銀河帝国攻略戦⑲~猟兵でしか作れない抗体教室
●奇跡の力の担い手たち
「まぁ、マッドサイエンティストの面目躍如ってやつじゃのう」
とことん期待を裏切らぬ相手じゃなと、ウルフシャ・オーゲツ(しょしんしゃ・f00046)はひとりごちる。
「言ってしまえばバイオテロじゃ」
小型船によるワープ機能を利用した、特攻と言うだけならば、まだマシだった。
そこに詰まっているものが大問題だ。
謎の殺人ウィルス、オロチウィルス。
突撃した後にそれをばらまき、革命軍を全滅させると言うのが帝国の作戦だと言う。
「しかし幸いなことに一つこちらに有利な点がある。サンプルがすでに手に入っておる、と言うことじゃ」
エンペラーズマインド・コアのコアマシンルームに踏み込んだ、猟兵たちが『オロチウイルス』のサンプルを持ち帰ることに成功したのだという。
現在、そのサンプルを元に『古代遺跡船』にいるミディアが、スペースシップワールドの科学技術の粋を結集し、抗体作成の研究を進めているらしいのだが……。
「そもそも抗体を作るなんてことは、ものすごーく長い年月をかけ、てようやく辿り着けるようなものじゃ。それにあの帝国の、あのオロチの作るウィルスが生半可なものなわけがない」
しかし、今革命軍には、時間が致命的たりない。オロチウィルス今すぐにでもばらまかれようとしている。
「そう、それこそ、奇跡でも起きん限りは、この短期間で抗体を完成させることなど不可能じゃろうな」
そう言ってウルフシャは猟兵たちににこりと笑う。
「ならばそれこそがウチらの出番じゃ。奇跡を起こすのは、猟兵の得意分野じゃろ? なんせ、ウチらのこの力は……」
しべりあ
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
どうも、しょしんしゃのしべりあです。
さぁみなさん、奇跡を起こしに参りましょうか。
今回のキーポイントはまさに猟兵の持つ奇跡の力、ユーベルコードをどう研究に生かすか、と言うところです。
一気にサンプルを所得する。さまざまな状態変化を試す、通常ではない環境を作り出す、などなど、誰も知らない謎のユーベルコードを皆さまたくさんお持ちだと思います。
さぁ私の想像だにしない方法でユーベルコードを活用してみてください。
えっと、その。がんばります。
それでは、ご縁ございましたら、よろしくお願いいたします。
第1章 冒険
『オロチウイルスの抗体を開発せよ!』
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POW : オロチウイルスを摂取し、未完成の抗体とユーベルコードを駆使し、全力で耐え抜く事で抗体のヒントを得ます
SPD : 圧倒的処理速度で演算を行なったり、肉眼では確認できないウイルスの動きを見切り、その特性を導き出します
WIZ : 集積された膨大な情報を高速処理するなど、ユーベルコードを利用して開発に貢献する
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
竹城・落葉
なんと、オロチウイルスのサンプルが手に入ったのか!そして、抗体を完成させようと言うのだな。ならば、我も手伝わぬ訳にはいくまい。
我は今まで、幾多ものオブリビオンを食してきた。触手、スロットマシン、麻雀のコマ(あれって何という名称なんでしょうね?)……。
ならば、このオロチウイルスを『オブリビオンを食す』にて食し、我の体で抗体を作ってくれるわ!これはオブリビオンじゃないだと?そんな事はどうでもいい!
蛇毒の血清を作るには、馬に蛇毒を注射して抗体を生成させて採取すると聞いた事がある。ならば、蛇毒をオロチウイルス、馬を我に例えても問題あるまい!
この荒唐無稽に思える作戦に、恐れおののくが良い!
