銀河帝国攻略戦⑱~情報艦隊を攻略せよ!
「帝国の執政官兼科学技術総監ドクター・オロチが乗る『実験戦艦ガルベリオン』の所在が判明したようだ」
集まった猟兵たちを前に守谷・一刀(一矢をもって悪を断つ・f03105)はそう話す。
もちろん、そう簡単に実験艦隊にはたどり着けない。
「この実験戦艦の前にはドクター・オロチが率いる艦隊が立ち塞がっている。お前達には、ドクター・オロチ配下のアマルテア情報艦隊と戦って欲しい」
いいながら一刀は資料をめくる。
資料によれば、アマルテア情報艦隊はドクター・オロチがブラックタールから着想を得て開発したという『リキッドコンピューター』を搭載した艦隊らしい。
艦内には粘性の液体が満ちた広いプール空間があり、この液体自体が情報を蓄積、処理するコンピューターとなっている。
その情報処理性能は宇宙屈指。帝国工作員達が宇宙各地で収集する多種多様な情報を集積、最適な作戦計画を立案して来たという。
「アマルテア情報艦隊自体の武装は通常艦隊に劣る。だが、『リキッドコンピューター』は猟兵達の出現に反応するようだ」
ぺらりと資料をめくりながら話す一刀は猟兵たちをぐるりと見渡し、説明を続ける。
「お前たち猟兵に対し、コンピューターは『帝国騎士を液体で強化再現した液体存在』で迎撃して来る。手強い相手だが、本体がリキッドコンピューターという弱点を抱えてるからな、その辺りを考えて戦うのもいいだろう」
「さて、説明は以上だ。お前たち、準備はいいか?」
資料を閉じ、一刀はすと右手をかざす。そこにはグリモアキューブがあった。
いつの間にか一刀の後ろには艦隊の内部が映しだされている。
「手強い相手だが、お前たちなら大丈夫だろう。頼んだぞ!」
グリモア猟兵はにっと笑い、猟兵たちは情報艦隊の内部へと転移した。
カンナミユ
カンナミユです。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
オープニングにありますようにグリモア猟兵によって情報艦隊の一つに転移しますので、そのまま突入して液体存在を撃破しましょう!
それではよろしくお願いします。
第1章 ボス戦
『帝国騎士』
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POW : インペリアルブレイド
【念動力を宿した「飛ぶ斬撃」】が命中した対象を爆破し、更に互いを【念動力の鎖】で繋ぐ。
SPD : ダークフォースバリア
自身に【鮮血の如きオーラ】をまとい、高速移動と【赤黒い電撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : インペリアルフラッグ
【念動力で形成した帝国の旗】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を『帝国の領土』であると見る者に認識させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:Jambo
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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猟兵たちはアマルテア情報艦隊の一つに転移した。
時間は限られている。
帝国の執政官兼科学技術総監ドクター・オロチが乗る『実験戦艦ガルベリオン』に向かう為、この艦を撃破せねばならない。
艦内を駆け、猟兵たちは粘性の液体が満ちた広いプール空間へとたどり着く。
この液体はドクター・オロチがブラックタールから着想を得て開発したという『リキッドコンピューター』。液体自体が情報を蓄積、処理するコンピューターである。
ごぽり。
液体の一部が盛り上がり、それは『帝国騎士を液体で強化再現した液体存在』なる。
そして――、
得物を構えた液体存在は、猟兵たちへと近づいてくる。
死之宮・謡
おお、帝国騎士が相手だよ?嬉しいねぇ…こいつ等結構愉しいんだよねぇ?其れも更に強化されてるんだろ?最高じゃないか。
…一つ残念なのは其れでもやっぱりこいつは騎士程度でしか無いってことだな…戦闘は落命のリスクが大きいほど心躍る…こいつ等じゃ基本的に私を殺すところまで届かない…だから、愉しいけど溺れられないんだよねぇ?ま、この戦争中は幾らでも強敵はいる、取り合えず其処までの贅沢は言わないさ…。
さて、「呪詛」と「生命吸収
」掛けて「怪力」の「二回攻撃」で「傷口を抉る」…帝国騎士って悲鳴をあげるのかねぇ?まぁどうでも良いけどね?
【鬼神血統装具・真式】展開。
「お、帝国騎士が相手だよ? 嬉しいねぇ……こいつ等結構愉しいんだよねぇ? 其れも更に強化されてるんだろ? 最高じゃないか」
死之宮・謡(血の王・情緒不安定の狂戦士・f13193)は対峙する存在に赤い瞳を向けた。
目前にある帝国騎士は液体で再現され、しかも強化されている。だがいくら強化されようと帝国騎士は帝国騎士程度でしかない。其れが謡にとっては残念である。
武器を手にすれば、帝国騎士は一気に距離を詰めてきた。
液体の体に纏わりつく、鮮血の如きオーラ。
「オオ、オ……!」
オーラを纏う液体存在は高速で迫ると、赤黒い斬撃が放たれる。
「おっと」
漆黒の髪が揺れ、謡は斬撃を避け跳んだ。だが、それは一度だけではない。立て続けに放たれる斬撃を謡は跳び、避け、得物で弾く。
――と。
「……っ」
色白の頬に紅線がひとつ。
「戦闘は落命のリスクが大きいほど心躍る……こいつ等じゃ基本的に私を殺すところまで届かない……だから、愉しいけど溺れられないんだよねぇ?」
つと流れる血をそのままに、床を蹴る謡の身は液体存在の目前に。
「ま、この戦争中は幾らでも強敵はいる、取り合えず其処までの贅沢は言わないさ……」
得物と得物が打ち合い、斬撃に体は舞い、再び攻撃。
ざ、ん!
