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英雄になれない君のうた

#UDCアース #邪神の仔 #心情系 #どうしてこうなった #猟兵の食欲全開シナリオ

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 ――医者になりたい。
 ――怪我や病気で苦しむ人たちのために。
 ――いつかテレビの中でみた、ヒーローみたいに誰かを助けたい。

 そう夢見ていた幼い頃。
 夢を実現させるため、少年は必死に勉強した。
 そして難関大学の医学部へ受験して……あっさりと落ちた。
 夢が、絶たれてしまった。
 少年は天涯孤独の身で、養護施設で育った。
 金銭面は各種制度を駆使して、ようやくここからと思っていたのに。
 これ以上は金銭面も精神面も余裕がない。
 一体どうすれば……?
 少年は茫然自失のまま、街を徘徊する。

『♪通~りゃんせ、通りゃんせ~』
『♪こ~こはど~この細道じゃ~』

 ふと耳に入る童歌。
 視線を上に上げると、いつの間にか広い公園の中を少年は歩いていた。
 歌は何処から聞こえてくるのだろうか?
 無性に気になった少年は、童歌に誘われて公園内を歩く。
 すると、不意に誰かに呼び止められた。

「この歌が聞こえるということは……やはり、貴方様こそが「邪神の仔」!」
「ようやく見つけました。さあ、このジャシンドライバーをお使い下さい」
「さすれば、本当の貴方様を取り戻せるでしょう」
「どうか我々をお導き下さい……!」

 特撮ヒーローのような格好をした者たちに少年は囲まれると、無理矢理に奇妙なベルトを装着させられてしまった。

『――イビル・フォース・アウェイキング……! スタンバイ……!』

 おどろおどろしい電子音声がベルトから聞こえたかと思えば、少年は漆黒の稲妻に身体中が包まれてしまう!
 そして思い起こされる、失った記憶の数々……自分の存在意義!

「ああ、童歌を歌っていたのは、このベルトだったんだ……!」
 黒き稲妻が少年の心身を変容させる!
 呻くような電子音声を上げる変身ベルト!
『生きはヨイヨイ! 帰りはコワイ!』
『イビル・フォース・ストライキング!』
『降臨! 君臨! ジャシンカイザー!!』

 ベルトの邪悪な魔力によって、内なるもうひとりの自分……「邪神の仔」たる本当の少年が覚醒する!
「そうだ、僕こそが……この世界を支配する神であり皇帝だ!」
 少年は人間の姿からUDC怪物『ジャシンカイザー』へと変身し、破壊衝動に身を委ねたまま全てを滅ぼしてゆくのだった……。

「……というわけでっ! 大惨事になる前に少年ことナオト君を保護してほしいなっ!」
 グリモア猟兵の蛇塚・レモン(白き蛇神憑きの金色巫女・f05152)は、招集に応じてくれた猟兵たちへ告げた。
「今からUDCアース世界の、ナオト君が立ち寄る公園付近に転送するよっ! 禍々しい童歌は呪われた変身ベルトから聞こえるから、それを頼りにナオト君を捜してねっ! この童歌は一般人には聞こえないけど、その呪詛は確実に伝播していて、急がないと一般人たちが錯乱して誰それ構わず殺そうとするよっ! それはつまり、その矛先がみんなにも向かうってことっ! 聞こえてくる歌を頼りにドライバーの所在を探りながら、錯乱している一般人たちの襲撃をうまく対処しなくちゃいけないよっ!」
 事態は一刻の猶予もないらしい。
 UDC組織からも応援のために人数が割かれているが、主に一般人の避難や記憶消去などのケアが主体で戦闘や捜索までは手が回らないとのこと。捜索は猟兵達が行う他ないようだ。
 捜索現場は、UDCアース東京の上野公園。
 美術館や不忍池などを有する大きな公園で、様々な世情が絡んでいるとはいえ人出は多い。広い上に人の多さから、ちょっと見回しただけでは少年を見つけ出せないだろう、とレモンは説明で補足した。
「それでも、みんななら必ず見つけ出して、事件を食い止めてくれると信じてるよっ!」
 レモンはグリモアを輝かせると、猟兵達をUDCアースへ転送する。
 猟兵たちは無事に「邪神の仔」を保護することが出来るのだろうか?


七転 十五起
 この時期になると、暴走フォームで話題が持ちきりですね!
 明かされる少年の素性、闇落ちを阻止できるのは、あなただ!
 なぎてんはねおきです。

●概要
 医者を目指す少年(ナオト)は18年間、人間として暮らしてきました。
 ですが、彼の正体はUDC邪神であり、何らかの事由で自分を人間だと思い込んでました。
 そして今回、受験に失敗した彼の負の感情がトリガーとなり、「邪神の仔」を求めていた邪教団の魔手に掛かってしまいます!

 第1章は、上野公園を舞台に少年の捜索パートです。
 呪われた変身ベルトから聞こえる童歌を頼りに、ナオト少年を捜しましょう。
 童歌の影響で、錯乱している一般人の襲撃もうまく対処して下さい。
 もし猟兵の誰かがナオト少年を見つければ、彼の覚醒は未遂に終わります。

 第2章はナオト少年を覚醒させようと群がる邪教徒たちとの集団戦です。
 邪教徒たちは変身ベルトを使って、UDC化して猟兵へ襲いかかります!
 敵を蹴散らして、ナオト少年を救出しましょう!

 第3章は、ナオト少年の処遇を猟兵たちが決断するでしょう。
 彼の心のケアを行いつつ、今後について話し合いましょう。
 詳細は、断章加筆の際に追って情報を公開します。

 それでは、皆様の熱いプレイングをお待ちしてます!
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第1章 冒険 『通りゃんせ、通りゃんせ』

POW   :    とにかく歌が聞こえる方向へ、全力ダッシュだ!

SPD   :    アイテムを駆使して、歌声の主を特定してみよう!

WIZ   :    呪歌なら魔力痕跡があるはずだ、それを辿る!

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神代・凶津
ナオトって坊主を捜すぜ。
「…早く保護しませんと。」
おうよ、ナオトの坊主がジャシンドライバーとやらで変身しちまったら手遅れになっちまう。
なんせ初回変身はメチャクチャ強いって相場が決まってる。ましてや暴走フォーム、俺達でも勝てないに違いねぇ……ッ!
「…いえ、何の話ですか?」

呪われた変身ベルトからは童歌が流れてるって話だ。式神【ヤタ】で周りを偵察しつつ耳を澄まして居場所を探って行くぜ。
錯乱している一般人の妨害がウゼエ、だがブッ飛ばす訳にもいかねえし。ならッ!
「…幻朧桜花、少し眠っていてください。」
幻朧桜花で無力化して、結界霊符貼っ付けて放置して進んでいくぜ。


