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虚言癖

#UDCアース #呪詛型UDC

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●否定的観測論
 覗き込む、ただ人々は無意識下へと落ちていく。
 神よ、嗚呼、神よ、私の未来(あした)は何方ですか。
 旧く々くを否定(ころ)すかのように、老若男女が機械的に祈る。
 いつかのなにかを塵箱に投げ込んで、只管に、無邪気に感謝するのか。
 ――君はとても運が悪い、人類だね。
 正直なひとり、また、ひとりが破滅的な淵で死を選ぶ。
 嗤え、嘆け、憐れんでやれ、手遅れな廃人はこれで何人目だ?
 いっそ悲しんでくれたなら良かったものを!
 ――くさり尽くしたミラー・ハウスの奥、呪詛がおどった。
 モノトーンめいた表情がこれは見物だと手を叩く。

●グリモアベース
「ほう――? これは『また』厄介な怪物(アウトサイダー)に睨まれた異(もの)だ。詳細(くわ)しく予知(み)えない事は何度目だ? 兎も角、貴様等、UDCアースで呪詛型案件だ。まずは愉快痛快に日常(いま)を得ると好い」
 ロバート・ブレイズは『いつも通り』クカカと『なにか』を冒涜(あざけ)った。その様子に猟兵(きみ)は汗(えき)垂らしても仕方がない。
「廃遊園地――おそらくユールの日に向かった場所だろう――の鏡の館、その奥で『怪しい誘い』が発生しているようだ。幸せ、不幸せ、その他の幻覚が視えるのはUDCの所為に違いない。最初は視てもよいが徐々に逸らした方が吉だろう。吞まれたら貴様等でも脱出(に)げ難い――嗚呼、全は一の如く当たり前だ、宜しく頼むぞ」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 狗は棒をしっかりと見る、故にゴチン。

 第一章。
 あなたの『いつか』が映る、廃遊園地のミラーハウス。
 何が視えるのかは君次第。
 幸せか不幸せか、嘘か真か。
 長く見つめてはいけませんよ。

 第二章。
 詳細不明。

 第三章。
 呪詛型UDCとの戦闘です。
 ――嫌な予感がします、決して油断しないよう。
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第1章 日常 『黄昏時の鏡の館』

POW   :    勘と直感を頼りに出口を目指す

SPD   :    内部構造を元に出口を目指す

WIZ   :    想いを振り切って出口を目指す

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 過去が映しているのは海なのだろう。
 無限量(と)けていく感覚をオマエは記憶していた。
 現在が映しているのは過去なのだろう。
 既知(しや)を広く抱こうとしても、世界は一切を鎖している。
 愈々未来が覗き込めると謂うのなら――。
 果たして神はそれを赦すのか?

 廃れた箱庭の中で数多の鏡面がゆれている。
 厭きれた音にでも苛まれたのか、幻覚(み)えた。
 想いがオマエをつついていく。
ロニーニャ・メテオライト
☆アドリブ・改変歓迎。

さて、黄昏時は魔が闊歩する時間……そんな時間の不思議な鏡には、いったい何が映るかしら。

鏡合わせの私と流星(わたし)。

多分幸せでも不幸でもない、ただただ繰り返された過去の記憶を写す鏡。

過去に後悔がないと言ったら嘘になる。だけどそれは捨てた。
__この世界では過去を引きずってはいられないから。

未来に縋りたい訳でもない。
__手繰り寄せた先に何があるか分からない方が面白いから。

だから私は鏡をただ暫く見つめて、昔の私を置き去りに出口を目指すわ。

今はただ、この先にある埒外と対峙するために。



 虚構(うそ)まみれの迷宮の中で本物(かんばせ)を撫でる。
 誰彼構わない様子で軋む々む、数刻前に観察(なが)めたジェット・コースターは何も乗せていなかった。まるで異物混入を忌避する人物のように、酔っ払った五芒星(ほし)が宿って魅せたのか。絡みついた黄昏時(じかん)は館(ヴンダーカンマー)を理解出来ない。そんな魔障の不思議な鏡にはいったい『なに』が映るかしら――卵白と卵黄を分離(はな)すかの如くに猟兵(オマエ)は囁く、ついばんだ天使(とり)は穀物を食めるのか。
 鏡合わせの私と流星(わたし)、これを混沌(うろ)だと謂うには刺激性が皆無だった。幸福も不幸も見つけられない不老不死(アウトサイダー)が只管、々々、抜け落ちた毛(はね)を啜っていく。過去に後悔がないと言ったら噓になる。煌びやかな夜を棄てた、屑に想える月を墜とした――この世界では過去を引きずってはいられないから。どうして忘却(オブリビオン)が生じたの? 正直者が莫迦をみた。
 未来に縋りたいわけでもない――内容物(なかみ)を掬ったところでオマエは決して死ねやしない。手繰り寄せた先に何があるか分からない方が面白いから。たとえ空回りしたって見つめるしかない。見つめて視つめて目と鼻の先(み)つめて――転換、一幕がくるう。
 昔の私が鏡面(かなた)でわぁわぁと発狂(さわ)いでいるが、もう置き去りにして終った。周囲の私(ひとびと)が驚き惑い、ぶつくさと自分の時間(せかい)に還っていく。今はただ、この先にある埒外と対峙するために――縛られているなんて、耐えられない。踊らされるのはたくさんだ。
 子供は少しだけ成長(おとな)になりつつ、地球(ほし)の児等に手を伸べるのか。ゆらりと謳った衣(ワンピース)が闊歩する魔を帳(ふ)りほどいた。

成功 🔵​🔵​🔴​

管木・ナユタ
アタシ様のことが鏡に映るだって?
そんなの、精鋭として戦ってきた輝かしい日々が映るに決まってんじゃん!
はーっはっはっはっは!!

