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殲神封神大戦⑱〜或いは君の而今而後

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●予定調和のバッドエンド
 そこには未来があった。
 封神武侠界の文化の祖とされる神、三皇『伏羲』の祠。
 無限の書架、さまざまな世界の言語や呪文で満たされた、恐ろしい魔力の吹き溜まり。

 そこに刻まれた陰陽を示す図像――『八卦天命陣』が貴方に示す。
 確かに未来で待つかもしれない、貴方の為の破滅を。

●未来の先へ
「皆様、お集りいただきありがとうございます。世界コードネーム:封神武侠界にて、オブリビオンの出現が確認されました」
 パイロットスーツのような装いのグリモア猟兵が、自分の呼びかけに応じてグリモアベースに集った猟兵達へ語りだす。

 封神武侠界の存亡をかける戦いも佳境に入っている。
 既に多くの有力なオブリビオンが打倒され、猟兵たちはいよいよその刃をフォーミュラたる張角まで届かせようとしていたのだ。
「その張角と戦う方々を支援する為に抑えたい地点こそ、今回皆様が向かっていただく伏羲の塒となるのです」
 様々な知識と魔力で満たされたその空間に、敵となるオブリビオンの姿は見えない。
 この地に訪れる猟兵たちへと牙をむくのは、汚染された祠に刻まれた八卦天命陣である。

「かの陣が見せるのは、皆様にあり得るかもしれない『破滅の未来』です」
 ある者が足を踏み入れれば、すべてを失う恐ろしい未来の幻に囚われる。
 また別の者が入ったならば、決して勝てない絶望的な死をもたらす敵が具現化し、襲い掛かってくるかもしれない。
「どのような未来が、どのような形で襲い掛かってくるかはわかりません。人によって本当に様々ですから」
 これまでの強大なオブリビオンのように、これという対抗策があるわけでもない。
 敵そのものが居ないとしても、あの塒が極めて危険な場所である事には間違いないだろう。
「口惜しい限りですが、襲い来る破滅の未来を超えるのは、皆様自身に奮起していただく他ありません。どうか、ご武運を」
 そう言葉を締めくくったグリモア猟兵により、伏羲の祠への道が開かれる。
 その先に待っているだろう自分だけの破滅の予感を感じとりながら、猟兵たちはその足を前へと進めるのであった。


北辰
 OPの閲覧ありがとうございます。
 俺は……四字熟語縛りを捨てる! 北辰です。

 今回は三皇『伏羲』の祠に挑んでいただきます。
 伏羲さん自体はオブリビオン化していないそうですね、これは楽勝だぜ!
 もちろんそうはなりません、皆様に襲い来るのは『八卦天命陣』が具現化する破滅の未来です。
 それは幻であったり、何かの象徴として実際に現れたり、様々な形で皆様の行く手を阻むことでしょう。
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 プレイングボーナス……あなたの「破滅」の予感を描写し、絶望を乗り越える。
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 プレイングとしまして、『どのような破滅が現れるか』『それをどう超えるか』の二点を中心に書いて頂ければと思います。
 いえ、絶対こうしろと言うわけでは無いのですけど、どちらかが欠けてるとアドリブが凄い事になりますよ!

 更に一点付け加えますと、『破滅の未来に屈する』ようなプレイングも今回はそのまま通してしまうつもりです。
 もちろんプレイングボーナスは満たさないので判定は厳しくなってしまいますが、戦争に勝つだけなら制圧できなくても大丈夫なはずなのです、此処。
 正直戦略的な旨味は薄い戦場ですので、その分皆様に純粋なシナリオ、リプレイを楽しんでいただければと思います。

 それでは、破滅の未来を覗き込む勇気ある皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『八卦天命陣』

POW   :    腕力、もしくは胆力で破滅の未来を捻じ伏せる。

SPD   :    恐るべき絶望に耐えながら、一瞬の勝機を探す。

WIZ   :    破滅の予感すら布石にして、望む未来をその先に描く。

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

空桐・清導
POWで挑む
破滅:救うためにヒーローであることをやめ、
無秩序に、無感動に世界を、人を救い続ける自分

どんな困難も1人で解決し、
何があってもピクリとも表情を動かさない
まるでそういうシステムに成り果てた自分を見て
呼吸が止まったように固まる

「違う!お前は…!」
否定しようとして言葉を止めた
これはあるかもしれない未来
ならば、否定するのではなく…
深呼吸をして一歩踏み出す
「お前の方がもっと多くの人を救えるんだろう。
けど、そんな顔になるのはどうしても嫌なんだ。
だから、オレはお前の先を探す。」
迎撃のために迫り来る自分に向けてUC発動
渾身の力を込めた拳を叩き込む
『不可能だよ、今のお前には。』
救済者はそう言って消えた



●アーユー・ヒーロー?
 ヒーローとはなにか。
 英雄、主人公、救済者。
 どのような困難にも臆することなく立ち向かい、無辜の人々を救う為に己が命を懸けて戦う者。
 それがヒーローであるのなら。
「…………」
 言葉を、呼吸すらも忘れたように目を見開く少年。
 空桐・清導(ブレイザイン・f28542)が見る“それ”もまた、ヒーローと言えるのだろうか?