【技能・偵察、結界術】
【アドリブ歓迎】



 朱塗りの鬼面の神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)と彼を被る巫女の神代・桜は、UDCアースの東京・上野公園付近に転送されると、すぐに公園入口へ向けて走り出した。
「っしゃッ! ナオトって坊主を捜すぜ、相棒ッ!」
「……早く保護しませんと」
 凶津は桜の身体を操作することで身体能力を底上げし、オリンピックアスリート並の走力で上野の街を突っ切ってゆく。
「おうよ、急がねぇと! ナオトの坊主がジャシンドライバーとやらで変身しちまったら、マジで手遅れになっちまう。なんせ初回変身はメチャクチャ強いって相場が決まってる。ましてや暴走フォーム、歴戦の俺達でも勝てないに違いねぇ……ッ!」
「……いえ、何の話ですか?」
 桜は訝しがった。
 それに凶津は即答する。
「ベルトで変身するヒーローは、ここ最近じゃ2月頃に新たな強化フォームが登場する! しかもそいつは主人公の意思とは無関係に人を傷つけちまう暴走フォームだ! 毎年、これの初回登場回の主人公は敵を地面に叩きつけるわエグい必殺技でブチのめすわで超強いってのがお約束なんだぜッ!?」
「……それと今回の事件とどう関係が?」
「分からねぇのか、相棒ッ!?」
 相棒のぼやけた言葉に凶津が断言した。
「予知で視た邪教団共……ありゃ十中八九、特撮ヒーローが好きに決まってるッ! そういう奴らはお約束を忠実に再現しやがるからな!? 厄介だぜ!?」
「……現実世界で、そういうのは勘弁してほしいですね」
 呆れる桜は、巫女服の赤袴を振り乱して更に加速した。
 しかし、上野公園は広い。本当に広い。
 北と南にそれぞれ美術館が1つずつ、西には不忍池を有するこの公園は、歩いて回るだけでも小一時間は経過してしまう。
 それでは到底間に合わない。
 ならば、と凶津が策を打ち出した。
「こういう時は空から探すのが一番だなッ! 相棒、頼んだぜッ!」
「……式神【ヤタ】、往きなさい」
 阿吽の呼吸で桜が懐から霊符を空に投げた。
 その霊符から解き放たれるは、青白い輝きを放つ3本足の神烏の姿をした式神だ。
 2月の寒空の中をぱっとひと羽ばたきすれば、あっという間に上野公園の上空へ舞い上がった。
「空の目も勿論だが、呪われた変身ベルトからは童歌が流れてるって話だ。相棒、なにか聞こえるか?」
「……あちらから、良くない気配と歌声が」
「っしゃッ! あっちだな? って、相棒? 気が付いたか?」
 凶津が桜を制止させて周囲を見遣る。
 桜も異常事態に気が付き、無言で頷いた。
「チクショウ、囲まれた! こいつら全員、目付きがイッちまってやがる!」
「……童歌の呪いの汚染が、もう此処まで!」
「襲ってくるぞ、相棒!」
 凶津が桜の肉体を完全に掌握すると、奇声を上げながら突っ込んでくる一般人たちから距離を置くべく素早くバックステップした。
 だが背後からも左右からも、錯乱している一般人が押し寄せてくる!
「だああ! ウゼエ! だが派手にブッ飛ばす訳にもいかねえし!」
 咄嗟に無銘の妖刀を鞘に収めたまま振るい、一般人の足元を払って転倒させて包囲網を脱した凶津。
 しかし執拗に追ってくる狂える一般人たちを前にして、凶津とナオトの距離がどんどん開いてしまう。
「ヤベェぞ! どんどん遠ざかるばかりだ、ナオトはあの先だっていうのによ!」
「……凶津、あれを使いましょう」
 桜の言葉に、凶津がハッと何かを思い出した。
「そうかッ! さすが相棒だな! なら、頼んだぜッ!!」
 凶津は桜に身体の主導権を返した。
 すぐさま桜は霊力で発生させた桜の花吹雪を周囲に撒き散らす!
「……幻朧桜花、ゆっくりおやすみなさい」
 それはサクラミラージュ世界の幻朧桜の浄化効果のごとく、魔に歪められた存在を清め正すユーベルコードである。
 吹き荒れる桜吹雪の霊力を浴びた一般人たちは、たちまち強い眠気に襲われてパタパタとその場で倒れて眠りこけてしまった。
「でかした、相棒! このまま進む……前に、こいつら全員に結界霊符を張ってやろうぜ。また呪いの童歌で錯乱しちまわないようにしねぇと」
「……札を多めに用意しておいて正解でしたね」
 桜は眠った一般人たちひとりひとりに結界霊符で呪詛への抵抗力を与えると、応援に駆け付けたUDC組織職員に彼らの保護を頼んだ。
「さて、ヤタがナオトの坊主を見付けたようだぜ? あそこか!」
「……急ぎましょう!」
 神代コンビは、行く先々で一般人たちの無力化とケアを行いながら、ナオトのもとへ急行するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリシア・マクリントック
己の力で道を切り拓かんとする子供を阻むなんて許せませんね。
一般人にも「歌」の影響があるというのなら何か騒ぎも起きるでしょう。自分に聞こえる歌だけでなく、その音も頼りに探します。それならマリアの耳も活かせますしね。

襲われることになったら……ある程度までは排除しながら進みましょう。少々乱暴ではありますが、鳳刀『暁』で峰打ちをすれば大怪我にはならないでしょう。たぶん。マリアの威嚇で怯んだりしてくれればそれが一番ですが。
襲撃者の数が多くなってきたらシュンバーを呼び出して突破です!探索精度は落ちますが、そこはスピードでカバーします!


フェリシア・スヴァン
「確かに~~歌が~~聞こえますね~~」

お姉様から『これは最新の…いえ、意識乗っ取り系なら前作でも』
とよくわからないコメントがありましたが、差し迫った事態
なのは理解できたので急いで保護に動きます。

捜索方法は力押し一直線ダッシュです。
歌が聞こえる方向に突き進み、
駄目だったらまた走るを繰り返せば見つかるのです。

不忍池?水上歩行です。
美術館?空中浮遊で越えます。
動物園?動物の皆さん何か知りませんか(笑顔)

一般人の襲撃は【気絶攻撃】で対処。首筋をぺしっと
叩きつつ、公園のベンチや芝生で寝ておいてもらいます。

※一貫して言動は凄く間延びしてます。
アドリブ描写歓迎いたします。



 アリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)とフェリシア・スヴァン(白鳥のように・f19171)の二人が上野公園へ転送されると、早速、耳を澄まして歌が聞こえるか確認し始めた。

『♪通~りゃんせ、通りゃんせ~』
『♪こ~こはど~この細道じゃ~』

 遠くから聞こえる童歌に、フェリシアが周囲を見渡して方角を探る。
「確かに~~歌が~~聞こえますね~~」
 フェリシアが指差す方向に、一瞬だけ黒い稲妻が走ったような気がした。
 もしかしたら、既に何か異変が起きているのだろうか?
 アリシアは親友の狼『マリア』に願った。
「お願い、マリア! 歌が聞こえる方へ、私達を導いて!」
 アリシア自身も歌が聞こえる方向を探りつつ、狼の聴力を借りて更に捜索精度をあげようという試みだ。
 その試みは、すぐに効果を発揮した。
 マリアがスタスタと迷うことなく、一方向へ進み始めたのだ。
「どうやら進むべき道は向こうね! それにしても、己の力で道を切り拓かんとする子供を阻むなんて許せませんね」
「そう〜ですね〜〜。お姉様から〜『これは最新の乗っ取りフォーム……いえ、意識乗っ取り系なら前作でも登場済みでした』と〜〜、よくわからないコメントを頂きました〜。流石に〜差し迫った事態〜〜なのは〜理解できたので〜急いで保護に〜〜動きます〜」
 急いでいるのだが、間延びした口調なので本当に急いでいるかが分かりづらかったりする。
 そんな間延びした口調でフェリシアが同意を示した。
「あと〜邪神の仔とはいえ〜〜、今まで無害だったのなら〜どうにかやりようが〜あると思うんですよね〜〜」
 確かに、何かしらの要因で、ナオト少年は邪神の仔として顕現せずに一般人として溶け込めており、誰にも危害を加えていないことはグリモア猟兵から確認済みだ。
 彼を保護したあとの処遇の際に、考慮材料として頭の片隅に入れておくべきであろう。
「とにかく〜真っ直ぐに進みましょう〜〜」
「ちょっと待ってください、フェリシアさん! その先は不忍池です! 迂回しましょう!」
 マリアは池に飛び込んで泳いで最短距離を進んでいってしまった。
 アリシアはやむなく、ビーストマスターらしく愛馬シュンバーを召喚すると、その鞍上から不忍池の外周を疾走し始めた。
「フェリシアさんも乗ってください!」
 アリシアが遅れてきたフェリシアを拾おうとシュンバーを近付ける。
 だが次の瞬間、アリシアは目を疑う光景を目の当たりにした。
「お構いなく〜〜水上歩行で〜ショートカットします〜」
なんと、忍者のウキグモの術めいて水の上をリズミカルに歩き始めたではないか!
 よくよくみれば、フェリシアの先程の服装と違うコスチュームを身にまとっている。
「これが〜この衣装の真価ですよ〜〜?」
 ユーベルコード『技能特権(スキルブースター)』は、フェリシアが身に纏った衣装の技能を一時的に超強化することができる。
 驚くべきことは、フェリシアが早着替えの特技を持っていることだ。
 あんなに口調がのんびりしているのに、すごい俊敏な動きができないわけではない。
 アリシアは口をあんぐり開けたまま愕然としてしまう。
「た、たしかに、猟兵なら技能で水上を歩けるでしょう。ですが、流石にマリアも美術館は迂回せざるを得ないようですよ?」
 シュンバーにまたがったまま、ユーベルコードでフェリシアのもとへ転送してきたアリシア。
 その目の前には美術館の建物が立ちはだかる。
 マリアも耳を立てて童歌を聞き取ろうとするが、建物のちょうど向こう側から聞こえてくるようで迂回路を探さなくてはならなかった。
 これにフェリシアが文字通り一肌脱いた。
「でしたら〜〜今度は〜この衣装でショートカットしましょう〜〜」
 再び着替えたフェリシア。
 今度は空中浮遊の技能を強化すると、マリアを抱えて美術館の上の空を階段を駆け上るかのように空へ徐々に浮かんでいく!
 アリシアはまたも驚愕!
「着替えてその都度、最適な技能を強化してから対処するんですね……!」
 あっという間に美術館の建物を乗り越え、来館した一般人たちから拍手喝采が巻き起こる。
 おそらく、何かのイリュージョンだと思いこんでいるのだろう。
 またもマリシアは迂回を余儀なくされた。
 だがその行く手に、童歌の呪詛で狂い始めた一般人たちがアリシアを襲い始めた!
「こんなところで足止めを食らうわけには! シュンバー、突っ切るわよ!」
 アブミを愛馬の腹に打ち付けて加速すると、鳳刀『暁』で一般人たちを峰打ち!
 強引に突っ切ることで、襲ってきた一般人を振り切ってゆく。
 一方その頃、マリアをおぶったままフェリシアが空を駆けると、足元に上野動物園が見えてきた。
 途端、フェリシアは着地すると、園内の動物たちに話しかけ始めた。
「動物さんたち〜、ナオトさんが〜〜どこに行ったか〜しりませんか〜?」
 笑顔が眩しいのだが、残念、動物会話の技能を持っていないので、こればかりはどうにもならなかった。
 そうこうしているうちに、再びアリシアが瞬間移動をしてきた。
「ここにいましたか! ナオトさんの居場所が分かりました! さあ、シュンバーの後ろに乗ってください!」
「ありがとう〜ございます〜〜。狼さんも〜、一緒に参りましょう〜〜」
 襲ってくる一般人たちは、フェリシアが振り回すメイスで頭をゴツンゴツンと小突いて気絶させてしまう。
 そして駆け抜けるシュンバーの手綱を操るアリシア。
 なんだかんだで良き即興コンビを見せた2人も、ナオト少年の居場所を特定することができたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
人の捜索か
そういうのも盗賊の嗜みですね
しかし医者か…この世界じゃなるの大変らしーな
「大学に入っても進級も大変だし国家試験もあるからね?お金も私立とかだと凄い掛かるみたいだね?」
【情報収集・視力・戦闘知識】
地形構造と童歌の方向からナオトの位置を把握