……あの幼子は、鋏角衆として目覚めたばかりのアタシ様か?
周りの土蜘蛛たちが何かを口々に言ってるな
ちょっとだけ唇の動きを読んでみっか!

『なんということだ』『なり損ないが』『我ら土蜘蛛の失敗作』『なぜ生まれてきた』

黙れ
黙れ黙れ黙れ黙れ

なんと言われようが、アタシ様は最強の精鋭なんだ!

銀誓館の皆はアタシ様を差別なんてしなかったし
猟兵の皆だって、きっと優しいはずだ

帽子の鍔を下ろし、自分の目を隠す

もう鏡は見ない
今見たのが本当だろうと嘘だろうと、知らねーよ!



 胎、胎、胎、と、世界が嘲り、嗤い、誰かへの贈物とした。
 肚、肚、肚、と、繭がうたい、いとを繰る事に懸命していたのか。
 猟兵(アタシ様)の哄笑(こえ)が反響する――。
 ひどい泣き虫でも飼っているのか、痙攣(ひく)りと。

 深淵へと投げ込まれた子供等は地獄に佛を視たと騒ぐのか、そんな事はありえないと鬼面像(カオス)が宣う。「精鋭として戦ってきた輝かしい日々が映るに決まっている」――筈だった。土蜘蛛(あのひと)土蜘蛛(このひと)覚醒(オマエ)を囲んで何を言う――唇(かじつ)を読めたのは幸か不幸か、嗚呼、結局のところ後者でしかない。
 なんという――なり損ないが――これでは失敗作、駄作だ――何故このような『もの』が生まれてきた――処分しようにも場所がな……昏い暗い感情(マイナス)の底で、現実(リアル)な猟兵(オマエ)は最悪(アウトサイダー)を振り払う。
 黙れ、黙れ、黙れ。嘲笑と落胆の大渦巻(ワールプール)の中心で『最強の精鋭』に縋りつく。そう「銀誓館の皆はアタシ様を差別なんてしなかった」――だから猟兵(かれら)だって、きっと、優しいはずだ――何をぬかしている、頭蓋の中身も残念だったか? 黙れ、黙れ、黙れ。此方を視るな、アタシ様もお前を視ない。
 鍔下ろしの儘に、知った事かと目玉(め)がおちる。今見たのが本当だろうと嘘だろうと、考えている暇(き)はないのだ。まだまだお子様だね、冷えた皮(つら)からクスクスが追っかけて――握り締めた拳を叩き付ける、ぱりん。
 挽肉じみた精神(アストラル)が悪癖から逃れる。

 なんと言われようが――!

成功 🔵​🔵​🔴​

クライノート・シラー
※アドリブ、改変ご自由に。

鏡を見る。映されるのは過去の自分か。
研究し、探求し、追求している。

失敗した自己。
いつもの事だ。
積み重ねたものは頭の内に在る。

成功した自己。
簡単に辿り着く解答などあるものか。
其処はまだ遠い未知の先。

迷宮を幾許か眺めても、結局の所、目に入るのは虚ろな写し絵だ。

自分の脳か此処の元凶の想像か、どちらにせよ捻じ曲げられた情報に意味はない。

捨て置き、先へ進むとしよう。



 鋭利な々々な刃物(オニキス)が互いの輪郭を主張していく、狂い暈(かさ)ねた煌々がまるで正当防衛(あたりまえ)を誤認しているかの如くか。鏡面に映されたのは過去の自分か道つづく汝(オマエ)か。積んでいく々んでいく、此処が地獄だと理解出来ずに積んで往く。研究し、探求し、追及している――それで、賢者の石は見出せたのかと汝(オマエ)が嘲笑(うた)った――頭の内側で暴虐(はたら)いた蜘蛛、掻き毟る掻き毟る……松果体(かじつ)を食まずに戯れる。
 いつもの事ではないかと失敗が囁いた。未知々々ていく事はこわいのかと成功がつついた。垂れ下がった解答(かじつ)を頬張るほどにオマエは莫迦ではない。嗚呼、愚かで在った方が幾等か人らしいと謂うのに――脆弱な血肉(からだ)が虚に這入り込む。目にとまった、もう、動かせる気がしない。
 幾許か観察(なが)めた迷宮(ラビリンス)も贋作(うそ)極まっていて惑わす気も起こして異ない。威圧するような汝(オマエ)は最早、二度と鏡面(ひ)えない夢だろうか。「捻じ曲げられた情報に意味はない」――自分の脳が冒されたか、姿見そのものの影響か。捨て置け、と、鉱物(いし)じみて意思(こころ)が押し込んだ。
 先へ進むとしよう。寝起きのオツムには丁度好い。
 玉石(たま)を転がしたところで変異(か)わるとは思えなかった、たらふく喰えなかった悪癖(くせ)に、そんな引っ掻き音が嫌悪(やかま)しい。
 それにしては簡単に『振り払って』ないか。

成功 🔵​🔵​🔴​

コモフォ・グリード
アドリブ文面文脈歓迎
コモフォの話。

鏡が幸福を映してくれる?

