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【サポート優先】花は道連れ、くくり姫

#アリスラビリンス #戦後 #【Q】

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#アリスラビリンス
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#戦後
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#【Q】


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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。

●不思議の国の時間切れ
 近づいてはならない。触れてはならない。
 血を啜り、肉を喰らい、骨を貪る食人花。極彩色の邪悪な花園に迷い込んだアリスが一人。
「はぁっ……はぁっ…………」
 ルベル、それが少女の名だ。ベージュのコートを着込んでいたが食人花に喰われてボロボロで、今やマントといい勝負。千切れかけたロングスカートを引き摺りながら必死に花園の出口を目指していたが――見つからない。食人花の牙ばかりが続くそこは迷宮のようだ。
 とうとうルベルはなよなよと膝から崩れて動けなくなる。食人花はぐぅっと茎を伸ばす。頭から喰おうか、足から喰おうか、舌なめずりが聞こえてきそうなくらいに食人花は愉快に揺れる。そして恐怖するルベルが食人花を見上げた時――花は首から散っていた。
 立ちどころに切断されて食人花はぼとぼとと。救いの手? いいやそれは、自ら狩りに来た地獄だった。
「遅いナァ、遅いナァ、こんなに殺したくて堪らないのに……待つのは退屈、だから……ねぇ、死んでよ」
 表情のよく分からぬ白髪のオウガ。死んでよ――その一言でルベルの首が飛んだ。

●アリスラビリンス・5thラウンド
「各世界では勝手気ままに事件が起き続けています! というわけで今回、不思議の国に迷い込んだルベルさんというアリスの方が殺されてしまう悪夢を見てしまいましたので、救出をお願いします!」
 大きな戦いの最中ではなかなか目が行き届かないが、ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)はこの日、アリスラビリンスの事件を視た。そこでこうしてグリモアベースに立っている。
「ルベルさんはいくつもの不思議の国を回りながら、しかしまだ自分の扉がある国に辿り着くことができていないアリスの方です。休む間もなく歩き続けてすっかり疲弊したルベルさんは歩むのをやめてしまい、そこへやってきたオウガに殺されてしまう……そうならないためにも、皆さんの力が必要なんです!」
 今ならまだ間に合う、と訴えるロザリアの瞳は真剣だ。救える命があるなら救いたい、その思いは集まった猟兵にもきっと伝わっている。
「今、ルベルさんは食人花の花園に迷い込んでしまっています。食人花はあたかも壁のように連なって、内部は迷宮のようになっているみたいですね。皆さんにはまず、花園の中からルベルさんを探し出し合流していただきたいんです。皆さんなら食人花を薙ぎ払って進むことができるでしょうし、道具を使ったり、ルベルさんに呼び掛けたりしてうまく合流を果たすことができるかと思います。合流したら花園を抜け、次の不思議の国へ繋がるウサギ穴へと向かってください。ただしここには、くくり姫というオウガが待ち構えています。ルベルさんを殺しにやってくる彼女は、元はウサギ穴の前にいたようですね。くくり姫は自らの殺気を刃とするオウガです。戦いは避けられませんので、ウサギ穴の前でバシッとやっつけてしまいましょう! 私としても久々に担当するアリスラビリンスの事件、どうか解決をよろしくお願いします!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 戦争の行方や如何に、というところですがもうできることは限られますので。

●フラグメント詳細
 第1章:冒険『食欲旺盛なお花畑』
 ルベルというアリスの少女が迷い込んだ食人花の花園です。
 ルベルが動けるうちに合流して、皆さんの力で出口まで連れ出してあげましょう。

 第2章:ボス戦『くくり姫』
 最早殺気しかないくらいのオウガです。
 どうあっても接触は避けられませんので、それならまあ他に障害のないウサギ穴の前で倒してしまいましょう、というお話ですね。
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第1章 冒険 『食欲旺盛なお花畑』