アポリー・ウィートフィールド
我は、全てを喰らう怪物に生まれついた。ならば、死さえ喰らってみせよう。
それが我のやり方に他ならぬのだから。
我がユーベルコード、【苦悶の蒼き血潮】は摂取した毒を濃縮した体液として排出する両刃の業である。
これと我の持ち前の【毒耐性】を併用し、微量ずつオロチウィルスを摂取。
これによって排出された毒液から血清を作るのが我の狙いである。
非常に危険な賭けだ。我が今まで食べたあらゆる物の中で最も危険な挑戦になるだろう。だが、我はこの体に根付く暴食の因子の力を信じる。
グルクトゥラ・ウォータンク
【POW】
今月は戦争で酒が飲めるぞ~!はい、酒が飲める飲めるぞ~、酒が飲めるぞ~!
てなわけで、早速肉と酒を飲みながら登場、わし!別にふざけとる訳じゃないぞい。【呑海喰地の大宴会】で酒と肉を摂れば摂るほど肉体が単純に強化され、ウイルスにも耐えられるようになるわけじゃ。そしてガンガンに強化された免疫で抗体を作り、ワクチンの開発に貢献する訳じゃな。つまり、言うなればわしは我が身を研究のために捧げとるわけじゃ。聖人グルクちゃんと呼んでいいぞい。
外部から隔離した小部屋をガジェットで作って早速中でひたすら飲み食いじゃ。ランドメイカーに限界まで肉と酒を積んだから大丈夫じゃろ。開発は任せたぞい!
かー、酒旨し!
秋山・軍犬
【基本方針】
ウイルス摂取
未完成抗体とユべコを駆使
全力で耐え→抗体のヒント
とゆー訳で!迷宮ショコラを食べます!
未完成抗体を摂取します!
フルコースモード発動!
後はひたすら頑張りまっす!
ジョン「ちょ!軍犬ッ!作戦ガバガバじゃねーか!」
ナンシー「相手は殺人ウイルスよ!大丈夫なの!?」
軍犬「バレンタイン補正もあるからいけ…
あんたら何で此処にいるんすか?」
ジョン&ナンシー「「お前のユベコ(深夜の夫婦漫才)だよ!」」
ナンシー「こーなったら他の猟兵さんに助けてもらいましょ…ね?」
ジョン「ノープランだったのは黙っててやるから…な?」
軍犬「でもこのチョコは、ある少女の狂おしい想いが…
あ、はい分かりますたっす」
●ウィルスイーター三銃士の4人を連れてきたよ!
人は生きるために食すのか、いや、食すために生きるのか。
猟兵たちの中にはありとあらゆるものを食す者たちがいる。ここへと猟兵たちを送り込んだ張本人に感化されてか、たとえウィルスだろうと食って飲もうとする猛者の者たちが立ち上がったのだ。
すなわちオロチウィルスそのものをオブリビオンと認識し、それを食らうことで自ら耐性を手に入れようと画策する食の専門家、竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)。
「我は今まで、幾多ものオブリビオンを食してきた」
肉をツマミに無限とも言える酒を飲みつづける飲の専門家、グルクトゥラ・ウォータンク(サイバー×スチーム×ファンタジー・f07586)。
「今月は戦争で酒が飲めるぞ~!はい、酒が飲める飲めるぞ~、酒が飲めるぞ~!」
全てを食し、全てを地肉とする、あらゆる毒をも例外ではない。毒の専門家、アポリー・ウィートフィールド(暴食のイナゴ男・f03529)。
「我は、全てを喰らう怪物に生まれついた。ならば、死さえ喰らってみせよう」
世界の食は俺のもの、チョコのスペシャルデーも俺のモノ。本日限りチョコの専門家、秋山・軍犬(悪徳フードファイター・f06631)。
「異世界の力のこもった迷宮ショコラを食べて強化された自分は無敵っす!」
いま、食と細菌との切っても切れない宿縁による戦いが始まろうとしていた。
「あの方たちは、一体何をしようとしているの……?」
ミディアは猟兵という者たちがよくわからなくなり呆然としながら見送っていた。
●食サイド