何処か昔を懐かしむ事も在った

あの時武器を取らなければ幸福の日々が?
死んで入れば…私は無垢で在れたのか?

戦火、徴兵、皆死んだ、私は?

私の貌さえ映らない
…何も映してくれないコレは

…こんな鏡割ってしまおう
いつもの様に…
パリンパリン
割ってしまった
思い出の影が映る気もした
何かの姿
パリパリ
割った割った
力なく崩れた赤々と割れた
鏡映しの存在等居はしない
壊れゆくそれは唯美しい
ザラザラとサラサラと
それは本当に在ったのだろうか?
掌に馴染むそれは幻想でしかないのだろうか?

割れた破片は月の様でその影は赤く嗤った
踏みしめて歩みだす
それを
ニヤつく影が見ていた気がした



 うたえ、うたえ、七曜(ひび)が機関銃を鳴かせた。
 たたえ、たたえ、月日(ひび)が重力をわかせた。
 たたかえ、たたかえ、罅割れた世界の深淵で、只管にすすむ。
 貌が無い――。

 オマエは武器(エモノ)を理解していなければ幸福だったのか、と、猟兵(オマエ)自身が問うてみせた。鏡面(ガラス)に触れて覗(み)たところで想起(う)かぶのは『狂気の沙汰』か。死んで終えば無垢の儘だったのか、鴉が死骸(にく)を食んでくれたのか。嗚呼、皆、死んだ。徴兵(な)げられた盲目(もの)は戦火に鏖(つつ)まれた。ならば私は、オマエは現実如何なのか――可笑しいのではないか、何も映っていない、コレ。
 これでは猟兵(オマエ)も獣ではないか、何かしら、愉しいのか愉しくないのか『よくわからない』滓(ノイズ)が奔っている。そんな粒(しずく)は忘れてしまえと暴挙(うご)めいた。バリン・バリン――永久を想わせる幻想(メルヒェン)が崩れていく砕かれていく。嗚々、割った、割った、力なく、赤々と――存在価値(もんどう)など最早無用、宝は儚く、唯美しく失せるべきなのだ。ザラザラ・サラサラ……それが真実なのか否かも確かめられない、馴染んでいる、馴染んでいた。
 割れた破片を修復(なお)す事は出来ないと月(あか)が嗤った、影る々る蟲毒の底で一歩・二歩と退廃主義者(オマエ)が這う。これでは味わい深さもクソもあったものではないが――肉の人形としては悪くないだろう。ニヤつく影(もの)の眼球。
 刹那と呼ばれるコインが宇宙(すきま)を舞った。
 今日はおそらく水曜日だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『ミテはイケナイ』

POW   :    気合で見ない様にする

SPD   :    素早く動いて見てしまう事を無くす

WIZ   :    道具や地形を使って賢く見ずに済ませる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 砕かれた鏡面はオマエを苛み、ただ、視たいと欲求(のぞ)ませる。
 破片に映るのはおそらく、一目した程度での発狂だろう。
 ――先程から嫌な予感がする、こわい、こわい何かが貌を隠すのだ。
 正直者は死ななければならないと過去が囁く。
 ならば――見ていない、嗚呼、視てはいないのだ。
 歩めば、走れば、進むほどに、ここが何だかわからなくなる。
 鏡写しすらも遠く彼方(とお)く、もしや混沌とは今の事か。
 運が悪いと誰かが頭をおさえた、オマエだったのかもしれない。
ロニーニャ・メテオライト
☆改変・アドリブ歓迎。

__さて、嫌な予感。視てはいけないと星たちもざわめいているわ。

(だけれど、だけど私はこれを知っている気がするの。遠く遠く、深く深く落ちていく。闇、暗い闇。そう、それはまるで永遠のような……。)

