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絶望を喰らう狂乱の竜姫

#ダークセイヴァー #常闇の燎原

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#常闇の燎原


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「に、逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉおおぉぉぉっ!」
 それが男の最後の言葉だった。直後に骨が砕け肉が裂け血が滴る嫌な音を周囲に響かせながら男は巨大な狼男というべき怪物に生きながら食われた。
「お願いです。私はどうなってもいいですからせめて子供だけは・・・」
 子供だけでも助命してもらおうと懇願した母親の目の前でその子は噛み砕かれ、子の脳漿を浴びて絶叫を挙げた母親は顎を掴まれ八つ裂きにされる。
「ひ、ひぃィィィィィィ!!?な、ナンデこっちに来るんだ?!人間はあっちにいっぱいいるだろ?俺に近寄るんじゃ、ぎゃああああああああ!!」
  他の村人を盾に逃げ回っていた男が滔々捕まり体を雨細工のように捻じられ千切り遊ばれる。
 血と臓物が飛び散る地獄絵図が広がっていた・・・
●絶望に抗え
「貴官らには常闇の燎原の更なる奥地に向かって貰いたい。」
 居合わせた猟兵達にエハド・ショウヘル(統御の一・f31086)が落ち着いた声音で告げた。
「第一陣の帰還によって第3層への道は開かれつつあるが、完全とは言えない。故に貴官らに更なる探索へ赴いてもらう。」
 彼女はさらに言葉を続ける。
「貴官らを転送したら常闇の燎原は貴官らの侵入を阻むべく幻の世界へと引き釣り込む。そこは魔物によって村人達が虐殺される真っ只中だ。」
 それは嘗てダークセイヴァーで実際に起こった出来事、過ぎ去ってしまった過去。
「そこで起こっている出来事に対処せねばならないが問題はその幻に呑まれたら最後、例え猟兵であろうと『自分は無力な存在である』という強烈な錯覚に陥ってしまうという事だ。」
 その暗示は強力で猟兵達は「自分は猟兵である」という事実すら忘れてしまいユーベルコードの使用すらできなくなる。
「要するに貴官らは悪魔で一般人として対処せねばならない。困難だろうがこれを為さねば貴官らは突破以前に戻ることすらままならない。」
 脱出路を見出すのも村人を助けるのも猟兵達次第だ。とにかく無力な一般人なりに勇気を持って事態に対処してほしい。
「そうすれば幻の怪物達は実態を為し貴官らに牙を剝く。この獣達を撃破すれば貴官らは自身が猟兵であることを思い出せるだろう。」
 そうなればその先にいるであろう者を恐れることはないはずだ。
「第3層への道は開かれつつある。貴官らはこの任務を完遂し必ず生還せよ!」
 そう言って彼女は転送ゲートを開いて猟兵達を幻の惨劇の元へと誘っていったー


紅時雨
懐かしのデストトロ・・・
紅時雨と申します。
今回は常闇の燎原のさらに奥へと行っていただきます。
第1章はオープニングに記載されている事件の直前から状況で始まります。
猟兵は自分が何者かを忘れて無力な一般人と思い込んでいますのでユーベルコードを使った力ずくの突破はできません。
一般人として知恵と勇気を振り絞って事に当たれば道は開けるでしょう。
第2章、第3章は断章にて詳細をお伝えします。

第1章はオープニング承認後から受付を開始いたします。
第2章以降はタグでお知らせいたします。
それでは懐かしのデストトロに会うために皆様の参加をお待ちしております。
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第1章 冒険 『【撤退戦】村からの脱出』

POW   :    守りが薄いところを狙って突破。力で敵を足止めしつつ逃げる。

SPD   :    見つからないようにこっそりと脱出。速さを生かして敵を撹乱する。

WIZ   :    敵を罠にはめて時間を稼ぐ。姿を変えたり隠したりして逃げる。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

柊・りりあん
オレを自由にしてくれたのは銃だった気がするぜ。
だからナニモノかなんてわからないが銃をもって困難を打破するだけなんだぜ。

パニックしてても村人が一番道を知ってそうだからなぁ、助けたら逃げ道くらい教えてくれるだろう。

狼男を見よ
あの怪力、不用意に近づかないようにライフルで狙い撃つ。
頭部と腹部に2発ずつ撃ち込んでやる。
人間相手には有効なコロラド撃ちだ。狼男も弱らせるだろう。

村に有りそうなもので小麦粉とかオイルとか可燃性のものがあれば探すぜ。
小麦粉は目潰しとかあわよくば粉塵爆発を起こしたらと思って撒き散らすぜ。
動物は火に弱い。狼男もそうかもな。

炎の戦場、ライフルで狼男狩りだ。戦いはまだ始まったばかりだ!