POW   :    食人花をなぎ払いつつ助けに行く

SPD   :    道具などを駆使して助ける

WIZ   :    巧みに指示を出して脱出させる

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

カグラ・ルーラー
「相変わらず『アリス』の召喚止まんねェな」

「食人花をなぎ払いつつ助けに行く(POW)」に挑戦だ。

「こいつら『アリス』を喰う花かよー怖ェなー」
棒読みで怖がって、おっと脚がもつれたーって食人花の壁に近付く。
当然喰い付かれるよな。

そこでユーベルコード「アリス・ブラッド・フラッド・オウガ・ゴースト」。
俺の血が燃え上がって食人花を焼き払う。

「つうわけだ。さあ選べ。俺の血ィ味わって焼かれるか、根っこ巻いて逃げながら焼かれるか」

焼き払いがメインだが、俺でルベルを見つけたらサバイバルマントを貸してみる。
そんなヒラッヒラのアリスクロスに比べれば防具としていくらかマシだろ。



●埒外アリス、壁焼き進め
 一年と半年弱。アリスラビリンスの大戦から経た年月だ。だのに、他の世界の例に漏れずアリスラビリンスでは事件が続き、アサイラムなる謎の場所より新たなアリスが招かれる。
「相変わらず『アリス』の召喚止まんねェな」
 ゴリゴリ君を右肩に担ぎ上げ、食人花の花園を闊歩するカグラ・ルーラー(バーバリス・f21754)は嘆くでも憂うでもなく、目の前にある事実を淡々と述べる。グリモアベースに齎される事件は半ば対症療法的にアリスを救い出しているのであり、その根本である召喚事象を止めるには至っていない。かと言って猟兵達は手を出しあぐねているというわけでもなく、今はまだ調査の手が行き届いていないに過ぎない。猟書家についても然りで、骸の勢いに若干押されはしたものの、まだ均衡を保っている部類だ。
 さて、今回のアリス事件も猟書家の侵攻に影響を与えるもの。早いうちにこの花園へ迷い込んだ少女ルベルを見つけ出したいところだが、如何せん壁になる食人花が邪魔だった。
「こいつら『アリス』を喰う花かよー怖ェなー」
 鋭く辺りを見回す先刻とは打って変わって、オウガブラッド――つまりアリスのカグラは怖がり始める。が、吐いた台詞は一本調子の棒読みだ。今日日音声合成ソフトのほうがまともに抑揚をつけている。
「おっと、足がもつれたーっ」
 そしてカグラはこれまた不自然な挙動でよろよろと食人花の壁へ近づいていく。果たして食人花が人語を解すかは不明だが、近づいてきた獲物には食らいつくのが習性だ。大人しかった食人花は突如牙剥く大口を開き、カグラがこれ見よがしに差し出していた左腕へがぶりと食らいついた。
 炭酸の缶ジュースでも勢いよく開けたかのような血飛沫が突き立てられた牙の隙間から噴き出して花弁を濡らす。啜れ啜れ、血を啜れ――食人花が牙をより深く突き刺そうとしたのも束の間。
 付着したカグラの血液が突然燃えた。花弁はたった一滴の血液で一枚丸々焼け落ちて、食らいついた口には火柱が注ぎ込まれ食人花は慌てふためきカグラから口を離す。だが口内に流れ込んでいた血液が食人花を芯から焼き払って消し炭に変えていった。
 獰猛だった仲間が一握の炭になってしまった場面はショッキングだったようで、素知らぬ顔で壁を務めていた他の食人花達がドン引きで花を反らせる。
「つうわけだ。さあ選べ。俺の血ィ味わって焼かれるか、根っこ巻いて逃げながら焼かれるか」
 と、選択を突きつけられても食人花は人ほど器用な体をしていない。地面に埋まった根は地下で周囲の食人花との情報ネットワークを形成しており、単独でも集団でも安易に動くことはできないのだ。
 だがそんな事情は知ったことか。慄くが動く気配のない食人花の挙動を前者への肯定と捉えたカグラは左腕に力を籠めて更に血液を滴らせる。
「潔さだけは見上げたモンだ。望み通り味わえやオラァ!!」
 薙ぎ払った左腕から放射状に血液が放たれ、食人花の壁にべちゃりと付着すると途端に茎から燃え上がって灰塵と化す。少しだけ形の保っていた花は地面に落下すると同時にガラスよりも脆く崩れ去り、食人花の壁の中に新たな道ができていた。
 カグラは道を焼き進む。食人花達は戦々恐々としていたが、邪魔なものは邪魔なのでカグラの目に映った食人花達は不運にも焼かれ続けていき――。
「きゃあ!」
「――と、当たりか」
 燃え盛る食人花の向こう側で声がした。反対から見れば突如壁が燃え上がったのだ。驚くのも無理はない。
 食人花達が燃え崩れた先は通路に接続しており、そこには化物でも見たかのように目を見張る少女がいた。引き裂かれた跡の目立つコートは身を覆う役目をほとんど果たしておらず、かたかたと足を震わせている。
「あんただろ? ルベルってのは。安心しな。俺ァ猟兵だ。……聞いちゃいたがひでェ格好してやがる。とりあえずこいつでも羽織っとけ」
 カグラは手持ちのサバイバルマントを少女ルベルの手元へ放ってやった。ぶっきらぼうに見えて、サバイバルマントは空気をふんわり含んでルベルの手の中へ。
「ありがとう……ございます……!」
「気にすンな。さぁて、後は出口だが……壁を焼いてきゃ何とかなるか」
 カグラがじろりと視線を突きつけると、ざわついた食人花達が一斉に道を開く。なるほど彼らは出口を知っているらしい――が、ルベルという連れがいるのでやっぱり食人花達はカグラの手で入念に焼かれていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雛里・かすみ(サポート)
 バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
 普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可

