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殲神封神大戦⑯〜想い、滾々と

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●愛を語らう世界線
「皆さん! ご心配をおかけしました! 不肖、ロザリア・ムーンドロップ、なんとか復活致しました!」
 自身の体を乗っ取られるという非常事態に陥ったロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)は、猟兵達の活躍により渾沌の悪夢を切除して帰還を果たしたものの、数日生死の境を彷徨った。それでも目を覚ませばまた世界のために、とグリモアベースに立つ気概を見せている。
「戦争もいよいよ最終盤を迎えようとしています。張角を守る結界を支えているのも、残すところ神農兀突骨と鴻鈞道人だけになりました。鴻鈞道人は今の私達には強大過ぎる敵ではありますが……自分達を信じて戦い抜けば、きっと退けられるはずです! さて、今回私がご案内するのは、『三皇女媧の塒』と呼ばれる場所になります。この場所についてご存知の方、あるいはもうグリモア猟兵の案内で向かわれた方など、いるかと思います。ここは『消えることのない炎』と『固まることのない泥』で満たされ、恐ろしい魔力が充満した場所。抜けるためにはその魔力を浄化して進まなければなりません」
 猟兵達が女媧の塒に踏み入れるようになってから日は経っており、浄化もある程度進んでいる。しかし手は多くて困ることはないだろう、と此度の案内に相成った。
「今回、皆さんを送り出す先には『固まることのない泥』が待ち構えていることでしょう。それは皆さんの四方を囲んで速やかに固まり、『愛を語らないと出られない部屋』なるものを作ってしまいます。皆さんは閉じ込められた状態になってしまいますので、脱出するために愛について思いの丈を語り、一緒に魔力も浄化してしまいましょう。愛とは何か、という話ですが……簡単に言えば『何かを大好きな気持ち』だと思います。対象が人である必要はありません。好きなもの、好きなことについて大いに語ってください。皆さんのお力はまだまだ必要です! どうぞよろしくお願いします!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 先日はうちの子がお世話になりました。本依頼は色んな意味でリハビリみたいなものです。

●フラグメント詳細
 第1章:日常『愛を語らないと出られない部屋』
 何か皆さんの好きなことについて語りましょう。泥はそれを聞き届ければ静かに元の形へ戻っていくことでしょう。
 人でも物でも、愛してやまない何かというものがあるのではないでしょうか。
 そんな感じでよろしくお願いします。
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第1章 日常 『愛を語らないと出られない部屋』

POW   :    情熱的に愛を語る

SPD   :    淀みなく愛を語る

WIZ   :    語彙を尽くして愛を語る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第三『侵す者』武の天才にして愛妻家
一人称:わし 豪快古風
生前:194cmな狼獣人・馬舘景雅

ロザリア殿が無事でホッとしたぞ

さて、愛について。実は妻の陽織(5歳年下。154cm)について語り足りん!となっておってな

陽織は可愛いのはもちろん、お転婆での
わしに相応しくあろうと武の稽古をはじめたはいいが…最初は重量を活かした武(つまりはわしと一緒)にしようとしてな
慌てて、身軽さを活かす方がよいと助言した
事実、陽織は飛び石渡るの得意であったからな
そうしたら、素直にそちらにいっての…凛々しくも可愛かったぞ!!


陰海月、グリモアベースでホッとして大泣きした
霹靂もホッとして涙目



●添い遂げる者にしか見せぬ顔
 ロザリアがまさに敵対した戦場におり、鴻鈞道人を退けるために戦った馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)。彼女がこうして以前と変わりなく依頼の案内を出す姿にほっとしつつ、義透は女媧の塒に足を踏み入れる。ちなみに義透の友は安堵のあまり泣き出して、逆に慰められていたほどだ。
 さて、固まらない泥が固まるとはこれ如何に。義透は今、泥の部屋に閉じ込められている。さいころのように整った立方体の部屋。そこでは愛を語らねばならない。
「愛についてな……丁度、わしの妻、陽織について語り足りんと思っていたところ。存分に語らせてもらうぞ」
 聞き届けるのは泥だけだが構いやしない。その記憶は、今の義透になる以前、馬舘景雅なる人物まで遡る。義透はふと宙を仰いで記憶を思い起こした。
「陽織は可愛いのはもちろん、お転婆での。わしに相応しくあろうと武の稽古をはじめたはいいが……最初はわしと同じく、重量を活かした武にしようとしてな。心意気は嬉しい反面、身に合わぬ武は己を滅ぼす。陽織は飛び石渡るの得意であったから、わしは慌てて、身軽さを活かす方がよいと助言した。しかしこの助言、お転婆な陽織のやる気を削ぐやも、と不安もあったが……そうしたら、素直にそちらにいっての……凛々しくも可愛かったぞ!!」
 ふとした瞬間、馬舘景雅にだけ見せた愛らしさは己が一生を懸けて守りたくなるほどに愛おしい。力の籠った声にその愛が溢れている。今は悪霊となっているが、馬舘景雅の身は果てても変わらない愛情を持ち続けていた。
 今生に囚われぬ深い愛情。泥は確と聞き届けたり。部屋はゆっくりと天井から壁へ溶けていき、魔力が浄化されていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