(・・・オレは何でここにいるんだ?)
 柊・りりあん(人間のサバイバルガンナー・f35996)が最初に自覚した感情は戸惑いだった。そもそも何でここにいるかすら分からなかった。元からここにいたような気もするし何か理由があって此処に来たような気がするが・・・
(・・・?)
 懐に何か違和感を感じてそこに意識が向きかけたその時
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ば、化け物だぁぁっ!」
 どこからか悲鳴が聞こえてきて俄かに村が騒がしくなる。悲鳴の上がった方を見れば巨大な狼男みたいな怪物の群れが手当たり次第に目につく物を破壊し始めていた。
「な、何で怪物どもがこの村に!?領主様からお目こぼしをもらっているんじゃなかったのかよ!!」
毒づきながら逃げる男は柊にぶつかっても気づくことなく駆け抜けその際に懐にまた違和感を覚えた彼女は懐に手を伸ばす。
そこで感じた固い感触、それを掴んで取り出した彼女が見たのは
「・・・銃?」
 そう、彼女が手にしたのは一丁のアサルトライフル。何であるのか?という疑問よりも不思議と安心感があったことに彼女は驚く。
(そうだ、オレを自由にしてくれたのは銃だった気がするぜ。)
 何か、大事な事を思い出そうとした彼女の思索を遮るかのように
「ひ、ひぃっ!た、助けてくれぇぇぇぇぇ!」
 野太い男の悲鳴が響く方を見れば、ひとりの男が今まさに狼男の如き異形に襲われんとする光景であった。
(!!)
 思考するよりも先に体が動いた。
 慣れた手つきでライフルを構え標的の頭と胴体に2発ずつ放った弾丸が過たず獣達を撃つ!
『ギャッ!』
「こっちだオッサン、来れるか!?」
 怯んだ隙を逃さず男に呼びかける柊に応え男は慌てて駆け寄ってくる。
「あんた、どこに逃げた方がいいか分かるかい?もたもたしていたら化け物共が来ちまう。」
「せ、正門から奴らが来たからもう裏門の方に行くしかねえよ。」
「裏門か・・・・」
 どうもシンプルな構造らしい。なによりも目の前の獣達が体勢を立て直すだろう。
「あんたはさっさと裏門の方に行きな。オレも後から行くからよ。」
 獣たちを警戒しながら柊は男に退避を促し再度ライフルを構える。
「わ、分かった。アンタもさっさと逃げるんだぞ、あんな化け物に敵いっこないんだから!」
 そう言いながら逃げる男を見送り彼女は再度体勢を立て直した獣たちと対峙する。
 周りに利用できそうなものはない。
「けど、オレはまだ戦える。これからだぜ、狼さんよ!」
 胸の内に沸き起こる何かに戸惑いながらも柊はライフルを構えながら狼男たちに啖呵を切った!

大成功 🔵​🔵​🔵​

徳川・家光(サポート)
 冒険においては、基本的に「羅刹大伽藍」による力仕事か、名馬「火産霊丸」を召喚し、騎乗技能を駆使した早駆けを利用したスピード勝負を得意としています。
 また、冒険では「鎚曇斬剣」をよく使います。頑丈で折れにくいので、鉈や斧、岩盤に打ち込むくさびの代わりに重宝しています。
 他には「念動力」技能で離れた場所の物体を動かして驚かせたり、ロープを浮遊させて対岸にくくりつけたりできます。

 嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!




「だ、誰か、助けて・・・」
 子を抱きかかえた母親らしき女は必死に怪物から逃げる。一歩でも先に少しでも早く少しでも遠くに!
 怪物たちは尚も追いかける。目の前に美味しいエサがあるから、もうすぐ捕まえられそうだから。
「あっ!」
 やがて限界が訪れる。転んだ母子に怪物達が追いつき手を伸ばさんとしたその時・・・
「やらせませんよ!」
 そう言いながら無我夢中で手にした鉄塊を振り回して怪物達を牽制したのは徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)。彼は村に出現した後何もかも忘れ手にした鉄塊…鎚曇斬剣で畑を耕し農作業の手伝いをしている最中にこの混乱に巻き込まれ、他の村人たちと共に逃げようとしたその時逃げ遅れた母子が目に入った瞬間、何故か体が動いたのだ。
(なんだろう?僕はこうして誰かを守るのが当然とばかりに動いたけどそれを疑問に思わない僕がいる・・・)
「立てますか?立てるなら他の村の方々について行ってください。良いですね!?」
「は、はい!」
 家光の声掛けに応えた母親は何とか立ち上がると逃げる村人たちの中に消えていった・・・
 それを見届けた家光は怪物達に向き直る。正直震えが止まらない、けど・・・
「さあ、来い化け物。ここから先は通さないぞ!!」
 自身の背後には守るべき者達がいる。
 その意思は彼の内から何かを呼び起こそうとしていたーー

成功 🔵​🔵​🔴​

館野・敬輔
アドリブ大歓迎

ここは…どこだ?
僕は、なぜここに…?
(※錯覚に囚われ自己認識混乱中)

…あぁ、そうか
とうとうこの村にも、魔物が…

この村はもう、おしまいか
なら、僕もここで食われるしかない
何処に逃げても、奴らは追って来るから

膝を地面につき頭を垂れ
無防備に狼男に身を晒していると
狼男が笑いながら僕を食おうとして

だが食われる直前に無意識に狼男の腹に拳をぶち込み
立ち上がって必死に逃げ出す

…嫌だ
まだ、死にたくない
食われて…たまるか!!