重なる攻撃がざぐりと抉り、液体の騎士に大きな隙が生じたのを謡は見逃さなかった。
「我ガ身ニ宿リシ魔ヨ吼エヨ」
液体騎士が纏ったものが鮮血の如きオーラであるなら、謡が纏うのは魔の溶け込む血。
「……帝国騎士って悲鳴をあげるのかねぇ? まぁどうでも良いけどね?」
にいと笑い、血の刃は液体存在を切り刻んだ。
成功
🔵🔵🔴
フレイ・ブラッドセイバー
隙を突いて奇襲もかねて割って入り込みます
一応前衛ですので後衛の方をカバーできるようには立ちまわりも考えてしおきましょうか
相手は単独でも格上。全力で行きましょう
このメイドが貴女を御守り致します
自身のユーベルコードの分身と連携して攻撃をします
ちょうど2回攻撃をする技能も持っていますから…
囮に使えれば御の字ですが、それはそれ
あまり無茶はしたくはないですが、いいでしょう、ここは勝ちに行きますよ
戦闘中はクールなメイドさん
戦闘時、真剣な時の口調はステータスの通り
鼻歌
めーでー
この世を滅ぼす愛でめーばえたふんふんふんふんふんふーん
アーレイラ・モンクスフード
液体存在、スライムの魔術師を相手にするということですね。
「帝国騎士…後方戦場でたまに見る精鋭ですね。なるほど」
良い手駒を持っているようですね。
我が主よ、どうぞ加持を。
祈り決意を込めて、参りましょうか。
片手にメイスを、片手に銃を出現させ参ります。
デブリや岩屑蹴ってダッシュして、銃で牽制しながら騎士を避けて戦艦本体を狙う。
騎士との接触が避けられないなら
ユーベルコード発動
オーロラの焔をメイスに集め、極光の剣を出現させます。
そして、銃で連続攻撃を放ち、大振りで斬りかかる!
「フェイントですよ!極彩の焔よ、星の世界を蝕む敵を穿てっ!」
敵本体に向いた瞬間、ユーベルコードを射出
撃ち込み中まで到達させ焼き切る!
水衛・巽
わー液体コンピューターってすごくハイテクな感じするぅー(棒読み
…冗談はさておき真面目にやりましょうか。
リキッドコンピューターのある部屋までは慎重に、
でも時間をかけすぎないよう向かいましょう。
何があるかわからないものね。
ところでその件のリキッドコンピューター、
常温で液体って事は沸点はまだって事よね?
燃やすのは得意よ、任せてちょうだい。
朱雀凶焔でリキッドコンピューターのプールを
どんどん熱してやりましょう。
ばらけさせて広範囲に燃やしてもいいけど、
全部まとめて一点集中で熱しても面白そう。
沸点に達したら帝国騎士がどうなるか、見物ね。
…ところで、なんだか科学の授業みたいね、これ?
生浦・栴
共闘アドリブ可
動きを見る為に衝撃波で範囲攻撃
無論後ろのリキッドコンピューターも範囲に収め
在れの情報収集は是非にと思うがそうも云うては居られぬか
奴を倒して余力があればな
奴の動きの情報を見て分析し正確にスナイプしていく
情報が不足するなら第六感で行くぞ
高速詠唱による麻痺魔法と衝撃波の二段構え
避けたら避けたで後ろに飛ぶだけだがな
爆破はオーラ防御で可能な限り防ぐが
鎖は…まあ待っていた訳だ
さあ、至近距離で俺のUCを喰らうが良い
呪詛から生まれたような貴様らには親和性は高かろうが本質は電気だ
くく、奥まで浸透するのではないか?
とはいえ俺は前線タイプじゃないんでな
液体強化分でも剥がれれば良しとしよう
後は任せる
「帝国騎士……後方戦場でたまに見る精鋭ですね。なるほど」
ゆらりと立つその姿を前に、アーレイラ・モンクスフード(真昼の白夜・f02061)は口にする。
その精鋭、帝国騎士を液体で強化再現した液体存在の後ろにあるのは、ブラックタールから着想を得て開発したというリキッドコンピューター。
良い手駒をリキッドコンピューターは持っているようだと感心する隣、
「わー液体コンピューターってすごくハイテクな感じするぅー」
水衛・巽(鬼祓・f01428)はどろりとしたそれを目に言うが、棒読みな様子はそこまでで。
「……冗談はさておき真面目にやりましょうか」
「我が主よ、どうぞ加持を」
真摯な声にはメイスと銃を手にした祈りと決意の声が続き、
「オ……オオ、オ……!!」
ぶおんっ!
