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銀河帝国攻略戦⑱~イデアの泉

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「今回の任務は、『アマルテア情報艦隊』の撃破だよ」
 銀河帝国攻略戦が順調に進行し、落ち着いた様子のフルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)。慌てていて何も用意出来なかった先日の任務と違い、見取り図の準備もばっちりだ。

「ジャミング装置の十分な破壊によって、『実験戦艦ガルベリオン』の位置が判明した。けれど、ガルベリオンへの航路には『アマルテア情報艦隊』が立ち塞がっているんだ」
 アマルテア情報艦隊には、ドクター・オロチがブラックタールから着想を得て開発したという『リキッドコンピューター』が搭載されている。
 このリキッドコンピューターは非常に高性能で、プール型の空間に満たされたそれはまさに頭脳そのものといって良い演算能力と半固体の液状ならではの生成能力を併せ持つ画期的な発明で、銀河帝国における叡智の結晶だ。
 アマルテア情報艦隊自体の武装は通常艦隊よりも劣るが、内部にある『リキッドコンピューター』は侵入者に対して反応して『液体で強化再現した存在』を用いての迎撃を行ってくる。

「皆には、アマルテア情報艦の一つの内部にテレポートで突入して、ここで生成される『強化型帝国エージェント』と戦ってもらうことになる」
 スペースシップワールドで遭遇したことのある猟兵も多いだろう。破壊工作や暗殺、ハッキングなどを担ってきた帝国のスパイがさらに強化されて再現される。

「でもね、やりようはあるんだ。こやつの本体はあくまでリキッドコンピューターだ」
 迎撃のために生成された帝国エージェントをうまくかわすなどして本体を攻撃できれば、楽に撃破ができるかもしれない。チームを組んで作戦を考えてみるのも良いだろう。

「それじゃあ、道順は覚えたかな? 早速だけど、テレポートを始めよう」
 相変わらずせっかちになって、結局は急かすようにグリモアの形を睡蓮に変えるフルムだった。


みづかぜ
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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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 みなさんこんにちは、みづかぜです。初めましての方は初めまして。オープニングをご覧いただき、ありがとうございます。

 こちらは【⑱アマルテア情報艦隊】該当シナリオでございます。

 普段スケジュール都合(3日以内に書けなかった)以外でのプレイング不採用は無いみづかぜですが、今回は場合によっては発生いたします(詳しくは雑記にて解説しておりますが、特にお読みいただく必要はありません)。
 ご承知おきいただければ幸いです。
 微力ではありますが全力で猟兵の皆様の冒険をお手伝いする所存でございますので、宜しくお願い致します。
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第1章 ボス戦 『帝国エージェント』

POW   :    ゴールドアイ
【金色の瞳】に覚醒して【歴戦の白兵戦型ウォーマシン】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    仕込み帽子
自身が装備する【鋭利な刃を仕込んだ帽子】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    ハッキング
対象のユーベルコードに対し【電脳魔術のハッキング】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠グロリア・グルッグです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ロッタ・ロッツァライネン
暴れに暴れて壊せるだけ壊しゃいいって訳だね、理解したよ。

とは言え、何分この城みたいに馬鹿デカい船での戦闘は不慣れだしねぇ。
途中まではお仲間と同行、妨害用の木偶人形が出てきたらアタシはそっちの足止めに回るよ。
その、なんだ…「りきっどこんぴゅーた」?ってのはどうも張り合いが無さそうだしね。

【力任せの強打】を振り回して大暴れすりゃあ敵の目は嫌でもこっちに釘付けになるだろう?
精々派手に躍らせてもらうさ。

絡みやアドリブ、苦戦の描写は歓迎するよ。好きにやっとくれ。


ハル・パイアー
「お初にお目にかかる、といってもただのガードシステム。さて、そちらの処理速度はどれ程かな?」

小官は液体存在との交戦を開始。
本交戦は友軍がリキッドコンピューターを攻撃する事を見越し、陽動を目的としたものであります。
メインは《バトル・インテリジェンス》での熱ブレードと熱線銃を駆使した中近距離戦。
[誘導弾]熱線で射撃しつつ、敵の白兵戦と刃の行動を[見切り]、受け流しと、迎撃射撃を主として行動。
時として自身のドローンの予測から外れて[ダッシュ]で離れ、無駄な仕切り直しを入れる事で混乱を招き。
また、サブとしてデバイスを起動して敵に[ハッキング]してコンピュータとのジャミングの[時間稼ぎ]も並行致します。