 八卦天命陣が見せる破滅の未来。
 清導の前に現れるのは、ある意味で完璧な存在だった。
 強大な敵が、今の清導では到底叶わぬような敵を満身創痍になりながらもがむしゃらに仕留める姿。
 街が破壊されつくす災害の中、天災以上の暴威を振るい無理やりに被害を食い止める姿。
 傷つき怯える人々を救い、悲しみに満ちたその顔を振り返ることも無く去っていく姿。
 ヒーローというよりも、無秩序に自動的に人々を救うシステムと化した者。
 汚れ、朽ちた鎧をそのままに歩み続けるズタボロのブレイザインの姿が、そこにはあったのだ。
「……ッ、危ない!」
 そんな“自分”が去っていくその後ろ。
 崩れ落ちるビルのがれきに潰されようとした子供たちを、幻だと承知の上で飛びだした清導が庇い、がれきを砕く。
 あの自分は何をやっているのか。
 子供らを助けようとするそぶりも見せない幻の未来に吠えようと顔を上げた清導の表情が、再び強張る。
「――何をやっているんだ」
 はじめて合ったその視線。
 割れた頭部装甲から覗くその眼差しは、自分と同じ色とは思えぬほどに、暗い光を宿していた。

「何をやっている。俺たちはヒーローで、猟兵だ。そんな数人の命より、もっと多くを救う為に行動するべきだろう」
 未来の救済者は静かに語る。
 救うべき人々の数を、己が力の価値を。
 それこそがヒーローの責務であると、“現在”に言い聞かせるように。
「違う! お前は……!」
 そんなものはヒーローではない。
 己ではない。
 そういった言葉を口にしようとした清導が、しかしその続きを紡ごうとはしない。
 口を閉じ、目を閉じて。
 深く息を吐いたなら、酸素を求める脳に上りかけた血が引いて、幾分かの落ち着きが少年の胸に戻ってくる。
「お前の方がもっと多くの人を救えるんだろう……けど」
 進みながら振り返るのは、先ほど守った幻の子供たち。
 怯えた彼らが清導を見上げる表情の中、僅かに滲む奇妙な安堵は、目の前の救済者が救った人々には無かったもの。
 命だけではない、ヒーローとして守るべきものに薄く微笑んでから、清導は再び己が未来に目を向ける。

「そんな顔になるのはどうしても嫌なんだ。だから、オレはお前の先を探す」
 右の拳に宿る黄金の光こそヒーローとしての矜持。
 近づいてきた清導にブレイザインが武器を振り上げ降ろそうとするよりも早く、放たれる渾身の拳。
 わざとらしいほどにあっさりと相手を打ち砕くその拳の光の向こう側。
 仮面から覗く暗い瞳は笑いかけるように細められ。
「不可能だよ、今のお前には」
 その言葉だけを残し、消えた幻。
 壊れた街も、子供らの幻影も消えて、残ったのは未来を見せる天命陣。
「……お前が決める事じゃないさ」
 ただ一言の返答を返した清導は、陣を越えた先へと歩みゆくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノア・クレムリィ
 ここで見る破滅の未来が私の結末というなら、知る必要があります。覚悟を決めて進みましょう。

 現れたのは軍の銃殺部隊と私の手にかかった亡者達。きっと彼らは、私へ罰を下す為に現れたのでしょう。凄まじい怨嗟の籠った攻撃を〈瞬間思考力〉で予測し回避。拳銃の【UC:確殺射撃】(SPD)で一人ずつ倒し、多勢に無勢の中を進みます。

 私は海賊として法を犯し、軍人として敵を倒しました。部下を喪って投獄され、恩赦を受けて国や世界の為に戦いました。それでも、罪が消えることはありません。だから私は、罪を力に変えて戦うのです。それが、今の私に残された方法なんです。

 だから今は、この結末に屈しません。

(アドリブ等歓迎)