生への執着とも焦りともつかない感情に突き動かされながら
人の流れをよく観察すると
村人は皆、裏門に逃げている気がする

僕も転んだ子供や老人に手を差し伸べながら
一緒に裏門に走って逃げよう



(ここは…どこだ?)
 彼は辺りを見回す。周りでは懸命に農民が作物の収穫作業を行っている牧歌的な光景が広がっていた。
(僕は、なぜここに…?)
 彼、館野・敬輔(人間の黒騎士・f14505)は只々困惑していた。じぶんは何をしているのか?そもそも何でここにいるのか分からなかったのだ。
「僕は・・・・」
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ば、化け物だぁぁっ!」
 敬輔が纏まらない思考のままに発しようとした言葉はどこからか上がった悲鳴にかき消される。
 悲鳴の上がった方を見れば巨大な狼男の如き怪物達が手当たり次第に目につく物を破壊し始めていた。
(…あぁ、そうか。とうとうこの村にも、魔物が…)
 パニックになりながら逃げ惑う人々など目に入らぬように敬輔は諦念を宿した目で迫り来る魔物を見つめる。
(この村はもう、おしまいか・・・)
 怪物達が彼を視界に入れる。
(なら、僕もここで食われるしかない)
 怪物達はゆっくりと敬輔に近づいてくる。警戒するかのように嬲るかのように
(何処に逃げても、奴らは追って来るから・・・)
 ・・・何処に?
 地面に膝をつき頭を垂れる敬輔を怪物達はしばし見つめ無抵抗と判断したの彼の首を捥ぐべく手を伸ばし・・・
「食われて…たまるか!!」
 隙を晒した腹に敬輔の拳がめり込んで狼男を怯ませる。
(…嫌だ。まだ、死にたくない)
 不意打ちに驚き怯む狼男から彼は恥も外聞もなく背を見せ逃げる。一歩でも1センチでも遠くへ!
 何故か分からないが自身の中で誰かが告げていた‘死ぬな!生きろ!`と
「!!あの人たち・・・?!」
 逃げる視線の先に彼が見たのは倒れそうになりながらも必死に逃げる母子の姿。
「・・・っ!」
 それを見るや否や敬輔は速度を更に早め母子に追いつきそのまま強引に抱き上げる!
「えっ!?貴方?」
「喋らないで!舌を噛む!」
 戸惑う母親を子供ごと抱き上げて敬輔はさらに足を速める。
 今抱きかかえている母子は出鱈目に逃げていた敬輔と違って明確にある方向を目指していた。
(そこに行けば或いは!)
 すぐ後ろから凄まじい怒気がやって来るのを感じる。おそらくさっきの狼男だ。
(今度こそ死なせるものか!・・・・今度こそ?)
 始めて覚える違和感に戸惑いながらも彼はようやく目的地裏門へと辿り着いた。
 そこで彼が見たのはーー

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『マージナル・ビースト』

POW   :    黒の剛腕
単純で重い【岩をも砕く強靭な剛腕】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    冷たき炎
【強靭な顎を開き吐き出す、凍える炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【冷たき】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    血に猛る獣
攻撃が命中した対象に【濃厚な血の匂い】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【次々と群がる仲間のビースト】による追加攻撃を与え続ける。

イラスト:V-7

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 村の裏門に辿り着いた時点で詰んでいたと言っていい。
「ひィっ!こっちにも化け物が!!」
 その声と同時に裏門を砕き現れるのは先ほどと同種の狼男達。だが連中は村人ではなく猟兵達に敵意を向けている。
『夢から覚めようとしている愚か者達に永遠の眠りを』
 滅殺の意思だけははっきりとわかる。
『夢に浸ったまま死ぬがいい!』
 うっすらと存在が消え始める村人達と引き換え狼男達はその存在感を濃くして猟兵達を殲滅すべく襲い掛かってきた!