目前に迫るのは帝国旗。
巽の身はひらりと宙を舞い、
「主よ」
アーレイラは足場を蹴り避ける。
「液体存在、スライムの魔術師を相手にするということですね」
浮く岩屑を蹴るアーレイラは水晶で作られた儀礼銃で牽制して本体を狙うが騎士がそれを妨げた。
牽制を払う旗がばさりとはためき。
「ところでその件のリキッドコンピューター、常温で液体って事は沸点はまだって事よね?」
恐らく巽の推測は間違っていないだろう。こくりと頷くアーレイラの横を熱がかすめていく。巽が放った朱雀だ。
それはリキッドコンピューターに放たれるが、それを帝国旗が遮った。はためく旗がそれらを巻き取り、かつんと立つ。
「ここを帝国の領土と……」
帝国旗を手に立つその姿に生浦・栴(calling・f00276)は低く呟いた。
今まさにここは――帝国の領土。
「来るよ!」
「……っと!」
巽の声に栴が見れば、斬撃が飛んでくる。
後ろに飛び避け構えるが、
「そう簡単には攻撃は届かぬか」
先程の攻撃を栴も見ていた。
リキッドコンピューターも攻撃範囲に捉えたいところだが、帝国騎士が邪魔をする。
動きを見て狙うも高速詠唱は旗に絡めとられてしまった。
――と。
「っ!」
立て続けに迫る斬撃を避け、攻撃し続けていた栴だが避けきれず受けてしまう。オーラで防御したこともあり、直撃は免れた。
ゆらりと液体存在はこちらへ近づいてくる。
「攻撃対象確認。これより攻撃行動に移り、敵を殲滅します。曲芸――『我は戦神、叛逆の魔神なり』!」
ざんっ!
紅に染まる新月が閃いた。
迫る液体存在へ奇襲をかけたのはフレイ・ブラッドセイバー(瀟洒な血濡れのメイド・f00013)。
分身した己と共に攻撃したフレイは斬撃を越え、分身もタイミング良く避けていく。
「このメイドが皆様を御守り致します」
金髪が揺れ、フレイは立つ。
「めーでー。この世を滅ぼす愛でめーばえたふんふんふんふんふんふーん」
鼻歌と共にメイドふたりは床を蹴る。
構える戦神制式装備が帝国旗と打ち合い、迫る斬撃をかわしてみせた。
囮に使えれば御の字だが、それはそれ。
「あまり無茶はしたくはないですが、いいでしょう、ここは勝ちに行きますよ」
頷く分身と共にフレイは駆け、
「栴さん!」
「……まあ待っていた訳だ」
斬撃を喰らい腕に絡まる鎖。
フレイの声に栴はにと不敵な笑みを見せ、
「さあ、至近距離で俺のUCを喰らうが良い」
「ガア、ァ……ア……!」
それは逃ること能わない呪詛の雷。
「呪詛から生まれたような貴様らには親和性は高かろうが本質は電気だ。くく、奥まで浸透するのではないか?」
「ァ……アア……!!」
液体存在にとってその雷はかなりのダメージとなったようだ。
「後は任せる」
「今です、本体へ攻撃を」
繋いだまま動けない騎士への攻撃を続けるフレイに巽とアーレイラは動く。
「燃やすのは得意よ、任せてちょうだい」
巽が放つ朱雀はリキッドコンピューターのプールへと向けられ――ぼこりと湯気が沸く。
「沸点に達したら帝国騎士がどうなるか、見物ね」
藍の瞳が見つめる先、プールはぼこり、ぼこりと気泡をはじかせる。
グリモア猟兵が説明していた。
コンピューターは『帝国騎士を液体で強化再現した液体存在』で迎撃して来る。手強い相手だが、本体がリキッドコンピューターという弱点を抱えている、と。
「ギャアアアアアアアアア……!!」
液体存在は叫びと共にその形をゆがめていく。
「開け! 天界の門! 来たれ日輪の風よ! 薄暮たる我が名に於いて宵闇の帳で陽光の風を包み輝かん! 極光よ我が焔よ! 聖邪の区別なく浄滅せよ!」
黄昏時の光を纏うメイスにオーロラの焔が集まり、極光の剣が出現する。
液体存在は足掻く。それを栴が抑え込み、巽は朱雀の凶焔でリキッドコンピューターを加熱する。
「今だよ」
「極彩の焔よ、星の世界を蝕む敵を穿てっ!」
巽の声にアーレイラは応え、そして――。
ズガアアアアアァァァァァァァンンンンン!!!!!
リキッドコンピューターを破壊され、内部を破壊され、アマルテア情報艦は爆発した。
猟兵たちはグリモア猟兵によって爆破前に撤退しており、爆破には巻き込まれておらず、全員無事である。
この努力の結果は必ず報われるだろう。
ドクター・オロチが乗る『実験戦艦ガルベリオン』へは、あと一歩である。
大成功
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