殲神封神大戦⑰〜混沌に操られし異形
●グリモアベースにて。
「と言う訳で転送した先で僕は乗っ取られるんで僕ごと混沌をぶん殴って来てほしいんだな~」
集まった猟兵達にグリモア猟兵であるシャーマンズゴーストは呑気な口調で聞き捨てならない事を言い放つ。
「混沌の話は聞いてると思うんだけど其の予知をしちゃってね。
うん、どんな攻撃か全く判らない方じゃなくて乗っ取られる方なだけ皆への負担は少なくて良かったよ」
そう呑気に笑ってグリモア猟兵は更に説明を開始する。
「で、此の混沌はグリモア猟兵の肉体の体の一部を代償に異形化しての攻撃、呪縛や流血、毒等に侵される代償にした天使の翼や触手、刃による強力な攻撃、血を流せば流す程に強力になる攻撃なんかの基本的な攻撃の他に面倒な事をしてくるんだ」
この時点で既に面倒では?等と猟兵の一人が宣ったりもしたがグリモア猟兵はだよねー等と言いながら説明を続けていく。
「簡単に言うと僕の得意な地形の利用、天候操作、この辺を使って皆の邪魔をしてくるっぽいんだな~」
具体的に言うと猟兵が転移した瞬間に混沌の意の儘に動く自然の要害溢れる大地となり大嵐や大吹雪が吹き荒れる事となる。
その上で先程言った『基本的な攻撃』で先制攻撃を仕掛けて来るのだから面倒くさい事この上ないと言う物だろう。
「まあ乗っ取られた僕は今の姿じゃないから割りと殴りやすいと思うし皆頑張って倒してほしいんだな~。
本当の姿は嫌いだけど、こういう時は便利だよねえ」
あ、混沌、骸の海そのものが相手なんだから手加減とかそういうの考えずに全力でね等と宣いグリモア猟兵は集まった猟兵達と共に転移するのであった。
●そして混沌の地。
『来たか猟兵達よ』
其処は何かであって何でもない、そうとしか言いようがない場所であった。
見ている間、姿が留まる事なく変化し続ける其処は正に混沌としか言いようがない。
『さあ、お前達が生きるために踏みしめてきた、全ての過去である私に見せるが良い』
中央に立つ異形が一歩足を踏み出す程に大地は森に雪原に砂漠に大海原にとあらゆる地形へと変貌し続け、空は大嵐に大吹雪、落雷、様々な顔を見せていく。
『絶えず時は運び、全ては土へと還る』
そう中央に立つ者は既にシャーマンズゴーストと呼んでいい外見ではなかった。
シャーマンズゴースト固有の触ればぽわんとしそうな鬣は蛸の触腕の様に、手足は巨大化しぐにゃぐにゃした鉤爪が。
『罪深き刃ユーベルコードを刻まれし者達よ』
全身は鱗に覆われ体は山のように大きくなり背にはドラゴンのような羽がある。
『相争い、私の左目に炎の破滅カタストロフを見せてくれ』
それでいてシャーマンズゴーストの面影を残した化け物が其処にあった。
久渓洞
初めまして或いはお久しぶりです久渓洞です。
今回の依頼は戦争依頼、混沌に乗っ取られたグリモア猟兵ごと混沌を倒すという依頼になります。
プレイングボーナスはグリモア猟兵と融合した鴻鈞道人の先制攻撃に対処する事。
今回乗っ取られてるのは水貝・雁之助ですが彼と関りが深くても敵側には一切影響することはなく、又、強敵である為、猟兵側には手加減等をする余裕はありません。
後、面倒くさい事に敵は雁之助の技術も普通に利用してきます。
なので全力でぶん殴ってやって下さい。
それでは皆様のプレイング楽しいにお待ちしております。
第1章 ボス戦
『渾沌氏『鴻鈞道人』inグリモア猟兵』
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POW : 肉を喰らい貫く渾沌の諸相
自身の【融合したグリモア猟兵の部位】を代償に、【代償とした部位が異形化する『渾沌の諸相』】を籠めた一撃を放つ。自分にとって融合したグリモア猟兵の部位を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD : 肉を破り現れる渾沌の諸相
【白き天使の翼】【白きおぞましき触手】【白き殺戮する刃】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ : 流れる血に嗤う渾沌の諸相
敵より【多く血を流している】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アノルルイ・ブラエニオン
私がやることは一つだ
幻想を語り現実を上書きする
それに特化することが最適解だ!
