2
殲神封神大戦⑱〜破滅の未来に抗う者

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦⑱

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#封神武侠界
🔒
#殲神封神大戦
🔒
#殲神封神大戦⑱


0




●三皇伏羲の塒
 封神武侠界の文化の祖とされる神、三皇『伏羲』の祠。
 そこには踏み入る者に未来を教えると云われる「陰陽を示す図像」が刻まれてあった。
 だが今はオブリビオンの悪しき意思に汚染され、踏み入った者に「あり得るかも知れない破滅の未来」を与える恐るべき空間と化していた。
 それはおぞましい怪物か、逃れようのない天変地異のような現象か、僅かでも可能性のある破滅の未来をもたらす――。

●グリモアベース
「みんな! 三皇『伏羲(ふつぎ)』の祠まで行けるようになったよ!」
 ラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が新たな戦場への道が拓けたことを猟兵に伝える。
「伏羲の祠は入った人の未来を教えてくれるっていう場所だったんだって! それを見てみたい人が尋ねたりしてたみたい!」
 未来が視れるというのなら、一度は行ってみたいと思う人も多いだろう。善き未来なら今まで通りの生活を。悪しき未来ならば今までの生活を改める岐路ともなる。
「でもオブリビオンに汚染されちゃって、今は破滅の未来を具現化するようになっちゃったんだって!」
 オブリビオンが「陰陽を示す図像」に影響し、入った者の「あり得るかも知れない破滅の未来」を具現化して襲い掛かる。
「でもこの場所を攻略すると『張角』への支援を減らせるから落としておきたいよね」
 それにオブリビオンの影響を受けた場所を残しておくと何が起きるかわかったものではない。
「だから、みんながそれぞれの「破滅」を予感して、破滅の未来を乗り越えて伏羲の祠を攻略しちゃって!」
 破滅の姿はそれぞれに違う。己の破滅と向き合いそれを乗り越えることでオブリビオンの影響を消すことができる。

「みんなが破滅の未来になんて負けないって知ってるからね! この場所も攻略して張角の元に進もう!」
 猟兵を信頼するラフィロワは元気づけるように笑顔で戦場に向かう仲間を見送った。


天木一
 こんにちは天木一です。
 三皇『伏羲(ふつぎ)』の祠で、それぞれのイメージする破滅の未来と相対する事となります!

 このシナリオは、1章だけで完結する戦争シナリオとなります。

 破滅が具現化した姿はそれぞれ異なります。どのような破滅の姿が現れるのか、そしてそれに対抗する手段をお書きください。
 あなたの「破滅」の予感を描写し、絶望を乗り越えることでプレイングボーナスを得られます。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
 ではもう戦争も残り僅か、破滅の未来を乗り越えて勝利を目指しましょう!
191




第1章 冒険 『八卦天命陣』

POW   :    腕力、もしくは胆力で破滅の未来を捻じ伏せる。

SPD   :    恐るべき絶望に耐えながら、一瞬の勝機を探す。

WIZ   :    破滅の予感すら布石にして、望む未来をその先に描く。

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ローズ・ベルシュタイン
アドリブや他猟兵との連携歓迎

■心情
破滅の未来ですか、私にとっての破滅はどんな感じですかね。
どんな破滅が、そして絶望が待っていようとも、私は挫けませんわ。

■破滅の未来
私は令嬢として育って来ましたし、私にとっての破滅は
父親殺害の冤罪を受けて処刑とか、そんな感じでしょうか。
「待ってくださいませ、私がそんな事する筈がございませんわ!」

■行動
捕まりそうになったら、まずは薔薇園狂詩曲を皆に聴かせ
周囲を落ち着かせますわ。
「どうでしょう、冷静になれましたか?」
後は【威厳】を皆に見せつけて、誠意を示してあげますわ。

