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銀河帝国攻略戦⑤~破壊へのカウントダウン

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●新たなる危機
 それは突然の事だった。
 間もなく解放軍と合流と言うところで、帝国の戦艦がワープアウトしてきたのだ。
 この時のためにと武装も十分施したが相手が相手だ、単体で勝てる見込みは正直無い。
「敵戦艦、主砲発射確認……来るぞ、イーグル!」
「シールドジェネレーター出力最大! 合流までなんとか持たせろ!」
 直後、艦内に震動が走る。
 敵艦の主砲はシールドが無力化したが、連続して食らっては破られるのも時間の問題だ。
 それに、主砲以外にも脅威は存在する。
「敵艦より艦載機多数発進を確認! データ照合……デルタファイターだ!」
「対空砲火オンライン、第二電力を全て回せ! 出来るだけ叩き落すんだ!!」
 防戦一方だが、今のところはどうにか防げている。
 しかし、このままでは……。
(くそッ、せめてこんな時に……またあいつらが来てくれるのなら……ッ!)
 二度目の奇跡を祈る男の目には、敵の猛攻が写っていた。

●帝国戦艦強襲
 今月に入り、グリモアベース内は猟兵でごった返している。
 理由は言うまでもなく、銀河帝国攻略戦のためだ。
「みんな来てる? 時間もないから手短に行くね」
 グリモア猟兵のアヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)がスクリーンに情報を表示する。
「解放軍と合流しようとしているスペースシップ・アルビオンが帝国の攻撃を受けているわ。この船は以前に予知で見た事があるんだけど……」
 その時は帝国のテロ活動が内部で計画されていたが、猟兵の活躍で未然に防ぐ事が出来た。
 以前に猟兵に助けてもらった事から、解放軍再結成の話が広まった時には『今こそあの時の借りを返す時だ!』と合流を決断。
 長期に渡る改装を済ませ、ようやく発進する事となったのだが……。

「それに気付いたのか、合流させまいと戦艦が直接出てきたわ。戦況は現在、解放軍が優位に立っているけど……帝国側は戦力を少しでも削ろうと考えたみたいね。そこで……」
 スクリーンに映し出された帝国の戦艦がズームされる。
「わたしがこれからみんなを敵戦艦内部に送り込むわ。きっとすぐに防衛部隊が飛んでくるから、それを迎撃してほしいの」
 送り先は戦艦内部のハンガーデッキ、艦載機が多数搭載されている場所だ。
 その広さはかなりの物らしく、内部戦闘にもある程度は耐えられるらしい。
 派手に暴れても問題はなさそうだ。
「防衛部隊を全て落とした後は、戦艦を内部から破壊して脱出すれば任務完了よ」
 一通りの通達を済ませると、アヤカはグリモアの力でゲートを開く。
「内容は以上……既に戦闘は始まっているわ。急で申し訳ないけど、お願いね!


NS
 はいどうも、NS(えぬえす)でございます。
 絶賛戦争中ですね。では、やりましょう。
 今回は一発目ぶりのスペースシップワールドとなります。

=============================
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
=============================

●目的
 戦艦内部に転送されたので暴れて防衛部隊をやっつけてください。
 シンプル!
 シナリオクリア時には戦艦は沈むので、そこはお気になさらず。

●ご注意
 戦況に影響するシナリオなので、なる早でリプを返せればと思います。

 あと余談ですが、本作はNSの一発目のシナリオ『虐殺へのカウントダウン』から微妙に話が繋がっていたりもします。……と言っても、当時のキャラがチョイ役で出ている程度ですが。

 そんな感じで、ガーッと暴れてドーンと戦艦を沈めましょう。
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第1章 集団戦 『デルタ・ファイター』

