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殲神封神大戦⑰〜互いに生き抜くために

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#渾沌氏『鴻鈞道人』


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●屍を超えていけ
「集まっていただいた紳士淑女の皆様方、わたくしめの舞台へご参加いただき感謝いたします」
 シルクハットを胸に当て、大仰な動作にて礼を示すのはロスト・フリージア(如何なる世界へ現れる者・f22959)だ。胡散臭い笑みは鳴りを潜め、真剣な眼差しにて猟兵達を見渡す。
「改まって説明を行いますが、次の戦場にて相手取るのはわたくしめ。正しくはわたくしめと融合した道人、渾沌氏『鴻鈞道人』との死闘を演じていただくことになります」
 骸の海を自称する彼の敵は特定の姿を有していないらしい。故にこの戦場では一番にこの場に乗り込んだもの、ゲートを繋いだグリモア猟兵が彼の敵に器として見初められたようだ。そんな一目惚れなんてまったくもって嫌なのだが、敵が強力であるからこその悲劇ともいえよう。
「彼の戦場に移動した瞬間からわたくしめは諸君らの敵となる。故に、一切の手加減も遠慮も排除していただきたい。そんなもの考えていたら先制される一撃をいなす事も、反撃を行う事もできなくなると心得たまえ」
 堂々と全力で戦えと、彼は不敵に笑う。それは彼としては望んだ部分でもあるのだ。悲劇も喜劇も彼は自らが生み出す物と考えているが故。物語を生み出す者として、自らが敵として舞台に上がれる奇跡に感謝すらしていそうだ。
「では、覚悟は決まったかね? わたくしめはすでに決まっている。そうとも! わたくしめが舞台で倒れ伏すとしても、それがこの世界の物語を綴ることに繋がるのならば、これもまた誉高き栄誉でもあるのだから」
 グリモアを起動させ、先にゲートへと向かう。それが戦いの始まりになるのだ。
「では、諸君。舞台に上がる覚悟ができた者からきたまえ」
 凄絶なる笑みにて、愉悦をえがく作家は舞台へと上がる為、一礼を持って姿を消した。


紫雨
はい、紫雨です。今回はグリモア猟兵に融合した鴻鈞道人と戦っていただきます。
こちらのシナリオは他のマスター様も書かれております。みんな大好きな、私も大好きな流れです。
ガチンコ勝負をしていただけるよう、全力でもって書かせていただきます。大事なのは熱量です。
それでは、皆様のカッコいいプレイングをお待ちしております!

プレイングボーナス……グリモア猟兵と融合した鴻鈞道人の先制攻撃に対処する。
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第1章 ボス戦 『渾沌氏『鴻鈞道人』inグリモア猟兵』

POW   :    肉を喰らい貫く渾沌の諸相
自身の【融合したグリモア猟兵の部位】を代償に、【代償とした部位が異形化する『渾沌の諸相』】を籠めた一撃を放つ。自分にとって融合したグリモア猟兵の部位を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    肉を破り現れる渾沌の諸相
【白き天使の翼】【白きおぞましき触手】【白き殺戮する刃】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    流れる血に嗤う渾沌の諸相
敵より【多く血を流している】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 白も黒もない、混沌とも言える場所。この場で目を引くのは燕尾服を纏う一人の男、ロストが佇む。
「ムシュー、貴方の望みがなんであれ、わたくし達は負けませんぞ」
(それは貴様が決めることではない。これから相対する者達による)
 独り言のように呟くそれは自らのうちにいる相手へと向けたもの。特定の姿を持たぬと謳う存在、鴻鈞道人がグリモア猟兵と融合を果たし、待ち受けているのだ。
「いやはや、然り、然りですな! わたくしめの役割は器として使われること。倒され、道をつなぐが役目、であるならば、ムシューとの問答もまた不要。その時を静かに待つと致しましょう」
(恐怖を抱かぬ、抵抗せぬというか、都合の良い駒よ)
 愉悦の笑みを浮かべ、静かにペンを構える。これからの戦いに備えるように、良き終わりへ至れるように。そして、ほんの少しの嫌がらせを融合した相手へ与えられること祈り、その時を待つ。
岩永・勘十郎
「お前さんがそういうなら、遠慮なく行かせてもらう」