河原崎・修羅雪姫
「私が愛するもの。それは『全世界サイボーグ連盟』という旅団そのものよ!」
 この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。

「情熱的に愛を語る(POW)」に挑戦します。
「サイボーグはね、鋼の肉体に身を包んだ一騎当千の戦士たち。だけどほとんどの人は、心に消えない傷を負っているわぁ」
「だから私は、『全世界サイボーグ連盟』という旅団を作ったの。傷負い人たちが、いつでも安心して帰ってこられる場所を」

その愛を語るのに、ユーべルコードなど不要!
全世界サイボーグ連盟の戦旗を高々と掲げる。
(重厚にして壮麗。血とオイルと硝煙の香りがする。鋼の団結を示す我等が戦旗)

「道を開けなさい、『固まることのない泥』よ!」



●愛する居場所
 真四角の部屋だ。そう大きくもない。だから愛を語るにも声を大にする必要はないのだが、
「私が愛するもの。それは『全世界サイボーグ連盟』という旅団そのものよ!」
 河原崎・修羅雪姫(プリンセス・スノーブラッド・f00298)は情熱的に叫んでいた。声は部屋を反響し隅々にまで行き渡る。固まる泥は震えたか? しかしそれはまだ物理的な振動に過ぎない。
「サイボーグはね、鋼の肉体に身を包んだ一騎当千の戦士たち。だけどほとんどの人は、心に消えない傷を負っているわぁ」
 生まれながらに機械であるものも中には居よう。だが大半は、体に傷を負い、心に傷を負って、生き延びるには機械を受け入れるしかなかった者達。それでも生き永らえることに感謝するか――それとも己の体を失う不義理を悔い悩むか。
「だから私は、『全世界サイボーグ連盟』という旅団を作ったの。傷負い人たちが、いつでも安心して帰ってこられる場所を」
 サイボーグ達には、手を差し伸べ、温かく迎え入れてくれる場所が必要だ。修羅雪姫が一念発起して立ち上げた旅団はそんな彼らの拠り所となるべき場所。
 泥に阻まれた道を開くのに力は必要ない。必要なのはただ愛のみ。修羅雪姫自身の拠り所としても存在し、今や多くの同志達と共に過ごすかけがえのない旅団。
 重厚にして壮麗。血とオイルと硝煙の香りのする戦旗は、彼らが人であり、機械であり、背負う苦しみを分かち合い、幸せを共有する鋼の団結を示す。
「道を開けなさい、『固まることのない泥』よ!」
 一層強く、修羅雪姫は戦旗に誓って旅団への愛を示す。固まる泥は震えたか? それは真なる愛を受け入れたことによる浄化の徴。天井から壁へと溶けて広がる泥の部屋は、修羅雪姫の前で泥溜まりに戻っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マリア・ルート
愛ねぇ…片想い的なのでもいいのかしら。

私、どうしてもつい気になっちゃう奴がいるのよね。
大体同世代で、でもどこか気弱そうに見えて気が強くて…それをわかっていながらも、ポッキリ折れてしまいそうで守りたくなっちゃう奴。
ただね、いざ何かをしようとなると…どうにも勇気が出ない。何かが変化しちゃうのが怖いというかなんというか。
こう、好きーーっていうのかしら?そういう気持ちだけが燻っている。勿論それではずっとそのままってのはわかってるんだけど…

考えすぎなのかもしれない。ただの迷惑な片想いかもしれない。でも、私にはずっと気になっていてどうしようもないのよ。

…こんなんでも、浄化できるような愛語りにはなるかしら?



