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打倒、フェンリル!

#シルバーレイン #決戦 #人工島の戦い

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●シルバーレイン
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)によって、オブリビオン『フェンリル』の出現を予知された。
 決戦の地は、兵庫県の人工島『六甲アイランド』。
 『魔狼儀式』によって降臨したフェンリルは、全長50メートルの巨大なエネルギー体で、その力を駆使して破壊の限りを尽くそうとしているようである。
 このフェンリルを抑えるべく、日本に拠点を置く一派の貴種ヴァンパイアと、彼らの配下である従属種ヴァンパイア達が迎撃を行っているものの、フェンリルは『魔狼儀式』の効果によって守られているため、撃破は不可能。
 そのため、まずはフェンリルに力を送り込む『魔狼儀式』の場を守る、オブリビオンの群れと戦う必要があるようだ。
「どうやら、私の出番のようですね♪」
 土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』が、ノリノリな様子で猟兵達の前に現れた。
「みんなから、信頼を得るため、ヤル気になっているようだけど、無茶をしたら、駄目なんだよ」
 ガジルが心配した様子で、眞由璃に声を掛けた。
「その点なら心配はありません。ここで信頼を得る事が出来なければ、首を刎ねられるだけですから!」
 眞由璃がガジルの心配をヨソに、落ち着いた様子でニッコリと笑った。
 この様子では、放っておくと、先陣を切って、突っ込んでいきそうな勢いであった。
 それだけ土蜘蛛の檻を守りたいのかも知れないが、死亡フラグを幾つも立てているような感じになっているため、色々な意味で心配になった。


ゆうきつかさ
 今回の依頼は決戦シナリオです。
 戦いには、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』が参加します。
 『魔狼儀式』の場である兵庫県の人工島『六甲アイランド』では、従属種ヴァンパイア達とソードヴォルフ達が戦っています。
 現時点では、フェンリル側の方が優勢のため、まずはソードヴォルフ達を蹴散らしましょう。
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第1章 集団戦 『ソードヴォルフ』

POW   :    剣狼斬
【日本刀または体から生える刃】が命中した対象を切断する。
SPD   :    無人刀
【刀に宿る残留思念の励起】によって、自身の装備する【日本刀】を遠隔操作(限界距離はレベルの二乗m)しながら、自身も行動できる。
WIZ   :    剣狼の呼び声
【体から生える刃】で武装した【狼型妖獣「剣オオカミ」】の幽霊をレベル×5体乗せた【巨大「剣オオカミ」】を召喚する。

イラスト:天野 英

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

暗都・魎夜
spd
【心情】
兵庫県でフェンリル?
悪い予感しかしねえぞ
うっかり影の城破壊されたら、トビアス出てくる大惨事だろうが!!

【戦闘】
ヴァンパイア達に増援であることを告げ共闘
ヴァンパイアと眞由璃に優しい雨の回復を行いつつ戦闘
「天候操作」「斬撃波」「切断」を使用

眞由璃のことは適宜「庇う」

「念のため聞いとくけど、アレって眞由璃ちゃんの子供とはちがうよな?」
今後のために、分かりやすい目印とか付けた方が良いんじゃないか?
ハチマキつけるとか

「頼りにしているけど、前に出過ぎるなよ? 眞由璃ちゃんが死んだら、それこそ同盟どころじゃなくなるんだから」

「さぁ、新生銀誓館・土蜘蛛・ヴァンパイアの同盟、暴れてやるぜ!」




(兵庫県でフェンリル……か。悪い予感しかしねえぞ。うっかり影の城、破壊されたら、トビアス出てくる大惨事だろうが!!)
 暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)は最悪の結末を脳裏に浮かべながら、兵庫県の人工島『六甲アイランド』に向かった。
「魎夜さぁ~ん♪ 待っていましたよぉ~」
 その場所には、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』が待っており、魎夜の姿に気づいて、元気よく手を振った。
 どうやら、先程まで貴種ヴァンパイア達に事情を説明していたらしく、打倒フェンリルと言う事で話が纏まったらしい。
「つーか、まだ諦めていなかったのか!」
「フェンリル様がいる限り、俺達が優勢なのは、変わらねぇ!」
「それでも、戦うって言うんだったら、命を捨てる覚悟をするんだな!」
 そんな中、ソードヴォルフが物陰から姿を現し、肉の塊と化した従属種ヴァンパイアを放り投げた。
「念のため、聞いとくけど、アレって眞由璃ちゃんの子供とは違うよな?」
 魎夜が気まずい様子で、ソードヴォルフ達に視線を送った。
「まったく別物ですね。だって、可愛くありませんもの。私の子供達は、みんな目が円らです」
 眞由璃がソードヴォルフ達をチラっと見た後、躊躇う事なくキッパリと答えを返した。
「そ、そうなのか。と、とりあえず、今後のために、分かりやすく目印とか付けた方が良いんじゃないか? 例えば、ハチマキつけるとか……。ま、まあ、いいや。余計な事を考えて、死亡フラグを立てる訳にも行かないしな」
 魎夜が途中で言葉を飲み込み、乾いた笑いを響かせた。
「おい、こら! 無視をするんじゃねーよ!」
 その事に苛立ちを覚えたソードヴォルフ達が、日本刀を遠隔操作して、魎夜達に攻撃を仕掛けていった。
「……別に無視しているわけではありませんわ」
 すぐさま、眞由璃が自らの精気を代償にして、12体の土蜘蛛化オブリビオンを召喚した。
 召喚された土蜘蛛オブリビオンは、ソードヴォルフに酷似していたが、確かに……円らな瞳っぽい。
「頼りにしているけど、前に出過ぎるなよ? 眞由璃ちゃんが死んだら、それこそ同盟どころじゃなくなるんだから」
 それに合わせて、魎夜が【ヘヴンリィ・シルバー・ストーム】で、戦場全体に銀色の雨(シルバーレイン)を発動させ、万色の稲妻を落として、ソードヴォルフ達を攻撃し、優しい雨を降らす事で、眞由璃達の傷を癒した。
「ご安心ください。この子達は、とっても強いので、私の出る幕なんてありませんわ」
 そんな中、眞由璃がニコッと笑って、落ち着いた様子で答えを返した。
 実際に、土蜘蛛オブリビオン達は、ソードヴォルフ達より強かった。
 その勢いに乗った従属種ヴァンパイア達が、ソードヴォルフ達に攻撃を仕掛けていった。
「それじゃ、新生銀誓館・土蜘蛛・ヴァンパイアの同盟、暴れてやるぜ!」
 そう言って魎夜が斬撃波を放ち、従属種ヴァンパイア達と連携を取って、ソードヴォルフ達を蹴散らしていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スピネル・クローバルド
アドリブや他猟兵との連携歓迎