吹雪の中でも嵐の中でも【大声】で語って見せよう
其は帝竜の中の帝竜!
自然を統べる竜の中でも最も強大なるもの!
帝竜ヴァリギリオスの物語である
まず…
八属性のうち土属性で地形を変え利用させなくする
そして水属性と氷属性で足元を狙い凍りつかせる
光は目に、残りは全て胴体だ!
攻撃には【盾受け】と【見切り】で防御を試みるがせいぜいUC発動まで生きていれば良い!
水貝も命を懸けているのだ
私はこの語りに命を懸けよう
〇竜の凱歌。
『来たか猟兵達よ。
さあお前達の相争う姿、私の目に焼き付けてくれ』
「私がやることは一つだ。
幻想を語り現実を上書きする」
そう、それは吟遊詩人であるアノルルイ・ブラエニオン(変なエルフの吟遊詩人・f05107)の最も得意とする事。
どんな環境であれやり通してきた事であり……。
「其れに特化することが最適解だ!
吹雪の中でも嵐の中でも大声で語って魅せよう」
誰にも阻む事の出来ないアノルルイの生き様である。
そして彼が語るのは嘗て眼前のグリモア猟兵の案内により遭遇した此処と異なる世界を征さんとした者の物語―――。
「其れは帝竜の中の帝竜!
自然を統べる竜の中でも最も強大なるもの!
帝竜ヴァルギリオスの物語である」
『ほう、フォーミュラに至った者の力を用いるか!
だが、発動までにお前の体が保つかな?』
発動に至る前から感じられる偉大なる竜の力、此れに対し混沌は楽しそうに嗤いながらもグリモア猟兵の体を頭の周囲の触腕を用いてアノルルイに殴り掛かる。
「……っ!その土は……全てを押しつぶす巨大な顎……!」
『攻撃を受け続けながらも語り続けるは流石というべきかな?』
此れに対しアノルルイは避けうる攻撃を避け、避けえぬ攻撃を盾で受け流していくが敵は強大。
更に言えば周囲は砂漠と化し彼の動きは阻害された状態。
故に幾つかの攻撃を喰らってしまうがアノルルイは其れでも尚詠唱を続行する。
(此の威力、中々に強力だが……まあ彼女程ではないな。
其れに……せいぜい発動まで生きていれば其れで良い!)