合わせ等も自由にどうぞ



●入口あって出口は……
 一直線、とは確かにその通りなのだが、不思議の国に紛れ込んだ少女ルベルを救うべく合流した雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)と赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)は通路という通路を悉く無視しながら食人花の花園を突っ切っていた。
『この地に眠る霊達よ、私に力を貸してね!』
 迷宮と化した花園から抜け出せずに力尽きた者、周囲の食人花に喰われた者。生還を果たせなかった無念の霊が今、新たな犠牲を出すまいとかすみの力になって炎の力で食人花達を焼いていく。
 そうして出来上がった新たな通路が最短、と周りの食人花達がその身惜しさに示しているが、未だ出口らしきものは見えてこない。
「この食人花達が示してる方向に向かっていけば、本当に出口に着くのよね?」
「んー、どうだろ。何なら跳んでちょっと見てこようか?」
「そうしてもらえると助かるよ」
「はいはい、お安いごよー。よっ――と」
 緋色はその場で垂直ジャンプすると、一気に駆け上がって空高く、丈の長い食人花群を飛び越えていく。見渡せばそこはカラフルな海原であり、振り返れば一筋真っ黒な線が足元まで続いている。
「どーおー?」
「んーと……方向は大丈夫じゃないかなー。あと四、五枚は壁を突き破らないとだけど」
「そんなになのー!? 周囲の霊もいつまで出せるかわからないし……少し遠回りでもいいから、出口の方向に向かってる通路はないのー?」
「ちょっと待ってー。……ふんふん、あれがあー続いて……」
 緋色は時折左右に跳び回り、花園の形を追っていく。出口のような壁の切れ目から辿って辿って……行き止まり。
「ずるいね。出口に続いてる通路が無いや」
 入ったら最後、決して解けない迷宮は食人花達が餌を貪るためにある。緋色はまた小刻みに跳んでかすみの元まで下りてきた。
「この先の突き破った通路を左に行って、それから右に曲がってずっと進んだ突き当たり、そこの食人花の壁を二枚破らないと出口には続かないっぽいよ。ただ歩いてるだけじゃ絶対に気付かない」
「それじゃあ、迷い込んだアリスは絶対に出られないじゃない! ひどいわね……。でも、それなら容赦なく――焼いてやれるっ!」
 周囲に眠る霊達の無念、ここに極まれり。かすみが薙ぎ払った炎は鞭のようにしなり飛んで、壁を焼き道を開いた。
「大丈夫、あなたのことは絶対に、こいつらの思い通りにさせないよ!」
「ありがとうございます、お願いします……!」
 他の猟兵から借りた外套を羽織るルベルは少しずつ元気を取り戻し、かすみや緋色の言葉に力強く反応してくれるようになった。一行は壁開拓から通常の通路に戻ると、緋色の案内で迷宮を進む。
「焼いてばかりじゃ芸がないし……集え、風刃っ!」
 呼べば逆巻くつむじ風。右腕に溜め込んだ風の刃をかすみは砲弾の如く突き放つ。ジャイロの軌跡を残した風は食人花を破裂した風船のように八つ裂きにした後、空へ舞わせて一掃する。
 突き抜けた二枚の壁の向こう側には仄かに輝く世界が見える。花園の外側。ウサギ穴はそこにあるはずだ。
「この先に続く世界が……あなたの扉に繋がっていることを信じて!」
 ルベルのまだ見ぬ世界へと。一行は凶悪な食人花達を時に焼き、時に薙ぎ払って、花園の脱出を果たすのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『くくり姫』