こんな未来など打ち砕いて見せましょう。
「私の館は私が守りますわ、犯罪など起こさせたりさせません!」



●未来を照らす薔薇の輝き
「破滅の未来ですか、私にとっての破滅はどんな感じですかね」
 ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)は己に訪れる破滅の可能性を考える。
「どんな破滅が、そして絶望が待っていようとも、私は挫けませんわ」
 恐ろしい破滅の未来が相手でも決して負けはしないと、凛とした態度で未来を映し出す三皇『伏羲』の祠に足を踏み入れる。
 変哲もない風景。だが訪れた者の本質を読み取り、未来を映し出す場所はすぐに訪問者に合わせて景色を変える。
 しかし今はオブリビオンの邪悪な力によって歪み、「あり得るかも知れない破滅の未来」を生み出す。
「ここは……私が育った館ですわね」
 記憶通りの風景が描かれる。だがそこには記憶にない顔が並んでいた。それは制服を着た憲兵たち。険しい顔で屈み誰か倒れた人物を見ている。
 そして床には真っ赤な液体が広がって、その中心には見慣れた顔――父親が胸から血を流す姿があった。
「父親殺しの容疑で貴様を連行する!」
 問答無用で捕まえようと憲兵が迫ると、手が触れる前にローズは飛び退いた。
「待ってくださいませ、私がそんな事する筈がございませんわ!」
「抵抗するならこの場で射殺する!」
 弁明するが、憲兵は聞く耳を持たずに銃を抜いた。
「話が通じないのであれば仕方ありませんわね」
 破滅の未来を打ち砕こうとローズはヴァイオリンを手にユーベルコード『薔薇園狂詩曲(ローズガーデン・ラプソディ)』を使い、ヴァイオリンの演奏を室内に響かせる。
「この音色は……」
 美しい音色が人々の心に反響し、熱く狂乱していた精神が落ち着き始めた。
「私の館は私が守りますわ、犯罪など起こさせたりさせません!」
 演奏を止めたローズが毅然と言い放つと、周囲の人々は平伏するように頭を下げ、道が拓かれた。
 すると景色が変わり、人々の姿が消えて華麗な薔薇の並ぶ道が真っ直ぐに伸びる。
「どうやら未来を切り拓けたようですわね」
 その道を振り返らずに進むと、光が溢れ祠の出口へと通じた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

瀬河・辰巳
破滅…吸血鬼化しそうなのは気のせい?

現れたのは吸血鬼の父。
「迎えに来たぞ、アルフレート」と本名で呼ばれて気が緩んだ瞬間、多数の血の茨が身体を貫き体内で溶け始める。
自分の血を与えてより吸血鬼寄りにするだけ、死んでも吸血鬼になるだけだと?それ、妄想では?
生き血で癒える体質ゆえに傷はともかく、大量の父の血で記憶が混濁する。
「母さんは俺を普通の人間にしたがったけど」と言うと、「長年お前を探しながら考え続けたが、守るにはこうするしかない」と表情が曇る父。意外と家族思いなのかと驚く。

でも、誰かのために力を使うならと、まぼろし橋で母に赦されたから。墜ちる訳にはいかない。
その代わり、しぶとく生き残ると誓おう。



●父との邂逅
「破滅……吸血鬼化しそうなのは気のせい?」
 瀬河・辰巳(宵闇に還る者・f05619)は嫌な予感を覚えながらも、未来が視えるという祠に入った。
 すると辺りが暗くなり、祠の中だというのに爛々と輝く満月が見える。
「迎えに来たぞ、アルフレート」
 落ち着いた声が辰巳の本名を呼ぶ。そこにあったのは父親の姿だった。
「あっ」
 本当の名前を呼ばれた辰巳は気が緩む。その瞬間、周囲に生えた血の茨が全身を貫き体内で溶け始める――。
「な、にを?」
 血を吐いた辰巳が膝をついて父を見上げる。
「心配することはない。我が血を与えることで吸血鬼に近付くだけだ。仮に死しても吸血鬼となって蘇ろう」
 父は何の悪気も無く、純粋に慈愛によって辰巳を殺そうとしていた。それこそがあり得る破滅の未来の姿だった。
「死んでも吸血鬼になるだけだと? それ、妄想では?」
 死んだらオブリビオンとして蘇ってしまいそうだと辰巳は父の言葉を否定して立ち上がる。だが意識がぼんやりして体がふらついた。
 ダンピールとしたの体質で受けた傷はすぐに塞がっていくが、大量の父の血が混じった所為で記憶が混濁する。
「母さんは俺を普通の人間にしたがったけど」
「長年お前を探しながら考え続けたが、守るにはこうするしかない」
 辰巳の問いかけに父は表情を曇らせて月を見上げた。
 その様子に意外と家族思いなのかと驚く。しかし父の意思を拒絶するように首を横に振った。
(でも、誰かのために力を使うならと、まぼろし橋で母に赦されたから……墜ちる訳にはいかない)
 体内の己を変えようとする父の血を集めると、口から吐き出した。
「ごほっげほっ、はぁはぁ……」
 血で汚れた口元を拭い父と目を合わせる。
「誓うよ。吸血鬼にならなくてもしぶとく生き残ってみせるって」
 父の力を拒絶してみせ、親に頼らず自分の足で立っていけると前に歩き出し、父の隣を通り過ぎていく。
「そうか……強く育ったのだな」
 背中に父の温かな声が聞こえる。振り向きたくなるのを堪え、前に見える光に向かって進んだ。
「出口か……」
 そこには元の世界の光景があり、夜の世界は幻のように消え去っていた。
「誓ったからね。どこまでだって足掻いてみせるよ」
 どんな戦いだろうと生き抜いてみせると、力強く次の戦場へと足を踏み出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧島・絶奈
◆心情
破滅の時自体は忌むべきモノではありません
問題なのは…

