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殲神封神大戦⑲〜黄巾穿つ星となれ

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦⑲ #大賢良師『張角』

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#大賢良師『張角』


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●塞がる張角を討て
「打倒、張角です! その為にこれから、祭壇砦攻め作戦を開始したいと思います!」
 ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)の元気な声がグリモアベースに通っていく。今や遅しと待ちわびた最終決戦。これからの数日が封神武侠界の命運を分けることになる。
「結界が解除されたことで、私達は張角の元へと攻め込むことができるようになりました! しかし、さすがに張角もタダで折れてはくれません。今、張角は仙界の広大な草原『太平道』に陣を敷き、配下の黄巾オブリビオンの軍勢と共に私達を待ち構えています。そこには木製の簡素な砦でありながら『異門同胞』の威力を高める祭壇にもなっている『祭壇砦』というものがあり、張角はその中で籠城戦を繰り広げようとしているようですね。砦の内部は当然ながら黄巾オブリビオンだらけです! 彼らを蹴散らして砦を登り、張角の元まで辿り着かなければなりません!」
 最後の最後で物量戦だ。あるいは、猟兵達が此処までに相当疲弊していることを見抜いての戦略かもしれない。
「お疲れのところもあるでしょう。しかしこの数日で全ての決着がつきます。ここで最後の一頑張りを見せなければ、お正月を丸々潰して戦ってきたこれまでが全て水の泡になってしまいます! 私も全力で皆さんを支援します。ですのでここはもう一度、奮起して張角の元へと辿り着きましょう! 戦争が終わればまたきっと楽しいことが待っているはずです! その時に後悔をしないように! 全力で! この戦いを乗り切りましょう!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 プレイングがどんなもの飛んでくるかは一切分からずOPだけ叩きつけています。さてさてどうなりますかね。

●フラグメント詳細
 第1章:ボス戦『大賢良師『張角』』
 張角は砦の中にいますので外部からの攻撃は……あまり届かないかも?
 いや、やりようによっては届きそうな気もするのでそこは皆さんの腕の見せどころです。
 通常ルートはまあ普通に乗り込んでボッコボコにして上がっていく感じですかね。

 というわけで、ポイントは以下です。
 プレイングボーナス……祭壇砦の黄巾オブリビオンの軍勢に対処しつつ、張角と戦う(先制攻撃はありません)

 あとはなんやかんやでよろしくお願いしますよー。
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第1章 ボス戦 『大賢良師『張角』』

POW   :    戦術宝貝「黄巾力士」
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【巨人兵士型宝貝「黄巾力士」】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD   :    黄巾三巨頭
戦闘用の、自身と同じ強さの【妖術を操る地公将軍『張宝』】と【武芸に長けた人公将軍『張梁』】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ   :    黄巾之檄
【「蒼天已死 黄天當立」の檄文】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。

イラスト:藍

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
武器:漆黒風

こっちは砦攻め。しかして、集団は変わらず。
なら、今回はこの手で。

潜入前にUCを使用。そして、中へ入ったら集団の攻撃はわざとくらい、そのあとになぎ払っていきましょうか。
ええ、強化に生命力、いただきました。
進むごとに強くなるし傷は回復するし活力は漲る。

