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私がページに、ページが私に(作者 ヨグ
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#UDCアース  #邪神の仔 


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#UDCアース
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#邪神の仔


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 とある図書館の閉架書庫、眼鏡を掛けた背の低い女性が一人でメモを片手に移動書庫を動かしていた。
「よい、しょ……と。えーと、この棚の……。」
 見習い司書である文車・綾(ふぐるま・あや)は書庫の間へと入り込み、目的の本があるべき場所を指さし探す。
 その棚には革装丁の古そうな本が並んでいた。
「ん……ここのはず、なんだけど。」
 かすれている背表紙をよく見ようと目を凝らし、その背表紙に触れると……かすれた文字が徐々にはっきりと目に浮かんできた。
 目的の本を手に取り、表紙を見れば正しくそのタイトル。
「良かった、これだ。」
 いつからかは解らないが、綾は書かれている文字に触れると元の文字が浮かび上がって見えてくるのだった。
 いくら消えかけていようと、滲んでいようと……とはいえ、それは本に限ったもので、
「こういう時は便利だけど、中々活きる機会はないのよね。あーあ、古文書の修復とかやらせてもらえたらなぁ……っとと、」
 ちょっとした段差でもあったか足を取られ、綾が棚へと手をついた時……はらりと、その手から1枚の紙がはらりとこぼれ落ちる。
 棚に乗っていた物だろうか? と拾ったその紙に目を通すと、書かれていたのは綾の先ほどの呟きだった。
「え、これって……私、の?」
『見つけたぞ……。』
「え? 何、なんなの!?」
 囁くような声ととも一冊の本が棚から浮かび上がり、開いた本からバラバラと離れていくページが綾の周りを浮かぶ。
 それらが一斉に綾に張り付くと、途端に身体から力が抜けていくのを感じた。
『お前の、力……貰い受ける。』
「やめ……う、あ……。」
 ハラハラとページをめくられるような紙の音が閉架書庫に響き……パタンと閉じられた本は、また棚へと戻っていった。

「……というわけで、皆さんには邪神の仔の素質があるUDC、文車・綾さんの保護をお願いしたいと思います。」
 グリモアベースに集まった猟兵たちへと、アトは微笑みを浮かべながら淡々と説明を続けていた。
「彼女はUDCとして発生しながら、自身を人間と認識して生活していました。
 とはいえ、今の彼女の持つ人と違う能力は、本に書かれた物を正しく認識するというモノだけです……しかし、彼女は自覚していませんが、それは正しく全ての書物を理解してしまう力です。
 魔術、邪教、そして邪神の知識に触れてしまったら、彼女は本来のUDCの力に目覚めてしまうかもしれません。
 彼女自身、本来は書物……いわゆる本の一冊です。
 しかし、それは簡単に閉じるページを変えることができるもので、認識した書を自身のものと入れ替え、書き換える事ができます。
 ……ところで、この世界の出来事が過去から未来まで記録されたモノがある、と言ったら信じますか?
 それが書き換えられたら、この世界に住む私たちの未来が、変わってしまうとしたら……。」
 言葉を区切るアトの口に浮かぶのは、変わらぬ薄い笑み。
 冗談、だろ……? という猟兵の呟きに、
「ふふ……冗談だと、良いですね。
 さて、彼女は今、見てもらった閉架書庫の何処かにいます。
 まずは彼女を探してください……本の中に紛れていると思われます、ひたすらに開いていくことになるでしょう。
 そして、彼女を見つけると同時に、彼女を捕らえた魔導書が襲ってくるでしょう。
 ここの図書館は、UDC職員の方々に人払いをしてもらってありますので、いくら暴れても大丈夫ではありますが……できることなら、周りの本は傷つけないでもらえれば幸いです。
 そして……。」
 改めて猟兵たちへと向き直り、アトは優しく言葉を綴る。
「彼女は、自身がUDCである事を知り、深く心が傷ついているかもしれません。
 ……優しく彼女を説得し、UDCであるという記憶と力を抑える処理を受けさせてください。
 処理そのものは、UDC職員の方がやってくれます。
 ただし、皆さんが『彼女は危険だ』と認識したならば……処分、というのも選択の1つです。
 彼女は、まだ力の弱いUDCですから。
 ……よく考えて、結末を考えてくださいね?」


ヨグ
 ヨグです、邪神の仔の物語です。
 文車妖妃のような女性をどうするか、皆さんで考えてください。

 3章については、プレイングに記憶処理か処分のどちらか判断できるように書いてください。
 どちらか読み取れない、判断できない、という意見でも構いませんが、記憶処理で生き残らせたいという意見が多数にならない限り、彼女に下されるのは処分という判断になります。
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第1章 冒険 『〈図書館〉70%〈目星〉35%』

POW夜を徹してでも片っ端から読んでいくしかない
SPDまず分類整理して、急がば回れだ
WIZ目星をつけよう、●●年代の資料はこのあたりだ
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


カーバンクル・スカルン
……焚書のふりする程度じゃ慌てて尾っぽを出さねぇよなぁ。まあ、徹夜作業なら任せろー。色々いじってたら朝になってたなんて、何度あったことか。