POW   :    増援要請
自身が戦闘で瀕死になると【増援飛行隊 】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    帝国軍の栄光のために!
【制御不能の高速航行モード 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    対宙銃撃
レベル×5本の【貫通 】属性の【機銃弾】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●侵入
 猟兵達は敵戦艦内部へと転送された。
 周囲には待機状態にあるデルタファイターが多数、整備兵と思しき姿が右往左往している。
 その直後、侵入者に気付いたのか艦内に警報が鳴り響く。
 さすがに反応は早いようだ。

 そして警報を受けて整備兵が慌てて逃げていくのと入れ替わるように、デルタファイターが緊急発進しこちらへ向かってくる。
 さあ、迎撃の時間だ!
シーザー・ゴールドマン
【POW】
「やあ、いらっしゃい。そして、さようなら」
戦術
デルタ・ファイターに向けて歩みを進めます。
敵が射程範囲に入り次第、全て『ソドムの終焉』の光撃により迎撃。
耐えた機体にはオーラセイバーを振るって破壊します。
(2回攻撃、鎧無視攻撃、怪力、見切り、第六感、フェイント、先制攻撃等を活用)
防御面はオーラ防御、見切り、第六感、カウンター等を駆使。
「数だけは多いようだが、それだけではね」



●破壊の閃光
 艦内が警報に包まれると同時に、発進待機状態にあったデルタ・ファイターが飛び出すように急発進。
 そのまま急反転すると同時に、艦内に現れた猟兵達に向けて攻撃を開始する。
 しかし、それに臆する事なくシーザー・ゴールドマン(ダンピールのフォースナイト・f00256)が向かってくる敵機に対して歩みを進める。
 普通に考えれば、自殺行為であるだろう。
 だが、猟兵であれば話は別だ。

「やあ、いらっしゃい。そして、さようなら」
 射程距離に入ると同時に、ソドムの終焉(デウス・ラディウス)を放つ。
 半径22m以内に入った敵機へ向けて、複数の魔力の閃光がホーミングレーザーのごとく飛び交い、襲い掛かる。
 量産性を重視した結果、耐久度はほぼ無いに等しいデルタ・ファイターが蚊トンボのように次々と落とされていく。
 そんな中でソドムの終焉を喰らい翼の一部を失うも、まだ落ちていない機体が増援を引き連れてシーザーの元へと殺到する。
 あくまで数で圧倒しようと言うつもりなのだろう。
 だが、それに取り乱す事もなく真紅のスーツに身を包んだフォースナイトはオーラセイバーを伸ばし、迎え撃つ体勢に出た。
 敵の攻撃をオーラ防御で防ぎ、時には見切りで回避。
 体当たりを敢行しようとしてきた敵機に対して、オーラセイバーを一閃。
 機体が真っ二つにされると、そのままハンガー内部の壁に激突し、爆悦炎上する。
「数だけは多いようだが、それだけではね」
 私達は倒せんよ、そんな余裕をシーザーは見せるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

カタリアンナ・バソリー
※腰かけた椅子を念動力で浮かせて移動するなど、大抵のことを念動力で賄い、自分の身体はあまり動かしません。

銀河帝国。それ自体に興味はありませんが、私の世界にまで手を伸ばされては厄介ですわね。ここで潰してしまいましょう。

SPDで判定しますわ。

速く動くものを攻撃し続けということは、動かなければ攻撃されないということ。
私自身は適当な場所に椅子を下ろして、
念動力で持ち上げた楔を空中で素早く飛び回らせます。

敵は追いかけてくるでしょうから、
別の場所に静止させている杭まで誘導すれば自分から串刺しになるはずですわ。

どんなに早くとも動きが単調ならば御しやすい、ということですわね。



●少女は動かない
 敵戦艦の艦内に転送されてきた者の中には、珍しい者もいた。
 浮遊する椅子に座ったまま少女……カタリアンナ・バソリー(サイキックプリンセス・f12516)である。
 厳密には椅子を念動力で浮かせており、大抵の事も念動力で済ませていたりしているようだ。
「銀河帝国。それ自体に興味はありませんが、私の世界にまで手を伸ばされては厄介ですわね。ここで潰してしまいましょう」
 お淑やかではあるが、オブリビオン相手には冷酷になるカタリアンナ。
 銀河皇帝がこの世界を征服し尽した後、次元を超えて自身の生まれた世界にも足を伸ばすかもしれないと考えているようだ。
 そんな彼女の様子を見て、敵機のパイロットも困惑を隠せないらしい。

