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殲神封神大戦⑰〜希望の物語を紡ぐ者

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦⑰ #渾沌氏『鴻鈞道人』 #2022/01/23シナリオ公開

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#殲神封神大戦⑰
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#渾沌氏『鴻鈞道人』
#2022/01/23シナリオ公開


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●グリモアベース
 紡木原・慄(希望の物語を綴る少女・f32493)は、緊急招集に応じた猟兵たちに、新たな強敵の出現を告げる。
「仙界の最深部、渾沌の地と呼ばれる場所に、鴻鈞道人が出現しました。今すぐ向かってください!」
 鴻鈞道人は自らを『骸の海』と称する危険な存在。
 これまで倒したはずのオブリビオンを作り出し、戦場に再び舞い戻らせる『再孵化』という能力を持つ、厄介な敵だという。
「渾沌の地は元々、何もないただ広いだけの空間ですが、鴻鈞道人が『再孵化』を使用し、オブリビオンを作り出していれば、様変わりしているはずです」
 渾沌の地は不安定な空間で、オブリビオンの思念の影響を受けやすい。敵が『再孵化』の能力を使っていればすぐに判別できるだろう。
「鴻鈞道人は手強い敵ですが、どんな困難でも皆さんなら絶対に乗り越えられます! あと一息です。頑張ってください!」
 慄は力強く激励すると、猟兵たちを渾沌の地へと送り出すのだった。

●消失
 猟兵たちを見送った慄は、突然、不穏な影に包まれる。
「きゃっ!」
 小さく悲鳴を上げたときには慄は渾沌に呑まれ、グリモアベースから姿を消していた。

 そこは闇に包まれた世界だった。
 肉体の感覚はない。暗闇の中に意識だけが浮かんでいるような奇妙な感覚。
 慄は不意に聞こえてきた鴻鈞道人と名乗る男の言葉に耳を傾け、小さくため息をつく。
(要するに私は今、絶望的な状況ってわけね……理解したわ)
(今から体を奪われるというのに、随分、落ち着いてるのだな……諦観しているのか?)
 諦観ではない。慄は今度は自分がそういう役回りを与えられたのだと、ただ思っただけだ。
(このエピソードが悲劇の結末なら、おそらく、私は『物語』から退場することになるでしょうね)
(お前、何の話をしている? 気が触れたのか?)
(さようなら。どんな結末になろうと、あなたとは二度と会うことはなさそうだから……)
 早々に別れの言葉を紡ぎ、慄の意識は闇の中へと沈んでいく。

 希望の物語。それは慄にとって、どんな絶望的な状況にも敢然と立ち向かう猟兵たちの物語だった。
 そして、グリモア猟兵として、猟兵たちの『物語』の数々に触れてきた慄は確信していた。
 私は絶対に大丈夫。この世界にはまだたくさんの「希望」が存在しているのだから――。

●渾沌の地
 渾沌の地は何もない広大な荒野だった。その背景はところどころ靄がかかり、どこか不鮮明に見える。そんな渾沌の地の中央に、純白のローブを身に纏う紡木原・慄が一人で佇んでいた。
 慄は邪悪な笑みを浮かべ、禍々しいオーラを放っている。

(お前たちは、私がこの女に化けているとでも思っているようだが、この体は正真正銘、本物のグリモア猟兵だ)
 頭に直接語りかけてきたのは、男の声だった。
(そうだ。私はその顔が見たかった。たとえ親しくなかろうが、仲間と戦うのは心が痛むだろう)
 鴻鈞道人は満足げに言うと、猛烈な殺気を猟兵たちに放つ。
(私を止めたくばこの女を殺せ。お前達が生きるために、仲間さえも過去に葬り去るがよい)

 慄の意識は鴻鈞道人によって完全に封じられていた。
 たとえ、彼女のことをよく知る者の言葉でも、届くことはないだろう。
 今、猟兵たちにできるのは鴻鈞道人が力尽きるまで戦うことだけだった――。


刈井留羽
 こんにちは。刈井留羽です。お忙しい中、お越し下さりありがとうございます。本作は戦争イベント『殲神封神大戦』の戦争シナリオ(一章完結)となります。シナリオの補足情報は以下の通りです。

●目的
 ・グリモア猟兵に融合した鴻鈞道人が力尽きるまで戦うこと。
 ・見た目は紡木原・慄(f32493)の姿をしていますが、中身は完全に鴻鈞道人です。
 ・慄は意識を完全に封じてられているため、鴻鈞道人をなんとかしない限り、覚醒させることはできません。

●戦場
 ・仙界の最深部にある「渾沌の地」。現在は荒野を模した広大な空間となっています。

●鴻鈞道人(inグリモア猟兵)
 ・非常に強く、全力で戦わないと命取りになるため、『手加減をすることはできません』。
 ・未知の存在なので現時点で完全に滅ぼすことはできません。ひとまず戦闘で討伐することは可能です。
 ・鴻鈞道人を凌駕し戦闘不能(戦意喪失状態)に陥らせれば、撤退してくれるかもしれません。
 ・グリモア猟兵を人質にして、猟兵たちに精神的な揺さぶりをかけてきます。

