4
ただ甘いものが食べたいだけなんです(作者 川内主将)
#サクラミラージュ
#オーバーロード歓迎
#プレイング受付中
#通常0、サポート3、オーバーロード0
⊕
タグの編集
現在は作者のみ編集可能です。
🔒公式タグは編集できません。
|
🔒
#サクラミラージュ
|
#オーバーロード歓迎
|
#プレイング受付中
|
#通常0、サポート3、オーバーロード0
|
帝都に住む女子のお話をしようか。
サクラミラージュ、帝都の街角にはいちごパフェや甘み100%の漉し餡桜餅など、たくさんの絶品を食べられるスイーツカフェというものがあって、彼女はそこの常連さんであったのだよ。
ただ数年前、友人たちをそこで偶発的に発生した爆破テロで亡くしてしまって。その悲しみを今はもう乗り越えられた、とそう思ってしまっていたのだけど。
「……臨時、休業?」
最近近くに不審な人物が出没していたというのでその店は今日休み。悲しい出来事を忘れない為に毎日訪れていたそのカフェ、今日は楽しめないのだよ。まあまた明日通えばいいか、と思いはするけれど。
「貴女、悲しくはないの?」
ああ、影朧がそんなことを恨めし気に囁くから!
「今も悲しいよ」
そんなことするから今更な復讐心が生まれてしまうんだ!
「ならそれでいいじゃない、貴女の理不尽な怒りを解き放ちなさいよ」
叶わぬ復讐。何故なら犯人はもう、この世にはいないんだ。影朧も似たような境遇があって、爆発に巻き込まれて死んでいたもんだから。
「…あぁ、」
だから、叶わぬ願いを京子が口にするんだと。
「甘い物が、食べたいなあ」
「残念ながら彼女の願いは叶いません」
悲しいことですけど、その過去ばかりはこの予兆だけではどうしようもありません――それが宙に浮くグリモア猟兵の答え。學徒の服を着こんで、椅子の上に降り立って、名を東・よるはと申せば。
「わたくしの故郷、サクラミラージュに点在する帝都の有名なカフェですが、その近くへのテレポートから1分後に爆発。近くの都民が大勢巻き込まれ死亡します」
そんな急ぎ過ぎた未来を宣ったものだからやってきた猟兵たちもまあびっくり、それじゃどうしようもないじゃないか、否しかし。
「幸い誰がそれを行うかは割り出せました。帝都の学校に通う、18歳の京子という女の子です…彼女は影朧、オブリビオンに憑依されて、寂しさのままにその力を振るうようです」
その悲しさは、一緒に甘い物を楽しむ友を失った悲劇から来たもの。だからあのカフェもまた、後々リニューアルして新装開店したのだという。要は再度の爆発を、それも被害者自身の手で引き起こされてしまう因果を止めろというお話。
「彼女を影朧から解放することは可能です。それが叶えばオブリビオン退治にまで持っていけますから――ただ前述の通り、最初は時間がそれを許してくれません。理由がどうあろうが、まず強引に止めることから始めてください。目印はピンクの着物にピンクの花飾りです」
勤勉にもそう語るのだ、この猟兵は。ではどうする、強引に止めたとして、具体的には何をすればいい?
「…彼女の願いは叶わないといいました。甘い物を友達と一緒に食べる願いは」
それこそ臨時休業が解かれない限りは――。
「そうですね、例えば…わたくしなら、奇跡があってもいいんじゃないかなと思いますよ」
ああ、そういうことか。
「超弩級戦力が未然に爆破を阻止して、それを偶然、店主さんに見られる、とかね」
やはり、未来を変えられるのは猟兵だけだ。紫のミニグリモアキューブを左手に載せて、ほらくるり。
「桜の世まで幾千里、旅は道連れさあどうぞ」
川内主将
お世話になっております。川内主将です。今日からまた通常運転です、殲神封神大戦お疲れ様でした!