【属性攻撃・念動障壁・医術・弾幕・スナイパー・浄化】
念動障壁で一般人の襲撃は防ぎつつ
闇属性の精神打撃弾で気絶させての無力化
取り合えずその後はきちんと浄化して後遺症は残させない

どうせならもう少しエロい錯乱もしやがれっての

だがまぁ…ああいうベルトもかっこいいがな
「ご主人サマも好きなんだ?」
ちらっとそういう特撮見て見たがな
「男の子はそういうの好きだよね☆」



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)の故郷の世界は、医者は資格や誰の許可を得ることなく名乗ることができた。
 故に、UDCアース世界の医者への道のりの厳しさを相棒の機神メルシーの世界知識から教えてもらったときは驚いてしまった。
「大学に入っても進級も大変だし国家試験もあるからね? お金も私立とかだと凄い掛かるみたいだね?」
「なんだそりゃ? もはや一種の特級階級じゃねーか」
「確かに特別な地位って認識だよね、この世界だと。だから道のりが険しいんだよ?」
「ふん、僕は盗賊らしい人探しのほうが性分に合ってますね」
 広大な上野公園を前に、カシムはルーン文字を空中に刻んでゆく。
「……地形把握に空間把握?」
「わかるのか、おめー?」
「ふふーん☆ メルシーは神様だからね☆」
 カシムの構築した魔術式は、公園内の地形と空間に生物がどれだけ分布しているかを大まかに認知できるためのものだ。
「既に猟兵たちが、ある一点へ向かって集結しつつありますね。後発でやってきて正解でした、これで楽ができます」
「そうとも限らないみたいだよ、ご主人サマ……?」
 カシムたちの周囲に、呪われた童歌で正気を失った一般人たちがぞろぞろと歩み寄ってくる。
 もちろん、カシムは魔術式を発動させた際に、まっさきにそれらを感知していた。
「何も対策をしないでこの状況に陥ったわけじゃないよね?」
 メルシーの問いに、カシムが鼻で笑う。
「ハッ? 誰を前にしてそんな眠たい質問をしてるんです? この天ッ才魔術盗賊カシムさんとチート性能のおめーがいれば、一般人なんざノーキルで目的地へ行けるだろ?」
「だよね☆」
 ということで、2人は互いに連携を繰り出し、一般人たちを無力化させてゆく。
「そもそも僕達に触れないんですけどね?」
「念動障壁で弾いちゃうぞ☆」
 触れると斥力が発生するバリアが一般人たちをふっ飛ばし、攻撃を弾き返してしまう。
 そして杖型の魔法カドゥケウスから闇魔法の精神打撃効果を持つ魔弾を打ち込めば、食らった一般人たちは悪夢にうなされながら昏睡していった。
「ちょっとの間だけ、悪い夢を見ててくださいね。僕らが必ず元凶を潰す」
「変身ヒーローの闇堕ち編なんてさせないぞ☆」
 2人は一般人をふっ飛ばしながら猛ダッシュで目的地へ突き進む。
 そんな中、カシムがぽつりぽつりと言葉を漏らす。
「だがまぁ……ああいうベルトもかっこいいがな?」
「ご主人サマも好きなんだ?」
 意外そうな声を上げるメルシーに、カシムは気恥ずかしそうに顔を背けた。
「……ちらっとそういう特撮を一時見てたからな」
「もー☆ 男の子はそういうの好きだよね☆」
「うっせぇわ! つか錯乱するなら裸同士で絡んでエロいことしろよ!」
「この間の妲己ちゃんの玄室みたいなアレだね☆ ってご主人サマ、あれ!」
「な、なんだ? あれは?」
 カシムはエロ発言で特撮好きをごまかしていると、目の前でほとばしる黒雷を目の当たりにしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ジャシンドライバー・戦士形態』

POW   :    ジャシンパンチorジャシンキック
自身の【装着者の血液または生命エネルギー】を代償に、【UDCとしての強大なパワー】を籠めた一撃を放つ。自分にとって装着者の血液または生命エネルギーを失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    ジャシンネットワーク
【ジャシンドライバー装着者】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[ジャシンドライバー装着者]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
WIZ   :    ジャシンメダル
妖怪【またはUDC】の描かれたメダルを対象に貼り付けている間、対象に【なった武器の形状が変化し、特殊能力を得る】効果を与え続ける。

イラスト:SA.星忍冒険

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちが駆けつけた場所には、ナオト少年を取り押さえる邪教徒たちがいた。
「邪神の仔の覚醒は後回しだ! 今は猟兵たちの撃滅が優先だ!」
 リーダーらしき人物が号令を掛けると、邪教徒たちは一斉に変身ベルトを装着!

『生きはヨイヨイ! 帰りはコワイ!』
『イビル・フォース・ストライキング!』
『ジャシンドライバー、我が命を捧げん!』

 邪教徒たちが量産型の戦士形態へと変身!
「邪神の仔は貴様らに渡すものか!」
「我らが希望をお守りするのだ!」
 彼らはナオト少年を漆黒の結界で拘束すると、一斉に彼らが猟兵たちへ襲いかかる!
 果たして、猟兵たちは邪教徒たちを殲滅し、『邪神の仔』ナオト少年を保護できるだろうか?
神代・凶津
【影依代】を具現化して顔に俺を装着した後に影バイクを召喚。相棒を後ろに乗せて邪教徒を蹴散らしてナオトの坊主の元にたどり着くぜ。
相棒はナオトの坊主を拘束する結界の封印を破魔の霊力を流して解いてくれ。
その間の邪教徒達の相手は俺に任せなッ!

来いよ、量産型戦士共。スペックが高かろうと変身者がショボけりゃ怖くも何ともないぜ。
敵の動きを見切り、かわしつつカウンター気味に格闘術を叩き込んで倒していってやる。
敵が意思を統一し能力強化してきたらこっちも影依代に注ぐ霊力を増やして必殺飛び蹴りをお見舞だぜッ!

見せてやるぜ、ヒーローの戦い方ってやつをよッ!