覗いてはいけないものを覗こうとする時、何が必要かしら。
それはきっと覚悟。
相手からも覗かれる覚悟。

それならば私は視ることを止めない。
暗闇に飲み込まれるくらいなら、自分から飛び込むわ。
頭の中を掻き回されて、脳が焼かれようとも。何かを失うことになっても。

覚悟なら、とっくに出来ている。



 垂れ流すかのような破片(おだく)が世界に満ちていたところで、猟兵(オマエ)の回転(ありかた)は変わらない。天体(ほし)は観察された事でようやく認識(りかい)へと導かれたのだ、ならば筆舌に尽くし難い『嫌な予感』もハジマリの一頁に過ぎない――ざわめく煌めきを押し退けるかの如く、行かないで、行かないで、と、うたう満天を裏切るかの如く――私はこれを知っている気がするの。遠く々く、深く々く、墜落しているのはオマエなのか闇黒(くろ)なのか。永久、ユニコーンに蹴られた不可視(ピンク)が訴える。
 必要なものは覚悟、深淵(かなた)へとこぼした屑(ちり)を掬う為には、自らが滓(それ)と成る他にない。覗き覗かれの浮遊感(おあそび)だ、ちゃんばらする子供達を見倣っていこう――視ることを止めない。手を伸ばして掴むべきは海底の狂気(たね)なのだ。飛び込むわ――たとえ、悪い顔を模倣(し)た地獄(たいよう)に出遭っても。
 出来ている――損なわれたのはおそらく漿液だろう、叩きつけられた脳が悲鳴なき儘に拉げていく。それでも、思考に捕縛(なや)まされて異たのは何故なのか。失うことになっても――? 朽ちかけの猫が如何してアストラルを奪われるのだ。
 焦茶色(め)が視ているのか、脳がオマエを視ているのか、分離した現ではわからない。撹拌(シェイク)された物質に硝子片(するど)く這入り込む。五芒星(もよう)の明滅が大渦巻(ブラック・ホール)を惹き寄せて断章(アザトホース)を飾る。ただの乙女がヴィオラ弾きに至ると謂うのか。
 ――この先は書かれていない、頭が痛くなってきた。

成功 🔵​🔵​🔴​

管木・ナユタ
アタシ様は何も見てない!
アタシ様は、何も見てない!!

……ここ、どこだ?
アタシ様は確か、廃遊園地のミラーハウスに……

本当にそうだったか?
どこまでが現実で、どこからが幻だ?

ロバート爺さんは「幻覚からは徐々に目を逸らせ」って言ってたが……
アタシ様は何を見て、何から目を逸らせばいいんだ?

いけない、アタシ様
呑まれるな。深呼吸だ

今、確かなこと。それは――
アタシ様が、UDCを倒すためにここに来た猟兵であることだ

嫌な予感はする、震えも止まらない
けど、それがなんだ!
アタシ様は、最強の精鋭……いや! 一人の猟兵だ!!

来いよ、UDC!
アタシ様はお前を糧にして、先に進んでやる!
猟兵としての初陣、飾らせろ!!



 三角形を描いたならば、嗚呼、オマエは最下層(えじき)とも認識されないのだ。局外者(アウトサイダー)は存在そのものを嘲笑(ころ)されて地面に死骸すらも滓(のこ)されない。アタシ様――アタシ様は何も見てない――隠蔽(くろ)に塗り潰された半分がガシガシと毟られていく。往くべき場所を見失った小虫(あり)じみてはしる、はしる、はしる――長いのか短いのかも解せないほど、曖昧な時に啜られたのだろう。ここはどこだ――確か、オマエは廃遊園地(くさ)れたミラー・ハウスの途中(なか)で、※※を……。
 正直者は『みたくない』と素直に嘔吐すべきだと邪神(かみ)が嗤った、すべては自ら起こした妄想(おも)いだと謂うのに脳味噌(せかい)が鎮痛を赦さないのだ。どこまでが現実で、どこからが幻だ? 逸らせ、々らせ、徐々に徐々に臭いものには蓋をしろ――アタシ様は何を見て、何から目を逸らせばいいんだ? そんな無意味で無価値な問答、サッサと棄てちまえよ、は、ははは、はは、ははは、は――いけない、アタシ様。数多の音(ね)が暈(かさ)なるが、深呼吸(いき)をしろ。呑まれるな、このまま、アタシ様を忘我(わす)れたら戻れなくなる――今、目と鼻の先、アタシ様を理解するのだ。
 UDCを倒すためにここに来た猟兵であることだ。世の為人の為、何よりも自分自身の存在(あかし)の為、どうしようもない虚言(ちから)に挑まねばならない。嫌な予感は拭えないし震えをトドめる事は不可能――けど、それがなんだ――最強の精鋭は進化(すす)む、一人の猟兵(オマエ)が勇気(すす)む。来いよ、過去(UDC)!
 初陣を飾らせろ――真っ黒な球(め)に光を宿し先へ先へと身を投げる、彼方に巣食う呪詛(のろ)いを糧と成すべく称(うた)うのだ。「アタシ様に任せておきな!」――抉られた傷は治せないが、これで十分、戦える。

成功 🔵​🔵​🔴​

クライノート・シラー
※アドリブ、改変ご自由に。

鏡が呼んでいる。
嫌な予感、警鐘とでも言えばいいのだろうか。
呼び声に応えてはいけない。

まずは目を閉じる。次は深呼吸。
宝石探索用クモロボットを鞄から取り出し頭の上に乗せる。
迷路と鉱山に大した違いは無い。

クモロボットの脚から伝わる指示を頼りに進む。
自分がどこを歩いているのかわからない。
知ったことか。ヒトの感覚など脆いものだ。
此処はせいぜい上等な騙し絵のようなものだろう。