四悪霊の前にオブリビオン集団置いたのが間違いですよー。
ははは、実は私も『陰海月&霹靂と過ごす正月』潰されて頭にきてたのでねー。

というわけですねー、張角には四天霊障(地形破壊つき)の押し潰しもプレゼントしますよー。



●一迅、漆黒の風が薙ぐ
「異門同胞――黄巾の民よ、私の望む平和の道、カタストロフを阻む猟兵共を討て! 蒼天已死 黄天當立(そうてんすでにしす こうてんまさにたつ)!」
「「「オオオオオオオオオオオ!!!」」」
 湧き上がる黄巾オブリビオン達。共感の波状効果により腕力、脚力、敏捷、知性――戦闘におけるあらゆる力を向上させて砦を満たし守る。全ては大賢良師、張角の御許に在り。この結束力は揺るぎようがない。
(集団、砦……今回はこの手でいきましょう)
 馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)が打つ一手はその身を投げ打つ。而して四悪霊の因果あらば、
『因果は巡りて回る。どこまでも』
 踏み込んだ先、黄巾の群れだ。多種多様な剣の類を持ち寄って、頭、首、腕、胴、足、と刃の届く至る箇所を斬りつけ袋叩きにしていく。
 最早その姿、黄巾に埋もれて見えぬか――なれど義透は動き出す。斬った傍から再生し、階段を踏み上がるように戦闘力を増強して黄巾の群れを押し上げ跳ね返す。
「強化に生命力吸収、様々ですよー。四悪霊の前にオブリビオン集団を置くなんて、大賢良師の名が泣きますねー」
 然る後、漆黒風を投擲、薙ぎ払う。張角の檄を受けた者達は一撃耐えて斬りかかり、義透の肩を捌いて腹を貫いた。
 強化の程度が等しくあらば、尚強化すればよいだけのこと。一度は膝をついた義透は再び立ち上がり、再び黄巾の群れを薙ぎ払う。二投の漆黒風は耐えず、生命力を奪われた黄巾共はついに力尽きた。倒れた者達が道となり、義透は黄巾の階段を駆け上がっていく。
 縋る者も構わぬ、波寄せる者も構わぬ。攻撃を受け続け、戦闘力を増強し続けるあまり膂力で圧倒し始めた義透は黄巾の群れを払い除けながら諸悪の根源、張角の元へ。
「私の前に立つか、猟兵――!」
「ははは、実は私も『陰海月&霹靂と過ごす正月』を潰されて頭にきてたのでねー」
 その笑みは静かな獄であった。両手に揃えた漆黒風を投げると同時、四天霊障を叩きつける。ばりばりと天井までも破る霊障は見えずとも存在感を示し、張角へと迫り征く。
「ぐぅっ……おおぉぉっ!!」
 杖を構えるか、守りは利かぬ。神速の域に達していた漆黒風は張角の体へクロスに突き刺さり肉を抉って貫通すると、残りを霊障が跳ね飛ばして壁まで押し潰す。
「っ……おのれ、猟兵……!」
「一ついいことを教えましょうか。蒼天此処に在り、黄天當に落つ……いい天気ですねー」
 薄暗くじめじめした砦の最上に爽やかな風。見上げれば空は蒼く広かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜刀神・鏡介
ようやくの張角戦。真正面から砦を攻めるのも一つの手だが……それで消耗したくはないしな。別の道を探してみよう

砦の外側にて、神刀の封印を解放。神気によって身体能力を強化
敵がいるなら予め斬撃波で幾らか倒しておき、跳躍からの登攀で砦の上部へ

砦の中心部。張角がいると思われる箇所の上部で肆の秘剣【黒衝閃】を発動して、天井をぶち抜いて一気に急襲をしかけよう。もし張角に当たらなくとも周辺の軍勢は倒せるだろう
その後、敵が体勢を整える前に手近な出入り口を斬撃波で崩して援軍を阻止。張角に集中できる状況を整えてから一気に斬りかかる
張角(ロボ)の攻撃を受け流し、体勢を崩した所で跳躍。頭に向けて再度【黒衝閃】を叩き込む