全3章構成で、影朧に憑依された帝都住みの京子の行動を阻止し、その執着を弱めて憑依から解放、影朧を倒すことが目的になります。甘い物の恨みって恐ろしいですよね。
京子はピンクの着物を着ており、ロングの黒髪にピンクの花飾りを差し込んでいます。幸い近くまでテレポートで到着できるようですから、探すのは簡単だと思います。
それでは、皆さんの桜吹くプレイングをお待ちしています!
第1章 冒険
『平和的なばかりでは得られない』
|
|
POW | 死なない程度に力技。 |
SPD | ハッタリやカマ掛けで情報を引き出す。 |
WIZ | 良心に訴えかける。 |
👑7 |
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴 |
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
四王天・焔
アドリブや他猟兵との連携歓迎
■心情
友人を失った悲しみは大きい物だと思うけど
だからと言って自暴自棄になってしまってはいけないと思うよ。
これ以上悲しみを繰り返さない様に、此処で爆発を止めて見せるね!
■行動
ピンクの着物にピンクの花飾りを付けた少女を見つけて
時間も無いからすぐに話し掛けるね。
「ここのスイーツカフェ好きなんだね、焔も甘い物は大好きだよ」
「今は臨時休業みたいだけど、きっとすぐに店が開く時が来ると思うから
その時は焔と一緒に食べに来よう!」
そう言い『四王神楽唄』を歌い京子さんを落ち着かせるね。
「どうかな、焔の歌……上手だった?」
この歌の力で、影朧の影響を抑える事が出来れば幸いだよ。
ああ、一分が始まる。
「どこかな、どこかな?」
テレポートに導かれ、桜の世に降り立つ無邪気な声、紫の瞳。ふんわり狐火の和服を身に纏い四王天・焔が帝都の美しい景色を見る。視線はあちこち、目印を探しててくてく。その先に見えたるは、お話にあったピンクの着物、ピンクの花飾りの京子。
「あっ、見つけた! ねえねえ!」
余程びっくりしたか、或いは取り憑いた影朧が瞬間的に猟兵の存在を認めたか、振り返ってみる京子なのである。
「ここのスイーツカフェ好きなんだね、焔も甘い物は大好きだよ」
無邪気な声がよく通る。その声に聴き入りながらも、目の前にちょうど見えたカフェの戸にかけられた臨時休業の文字がどうしても悲しき女子の心を負の方向に走らせる。
「…うん、ちょうど食べたかった絶品があって、甘み100%の漉し餡桜餅って言うんだけど…でも、今日はやってないみたい。だから、悲しくて、」
だから、爆発させてしまいましょうよ、と影朧が囁いて、だから心が膨れてしまうのだと。
でも、自暴自棄になろうとした京子を見て、それではいけないと考えたから。だから、手を繋ぐのだよ。
「え?」
「そうだね…今は臨時休業みたいだけど、きっとすぐに店が開く時が来ると思うから。その時は焔と一緒に食べに来よう!」
驚いたことだろう、それでも。
「焔の希望の歌、最後まで聴いてね」
安心させる為に。これ以上悲しみを繰り返させない為に。響けや響け清浄なる歌声――これこそは四王神楽唄、希望を運び慈しみを齎す世にも美しい歌。
肉体の怠ささえ吹き飛ばせ、この希望はかの影朧の復讐心にもよく届く。
(…なんだろう、ずっと聴いていたくなる歌だ)
取り憑かれたその意識の奥底から、潜む影朧の声が聴こえる気がする、ああ、やめて寂しさを奪わないで、と。
「どうかな、焔の歌……上手だった?」
上手だったよ、と一瞬我に返ることが叶ったその心。影響はまだまだ拭い去れぬが、早くからそれが弱まり始めた確信が持てて、安堵する妖の薔薇の焔である。
大成功
🔵🔵🔵
ルゥ・アイシテ
おいしい味は、思い出すと寂しくなるよね。
辛いことや思い通りにはならないことが有るたびに、こんな世界なくなっちゃえ!と思うことは人間として自然な心かもだけど。失ったあとで、今よりもっと辛くなるよ?
残りあと1分。もう少し猶予がほしいかな。UCと[カリスマオーラ]で、京子と向き合うよ。
京子、こっちを見て!