POW   :    斬殺
【自身の殺気】が命中した対象を切断する。
SPD   :    鏖殺
【自身の殺気】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
WIZ   :    殺心
【自身の強烈な殺人衝動】を籠めた【不可視の腕】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【心】に殺人衝動を植え付け、対象の【理性】のみを攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は須藤・莉亜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●お前の首を頂戴な
 くくり姫。
 くくる、何を? それは首を、だから括り姫。
 くくりたい、くくりたい、一個じゃ足りない。自分のじゃ足りない。
 欲望は最早ただの衝動と成り果てた。殺意と成り果てた。
 くくって殺したい、くくらずとも殺したい。
 殺して殺して――殺し尽くしてあげたいナァ!
城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。
逆恨みで怒ってる?…気のせいデスヨ。UCの逆恨みじゃアルマイシ。

戦闘は、範囲系ユーベルコードなら集中砲火、単体攻撃なら可能な限りの連続使用。
必要に応じて、カウンターでタイミングをずらしたり、鎧破壊で次の人を有利にしておく。

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)


大豪傑・麗刃(サポート)
一人称は『わたし』『麗ちゃん』

基本右サムライブレイド左フライングシャドウの二刀流+随行大剣
スーパー変態人2時右サムライブレイド+フライングシャドウ、左バスタードソード+ヒーローソードの四刀流
伝説のスーパー変態人時キャバリアソード
真・ガチ剣士モード時妖刀
なんらかの理由で上記を装備していない場合は適当に

で真っ向から行くだけなのだ。

ユーベルコードはお任せだが決まらなければ

ネタ可なら
ネタキャラとしての矜持>鬼殺し>変態的衝動>正々堂々真っ向勝負>爆発オチ>誰にでも苦手なものはある>わたしのネタを聞け>伝説のスーパー変態人>燃える男

ネタ不可なら
スーパー変態人2>真・ガチ剣士モード>達人の智慧>剣刃一閃


バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
ご用命あらば即参上! アドリブ連携歓迎デース!

普段の口調:片言口調で(ワタシ、アナタ、デス、マス、デスネ、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】

各種武装の中から、ボスに適切なものを選択して用いてくだサーイ!
刀も銃器も、内蔵兵器や換装式ウェポンも、何でもOKデス!

アタック重視でもディフェンス重視でも対応可能デース!
斬り込み、爆撃、弾幕を張ったり、パリィ盾したり、臨機応変に立ち回りマース!

どのユーベルコードを使用しても問題はありマセーン!
オブリビオンを倒して、ミッションクリアのために力をお貸ししマース!