●報い
 三皇『伏羲』の残した八卦天命陣。
 それが見せるものは単なるまやかしではなく、侵入者が辿るかもしれない確かな可能性の一つである。
「ここで見る破滅の未来が私の結末というなら、知る必要がありますね」
 だからこそ、ノア・クレムリィ(海駆ける鋼鉄の竜騎兵・f30572)は。
 命すら武の素材にする暗がりから生まれた秩序の番兵は、意を決して祠へと踏み入るのだ。

「ノア・クレムリィ少佐、貴官の銃殺刑が決定された。すみやかに武装を解除し、投降せよ」
「なるほど、恩赦は取り消し……ですか?」
 天命陣が瞬いた後、ノアの前に現れたのは彼女が着用する連邦軍服によく似た着衣を身に着けた軍人の部隊だった。
 彼女は彼らを知っている。
 海賊であった彼女が恩赦を受けて従軍したばかりの頃、半ば脅しの目的だろう遠目に見せられた銃殺部隊だ。
 性質上、逃亡しようとする兵士を捕える事にも長けた処刑人たちと真っ向からぶつかるのは得策ではないだろう。
 そう瞬間的に思案したノアが祠の物陰を遮蔽物に身を隠そうとするより先。
 背後に生まれる気配。
 銃殺部隊と彼女を挟み撃ちにする形でもう一つの未来が生まれる。
「居たぞ、あの女だ!」
「セインツのリヴァイアサンだ! 俺らを殺したキャバリア乗りだ!」
「殺しちまえ! 復讐だ!」
 規律のある銃殺部隊とは対照的に、むき出しの憎悪をぶつけてくる軍人たち。
 正面の相手と違うのは、彼らの身に着ける軍服がてんでバラバラで、中には傭兵のような着崩した恰好の者も居る。
(銃殺部隊が過去、海賊時代の罪なら……こっちは軍人としての罪って事か?)
 何人か覚えている顔が居るのを見て、ノアは背後の部隊の正体にも勘づく。
 あれらは、ノアが軍人として殺めた敵兵たちだ。
 見たこと無い者は、コクピットごと爆破してしまったキャバリア乗りといった所だろう。

 国の命で動く銃殺部隊か、オブリビオンとして戻ってきた亡者たちか。
 二つの未来に共通することは、どちらもノアの犯した罪から生まれるだろう因縁という事だ。
 生まれた場所から脱走した彼女は、生きるために無法の海賊となった。
 共に海を渡った部下たちは結局オブリビオンに皆殺しにされて、壊滅後に投獄された国から受けた恩赦の条件として、軍人として勤め上げた日々。
 罪を犯して、その報いとも言うべき結末も、償いとして課せられた役目も全うしてきた彼女ではある。
 それなのに周りの人々は、国や世界の為に戦ってきた彼女を今更罪人として裁き、国の命で動いた軍人に死してなお潰えぬ怨嗟をぶつけてくる。
 ノアの側とて、筋違いだ、理不尽だと怒りを露わにしてもいい未来だろう。

「それでも、罪が消えることはありません」
 けれど、彼女は淡々と罪を抱えることを選ぶ。
 銃殺部隊と亡者はあくまで別々の未来であり、前後を挟んだ両者が協調してくるわけではない。
 容赦なく浴びせられる弾幕に生まれる隙間を冷静に見極め身体を滑り込ませながら、ノアの握る拳銃が火を吹いていく。
 糸のような死の隙間を縫い、丁寧に二発ずつ撃ち込んでいく銃弾でその隙間を広げていく、まさに死線の上の戦い。
 罪は消えないと、彼女は何時までも罪人だと未来は叫ぶ。
「ええ、同意見ですとも」
 ノアはそれを、否定しない。
 否定しないままに、されど行く手を塞ぐ人々へと銃弾を撃ち込み続けていくのだ。

「私の罪は消えません……けれど、その結末は今では、“これ”ではない」
 彼女が受けるべき報いは。
 それを与えるべき人々は、天命陣が映した破滅の未来に住まう彼らではない。
 ただそれだけを確信し、罪に背を押される彼女が四面楚歌の戦場を切り拓いていく。
 それこそが、彼女に残された唯一の道だと叫ぶかのように、銃弾は響いていくのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黄葉・契次
(アドリブ歓迎)

斬られる、刺される、撃たれる、焼かれる、毒に侵される、あらゆる方法で本来なら死に至る苦しみを味わう
それでも死なず、何度でも身体は壊され続ける
痛くないわけではない。普通なら精神を壊すだろう

(でも『死なない』のは、便利じゃないか)