■心情
眞由璃さんにヴァンパイアさん達、共闘して下さるなら心強い限りです。
ですが、無茶はさせられませんね、私達が守ってあげませんと。

■行動
ヴァンパイア達と眞由璃さんに、私が猟兵である事を告げ
共闘を申し出ますね。
「皆さん、共にフェンリルを打倒しましょうね」

ソードヴォルフ達に対しては、森葉静隠(UC)を使用して戦います。
戦場を広大な森にしつつ、仲間を木の葉で隠す様にして
敵からの攻撃を逃れる様にしますね。
森の中から『フォレストスナイパー』で
剣オオカミの幽霊を一体ずつ撃破していきます。
巨大「剣オオカミ」に幽霊が一体もいなくなったら
ソードヴォルフ本体へ【スナイパー】で攻撃です。




(眞由璃さんに、ヴァンパイアさん達……、共闘して下さるなら心強い限り。……ですが、無茶はさせられませんね。私達が守ってあげませんと……)
 そんな中、スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)が、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』と合流した。
「こっちですよ~」
 眞由璃は従属種ヴァンパイア達と一緒に、ソードヴォルフの相手をしており、スピネルの存在に気づいて元気よく手を振った。
「おい、こら! ヨソ見をするんじゃねえよ!」
 その間も、ソードヴォルフ達が殺気立った様子で攻撃を仕掛けてきたものの、眞由璃が巧みに蜘蛛糸を操り、手慣れた手つきでキュッと首を締め上げ、返り討ちにしていた。
「み、皆さん、共にフェンリルを打倒しましょうね」
 その手際の良さに言葉を失いながら、スピネルがサクッと気持ちを切り替え、【森葉静隠(ハーミット・イン・フォレスト)】で、自分自身や仲間の姿を隠す木の葉を降らす事で、戦場全体を広大な森と同じ環境に変化させた。
「い、いきなり森が現れやがった!」
「こ、これは……一体、どういう事だ!?」
「とにかく、奴等を探せ! この森の何処かに、必ず隠れているはずだ!」
 その途端、ソードヴォルフ達が動揺した様子で、森の中を突き進んでいった。
(……掛かりましたね!)
 それと同時に、スピネルがフォレストスナイパー(木製の弓)を構え、先頭にしたソードヴォルフを撃ち抜いた。
「……いたぞ! あそこだ!」
 その事に気づいたソードヴォルフが、狼型妖獣『剣オオカミ』の幽霊達を乗せた巨大『剣オオカミ』を召喚した。
 召喚された剣オオカミは、剣オオカミの幽霊達を乗せたまま、スピネルがいる方角に向かって突っ込んできた。
「ここから先は、通行止めですよ?」
 それを迎え撃つようにして、眞由璃が指先から強靭な蜘蛛糸を放ち、剣オオカミ達を捕縛した。
 その間に、スピネルがフォレストスナイパーを構え、剣オオカミ達を召喚したソードヴォルフの脳天を撃ち抜くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
戦闘なら足と手数で勝負するけど、周りに合わせて臨機応変に動くわ。
見切ったり残像を残すように動いたりと、避けるのには多少の自信があるわよ。
集団戦なら死角を減らすために数を減らすのが先決、
あとは一緒に戦う人がいればその人次第かしら。

行動指針としては以下の3通りが主。
1.味方の死角にいる敵を優先して片付ける。
2.範囲攻撃を行なえる味方がいなければ範囲攻撃優先。
3.数を減らすため、止めをさせそうな相手を狙っていく。

台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎


大豪傑・麗刃(サポート)
一人称は『わたし』『麗ちゃん』

右サムライブレイド左日本刀(試しで使ってみたがやはり刀はエンパイア産の方がすぐれているのだ)の二刀流+随行大剣
スーパー変態人時は右サムライブレイド+日本刀、左バスタード+ヒーローソードの四刀流
それらを持っていなければ適当に

大軍を前にいろいろ考えるが結論は「全員やっつければ(斬れば)いいのだ!」

ユーベルコードは基本MS様にお任せだが決まらなければ

ネタ可なら優先度高い順に
ネタキャラとしての矜持>鬼殺し>変態的衝動>絶対零度氷河期到来>わたしのネタを聞け>ギャグ世界の住人>自爆スイッチ>もっと愉快に追いかけっこ>鬼面フラッシュ

ネタ不可なら
剣刃一閃>スーパー変態人


高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
 スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
 普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 一方、他の猟兵達は、従属種ヴァンパイア達と連携を取って、ソードヴォルフ達と戦っていた。
 ソードヴォルフ達は殺気立っており、従属種ヴァンパイアの首元に食らいつき、ケモノのような雄叫びを上げていた。
「何だか、やりたい放題のようね。それだけ、『魔狼儀式』の影響が強まっているせいかも知れないけど……」
 ラムダ・ツァオ(影・f00001)が警戒した様子で、ソードヴォルフ達に視線を送った。
「なんだと、ゴルァ!」
「それじゃ、俺達が弱ぇみたいじゃねーか!」
 その視線に気づいたソードヴォルフ達が、オラオラモードでジリジリと距離を縮めてきた。
「せっかくの読書日和なのに、戦闘に巻き込まれてしまうとは……」
 高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)が、何処か遠くを見つめた。
 出来る事なら、このまま日向ぼっこをしながら、読書と洒落込みたいところだが、そのためにはソードヴォルフ達を倒す必要があった。
 ソードヴォルフ達も、ヤル気満々な様子で、刀をベロベロと舐めており、今にも襲い掛かってきそうな感じであった。
「むむっ、これはひょっとして、わたしの出番か! 運命が、私を呼んでいる! 聞こえるぞ、わたしには……って、台詞を言っている途中で、攻撃をするのはルール違反なのだ!」
 そんな中、大豪傑・麗刃(23歳児・f01156)が右手にサムライブレイド、左手に日本刀を持ったまま、決め台詞を吐く途中で、ソードヴォルフに襲われ、イラっとした様子で斬りつけた。
「コ、コイツ、強ぇ!」
「ネタキャラじゃなかったのか!」
「ひょっとして、決め台詞を邪魔したせいか!?」
 その途端、ソードヴォルフ達が、ドン引きした様子で、必要以上に距離を取った。
「当たり前なのだ。人がせっかく練りに練った台詞を言おうとしている寸前で、わざわざ邪魔をしてきたのだから、みんな刀の錆に変えてやるのだ!」
 麗刃が奇抜なボーズを決めつつ、ソードヴォルフ達に斬りかかっていった。
「さて、始めましょうか」
 すぐさま、ラムダが【纏衣無縫(テンイムホウ)】を発動させ、対ソードヴォルフ用の衣装を纏うと、残像を残しながら、白刃(脇差)をギュッと握り締め、ソードヴォルフ達に斬りかかっていった。
「見た目が変わったくらいで、俺達の攻撃から逃れられると思ったら、大間違いだぞ!」
 ソードヴォルフが苛立ちを隠せない様子で日本刀を振り回し、ラムダを傷つけようとした。
「悪いけど……、この衣装を着ている限り、何をやっても無駄だから……」
 その攻撃を受け流すようにして、間合いを取りながら、再び白刃でソードヴォルフを傷つけた。
「秘技! く、くれ……くれ……みかづき!!」
 それに合わせて、麗刃が【三日月(クレッセント)】を発動させ、全力で剣を振るって、三日月型の衝撃波を放った。
 それは、まるで駄々っ子の如くアレだったが、あまりの気迫にソードヴォルフ達が、あたふたした。
「……仕方がありませんね。早く倒して、読書をするとしましょうか」
 次の瞬間、茉莉が【ウィザード・ミサイル】を発動させ、魔法の力で作り出した炎の矢を雨の如く降らせていった。
 それが容赦なくソードヴォルフ達が身体に突き刺さり、荒れ狂うようにして燃え上がっていった。
 ソードヴォルフ達は、その苦しみから逃れるため、悲鳴を上げて地面を転がったが、余計に炎の矢が身体に突き刺さり、次々と消し炭と化していった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「あらあら、随分お転婆な女王様ね」
後ろにいてほしいVIPほど前に行くのはどうしてなのかしら・・・。