其れは吟遊詩人としての矜持、猟兵としての覚悟であった。
故に。
(水貝も命を懸けているのだ。
私はこの語りに命を懸けよう)
「あらゆる者を其の顎の下に眠りにつかせる!」
『む、此れは……』
そして、其れは実を結び、帝竜ヴァルギリオスは降誕する。
先ず土の竜は砂漠と化した大地を石と変えて敵から大地の支配を奪い……。
「其の水は壮大なる瀑布。
嘗て世界を滅ぼした洪水の如く全ての命を押し流す」
水の竜から放たれた瀑布は大地を覆いつくし『混沌』を打ち据え……。
「其の氷は嘆きの涙も凍らせ砕きし紅蓮の氷、血の華咲かせし嘆きの刃」
『む……此れは体が動かない、か……』
氷の竜が追い打ちをかける様に足元を中心に凍結させて動きを阻害。
「その光は全てを覆い尽くす白。
その光を前に目を開き続ける事の出来る者は存在せず」
『此れは……目が見えぬなあ』
光の竜から放たれた閃光は周囲を一瞬で覆いつくし敵の視界を奪い。
「其の焔は煉獄の炎、あらゆる者を焼き尽くし、涙さえ残さず全てを炎で消し尽くす」
『がっ……!成程、此れが帝竜の炎か!』
炎の竜の吐息が『混沌』を焼き尽くし……。
「其の雷鳴は天からの裁き、あらゆる者を打ち据えて、影すら残さず消し去っていく」
『……っ!ああ、此れは人では喰らえば一溜りもないなあ!』
更に雷の竜から降り注ぐ雷鳴が此れを打ち据え……。
「其の毒は防ぐこと出来ぬ猛毒。喰らいし者を侵食し永劫の苦しみを其れに与えん」
『ははは!此れが命を蝕む感触か!』
毒の竜から迸る毒の奔流が体を蝕み……。。
「その闇は全てを覆い隠す闇。
その闇に囚われた者は言葉さえ残せず、最早、二度と光を見る事なく、消えていく」
『はははははははははははははは!飲み込まれていくなあ私が!!』
闇が『混沌』を飲み込んでいく――――!
オブリビオンフォーミュラ、其の強力な力を『混沌』は其の身で思い知る事となるのであった―――。
大成功
🔵🔵🔵
ロバート・ブレイズ
全く――寝覚めに宜しくない面だが、成すべき事に変わりなく。無に意味を与えた結果が金色と謂うならば――鬱陶しくて生らし難い。嘲笑、愉悦なのだよ!
奴が翼、触手、刃を宿すならば――刃を避けて触手、翼の何方かを千切り取り『盾』――栞(いと)の儘に傘とする。厄介な諸々を防ぐには丁度いい代物と解ける。それでも躱す、受けるが難いのであれば立ち去れ(鉄塊剣)の力技か。少々の傷など香辛料(スパイス)でしかない
奴が呪縛その他で鈍くなったならば冒涜王発動。無意識下から渾沌氏の魂(アストラル)を掻っ攫う。骸の海も俺の精神(くに)も限度ない事、同質と観よ
嗚呼――獣が驚き失せ、穀物が地獄に満ちている。ある種の冒涜か――!
〇混沌と混沌の戦い。
「全く―――寝覚めに宜しくない面だが、成すべき事に変わりなく。
無に意味を与えた結果が金色と謂うならば―――鬱陶しくて生らし難い
嘲笑、愉悦なのだよ!」
そんな事を宣いながらロバート・ブレイズ(冒涜王・f00135)は『混沌』に乗っ取られ異形の本性を現したグリモア猟兵を見据える。
『ふむ、或る意味に於いて私と同じ様な存在だなお前は』
そして、そんなロバートの一面、混沌にして無秩序なる其の姿に『混沌』は興味深げにしながら……躊躇いなく襲い掛かる。
白き翼、白き触手、白き刃其れ等全てがロバートへと迫るが此れに彼は冷静に対処。
『ほう、翼と触手を千切り取り斯様に加工するか』
「厄介な諸々を防ぐには丁度いい代物だからな」
刃は避け、触手と翼を千切り取ると其れを盾、栞の儘に傘と為し、其れを用いて刃、そして触手と翼による攻撃を防いでいく。
その動きは見事な物であり『混沌』自身も楽しそうに嗤う程。
『ふむ、ならば此れはどう対処する?』
そして、『混沌』はこれはどうだと複数の刃を重ね巨大な刃と為して斬りかかる。
「受けるが難いのであればこうする迄」
『ほう、否定の剣か!』
それに対し此れは傘では防ぎきれぬと判断したロバートは総てを『否定』する鉄塊剣の力技を以って切り返す。
とはいえ、そうすれば本命以外の攻撃に意識を割ききれず、多少の攻撃は食らってしまうが……。
「多少の傷など香辛料でしかない」
此れをロバートは何ら気にすることなく、其のまま敵へ対処し続ける。
そして、そうこうする内に『傘』にし盾にした翼や触手の影響で敵の方の動きも鈍っていく。
そして、そんな隙をロバートは決して見逃さない。
「我こそが冒涜の王。我が肉体こそが精神世界――で在る。貴様等を此処に招待しよう。我が国の民と見做すのだ。光栄に思うが好い」
『おお、此れは……っ!』
其のままロバートは己が肉体を魂だけを取り込む普遍的無意識の領域へと変貌させていく。
「骸の海も俺の精神(くに)も限度ない事、同質と観よ」
『此れに宿した我が魂に干渉するか!