*MSから
・戦場は村の裏門周辺となります。十分な広さがあり戦闘に支障はありません。
・この章からユーベルコードが使用可能ですが猟兵の皆様はまだ記憶を完全には取り戻していません。勇気を奮い立たせて戦い敵を倒していけば自身が何者か思い出すことでしょう。
 それでは皆様の健闘をお待ちしております
大空・焔戯
アドリブ歓迎

記憶がはっきりしない……気付けばここまで逃げてきた

「あれは…同族?」
確かに人狼ではある
しかし何かが決定的に違う

「人が襲われてる…こっちにも来る…!?」
身構える
武器はない
そのことに疑問はない
戦闘時に出現させる何かがあったはず
その『何か』が思い出せない
…思い出してる暇もない
「あぁ、くそ…!」

達人なら記憶が無くても咄嗟に避けれたかもしれないが
俺は、達人ではないらしい
腕でのガードが精々か

黒の剛腕を受け止める
……これは死んだな

『それでは我等が困るでな』
UC起動
瀕死の依代に代わり、取り憑いていた怪異―─片腕が肥大化した奇怪な鬼―─が現出する

『宿主失くすわけにはいかんでな。…捻り潰すぞ、犬畜生』




(・・・俺は何時の間に此処まで逃げてきたんだろう?)
 裏門近辺で大空・焔戯(怪異奇譚ノ憑代・f36463)は周囲の喧騒の中纏まりがない思考を巡らせる。
 怪物が現れた!と騒ぎになって周りに流されるようにして村人と一緒に逃げたけどそもそも自分はどうしてここにいるんだっけ?
「ひィっ!こっちにも化け物が!!」
 その思考を遮って響き渡る悲鳴。視れば裏門を破壊して巨大な狼男達が大挙して姿を現し他には目もくれず一直線にこちらを目指して歩みを進めるのが見えた。
「あれは…同族?」
思わずつぶやいた自身の言葉を彼は頭を振りながら否定する。
 確かに見た目はそっくりだ。けど何かが決定的に違う。それをうまく説明できず煩悶する焔戯はふと感じた違和感を確かめるかのように周囲を見渡し・・・
「人が襲われていない…こっちに来る…!?」
 村人などいないかのように無視して迫る狼男達に対して身構える焔戯。
武器のない丸腰だが不思議と不安はなかった。
(・・・何でだろう?武器どころか満足な道具も持っていないのに不安を感じない?どういう事なんだ?)
 戸惑い、困惑様々な感情が彼の中を駆け巡るがそれが何なのか彼はどうしても思い出せない
「あぁ、くそ…!」
 何かがこみ上げてくるかのようなっ道の感覚に苛立ち悪態がついて出る彼の前に巨大な拳を振り上げた狼男が迫っていた!
「!!!」
 咄嗟に腕を組んだガードは間に合ったが自身の貧弱な腕はあっさりと粉砕され体はぼろきれのように吹き飛ばされる。
(……これは死んだな)
 諦念とかでもなく粛々と自らに起きた現実を受け入れようとした彼の脳裏に
『それでは我等が困るでな』
 響く声と共に彼の体から現れたのは片腕が肥大化した異形の鬼。それは狼男を睥睨して重々しく告げる。
『宿主失くすわけにはいかんでな。…捻り潰すぞ、犬畜生』
 処刑宣告と共に肥大化した巨椀で狼男を粉砕!残りも殲滅するべく歩みはじめたーー

成功 🔵​🔵​🔴​

館野・敬輔
【SPD】
アドリブ連携大歓迎

…違和感が拭えない
僕は、誰かを死なせたことがある?

母子は守らねばと思えど
狼男の狙いは明らかに僕だけ
このままだと…僕が死ぬ?

…死んでたまるか!!

怒りと共に勇気を奮い立たせ
指定UC発動し分身を4体生み出す
分身含め全員で狼男に「ダッシュ」で接近し
「2回攻撃、切り込み」で我武者羅に狼男を斬り伏せる
分身を呼ぶと被ダメージも増加するが
母子が狙われないと確信したため殲滅優先