とにかく。
私は距離をとって後方から弓で攻撃。
目標は眞由璃さんの近くで危険な動きをしている敵。
[スナイパー]+[誘導弾]で狙い撃つわ。

万一眞由璃さんが負傷したらユーベルコード【フェアトレード】
呪いの宝珠のヤドリガミから放つ聖なる歌で治療してあげる。
「貴方の命を私の体力で購う、等価どころか大儲けの交換よ?」

治療が終われば敵の狙撃に戻るわね。
敵の心が折れるまで。


瀬河・苺子
pow
【心情】
フェンリル…幾度か姿を見せた危険な敵ですね
それがオブリビオンとして現れるというのは間違いなく非常事態です
何としてでも止めましょう

【眞由璃に】
わたしはお会いしたことないんですが…そもそも当人ではないんですよね
とても不思議な気分ですが、ひとまず今は味方なんですね
「銀誓館の瀬川です。お互い、作戦成功のために頑張りましょう」

【戦闘】
負傷したヴァンパイアさんの回収を行いつつ

「何であなた達はこんなことをするんですか!」

「団体行動」で土蜘蛛やヴァンパイアと連携行動を取る
「部位破壊」「リミッター解除」で確実に敵を倒す

強力な攻撃なら、される前に倒すまでです
ロケットスマッシュでまとめて吹き飛ばします


日向・修一郎
国見も随分とやる気なようでなにより。
俺も同盟と言う選択に責任は取る、と言った以上はやらねぇとな。

まぁ、戦力としては国見の方が俺より強いんだが、なにせ国見は土蜘蛛の頭だ。死なれたら洒落にならん。
と、言うことでUC「死がふたりを分かつまで」だ。
これを国見にかけとけば俺の近くにいる限りまず死亡の問題はほぼないだろう。
あとは、存分に暴れるだけだ!

国見との距離を100m以上離れないようにしつつ【斬撃波】を連射して【弾幕】による【援護射撃】を行う。剣オオカミを弾幕で減らしつつ巨大剣オオカミやソードヴォルフの足を狙い、動きを鈍らせたところを回りの仲間に止めを刺させる。

アドリブ、他の人との絡みは歓迎




「あらあら、随分お転婆な女王様ね。後ろにいてほしいVIPほど前に行くのはどうしてなのかしら……」
 そんな中、ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)が、複雑な気持ちになりつつ、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』に視線を送った。
 眞由璃は最前線で傷つく事も恐れず、ソードヴォルフ達と戦っていた。
「国見も随分と、やる気なようで、なにより。俺も同盟と言う選択に責任は取る、と言った以上はやらねぇとな。まぁ、戦力としては国見の方が俺より強いんだが、なにせ国見は土蜘蛛の頭だ。死なれたら洒落にならん」
 そんな空気を察した日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)が、【「死がふたりを分かつまで」】を発動させ、赤い糸を眞由璃と繋いだ。
「……あら、大胆。ひょっとして、愛の告白ですか?」
 眞由璃が、まんざらでもない様子で、クスッと笑った。
「ふ、ふざけやがって!」
「大人しく死にやがれぇ!」
 その事に苛立ちを覚えたソードヴォルフ達が、狼型妖獣『剣オオカミ』の幽霊を乗せた巨大『剣オオカミ』を召喚し、眞由璃に攻撃を仕掛けていった。
「……!」
 その邪魔をするようにして、ヴィオレッタが【射貫き打ち抜く鋒矢】を構え、ソードヴォルフに誘導弾を撃ち込んだ。
「ぐえっ!」
 その一撃を喰らったソードヴォルフが血反吐を吐き、グッタリと倒れ込んだ。
「まだだっ! まだ終わっちゃいない!」
 続いて修一郎が斬撃波を連射し、弾幕による援護射撃で、剣オオカミ』の幽霊達を蹴散らしていった。
「この先にフェンリルがいるのですね。何としても止めましょう。それにしても、眞由璃さんって、こんな人だったんですか。そもそも、当人に会った事が無いので、何とも言えないのですが……。正直、不思議な気分ですね。……とは言え、味方……なんですよね?」
 瀬河・苺子(人間のゾンビハンター・f36282)が負傷した従属種ヴァンパイア達を回収しながら、眞由璃に問いかけた。
「ええ、味方ですよ♪」
 眞由璃が手際よくソードヴォルフを始末した後、苺子を見つめてニコッと笑った。
「畜生ッ! 余計な事をしやがって!」
「俺達の機嫌を損ねた責任を取ってもらう!」
 ソードヴォルフ達が苛立ちを隠せない様子で、日本刀を握り締め、従属種ヴァンパイア達を斬り捨てた。
「何であなた達は、こんなことをするんですか!」
 苺子がソードヴォルフ達に語り掛けながら、ロケットスマッシュを発動させ、ロケット噴射で超加速したハンマーで、答えを聞く前に蹴散らした。
 おそらく、答えは決まっている。
 従属種ヴァンパイア達が邪魔だから……。
 ただ、それだけの理由だろう。
「何だか迷惑をかけてしまったようですね」
 そんな中、眞由璃が傷ついた身体で、猟兵達に駆け寄り、ニコッと笑った。
 この戦いで結果を残そうと必死なのか、傷つく事も恐れていないようだった。
「……問題ないわ。貴方の命を、私の体力で購うから。等価どころか大儲けの交換よ」
 ヴィオレッタが【フェアトレード】で、呪いの宝珠のヤドリガミから聖歌の音を放ち、眞由璃の傷を治療した。
「……たくっ! キリがないな」
 その間に、修一郎が細雪(仕込み杖型の長剣)で、ソードヴォルフ達の足を斬りつけ、先に進む道を切り開いた。
「……おや? これは一体?」
 その途端、眞由璃がキョトンとした表情を浮かべ、不思議そうに首を傾げた。
 いつの間にか、花園に迷い込んでしまったらしく、ピンク色の霧が掛かっていた。
 それは『魔狼儀式』によって作り出された幻であったが、その中にはソードヴォルフ達の姿もあり、どれがホンモノで、どれがニセモノなのか、分からないほどリアルであった。
 だが、この花園の何処かに、『魔狼儀式』の場が存在している事は、確実。
 その場所を見つけ出すため、猟兵達は幻惑に惑わされないようにしながら、魔狼儀式の場を探して、花園の中を突き進んでいくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『幻惑の花園』