それぞれが隔離された状態となった猟兵たちは個室で各々の戦いを始めた
「これはオブリビオンじゃないだと? そんな事はどうでもいい!」
落葉は何の躊躇もせずカブセル錠内に閉じ込められたオロチウィルスを食った。
そう、これは食わなければならない。そして、食ったと認識するためには食べられる形にする必要があったのである。
触手、スロットマシン、麻雀牌……。今までありとあらゆるものを平らげてきた落葉は直感した。。
そもそも毒がオブリビオンかどうかなど関係ない。猟兵がオブリビオンと断じてしまえばオブリビオン。オブリビオンが作ったものもまた、オブリビオンなのだ。
カプセル錠を食ったといえるかどうかは微妙なところだが、落葉の強い意思もあったのだろう。ウィルスはオブリビオンと認識され、奇跡の力が発動していた。とはいえそれはとても楽な戦いではなかった。
なにせ殺人ウィルスに対して身体能力を劇的に向上させることでそれに耐え切るというのだ。下手をしたら倒れかねない。ただ、食べ物の質はともかく、量という意味では相手に申し分はなかったのが功を奏した。
無数に増えていくような相手を食ったのだ。その身体能力は劇的に増加し、ウィルスに完全に耐えきるまでに強化されようとしていた。
「そうだ……この荒唐無稽に思える作戦に、恐れおののくがいい!」
●呑サイド
グルクトゥラはウィルス研究のために隔離された部屋に入ると、唐突に肉を取り出し喰らい始め、ウィルスごと酒を飲み下す。
最後の晩餐などというわけではない。彼は酒や肉で身体を強化することのできる奇跡を備えた猟兵だ。その力がある限り、ちゃちなウィルスなどに負けるわけがないと判断し、耐え抜くことで耐性を得て抗体を得ようという算段だった。
自らの身を顧みずの献身はまさに聖人……とも言えるはずなのだが、大量に持ち込んだ酒と肉をこれでもかと言わんばかりに摂取し、蝕まれる体を無理矢理に強化し続けていくその様は、ただの大酒飲みにしか見えなかった。
そのままでは落葉と同じ結果になりそうなものだが、共に摂取した酒に何かあったのかもしれない。グルクトゥラがウィルスを耐えきった後の抗体と、落葉が耐えきった後の抗体は結果こそ耐え切れたという点では同じだが、その性質は異なるものとなっていたという。
「かー、酒旨し!」
なお、グルクトゥラはオロチウィルスを克服してもまだ飲み続けていた。
●毒サイド
アポリーの力は取り込んだ毒を自らを守る毒へと転換する特殊なものだ。
オロチウィルスは間違いなく毒であった。
毒を持って毒を制す、彼はオロチウィルスを自ら取り込むことで、自らの毒へと変換し、血清的なものを作り出すための研究資料にしようとしていたのだ。
しかしいかに強靭な毒に対する耐性があろうとも、決して痛みなどがなくなるわけではない。
「だが、それが我のやり方に他ならない!」
少量とは言え十分致死量となりうる未知のウィルスから精製されたアポリーの毒液。それは通常時のものより、かなり強力となっている。それが意味するのは、それだけ危険な毒物との戦いということだ。
「このまま続けていくのは非常に危険な賭けだ。我が今まで食べたあらゆる物の中で最も危険な挑戦だろう。だが、我はこの体に根付く暴食の因子の力を、信じる」
そしてまたアポリーはオロチウィルスへと挑んでいく。
本来ならば体を守る毒液すらも、自らを蝕もうとしているかのような錯覚を覚える。それほど凶悪な相手だった。
●三銃士は4人いるし四天王はだいたい5人ぐらいいる
「作戦はこうっす! 迷宮ショコラを食べます! 未完成抗体を摂取します! フルコースモード発動! 後はひたすら頑張りまっす!」
作戦とはなんだったのだろうか。そう言わんばかりの内容に、軍犬の中から黙ってはいられない。と飛び出してきた二人の人影。
「ちょ!軍犬ッ!作戦ガバガバじゃねーか!」