そう言って刀を抜く勘十郎。全くの躊躇の無い目。
そこからは相手を臆する程の【殺気】が溢れていて。

敵の先制攻撃が勘十郎に飛ぶ。だがそれも予測済み。勘十郎の鍛え上げた【仙術】から成す目にも留まらぬ【早業】と【瞬間思考力】から敵の動きを幾億幾兆と予測し、その中から最適解を導き出す。もはや敵の動きを先読みしたかのように【見切り】回避していく。

「だがせめて、慈悲で斬ってやろう」

そう言ってUCを発動し、敵に乗り移った物だけを、その魂や存在という概念その物を叩き斬って。そしてゆっくりと刀を鞘に納める。

「全く、嫌なもの斬らされたな……」

と言いつつ満更でもない顔で



「お前さんがそういうなら、遠慮なく行かせてもらう」
 岩永・勘十郎(帝都の浪人剣士・f23816)は抜刀すると正面から鴻鈞道人と融合したロストを見据える。切っ先を向ける事に躊躇はなく、密度の高い殺気が放たれていた。
「えぇ、遠慮など不要でございますれば!」
(正面から相対するか、どれほどか見定めよう)
 動く必要がないと言わんばかりに彼の両足、片腕が喰らわれたかの如く、内側から白くそして醜い異形の物へと置き換わる。その腕を横薙ぎに振るった。
「近接は苦手と見えるな。であれば」
 迫る攻撃は予測済みの物。形がどうであれ、動きがわかれば彼の持つ仙術から成す瞬間思考による幾億幾兆もの予測からこの場での最適解を選び取る。腕の攻撃範囲を見切り、その腕を掻い潜った。
「せめて、慈悲で斬ってやろう」
 勘十郎は自らの仙力を込めた刃を煌かせる。鋭く、鮮やかな一閃はロストの胸を斬り裂いた。されど、彼の体から鮮血が花開くことは無い。
「なんと慈悲深きお方か」
(ぐっ……概念である私を斬るか。面白い)
 肉体以外を斬ることが出来る彼のUCだからこそ。それでも猟兵である者を斬るのは気分がいい物ではない。
「全く、嫌なもの斬らされたな……」
 声音は嫌悪が滲んでいるが、表情はどこか満更ではなさそうだ。骸の海と名乗る者を斬る事が出来たのならば、それは斬る者にとって一つの偉業と言えるだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月夜・玲(サポート)
『さてと、I.S.T起動。お仕事お仕事。』
口調 元気(私、~君、だね、だよ、だよね、なのかな? )


お仕事ついでに研究も出来るんだから、この仕事良いよねぇ
さあ、私の研究成果の実験台になってもらうよ

模造神器という独自の兵器開発を生き甲斐とする研究者
誰にでも気さくに砕けた口調で話しかける
戦いは全て研究の為、楽しみながら戦闘を行う
全ては研究の為、研究と戦闘を楽しめる猟兵生活は結構気に入っている
戦闘スタイルは4本の模造神器から2本を選び、二刀流で敵と戦う形です
UCで遠距離戦闘にも対応したSF剣士

日常ではのんびりと景色を楽しんだり風情を楽しんだり
冒険では考察しながらじっくり進む

あとはお任せ!