御宮司・幸村
おじさんはゲーマーだから力押しはからきしでね
だから狙いはリキッドコンピューターの破壊

とは言え、単独行動は怖いんで同じ方面に向かう仲間がいたら途中まで同行をお願い
可能な限り戦闘を避ける

使えそうな技能は余す所なく使用
目立たない、鍵開けは普通に使うとして
余裕があったら情報収集、世界知識でリキッドコンピューターの場所やルート
敵の配置を調べる
得た情報は随時仲間と共有
隠密行動中は技能を過信せず、肉眼での注意も払う

敵本体到達前に見つかった場合
ユーティリティ☆マウスを鎧無視攻撃付きで発動
ルール:攻撃や追跡を含む俺に対する不利益が発生するあらゆる行動を禁ずる

これで足止め出来る筈だ
悪いね?君らと遊んでる暇ないんだ



「暴れに暴れて壊せるだけ壊しゃいいって訳だね、理解したよ」
 バーバリアンらしい理解のロッタ・ロッツァライネン(祖霊を祀る者・f01058)は、不慣れな大型艦同士の戦闘よりも、白兵戦が出来ることを喜ぶ。
 猟兵達は無機的な内部通路を最短で突破し、リキッドコンピューターのプールを目指していた。
 丁字に分かれた通路に差し掛かった時、ゆらりと姿を現したのは強化型帝国エージェントであった。
「お初にお目にかかる、といってもただのガードシステム。さて、そちらの処理速度はどれ程かな?」
 ハル・パイアー(スペースノイドのブラスターガンナー・f00443)の丁寧な挨拶に、エージェントは応えない。
「こいつが妨害用の木偶人形かい。生気がなければ愛想もないね」
 ロッタの皮肉にも返答しないエージェントが帽子を脱げば、たちまち辺りには鋭利な刃を仕込んだ帽子の防衛網が出来た。
「そォら、ぶっ飛んじまいなっ!」
 ロッタが帽子の刃を恐れることなくエージェント目掛けて巨大斧と大鉈を力任せに叩き付ける。
 後ろに退いたエージェントが帽子を操作してロッタの背後を襲おうとするが――中距離に控えていたハルが的確に圧縮重粒子放射器の熱線でそれを撃ち落とした。
 大量にある帽子のすべてを監視するかのごときAI搭載型戦術ドローンの支援で、誘導弾と高熱のブレードナイフが帽子を焼いてゆく。
「次を呼んでる暇は無いよ、アタシの相手をしな!」
 重い武器で肉薄し、派手に立ち回るロッタへの対応を迫られるエージェント。
 頭部から漏れ出る瞳らしき光を赤から金色に変えると液体のように身体を崩し、一瞬で再構築して歴戦の白兵戦型ウォーマシンへと変化した。
「おじさんはゲーマーだから力押しはからきしでね」
 あからさまに戦闘力を上げた帝国エージェントに対し、白旗を上げてみせる御宮司・幸村(なろう系@最強職・f02948)。戦闘中、目立たずに上部通路でちゃっかり艦内のデータを調べ上げていた。
 そんな幸村に対してターゲティングを行おうとしたエージェントだが、幸村が調査に使用していた機材であるワイヤレスマウスを無造作に放り投げてエージェントに当てる。
「攻撃や追跡を含む、『俺に対する不利益が発生するあらゆる行動』を禁ずる」
 艦内にはほかにも猟兵がおり、簡単に守れるルールだ。
 感情的な遣り取りは文意を理解できても無意味と切り捨て一切の反応をしなかったエージェントであったが、この宣言がユーベルコードに由来するものと本能的に判断し、その場での効率を優先してターゲットをロッタへと戻す。
「お気をつけて」
「悪いね」
 ごく短い遣り取りではあったが、ハルも幸村の真意を理解してハッキングで得た情報を共有する。無論、外部から読み取られない工夫も忘れない。
 少々迂回すれば、目指すプールまでの護りは非常に手薄のようだ。
「少しはマトモになったじゃないか、アタシはさっきの優男より今のアンタのほうが好きかもね?」
 ロッタの挑発にエージェントはやはり答えず、銃器と化した腕部でロッタの巨大斧を受け止め至近距離で暴発させて無理やり距離を取る。
 猟兵の処理速度を超えてやった、と言わんばかりにロッタもハルも射程に捉えたつもりのエージェントだったが、気まぐれなダッシュで離れたハルが射程外になっていて、無駄な仕切り直しが起こる。
「ボサっとしてるんじゃないよ」
 その隙に急接近したロッタによる横薙ぎの大鉈がエージェントの脚部を曲げた。
 ハルも、関節駆動部分に熱線を当ててエージェントの動きを封じにかかる。
「小官の予測によると、あと五分程度であります」
 何が、とは言わずともわかっている。
 偶々居合わせた猟兵達のある種神懸った連携の成果が、結実しようとしていた。