「なんだ、あいつは? 椅子に座ったまま動かんぞ?」
「だが、何を企んでいるか分からん……一気に仕掛けるぞ!」
 敵機パイロットが簡単なやり取りを済ませると、デルタ・ファイターは制御不能の高速航行モードに移行する。
 その速度は今までの倍以上となり、早く動く物を執拗に狙う。
 だが、敵の狙いは致命的ミスを犯していた。
 そう……この状況下にあってもカタリアンナは”動いていない”のだ。
 高速状態のまま、ハンガーデッキ内部をドブニウム・エンジンの独特な駆動音を響かせて飛び回るデルタ・ファイターは狙いが付けられない!
「煩わしい。……これで終わってくれるかしら?」
 千刃の奔流(センジンノホンリュウ)を使い、念動力で持ち上げた楔を空中で素早く飛び回らせ、更に用意していた杭を罠のように静止させる。
 飛び回っている楔に狙いを付けた敵機は見事にそれに引っかかり、静止状態の杭に突き刺さる。
 そして、爆散。
「どんなに早くとも動きが単調ならば御しやすい、ということですわね」
 その場から動かないカタリアンナが淡々と言い放った。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニコ・ベルクシュタイン
報告書を拝見したが、戦乱の世に生きる者の定めとはいえ
イーグルなる者も災難続きだな。まあ、俺達が何度でも助けるが。

此方から敵地に飛び込み、ひと暴れして、成果を上げれば上々とな。
中々に分かりやすくて良い、気合を入れて行こうか。

共に戦う猟兵が居れば、互いに有利な立ち位置になるよう心掛けたり
攻撃のタイミングなどで声を掛けるなど連携できたら良いな
一方で少しでも多くの敵を巻き込めるように
ギリギリまで踏み込んで【花冠の幻】を発動させる
退路がどうしても確保出来ぬ時は「2回攻撃」で
もう一度花弁の嵐を叩きつけ、強引にでも道をこじ開ける

機銃での反撃は恐らく躱すしかなかろう、
「スライディング」でどうにかいなしたい所


鏡島・嵐
判定:【WIZ】
戦争とか、もうスケールデカすぎて想像も出来ねぇな。
そんな怖ぇ所に武器らしい武器も持たずに飛び出していくなんて、よくよく考えたら我ながら無茶やってるなと思う。
けど、出来るだけのことはやるって決めたから。後には退かねぇ。

《大海の姫の恋歌》と〈援護射撃〉〈鼓舞〉で味方を支援。バックアップはおれに任せて、とことんやっちまえ、皆!
自分の手が空いていて攻撃するときは〈フェイント〉を織り交ぜつつ構造的に脆そうな部位、あるいはカメラ・センサー部を〈目潰し〉で叩くようにする。
数が多いのはわかってるし、少しでも数を減らすようにしていく。



●コンビネーション
 内部での戦闘が始まって数分が経過した。
 この時点で敵機は既に何機も落とされ、一部で火災が発生している。
 それでも、外部からまだまだ敵はやってくるようだ。
 おそらくは別のハンガーデッキから出てきた敵機が、ここへの救援として送り込まれているのだろう。