『『死ねない』のだね、かわいそうに』
唐突に、声をかけられる。誰なのかはわからない
『もういいんだよ』
そう言われた途端に、身体が崩れていく

(これが俺の破滅か
俺は許しと安らぎにはこんなにも弱かったのだと、失望しながら消える事か)

だけど、それはまだ
いるかもわからぬ誰かに、貰えるかもわからない許しの話
俺はまだ「不死の怪物」であり続けると決めれば
崩れる身体は戻っていく



●弱き怪物へ
 鋭い金属が硬い骨にぶつかり滑る音。
 裂かれた肉が、暖かい血を噴き出して分かれる感触。
 喉を切り拓かれ、苦痛の声すらも上げられぬ男が地に倒れ込む。
 流れた血は男を絶命させるには十分な量で、パクパクと何かを言おうとしていた男はやがて動かなくなった。

 ・・
 次は、ばしゃりと何かの液体を被るような感覚。
 毒によって爛れる皮膚は包み守るべき命を晒し、体中の神経を引っ掻き回されるような痛みが“先ほど死んだ男”を襲う。
 やはり男を救う者はなく、散々にのたうち回った男はあっさりと死んだ。

 銃撃の嵐だ。男が死んだ。
 全身を炎が包む。男が死んだ。
 暗い水底に沈められる。男が死んだ。
 男が死んだ。男が死んだ。男が死んだ。

 男が――。

(でも『死なない』のは、便利じゃないか)
 男は死んでいるはずだった。
 彼が、黄葉・契次(牙折りクロムイエロー・f25437)が死から舞い戻るデッドマンでなければ。
「天命陣の破滅の未来……この死に続ける空間がそうってことkッ」
 魂の衝動を頼りに復元した頭部が、どこからともなく放たれた砲弾に吹き飛ばされる。
 吹き飛ばされた脳ではないどこか、それこそ仮に魂とでも呼ぶべき場所で契次は『当たり』だと思案する。
 生き返るにしても、死ぬ苦痛自体は存在するのだ。
 このように一瞬で絶命するパターンならば、それを感じる暇もない。
 そう、彼は苦痛に心身を浸り続けてなお己を保っていた。
 どこか拍子抜けとでも言うように彼が捉える無限の死であるが、これほどの死の苦痛を与えられれば身体の前に精神が削られ朽ちていく事だろう。
 そのような状況にありながら、契次は肉体が復元してから次の死を迎えるまでのわずかな間に、少しずつ祠の奥へと進む意思を保ち続けていたのだ。
 その姿はまさしく驚異的であり、英雄的であり。
 この上なく、痛ましいものであった。

 死にながらの前進は、本当に少しずつ。
 契次は自分がデッドマンと化した経緯を覚えてはいない。
 彼の背を押す衝動の根源が何かも、知らないのだ。
 それでも、彼はその衝動をもって死を振り払いながら、祠の最奥を目指していき……。
「『死ねない』のだね、かわいそうに」
 唐突にソレは現れた。
「なんだ、敵……じゃあないのか?」
 男か女か、子供か大人かも分からない曖昧な人影。
 どこか遠くから響くかのような不思議な声色には、契次に対する一切の敵意がなく、だからこそ彼も戸惑い足を止める。
 コレは何なのか。
 祠が見せているのなら、コレもまた破滅の形なのか?
 ぐるぐるとめぐる疑問への答えを。
「もういいんだよ」
 契次は、その一言で理解した。

 死んだ身体が崩れていく。
 繋ぎとめ、前進を促す魂の力がまるで感じられない。
(――これが俺の破滅か)
 どんどんと冷たくなる身体に湧き上がるのは、安堵と失望。
 自分はこれほどまでに弱かったのか。
 たった一言の許しで、与えられた安らぎに眠ってしまうほどに弱かったのか。
 確かにこれは破滅だろう、肉体は死に、己の弱さを突きつけられての終わり。
 この穏やかな終局に己は勝てないのだと、無力感に飲み込まれていく感覚が契次を襲う。

 だけど、まだだ。
 契次の身体が崩壊を止め、再び元の形を象ろうと再生を開始する。
 これは自分の破滅なのだろう、抗う事の出来ない終わりかもしれない。
 けれど、それを齎すのは誰だ? その人に会うのは何時だ?
「少なくとも、今、お前じゃあないだろう?」
 未だ死の苦痛に苛まれる身体で、それでも不敵に笑ってみせる。
 そんな契次を見つめる人影が、一瞬だけ笑ったようにも見えて。

 次の瞬間、死も許しも消えた祠の中。
 物言わぬ八卦天命陣が、不死の怪物を迎えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月30日


挿絵イラスト