「こいつはデケェな。しかも全部がコンピューターときた。全部で幾らだ?」
 幸村の目の前には、暗く蠢く液体を湛えた水槽があった。
 何が必要か。手順はどうすべきか。どれほど時間を短縮できるか。
 初見ぶっつけ本番のRTA、やり直しは効かないといっていい。
「ま、とっとと攻略しますかね」
 バトルゲーマーであり、電脳魔術士でもある幸村の腕の見せ所が始まった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

紅葉・智華
※アドリブ、連携歓迎

リキッドコンピューター、興味深くはありますが、さて。とにかく今はこの脅威を排除するであります。

リキッドコンピューターを狙いに行って後ろから敵に襲われるのは危険でありますから、しっかり抑えておくべきかと。
【UC:虚構の神脳】(見切り4,第六感4)で敵の行動を予測し回避or【UC:矛反転する見えぬ壁】(盾受け2,カウンター1)の高圧電流で足止め(時間稼ぎ1)する。
更に右手の04MV、左手はSirius[K's]で【UC:支配者の弾丸,連鎖する支配者の弾丸】の手数(2回攻撃6,援護射撃4)で攻める。
「【UC:紅眼の射手(SPD)】なんて大仰な二つ名は伊達じゃないでありますよ!」



「リキッドコンピューター、興味深くはありますが、さて。とにかく今はこの脅威を排除するであります」
 紅葉・智華(紅眼の射手/妹捜索中・f07893)の狙いは、帝国エージェントをリキッドコンピューター方面へと向かわせないための抑えだ。
 狙撃手として遠距離からの射撃を行いつつ、敵の動きを予測して魔術防壁を時折構築する。
 帝国エージェントはスナイパーならではの戦い方とのみ判断し、帽子のような射撃ユニットを生成することで対抗を行うが、智華の狙いは通路を封鎖し、敵を本体へ還れなくさせることだった。
「――逃さない」
 両の手に持つレーザーライフルと改造ライフルから、それぞれ青白い熱線と鉛色の弾丸が射出され帝国エージェントを同時に穿つ。
「これで終わりではないでありますよ!!」
 初撃を当てれば連続で当てられる支配者の弾丸により、熱線と弾丸が織りなす針状の雨が敵方の射撃ユニットを巻き込み、帝国エージェントの胴体部分に風穴を開けた。
「紅眼の射手なんて大仰な二つ名は伊達じゃないでありますよ!」
 わざとらしい装填動作とともに智華は位置取りを変え、帝国エージェントを煽る。
 智華にとって予備動作なしでも撃てる弾丸ではあるが、その必要もないほどに敵は消耗していた。

 不意に帝国エージェントの体がウォーマシンの形態を維持できずに崩れ落ちた。
 散り際に液体に浮かび上がった映像は解像度の低いモンスターの絵で、その様子は絵の怪物に食い荒らされているようでもあった。
「十分な時間を稼げたでありますな」
 ユーモアあふれる演出は、リキッドコンピューターへ向かった猟兵が頭脳部分を抑えたに他ならない。
 ならば後はコアマシンルームへと向かい、破壊の限りを尽くす。そして緊急転移でベースに戻る、それだけだ。

 やがてアマルテア情報艦隊のとある一隻は全機能を失い、宇宙の塵となった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月14日


挿絵イラスト