騙し絵を見て狂うのはまだはやい。
ひとまずは最奥あるいは深淵までたどり着くことだ。

進む足音は鏡面を踏み砕くのか?
あるいは足音すら幻かもしれない。
クモの導きに任せよう。



 警鐘(かね)を叩き始めたのはオマエの頭部(ガラス)だったのか、表面に入った罅(もよう)に嫌な予感を重ねていく。暈(かさ)なるが儘に呼ばれた執着心(おも)いがピキピキと優越感(あせ)りを孕むと謂うのか――呼び声に応えてはいけない――羊毛にでも埋もれたいのかと紐解いてきた貌無しが嘯く、黙ってくれ、そんなに抉じ開けたいなら掘削機(ボーリング)で遊んでいると好い。閉ざす、鎖す、肺胞(わた)を膨らませる。
 頭蓋を守るようにちょこりとのせた、宝石(めだま)大好きな蜘蛛(ロボット)の点灯。此方なのかと問うてみたなら、彼方じゃないかと足音(しじ)がでる。迷路と鉱山に大した違いは無いのだろう――落ちてしまえば息絶える、堕ちてしまえば帰れない――オマエは現、何処を歩んでいると証(し)たのか、嗚呼、知ったことか。鉱物(ひと)の感覚など脆弱(もろ)い髄(もの)だ――ぐにゃりと目眩(ざわめ)く世界は騙し絵、盲目的な邪神(お前)が作り出した、上等な鏡面。見て狂うのはまだはやい。
 地底から、屋敷から、図書館から、奇妙な足音が響いてくる。忍び寄る酩酊(にお)いに気付けたのはオマエが真面だった故か。足音(これ)すらも幻かもしれない――誰か粉末(こな)を噴いてくれ、懇願したのはきっと登場人物(キャラクター)だ。薙ぎ斃せ(ストライク)――死体があとを残すな。
 導きに任せよう――放浪(のたうつ)ただの旅人は夢の世界に迷い込む、まるで階段をいく喰屍鬼(ばけもの)ではないか。繊細な肉体(もの)が日に々に、質感(それ)を羨んでいる――正直になれよ、夜の砂漠にいた蜘蛛(しる)ほどうまいものはない。

成功 🔵​🔵​🔴​

コモフォ・グリード
コモフォの話。

過去を囁けば想うのだ
…私は死ぬべきだろうかと
私は正直者なんかじゃない
…それでも私は死ねるだろうか

本当は理解している

私は卑怯者だ。

グリードの回想。

そうだよねぇ?
全てを委ねて都合のいい時だけ悪者気取り♪
いいんだよぉ~キミは何も見なくていい
…此処は愉しい遊び場なんだから
キミの分まで楽しんじゃう♪…キミの体を使ってねぇ?ふふっ
さぁ視えない世界を観て行こうよぉ~♪。

〔そうして彼女は包まれた黒い黒い粘液に
溢れかえる泥に沈む様に身を委ね
それはいつしか深淵と同化した
物言わぬ人形劇が始まる
拍手喝采に狂気の観衆よ囁いてくれ
欲求を抑えるなんて可笑しな話
盲目の使徒は死すら赦されない
さぁ踊り歩もう幽遠へ〕



 腐れた死神(さかな)が遊泳し、地獄の番犬は首輪(わ)に縋る。イカレタ穴掘りは終焉(エンド)を知らず、真実、囁くような過去(オブリビオン)が抱擁(いだ)くのみ。嗚呼――私は死ぬべきなのだろうか。嘘と呼ばれる弾丸か、弾丸と呼ばれる否定が敵と味方の区別なく、バララ・バララと死体(やま)を造る。これでは神様の真似事ではないか、と、嘲笑してきた誰かの名称は重力(おもり)と謂える――私は正直者なんかじゃない。自らの首を絞め、自らの臓腑を堕し、自らを本当に殺せるのだろうか。理解している。心の奥底では咀嚼(わか)っている。私は何処まで掘削(い)っても卑怯者だ。
 スチームパンクの吟遊(たわむ)れにガシャコン、と、殺意(む)けた機関銃(ガトリング)。ギラ憑いた紫(めだま)は何者の特徴だったのか――そうだよねぇ? 潜れ、潜れ、自己中心的(まんなか)女、都合のいい時だけ悪者気取り♪ 嗚々、仕掛けた歯車(きし)みは予定通りか「キミは何も見なくていい」――詰め込まれた人形は手足を伸ばせないのだから。誰かの狂気の分まで愉しんでしまえ。視えない世界を観ていこうよ、伸ばした、伸ばした、未来に放棄(す)てたオマエの罪(つけ)。
 意識(シナプス)を手放すのは必然で在った、骰子を転がした存在は嗤う他知らない。痴れたかの如くに黒へ黒へ、泥へと身を委ねたのは純粋(もの)だったのか。永い、永い、深淵(とき)の虚(なか)で漸く人形劇(スライム)はおどる。
 拍手喝采の狂気の観衆(むれ)よ、囁いてくれ、膨らんだ欲求(グリード)の解放だ。はじけたリビドーが猛烈に刺激へ刺激へ傾倒(たお)れて往く。盲目の使徒は死すら赦されない――歩め、歩め、たとえ足が無くとも、腕が無くとも、頭が無くとも。
 醜態を晒して幽遠(いた)るのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
 人間のパラディン×シーフの女の子です。
 普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 盲目の悪魔が共を探していた。
 ――まなこが重なれば僥倖と、果実をねぶる。
 大顎(くち)を開けた未曾有(カオス)はじくじくと、汁気(スープ)じみた不定(もの)をこぼしていく。まるで薔薇々々と解体(くだ)かれた細胞(つぶ)の如くだと虚言(のど)が渇くのか。強烈なまでの嫌な予感に駆られた猟兵(オマエ)、伸ばす、伸ばす、茎(した)をたらす――歩いても々いても行き先は砂漠(がらんどう)だ、眼振(ぶ)れだす魔障(さわ)りの末端に過ぎない――下を向くしかない、底だけが唯一の水場だった。
 平和。なんと素晴らしい響きだろうか、と、不可視(みてはいけない)輪郭(ヴェール)が嘲笑(ふ)れてくる。くるい始めた現実に一滴の眩惑(うず)を称えよう。じゅぐじゅぐと涌き出したのは目と鼻の隣ではない、嗚呼、オマエの頭蓋(虚)側から漏れ尽くす金色(いと)のような宝物(正気)――握り締める、赤々と慰められた。
 心臓(ハート)の貌(カタチ)を弄びながら出口(ひかり)を求めて這うべきだ。流動していく恐怖と憤怒(マイナス)を留めつつ一歩々々確実に。「世界が平和になりますように」――化け物が言い放った、正直者は死んでも治らない。
 希望の花を添えながら、ただ、真直(したむ)きに。決して人を疑わないよう躍るのだ。藍色の戯(はため)きに心をのせて、鏡面(あらた)めの彼方。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 集団戦 『正直者の鏡』