◆行動
不要となった猟兵全体、もしくは私個人が討伐される未来
其れが予測され得る破滅でしょうか?
護った筈の無辜の民に裏切られるのは、きっと辛い事…
…なのでしょうね、一般的には

私は一番有り得る未来だと想像していますので嘆きも驚きもしません
まあ、残念だとは思いますけれど…

問題なのは、私を斃すに相応しい実力者との死闘の果てか…
私が斃されても良いと思える程の傑物による最後であるかどうかです
其れ以外を認めるつもりはありませんよ

さあ、選択をした勇ある諸賢
私を倒したいと嘯く位ですから、当然ユーベルコード使い位は連れて来たのでしょう?
尤も、『次は自分の番かもしれないユーベルコード使い』が素直に協力してくれればの話ですが…
雑多な戦力で私をどうにかしよう等は思わない事です
貴方方の決意に敬意を表し、私は全力でこの『逢瀬』を愉しむのですから…

<真の姿を開放>し『暗キ獣』を使用

持てる技能を【全て】活用し、私に破滅を齎しに来た『敵対者』を全霊を以て排除しましょう



●破滅に至る戦いを求めて
「破滅の時自体は忌むべきモノではありません。問題なのは……」
 あらゆるものが生きて死ぬように、破滅の時は万物に平等に訪れると霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は考えていた。
「不要となった猟兵全体、もしくは私個人が討伐される未来。其れが予測され得る破滅でしょうか?」
 祠に入りながら自らに訪れる破滅の姿を思い描いてみる。
「護った筈の無辜の民に裏切られるのは、きっと辛い事……なのでしょうね、一般的には。私は一番有り得る未来だと想像していますので嘆きも驚きもしません。まあ、残念だとは思いますけれど……」
 例え裏切られようとも自らが成す事に変わりはないと、僅かな感傷をすぐに消してしまう。
「問題なのは、私を斃すに相応しい実力者との死闘の果てか……私が斃されても良いと思える程の傑物による最後であるかどうかです」
 破滅が訪れるのは構わない。だがそこに至る戦いが納得のいくものでなければ大人しく最後を迎えられない。
「其れ以外を認めるつもりはありませんよ」
 絶奈がそう言い放つと、「あり得るかも知れない破滅の未来」が具現化して姿を現す。
「さあ、選択をした勇ある諸賢。私を倒したいと嘯く位ですから、当然ユーベルコード使い位は連れて来たのでしょう?」
 ユーベルコードも使えぬ相手では興覚めだと期待を込めた目で見つめる。
「尤も、『次は自分の番かもしれないユーベルコード使い』が素直に協力してくれればの話ですが……」
 それは神に反するような漆黒の闇が形を持ったような暗黒騎士の姿をとった。それがぞろりと並び騎士団として剣を抜き放った。

「雑多な戦力で私をどうにかしよう等は思わない事です。貴方方の決意に敬意を表し、私は全力でこの『逢瀬』を愉しむのですから……」
 対峙した絶奈は微笑み真の姿を開放して異端の神の姿に変わると、ユーベルコード『暗キ獣』を発動する。
 周囲が蒼白き燐光の霧に包まれ、そこに屍獣の群と屍者の軍勢が姿を現わした。
「突撃ーーーーー!!!」
 臆することなく暗黒騎士団が突撃を開始する。
「何方の軍勢が勝るか、試してみましょう」
 絶奈が黒剣を掲げ敵に向かて切っ先を指し示す。すると屍の軍勢も突撃を開始し、両者が正面衝突してぶつかり合った。
「さあ、私に破滅を与えるに足るか、其の力を示しなさい」
 互いの軍勢が刃で貫き合い、屍が次々と地面に転がる。その屍を踏みつけた絶奈は衝撃波を放って騎士を退け、前進する足を止めない。
「神よ滅びよ!!」
 暗黒騎士が捨て身の突撃を仕掛ける。だが足には屍獣が喰いつき、体には屍兵の槍を突き立てられてその刃は絶奈に届かない。
「残念ですが、私を満足させる闘争には成り得ないようです」
 絶奈が手を一振りすると、見えぬ手で敵軍が薙ぎ払われる。
「所詮は可能性の一つにしか過ぎません。未来は無数にある選択肢の一つ。此の可能性では私を破滅には導けなかったという事です」
 倒れた騎士達が消えると、祠の出口がすぐ目の前にあった……。

 猟兵達が破滅の未来を打ち破ったことで、祠を汚染していたオブリビオンの力が弱体化する。それによって張角の力もまた弱まった。
 戦争もあと少し。最後の決戦に向かって猟兵は止まることなく突き進んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月29日


挿絵イラスト