本当に私達よりだなあお前は!』
理想を否定した彼による廃と化した魂の国によって『混沌』は魂を掻っ攫われそうになるが寧ろ楽しそうに嗤っていく。
実際、混沌であり猟兵でもあるロバートの存在は或る意味で愉快なのは間違いないのだろう。
「嗚呼――獣が驚き失せ、穀物が地獄に満ちている。ある種の冒涜か――!」
だがロバートは其れに何ら動じる事なく、只淡々と『混沌』の魂を喰らっていく。
そも混沌とは全てを含むもの。
骸の海である『だけ』の存在である『混沌』がどう思おうと何ら気にかける必要等ありはしないのだから。
大成功
🔵🔵🔵
国栖ヶ谷・鈴鹿
●アドリブ連携OKです
鴻鈞道人は倒す、雁之助さんは助ける、両方ともやる。
【先制対策】
紅路夢の機動力、防衛機構、ぼくのハイカラさん後光の結界術、こっちのユーベルコヲド発動まで、凌ぎ切ったら反撃開始!
【新世界ユウトピア】
雁之助さんの技能を考えるなら、領域展開型の厭穢欣浄より、範囲効果型のこっちの方が有効なはず!
侵食範囲の改変、左目の感覚器官の権能を『孔』に変化させて、同化を解除、形状の維持にかかる力を削り切って、元の揺蕩う骸の海の状態まで無害化する。
左目のアレが、己を規定して形作るなら……!
ぼくの改変領域が骸の海にどこまで通用するか、試してみる価値はあるはずだ!
〇過去を塗り替え未来を造る。
「鴻鈞道人は倒す、雁之助さんは助ける、両方ともやる。
それだけだよ」
国栖ヶ谷・鈴鹿(未来派芸術家&天才パテシエイル・f23254)はそう宣言しつつ己が開発した赤銅のボデーのフロヲトバイ、紅路夢に跨りながら眼下の光景を見据えていた。
其処にあるのは砂塵舞い太陽が命を奪わん程に煌々と照り付ける砂漠と其処に佇む異形の姿。
『ふむ、今度の猟兵は……桜舞う世界の者か。
さあ、罪深き刃刻まれし者よ……互いに相争うが良い』
そして、自分を見る鈴鹿の姿を異形も又見止める。
異形が其の細すぎる指を鈴鹿に向けると同時に其の体を食い破り白き刃が、白き羽が、白き触手が……、混沌の三つの諸相が鈴鹿へと襲い掛かる。
「本当に……趣味が、悪いね!」
此れに対し鈴鹿は先ず殺戮の白き刃を紅路夢の類まれなる機動性を活かして回避する。
「刃は兎も角こっちは回避しきれないかな?