POW   :    花ごと蹴散らし突き進む

SPD   :    花粉を吸わないよう防御して進む

WIZ   :    花粉の作用を解毒して進む

👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

スピネル・クローバルド
アドリブや他猟兵との連携歓迎

■心情
これは、幻惑の花園でしょうか……。
惑わされない様に注意しないといけませんね。

■行動
花粉の毒は、水で湿らせたガーゼを口元に当てて直接吸わない様に注意しつつ
【毒耐性】で耐えながら進みますね。
ユーベルコード「ハイドスナイプ」を使用しながら進みます。
【迷彩】で背景に擬態して、ソードヴォルフ達に狙われない様にしますね。

花園の中で分かれ道などがあれば
【野生の勘】で正しそうな道へと向かって行き、【学習力】で
今までに来た道のりを覚えておき、迷わない様に注意しますね。

「こんな幻に惑わされるほど、私は甘くありませんよ!」


ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「毒の花粉…なかなか厄介そうだけれど」

まずは[結界術]で周囲に空気の泡の結界を張って花粉が入らないようにするわね。
そしてそれでも入ってくるのなら[環境耐性][毒耐性]でごり押しよ。

あとはユーベルコード【ブルー・インフェルノ】。
進行方向に帯状にプラズマを放って花粉を焼き切って、そこを一気に進むわね。


ミルフィ・クロノラヴィット
アドリブ連携歓迎

飛び入りの様で
不躾では
ございますが
わたくしも微力ながら
皆様や眞由璃様の
お力になれればと…

先ず
眞由璃様
若しくは
仲間の方に
『魔狼儀式の場所を見つけ出せ』と
命令して頂き
UC発動
全ての技能をレベル100にし

【情報収集】し探索
通った各所に目印等付け
迷わぬ様に

花粉の作用は
【毒耐性】や
周囲を【浄化】し中和

また
蹴散らせそうな花は
自身の
『アームドクロックワークス』を展開し
『炎』の【属性攻撃】を込めての
【誘導弾】の【一斉発射】や
大剣
【ジャバウォックの爪牙】も使い
【切断】や【なぎ払い】で
蹴散らし進行

それっぽい所を見つけたら
連絡

『眞由璃様、お気持ちは解りますが…くれぐれも先んじて無茶をなさらぬ様に…』


日向・修一郎
しかし、確かに言い回しがそれっぽかったけど愛の告白と間違われるとはな。
妻帯者の7人子持ちだってのに、他の女に愛の告白したなんて言ったら嫁に
ぶっ殺されるわ(苦笑)。
…このUCも誤解されないように何とかしねぇとなぁ(汗)。

と言うことで引き続き「死がふたりを分かつまで」を国見に対して使用。
自分はスーパーロボット・ダイヒューガーに乗って花粉を防ぎつつ【誘導弾】の【弾幕】で敵と幻を判別し【斬撃波】で引き続き攻撃をしていく。
敵からの攻撃は可能な限りダイヒューガーで受け止めカバーリング。
ある程度時間経過で花の作用が解毒できてきたら敵がいる方向へと進んでいき魔狼儀式の場を探す。


アドリブ、他の人との絡みは歓迎


暗都・魎夜
spd
【心情】
魔狼儀式を守る仕掛って訳か?
たしかに昔とは一味違うな
でも、こっちだって昔とは一味とふた味も違うってこと見せてやる

【移動】
・「天候操作」で雨を降らせて花粉が飛散しにくいようにする
・「息止め」で花粉を吸わないようにして進む

ストームブリンガーを舐めるなよ?

【土蜘蛛達に】
「眞由璃ちゃん、そっちの状況はどうだ?」
視界が悪いので同士討ちが発生しかねない状況だ
その辺は気を付けて進みたい所
また、自分が見ているのが幻覚でないかを確認する意味で、ちょいちょい会話をする


「索敵」「暗視」「闇に紛れる」を使用して、フェンリルの気配を探る
儀式の場に近づいたら、猟兵たちに警戒を促す


高階・茉莉
アドリブや他猟兵との連携歓迎

●心情
素敵な花園ですね……ですがこれは幻惑でしょうか。
惑わされて、元の世界に戻れなくならない様に気を付けておかないといけませんね。

●行動
『童話の披露会』を使用して進みますね。
眞由璃さんも回復の範囲内に入る様にしつつ、
絵本からの天使の祈りで治癒を行いながら進みますね。
花粉は【息止め】で極力吸わない様に注意しておき
もし花粉を吸っても【毒耐性】で解毒しておくことにします。

「眞由璃さん、お気を付けて下さいね。あまり離れ過ぎない様にお願いします」

【視力】も駆使して、遠くまで見渡す様にしながら
進めそうな道を進む様にしますね。


瀬河・苺子
【心情】
魔狼儀式を止めに来たはずですが……思いもしなかった光景ですね
とは言え、文字通り目に見える通りのものではありません
最大限の警戒で向かいましょう

【移動】
「リミッター解除」「息止め」を用いて、花粉を受けないようにして儀式に向かって進む
「索敵」「失せ物探し」を用いて、不意打ちに警戒

(少し状況は違いますが……危険地帯を移動して行軍するのはジハード救援作戦を思い出します)
(もう10年前、中学生の時だったでしょうか。奇しくも姿は同じですけど)