まずは図書館職員に話を聞いて、文車氏に何の本を取りにいかせたか確認。たぶんその近くに埋まってるでしょ、そこを片っ端からパラパラと眺めていこう。

で、それ以外の本は事前に車輪に繋いだ即席の荷台に放り込んで、バケツリレーよろしく外にどんどん運び出すよ。

流石に本と人両方庇いながら戦闘なんて出来ないからな。本棚や建物がぶっ壊れるのは勘弁してくれ。あとでUDCが再建費用くれるだろうから。


「探す……ってもなぁ……。」
 閉架書庫の移動書棚を見上げながら、頭を掻きながら呟く、カーバンクル・スカルン(クリスタリアンのスクラップビルダー?・f12355)。
 事前に探す対象である文車が何を探していたのか、図書館職員に聞いてみたのだが、
「大体の棚しか解らない、ね。まぁ仕方ないか……失踪する前に探してた本がわかるだけでも御の字、と。」
 ガラガラガラ……と書棚を動かして目的の棚を見上げると、文字がほぼ掠れて読めない背表紙に小さくラベルの貼られた本が詰まっている。
 革や布で装丁された年季の入った本の壁へと手を伸ばし、カーバンクルは取り出した一冊をペラリとめくりながら囁きかけていた。
「……焚書のふりする程度じゃ、慌てて尾っぽを出さねぇよなぁ?」
 顔を上げて見渡すが、書棚からは何一つ音がしない。
 動く気配の無い本の群れに、ため息一つついて、
「……だよな。いざとなりゃ逃げられる本が、わざわざ自分の居場所を知らせないよな。解ってたよ。」
 ひとまず本を戻し、ガラガラと別の書棚を開く。
 事前に用意しておいた荷台を近くに置くと、棚の本を放り込んでいった。
「ったく、ここが邪教の施設で、ヤバい魔導書ばかりだったらこんなことしねぇが。ここにあるのは図書館の資料で、本は人の記録だ。」
 すっかり取り出すと、荷台はカーバンクルの用意した車輪に引きずられて外へと動いていき……少しすると、また別の荷台が転がってきた。
 別の書棚を開き、本を荷台に積み上げるカーバンクルの呟きが続く。
「流石に本と人両方庇いながら戦闘なんて出来ないからな。まぁ……本棚や建物がぶっ壊れるのは勘弁してくれ。あとでUDCが再建費用くれるだろうから。」
 しばらくすると、周囲の本はすっかり外へと運び出されていた。
大成功 🔵🔵🔵

ティモシー・レンツ
なるほど、UDCに取り憑かれた女性かぁ(誤解してる)
占いで探すのも手だけど、UCのほうが確実性は高いし……。
という訳で妖精さん、この図書館に居るはずのUDCの場所はわかる?…あ、職員さんじゃなくてクリーチャーね。
(「女性に取り付いたUDCクリーチャー」と間違えつつも案内してもらう)

……本棚に入れるほど、小さい女性?
それとも、UDCの能力でページの間に潜んでる?
(ヒト型存在、とヒトそのもの、を混同しているものの、余計な本棚を押しのけたり1冊だけを空きスペースに確保しようと)


「なるほど、UDCに取り憑かれた女性かぁ。」
 ティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)の呟きが閉架書庫に響く。
 確かに、UDCアースではその様な事例が多いが、今回の被害者の女性はUDCそのものである。
「こう広いと、占いで探すのも手だけど……、」
 ゆるりと本棚へと目を向けると、周囲に浮かんだ微かな光が集まり……ふわりと浮かぶのは妖精のようなモノ。
「こっちの方が確実性は高いしね。という訳で妖精さん、この図書館に居るはずのUDCの場所はわかる?」
 すぐに頷き、こっちだよと言うかのように閉架書庫の出口へと向かう妖精。
 結果的にティモシーの出した指示は正しいのだが、
「……あ、職員さんじゃなくてクリーチャーね。」
 なんだよー、と言いたげに本棚へと向かっていった。

「え、これ?」
 立ち並ぶ本の背、その一部を指さす妖精。
 指示された本を引き抜くが、見たところ古い革装丁の本ということしかわらかない。
「本棚に入れるほど、小さい女性? ……それとも、UDCの能力でページの間に潜んでる?」
 空いた隙間を覗き込んでも、人影は見当たらない。
 手にした本をぱらぱらと開いても、古いインクの匂いとともに歴史を感じる漢字が並んでいる。
「……おや?」
 ふと、開いたページに書かれている文章が目に付く。
『……天降坐而、見立天之御こわいこわいこわい、なにこれ、わたし、わたしは、なに、どうなってるの爾伊邪那岐命詔「……』
 漢文の間に、明らかにひらがなが混ざっている。
「なんだろう、これ?」
 ティモシーが首をひねっていると、妖精がそれだと指さしている。
「これ、なのかぁ……まぁそれよりも、ヒトの居られる場所を作らないと。」
 理解は出来ないが、ひとまず解る場所へと置いておく。
 そのままティモシーは勘違いしたまま、その付近の本棚を押しのけたりして人の居られるスペースを確保していた。
大成功 🔵🔵🔵