●張角ロボ、見参
 長かった、とは誰もが感じることだろう。殊に正月から始まった戦であることがより大きな負荷を猟兵達に与えている。
 故に張角と相見える機会を得た夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は、ようやく、との感慨を持つに至る。正面に砦。溢れんばかりの黄巾が居る。彼らが湧き出る泉でもあるのか、溢れた者達は鏡介を認めると、剣を片手に襲い掛かってきた。
「神刀――解放」
 見つかったのであれば長居は無用だ。早急に事を進めるべく鏡介が封印を解放した神刀【無仭】、森羅万象を断つ力は己が真に斬ると定めたもののみを斬り捨てる。
 斬空一閃、鏡介は突撃と同時に斬撃波を水平に撃ち出した。円弧の衝撃は空を裂いて黄巾の軍勢に向かう。対し彼らは剣の一振りを幾重にも重ねて迎え撃ち、斬撃波を押し留めんとした。
 多勢に無勢、しかし勝ったのは無勢のほうだ。斬る――その意志は張角を前にして鋼より硬く、真に忠実な黄巾の軍勢であっても抗うことは叶わなかった。砦の外に集結していた勢力が瞬間的に無となって、鏡介が跳躍、外壁を登攀するだけの隙を生み出す。
(……おっと、こいつはいい仕事だ)
 先駆けた猟兵がいたと聞いたが――その者は張角と相対し、地形の一部を奪っていた。空からの襲撃を防ぐはずだった天井が消えて、砦の最上部に飛び出した鏡介の眼下にははっきりと張角の姿が見て取れる。
 砦に群れる黄巾の姿も多数あったが構うことはない。
「剛刃に依って地を穿つ――肆の秘剣【黒衝閃】」
 黒き落雷の如し。穿つことに特化した落下からの刺突に、殺気を感じ取った張角は杖を捧げ、
「次は空か――」
「遅い!」
 張角の反応は悪かった。ただ、命を託すべき大賢良師を殺させはしないと黄巾共が僅かに足掻いた。張角が押し退けられて、ほんの少しだけ軸のずれた刺突は眉間より鼻筋、顎髭の一切を貫き杖まで真っ二つに砕いて床を直撃、破壊して一切を階下に落とす。
「うぐぉぉぉぉ……戦術宝貝『黄巾力士』よ! 私に……力を……!」
 張角の傍に備えられていた宝貝は同じく落ちた階に転がっていた。張角がそれに手を伸ばす間、鏡介は空間を掌握し出入り口に斬撃波を飛ばす。新たに上ってくる者達の足音が響いていたが、斬撃波で断ち切られた柱が揺れて天井が崩落し、後続を断った。
 その場の黄巾共は落下の衝撃で全て倒れ、今は鏡介と、自身の身長の二倍に達するロボへと変形した張角のみ。集中――張角の腕の振りに反応して鏡介が刀を低く構えて飛び出す。
 溜め込まれた鋼鉄の拳が振り出されてきた。正面、鏡介を打ち飛ばさんとする勢いだ。だが愚直。鏡介はギリギリまで見極めてから刹那、刃を側面より打ち当てて受け流す。ぐらつく巨体に鏡介は跳躍し壁を蹴って頭上へと回ると、
「肆の秘剣――【黒衝閃】!」
 次は外さぬと。身の丈にしては随分と小ぢんまりした頭部へ一刺、腕力を以って豪快に叩き込んだ。長き刃は脳天よりロボとなった張角の胸部付近まで深々突き刺し、抜いた後には空洞から力が漏れ出して変形が解ける。
「わ、たしの……黄巾力士が、破れ、る……など…………!」
 頭頂部より額を伝う流血を右手で押し留めながら、張角は分離して転がった宝貝を見遣る。ダメージの大部分を肩代わりしたであろう宝貝は亀裂が生じると断面滑らかに真っ二つになり、張角は屈辱に浸るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

中小路・楓椛
ごきげんよう、ダゴン焼き屋です。最終攻略目標は手加減の必要が一切必要無いようですね?

黄を制する蒼は居なくとも、赤が黄に負けると誰が決めたのでしょう?

装備【ばーざい】全技能行使、【長い金属片?】を同期し【神罰・呪詛・封印を解く・限界突破】併用にてUC【こる・ばるぷす】起動、別の宇宙(セカイ)より宇宙開闢原初の神の焔たるクォークグルーオンプラズマを神威召喚。
黄巾軍勢を中心に効果範囲の空間の素粒子全てを一切の曇り翳り無き太陽(アカ)の概念をもって「沸騰」させ、電離状態にします。

立て籠る張角は…他の方の活躍が期待できますし仮に生存していても追撃はやめておきましょう。私は空気を読む事もある狐なのです。



●旅の暇に曇り翳り無きアカを見て
 がらがらがら、戦場に屋台曳く車輪の音があった。ダゴン焼き屋、中小路・楓椛(ダゴン焼き普及委員会会長・f29038)は商売の兆しあらば何処にだって赴くし、商売敵あらば何処へでも駆けつけ事を為す。安息地たる世界群の一つをカタストロフに導く張角はその最上と言える存在だ。
「最終攻略目標は手加減の必要が一切必要無いようですね?」
 砦を臨む。屋根が削がれて内部でも破壊が起こっていることが壁の亀裂から読み取れる。先に入った猟兵達は相当な大暴れをしているとあって、楓椛も後れを取るわけにはいかなかった。
 破れた壁から見え隠れする黄巾共、また砦の下層で滞留する黄巾共が盛り立つ。張角が檄でも飛ばしたか――それもまた良き。
 楓椛はユーベルコード発動の鍵、まさに鍵に見える銀の髪留めに意識を同期させ、焜鉾「ばーざい」を術式発動杖代わりに掲げると、
「彼方の炎を……拝借!」
 呼び声高く空へ木霊する高速詠唱が別次元の宙の扉を開く。高度な科学文明を以ってしても解明しきれていない宇宙開闢原初の神の焔、クォークグルーオンプラズマ。その一端が現れると、神とも魔ともつかぬ封印が解かれて戦場が俄かに沸き立った。
 今頃彼らは、存在の一切を灼かれているんですよねえ、と、ふと。肉や骨ではない。細胞ですらなく、分子、原子を超えた先にある素粒子を灼き尽くす「アカ」の概念。張角は蒼の敗北を見ていただろうが、果たして赤の突出までを予見していただろうか。