POW   :    無貌は笑う
【広範囲に虹色とモノトーンが混じった光】を放ち、命中した敵を【不運を与える硝子状の刃】に包み継続ダメージを与える。自身が【シナリオ担当のグリモア猟兵に内面含め変身】していると威力アップ。
SPD   :    無謀に嘆く
【鏡に映らない死角に染み出す闇】を放ち、命中した敵を【生命力を奪う光を反射しない刃】に包み継続ダメージを与える。自身が【シナリオ担当のグリモア猟兵に内面含め変身】していると威力アップ。
WIZ   :    無望を憐れむ
【今までの犠牲者の恨みの視線】を放ち、命中した敵を【精神的重圧と不運を与える呪いの声と視線】に包み継続ダメージを与える。自身が【シナリオ担当のグリモア猟兵に内面含め変身】していると威力アップ。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 七つも癖が在るならば、塑れは千と数えたって間違いではない。鏡面が砕かれ、すべては混沌(カオス)と満ち、再び局外者(かがみ)は修復(なお)るのか。これはオマエが想像した以上に呪詛(のたま)って異るのだろう。無貌は謂う、無謀だと謂う、無望なのだと示す――いいや、虚言癖(うそ)だ、渾沌(undefined)にしては雑多がひどい――猟兵(オマエ)には何が視えている? 騒々しい。
 透明で在ればおそらく楽に倒せるだろう。されど、黒く塗り潰されていた場合は如何だ。吐き気がするほどに観察されている、頭が痛くなるほどに重圧(お)してくる。嗚呼――影/男は※※※/クカカと哄笑した。
 ――機械的に祈っていたのだろう老若男女(もの)が自死していた。


※※※
第二章で『見た』猟兵は『正直者の鏡』ではなく『グリモア猟兵(外見・性格のみ)』との戦闘になります。彼はあなたを否定し、嘲笑する事でしょう。
『判定難易度が高くなるだけ』でユーベルコードは『正直者の鏡』の儘です。
宜しくお願い致します。
管木・ナユタ
……死んだ老若男女を見やるぜ
助けられなかったか……
UDC。絶対許さないからな!

このUDCは……鏡か
なら、切断よりも、殴打や刺突が有効だろうな

まず『グルメツール改』を手にし、念じて
でっかい皿を出して、屈んで隠れる
敵が放つ光を遮ることで、安全を確保だ

【フードファイト・ワイルドモード】
『魔獣ジャーキー』を早食い・大食いすることで、自分を強化だ

光が止んだ隙を突いて、駆け出す!
強化された今なら、イケるぜ!

でっかいスプーンを手にして、ぶん殴って割る!
それから、でっかいフォークで突いて割る!

とくと御覧じろ!
UDCの解体ショーだ!

鏡の破片がキラキラ飛び散る
まるで、アタシ様の猟兵としての出発を祝うパレードだな!