(それにしても、報告書を拝見したが、戦乱の世に生きる者の定めとはいえイーグルなる者も災難続きだな……まあ、俺達が何度でも助けるが)
 物陰に隠れつつ、ニコ・ベルクシュタイン(虹の未来視・f00324)が思う。
 スペースシップ・アルビオンのエージェント、イーグル。
 前回は敵のテロ計画を察知するも、あえなく敵に捕らわれてしまった。
 そして、今回はこれだ。
 今も彼はシップ内の管制室で必死に防衛を行っているのだろう。
 今まさに、猟兵達が助けに来ていると知ったらどんな反応をするのか?
 そんな事を考えていると、ドブニウム・エンジンの甲高い音を響かせて敵機が迫ってくる。
 バババババ、と言う射撃音と共に機銃を掃射しニコを狙う。
「来たか」
 このタイミングで回避するには、スライディングで弾の間を抜けるしかない。
 一歩でも間違えば、蜂の巣になるのは避けられないだろう。
「……南無三ッ!」
 ニコがここだと踏んだタイミングで敵機の腹へと滑り込む。
 機銃の弾と敵機体がギリギリのところで体を掠めていく。
 寸前のところで回避に成功したようだ。
 だが、敵は更に反転して追撃を仕掛けてくる。
 マズいとニコが思った瞬間、背後から何かが高速で飛んでくる。
 それはデルタ・ファイターのコクピット部分を貫くと、コントロールを失ったのかキリモミ飛行であらぬ方向へと飛んでいき、壁に激突して爆発四散した。

「そこのアンタ、大丈夫か!?」
 遮蔽物から出てきたのは鏡島・嵐(星読みの渡り鳥・f03812)だ。
「ああ、助かった。……驚いたな、そいつでアレをやったのか」
 ニコが嵐のいる場所へ素早く移動すると、獲物を確かめて驚嘆する。
 その手には手作りのパチンコが握られていた。
 ……まさか、アレで落とした言うのか?
「まあな。こいつでも結構なんとかなるモンさ!」
 得意げに嵐が答える。
「……ホントは怖いんだけどさ。戦争とか、もうスケールデカすぎて想像も出来ねぇんだ。大勢の人間同士か戦うとかさ……」
 おそらく嵐は戦争のない世界の出身なのだろう。
 今回の銀河帝国との戦いで、嫌でもそれを見せ付けられている事に恐怖を感じているようだ。
「そんな怖ぇ所に武器らしい武器も持たずに飛び出していくなんて、よくよく考えたら我ながら無茶やってるなと思うよ」
 何せパチンコだけであの敵とやり合っているのだ。
 ある意味無謀とも思える蛮勇だろう。
「大した勇気だ。……なに、力を合わせれば俺達は勝てるさ」
 嵐の勇気に感銘を受けたニコが励ます。
「そうだな……。出来るだけのことはやるって決めたから。後には退かねぇ!」
「よし、やるか」
 互いに頷くと、迫り来るデルタ・ファイターの集団を二人は迎え撃つ。

 そこから先は即席とは言え、いい連携であった。
 嵐が援護射撃をしつつ、受けた傷は大海の姫の恋歌(シレネッタ・アリア)で回復。
 ニコが敵部隊を引き付けつつ、集団に向けて花冠の幻(レインボー・フラワーズ)を放ち、叩き落す。
 そうしている内に二人を襲っていた敵機も次第に数を減らし、ついには最後の一機が撃破された。
「よっしゃ、やったぜ!」
「いい連携だったぜ、嵐」
 二人はハイタッチをして互いの健闘を称えた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

緋縅・善蔵
「親の顔より見たデルタ…ってことはないが、会って直ぐにさよならだ」
目に付いた敵から墜してくが、敵が纏まっていたらミサイルカーニバルで掃討。
2回攻撃4、一斉発射2、鎧砕きに吹き飛ばしやスナイパー等、技能も活用して敵集団を排除。
味方を支援しつつ、主体の一柱となって戦闘する。
回避や防御は空中戦やダッシュ、そして鉄塊剣の屠龍を盾にしてダメージの低減を図る。
敵が接近して来た時など、必要な時は斬鐡やマジ殴りも使用。
味方の被害を極力減らし、可能な限り早く敵集団を殲滅する。
「戦争は数ってのは、単純過ぎる理論だ。早く地獄に戻りな」
まぁ宇宙戦艦やデルタ・ファイターが行ける冥府があるか知らんけどな。