【技能・運転、封印を解く、見切り、カウンター】
【アドリブ歓迎】



「どけどけッ! 俺と相棒のお通りだッ!」
 神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)はユーベルコードで具現化させた『影依代(シャドウヒーロー)』に自身を被らせて、影のバイクを操って疾走していた。
 後部座席で風を切る相棒の桜が指を差す。
「……あそこです!」
「なんだありゃッ? 真っ黒な壁だと? ……そうか、あれにナオトの坊主を閉じ込めてやがるのか!」
 これまでの場数を踏んだ経験から、凶津はすぐに状況判断。
「相棒はナオトの坊主を拘束する結界の封印を破魔の霊力を流して解いてくれ。その間の邪教徒達の相手は俺に任せなッ!」
「……無茶はしないでくださいね?」
 影バイクから飛び降りた桜は、一直線にナオトが閉じ込められている結界に向かって駆け出す。
 しかし、それを妨害しようと邪教徒たちが桜を追う。
『ジャシンネットワーク!』
『同志が一同に介した時、聖遺物を纏いし戦士たちは真の力を発揮する!』
 あれはジャシンドライバーに組み込まれたユーベルコード!
 意思を統一した邪教徒たちがその場に集まるほど、まとめて強化されてしまう厄介な効果を持つ。
 桜、絶体絶命か?
「させるかよッ!」
 だが、凶津の影バイクがその行く手を遮り、邪教徒たち数名を前輪で撥ね飛ばした!
「グワーッ!?」
「アバーッ!?」
 アンブッシュで死んでいったサンシタには目もくれず、凶津は邪教徒たちを挑発してみせる。
「来いよ、量産型戦士共。スペックが高かろうと変身者がショボけりゃ怖くも何ともないぜ。これも特撮のお約束だからなぁッ?」
 影バイクから降りた凶津が身構える。
 一方、桜は結界の起点を探しながら、霊符で清浄な霊力を送りこんで結界の強度を弱めてゆく。
「……あと少し、です」
「その調子だぜ、相棒ッ! おっと、そんなヘボいパンチが当たるか、よッ!」
 パンチが空振りした邪教徒の胴体へ、凶津が渾身のヤクザキックを叩き込む!
 ベルト粉砕!
 邪教徒は力を失い、変身が解けてその場に昏倒してしまう。
「なるほどな? そのベルトをぶっ壊せば、無駄な殺生をせずとも倒せるってわけか!」
 敵の弱点が判明すれば、あとは凶津のペースに持ち込める。
 一糸乱れぬ敵の光線銃の斉射も、人間離れした俊敏性で掻い潜って接近する凶津!!
「もとよりこの身体は人間のそれじゃねぇからな? こんなことだってできるんだぜッ!?」
 凶津の上半身がぐにゃりと90度に反り返り、弾幕を回避してみせる!
 何たる柔軟性!
 そのまま後ろに倒れ込むかと思いきや、両腕を地面に付いた反動でドロップキック!
「「グワーッ!?」」
 変幻自在の攻撃に、邪教徒たちは次々とベルトを破壊されてゆく。
 だが邪教徒たちも猟兵を倒すという意思統一を果たすことでパワーアップ!
「ハッ、無駄だ無駄無駄ッ! 俺だってまだまだ余力があるんだぜ?」
 しかし凶津も更に影依代へ己の霊力を注ぎ込んで地力を底上げしてみせた。
「見せてやるぜ、ヒーローの戦い方ってやつをよッ! リミットブレイクだッ!」
 凶津が垂直へ高々と飛び上がると、影バイクが飛翔しながら変形して利き足に装着される。
 これは! あの宇宙ライダーめいたロケットドリルだ!
「さあ、ショータイムといこうかッ! 一気に決めやらァッ!!」
 ロケットの推力移動で加速した凶津が、ドリルを邪教徒たちの中心地へ突き刺す!
 キックの衝撃と流し込まれた霊力で、着地点が大爆発を起こす!
「「「グワアアァァァァーッ!?」」」
 哀れ邪教徒たちは砕けたベルトを抱えたまま吹き飛んでいった!
「……結界、破壊できます!」
 ここで桜が結界の起点を発見。
 霊符を貼って霊力を流し込み、黒い結界に亀裂が走る!
「さすが相棒だぜ。仕上げは任せなッ! オラァッ!」
 凶津のロケットドリル回し蹴りが結界を容赦なく抉り砕けば、その中でナオト少年がぽかんと口を開けたまま呆けていた。
「あ、あなた達は、一体何者なんですか?」
 ナオト少年の言葉に、凶津と桜が頷いた。
「俺達は!」
「……私達は」
「「猟兵(イェーガー)です(だぜ)!」」

 こうして、猟兵は早くもナオト少年の保護に成功した。
 だが、まだまだ邪教徒たちがナオト少年奪還のために、上野公園へ集結している。
 第二波、第三波の邪教徒たちの襲撃が、猟兵たちに迫る――!

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリシア・マクリントック
自らの意思で進もうとする子供に、大人が想いを押し付け縛るなどあってはなりません。
そちらがその気ならこちらも容赦はしません!これが私のノブレス・オブリージュです!変身!(まずはセイバークロスで様子見)
数がいるようですが、まずは個々の戦闘力を計りましょう。セイバーエッジでは峰打ちとはいきませんけれど……今度の相手は自らの意思で戦うもの。特に問題は無いですね。むこうも変身していますし。

それぞれは極端に強いわけでもなく連戦も可能な範囲ではありますけれど、思っていた以上に多いですね……無尽蔵というわけでもないでしょうが。このまま数に押し切られるわけにもいきません。こうなったら短期決戦です。変身!マーナガルムアーマー!光も闇もともにあってこそ!私達の道を阻むものはこの牙で全て噛み砕いてやりましょう!


フェリシア・スヴァン
「ではでは~~新調したドレスの~~お披露目といきましょう~~」

貴方たちの希望を叶えるわけにはいきません。
此処は真正面から打倒します。

【技能特権】でドレスを適宜交換しながら戦います。
猟兵版フォームチェンジというやつです。

チャイナ風ドレスで【功夫】を強化。
口調だけは間延びしつつも機敏な憲法を披露します。

ヒーロー風のドレスでは【怪力】を強化して邪教徒を投げ飛ばし、
囲まれればヴェールを纏って【オーラ防御】。

必殺パンチやキックには黒いドレスで【カウンター】を強化し対応します。

「技名くらいは~~叫んでみましょうか~~」

オモシロ技名あれば是非。アドリブ描写歓迎いたします。



 アリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)とフェリシア・スヴァン(白鳥のように・f19171)は、押し寄せる邪教徒たちから保護したナオト少年を守るべく、多勢に無勢の中で戦い続けていた。
「自らの意思で進もうとする子供に、大人が想いを押し付け縛るなどあってはなりません。そちらがその気ならこちらも容赦はしません!」
 生身で戦っていたアリシアだったが、数の暴力に本気を出すことを決意する。
 その手には、白銀のセイバーギアが握られていた。
「これが私のノブレス・オブリージュです!」
 セイバーギアが腰元にあてがわれると、ぐるりとベルトが出現して彼女に装着された。
 そして、携帯しているポーチから、グリモアでもあるアリシア・キーをセイバーギアに斜め上から挿入!
 ベルトから電子音が唸る!
「おお〜〜なんだか〜〜かっこいいですね〜!」
 その様子を、フェリシアは杖で敵をフルスイング殴打しながら、目を輝かせて見守る。
 アリシアはキーをベルトの中央まで押し下げると、更に奥までセット!
「――変身!」
『Gate Open!』
 ベルトから青く輝くエネルギーが渦を巻き、その中でアリシアの姿が豹変してゆく!
 ファンファーレめいた音楽が高らかにベルトから鳴り響き、アリシアは白銀の装甲を纏った騎士に至った!
『Change Saviour……!』
「泣いて反省しても、もう許しません!」
 これこそがアリシアのヒーロー形態の基本フォーム『セイバークロス』だ!
「行こう、マリア! ナオトさんを守ろう! フェリシアさんも援護をお願いします!」
 虚空から出現した両刃剣セイバーエッジの柄を握り、友である狼とともに邪教徒たちへ立ち向かってゆく。
 その勇ましさに触発されたフェリシアも、新たに用意した奥の手を披露する決意を固めた。
「貴方たちの〜希望を〜〜叶えるわけには〜〜いきませんね〜? ではでは~~新調したドレスの~~お披露目といきましょう~~」
 フェリシアは持参したドレスを一瞬で早着替え!
 すると、ユーベルコード『技能特権(スキルブースター)』の効果で、一時的に服装に備わった技能が超強化される!
 纏ったのは、中華でエスニックな意匠が目を引くフィストドレス!
「アリシアさんほどでは〜ありませんが〜」
 突っ込んでくる邪教徒たちを素早い拳打の連続で叩きのめす!
 なんたる功夫か!
「これが〜わたしの〜〜」
 続けざまにヒーロー風の衣装へ早着替えすると、今度は凄まじい怪力で邪教徒たちの身体をなぎ倒し始めた!
 ナオト少年へ伸びる魔手をパワーでへし折り、そのまま掴んで振り回して敵をぶっ飛ばす!
「フォームチェンジ〜です〜〜」
 オラトリオヴェールでオーラ障壁を生み出して敵を寄せ付けない!
 ただし、そのパワフルさとフェリシアの間延びした口調が全然噛み合っていなかった。
「私以外にもフォームチェンジできる猟兵がいたのですね!?」
 思わずフェリシアを二度見してしまうアリシア。
 邪教徒たちのベルトを剣先で付いて破壊することで無力化して回っていくが、なかなかその数は減らず、むしろ増援が続々とこの場に集結している状況にアリシアは焦燥感を抱く。
「……先程の一般人とは違い、今度の相手は自らの意思で戦うもの。もはや斬っても特に問題は無いですね。むこうも変身していますし、斬られる覚悟があるとみなします!」
 邪教徒たちの生死を度外視することで、アリシアの攻めの勢いは格段に加速してゆく。
「それぞれは極端に強いわけでもなく連戦も可能な範囲ではありますけれど、思っていた以上に多いですね……無尽蔵というわけでもないでしょうが」
 続々と集結する邪教徒たちは、集まれば集まるほど、そのジャシンドラーバーのユーベルコードの効果で互いの戦闘力が増してしまう。
「……こんなことなら、私もギアの性能を最大限まで高めておくべきでしたね。私自身も成長してますし、そろそろチューンナップの頃合いでしょうか?」
 現在のギアはアリシアの実力よりも大幅に水準を下回ったまま使用している。
 今現在でも十分戦えているが、さらなる飛躍を望むのならば各装備のパワーアップが必須だと、アリシアはこの戦いで痛感する。
「こうなったら、押し込まれる前に短期決戦です!」
 アリシアは白と黒の双頭の狼のキーをポーチから取り出すと、ギアの下から接続させる。
「光も闇も全て飲み込んで力へと変えてみせましょう! 変身! マーナガルムアーマー!」
 途端、彼女の両脇から、闇の狼ハティと光の狼スコルが出現。
 邪教徒たちを噛み砕きながら彼女の周囲をぐるぐると走り回ったかと思えば、左右から同時に召喚者へ飛び付く。その身体は狼から装甲へと姿を変え、光と闇の強制融合を果たして今、マーナガルムアーマーが降臨した!
「光の剣ソール・マーナガルム! 闇の剣マーニ・マーナガルム! 光も闇も、ともにあってこそ! 私達の道を阻むものは、この双牙で全て噛み砕いてやりましょう!」
 アリシアの黒白の双剣が振るわれるたびに、邪教徒たちのベルトが火花をちらして破壊されてゆく。
 変身解除された邪教徒たちは、すぐさまUDC組織の職員が回収・連行していくので、何の憂いもなく猟兵たちは戦える。
「アリシアさ〜ん? 必殺技くらい〜〜合わせてみませんか〜〜?」
 フェリシアが邪教徒たちの頭を次々と地面に植えながら尋ねてきた。
 これにアリシアが「何してるんだろう、この人?」みたいな顔を一瞬するが、彼女の提案にすぐ首肯した。
「え、ええ! それじゃ、一気に決めましょう!」
「よろしく〜お願いしますね〜〜?」
 背中合わせで身構える2人。
 呼吸を合わせ、同時に左右同時に必殺技を繰り出した。
「マーナガルム・ツヴァイ・スラッシュ!」
「スワン・パワー・パーンチ〜!」
 黒白の斬撃と、単なる怪力任せの右ストレートが、邪教徒たちの変身ベルトをまとめて砕いた瞬間であった!
 それをナオト少年が、目をキラキラさせながら眺めていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