 物量を積み重ねても神には勝てぬ、魔にも勝てぬ。戦力を向上させても限界を突破すれば抗えぬ。黄巾が滅される。滅された後に残るのは白き静謐だ。張角は沈黙を破るはずもないが――虫の息でも追撃を望まないのは、共に戦場に立つ仲間達への餞である。
 惜しみなく出し尽くした。楓椛にとってはそれで十分。黄巾が滅される様を見られれば十二分。

 がらがらがら、屋台は去っていく。次は何処へ――勝利の余韻に浸りながら、くたびれてしまった地を転々とするのもいいのかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒木・摩那
これはもうかき集めるだけかき集めたようです。
この下全部が黄巾オブリビオンなわけですね。

ただ、数はいても飛べない軍隊に砦とあっては、攻めるに容易いです。
矢が届かない高空からのダイブで張角を狙います。

ドローン『マリオネット』を高空に対空して、張角の砦を調査します。
砦の構造や張角の位置が判明したら、マジカルボード『アキレウス』に乗って、高空から砦に急降下。
矢や弾は【受け流し】つつ、UC【乱舞雷花】で魔法剣『緋月絢爛』を変換して、砦を制圧。
ヨーヨー『エクリプス』で張角を【重量攻撃】して吹き飛ばします。



●全ては白に還っていく
 何かが去った跡だった。それだけは黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)にも理解できた。
 砦に集結した張角と黄巾オブリビオンを一網打尽とすべく、空に着眼した摩那は索敵ドローン『マリオネット』を飛ばしていた。撃ち落とされぬよう高所より俯瞰した映像によると、申し訳程度の外壁の内側はただ空間が広がるのみで、その隅に辛うじて立ち上がることのできている張角の姿がある。
 元々簡素な作りだったとは言え、こうも壊滅的な被害を受けているのは何かしら異次元の存在が通り過ぎた後に違いなかった。現象不明の何かしら。今はそう結論付けて飛び込むしかない。摩那はマジカルボード『アキレウス』をかっ飛ばして空中飛行すると、開いた空より砦内部へ急降下。
「……ぅぅう……おぉお…………黄巾、三巨頭、揃いて…………一切を、祓え……!」
 その身は続く猟兵の猛攻に耐えられないと悟り、己の力と同等の黄巾三巨頭、張宝と張梁を召喚する。宙より飛来したプラズマも、その時その場にいなかった彼らを滅することはできていない。地に妖術、人に武芸、二人の将が並び立つ。
 迫る摩那に矢を射る張梁。羽ばたく鳥でさえ射抜く眼力が摩那を捉える。しかし地上より撃たれる矢は元より想定済みで、魔法剣『緋月絢爛』を薙ぎ下ろして受け流し逸らしていくと、そのまま二の斬撃で魔法剣を投げ放つ。
『励起。昇圧、帯電を確認……散開!』
 ルーンの力を得た魔法剣が七色に分割され戦場に降り注ぐ。張宝の妖術がそれを退けようとしていたが、高圧電流によって結び付けられた花びらはそれ以上散ってしまうことはなく、電流の網が黄巾三巨頭を纏めて捕えてしまう。
「ぉごおおぉっ……!!」
 電流に触れたが最後、張角は二将に見放されて孤立する。黄巾オブリビオンが守っていた砦も今は夢の中。
「飛べない賢者はただの人です。大人しく――消えてください」
 摩那を中心にヨーヨー『エクリプス』が描くは公転軌道。宇宙に潜む超重力の如き力を得たそれは、掬い上げるように張角の顎先を打ち飛ばす。
 思いの外よく飛んだ。綺麗な放物線を描いた張角の体は後頭部から床に激突した後、ぶじゅんと白煙になって消滅した。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月28日


挿絵イラスト