えるところは……学園内にどこかないかなー。
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「アルダワのバレンタインも、宴もたけなわねぇ」
村崎・ゆかり(《紫蘭(パープリッシュ・オーキッド)》/黒鴉遣い・f01658)は式神で恋人のエルフ、クノイチ・アヤメと同じく式神の神霊羅睺を連れ、アルダワ学園バレンタインのお祭り広場へとやってきていた。
あそこはどうだろう?とアヤメが見つけた席を確保し、屋台をあちこち回る。チョコレートやチョコレートドリンク、チョコフォンデュセット等を買い込んだら、恋バナスタート。
「そういえば、あなたたちと会う前の話って聞いたことなかったな。
燃え上がるような恋とかしたことある?」
ゆかりの問う視線に、アヤメは複雑な表情で首を横に振る。
「んー、アヤメは元オブリビオンだから話したくない?
まあ、一旦骸の海行っちゃってるとねー」
こくりと頷き、アヤメは手にしたチョコーレートドリンクの入ったカップを傾ける。
「そのいわば前世より、あたしがアヤメを幸せにしてあげるから!」
耳まで赤く染め上げ、恥ずかしさを隠すかのようにドリンクを飲み干すアヤメをゆかりは愛おしげに見つめる。
その横でチョコレートを摘みながら二人を微笑ましく見守る羅睺。
「羅睺は、未だに正体不明だけど、本当にあなた何者なのかしら?」
ところで、と問いかけてくるゆかりへと羅睺は小首を傾げて見つめ返す。
「式神の契約結んでも、構成が読み切れない。
いつかしっぺ返し来ないでしょうね?」
ふふ、と羅睺は含みを持たせるような笑顔を返してくるのであった。
三人が和気藹々と和やかな時間を過ごし、気付けばそろそろ祭りも終わりとばかりに片付けが始まっていた。
「さて、どこか泊まれるところないかな」
三人で一晩中愛し合えるところを、ゆかりたちは学園内を探しにいくのであった。
大成功
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