カシム・ディーン
UC継続
…やっぱりあのベルトかっこいいな
「一個貰っとく?」
そうだな…あれをモデルに玩具を作ったら面白いかも
あとメダルもな
「ご主人サマも男の子だね☆」
うっせ!

【情報収集・視力・戦闘知識】
敵群の動きと連携
あと戦士形態の構造とベルトの弱点も把握
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を己達に付与
光学迷彩で隠れ
水障壁で匂いや熱源も隠蔽

【念動力・弾幕・スナイパー】
念動光弾を乱射して猛攻
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み・浄化・武器受け】
敵の攻撃は水槍で防御
鎌剣と短剣の連続斬撃からメダルやベルトを切断して強奪
色々なUDCの絵が乗ってるのか確認

なんで仮面ラ〇ダーが邪神になってるんだ
「男の子の夢が信仰になったのかもね☆」



 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は邪教徒たちの変身した姿を、熱のこもった視線で見詰めていた。
「やっぱりあのベルトかっこいいな……」
「一個貰っとく?」
 相棒のメルシーが鎌剣ハルペーを担いで尋ねた。
「そうだな……あれをモデルに玩具を作ったら面白いかもですね。あと、あのメダルもな?」
 カシムは先程から、彼らの武器に特殊な力を付与するメダルに着目していた。あれはきっと高く売り捌ける、そう確信したのだ。
 それをメルシーは茶化すようにニヤニヤと笑みを浮かべた。
「ご主人サマも男の子だね☆」
「うっせ! 少しは手を動かせ!」
 カシムは万能魔術砲撃兵装『カドゥケウス』から念動光弾を乱射し、邪教徒たちの射撃に応戦している真っ最中である。
 念動障壁で身を守りながら、一進一退の熱い攻防を先程から繰り広げていた。
 メルシーは迫る弾幕を鎌剣で切り払いながら、カシムへニッコリ微笑む。
「ラジャったよ☆ というかご主人サマ? いつものアレをやらないの?」
 いつものアレ。
 それすなわち、光学迷彩魔術による暗殺だ。
 カシムたちが特技とするそれは、姿や気配は勿論のこと、体臭や魔力まで遮断することができるため、発動さえしてしまえばオブリビオンに補足されることはほぼなくなる優れものだ。
 これにカシムは億劫そうに魔力を練り始めた。
「やろうと思ってましたよ……。ただ、あれをやると勝確過ぎてつまらねーからな? ベルトだけ破壊または強奪すれば、あいつら勝手に無効化しやがるし」
 カシムは他の猟兵が戦っている光景を密かに観察し、敵の特徴と弱点を見極めていた。
 結果、数が多いだけで、邪教徒らはベルトの性能を最大限に引き出せていないと判断した。
「たまには、相手を上手く乗せてから全部奪うのも悲惨だろ?」
「わー☆ ご主人サマっば超えっぐい☆」
 ということで、ここからは倍返しタイムの始まりだ。
「メルシー、魔力を回した分はきっちり働けよっ!?」
「まっかせて、ご主人サマ!」
 ふたりは同時に忽然と姿を消すと、上野公園に疾風が巻き起こった。ふたりは時速600km以上の速さで邪教徒たちの頭上を飛翔し、メダルを巻き上げ、ベルトを打ち砕いた。
「ひゃっはー☆ ベルトとメダルを置いてけコラ☆」
 姿の見えない襲撃者に、邪教徒たちは大混乱して統率が乱れてゆく。ものの数秒で、100人ほどいた邪教徒たちの変身が解除されてしまい、カシムの言葉が本当だったことを証明してみせた。
「なんで特撮ヒーローのベルトが邪神になってるんだ?」
 カシムは戦利品のドライバーとメダルを検ながら首を捻る。
 メルシーはこれにカシムの顔を覗き込みながら言った。
「男の子の夢が信仰になったのかもね☆」
「まじでうっせ!」
 カシムは見たことのないUDCが描かれたメダルをしげしげと眺めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

獅堂・優希
う~ん……難しいことはわからないけど~子供の未来は子供のものだよ~。子供にいじわるする悪い大人はやっつけちゃうんだから~
私もへんし~ん……ってベルト忘れてきちゃった!こうなったらしょうがないよね~。どこか隠れるところは……あそこならいいかな~?
変身!がお~!(ライオン怪人の姿に変身)
パワーなら負けないんだから~!(本能に任せて殴りかかったりするスタイル)

あ……この姿だと他の猟兵に敵側だと思われたりしないかな~。私だってバレないようにしないといけないし……間違えて攻撃したりしなければ大丈夫……だよね?