冷たき炎は、分身は「視力、第六感、見切り」で軌道を読んで避けさせ
俺自身は漆黒の「オーラ防御」を纏った上で「火炎耐性、激痛耐性」で受け止め耐え抜く

…そうか
俺は、猟兵だったか
…錯覚に囚われるなんて、らしくないな




「逃げろ、み、皆逃げるんだぁぁぁぁぁぁ!」
 狼男達を見て恐慌をきたした村人達が逃げ惑う中館野・敬輔(人間の黒騎士・f14505)は何とも言えない感覚に襲われていた。
(…違和感が拭えない)
初めて遭遇するはずなのにどこかで見たことあるような光景・・・
(僕は、誰かを死なせたことがある?)
 言い知れぬ無力感、絶望それ以外感じることを許されなかったあの時・・・あの時?     
 混乱する思考なぞ知らぬとばかりに迫り来る狼男達。だが、他の村人達を無視して彼らはその殺意を敬輔唯一人に向けている。
(僕だけ?)
 後ろで怯える母子は眼中にないという事か?それは幸いだが
(このままだと…僕が死ぬ?)
 狼男達の顎が青白く光り炎が溢れ出す。あれを受けたら骨も残らず焼き尽くされるだろう。
(死ぬ死んでしまう死ぬのか死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな!)
「…死んでたまるか!!」
 手にするは黒剣それと共に敬輔達は狼男達に立ち向かう。そう敬輔『達』が。
「僕にこんな力が!?」
 一人は白き腕を持ち
 一人は白き体を
 一人は白き足を
 一人は白き顔を持っていた。
 彼ら敬輔達は各々が黒剣を構え冷たき炎を躱しつつ一斉に狼男達に斬りかかる。
「・・・・・」
 その光景に呆気にとられながら彼自身もなけなしの勇気を奮い起こして一歩前へと進み出る。
(相手の狙いは僕だ。前に出れば後ろの母子は心配しなくて大丈夫だろう)
 その彼の前に一体の狼男が咥内から青白い光を漏らしながら迫り来る。
 させぬとばかりに勢いよく敬輔は飛び出し黒剣で我武者羅に切る、斬る、斬る!
(・・・ここまで戦えるなんて。やっぱり僕は、俺は!)
 彼は全ての呪いを跳ねのけ思い出した。己が何者かを。
 狼男が吐き出す冷たい炎を耐え懐に潜り斬り捨てるなど造作もなく全滅させるのに祖ほどの時間も要さなかった。
「意外と呆気なかったな。」
 最後の一体を斬り捨てた分身が消えるのを見届けて敬輔は周囲の状況を確認しながら呟く。
(…そうか。俺は、猟兵だったか)
転移した直後から記憶を封じられるのは聞いていたがこれほどだったとは予想できなかった。どういう理屈なのかもわからないが・・・
「…錯覚に囚われるなんて、らしくないな。」
存在感が薄れつつある幻の母子の無事を確認した敬輔は他の猟兵達を援護するべくその場を後にしていった。
もう振り返ることなくーー

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル(サポート)
「…今を生きる人々を害する存在を討つ。それが猟兵としての私の使命よ」

故郷のダークセイヴァーで主に活動する吸血鬼狩り
他世界の知識に疎く、最初は様子見に徹して見切り戦闘知識を蓄積する

必要に応じ「精霊石の耳飾り」に各属性の精霊を降霊し、
第六感的な精霊の視力を借りて暗視や索敵を行い、
攻撃は「写し身の呪詛」を乱れ撃ち無数の残像で受け流して回避する

「…もう十分ね。おおよそ解ったわ」

闇や霧の「精霊結晶」を投擲して戦場を闇や濃霧で覆い、
視界を遮り集団戦術を乱して体勢を崩した処で、
選択UCを発動して敵陣をなぎ払う

「…お前達などよりヴァンパイアの方が遥かに手強い」

「…さあ、吸血鬼狩りの業を知るが良い」




 人々が逃げ惑う中狼男達はそれを無視して一人の少女に狙いを定めた。
 その銀髪の小柄な少女は狼男達を見ても全く動こうとせず立ち尽くし怪物達は警戒しながら周囲を徘徊する。襲い掛かるタイミングを計っているようにも見えた。
「…もう十分ね。おおよそ解ったわ」
 狼男達が今まさに襲い掛からろうとした瞬間ぽつりとつぶやいた少女、リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)が先に動く。
 間合いに入った狼男の一撃がリーヴァルディを捉えるが瞬く間に搔き消えていく。写し身の呪詛で彼女が用意した残像の一つだ。複数の呪詛で敵を撹乱しさらには精霊結晶も投じて戦場を闇で包み敵の視界を塞ぎその隙に『仕掛け』を用意した彼女は敢えて無防備に立ち尽くす。まるで自身を狼男達に捧げるかのように・・・
「…お前達などよりヴァンパイアの方が遥かに手強い。」
 始めは警戒しながら、やがて罠はないと安心したのかノコノコと集まってくる狼男達に呆れたかのように言い放ち己がコードを解き放つ!
「……元素変換、術式反転。天より墜ちよ、太陽の輝き」
 それは写し見の呪詛達で生み出した常温核融合による疑似太陽。それが起点である黄金の楔目掛けて落ちていく。
「「!!!」」
 異変に気付いた狼男達はしかし写し見達に包囲されて逃げ場などなく右往左往のパニックに陥ってた。
「…さあ、吸血鬼狩りの業を知るが良い」
 全てを思い出したリーヴァルディの冷たい一言と共に落下した疑似太陽が炸裂し狼男達を消し炭残らずに吹き飛ばしていったーー

成功 🔵​🔵​🔴​

エリカ・グランドール(サポート)
 サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
 戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。

※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」

 冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
 あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。

 ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。


徳川・家光(サポート)
『将軍なんだから、戦わなきゃね』
『この家光、悪は決して許せぬ!』
『一か八か……嫌いな言葉じゃありません!』
 サムライエンパイアの将軍ですが、普通の猟兵として描写していただけるとありがたいです。ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、全般的な特徴として「悪事を許せない」直情的な傾向と、「負傷を厭わない」捨て身の戦法を得意とします。
 嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
よく使う武器は「大天狗正宗」「千子村正権現」「鎚曇斬剣」です。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!