【土蜘蛛達に】
彼らが幻覚で混乱しないよう、「団体行動」を用いて指揮を補助

「この件が終わったら平和な花畑に行きませんか、眞由璃さん。しばらくすれば花見の季節です」




「世の中には不思議な事もありますね。いきなり沢山の花に包まれるなんて……」
 土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』は色取り取りの花に囲まれ、興味津々な様子で辺りを見回した。
 どの花も見た事がないモノで、この世のモノとは思えなかった。
「これは……思いもしなかった光景ですね」
 その美しさに心を奪われながら、瀬河・苺子(人間のゾンビハンター・f36282)がゴクンと唾を飲み込んだ。
 まるで天国にいるような心地よさに包まれているため、今が戦闘中である事を忘れてしまいそうになった。
「どうやら、すべて幻のようですね。このまま惑わされて、元の場所に戻れなくならないようにしなくては……」
 高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)が自分自身に言い聞かせながら絵本を広げ、【童話の披露会(ドウワノヒロウカイ)】を発動させた。
 次の瞬間、絵本の中から天使が飛び出し、祈りを捧げる事で、眞由璃達を治癒していった。
「きっと、辺りに漂っている毒の鱗粉が原因ね。全部、防ぐのは難しそうだけど何とかしておかないと……」
 ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)が結界術で泡の結界を張り、辺りに漂う花粉から身を守った。
「……でしたら、惑わされない様に注意しないといけませんね」
 一方、スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)は【ハイドスナイプ】で花園に紛れ込み、警戒した様子で辺りを見回した。
 毒耐性のおかげで、幻惑の影響を受けづらくなっているためか、ホンモノとニセモノの区別をする事が出来た。
 どうやら、まわりにいるソードヴォルフの大半が幻のようだが、その中にホンモノも混ざっているため、油断をする事が出来なかった。
「なるほど、魔狼儀式を守る仕掛けって訳か。確かに昔とは一味違うな。だったら、だったら、こっちだって昔とは一味もふた味も違うってこと見せてやる」
 すぐさま、暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)が天候操作で雨を降らせ、花粉が飛散する事を防いだ。
「わたくしも微力ながら、協力させていただきます。まずは、わたくしに『魔狼儀式の場所を見つけ出せ』と命令していただけますか?」
 その間に、ミルフィ・クロノラヴィット(メイドオブホワイトラビット・f20031)が、眞由璃に指示を求めた。
「それでは、フェンリルの力を弱めるため、魔狼儀式の場所を見つけ出してもらえますか?」
 その気持ちに応えるようにして、眞由璃がミルフィに指示を出した。
「了解しました。わたくしに、お任せください」
 それと同時に、【パーフェクト・クロックラビットメイド】が発動し、ミルフィの背中に悪魔の翼が生えた。
 その翼を利用してミルフィが空を飛び、魔狼儀式の場を探しつつ、周囲を浄化しながら、花園の中を進んでいった。
「もう10年ほど前の事になりますが、こうやって危険地帯を移動して行軍するのは、ジハード救援作戦の時以来かも知れませんね」
 その後に続くようにして、苺子がリミッターを解除し、息を止めながら、花粉の影響を受けないようにしつつ、魔狼儀式の場を目指して花園を駆け抜けた。
「それにしても、まさか愛の告白と間違われてしまうとはな。確かに、言い回しが、それっぽかったけど、妻帯者の7人子持ちだってのに、他の女に愛の告白をしたなんて言ったら、嫁にぶっ殺される」
 そんな中、日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)が最悪の事態を想像しながら、【「死がふたりを分かつまで」】を発動させ、赤い糸で眞由璃と繋がった。
「もしくは、殺し合いになりそうですね♪」
 眞由璃が本気とも冗談とも取れる感じで、ボソリと呟いた。
「い、いや、本当に勘弁してくれ。最終的に、俺が血祭りにあげられてしまう」
 修一郎が青ざめた表情を浮かべ、気まずい様子で頭を抱えた。
 最終的に、すべての責任を負う形で、袋叩きにされそうな気がするため、嫌な汗が止まらなくなった。
「確かに、そうですね。みんなと仲良くするべきですし、せっかくなら一緒に料理を作りたいと思っていますから……」
 眞由璃がのほほんとした様子で、ニコッと笑った。
「ま、まあ、とにかく、無茶はするなよ」
 修一郎が、釜茹でにされる自分の姿を想像しながら、気持ちを切り替えるようにして、ソードヴォルフ達に視線を送った。
「おいコラ! 何を観てやがる!」
「ここは俺達の聖域っ! 勝手に近づいてイイ場所じゃねぇぞ!」
「それでも先に進むって言うのであれば、容赦はしねぇ! テメエ等の命で償ってもらう!」
 その視線に気づいたソードヴォルフ達が大群を引き連れ、オラオラモードで猟兵達に迫ってきた。
 だが、その大半は幻惑によって作り出されたニセモノ。
 その事を気づかれないようにするため、ホンモノのソードヴォルフ達が混ざっていた。
「……仕方ありませんね。ならば私も、やるべき事を、やるだけです……!」
 眞由璃がソードヴォルフ達に冷たい視線を送り、蜘蛛糸を操って容赦なく切り裂いた。
 その中には、幻によって作り出されたソードヴォルフ達も混ざっていたものの、眞由璃には些細な問題であった。
「ふ、ふざけやがって!」
「俺達の本気を見せてやる!」
「この大軍を相手にして、命を捨てる覚悟があるなら、掛かってきやがれ!」
 その事に腹を立てたソードヴォルフ達が、ニセモノ達を引き連れ、猟兵達に襲いかかった。
「随分と馬鹿にされたものね。この程度の幻で足止め出来ると思われていたなんて……」
 その間に、ヴィオレッタが【ブルー・インフェルノ】の詠唱を終え、蒼炎属性の電離プラズマを直線上に放って、ソードヴォルフ達を蹴散らした。
「こんな幻に惑わされるほど、私は甘くありませんよ!」
 その隙をつくようにして、スピネルが聖樹の大弓を構え、ソードヴォルフの身体を射抜いた。
「眞由璃さん、なるべく傍にいてくださいね」
 そんな中、茉莉が心配した様子で眞由璃に声を掛け、再び【童話の披露会(ドウワノヒロウカイ)】を発動させた。
 次の瞬間、絵本の中から悪魔が飛び出し、ソードヴォルフ達を引っ掻いた。
「あ、はい、大丈夫です。とっても頼もしい騎士様がいますので」
 眞由璃が蜘蛛糸を操り、ソードヴォルフを仕留めた。
 それに合わせて、修一郎がスーパーロボット・改造超人ダイヒューガーに乗って花粉を防ぎ、誘導弾の弾幕でホンモノとニセモノを判別しつつ、斬撃波を繰り出し、ソードヴォルフ達を蹴散らした。
「眞由璃ちゃん、そっちの状況はどうだ?」
 一方、魎夜は索敵と暗視を駆使して、ソードヴォルフ達を蹴散らし、眞由璃に対して問いかけた。
「あまり、よくありませんね。まだ魔狼儀式の場所が分かっていませんし……」
 眞由璃が困った様子で、残念そうに溜息を洩らした。
「おそらく、魔狼儀式の場は、この先です。そうでなければ、ここまで邪魔をする必要もないと思いますし……」
 スピネルが野生の勘を信じて、ソードヴォルフ達を蹴散らしながら、花園の中を突き進んでいった。
「皆様、こちらです! 魔狼儀式の場は、この先です!」
 その間に、ミルフィは魔狼儀式の場を見つけ、眞由璃達を呼び集めた。
 魔狼儀式の場には、沢山のソードヴォルフが集まっており、興奮した様子で鼻息を荒くさせていた。
「ここは俺達に任せて、先に行け!」
 それを迎え撃つようにして、従属種ヴァンパイア達が次々と飛び出し、ソードヴォルフ達の首元に食らいついていった。
「こんな時に言うのは、場違いかも知れませんが、この件が終わったら平和な花畑に行きませんか、眞由璃さん。しばらくすれば花見の季節です」
 苺子がソードヴォルフ達を蹴散らしながら、眞由璃を守るようにして陣取った。
「そんな事を言ったら、死亡フラグを立てているようなモノですよ。それよりも生きてここから帰りましょう。そうすれば、何処にだっていく事が出来ます。それでは、私達の力をフェンリルに見せつけてやりましょう」
 眞由璃が覚悟を決めた様子で仲間達に声を掛け、魔狼儀式の場に攻撃を仕掛けていった。
「ならば、お任せください。この時のために、力を温存しておきましたので!」
 その気持ちに応えるようにして、ミルフィがアームドクロックワークス(各部が分離・変形する時計仕掛の兵装)を展開し、炎の属性攻撃を込め、魔狼儀式の中心部を狙って、誘導弾を一斉発射した。
 それが雨の如く降り注ぎ、魔狼儀式の場が吹き飛んだ。
「グガ……ガガガ……ガァァァァァァァァァァァァ!」
 その影響でフェンリルが苦しそうに鳴き声を響かせ、地響きを立てながら八つ当たり気味に、近くにいた従属種ヴァンパイアや、ソードヴォルフ達を蹴散らしていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『フェンリル』