 自らが生み出した模造神器二振りを構え、月夜・玲(頂の探究者・f01605)はこの場に立つ。
「骸の海なんでしょ? なら、私の研究成果の実験台になってもらうよ」
(私を試しに使うか、笑止)
「これは……少々、身の危険を感じますな」
 自らの欲求を満たす彼女の言葉に、鴻鈞道人は笑い、器の姿を変えていた。その背からは翼を、異形化した四肢は触手となり、残る右手は白き刃を携える。静かにけれど速く触手は空間を滑る。彼女を絡めとろうと手を伸ばした。
「捕まるわけにはいかないな。封印解除、時間加速開始」
 彼女の刃に施された時間加速の封印を解く。幾重にもかけられた封印を解くほど彼女は加速するが、比例してその命を燃やすのだ。確実に刃を届けるために、捕まらぬように。
「捕らえた。ここだ」
 追いすがり、回り込む触手を一太刀、切り裂いた先に本体が見えた。この距離なら確実に届く、ならば、玲は前へと踏み込む。もう一振りの切っ先を異形化した左腕へ向けた。
 衝撃波を伴う突きは過たず彼の腕を貫通し、弾き飛ばした。空間に木霊するのは腕が落ちた音、それだけ。

成功 🔵​🔵​🔴​

蛇塚・レモン(サポート)
いつも元気で優しく快活な性格
その身に蛇神と妹の魂を宿す21歳の娘
霊能力と技能及びアイテムを駆使して事件解決を試みます

普段の口調は語尾に『っ』を多用します

時々「蛇神オロチヒメ(裏人格)」
老人口調NG
尊大な態度でレモンの母親を自負
UCで召喚されると巨大な白蛇として顕在化

戦闘スタイル
前中後衛どこでもこなせる万能型
武器は蛇腹剣と指鉄砲から放つオーラガン
基本的に脳筋
でも魔法や天候操作での属性攻撃など融通も利く
念動力で行動不能にさせたり呪詛での絡め手も得意

多少の怪我は厭わず積極的に行動
また、例え依頼の成功のためでも、他の猟兵に迷惑をかけたり、公序良俗に反する行動はしません
あとはお任せ
よろしくお願いします!



「あたいたちはあなたを許さないっ」
 蛇塚・レモン(白き蛇神憑きの金色巫女・f05152)は蛇腹剣を構え、鴻鈞道人を睨みつける。彼女の想い人も彼女自身もまた彼の器として利用されたからだ。
(いつぞやの小娘か。幾度、相まみえようと貴様らに私を倒す事は出来ぬ)
「ここまで、ですかね……あとは、任せますぞ」
 切り落とされた腕から夥しい量の血が流れ落ちる。痛みに耐性の無いロストは意識を落とした。それはその体が完全に鴻鈞道人の支配下に落ちたということ。触手の先が鋭くなり、彼女目掛け空を切る。
「あの時ほどじゃないなら、ライム、出番だよっ!」
 勾玉から呼び出されたのは彼女の腹違いの妹にして炎蛇神たる蛇塚・ライム。巨大な炎蛇神としてこの空間を燃やすかのような熱気を纏う。
『ちょうど暴れたかったところよ、姉さん……さあ、私に乗って!』
「ありがとう、ライムっ!」
 触手の刃をギリギリで躱し、火焔弾にて燃やしながら、鴻鈞道人の真上まで飛ぶ。自らの黄金霊波動にて落下速度を上げ、蛇腹剣を突き立てる形で構えた。
 迎撃するよう翼が広がり羽が飛ばされる。無数の羽根に切り裂かれてもあえてレモンは避けずに落ち続けるのだ。血を流すことが目的であるかのように。
「あたいたちは任された。なら、やるだけなんだっ」
 まっすぐ敵を見つめる彼女に迷いはなく、彼よりも出血量がわずかに上回った瞬間、蛇腹剣を振るった。異形と化した腕を絡めとると引き抜くように断ち切る。その場に腕が切り落とされた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・ラーヴァ(サポート)
凡そステレオタイプなパニックホラーやSFホラーの蟲型クリーチャーに優しい少女の心を持たせた生物です
無邪気で心優しく、皆と幸せに共存できたら良いと思っています