「・・・・・」
 エリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)はキョロキョロと周囲を伺いながら思案する。自分が何者かは朧げに思い出したけど何をどうすればいいのか分からないのだ。
(取り敢えず観察ですね)
 何がともあれ相手を観察せねば対応がわからないと考え狼男達の観察に徹する彼女に襲い掛からんとする狼男達から守るように現れる影一つ。
「エリカさんはやらせませんよ!」
 その男は将軍徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)。やはり朧気ながら自分が何者かを思い出した彼は農具として使っていた鎚曇斬剣を振るい狼男達の牽制をしながらエリカに語り掛ける。
「・・・・ああ、家光さん。お元気でしたか?」
「ええ、なんか記憶がまだぼんやりしてますけど一応元気です!ともあれ今は目の前の状況を打開するところから始めましょう。」
 どこかとぼけたやり取りを躱す二人を好機と判断したのか狼男達は凍える炎を吐きながら攻め寄せそれに対して
「火産霊丸よ、焔の底より出ませい!」
 コードを解き放った家光は愛馬火産霊丸を召喚して騎乗、狼男達へ突撃を仕掛け翻弄し鎚曇斬剣で切り払っていく。
「・・・・・?」
 彼の大立ち回りを観察していたエリカはふと感じた違和感に首を傾げ
「・・・ああ、自身の怪我で流れる血も対象なのですか。でしたら・・・・」
 傷ついても怯むどころか逆に猛り狂って襲い来る狼男達を見てそう結論付けた彼女は徐に機械兵器を召喚して
「纏まっているところを一網打尽にします。」
 彼女の意思と共に機械兵器達は血の匂いにつられて集まった狼男達に一斉射撃を開始!血に酔っていた獣達はそれに気づくのが遅れてしまい為すすべなく蜂の巣になっていく。
「覚悟するがいい獣達よ、成敗!」
 完全に算を乱した獣達に家光は愛馬と共に吶喊し一網打尽にするまでさほどの時間はかからなかったーー

「ふう、終わったようですね。」
 狼男達を一掃して周囲を確認した家光は愛馬から降りてほっと一息を突く。
「終わりましたね。お疲れ様です、家光さん。」
 その家光に労いの言葉を掛けながらエリカは周囲を見渡し
「・・・・村が消えていきますね。」
彼女の言葉通りに村はその姿を薄れさせ次第に真の姿を現らにしていく・・・そこにあるのは常闇の燎原。
 そしてその先の闇から姿を現したのはーー

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『異端の聖龍姫』

POW   :    サクリファイステイルズ
自身の【霊力が宿った己の尻尾】を代償に、【召喚した巨大な雷神】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【全てを貫き破壊する雷】で戦う。
SPD   :    トリニティライド
自身の身長の2倍の【凄まじき雷を纏った精霊と大地を揺らす龍神】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    ブレイドダンサー
自身の装備武器を無数の【雷を纏った鋭い刃】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。

イラスト:綾智

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠セシリー・アリッサムです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「皆!今なら裏門から逃げられるぞ、急げ!」
 狼男達が撃破されがら空きになった裏門に村人達が殺到していく。
「ああ、私達は助かるのね!」
「やった!俺は助かるんだぁぁ!」
 それぞれが希望に目を輝かせて裏門から脱出していく村人たちは次々と幻となって消えていった・・・・
 彼らは在りし日の幻。現実の彼らがどうなったか定かではないが決して明るいものではなかったろう。そうして消えていく村人と共に村も消えて現れるのは一面の闇に包まれた常闇の燎原。
「Ryuoooooooooo!」
 不気味な唸り声をあげて闇から浮かび上がるのは目のあるべき場所から黒き炎を噴出させる一人の女。
 同じように目から炎を噴出した竜に跨る彼女は耳を動かして周囲を探る。
 ・・・・どうやら目は見えていないようだ。
 ー探せ、絶望を断ち切った者達を
 ー侵入者達を殺し、喰らえ!その絶望を!
 目の前に現れた龍姫にあるのはその一念のみ。この常闇の燎原における最後の戦いが始まろうとしていた・・・

*MSから
・戦場は常闇の燎原となります辺り一帯は暗闇ですが戦闘に支障はありません。
・今回の敵は視覚、臭覚がなく「代わりに相手が抱いた恐怖や絶望の感情を感知する」能力で相手の位置を探ります(聴覚は健在ですが優先度は低いです)
・今回のプレイングボーナスはその「相手が抱いた恐怖や絶望の感情を感知する」
能力を利用することになります(聴覚を利用したプレイングはボーナスの対象にはなりません)
 以上になります。強敵ですのでご注意を。
 それでは皆様の参加お待ちしております。
レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
 人間のサイキッカー×ダークヒーローの女の子です。
 普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
 人間のパラディン×シーフの女の子です。
 普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