ルゥの瞳に宿る力で、誘惑。手をつないで、(素肌を通して伝わる熱、私の胸の鼓動)ルゥも生きてるから、ルゥの命、感じて!
京子の行動回数を奪い続けて、爆破を阻止。制限時間を無期限延長。
触れていれば寂しくないよ。
京子が安心するまで、ルゥはそばにいる。
一番いい夢を見させてあげるよとは彼女のキャッチフレーズだったか。
「ねえ。おいしい味は、思い出すと寂しくなるよね」
それに気づかせようとするはルゥ・アイシテ、今を時めく刹那主義アイドル。影朧の影響が今また少し強くなりだした京子と相対するその姿がどうしても眩しく見えて、スタアのオーラが溢れておいでだ。
「寂しく…ああ、ほんとだ、寂しいなあ」
見ていたいのに、宿るオブリビオンがそうさせてくれない。今だって辛いのは、確かに否定できないものなのだよ。
「辛いことや思い通りにはならないことが有るたびに、こんな世界なくなっちゃえ!と思うことは人間として自然な心かもだけど。失ったあとで、今よりもっと辛くなるよ?」
「もっと、辛くなる…それは、嫌だな」
そう、今だって京子の身が勝手に動き出してしまえば、きっと後悔のみでは済まないのだから。それでも彼女の手が伸びてしまう――。
揺れるルゥの瞳。最早一分の端がそこまで近づいてきていると知れ、このままではいけないと瞬間的にその力が発せられ。
「京子、こっちを見て!」
手と手を繋ぎましょ、ほら届いたぞ。肌身に触れては纏わりついて精気をむさぼることの意味が垣間見える――否、ここでは精気を行動の一つ一つとしてみよう。途端にまた京子の瞳が正気に戻ったり、爆破の意志が宿ったりを繰り返し。
「や、あぇ、えっ?」
「ルゥも生きてるから、ルゥの命、感じて!」
幾度も幾度も影朧が狙うその機会は奪われ続け、これではまたもどかしくなるばかりだ。猶予は確かに無期限にまで伸びるように思える――これこそはルゥの瞳に宿る力の一端、時を延ばす為の手段としても十分。
「触れていれば寂しくないよ。京子が安心するまで、ルゥはそばにいる」
言葉で以て更に安心させよ。おかげさまで京子はまた落ち着きを取り戻しながら、ぎゅっと手を繋がれたまま、見守られている。
「側に…いる、んだ。…安心するね」
もししびれを切らす程の余裕が影朧にあるのだとしても、きっと大丈夫。ルゥは微笑んで居るのである、確かに京子の表情は、もう少しで十分に正気を取り戻すと感じたので。
大成功
🔵🔵🔵
菊石・光
全ての事の始まりに還すのだな?だが、何度繰り返しても同じ結果に収束する。
特異点であるお前が変わらない限りはな。
タイムリミット1分。大丈夫だ、なんとかする。
京子が繰り返す悪夢の内に何を見ようとも、爆破の被害が出る前に止めよう。
テレポート直後、UCで京子の元まで飛び、その異能の発現を阻止しよう。
阻止してる最中に[映し灯火]を落とし現場を照らしてしまう。
囚われるな!炎と煙の中に京子は居ない。
京子の手は、たとえ炎の痛みに耐えれても、どこにも届くことはない。幻の中の、友にも犯人にも、どこにも。
店が元に戻ろうと、去った者は帰ってこない。
新たな被害者が出るような事が有れば、辛くなるのは京子自身だ。
爆破を阻止しつつ、騒いでいれば店の人が気づくかもしれない。
こうなったら[眼刺し]!店主あたりの視線をこちらに引き寄せろ!京子の意識が店主の方に逸れた隙きに、御用だ!
店主!縄か何か拘束できそうな物を持ってきてくれ。私は犯人じゃない猟兵だ。事件中だ。
京子を落ち着かせるために甘い物でも出してもらえたら助かるのだが?