 糧と謂うには骨も身も見当たらない、如何やらハズレを引いたようだ。
 面の皮が厚いのも考えものである。
 硝子片(にくへん)じみて重なった、老若男女(したい)を数えている余裕はない。されど一人々々確認(み)ておかなければ危うかった。これを無碍に扱ってしまった場合『アタシ様』も目の前の鏡面(バケモノ)と同類に成って終う。嗚呼、助けられなかった、と、想えている時点でまだ正気だと判断(うなず)ける――UDC、絶対許さないからな――指を切るよりも骨を砕くべきだ、紙を破るのではなく餅(からだ)を突くのである。故に血液(ブドウジュース)までたいらげようと想像(おも)う。
 大は小を兼ねる――念じた刹那に顕現(ふく)れたのはオマエを包み隠す『皿』で在った。のせるべきはオムライスかハンバーグか、或いは猟兵(オマエ)自身、光を陶器(カーテン)で拒むのだ。嗚々、咀嚼音、魔獣ジャーキーのうまそうなにおい。
 静止した世界(ひかり)なき道を瞬に駆けろ、活性化(い)かされたオマエに不可能など在り得ない。今ならイケるぜ――マグロを横目に先へと往けば、塩胡椒など要らない透明な皮膚(かわ)だ。ぶん殴れ! 突き刺せ! 散り々りと去った正直者(うつ)りは無限量(うみ)に還るのか。とくとご覧じろ! UDCの解体ショーだ!
 行進(パレード)が猟兵(アタシ様)を祝福(たた)えている。キラキラとはじけた虚言癖(しろもの)は旧くとも悪くはない。出発(はじ)まりは此処からだ。
 ――酷使された巨大・カトラリーが銀(て)をたたく。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロニーニャ・メテオライト
☆改変・アドリブ歓迎。SPD

「あら、ロバートさんこんばんは。なんて、鏡に写っているのが自分じゃなくて無貌だなんて笑えない冗談ね。」

見るなと言われたものを見続けた罰かしら、でも星はいつだって無限の闇の中に浮かんでいるのだから。本来光も闇も二つで一つ。さあ、踊りましょうか。

宇宙のまにまに神と踊る。踊らされる。宙ぶらりんの私が跳ねる。祈りと呪詛も二つで一つ?

生命(いのち)はとうに差し出した。エンドロールはまだ流れないままだ。ならせめて星でも流しましょう。

鏡が割れても、目が眩んでも、踊り続ける私と貴方。円を描いた、軌道が反れた、破片を踏みつけ粉々に。散り散りになったそれは星にも似て。

「私の終焉はどこに至るのかしらね?」
そう言って笑ってやるわ。



 宇宙にはティーポットが在るのだ。
 天空で紅茶とミルクが回転している。
 無謀な輩め――これが証拠だ、ナンセンスにさまよう。
 局外者(アウトサイダー)が指差したのは真新しい、されど最も旧い無題(タイトル)だった。無花果と松果体を取り替えて食屍鬼(グール)の模倣と見做したのだろうか、からからと痛んでいた頭は呆気なく冷めている――あら、こんばんは――うつっていたのは自分ではなく、貌の無い男。こんなにも笑えない冗句は聞いた事もない。ぶつくさと呟いていたミラーハウスは『誰かの意図』を以て哄笑へと変わる。
 罪と罰の交差(ゆえん)を手繰っていけば、人間の好奇心に衝突(ぶつか)るものだ。犬との違いはなんだろう、と、時と呼ばれる膿(ぐじゅぐじゅ)に続く。でも星はいつだって無限の闇の中に浮かんでいるのだから――光と影が這入り込んで全と一、闇と灯が剥がれ尽くして一と全、さあ、踊りましょうか――天使(オラトリオ)にひっついたお花がめぐる、ぐるぐる、ぐるり、ぐるり、少女は紳士を引っ張ると謂うのか。
 宙ぶらりんの私が跳ねた。もう、何方が手を引いているのかわかりやしない。宇宙のまにまに神とおどる。おどらされる。ドコドコ、ここどこ、太鼓(ダムダム)に攫われてしまった。祈りと呪詛も二つで一つ? 嗚呼、おまじない、これ以上狂わないよう。
 いいえ、いいえ、もう、とっくの昔に手遅れだとオマエがふれる。ふるえる灰色の脳細胞と染み込むアストラルがお互いの位置を認めちゃいない。生命(いのち)はとうに差し出した。精神(こころ)はとうに吐き出した。終焉(エンド・ロール)はまだ流れない、ならば、せめて――流星円舞曲(メテオワルツ)、優しく柔らかく。
 サイクラノーシュの領域でひっくり返った心地は如何か、鏡が割れても目が眩んでも、足の踏み合いに慣れ親しんでいる私と貴方。円筒(シリンダー)を描きながら反れた軌道(みち)、裏側に刺さったのは硝子(ちり)。それは星にも似て『暈ばって』いた。
 私の終焉はどこに至るのかしらね――貴様(オマエ)が勝手に決めると好い。貴様(オマエ)が醜く定めると好い。貴様(オマエ)がいとしく想えると好い――笑ってやるわ、虚言癖。

大成功 🔵​🔵​🔵​

コモフォ・グリード
アドリブ改変歓迎。

コモフォの話。
…そうだな否定されるのには慣れている
だが同じだ、お前も私も違いなど無い
全て同じ刹那でしかない
それならば私は私を肯定しよう
だから私よ私の為に死んでくれ
私が生きる為に

〔割れた鏡に光は射さない
てんでバラバラで顧みられない
それを教条とするならば
唯受け入れるのはロマン主義者だけ〕

グリードの話。
キミがわしなら理解るよねぇ?