「相手は殺人ウイルスよ!大丈夫なの!?」
「バレンタイン補正もあるからいけ……あんたら何で此処にいるんすか?」
謎のカップル、ジョンとナンシーが諌めようとが現れたのだ。
「しかしよく見るっす、他のみんなもみんな食ってるっす!」
他の人が食べているというのにフードファイターたる自分が負けるわけにはいかないのだ。
「そしてこのチョコには、狂おしいほどの少女の想いが篭っているっす。これを食べれば、自分は絶対に勝てるっす!」
そうして迷宮ショコラと未完成の抗体を口にしながら、軍犬もオロチウィルスへの戦いへと挑んでいくのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
シズホ・トヒソズマ
※他猟兵との絡み、連携、アドリブOK
【SPD】
UCでデスモ・ブラギオスの思念を纏い、CODE:Venomにより同じく未知のバイオウィルスをサンプルとして放射します
同じ銀河帝国下におけるウィルス、類似した点や参考になる点があるかもしれません
機械の目を使った【視力】でウィルスをどちらも細かく観察。気になった点等はメモし、重要そうな動きや反応は【撮影】し、他猟兵らと情報共有しておき、作業は全て【早業】にて急ピッチで進めていきます
資料やサンプルの運び等の単純な力仕事にはCODE:Raptorで出す小型恐竜達を動員し、手伝わせます
『いつもとは違う作業ですが、これも立派な人助け、ヒーローとして当然ですね』
●目には目を、帝国には帝国を
デスモ・ブラギオス。
帝国の誇る機械恐竜型のオブリビオンである。
此度の戦争でも幾度となく出没しているようだが、このオブリビオンの攻撃の中に未知のバイオウィルスを発生させるものがある。
同じく未知のウィルスということならば近似性があってもおかしくない。
そう考えたシズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)は、双方のウィルスの類似性探ろうと自らにデスモ・ブラギオスの力を宿した。そうすることでバイオウィルスを生成し、比較、観察していたのだ。
流石に帝国産ということもあってかオロチウィルスとの類似性はゼロではなく、今回の観察結果を整理していくことで進展が望めるだろうと確信した。
観察している間にも仲間たちがより効率よく動けるよう小型恐竜たちを操り、資料やサンプルを各地に運搬していく。
「いつもとは違う作業ですが、これも立派な人助け、ヒーローとして当然ですね」
ヒーローとは人々を危機から救うために戦うものだ。
直接の殴り合いなどとは違っても、立派な一つの戦いと言えるだろう
大成功
🔵🔵🔵
テリブル・カトラリー
換装した腕に制御用の布を巻いて覆い隠す。
この腕はあまり見せない方が良いだろうしな。
UC換装・邪神腕を発動。
本来ならば敵に使う力だが、今回は私自身、正確には私の摂取したウイルスに対して、邪神の力を使い、エネルギー、生命力を死なない程度に
吸収する事でウイルスの進行を遅らせる。
(私を死に至らしめる敵と思えば可能だろう。)
猟兵も死に至らしめる力も、限界まで削ぎ落とせば
抗体を完成させる為の時間も稼げるだろう。それに、
進行が遅くなれば経過観察もし易かろうて。
(代償に寿命を持ってかれるが、さてウォーマシンの寿命とは幾らか…まぁ
どちらにせよ、この世界を救う一助なれば安い物だ。)
●詳細経過観察の重要性
ウォーマシンといえどオロチウィルスに感染すればタダでは済まない。しかしそれでも、立ち止まるわけにはいかなかった。
テリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)はオロチウィルス研究用にあてがわれた個室で腕を換装する。
「本来ならば、敵に使う力だが……」