なら……!」
其処に逃がしはしないとばかりに叩きつける様な大嵐と共に豪雨の如く羽吹雪が降り注ぐが此れは紅路夢に下げた鈴蘭の花のランプから溢れ出す優しい光が羽も嵐も防いでいく。
「今度は触手だね。
けど捕まりはしないよ!」
そして其処に更に襲い掛かる悍ましい触手達の群れ。
此れに鈴鹿はナアサテイヤとダスラ、二挺の機関銃で先ず牽制。
其れでも迫る触手に関しては……。
「きこやん、お願い!」
鈴鹿に宿る稲荷狐、きこやんの力を借りた結界術で阻み、動きを止めた其れを機関銃をお見舞いして対応していく。
そうやって凌いでいくと敵の猛攻も僅かだが緩んでくる。
「凌ぎ切った!反撃開始だよ!」
僅かであれ隙が出来たのなら此方のもの。
鈴音は逆転の一手の発動を開始する。
「ようこそ!これがぼくの理想郷、夢見た世界さ!」
(雁之助さんの技術を考えるなら領域展開型の厭穢欣浄より、範囲効果型のこっちの方が有効なはず!)
詠唱と共に放たれし後光。
それと共に顕現せしは花薫る麗なる風、色なす文明の煌めき。
枯れ果てた砂の地獄を塗り尽くし彼女だけの理想郷へと周囲を変貌させていく。
『変革と改編の光か。
過去を想い過去に縛られ停滞せし此れには覿面な効果よな。
しかも空間全体の変換ではなくあくまで己が周囲を変貌させ続けるものならば破壊も意味はない』
この光景に其れでも『混沌』は楽し気に嗤い鈴鹿を仰ぎ見、追撃を試みようとする。
『さて、先程の続き……む、これは……』
だが其れも少しの間、異形越しでも判る程に『混沌』は戸惑い困惑を露にした。
何故なら己が使う異形、それを動かしにくくなったと、そう感じたのだから。
そして、其れは『混沌』の勘違い等では決してない。
「左目のアレが己を規定して形作るなら……!」
鈴鹿の理想世界を構築する形での世界改変術。
彼女は其れを応用して『混沌』の侵食範囲を徐々に改変。
そのまま『混沌』の左目、その権能を孔へと変化させて行ったのだ。
『成程……!
儵と忽の逸話の再現か……考えたものよ!』
『荘子』において混沌は目、鼻、耳、口の七つの穴がない中央の帝として登場。
歓待の礼として彼が持たぬ孔を開けられ故に死に至ったと言われ「混沌に目口を開ける」と言う諺が出来た程。
そして、この『混沌』がどうであれ今『混沌』としてあるならば……。
「見立てが生じ影響から免れ得ない!
ぼくの改変領域が骸の海にどこまで通用するか、試してみる価値はあるはずだ!」
『成程、考えたものよな!』
其処からは『混沌』も改変に抵抗する為に攻撃にまで手を回せず主導権争いの様相に。
同化を解除しかけ『混沌』という形の維持にかかる力を削り取り、元の揺蕩う骸の海の状態まで無害化させんと鈴鹿は動く。
『未だだ未だ戻らぬよ……!』
「後一歩足りない、か。
けど此れなら後少しでどうにかなる!」
なら勝利迄後一歩!
追い込まれた『混沌』の姿に鈴鹿は勝利を確信するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
荒谷・つかさ
……まあ、やるしかないなら何者だろうとぶん殴るまでよ。
どうあっても、私に出来る事なんてそのくらいしかないんだから。
地形と天候を駆使するのなら、私の「怪力」で殴って叩き割り、更地&晴天にする
大地を割り、大空を割り、大海原を割り、利用させずに真正面から突撃する
世界の壁を割るのと比べればまだ、単なる力ずくでどうとでもなる部類だわ
鴻鈞道人のコードは手甲「鬼瓦」を装備した両腕で受けつつ、「怪力」で弾いて逸らす
代償は「乗っ取った相手の身体」なのだから、鴻鈞道人にとってはさして大きいものでもないはず
威力加算ほぼ無しなら、正面からの対処も不可能ではないわ
逸らした隙に【鬼神拳・極】を腹部狙いでぶち込むわよ
〇力こそパワー。筋肉は全てを解決する。
「……まあ、やるしかないなら何者だろうとぶん殴る迄よ。
どうあっても、私に出来る事なんてそのくらいしかないんだから」
そう嘯きながら荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)は『混沌』に操られた異形、グリモア猟兵の姿を見据える。
なおつかさ本人はこう言ってるが寧ろ其の出来る事の凄さが天元突破しているのだが……。
『ふむ、肉弾戦を得意とする者か?