ロニーニャ・メテオライト
☆アドリブ・連携歓迎。SPD

「誰かを救いたいという純粋な願いを利用するなんて、悪趣味極まりないわね。」

さて、邪教徒たちに星を降らせましょう。【スタン】と【目眩し】で装着者が集まること、そして意思の統一を邪魔しながら攻撃するわ。

__私は。希望を踏みにじる人たちと、他人の意志をへし折ろうとする人たちが嫌いなの。
だから、悪いけれど容赦はしないわ。

邪教徒たちを倒せたなら、ナオトくんに対して【浄化】と【祈り】を込めた【歌唱】を。
【封印を解く】ことで、彼の破壊衝動や絶望を癒すわ。

人を救うことはそんなに難しいことじゃない。ただ、手を差し伸べればいいだけよ。



 獅堂・優希(すやすやライオン・f30694)とロニーニャ・メテオライト(不老不死の星の子ども・f35195)が現場へ駆け付けると、ナオト少年は他の猟兵に守られながら大勢の邪教徒たちに襲われている真っ最中であった。
 人手が足りないとだけ聞いて、グリモアベースから転送されてきた獅堂は、目の前の光景に眉をひそめる。
「う~ん……難しいことはわからないけど~子供の未来は子供のものだよ~。子供にいじわるする悪い大人はやっつけちゃうんだから~」
 この言葉にロニーニャが頷く。
「誰かを救いたいという純粋な願いを利用するなんて、悪趣味極まりないわね」
 その言葉の節々に、静かな怒りを湛える星の天使が青空へ向けて手を伸ばしながら祈りを捧げた。
「さて、邪教徒たちに星を降らせましょう。眩い星たちのダンスで、悪しき者どもに罰を与えましょう」
 その決意と詠唱の言葉は、青空の上野公園上空へ無数の曳光を呼び寄せる。
 そのひとつひとつの輝きは次第にロニーニャの目の前へ集まってゆき、一気に瀑布のごとく邪教徒たちの頭上へ降り注いだ。
「ぎゃあアァァァーッ!?」
「グワーッ!?」
「目が……光で、目が見えない……!」
 邪教徒たちは流れ星衝突時の爆発と眩い光でダメージと目潰しで混乱している!
 魔法っぽい見た目とは裏腹に、無数の極小の隕石群が大気圏外から降り注ぐわけなので、殺傷力は戦闘機の絨毯爆撃と謙遜ない威力を誇るのだから、この結果は当然だ。上野公園で轟音と強震が発生したことで、おそらく気象庁は今頃パニックになっているだろう。UDC組織の火消し作業がどんどん追加されてゆく……!
 そんなことはお構いなしに、ロニーニャは断続的に邪教徒たちの頭上へ眩い流れ星を降らせて爆殺してゆく。
「――私は。希望を踏みにじる人たちと、他人の意志をへし折ろうとする人たちが嫌いなの。だから、悪いけれど容赦はしないわ」
「わぁ~もはや災害だね~」
 獅堂がのほほんと目の前の惨状をニコニコしながら呑気に眺めている。
 正直、大半の敵をロニーニャが爆殺してるので、獅堂はナオト少年へ近付く敵のみを拳でぶっ飛ばすだけに留める。何故なら……。
「へんし~ん、しようと思ったら、ベルト忘れてきちゃった!」
 メイン兵装の変身ベルトが手元にないため、銃や砲撃を使用できないためだ。
「こうなったらしょうがないよね~。どこか隠れるところは……あそこならいいかな~?」
 流星の衝撃で巻き上げられた土埃も相まって、遊歩道脇の木々はちょうど人目の付かない場所になっている。獅堂は急いでそこへ駆け込むと、上着を脱いで最小限の衣服だけを身にまとったまま、彼女は願った。
「変身! がお~!」
 人類と未来を守るという強い誓いのもと、獅堂は白銀の装甲を纏いしライオン怪人へと変貌する!
「パワーなら負けないんだから~! がおがお~!」
 突如現れたライオン怪人が、闘争本能のままに邪教徒たちのベルトを爪で破壊してゆく。次々とジャシンドライバー装着者を無力化する獅堂は、気絶する彼らに安堵していた。
「よかった~わたし、できれば殺したくないからね~! お説教はUDC組織の皆さんにお願いして~って、待って待って~わたしは猟兵だよ~!?」
 気絶した邪教徒たちを連行しようとしたUDC組織のエージェントが獅堂に銃を思わず向けてしまうほど、その姿は威圧感に満ち溢れていた。
「でも私だってバレないようにしないといけないし……間違えて攻撃したりしなければ大丈夫……だよね? ってことで~ふははは~正義のさすらいライオンマンが操られていた人たちを助けたぞ~! じゃ~あとは頼んだよ~!」
 獅堂は変身を解除するべく、再び着替えを残した場所へ逃げてゆくのだった。
「……そう。なかなか難儀な体なのね」
 その背中を、色々と察したロニーニャが見送る。
 そして、彼女はナオトへ手を差し出す。
「人を救うことはそんなに難しいことじゃない。ただ、手を差し伸べればいいだけよ」
「は、はあ……えっと、仰ってる意図がよくわからないですが、そうします……」
 ロニーニャの言葉に、ナオト少年はぽかんと口を開けたまま呆けていた。
 おそらく、志望大学の医学部に不合格したナオトへと、ロニーニャなりの慰めの言葉だったのだろう。
 そんな彼へ、ロニーニャは星の祈りを込めて唄う。
 ナオトは「邪神の仔」であり、その体に魔を秘める存在だ。
 ならばと、彼女は己の歌声で覚醒を少しでも遅らせようと努めたのだ。
 聖なる歌声と流星衝突の爆発音、そして邪教徒たちの断末魔。
 ロニーニャがもたらした渾沌を、元の姿になって着替え終わった獅堂が改めて眺める。
「……カオスだね~。でも一応~、これで~ナオトさんの保護は完了かな~?」
 流星が降り止むころには、邪教徒たちは誰一人立ち上がることはなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『おなかすいたね』

POW   :    ガツンと食いたい、牛丼屋に行こう

SPD   :    手頃に食いたい、ハンバーガーショップに行こう

WIZ   :    いろいろ食いたい、ファミレスに行こう

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 色々と衝撃的な出来事の連続で、ナオト少年は未だにこの状況を理解しきれていない。
「この僕が……邪神の仔とかいう存在で……人間じゃない……怪物……?」
 今までごく普通の人間だと思って生活していたナオト少年は、自分の出自に戸惑いっぱなしだ。
 だが、よくよく考えれば両親の顔も思い出せないし、今まで何度か不思議な体験に遭遇したこともあった。それらの点がすべて線で繋がり、真実という円となって『縁』となった瞬間、彼は深い絶望に苛まれた。
「……そんな。これから僕は、いったい、どうすれば……?」
 UDC組織のエージェントのひとりが、ナオトを殺処分にしなくてはいけないと口にする。当然だ、邪神の異能力が完全に覚醒する前に脅威は潰さねばならない。
 だがもうひとりのエージェントがこれに異を唱えた。
 ナオト少年は今まで覚醒せずに人間社会の中で平穏に過ごせてきた。しかも医者の道を志すような立派な人格者だ。そんな彼をどうにか生かしてやれないか。
 両者の言い分はどちらも正論だ。
 だからこそ、話は平行線のままだ。
 と、ここでナオト少年が何かを口にしようとした。
 その時だった。

 ――盛大に空腹の音が上野公園に響き渡った。

 誰の腹の虫かは分からないが、そろそろ昼過ぎで確かにおなかペコペコだ。
 ひとまず、この話は場所を移して、何か食べながら進めよう。
 
 さて、今日は何を食べようか?

(なお、ナオト少年は健啖家なので、猟兵のお誘い(食事代は猟兵側持ち)あれば付いてゆきます)
神代・凶津
先ずは腹ごしらえでもするか。人間、腹が減ると良くない方向に思考がいっちまうからな。
という訳でナオトの坊主とUDC組織のエージェント達を連れて焼肉屋でも行くとするかッ!俺達の奢りよ。猟兵ってのは案外稼げるからな。

食え食え、ナオトの坊主。
俺はビールを頼むぜッ!昼からビール、なんて背徳感。
「…何やってんですか、昼間からお酒なんて。」
おっと相棒。これも話を円滑に進める為の作戦よ。
と言う訳でUDC組織のエージェント達にもビールを頼むぜ。職務中?細かい事は気にすんなってッ!

美味い酒と焼肉という潤滑剤で話を穏便に持っていこうって訳よ。
皆一緒に飯食って話合えばいい感じの着地点も見つかるだろッ!


【アドリブ歓迎】



 唐突な空腹の虫の鳴き声に論議は中断された。
「先ずは腹ごしらえでもするか。人間、腹が減ると良くない方向に思考がいっちまうからな」
 そんなカラッとした意見を述べたのは神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)であった。
「……ここで結論を急ぐのも如何かと」
 相棒の桜も、性急なナオト少年の処断に待ったを掛けた。
 UDC組織のエージェントたちも猟兵側の言い分を受け入れ、ひとまず遅めの昼食を摂ることとなった。
「という訳で! 焼肉屋でも行くとするかッ! ナオトの坊主とUDC組織のエージェント達の分は俺達の奢りよ。猟兵ってのは案外稼げるからな」
 凶津のこの言葉に、ナオト少年とエージェントたちは俄かに色めき立つ。
 施設育ちで学費の捻出のために日々節制しているナオト少年は当然のこと、エージェントたちも、他人の金で食う焼肉ほど美味いことを知っている。
 こうして、満場一致で一行は焼肉店へ向かっていった。