怖がらせないためにも周りに見せないように心がけながら、邪神の力を自らに向けて解放していく。
自らを蝕もうとするウィルスに向かってエネルギーを吸収していくためだ。
オロチウイルスに対してエネルギーを吸収することにより、ウイルスの活動力を低下させる。
そうすることで、本来急激に進むであろう進行を緩めることで、進行状況のモニタリングをより精密に行うことができる。
テリブルはそう仮定を立てて実行したのだ。
最初はうまく標的が定まらずに苦心したものの、ウイルスを敵だと定めてなんとか捕捉することができてからは順調であった。
ウィルスの持つエネルギー自体はそれほどでもないため、微調整を行いながら徐々に吸い取っていく。
「多少寿命が削れようとも、この世界を救う一助なれば安い物だ」
テリブルは自身の病状の進行が進む中での精密作業に苦心しながら呟きつつ、仲間たちへ病状進行の詳細を連携していく。
ウイルスがどう作用していくかをこと細かく切り分けて知る事は、それがどのような性質を持つかを知る上でとても重要な要素となるだろう。
成功
🔵🔵🔴
大神・零児
はぁ、あいつ(零児の夢に出てくるオオガミノシソと名乗る者)以外にあの悪夢を見せられるとはな…(銀河帝国攻略戦⑬~いつかみた悪夢を越えての内容)
無双の意識の【自身からレベルm半径を覆う自分の意識】【それを用いた対象全員の意識に触れる感覚】を使用し、ウイルスの挙動を「追跡」
神隠しにより世界を転々としていた頃に身に着けたそれぞれの「世界知識」を覚えている限り使い、次のウイルスの行動を予測し「見切り」ながら「第六感」と「野生の勘」により、違和感をあぶり出し、さらに「世界知識」を駆使し違和感の正体を突き止めるよう努力し、何が弱点なのか、ウイルスが何を好むのかを探り当てる!
【アドリブ改変&味方の連携可】
●無双の観察者
数多の猟兵たちが自らの体でウィルスと戦うが、それを観察し、記録するものがいなければ意味をなさなず、その役割は非常に重要だと言える。
大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)は自らの意識を広げる事で、仲間の病状を事細かに観察していく。そして、そこから導き出されるウイルスの増殖するのに適した体温、好む成分、人体的な特徴、作用する部位などを事細かに記していく。
また、開発中の抗体を利用する場合と利用しない場合の違いを比較し、何が足りていないかを再度見つめ直し、必要のない箇所を削り、新たな要素を付け足すための情報を構成し直す。
零児がそのウイルスの向こう側に見ているのは、あの悪夢を見る羽目になった装置の開発者だろうか。時折頭を抑え、ため息をつく。
「はぁ……あいつ以外に、あの悪夢みせられるとはな……」
かぶりを振り、意識を戻す。今出来ることは少しでも気になる点を挙げて、託す事。
果敢にウイルスに挑む仲間たちの行動を無駄にしないためにも、彼は何一つ見逃すまいと意識を走らせていった。
成功
🔵🔵🔴
アリス・セカンドカラー
リジュネレーション、これの再生力でウィルスに耐えることで私の中に抗体ができるでしょう。
でも、まどろっこしいのでタルパで想造しちゃうかな?
まぁ、両方やって後は解析班に頑張ってもらいましょうか。
あ、そうだ、GSL21も喚んでおきましょ。彼女達のギャグ補正体質があればなんやかんやで抗体はできるでしょ。
代償として騒動は起きるだろうけど、仮にパンデミック起きても次のシーンではギャグ補正でなかったことになるので無問題よ☆
蒼汁之人・ごにゃーぽさん
抗体ゴーsもとい抗体の作成ね。
OK、ならばオロチウィルスをこの蒼汁に漬け、うわ、なにをするだー。
くっ、何故止めるんだ。何?絶対ろくなことにならんから止めろ?パンデミックなバイオハザード起きたらどうするんだ?