POW   :    破裂の赫眼
【視線】が命中した部位に【不可視のエネルギー】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
SPD   :    魔炎光線
【口腔内でのエネルギー】のチャージ時間に応じ、無限に攻撃対象数が増加する【魔炎光線】を放つ。
WIZ   :    魔狼の呼び声
【引き裂いた空間の裂け目】から、戦場全体に「敵味方を識別する【血に餓えたゴーストウルフの群れ】」を放ち、ダメージと【出血】の状態異常を与える。

イラスト:田中 健一

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アニカ・エドフェルト(サポート)
『よろしく、おねがいします。』
 オラトリオのサウンドソルジャー×聖者、6歳の女です。
 普段の口調は「読点やや多め(わたし、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、あわてた時は「読点少なめ(わたし、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ルドラ・ヴォルテクス(サポート)
それは亡霊。
オブリビオンを狩りに現れ、狩が終わると忽然と姿を消してしまい、捉える事はできない。
もう肉体的な終焉は迎えた筈だが、その意志が、平穏な世界を破壊する者に終わりを告げに再臨させているのだと言う。

戦闘は嵐のように激しく、されど、無言のまま、生前のものと思しき武器やUCが振るわれる。

復興の妨げになるものがあると、力を振るい障害を破壊するが、たちまちの内に砂塵の向こうに消え、言葉を発する事はない。

主な武器は生前所持していた武器類、ユーベルコードは制限なく使用可能。

※ 他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。


エリック・ガルベルト(サポート)
連携・苦戦・ネタ歓迎!
性格:面倒見がいい、若干目立ちたがり、子供好きの青年。

「お手伝いは必要ですか?」

基本的な戦い方はダッシュで敵の懐に入り、早業による拳・脚での乱打ですね。遠距離攻撃として闘気での衝撃波も使いますよ。

敵の攻撃に対しては第六感、見切り、オーラ防御、受け流し、武器落としを駆使して対処します。

現地民が周りにいる時は、住民の保護を優先し、負傷者には祈りの力と医術で治療や救助活動を行います。

ヴァンパイア由来の力(「血」と入るUC等)は周りに住民がいる時やピンチでなければ使いたくありませんね。悲惨な結末となるので…

その他UCは何でも使い、他の猟兵への迷惑行為はしません。

他はお任せです!




「あれが……敵か」
 ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)はフェンリルを倒すため、仲間達と共に人工島にやってきた。
 人工島では、従属種ヴァンパイア達がフェンリルに攻撃を仕掛けており、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』が土蜘蛛化オブリビオン達を召喚し、猟兵達と力を合わせて戦っている最中だった。
 しかし、フェンリルの力は強く、従属種ヴァンパイアや土蜘蛛化オブリビオンでは相手にならず、次々と返り討ちに遭って肉の塊と化していた。
「だいぶ苦戦をしているようですね」
 アニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)が、気まずい様子で汗を流した。
 フェンリルとの戦いで、従属種ヴァンパイアは半数以上が倒され、土蜘蛛化オブリビオン達は全滅しかけていた。
 それでも、逃げる事なく戦っているものの、このままでは無駄に数を減らすだけだった。
「どうやら、お手伝いが必要のようですね。……任せてください。このまま放っておく訳にも行きませんので……」
 そんな空気を察したエリック・ガルベルト(聖拳・f35891)が、ダッシュでフェンリルの懐に潜り込み、早業でパンチとキックを繰り出した。
「ウォォォォォォォォォン!」
 その事に腹を立てたフェンリルが鋭い爪を振り下ろし、引き裂いた空間の裂け目から血に飢えたゴーストウルフの群れを出現させた。
 空間の裂け目から出現したゴーストウルフ達は、唸り声を響かせながら、次々と地面を蹴って猟兵達に襲いかかった。
「……クッ!」
 即座に、エリックが第六感を駆使して、ゴーストウルフの攻撃を見切り、オーラ防御を展開しながら、衝撃波を繰り出した。
 だが、ゴーストウルフ達はまったく怯んでおらず、本能の赴くままエリックに飛び掛かっていた。
「俺達にも手伝わせてくれ!」
「このまま、やられてばかりじゃ、あいつらに笑われちまう!」
 その事に危機感を覚えた従属種ヴァンパイア達が、エリックの身代わりになって、ゴーストウルフ達の攻撃を喰らった。
「わたしも負けてはいられませんね!」
 その間に、アニカが【飛翔天使(フライングエンジェル)】を発動させ、全身を翼のオーラで覆って、フェンリルに突っ込んでいった。
「……!」
 その事に危機感を覚えたフェンリルが、アニカを睨みつける事で、不可視のエネルギーを流し込もうとしたが、彼女を捉える事は出来なかった。
「出来るものなら……止めてみせろ!!」
 その隙をつくようにして、ルドラが【不可抗の蹂躙戦者(ジャガンナート)】を発動させ、止め処なきジャガンナートに変身すると、圧倒的な蹂躙行為で攻撃し、フェンリルの注意を引いた。
「柔らかな風よ、傷を包みて、癒しを与えよ」
 その間に、エリックが【銀色のそよ風(ズィーヴァーン・ブリーゼ)】で淡く光る暖かなそよ風を発生させ、自分の身を守ってくれた従属種ヴァンパイア達の傷を高速治療するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ミルフィ・クロノラヴィット
アドリブ連携歓迎

フェンリル…
強大な力もさる事ながら…
にしても
『デカい』ですわね…☆

味方や
眞由璃様と連携

『アームドクロックワークス』を展開
大剣【ジャバウォックの爪牙】も持ち
【破魔】の【属性攻撃】を込めての
【砲撃】や【呪殺弾】【誘導弾】の【一斉発射】や
大剣での
【切断】や【なぎ払い】等の
剣戟、
UCで巨大ロボに搭乗し
あらん限りの攻撃を行い
(UCで攻撃の際は味方を巻き込まない様&眞由璃を庇う様に)

敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】【結界術】【オーラ防御】で
防御・回避

『眞由璃様の御力は、頼もしい限りではございますが…危険と感じたら、無理せず後退を…皆様もわたくしも、貴女様の御身を案じておりますが故…』


スピネル・クローバルド
アドリブや他猟兵との連携歓迎

■心情
とうとうフェンリルのお出ましですか。
ですが魔狼儀式が破壊された今なら、撃破のチャンスですね!