誰の深層心理より舞い降りた。
「タイムリミット1分。大丈夫だ、なんとかする」
全ての事の始まりに還すのは誰の意志だ。ああ、京子がいよいよ再度心を囚われようとしている。和らぐそれを影朧がまるで許さず抵抗するかのよう。しかして菊石・光はこうも仰せる。何度繰り返しても同じ結果に収束する。特異点であるお前が変わらない限りはな――心の浮き沈みが繰り返す光景のすぐ傍まで飛んで行け。虚無界より出し光がそれを可能にするのだ、合言葉はこの通り。
「アクセル、灼熱メーターアップ――」
飛翔せし炎は紅葉に様変わり、辿り着くまでに時間はかかるまい。秋の訪れとも呼べそうなこれこそは、『ルクス』の超新星たる輝きと知るがいい。目に映すは京子がまた臨時休業の店舗に向けて手を伸ばす有様。大丈夫、力づくでもいい、もとより阻止しなくてはと覚悟を決めていた。
ところであなた、何か落としましたよ。
「何っ!?」
ああ、残滓を描いたか。照らした場所、京子のすぐ傍。光は強く発せられこれでは前を見るにも、
「囚われるな! 炎と煙の中に京子は居ない!」
叫びのみが響くだけだ――ええ、ええ――京子の腕が足が燃えているがそれさえも映し灯火が起こせるまやかし。痛みも無し、ただ京子の穏やかな悲しみを映すばかり。友人にも犯人にも届くことなどありやしない。
それらが過ぎ去りし過去だというので、どうしようもないのは自明の理。でもそうだ、これ幸いか、京子は自分を見失わず悲しめているではないか。その様を見ていて、最後の砦はこう思うことだろう。
「そうだ。店が元に戻ろうと、去った者は帰ってこない」
言葉にもしたことだろう。今また腕を影朧に操られようとしているところの京子が振り返り。
「新たな被害者が出るような事が有れば、辛くなるのは京子自身だ。それを忘れるな」
「あ……」
これ以上犠牲を出すわけにいかないのだ、これ以上悲しみを感じさせるわけにはいかないのだ。この言の葉もまた、京子の悲しみに染み渡って、さあ暴走を完全に止める時が来る。
灯火を拾い上げてみれば、そこに現れる店主と思しき人。紫の和服を着こなした、セミロングの黒髪。
「これは、いったい何が起こっているのかしら…」
不安げな顔が辺りを見回しているようだ――ああ、桜のみならず紅葉が舞う様子にさえ困惑している。
「こうなったら――[眼刺し]!」
悪目立ちで目を引くにはいい機会なのだろうよ――それとも仕舞うには大きすぎるか。ハッと店主がそれを見る――その流れで京子が店主を見る。
「えっ、店主さん。今はやってないんじゃ――」
「御用だ」
さあ上手に取り押さえてみよう、影朧にもうその手綱を握らせはしない。本来なら眼刺しはへし折ってしまいたい理由がある、でも縋るしかない理由もある。
「店主!縄か何か拘束できそうな物を持ってきてくれ。私は犯人じゃない猟兵だ。今は事件中でな」
全ては猟兵――世界を渡り護る運命。
「京子を落ち着かせるために、甘い物でも出してもらえたら助かるのだが?」
慌てる店主に、召喚獣が宣ってみせる。
成功
🔵🔵🔴
第2章 日常
『甘いモノはお好きですか?』
|
|
POW | 目指せ、メニュー全制覇! |
SPD | お気に入りの一品を味わう |
WIZ | お店のお薦めをいただく |
👑5 |
🔵🔵🔴 |
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ただ縄で縛るにはきつすぎると店主が仰るので。
「自分は悪いことをしました」
ええ、白の着物の帯の予備でぐーるぐるされた京子の姿がある。臨時休業であるはずの店内だ、しかし事が事なので猟兵たち共々店内に案内されたことだろう。店の外観もとても良いものだが、内装まで清潔とあっては人が大勢来るのも仕方なし。