「おう、みんな! じゃんじゃん好きなの食え! ほら食え食え、遠慮するなよナオトの坊主?」
「は、はい。ありがとうございます! こんな高級店、生まれて初めてなんで、緊張しちゃって……」
 そわそわとあたりを見回しながら、メニューの中の金額に目を丸くするナオト少年。
 この金額の肉はさぞかし美味のはずだ、とナオト少年はごくりと生唾を飲み込んだ。
 一方、凶津はというと?
「俺はビールを頼むぜッ! 昼からビール、なんて背徳感……! おうネエちゃん! こっちにビール大ジョッキだ! キンキンに冷えたのをよろしくなッ!」
「……何やってんですか、昼間からお酒なんて。……あ、私、烏龍茶にテンダーロインで」
 桜は凶津の注文に思わず難癖をつける。
 なお、猟兵特性で朱塗りの鬼面が単体で注文を取っても、UDCアース世界だろうと誰にも怪しまれない。
 やはりこの特性は地味だが非常に便利だと、桜は傍から傍観して思い知った。
 これに凶津がにやりと不敵な笑みを浮かべた。
「おっと相棒。これも話を円滑に進める為の作戦よ。と言う訳で、UDC組織のエージェント達にもビールを頼むぜ。あ? 職務中? 細かい事は気にすんなってッ! ネエちゃん! ビール大ジョッキで10杯頼むぜッ!」
 未成年のナオト少年と凶津のストッパー役の桜以外にビールが行き渡ると、凶津の音頭でいざ、乾杯!
「「乾杯ッ!」」
 グラスを打ち鳴らす音がひとたび響けば、あとは焼いた高い肉をビールで流し込む無限ループの始まりだ。
「美味い……美味いぞぉ……!」
「ああ、職務中にビール飲めるとか、猟兵様様っすね~!」
「……ナオト君、さっきはきつい言葉をかけてすまなかった。君の意思を少なからず聞き取るべきだったというのに」
 腹が満たされ、酒で酩酊し、殺処分を唱えていたエージェントたちの態度が次第に軟化してゆく。
 これに凶津の顔がしめたとばかりにほくそ笑む。
「見ろよ相棒? 美味い酒と焼肉という潤滑剤で話を穏便に持っていこうって訳よ。ま、皆が一緒に飯食って話合えば、きっといい感じの着地点も見つかるだろッ!」
「……まぁ、確かに先ほどよりも雰囲気は和やかですけども」
 桜は烏龍茶を口にしながら、グダグダになってゆく論議を眺めていた。
 凶津の読み通りに多少の歩み寄りを見せる論議もさることながら、人間ではない「邪神の仔」であるナオト少年と一緒に食事できるこの時間が、桜はとても尊く思えて仕方がない。
「……すみません、この特上骨付きカルビを3人前お願いします。ライスもお代わりで」
「マジかよ相棒、結構食うんだな……ッ!?」
 対して凶津は、桜の身体のどこに大量の焼肉が入るのか、不思議でならなかったという……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フェリシア・スヴァン
ファミレスで、お茶とデザートを頼みつつ語ります。


わたしも唯の村娘からオラトリオに覚醒したときは戸惑いました。
神秘体験…私の場合は前世の記憶が蘇って『人とは違うもの』になって。

周囲はわたしを崇めました。
互いにいつか結婚するんだと思っていた男の子は泣いていました。

どうすればいいのか分かりませんでした。
最終的に悟ったのは「最善」を指針に行動することです。

人の為、自分の為、その時々で最善の為に
行動していけば見えてくる道もありましょう。

大丈夫です、受け売りですが
頑張る人は『天が見ています』から。

口調はすべて間延びしてほわほわとした雰囲気です。
アドリブ描写歓迎いたします。


カシム・ディーン
「ご主人サマ!ご飯タイムだよ!」
取り敢えず…先ずは食いながらですね

と言うわけで流行りっぽいサイでゼリなんとかなレストランです!(組織の人も巻き込み。)
「ひゃっはー☆」(サイでゼリなんとかで喜ぶ機神と盗賊!もぐもぐむしゃむしゃ)

(食べながらもこほん)

そう言えばナオト…
今も医者にはなりてーんですか?
てか結構食べますね?(むしゃむしゃ)
「ご主人サマ!エスカルゴ美味しいよ☆」

まあ、生きたいってなら助けてやれなくもないが…?

(組織の人に)
ああ、殺しとかは勧めませんよ?
そんなの凄いストレスになって暴走することだってあるんです
寧ろ穏便に協力をお願いすればいいんじゃないですか?
当然ちゃんと給料つきで

「即断は危ないよねー☆ご主人サマにナオト君!このポップなシュリンプ美味しいよ!」
おめーはさっきから食ってばかりか!?(でも食べる)

…まあ、きちんと様子を見てればいいんじゃないですか?次いでに衣食住もフォローしてやるのを見返りとすれば

あ、このベルトとメダルは僕らで調べますね?
「売らないの?」
ちと嫌な予感がな?



「ナオトさん~~? まだ食べられそうですか~~?」
 フェリシア・スヴァン(白鳥のように・f19171)は焼肉屋から出てきたナオト少年へ声を掛けた。
 まだまだ育ち盛りのナオト少年は、はにかみながら頷いてみせる。
「わたしも~御馳走しますので~~エージェントのみなさんも~~是非~」
 話し合いは纏まらなかったと聞き伝わってるフェリシアは、場所を変えてもっと話を詰めるべきだと提案した。

 ――で、現在に至る。
 ファミレスへ赴いたフェリシアたちは、偶然にも普通に食事していたほかの猟兵たちと遭遇する。
「ご主人サマ! ご飯タイムだよ! ってナオト君だー☆」
 相棒のメルシーが手を振り、ここまでの話の進み具合を聞き出して戻ってきた。
 それを聞いた自走天才魔術盗賊が口を開く。
「まずはお疲れ様です。って焼肉食ってきたとかマジですか?」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)が愕然としていた。
「なんで僕に言ってくれないんですか! 人の金で焼き肉が食いたい!」
「その場合、ご主人サマは自腹じゃない?」
「う……高級店で自腹とか馬鹿馬鹿しいです、庶民派の僕らはファミレスで十分ですから」
「ひゃっはー☆ ビュッフェ形式で90分食べ放題だー☆」
「行くぞメルシー! 目指すは全品制覇だ!」
 食べ放題コースではしゃぐアホアホコンビ。
 そのはしゃぎっぷりに、思わずフェリシアがころころと笑う。
「あらまあ~よほどお腹が~減っていたのですね~~?」
「ぼ、僕らも食べましょうか?」
 フェリシアとナオト、そしてエージェントたちもそれぞれ好みの料理を取り皿に乗せて、席へ戻って食事を採り始めた。
 そして、当然の如く相席してくるカシムとメルシー。
「ナオトくん! もっとお野菜食べないとダメだぞ☆」
「おめーはお母さんですか!」
 ぺしーんっとメルシーの頭をひっぱたくカシム。
 今日も今日とて夫婦漫才が炸裂だ。
 思わずナオトも声を出して笑ってしまう。
「笑えるのならば~案外~~心配なさそうですね~」
 フェリシアはナオトの明るい表情に、邪神の覚醒の心配がないと判断を下す。
「ナオトさん~、わたし~実は~前世で~崇拝されていたのですよ~」
 それはフェリシアの過去の身の上話だった。
「わたしも~唯の村娘から~~オラトリオに~覚醒したときは~とても戸惑いました~」
 それは神秘体験………前世の記憶が蘇った際に、フェリシアの肉体は『人とは違うもの』になった。
 フェリシアの変化に気が付いた周囲の人々は、彼女を崇拝して神聖視した。
 それゆえに、互いにいつか結婚するんだと将来を誓い合った男の子とは疎遠になり、彼は遠くで泣いていた。
「どうすればいいのか~~分かりませんでした~。最終的に悟ったのは~『最善』を指針に~行動することでした~」
 フェリシアは自由を求めて出奔した。
 だがその先で神隠しに遭い、UDCアースへ。
 右も左も分からずに彷徨っている時に出会ったのが、一人の女子プロレスラーだった。
「彼女は~すごいんですよ~? 素性の知れない私へ~食事と寝床を~用意してくれました~」
 女性はフェリシアの身体が人間のそれではないことに恐らく気が付いていた。
 しかし、一切そのことに触れず、しばらく自宅へ招いてフェリシアの面倒を見てくれたのだ。
 そして、その女性に誘われて初めて見た女子プロレスの試合。
 フェリシアにとって、一生忘れられないほど鮮烈な衝撃を与えた。
「実は~その人~とても弱くて~、その試合で負けたら~引退を考えてたんですよ~」
 だが、その日の彼女は見違えるほど覇気に満ち溢れていた。
 招待したフェリシアのために、彼女は必死に格上の相手に食らいつき、ボロボロになっても何度も立ち上がり、そしてついに、フィニッシュホールドを決めたのだ。
 その瞬間は、今でも瞼の裏に焼き付いている。
 フェリシアは、その時、理解したのだ。
「人の為だったり~、自分の為だったり~、その時々で最善の為に~全力で行動していけば~何かが見えてくる道もありましょう~。あの人がわたしを助けたのも~きっかけが~欲しかったんじゃないでしょうか~?」
 その後、女性は3連勝したのちに引退を表明。
 両親が待つ故郷へ帰省していったという。
 ナオトはその話をフェリシアの顔を見詰めながら聞き入っていた。
「……大丈夫です~、受け売りですが~頑張る人は~『天が見ています』から~」
 微笑むフェリシアにつられてナオトも顔がほころぶ。
 今は挫折していても、志が胸の中にまだあるなら、最善を尽くして邁進するのみ。
 ナオトの顔から、わずかに迷いが消えてゆくのがみてとれた。
「……ところでナオト?」
 ここでカシムがミートソースを口の周りに付けながらスパゲッティをすする。
「今も医者にはなりてーんですか? てか結構食べますね?」
 ナオトの手元には、随分と積み重なった皿があった。
 彼は苦笑いしながらパエリアを頬張る。
「……昔からすぐお腹が減っちゃうんです。でも、今ならなんとなく理由が分かります……」
 エネルギー代謝が人間のそれではないから。
 ナオトがしばし黙りこくった後、絞り出すように言葉を紡いでゆく。
「……医者になりたいって思ったのは、特撮ヒーローの影響で、ほら昔、医者の主人公がゲームキャラに変身してウィルスモンスターと戦う特撮ヒーローがありましたよね?」
「あー、そんなのありましたね?」
「メルシー知ってる! ♪ソーォwwwエキサイwwwエキサイwwwこーこーろーがwww」
「なんで草生やしてんだ?」
「版権対策だよ☆」
「そっかぁ!」
 カシムは無理やり納得した。
「あー、つまりナオトはあれに憧れて?」
「はい、お恥ずかしながら」
 はにかむナオトをよそに、メルシーは自由に食事を楽しんでいた。
「ご主人サマ! エスカルゴ美味しいよ!」
「はいはい、メルシーはおとなしく食べてろな?」
「ねぇご主人サマ? エスカルゴってフランスでは『貴婦人のおもらし』って呼ばれることもあるんだって!」
「おめーは食事中にとんでもねぇトリビア持ってきたな!?」
「お二人は仲がいいんですね」
 ナオトの言葉に、メルシーは顔を赤らめ、カシムは顔面蒼白になっていく。
「あー、なんだ? ナオト、結局お前は生きたいのですか? 生きたいなら、僕らが手を貸さないこともないが?」
「なにせ盗賊とその神様だからね☆」
 エージェントたちの目の前で、ナオトを殺すなら拉致してでも助け出すと言ってのけるカシムとメルシーに、エージェントたちの顔がみるみるうちに焦りの色に染まる。
 ナオトが顔を俯かせたまま答える。
「僕は……許されるなら、医者の道を諦めたくない、です」
「だとさ?」
 カシムはエージェントたちに圧を放ちながら言葉を継ぐ。
「ああ、殺しとかは勧めませんよ? そんなの凄いストレスになって暴走することだってあるんです。寧ろ、穏便に協力をお願いすればいいんじゃないですか? 当然ちゃんと給料つきで」
「即断は危ないよねー☆ ご主人サマにナオト君! このポップなシュリンプ美味しいよ!」
「いやおめーはさっきから食ってばかりか!?」
「はい、ご主人サマ、あーん♪」
「あーん、ぁむ……うん、エビ美味ぇ」
 お判りいただけたであろうか?
 これで恋人同士ではないと言い張るカシムである。
「……まあ、きちんと様子を見てればいいんじゃないですか? 次いでに衣食住もフォローしてやるのを見返りとすれば。あ、このベルトとメダルは僕らでも調べますね?」
 エージェントたちへそう告げると、代金を払ってカシムは店を後にした。
 そのあとをメルシーが追いすがる。
「……戦利品のベルト、売り払わないの?」
「ああ、ちと嫌な予感がな?」
 カシムは半壊したジャシドライバーを片手に帰路に就くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリシア・マクリントック
そうですね……こういうときは手軽なものがいいですよね。ファーストフード……ハンバーガーなんていかがです?