■行動
「眞由璃さん、無茶はしないで下さいね。今は私達猟兵を信じて下さい」
と、眞由璃さんは優先的に【かばう】で守る様にします。
私は、ステルス・ハンティング(UC)を使用しますね。
UCの能力の背景への擬態と【迷彩】の効果で
敵の目を欺きつつ、敵の死角を突いて『フォレストスナイパー』で攻撃します。
「どんな巨体な相手であれ、私達は怯む訳にはいきませんよ!」

敵の魔狼の呼び声に対しては、
私も【範囲攻撃】で纏めてゴーストウルフを攻撃したり
【乱れ撃ち】で一掃したりして対処しますね。


ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「さて、これで最後かしら」

あれだけ巨大な目標なら遠くからも見えるわよね。
数キロ離れたところまで移動。
そして建物などの影に隠れつつ、10秒の集中。
そしてユーベルコード【千里眼撃ち】
「狙い撃ちよ」

目標は敵の攻撃手段が集中する目や口。
味方への攻撃のそぶりが見えたところで射撃するわ。
[スナイパー+誘導弾]付きの射程12キロ以上の矢よ。
「攻撃なら顔が一番効くわよ?フェンリルさん」

射撃後はすぐに場所を移動。
新たなポジションからの射撃。
これを繰り返すわね。


暗都・魎夜
spd
苺子(f36282)と
【心情】
フェンリル、何度か戦ったことがあるのとそこまで大きく対処は変わらねえ
クソ強いから気を付けろ、としか言えねえ相手だ
「苺子、大丈夫か?」

「…軽口叩けるなら大丈夫そうだな」
「よっしゃぁ!行くぜ、眞由璃、苺子」

【戦闘】
チャージ時間を与えたら味方の土蜘蛛とヴァンパイアが危ねえ
口を中心に攻撃を叩き込んでチャージを止める

「先制攻撃」「2回攻撃」で全力の拳を叩き込む
「見切り」で魔炎光線を回避しつつ「かばう」

「師匠が言ってたぜ、"仲間の絆は最強の武器"ってな。フェンリル、たとえてめえがどでかい壁だとしても、立ちふさがるならぶっ飛ばす!」

神戸の街も、影の城も、壊させはしねえ!


瀬河・苺子
pow
暗都・魎夜(f35256)と参加
【心情】
フェンリル……やはり、破壊そのものとしか言えない恐ろしさです
昔倒した相手でも、やはり足は竦んじゃいます

「師匠、お言葉ですがわたしにもそうでしたし、眞由璃さんにも過保護じゃないですか?
そういうのおじさん臭いですよ?」
「眞由璃さんもそう思いません?」

おたおたする師匠の姿を見て平常心を取り戻す

「はい、ここからはわたしの戦いです。リベレイション!」

【戦闘】
視線は「見切り」で回避
「部位破壊」で確実に動きを止めて「捨て身の一撃」を叩き込みます

「人々を守るためにも、眞由璃さん達と楽しく遊ぶためにも、あなたを倒します!」
この手の約束をした銀誓館の能力者は強いのです


高階・茉莉
アドリブ・他猟兵との連携歓迎

●心情
フェンリル、なんて壮大な存在なのでしょう。
ですが『魔狼儀式』を破壊した今なら、私達にも勝機はあります。
眞由璃さんも、頑張りましょうね。

●行動
無限の文字列(UC)を使用して戦いますね。
【高速詠唱】で素早く詠唱し、【スナイパー】でフェンリルに向けて本をかざし
【属性攻撃】で光属性を強化して【全力魔法】で一気に攻撃していきますね。
眞由璃さんとも【集団戦術】で一緒に戦って、戦闘を有利に進めますね。

敵の魔狼の呼び声には
私もUCを【多重詠唱】で唱え、【範囲攻撃】で
ゴーストウルフを纏めて倒しますね。
出血を受けたら【医術】で応急手当をしておきます。


日向・修一郎
さて、こいつを見るのは本当久しぶりだなぁ!
躾の悪い犬っころはお仕置きだ!

例のごとく国見にUC「死がふたりを分かつまで」を使用。
ゴーストウルフの片付けは任されたから国見は他をよろしく!
と言っても100m以内にはいてくれよ?

その後は国見の動きに合わせつつ【斬撃波】、【誘導弾】の【弾幕】でフェンリルの引き裂いた空間の裂け目から出るゴーストウルフを集中攻撃。
出てすぐなら散らばる前に一網打尽できるからな。
万が一逃がして攻撃食らってもダイヒューガーなら出血はない。
フェンリルの動きが鈍ったら攻撃を受け止めて動きを封じ、そこへ味方に一斉攻撃させる。