「Guraaaaaaaaaaaaa!」
獣の如き咆哮を挙げながら自らの領域に侵入した敵の探し求める竜姫。
「さぁ、私の本気を見せましょう。」
 その前に立ち塞がるレイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)が高らかに謳かのように発する言の葉を聞きつけたのか竜姫は燃え上がる目(?)を彼女に向けてその周囲を間合いを図るかのように徘徊する。
 あからさまなまでの警戒は他にいるであろう侵入者に向けた者だろうか?
「・・・・・・」
 対してレインは無言で決して視線を逸らさずにその動きを追いながら自らの行動を思案する。相手は強大な燎原の主だ。動き出したら一瞬で決着はつく。それに勝つための一手をどうするか?不意を打てればいいが相手が気づいた以上はそうはいかない。せめて後一人いれば・・・・
「私が加勢いたしますよ。隙を作りますのでそれに続いてください!」
その言葉と共に飛び出してきた赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)はその勢いのままに愛剣オーバー・ハートブレイクを掲げ己がコードを解き放つ!
「全ての者に慈愛の力を、そして邪悪なる者には制裁の力を!」
それは剣から繰り出される七色のハートの乱舞。慈愛を込められ襲い掛かるその一撃を竜姫は召喚した龍神と精霊と共に飛ぶように舞い躱す躱す躱す!
「・・・・付け入らせていただきます、覚悟!」
 咄嗟に飛び出てくれた愛のおかげで出来た隙を逃すわけにはいかない。レインは駆けだし黒き粘液を纏わせながら宙を舞う竜姫に迫る!
「!!!!!!」
 新たな敵の接近に気づいた竜姫は身に纏わせていた雷を刃へと変えてレインに降り注がせ体ごと向きを変えて襲い掛かっていく。
「なんのぉぉぉぉぉぉ!」
だが、レインが傷を受ける度に竜姫の命を喰らいそれを己の力へと還元していく。「受けなさい!貴方を倒すことで私達はこの世界の先へと至ります!」
 その言葉と共に繰り出した一撃は確かに竜姫を捉えて常闇の大地へと叩き落して見せたのだ!ーー

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

天玲寺・夢彩(サポート)
夢彩は桜の精で學徒兵の悪魔召喚士だよ!

口調は『桜吹雪/自分の名前、キミ、よ、だもん、だよう、~かな?』
機嫌が悪いと『暴風/私、呼び捨て、だね、だよ、~的な?』

名前で呼ぶ時は「さん」とか「くん」みたいに呼ぶよ。

UCや技能はその時に使えそうな物を使用だよう。
あと道徳違反はしないもん。
あとはお任せかな。

[基本]
一言でいうなら春の大嵐。
天真爛漫なムードメーカーで無自覚トラブルメーカー(ギャグ仕様)。
でも一応、空気はよめる。

木が降ってきたりみたいな奇想天外な事も楽しんじゃう位にはメンタルはタフ。

《連携アドリブok.ギャグ系は大歓迎》


ノエル・スカーレット(サポート)
アドリブ&他の猟兵さんとの連携大歓迎。
性的描写NG

世界を飛び回るチビッ子ダンピールです。
吸血衝動はほぼなく太陽へっちゃら、お菓子が好きで、虫が嫌い。
色々な事件に首を突っ込みスカーレッド・ノヴァをぶっぱなします。
(ぶっぱなさなくてもOK)