〔世界は黒く塗り潰された
蛇は問う
それが汝の欲成れか?
答えは虚
混沌に出口無く
唯いつまでも空虚な腹の中に虚ろな言が響く

幼子が
まっすぐ伸ばした鋭き手が
微笑み抱擁する様に
心を突き
溢れ出る黒粘液に纏わり引き込まれる様に
そのまま己の内に摂り込む

容だけでは虚っぽだから〕



 咽喉に粘つくだろう、熱い々い不定形(スライム)の色彩(いろ)を誰が固定(げ)せると謂うのか。じりじりと焼けるような想像(おも)いの虚で小人(オマエ)、何処までも何処までも死(うみ)に浮かんでいるのか――そうだな。否定されるのには慣れている――局外者(アウトサイダー)を局外者(たにん)と呼べたならばどれだけ楽だった事か、局外者(アウトサイダー)を局外者(フリークス)と認識出来たらどれだけ楽だった事か、だが。帰結するとして『お前も私も違いなど無い』。刹那(びょう)に活かされ活きる貌(さま)は掘り進めた先で得た塵(ほし)か。それならば私は肯定しよう。私そのものを肯定しよう――死んでくれないか、私(おのれ)の為に。生きてくれないか、私(おのれ)について。嗚呼、発条だ。まるで、手動でねじくれた化身(パーツ)だ。割れた鏡に光は射さず、暗い々い深淵(アビス)の最下……唯、受け入れるのはロマン主義者だけ。
 終焉を尊ぶ前にやる事があるだろう。環境(せかい)は泥濘の心地に催眠(お)とされて、何度も何度も言辞(ワード・サラダ)を食んでいく。キミがわしなら理解るよねぇ? 尾い内に滴った涎(もの)に謂わせてしまえば回転(ウロボロス)の虜、問う々う此処まで身を晒したのだ。いつまでも、何時までも、無限量(む)じみた音がめぐる――混沌と称された幼子が、真直ぐに鋭利(て)をのべる。何を述べられたって後の祭りだと正直者(アウトサイダー)は知っていた――溢れ出た闇(くろ)に呑まれたのは人か硝子か。
 摂り込んだところで『変化はなさそう』だ、竜頭蛇尾ですらなく、貌(かたち)だけで虚っぽ――なめくじが如何して脳を眺めよう。栄えた悪徳の数と不揃いだ。食い千切った肉片(はへん)がいためてくる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クライノート・シラー
呼んだ鏡も元は呼ばれた何者かだったのだろう。
呼び声が呼び声を生む循環。
広がり睨め付け飲み込む。そんな場所だ。

視線が刺さる。なぜお前は生きているのかと。怨嗟を連ねる。
生きることが幸せ、死んだら不幸。そんな狂気(常識)を押し付けてくる。
違いはできることとできないことが変わるだけだ。

未練がましい眼も恨みがましい口も、同情はするが、閉じてやるしかあるまい。
UCを発動。
周囲に光を放ち鏡を墓石へ変える。
鏡と言いながら像を移すこれらは結局の所、ディスプレイだ。
光を跳ね返すこともない。
せめて眠る場所は作ってやろう。

結局、怨嗟も祈りも狂気も平穏も思考の一過程でしかない。
今回は好奇心で死ななかっただけだ。



 人はみつめる、人はみつめる、人はみつめる、その偏見(め)は神に嵌め込まれた硝子細工(しろもの)と謂えよう。呼んだ鏡も元は呼ばれた何者かだったに違いない。内臓を抉られて内装を改められ不必要なモツを縫合(ぬ)い憑けられる。嗚呼、呼び声が呼び声を孕む悪循環(ウロボロス)、最早『生命』に意味など無いと叩き付けられた――茫々(ひろ)がり睨め付け鵜呑みする――そんな場所だ。嫌いじゃないだろう? 正直になれよ。
 何故、どうして、忌々しい、オマエが『生きている』事こそが根源(タネ)なのだ。のたうつ怨嗟(おも)いの中心から、どばり、と狂気(常識)が嘔吐(は)き溢れた。生きることは幸せです。死んでしまえばそれは不幸。肺胞に酸素が廻るのか脳に思考が蔓延るのか心に神秘が宿るのか――できるのか、できないのか、その程度のおはなし。
 貌の無い怪物なんて存在しないのだと局外者(アウトサイダー)が叫ぶ、反芻、々々、哀れっぽくないた鬼は同情を求めているのか。閉じてやるしかあるまい。目も口も地獄(こ)を落とすしか道(な)いので在れば――地底120キロには何がうつる、嗚々、あれが彼等or彼女等に齎される碑の光(かがや)気――結局の所、ディスプレイだ。未練も恨みも匿名万歳のノイズ。
 眠れ、眠れ、とてもいい子に枕を投げよう。旋回する極光(オーロラ)と共にすべてが石化(しず)んでいく。怨嗟も祈りも狂気も平穏も思考の一過程でしかない。飛び跳ねた猫は自動車(ゆめ)に殺される……? 今回は死ななかっただけだ。
 虚言癖(くせ)の強い連中は否定的に消えた。
 観測されたのは何方なのかと海が首を傾げる。
 ――ミラー・ハウスが痙攣(ひく)りと。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年02月05日


挿絵イラスト