さて、帰ったら嫁に血祭りにされないようになんとかしねぇとな。




「とうとうフェンリルのお出ましですか。……とは言え、魔狼儀式が破壊された今なら、撃破のチャンスですね。ただし、眞由璃さんは無茶をしないで下さい」
 一方、スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)は眞由璃をかばいながら、警告混じりに呟いた。
「その点なら、ご安心ください。皆さんに御心配をかけないように、借りてきた猫になります」
 眞由璃がニコッと笑って、にゃーんとポーズを取った。
「……にしても、『デカい』ですわね☆」
 ミルフィ・クロノラヴィット(メイドオブホワイトラビット・f20031)が、フェンリルを見上げた。
 フェンリルは全長50mほどあり、溢れ出した破壊エネルギーが、辺りに散ってバチバチと音を鳴らしていた。
「こいつを見るのは本当久しぶりだなぁ! 躾の悪い犬っころは、お仕置きだ!」
 そんな中、日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)が、【「死がふたりを分かつまで」】で赤い糸を眞由璃に繋いだ。
「つまり、フェンリルを躾けて……飼うという事ですね。ですが、大丈夫でしょうか。銀誓館の校則的に、マズイ気が……」
 眞由璃が蜘蛛糸で巨大な首輪を作った後、気まずい様子で汗を流した。
 それ以外にも、餌代や、散歩の問題もあるため、全生徒を集めて、真剣に話し合う必要がありそうである。
「いや、これ以上、敵を増やすような真似をしないでくれ。何だか分からないが、銀誓館を破壊しまくっているフェンリルを前にして、崩れ落ちる俺の姿しか思い浮かんでいないから……」
 その事に危機感を覚えた修一郎が、眞由璃にツッコミを入れた。
 そもそもフェンリルを支配下に置く事自体あり得ない事ではあるものの、万が一出来た場合は巡り巡って責任を取らされ、串刺し刑にされそうな感じであった。
「と、とにかく、『魔狼儀式』を破壊した今なら、私達にも勝機はあります。眞由璃さんも、頑張りましょうね」
 そんな空気を察した高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)が、フェンリルと戦う事を優先させた。
 だが、この状況では何となく別の方向性で頑張ってしまいそうな気がしたため、嫌な汗が止まらなくなった。
「それじゃ、いくわよ。もう戦いが始まっているのだから、ここで話し合っている暇なんて無いわ」
 その間に、ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)が気持ちを集中させ、【千里眼射ち】でフェンリルの身体を撃ち抜いた。
「グルルルルルルゥ……!」
 その一撃を喰らったフェンリルが力任せに空間を引き裂き、その裂け目から血に飢えたゴーストウルフの群れを出現させた。
「散らばる前に、蹴散らすぞ!」
 すぐさま、修一郎が空間の裂け目を狙って、斬撃波の誘導弾で弾幕を張り、ゴーストウルフ達を蹴散らしていった。
 それに合わせて、茉莉が眞由璃と連携を取りつつ、【無限の文字列(ムゲンノモジレツ)】を多重詠唱で唱え、本に記された文字から範囲攻撃で光を放った。
 続いて、スピネルが範囲攻撃で木の矢を乱れ撃ち、ゴーストウルフ達を仕留めていった。
「……眞由璃様。眞由璃様の御力は、頼もしい限りではございますが……。危険と感じたら、無理せず後退を……。皆様もわたくしも、貴女様の御身を案じておりますが故……」
 そんな中、ミルフィが心配した様子で、眞由璃に声を掛けた。
「……ですが、これも信頼を得るため。出来るだけ多くの敵を倒さなければ、皆さんの信頼を得る事など出来ません」
 眞由璃が巧みに蜘蛛糸を操りながら、自分の身を守る事に集中した。
 しかし、ゴーストウルフの群れは、空間の裂け目を通って、次々と姿を現し、猟兵達に襲いかかってきた。
「こうなったら、フェンリル本体を討つ事だけを考えましょう。例え、どんな巨体な相手であっても、私達が力を合わせれば、倒す事が出来ると思うので」
 次の瞬間、スピネルが【ステルス・ハンティング】でオーラを放ち、周囲と同系色の見えづらい姿に変身すると、フェンリルの目を欺き、死角に回り込むと、フォレストスナイパー(木製の弓)を構えて、容赦なく撃ち抜いた。
「無限に連なる太古の呪文よ、その力で邪悪なるものを退けなさい!」
 続いて、茉莉がフェンリルに向けて本をかざし【無限の文字列(ムゲンノモジレツ)】を高速詠唱すると、属性攻撃で強化した光を全力魔法で放って、フェンリルの身体を光に包んで傷つけた。
「グルルルルルッ!」
 次の瞬間、フェンリルが唸り声を響かせながら、口腔内でエネルギーをチャージし始めた。
「随分と怒っているようだけど、この状況で攻撃に集中するのは、得策ではないと思うわよ」
 その隙をつくようにして、ヴィオレッタが再び【千里眼射ち】を発動させ、誘導弾の効果を宿した矢で、フェンリルの口を狙い撃った。
「グガガガガッ!」
 その途端、フェンリルが反射的に口を閉じ、暴発したエネルギーを喰らって、血の雨を降らせた。
「それでは巨大戦と参りましょうか!」
 その間に、ミルフィが【ナイトオブホワイト・モードデュエル】でアームドクロックワークス(時計仕掛の兵装)を巨大ロボに変形させて騎乗し、破魔の属性攻撃を込めて、呪殺弾や誘導弾を一斉砲撃した後、大剣【ジャバウォックの爪牙】を握り締め、フェンリルの身体を切り裂いた。
「グギ……ギギギ……」
 その痛みから逃れるようにして、フェンリルがミルフィに体当たりを食らわせようとしたものの、それが残像であったため、そのままバランスを崩して倒れ込んだ。


「……破壊そのものとしか言えない恐ろしさですね。昔、倒した相手でも、やはり足は竦んじゃいます」
 そんな中、瀬河・苺子(人間のゾンビハンター・f36282)が、フェンリルに視線を送った。
 フェンリルは苛立ちを隠せない様子でムクッと起き上がり、八つ当たり気味に従属種ヴァンパイア達を蹴散らしていた。
「まあ、クソ強いから気を付けろ、としか言えねえ相手だしな。それでも、何度か戦った事のある相手だから、何とかなるだろう」
 その事に気づいた暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)が、フェンリルの死角に回り込んだ。
 幸い、フェンリルは従属種ヴァンパイア達を蹴散らす事に全力を注いでおり、魎夜の存在には気づいていなかった。
「だいぶフェンリルも弱っています。この地で散っていった者達の死を無駄にしないためにも、必ずフェンリルを倒しましょう」
 そう言いつつも、眞由璃が蜘蛛糸で使った首輪を握り締めた。
 ある程度、フェンリルを弱らせれば、柴犬程度の大きさになると思っているのか、蜘蛛糸で作った首輪が最初に見た時よりも、ずいぶん小さくなっていた。
「よっしゃぁ! 行くぜ、眞由璃、苺子」
 その事に気づかぬまま、魎夜が先制連続攻撃を仕掛け、全力の拳をフェンリルに叩き込んだ。
「ウォォォォォォォォォォォン!」
 次の瞬間、フェンリルが咆哮を響かせ、エネルギー波を解き放った。
「……おっと! 苺子、大丈夫か?」
 即座に、魎夜がエネルギー波を見切り、岩陰に身を隠しながら、苺子達の無事を確認した。
「師匠、お言葉ですが、この程度の攻撃でやられるほど、弱くはありません。少しか保護過ぎませんか?」
 苺子が眞由璃と一緒に、巨大な岩の後ろに隠れ、呆れた様子で答えを返した。
「まあ、それだけ軽口を叩ければ大丈夫だな」
 魎夜がホッとした様子で、フェンリルの注意を引いた。
「グルルルルッ!」
 それと同時に、フェンリルが苺子をジロリと睨みつけ、不可視のエネルギーを流し込もうとした。
「ここからは、わたしの戦いです。眞由璃さん、飼うのは諦めてください。人々を守るためにも、眞由璃さん達と楽しく遊ぶためにも、あなたを倒します!」
 苺子が不可視のエネルギーを見切って、【リベレイション】で英霊を憑依させ、部位破壊で動きを止めつつ、捨て身の一撃を叩き込んだ。
「えっ? やっぱり、倒してしまうのですか!?」
 眞由璃が思わず本音を漏らしながら、驚いた様子で目を丸くさせた。
 この様子で、隙を見てフェンリルを捕獲するつもりでいたのだろう。
 フェンリルと戯れる幸せハッピーな未来図が、音を立てて崩れ落ちた。
「……師匠が言ってたぜ。『仲間の絆は最強の武器』ってな。フェンリル、たとえてめえが、どでかい壁だとしても、立ちふさがるならぶっ飛ばす! 神戸の街も、影の城も、壊させはしねえ!」
 そんな中、魎夜が【太陽のエアライド(サンシャイン・ドライブ)】を仕掛け、熱き魂を宿した炎の拳をフェンリルに叩き込んだ。
「グオォォォォォォォォォォォォン!」
 次の瞬間、フェンリルの身体が勢いよく燃え上がり、断末魔と共に弾け飛んだ。
 その途端、戦いの勝利を確信した従属種ヴァンパイア達が、勝利の雄叫びを上げるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年02月14日


挿絵イラスト