●シリアスは死んだ
「殺してあげるヨォ!!」
 殺意の波動に目覚めた者――それがくくり姫だった。殺意そのものが刃となり、空間を風のように抜けてあらゆる存在を切断しようとする。
 見えぬ、聞こえぬ、瞬く間もなくやってくる殺意はともすれば回避不可能。だが大豪傑・麗刃(23歳児・f01156)はくくり姫の口の動くのを見て一言、
「兜をかぶっとくのだ!」
 端的かつ単純な防衛策を述べただけかに見えたが、殺意に対し持ちネタの駄洒落を一つ代償にした麗刃と、同じく戦場に立つ城田・紗希(人間の探索者・f01927)とバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)の頭へがぼっと嵌まった兜が殺意の刃から首を守り弾き返した。
「HAHAHA! 助かりマシタネー。これは『兜』と『かぶっとく』の音を掛けたエスニック・ジョーク!」
「解説はやめたまえよバルタンちゃん、浮かぶものも浮かばれないのだ」
「まー……これでとりあえず、大丈夫?」
 紗希は半ば強引に被らされた兜を両手で掴み、収まりどころの良い場所を探す。なかなかしっくりくるところが来ないのは代償にした麗刃の駄洒落の質のせいなのか――何とも言い難い部分はあるが。
「何で死なないの……? ねぇ、死んでよ」
「何度やっても通用しまセーン!」
 迸る波動。先の一撃で狙いどころがわかったバルタンは自ら兜で頭突きを繰り出し波動を叩き落としていく。ギャグ空間から生み出された兜だったが性能は思いの外高く、何度殺意を撃たれようとも衝撃一つ無くぶち殺す。
「ですがそのやる気も困りものですので、少しやる気をなくしてもらいマース! 気の利いたジョークは出せませんが、モノマネなら得意デスヨー? 骸式兵装展開、朱の番!」
 ある時はグリモア猟兵に誘われ戦うメイド、またある時は自らグリモアを手に導くメイド、而してその実体は!
 キャプテンハットに緋色のマント。かつての戦で大海を荒らして回った海賊は、今なお宝を求め続ける――メリー・バーミリオンを模した海賊スタイルで、バルタンはファルシオンを抜き放った。この不思議の国には海は無いが、朱き津波は殺意の波動も斯くやという前方広範囲に広がってくくり姫を呑み込まんとする。
「……!? いや……がぼぁ……!」
 逃げる、しかし何処へ? ウサギ穴は通れない。そして世界は狭かった。満たす津波に呑まれ揉まれて、くくり姫が三人の前に俯せ姿を晒した時には、毛先の整っていなかったぼさぼさの長髪が不思議と萎れてしまっていた。
「ぅぐ…………」
 津波に呑まれた影響は、身体的には皆無であったが精神的にはよく効いた。殺意という明快な積極性は彼女の長髪と同様に萎れている。何をしたいのかわからない。わからないから動けない。
 絶好のチャンスだ。しかし何とも、紗希と麗刃は良くも悪くもマイペース。
「暗器、暗器……暗器の場所は、暗記してない……」
「ぬぅ! 麗ちゃんのポジションをさらっと攫っていくのはやめたまえ!」
「HAHAHA! お二人とも絶好調デース!」
 締まらない――のが三人の持ち味なのかもしれない。ともかく服の中をがさごそ漁っていくと暗器が見つかったので紗希は投げた。一本こすん、また一本こすん、まるで黒ひげのおもちゃのように慎重にくくり姫の背中へ刺さっていく。
「これでは麗ちゃんの見せ場がないではないか! すする姫だかささら姫だか! そこを動くんじゃない!」
 敵の言うことなど聞くものか、しかし今はくくり姫、無条件に動きようがないのである。麗刃が駆け出すすぐ傍を紗希がまた投げ打った暗器が飛んでいて冷や汗ものだったが、くくり姫の背へフライングブレイド。
「ひぎぃ!」
 飛び込み大回転二刀斬りで、ざざん、と十字に斬りつけて前転の後に両手を広げてポーズ。
「お見事デース!」
「首は……まだ飛ばない……」
 技術点は高い――採点者一名だが。ともあれ三人は殺意の波動を打ち破ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ベアータ・ベルトット(サポート)
ベアータ・ベルトットよ

改造手術を受けて、体のあちこちを機械化してるわ
ウェポンは手足の捕食機能とか、体内に仕込んである刀爪や吸血破壊光線。それから、眼帯の下のとっておきの一撃…機脚の加速機能や光の翼を活かした機動的な戦い方が性に合ってるわね

厄介なのは…エネルギーの核になってる餓獣機関の動力が、生物の新鮮な血肉だって事。燃料切れしない為にも、捕食できる敵が相手だと助かるわ
食べられないなら仕方ない。腹いせも兼ねて、徹底的にぶっ潰してやるまでね

…こほんっ。そうね、血の気が多いのは生れつきよ
大抵何かしらに苛々してると思うけど、仕事はなるべく冷静にこなすように努めるわ

人手が要るならいつでも呼んでちょうだい


水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ


池葉・雉乃(サポート)
『私は、歌の力で皆さんを支えたい。』
 スペースノイドのサウンドソルジャー×バトルゲーマー、15歳の女です。
 普段の口調は「お仕事モード(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、リラックス中は「砕ける(わたし、~君、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