●続けますか? 壊しますか?
 愛の形。それは目に見えるものではなく、それぞれの心に宿っているもの。愛を語らねば出られぬ部屋でマリア・ルート(紅の姫・f15057)は悶々とする想いを吐き出していく。
「私、どうしてもつい気になっちゃう奴がいるのよね。大体同世代で、でもどこか気弱そうに見えて気が強くて……それをわかっていながらも、ポッキリ折れてしまいそうで守りたくなっちゃう奴」
 気が付けばいつも目で追いかけている。相手はただ、仲の良い友人の一人くらいにしか思っていないのかもしれないが――。
「ただね、いざ何かをしようとなると……どうにも勇気が出ない。何かが変化しちゃうのが怖いというかなんというか」
 今の関係が決して悪いわけではない。しかしマリアが行動を起こせば、良くも悪くも関係は転がり始めてしまう。行き着く先は不明瞭。人が霧靄の中を手探りで進む恐怖があるように、どちらに転ぶかわからない変化が怖い。青春の悩みだ。
「こう、好きーーっていうのかしら? そういう気持ちだけが燻っている。勿論それではずっとそのままってのはわかってるんだけど……」
 変わらないことが果たして正しいのか、マリアは判断しかねている。人と人との関係性は、一方の想いのみで成り立っているわけではない。マリアが行動を起こさずとも、相手の事情で今の繋がりがなくなってしまうかもしれない。不安定さを抱えているのがもどかしい。
「考えすぎなのかもしれない。ただの迷惑な片想いかもしれない。でも、私にはずっと気になっていてどうしようもないのよ。……こんなんでも、浄化できるような愛語りにはなるかしら?」
 泥は答えない。ただ壁の一面に二つの扉を生じさせ、マリアを部屋から解放する。
 外に出ればどちらも同じ場所へ続く扉だが、それは不意に突きつけられた究極の二択のようで、マリアはしばらく部屋に留まり悩み込んでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬飼家・ヤング
わいはナニワが大好きや
わいの故郷はキマフュー某所『テナモンヤ・ナニワ・シティ』
UDCアースやシルバーレイン世界でいう所の「大阪」っぽいやつ?

うまい食いもんが好きや
たこ焼き!お好み!串カツ!焼肉!
その他諸々安くて満腹B級グルメの数々!

お笑いが好きや
漫才、落語に新喜劇はもちろん
道を歩けばそこここでボケツッコミが始まる
なんでやねーん!んなあほなー!

おもろい奴らの人情喜劇が好きや
どこぞのスカしたボンボンみたいに「イケメンに限る」なんて言わさへん
チビ、デブ、ダサでもおもろいこと言うて笑かした方の勝ちなんや!
笑いは世界を救うんやで!

ナニワソウルでお笑い街道爆進するでー!
ノーナニワ、ノーライフ!



●世界を救うんは愛と笑いや
「ナニワ愛、見せたるでー!」
 泥の作る部屋に閉じ込められた馬飼家・ヤング(テレビウムのちっさいおっちゃん・f12992)は小さいながらもどでかい愛を語る。
「わいはナニワが大好きや。わいの故郷はキマフュー某所『テナモンヤ・ナニワ・シティ』、UDCアースやシルバーレイン世界でいう所の『大阪』っぽいやつや。そこはうまい食いもんがようさんあってな、たこ焼き! お好み! 串カツ! 焼肉! その他諸々安くて満腹B級グルメの数々! 食べ出したら箸が止まらへんでほんまになー!」
 早くて安くてうまい。決して気取らない、しかし一本芯の通ったナニワらしさがヤングの心を惹きつけて離さない。
「お笑いが好きや。漫才、落語に新喜劇はもちろん、道を歩けばそこここでボケツッコミが始まる。なんでやねーん! んなあほなー!」
 火事と喧嘩が江戸の華なら、お笑いこそナニワの華だ。ボケの宝庫にツッコミの宝庫。道を歩けば八百屋の前でだって即興の漫才が繰り広げられる。世界一笑いの絶えない場所、それがナニワ。
「おもろい奴らの人情喜劇が好きや。どこぞのスカしたボンボンみたいに『イケメンに限る』なんて言わさへん。チビ、デブ、ダサでもおもろいこと言うて笑かした方の勝ちなんや! 笑いは世界を救うんやで! ナニワソウルでお笑い街道爆進するでー! ノーナニワ、ノーライフ!」
 張角かて笑わしたる! 意気込むヤングにナニワへの深い愛を感じ取り、泥の部屋は笑いの中で浄化されていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月28日


挿絵イラスト