ならば先ずはこうか』
そんな彼女の存在を見止めた『混沌』は異形の腕を掲げると同時に周囲の地形は足が取られ底へ引きずり込まれる様な沼地へ其の姿を変え、周辺には滝の様な雨が降り注いでいく。
「あら、此れじゃあ洗濯の時に困るじゃない」
だが、そんな状態でもつかさは決して慌てる事なく余裕の表情。
そして、其のままずっぽり嵌りかけていた右足を引き抜き其のままの勢いで横凪に一蹴り。
沼の柔らかい部分は全て蹴り飛ばされ泥の津波と化して異形へと襲い掛かる!
『此れは……最早此れとどちらが化け物か判らぬレベルだな』
此れに関しては流石の『混沌』も予想外に過ぎたのであろう。
驚きつつも楽し気に嗤いながら『混沌』は異形の肉体を操作し津波を鎮め、其れと同時につかさの勢いを止めようと暴風雨の勢いを強めていく。
普通ならば其れ程の大嵐を受ければ動きも儘ならないし下手すれば吹き飛ばされる事すら有り得た。
そう、普通なら。
そして……つかさの怪力は普通ではない!
轟っ!
そんな音を立てて拳が一閃されたかと思うと嵐は引き裂かれ太陽が顔を出す。
「地形と天候を駆使するのなら私の怪力で殴って叩き割り、更地や晴天にするだけよ」
大地が邪魔をするのなら大地を叩き割り、天候が邪魔なら大空を割り、大海原が邪魔ならば大海原を叩き割る。
力を以って全てを解決せしめる羅刹が其処に在った。
つかさは其のまま真正面から突撃開始。
「世界の壁を割るのと比べればまだ、単なる力ずくでどうとでもなる部類だわ」
『そもそも其処迄極まれば単なる力ずくとは言わんよ』
つかさの言葉に思わず呆れた様にツッコミを入れながらも『混沌』は先ず異形の右腕を贄に触手をまるでドリルの様な形状に。
其の其れを高速回転。
つかさの肉体を掘りぬかんと彼女に叩き込むが……。
『手甲を装備しているとはいえ此れを掴み、回転を止めるとは本当にどういう力をしてるやら、だな』
「別に想定よりは威力は増してるけど此れ位なら止められて当然、よっ!」
此れをつかさは手甲を付けた状態とはいえ普通につかみ取り、高速回転を其の怪力を以って止めたのであった。
(でも思ったよりも威力はあったわね。
自分の範疇に『混沌』だけでなく水貝さんも含まれていた感じかしら?
まあ、どうでもいい話だけど)
そして、つかさは其のまま掴んでいた異形の腕を弾き飛ばし……。
「これが……私の、全力(フルパワー)よ!!!」
『ぐっ、此れは……!私の支配すら弾き飛ばす……!』
其れは全身の筋肉を総動員した、力をパワーをマッスルを!其れ等全てを完全に一点に集中して放つ物理破壊力に特化した拳!
其れが異形の腹に叩き込まれ……異形は轟っ!と音を立てて吹き飛んでいく!!
そして、其れと同時に其れ迄周囲に満ちていた『混沌』の気配は雲散霧消。
吹き飛ばされた異形も普段のシャーマンズゴーストの姿に戻っているのを他の猟兵が確認する。
「どうやら此れで此処は終わりの様ね」
つかさは此れから自分の全身を襲う筋肉痛に憂鬱になりながらも僅かに安堵するのであった。
大成功
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