「そっか、京子ちゃんは寂しかったのね。だからあんな風になってしまったの」
猟兵たちによる説明はしっかりとなされ、セミロングの店主さんも納得の表情。超弩級戦力たる猟兵がここに駆け付けたのであれば、心配は凡そあるまいよ。
では、今度は影朧を京子から切り離してみよう。キーは甘い物を京子と一緒に食べてあげること。
「そうだ、あなたたちも折角だし、何か食べてみる? 常連さんを助けてくれるんだもの、お礼はたくさんしないとね」
何もこの店お薦めのいちごパフェ、甘み100%の漉し餡桜餅だけじゃない。ここには絶品の甘味がたくさんある。どんな食べ物が並んでいるか…和菓子、洋菓子、全てが想像に難くない。
ついでに召し上がってしまえ、思い切り。影朧の影響がこうして完全に鳴りを潜めた今、京子もそれを享受してくれるだろうから。
四王天・焔
アドリブや他猟兵との連携歓迎
■心情
京子さんを、影朧から切り離して解放させてあげなきゃね。
折角だし、焔もこの店の甘い物を一緒に食べて楽しみたいな。
■行動
焔は、この店のお薦めのいちごパフェを頂こうかな。
「お薦めってだけあるから、どんな物が出て来るんだろう。楽しみだなー!」
「わぁ、とても美味しそうなパフェ!苺が宝石みたいで凄く綺麗だね!」
京子さんと一緒に甘い物を食べて、楽しもうね。
「京子さんも、ここのパフェを食べたらきっと心も落ち着くと思うよ」
苺パフェを食べて感想も述べてあげようね。
「とっても甘酸っぱくて、幸せな気分になるなぁ。こんな絶品を食べたのも久しぶりだよ」
後は影朧が襲って来るのに備えるね。
根底にあるものはわくわくだとも。
「ねえねえ京子さん! この店のお薦めのいちごパフェ、一緒に食べてみようよ!」
焔の無邪気さと純粋さがまた京子の心を拾い上げる。
「お薦めってだけあるから、どんな物が出て来るんだろう。楽しみだなー!」
「えっ…でも、いいの?」
先のことがあって、遠慮がちにする様を認めたとしても。
「折角だし、焔もこの店の甘い物を一緒に食べて楽しみたいって思ったの。京子さんも、ここのパフェを食べたらきっと心も落ち着くと思うよ!」
件のパフェをお盆に乗せて持ってきた店主にいいよねと頷けば、解ける白の着物の帯。忽ち解放された京子、そして猟兵…二人の目に映るのは、一番下にサクサクのクッキーのピースを敷いて、いちごのムースと生クリームを交互に重ねた有様がグラスの中、そして上層にはふんわり美味しいいちごのトッピングに、頂上には桜の花びらを模したピンク色のチョコレート。
「わぁ、とても美味しそうなパフェ!苺が宝石みたいで凄く綺麗だね!」
「うん。桜の花びらのチョコレートも、可愛いよね…ムースにクリームもとろっとろで!」
宝石のように輝ける大正の一席、時代の絶品。一緒にわくわくに胸を膨らませるだけで、あれよあれよと言う間に京子の心が跳ねそうだ、焔もそれに気付けばにこりと京子に笑ってみせて。
「どうぞ召し上がれ」
そう言って笑う店主にお礼を言って、二人でいただきます。スプーンで救ってみろ輝きを、口に運んで乗せてみるだけで心に馴染んで溶けていくようだ。世界を味わうひとときに頬が落ちる。
「ん〜! とっても甘くて美味しいな! 苺のジューシーさも、ムースの甘さも、クリームの舌触りも、ぜんぶぜんぶ食べちゃいたいくらい!」
「ほんとに! 何度でも食べたくなるよ…!」
ああ、幸せが高まる。刻が降り積もる。
「とっても甘酸っぱくて、幸せな気分になるなぁ。こんな絶品を食べたのも久しぶりだよ」
「うん。自分も、一緒にこれを食べることができて嬉しい」
記憶せよ、体感せよ。豊かで穏やかで、満たされるような瞬間。魂を込めて、影朧を出迎える準備は如何ですか。
成功
🔵🔵🔴