……うん、なにも言い返せないね……
じゃぁもう状態異常力を重視したシリアスブレイカーの【理不尽なギャグ補正】【混沌としたコミカルフィールド】【不条理な概念改変】でオロチウィルスの存在ソノモノを改変しちゃおっか。
ようするにオロチウィルスを無効化できるナニカがあればいいんでしょ?
●私たちGNPグループです
「リジェネレーションの再生力でウイルスに耐えて抗体は出来るでしょうけど……同じことをしてる人も多そうなのよね」
アリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)は少し頭を悩ませると、あ、そうだと、何かを思いついたのかゴーストたちを呼び出す。
GSL21、それはギャグ補正の塊。そう、ギャグ補正とはある一種の奇跡の塊と言えるはずだった。
「ギャグ補正……OK、ならばオロチウイルスをこの蒼汁に漬け……うわ、なにするだー!?」
蒼汁之人・ごにゃーぽさん(戦慄の蒼汁(アジュール)・f10447)も負けじと蒼汁を取り出すも、GSL21のゴーストたちに必死に説得される。
「何? 絶対にろくなことにならんから止めろ? パンデミックなバイオハザードが起きたらどうするんだ?」
少し前を思い出す。
緑色と黒色の織りなす地獄絵図、敵味方問わずの正気度を削り殺す名状しがたきもの。あの惨状がもう一度この場に起こるのは確かにいただけない。
あれは相手の船だったから良かったのだ。仲間の船の中でやるものではない。
「でも、彼女たちのギャグ補正があれば、なんやかんやで抗体ができるでしょ?」
しかしアリスは自重をしない。彼女は確信していたのだ。
GSL21が来たということは、もとよりただで終わるわけはないと。
パリンと何かの割れる音。なぜかGSL21がオロチウイルスとともに隔離されている領域に広がる、蛍光色に光り輝く鮮やかな蒼汁。
あれ、いつの間に一本無くなってたんだと、ごにゃーぽさんが首をかしげるうちに内部では何かよくわからない化学変化が起こっている。
あーすたんを取り囲む21の幽霊たち、緑色に光り輝き、髪の毛を逆立てながらワクワクしてきたぞといった様子でアースさんをボコボコにし始める。
ウイルスが突然変異を起こし何かよくないことが起こりつつあるのは確実だった。
蠱毒というものがある。いわゆる呪術の類で、数多の毒虫を一箇所に閉じ込め最後の一匹になるまで放置し、最強の毒を作るといったものだ。
たしかにGSL21はオロチウイルスを超越することができたのだろう。しかしそれは、さらに凶悪な何かを生み出したことにより駆逐されたに違いなかった。
「……大丈夫よ、きっと次のシーンでは無かったことに……」
アリスが振り向いたそこには緑色に輝く、ひとりの、ゴーストが……。
「えっと、つまり、オロチウイルスを無効化するナニカができたから成功、でしょ?」
その後、彼女たちがどうなったか、知るものはいないが、完成したその成果は、なんやかんやでオロチウィルスにも有効なものもあり、研究進展に一考の価値はあり、となったそうである。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アリス・フォーサイス
ウィルスの抗体作りか。やったことないけど、やってみるよ。
情報収集はぼくの得意分野だからね、勇気をもって解析に挑むよ。
抗体は抗原とたまたま結合するものを生み出すのに時間がかかるわけだけど、ぼくのファデエフ・ポポフゴーストを使って、物質を一度量子化して、さまざまな組合せを短期間で生み出すよ。
さらにその生成はディープラーニングを使って、効率的、かつ高速度で進めていくよ。これにより、何億とおりもの組合せがためせるはずだよ。