●殺気で生きる者は衝動尽きて死に至る
「殺す……殺す……」
 くくり姫の猟兵に対する恨みは現在進行形で募っている。殺気無くして彼女無し。権化と言うに相応しい存在は津波に呑まれて失われた殺気を少しずつ取り戻しつつあった。
「……殺気じゃお腹は膨れないのよね」
 ベアータ・ベルトット(餓獣機関BB10・f05212)は純粋な生命維持のためのみならず、戦闘エネルギーの核になっている餓獣機関の動力として生物の新鮮な血肉を求める。その点、くくり姫は如何にも痩せっぽちで頼りなく、彼女が発する殺気は霞よりもまだ捉えどころがない。
「殺意に目が眩んで全てを見失っている者か。哀れだな……」
 衝動に突き動かされるばかり、囚われるばかりで自我をほとんど失っているくくり姫を水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)は悲しく見つめる。刀を交えるにしても、これでは獣を討ち取るだけの狩りに過ぎない。しかしこれもまた勝負――錬成カミヤドリで複製した一振りを空で掴み、切っ先を正面に据える。
「私は戦いの経験が多くありませんから……お二人を、歌で支えます」
「助かるわ。さっさと倒して美味しい食事にありつきたいもの」
「うむ、経験は少しずつ積んでいけばよい。支援感謝する」
 池葉・雉乃(音楽の裏方さん・f05834)は胸元で両手を組むと、静かな音色から歌を始めた。澄み切った青空のような歌。野原で大の字になって天を仰ぎ、空見上げ眠る心地の子守歌のようで、ベアータと真峰は適度にリラックスした状態でくくり姫に向かう。
「アァ……聞きたくない、聞きたくない……死ね……死ね!」
 くくり姫は雉乃の歌声に拒絶反応を示す。それに応じて殺気の刃が迸り飛んできた。相変わらず見えもせず、聞こえもせずの殺気は一思いにベアータと真峰、二人の首を狩りにいく。
 錬成カミヤドリ、真峰は先に携えた一振りとは別にありったけの複製体を生み出して空間を滅多矢鱈に乱れ斬っていた。生じた殺意の波動、存在はそこにあるのだ。あらゆるものを斬り捨てていけば、殺気も必ず刃に捕まる。
 手応えは感じなかったが、微かに風鳴る音がした。波動の消滅による空気密度の変化が齎す音色は決して心地の良いものではなかったが、真峰は安全圏と見て刀を一振り構えて飛び出すと、残像を生じさせる鋭い動きでくくり姫に迫る。
 体は軽やかだ。真峰の背を押す雉乃の歌声があった。そっと温かく寄り添うような歌声に身を委ね、真峰は斬る。元より相手は目の位置も判然とせず動きも少ない。胴を一気に捌き断つ。
「ぐぅぅっ……!」
 手に跳ね返ってきた感触は小さい。狙いを外したわけではなく、やはり元の体躯が小さいのだ。くくり姫にとっては半身斬られたも同然の損傷で、呻き声を上げてふらついている。
 殺意は増加の一途を辿り、波紋となって飛翔する。感情を昂らせた瞬間、無条件に放たれる殺気は厄介だったが、ベアータの隻眼はくくり姫の表情の微細な変化を克明に捉えていた。
「これも歌のお陰ね……醜い殺気もここまでよ」
 ベアータは眼帯を開く。その右眼は獣が喰らうが如く舌を伸ばして雉乃の正面にまで向かってくる殺気を根こそぎ攫い、捕食した。無味――いや、微かに泥のような濁った味がする。くくり姫の殺気は淀み切っている。
「徹底的にぶっ潰すわ……甘美な殺気を召し上がれ」
 餌食とできない苛立ちをそのまま固めたかのような殺気の刃がベアータの右眼から伸びる獣の舌より放たれた。殺気に殺気は相殺するか――それは雉乃の歌声の分だけ凄まじい。
 ちょん、と軽く小突く程度の衝撃だった。それで首と長い後ろ髪が刎ねられて飛んだ。
 殺意は空虚に溶けていた。熱量が失われ、薄暗い瞳はいよいよ光を失っていく。
 ウサギ穴の門番たるくくり姫。樹木が斬り倒されるようにゆっくり落ちていった体は、飛んだ頭が落下するや粒子となって全て掻き消えた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年01月29日


挿絵イラスト