私のような恵まれた立場の者が言っても響かないかもしれませんが……自分が何者であるかなんてことはファクターの一つに過ぎません。人間であれど人に害をなせば厭われる。悪魔であれど人に益をなせば慕われるでしょう。まぁ、そうなれば悪魔でなく神と呼ばれるかもしれませんが……
貴方はこうして私達と対話し、通じ合うことができています。であれば貴方が悪魔であろうと、その力でその名にふさわしい者になるか、神になるか、あるいは別の道を行くのか……自分で決めることができると思います。
私は貴方の意思を尊重します。仮に悪魔であることを望んでも、この場は去るのであれば今は追いません。もし貴方が人であることを望み、自身の力を恐れているのなら……万が一があったときには私が責任を持って止めるくらいはしてみせます。
私にできる後押しはこれくらいです。何を選ぶにしても悔いのない選択を。



 アリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)は待ち合わせ時間5分前に指定の場所に到着した。
 ほどなくしてナオト少年が手を振って駆け寄ってくる。
「遅くなってすみません!」
「大丈夫です、今来たばかりですから。では、行きましょうか?」
 アリシアは傍らに相棒の狼ことマリアとともに上野から水道橋へと散策しながら歩いてゆく。そして目的地は後楽園。
 その後ろ、付かず離れずの距離でエージェント数名が2人を見守りながら尾行していた。

 アリシアはナオトと2人きりで話がしたいとエージェントたちへ申し出た。
 散々話し合っても結局これといった結論が出ない状況に、アリシアは……。

『寄って集ってあれこれ言っても決まらないなら、いっそ、ナオトさんの自由意志に委ねてみては?』

 と、呆れながら進言した結果である。
 まったく進展がなかったわけではない。殺処分を唱える者は今では少数派となり、おおむねナオトの保護観察で話が纏まりつつある。
 だが今回のケースは管轄区域では初の事例であり、UDC上野支部のエージェントたちは頑なに慎重論を口にする。
 つまり、ほぼ議論はし尽くされたものの、責任の所在や保護観察中の取り決めなどでごたごたしているわけだ。
 きちんと結論を出すためにも、もう一押しほしいところ。
 なので……。
「さあ、気晴らしにアミューズメント施設で気晴らししましょう! マリアはお留守番よろしくね?」
 いっそ、リラックスして肩の力を抜いてみようという話に落ち着いた。
 係員にマリアを預けたアリシアは、ナオトと一緒に商業施設を見て回ったり、ジェットコースターで大声をあげたり、お化け屋敷でドキドキしたりと、まるでデート気分を味わう。
 楽しい時間はあっという間に過ぎてゆき、いつしか日も傾いてきた。
「そろそろお腹が空いてきませんか?」
 ナオトの問い掛けにアリシアは笑顔で頷く。
「そうですね……こういうときは手軽なものがいいですよね。ファーストフード……ハンバーガーなんていかがです?」
 この提案にナオトもすぐに首肯する。
「だったら、テイクアウトして、あの観覧車の中で食べませんか?」
 ナオトが指差す先に、七色のネオンが輝く大きな観覧車がみえる。
 あそこなら、誰にも邪魔されずに胸の内を明かしやすいだろう。
「ええ、ちょうど夜景も見えるでしょうし、賛成です」
 こうして2人は同じハンバーガーセットをテイクアウトすると、観覧車へいよいよ乗り込んだ。

 観覧車の中は、風の音以外聞こえない静寂が横たわっていた。
 音楽を選べるスイッチもあったが、2人はしばらく東京・上野方面の夜景を黙って眺めながら食事を採り続ける。
 観覧車がそろそろてっぺんへ差し掛かろうとしたころ、アリシアはナオトへ語り掛けた。
「私のような恵まれた立場の者が言っても響かないかもしれませんが……自分が何者であるかなんてことはファクターの一つに過ぎません。人間であれど人に害をなせば厭われる。悪魔であれど人に益をなせば慕われるでしょう。まぁ、そうなれば悪魔でなく神と呼ばれるかもしれませんが……」
 大事なのは、他者にどう思われるか、どう振舞うかが重要だ、とアリシアは唱える。
「貴方はこうして私達と対話し、通じ合うことができています。であれば、貴方が悪魔であろうと、その力でその名にふさわしい者になるか、神になるか、あるいは別の道を行くのか……自分で決めることができると思います。ですので、私は貴方の意思を尊重します」

 ――ナオトさんは、どうしたいですか?

 その問い掛けにむしろ、ナオトが自信なさげに問い掛ける。
「僕は、怪我や病気で苦しむ人々を助けられるヒーローになれるでしょうか?」
 アリシアは微笑みながら答えた。
「仮に悪魔であることを望んでも、この場は去るのであれば今は追いません。もし貴方が人であることを望み、自身の力を恐れているのなら……万が一があったときには私が責任を持って止めるくらいはしてみせます。それに、そうならないために、UDC組織のエージェントの方々が力を貸してくれるはずです」
 ナオトの背中を言葉でそっと、だがしかし確かな手ごたえで押し出すアリシア。
 アリシアの両手がナオトの手を包む。
 その手のぬくもりは、ただの人間のそれであった。
「私にできる後押しはこれくらいです。何を選ぶにしても、悔いのない選択を」
「……ありがとうございます。僕、今日の出来事をずっと忘れずに覚えておきたい。だから、記憶処理をせず、僕はエージェントとして組織に所属しながら、医学の道を目指そうと思います」
 ナオトはこの世界の真実の一端を知り、己の秘密を知った。
 ならば、邪神に苦しめられる人々を救えるのは自分だと。
 それはとても過酷で報われない選択だとアリシアは直感で察した。
 だとしても、ナオトの納得のいく結果が得られるならば、その背を押すまでだ。
「とても素敵なご決断です。険しい道程でしょうが、頑張ってくださいね」
 観覧車が一周を終え、2人は地上へ戻ってきた。
 あとのことはエージェントたちに任せ、アリシアは外で待つ相棒を迎えに行くべく、夜の後楽園の街をカツカツとヒールを鳴らして闊歩してゆくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年03月01日


挿絵イラスト