しかし、これを進めるためには化学の知識が必要そうだね。ネットで調べるのはもちろん、文献をあったたり、知識人の助言も聞きながら進めるよ。
●奇跡に挑む奇跡
オロチウイルスに対策するための素材は揃いつつあった。
ただ、分析が追いついていないとなると、携われる猟兵の数は限られてくる。
ウイルスの抗体作りの経験は流石にないものの、経験があるものがそうそういるわけがない。ならばここは一歩踏み出すところだとアリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)は自らを奮い立たせる。
「情報収集はぼくの得意分野だからね」
物質を一度量子化することにより、抗体と抗原の組み合わせを擬似的に短時間で試行し、すでに抗体を得たであろう猟兵たちの情報を総合し、該当するものを探る。
そしてより速度と制度を高めるため、古代遺跡船との情報や各世界や専門家の情報などを総合しながら、より効率的なプロセスを用いて分析を重ねていった。
「奇跡がなければ不可能だけど、奇跡があるからこそ難しいところなんだよね」
偶然が偶然を重ねて生み出される奇跡的な状況の連続。
科学的、魔術的な何かでは説明が困難すぎる事態が多すぎて悪戦苦闘しながらも、アリスは分析結果を仲間たちへと共有していくのだった。
成功
🔵🔵🔴
月宮・ユイ
精神攻撃の次はバイオテロ…この手の敵は本当に厄介ですね
方針:ウィルスの分析等情報収集に専念
まずはミディアさんに’電脳デバイス’を用い、分析・情報集積等に使用している機械との一時的な直接接続の許可を願い出る
出来れば接続し処理力強化や情報更新・共有の高速化をしたい
”毒使い、医術、戦闘・世界知識、情報収集、学習力”等技能を駆使、
行動予測で使う【根源識】の情報読取能力でウィルスを分析、構造・性質等を調べる。予測用の演算能力も読取分析に振り分ける。
(2回攻撃)可能なら読み取った情報を基に【記録再現】にてウィルス作成時の使用した機材や人物等の反映存在を具現化、さらなる情報収集を…
アドリブ・絡み協力歓迎
●情報と根源の海の中で
「精神攻撃の次はバイオテロ……この手の敵は本当に厄介ですね」
姿を見せつつある元凶を見据えながら、月宮・ユイ(死ヲ喰ラウモノ・f02933)は仲間からの情報を元に分析、収集を続けていた。
ミディア側で使用している機器との接続を許可の下に行い、処理能力の強化と、分析結果や情報の共有を計ることで、無駄な作業を省き高速化を測っていく。
持ちうる知識と技能を駆使し、根源へと接続することで数多の奇跡を理論として整理し分析し、まとめていく。……どうしようもない不可解な奇跡に関しては据え置くというのが、もっとも効率的であると結論付けながら。
数多のトライ&エラーを繰り返す傍らで、もう一つの試みも試していたのだが……。
「……っ!!」
今までの情報と、オロチウイルスの分析結果からから、作成プロセスを再現しようとしていたのだ。しかし、浮かんでくるのはドクターオロチの影のみ。
このウイルスはオブリビオンの、骸の海からのものとでも言うのだろうか。
悪夢が今一度脳裏をよぎる。
「見ていなさいよ……」
そう、立ち止まってはいられない。仲間たちのためにもユイは挑み続ける。
成功
🔵🔵🔴
神薙・焔
発症して生還すれば抗体ができる。受動抗体は血清療法に使えるかもしれない。
症状に耐えるために体内に地獄の焔を巡らせ、ウィルスが致命的になる前に侵された細胞を焼く、これを免疫系が勝つまで続ける。苦しい戦いになるし、ウィルスと地獄の焔のバランスが崩れれば全身を焼き尽くすことになるわね…。
他人を近づけるわけにもいかないし、最適な隔離環境をガジェットで作るわ、【ガジェットショータイム】スイッチオン!