●紳士なのは17時までだが、猟兵は24時間年中無休だ
 猟兵達の奮戦により、敵戦艦は混乱状態にあった。
 スペースシップ・アルビオンを攻撃していた艦載機は緊急事態で全て戻り、侵入してきた猟兵の迎撃に追われている。
 そしてその度に猟兵に撃ち落とされ、その数を減らしていく。
「親の顔より見たデルタ…ってことはないが、会って直ぐにさよならだ」
 そう言うと、緋縅・善蔵(893顔特別国家公務員・f06737)は飛んできたデルタ・ファイターを鉄塊剣・屠龍で両断し、一機撃墜する。
 この戦いの前にも、善蔵は再集結艦隊の掃討に当たっていた。
 それ故に、デルタ・ファイターとの戦いには慣れていると言えよう。
 しかし落としても落としても、敵機は更に湧いて出てくる。
「ったく、艦内に工場がある訳じゃあないよな、オイ! ……ウオオォォォォォォーッ!!」
 善蔵は二丁のアサルトライフルを構えると、まるで80年代の肉体派アクションスターを彷彿とさせるような咆哮と共に乱射し、その撃墜数を増やしていった。
 そんな中で、討ち漏らした敵機が増援飛行隊を引き連れて反撃に出る。

「まだ来るか! だったらこいつで……」
 善蔵が急ぎアサルトライフルのリロードを済ませると、アームドフォート・マザーウィルをフルオープンする。
 そして……
「まとめて穴空きチーズにしてやるよ! レッツパーリィィィィィィィィィ!!」
 雄叫びと共に、無数のミサイルと銃弾が一斉に発射される!
 善蔵のミサイルカーニバルが炸裂したのだ!!
 火力による蹂躙は凄まじく、ほとんど何も出来ないまま増援飛行隊は叩き落され、残骸と炎を撒き散らす結果となった。
「戦争は数ってのは、単純過ぎる理論だ。早く地獄に戻りな」
 敵機の残骸が辺り一面に転がる様を見て、善蔵がクールに言い放つ。
「まぁ宇宙戦艦やデルタ・ファイターが行ける冥府があるか知らんけどな」
 そんなジョークも付け加えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユリシア・エストバーン
【SPD】

はぁあぁぁん、ここが宇宙…!!
初めて訪れて大感動中ではありますが、あまり悠長にしている暇は無さそうですわね!

という訳で!
エルフの射手らしく、弓矢でなんとかファイターに風穴を開けまくって差し上げますわ!
でも、撃つだけでは正直つまらないですわね…㊙袋の中の素材でちゃちゃっと罠(簡易爆弾)を作り、ぽいぽいと放ってリモコンでボカンボカン起爆してあげましょう!
ですが、敵も黙って的になってはくれないでしょうね
反撃が激しくなれば…奥の手ですわっ!!
UC:エルドフリームニルにて自爆し、デルタなんとかも道連れにして差し上げますわあぁ!!
…あ、偽装工作ですから勿論わたくしは死にませんわよ!

※アドリブ歓迎



●自爆、誘爆、ご用心
 敵艦内の艦載機は猟兵の活躍により、その大半が撃墜された。
 残存する敵機も残り僅かだが、それでも最後まで向かってくる。
 皇帝への絶対的な忠誠心がそうさせるのだろうか。

「はぁあぁぁん、ここが宇宙…!!」
 敵戦艦の内部ではあるが、外から見える宇宙に感動するユリシア・エストバーン(神速の射手・f04025)。
 もっとも、今の状況ではゆっくり見て回っている余裕はないが。
「初めて訪れて大感動中ではありますが、あまり悠長にしている暇は無さそうですわね!」
 得意の弓矢を放ち飛んでくる敵をハンターのごとく、一つずつ撃ち落としていく。
 そうしている間、撃墜数が8を超えたところでユリシアは思う。
「でも、撃つだけでは正直つまらないですわね……」
 何かを思いついたのか、手持ちの丸秘袋から手早く簡易爆弾を製作。
 そのままホイホイと投げる。
 艦内の重力が低い事から、投擲したそれはゆったりと飛んでいく。
「よし、ベストポジション! ポチッとな、ですわ!」
 そしてリモコンで起爆。
 突然の爆発に巻き込まれ、デルタ・ファイターの部隊が一気に爆散した。
 ……だが、生き残りが増援を引き連れて猛反撃を仕掛けてくる!
 このまま黙ってやられるつもりは無いらしい。