方針は、人々と世界を守る事を第一とし次に本能としての食べる事と様々な世界で増える事

純真で他者の指示に素直に従いますが、敵対存在は有機物無機物問わず全て捕食対象の雑食系女子

硬い甲殻に守られ大抵の物を切り裂く爪と牙を持っている為生命体として極めて強靭ですが逆を言えばその程度
物理的な手段しか採れません

全ての行動は、数に物を言わせたごり押し戦法
知能は年齢相応の人間並みです
群体という特性上自分達の損害には無頓着、やられ役や引き立て役にどうぞ



 2mを超す体躯を持つ少女がこの場に現れる。その姿は巨大な蜘蛛であるが、その心は無垢な少女そのもの。
(人の姿に非ず、罪深い刃を刻まれし者よ。力を示せ)
 アリス・ラーヴァ(狂科学者の愛娘『貪食群体』・f24787)の姿に瞠目する事無く、千切れた触手を再生。更に胴の半分を異形の姿へと変え威力を上げていた。
「ギチギチッ! ギチッ!(いきなりなんて酷い人! みんな!)」
 触手が絡み合い、丸太ほどの太さになったそれをアリス目掛け振り下ろす。彼女が避けるように跳ねると共に彼女の妹達が姿を現した。アリスと同じ姿をした蜘蛛の群れ。触手に薙ぎ払われる者もいたが、がっちりと受け止める。それが妹達そして、アリスの道となる。
「ギチギチギチギチ~♪(みんな~全速前進よ~♪)」
 触手の動きを止めている者を除いた全員が駆け出した。ギチギチと牙を鳴らして走る軍勢は恐怖を抱くだろう。骸の海と自ら名乗る男にとってそれは気にしていない。
(蜘蛛の群れ、骸の海を喰らうというか。面白い)
 もう一方の触手で弾こうと振るうも、彼女達の勢いが強くすべてをいなす事は出来ない。圧し潰される事は免れたが、だいぶ後退させられていた。
 外見上大きくダメージを受けた様子はない。身体の内、内臓が体当たりの衝撃で痛んだのか口から血をこぼしていた。
 ここまでの積み重ねにより、動きに精細さが失われつつある。彼の存在を骸の海へと還すまであと少し。

成功 🔵​🔵​🔴​

紬雁・紅葉(サポート)
『業邪…御鎮めします』
基本戦闘場面に参加

破魔、属性攻撃、衝撃波、薙ぎ払い等とUCを適宜組み合わせて攻撃

見切り、残像、オーラ防御、武器受け等とUCで防御や回避

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

範囲攻撃と2回攻撃での雑魚払いが得意だが
ボスとの戦闘も遜色なく行えるし行う


羅刹紋を顕わに戦笑み
傷負っても笑みを崩さず
何処までも羅刹の血と"剣神"の導きに従い
災魔業邪を打ち倒す

敵の最期に
去り罷りませい!
の言葉を

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「業邪……御鎮めします」
 天羽々斬・十握刃を構え、紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)は毅然とした面差しで見据える。
(私を鎮めるか、やってみせるがいい。罪深き刃を刻まれし者よ)
 異形と化した両腕を振るい、触手を飛ばした。器とされた彼の姿を彷彿させるのは頭部のみとなり、最も威力を増した状態といえる。紅葉は悼ましい姿に一度、瞼を閉じた。
「躱しきれぬなら断ち切るのみ。山を断ち川を流し雲を割り野を薙ぐ剣……以て斬り祓い奉る!!」
 覚悟を決めたように瞳を開き、彼女は踏み込む。しなやかに腕を振るい、軽やかに剣を煌めかせる。剣舞により生み出された斬撃は白き雨へとなった。
 降り注ぐ刃は触手を切り裂き、彼女がゆくべき道を作り出す。柄を握りしめ、駆け出した。
(ここまでか。またいずれ相見えよう)
 避けれない一撃ではない。だが、刃の雨が彼の動きを制限。また不自然に鴻鈞道人の動きが止まった。その隙を見逃すことなく渾身の一撃が届く。
「去り罷りませい!」
 袈裟に斬り捨てられ、後ろに倒れた。倒れゆく最中、白き異形の姿は紐解かれる。残されたのは満身創痍ではあるが、命を繋いだロストの姿。
 骸の海と名乗る道人をここに打ち払うことができたのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年02月18日


挿絵イラスト