ふむ、暖房がカンカンに効いた部屋の真ん中にこたつ、熱々のおじやの鍋がコンロに、そして…どてら、これを着る? ガマン大会みたいね…というかやるコトは似たようなものか…水分補給用? のみかんがとても美味しそう…。
●とても過酷な試練
神薙・焔(ガトリングガンスリンガー・f01122)は覚悟を決めてその場に立っていた。
オロチウィルスに感染し、症状が致命的になった細胞から自らの炎で焼き捨てる。
自らの免疫系が勝利を勝ち取るまでそれを続けるという熱く、苦しく、下手をしてしまえば全身を焼きかねない悲痛な覚悟だった。
数多の猟兵の戦った結果、進化を続けているが未だ未完成の抗体。ウィルスとそれを同時に取り込みながら焔はガジェットの力を解放する。
「さぁ行くわよ! 【ガジェットショータイム】スイッチお……ん?」
フライング気味に変形し始めたガジェットに言葉を失いかける焔。
変形していった物があまりにも予想外だったのだ。
「ふむ、暖房がカンカンに効いた部屋の真ん中にこたつ、熱々のおじやの鍋がコンロに、そして…どてら?」
使い方は、まぁ、分かる。なぜこうなったのかは、分からない。
「ガマン大会みたいね……」
やることは似たようなものか、とどてらを着用しながらこたつへと入っていく。
あつかった、まだ始まったばかりだというのに汗が止まらない。水分補給のためだろうか、こたつの上に設置されているみかんに自然と手が伸びていく。
こうして焔が当初想定していたのとは異なった様相を醸し出した試験は、人が生活可能なレベルの高温状態でおこるウィルスの変化のデータを収集することに変化していった。
この情報が、抗体を作る上で意外な活躍を見せることになるのだが、ガジェットがそこまで把握していたのかどうかは誰もわからない。
成功
🔵🔵🔴
白皇・尊
ウィルスですか、何とか…やってみましょう。
…とりあえずはウルフシャさんが食べてみるというのは如何ですか?(マテ)
☆解析と実験
まずは多種多様なデータを採取しましょう。
【百鬼夜行】を使い数多の種類の妖怪や式神を呼び出し一匹ずつウィルスを投与して反応を見ます、種類による抵抗力の差などを見るのも目的ですが、鬼辺りが強い生命力で抗体を自己生成してくれるかなと。
百鬼夜行がダメなら守護結界(オーラ防御)でウィルスをパッケージングした上で自身に投与してどうなるかを見ましょう、妖狐の力である精を取り込む能力でウィルスを抗体に変換させられないか試します。
ヤバそうなら下からリリースしちゃえば良いですし♪
●人道的動物実験
「ウィルスですか、何とか……やってみましょう」
特定のウィルスの抗体を作り出すなどといったことは長く生きてきた尊にも経験はなかった。
とりあえずここに送り出してきた張本人に食べさせておけば何とかなるのでは? などと心のどこかで思いながらも、データの収集を行うこととなった。
様々な種類の式神を用いることで、ウィルスに対抗できる存在を探ろうと試していく。
単純に大きく強い者の方が抵抗力が強いのはわかっていたことだ。
しかし、同じ体格の式神で変化があった。それは何が変化をもたらしているのだろうか。
調べる必要があった。そのあたりの詳しい調査に関しては仲間にほぼ丸投げとなっていたのだが。
「しかし、この調子なら自分で試す必要はなさそうですね」
数多くの猟兵たちが自ら取り込むことに挑戦していたため、わざわざ尊がウィルスを取り込んで調査を行う必要もなさそうだと判断し、式神によるデータ収集を引き続き行っていく。
こうして集められた様々な動物――と言うのが正しいかはさておき――のサンプルデータは他では見られなかったようで、抗体を作成するうえで重要な要素となっていった。
●奇跡の情報群
こうして集められた数多の情報は整理され、『古代遺跡船』にいるミディアたちへと引き継がれていく。
猟兵たちがなすべきことは終わった。
抗体の完成が間に合うかどうかは、まだ、誰にも分らないが、きっと大丈夫だと皆が信じていた。
引き継がれたモノの中には数多の奇跡が詰まっているのだから。
成功
🔵🔵🔴