「わわ、わわわっ!? ちょっ、本気出しすぎですわ!?」
 猛攻を遮蔽物で回避しつつ、何か奥の手はないか脳内を高速回転させる。
 数秒後、ユリシアは決断する。
「こうなったら……奥の手ですわっ!!」
 そう言うと一体どこに隠し持っていたのか、体中に爆薬を巻き付けて手にリモコンを持ったまま敵にアピールする!
「な、なんだあいつは!?」
「自爆する気か!? いかん、止めろ!!」
 敵機パイロットが危険を察知したのか、そのままユリシアへ殺到。
 そして、機銃や小型ミサイルが放たれる!
「ぐわああぁぁぁ馬鹿な馬鹿なぁぁっこのわたくしが、こんなところで………くっ、かくなる上は!! 道連れですわああ!!」
 そして、火で煤けた者(エルドフリームニル)で盛大に自爆!
 集まってきた最後のデルタ・ファイターの部隊がまとめて巻き込まれた!!
 だが、この自爆は偽装でありユリシア本人はピンピンしている。
 ……少しばかり、火で煤けているが。
「よしっ、大成功ですわ!」
 その時だった!
 先程の自爆がハンガーデッキの燃料タンク貯蔵庫に引火したのか、あちこちで誘爆を起こしているではないか。
 これが意味するのは一つ……。
「みんな、脱出ですわ!!」
 その呼びかけを受け、仲間達が輸送シャトルを奪い脱出を始めた。

●二度目の奇跡
「敵艦主砲着弾、シールドジェネレーター出力50%に低下! ……イーグル、そろそろ持たんぞ!」
「く、サブに火を入れろ! それならもう少しは……ん、待て、あれは?」
 未だ防戦を続けていたイーグルが敵艦の異常に気付く。
 格納庫が無数の爆発を起こし、それに釣られて船体からも小爆発。
 そして、次々と脱出用シャトルや輸送船が船から飛び出していくではないか。
「な、何が起きてるんだ?」
「敵艦が沈むのか……まさか……」
 その言葉の後、船体が真っ二つへし折れ、中心部が大爆発を起こした。
 スペースシップ・アルビオンを襲っていた敵戦艦は、唐突に沈んだのだ。
「い、生き延びたのか俺達……?」
「やった、やったぞー!!」
 管制室から歓声が沸き上がる。
 事態をまだ飲み込めていないイーグルだったが、こんな事が出来る連中の事はおおよそ見当が付いていた。
「そうか……またアンタらに助けられちまったようだな」
 知らない間に助けてもらった猟兵に、イーグルは心の中で感謝の言葉を送る。
 すると、次の瞬間。
「こちらは解放軍のミディア・スターゲイザー、合流に来ました。アルビオン、無事ですか?」
 解放軍のミディアからの通信が入った。
 合流が間に合ったのだ。
「こちらスペースシップ・アルビオン。帝国の戦艦に襲われたが、猟兵の助けでなんとかなった。今からゲートを開く、アンタ達の到着を待ってるぞ!」
 ……と、返答した。

 かくしてまた一つ、スペースシップが解放軍の戦列に加わる事となった。
 戦況は解放軍が優位に立っているが、これからどうなるかは分からない。
 猟兵以外にも、解放軍の奮戦がこの世界を救うのに必要不可欠なのだ。
 勇敢なる戦士達の戦いは、まだ続く。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月13日


挿絵イラスト