基本的にいい子なので首を突っ込んだ事件やイベントの解決や成功の為に積極的に行動します。

戦闘は残像を伴う素早い動きから大鎌でなぎ払い攻撃したり。
ユーベルコードをご自由にお使いください。

記載がない部分はマスター様におまかせでお願いします。
自由に冒険させてあげてください。




 地面に叩き落されてなお闘争心を滾らせて立ち上がる竜姫に黒き小さな影が迫り来る。幼き影の主、ノエル・スカーレット(チビッ子ダンピール・f00954)は身の丈ほどもある大鎌клювを手に一気掛けしながら
「来てなさい従順なる我が眷属‐サイレントチェイサー‐」
 念のためとばかりに六匹の蝙蝠を呼び出して五感を共有。多角的な視点で竜姫を観察してその挙動を窺うが・・・
「GUWaaaaaaaaaaaaa!」
 だが、先の戦闘で傷を受け猛る竜姫は憤怒のままに竜の鱗を雷纏う刃へと変えて四方八方に撒き散らし全てを薙ぎ払わんと暴れ狂う。
「くうぅぅぅぅぅぅぅっ!」
 感電しながら切り裂かれるという初めての痛みに顔を顰めてそれでも尚耐えようとするノエルの意識が不意に刈り取られていく・・・
(うそ!?眠・・・わけにはっ!!)
 唐突に始まった眠気に戸惑いながらも抗う彼女だが抵抗虚しく意識を失い・・・・
「痛ったぁ~っ!!」
 眠るときと同様に唐突に生じた激痛で目を覚ました。
「大丈夫?」
 目覚めたノエルが聞いた第一声は天玲寺・夢彩(春の大嵐少女・f22531)が発したものだった。
「よかったぁ。手助けしようと思ったけどこれ使ったら眠っちゃうんだったね。忘れてたよ・・・・」
 どうやらノエルを助けようとユーベルコードを使ったが眠ってしまうとは考えてなかったようだ。
 実際傷が癒えていたので憮然としながらも何も言わないノエルが見れば竜姫もまた眠りから目を覚ますところであった。
(いずれにしても隙を付け込めるのなら好都合!)
 気を取り直して彼女は再度клювを構えて吶喊雷の刃を残像を残すほどのスピードで躱しながら懐に潜り込み今度こそ竜姫の畝を深々と切り裂く!
「ギョワぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁっ!」
 受けた痛みに悶え苦しむ竜姫は衰えるどころか更に身に纏う雷光を激しく煌めかせ猛り狂いその凶相を間合いを取ったノエルと夢彩に向ける。
「うわぁ、なんか怒ってる・・・。大丈夫かな?」
 夢彩が若干引き気味で猛る竜姫を見て呟けば
「でも、動きが確実に鈍くなっている。あと一押しだから手伝って!」
 自らを鼓舞すべく敢えて強めの口調で言いながらノエルは再度吶喊し竜姫とわたり合う。
 戦いは佳境に差し掛かろうとしていたーー

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
 スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
 普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


レパル・リオン(サポート)
こんにちは!あたしはレパル!またの名を『魔法猟兵イェーガー・レパル』よ!よろしくね!

お祭りとかイベントとか友達と遊んだりとか、とにかく楽しい事大好き!

あたしが戦うのは、怪人(オブリビオン)から人々と平和を守るため!そのためなら、ケガをしたってかまわないわ!
(強敵相手だと少し怯えるが、表には出さないように努める)

得意なのは肉弾戦!ダッシュで切り込んだり、ジャンプやオーラ防御でよけたり、激痛耐性でガマンしたり、怪力パンチ&キックでぶっ飛ばしたりするわ!
ユーベルコードに怪人の弱点属性を組み合わせてパワーアップさせたりもするわよ!

頭を使うのは苦手かな。でも、パワーとスピードでなんとかするわ!




 高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)とレパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)二人の前で竜姫は荒れ狂う。
「あわわわ、なんだか全然弱っている気がしないんですけど大丈夫ですかね?」
 身に纏う稲妻がさらに激しく荒れ狂っている竜姫を見て不安げに呟く茉莉を励ますようにレパルは胸を張り
「大丈夫よ!この魔法猟兵イェーガー・レパルがいる限りオブリビオンの好きにはさせないよ!」
 ホントは彼女もちょっと怖いのだが相方が不安を抱いている以上それを表に出すわけにはいかぬとばかりに己を鼓舞し目の前に現れた精霊と龍神を睨み・・・
「ええっ!?何時の間に召喚してたの!?」
 唐突に増えた敵を見て動転するレパルに構わず襲いくる龍神が繰り出す一撃を、精霊が放つ稲妻をかろうじて躱していくレパルだがそれが精一杯で反撃がままならない。
「!レパルさん、お助けします!」彼女の危機に急ぎ宇宙魔術古代書を開きながら茉莉はあるページで手を止めて己がコードをレパルを救うために解き放つ!
「我が呼び起こすは炎の記憶。さぁ、燃え尽きなさい!」
 その古代書から放たれたのは光になるほどに圧縮された超高温の炎。それはさながらレーザー光線のように一直線に竜姫へと向かい避ける間もなく焼いてゆく。
「GYOeeeeee!1」
 視覚がなく茉莉は恐怖や絶望などを抱いていなかったために存在そのものに気づいていなかった竜姫は対応が遅れてしまい光と化した炎で体を焼かれて苦鳴を上げのたうち回る。
「ありがとう、茉莉ちゃん!それじゃ、あたしも行くよ~」
 竜姫の隙を作り出した茉莉に謝意を送りながらレパルは腰だめに拳を構えて気合を込め始める。
「はあーっ…!…でりゃーっ!」
 繰り出す一撃はまさに竜の咆哮の如き衝撃波を伴って撃ち出され竜姫の体を撃ち貫き
「りゅ、ぉぉぉ・・・・・」
 体にぽっかりと大穴をあけた竜姫は消え入りそうな苦悶と共に塵と化して消滅していった・・・・

「・・・ふぅ、終わったね。お疲れ茉莉ちゃん。」
「いえ、私はお手伝いしただけですしぃ・・・ひとまず戻りません?」
 戦いが終わり一息ついて労うレパルに茉莉は眠たそうに間延びした声で応える。どうやら疲労が蓄積しているらしい。
 それもそうだと納得してレパルは彼女を支えるようにしてグリモアベースへと帰還する。いずれ開かれるであろう上層への道、それが近づいていることを感じながらーー

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年04月11日


挿絵イラスト