●プレイングボーナス
 ・グリモア猟兵と融合した鴻鈞道人の先制攻撃に対処すること。

●先制攻撃
 ・プレイングで指定されたユーベルコードに対応する属性の先制攻撃をしてきます。
  各属性に対応するユーベルコードは以下の通りです。

 POW:両目が異形化し、当たるとその部位が壊死する、呪詛を帯びた光線を放ってきます。
 SPD:フラグメントと同じユーベルコードを発動させて攻撃してきます。
 WIZ:慄のユーベルコード『視線恐怖の怪異』によってゲル状の人型UDC怪物84体が出現します。体高2メートル。慄への視線を遮るようにまとわりつき、襲ってくる肉壁です。

 補足は以上です。
 シナリオの公開後、すぐにプレイング受付開始。受付状況は随時タグでお知らせします。
 今作はできるだけ早期の完結を目指します。よろしくお願い致します。
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第1章 ボス戦 『渾沌氏『鴻鈞道人』inグリモア猟兵』

POW   :    肉を喰らい貫く渾沌の諸相
自身の【融合したグリモア猟兵の部位】を代償に、【代償とした部位が異形化する『渾沌の諸相』】を籠めた一撃を放つ。自分にとって融合したグリモア猟兵の部位を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    肉を破り現れる渾沌の諸相
【白き天使の翼】【白きおぞましき触手】【白き殺戮する刃】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    流れる血に嗤う渾沌の諸相
敵より【多く血を流している】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●変異
「きゃぁああああ!!」
 紡木原・慄の口から絶叫が漏れ、全身から鮮血が迸る。
 背中の皮膚を突き破って生える白き天使の翼。
 両腕が鈍色へと染まり、やがて大鎌の形を成す。
 さらに、下半身が植物の根のように枝分かれし、ウネウネと蠢く伸縮自在の触手へと変異する。
 堕天使。いや、人間の少女に白鳥、カマキリ、イソギンチャクを合成した「キメラ」と称するほうが、適切だろう。
 全身から血を流し、渾沌を体現したようなその姿は、もはや人間とは呼べぬほど醜悪だった。
 急激な変異の反動なのか、灰色の瞳から涙が滝のように溢れ出していた。
 だが、それとは対照的に、口元には笑みが浮かび、甲高い笑い声が発せられる――。
 ――キヒヒヒヒヒ!!
 壊れている。いや、壊した姿を見せているのだ。宿主の意識が封じられた状態なのが、幸いだろう。

(これはもはや人ではない。お前たちが言う、化け物……世界を滅ぼす忌むべき存在だ)
 
 鴻鈞道人の思念が渾沌の地に到着した猟兵たちに伝播していく。
 その淡々とした言葉には、冷酷な響きがあった。
 
(罪深き刃(ユーベルコード)を刻まれし者達よ)
(相争い、私の左目に炎の破滅(カタストロフ)を見せてくれ)

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●ご連絡(2022/01/24)
 戦闘を躊躇する猟兵たちを見た鴻鈞道人は、グリモア猟兵を醜悪な姿に肉体を変異させました。
 以後のリプレイでは変異した状態のグリモア猟兵と戦うことになります。

※SPDの先制攻撃はこの状態のまま飛翔し、強力な突進攻撃を放ってくるので対処してください。
 
 なお、最終決戦が迫っているのでサポートプレイングをお借りしてシナリオを進めていきます。プレイングの受付締切は2022-01-26:8:30までとさせていただきます。よろしくお願い致します。
 
緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
 人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。

基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。

武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。

クロムキャバリアでも生身で戦います。

不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。


陽殿蘇・燐(サポート)
バーチャルキャラクターの寵姫×国民的スタア?いいえ、これでも(元)ラスボスな悪女NPCよ。
基本は高性能スマホを利用して、配信しつつの行動になるわね。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用するし、多少の怪我は厭わず積極的に行動するの。これでもバーチャルキャラクターだもの。
悪女たるもの、その行為は健全な世界あってこそなのよ。だから他の猟兵に迷惑をかける行為はないわ。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしない。配信垢BANされちゃう。
あとはおまかせ。よきに計らいなさい(思い出した悪女ムーブ)


キマフュ出身なので、トンチキでも適応していきます。



「なんだか大変そうだけど、こういうときは気合で乗り越えるしかないよね!」
 緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)は鴻鈞道人に体を奪われ怪物のように変異したグリモア猟兵に驚きはしたものの、どんなときでもポジティブシンキング。眼前の強敵との戦いに、瞳を輝かせる。
「ここは私が一番乗りさせてもらうよ!」
(ようやくその気になったようだな。かかってくるがよい)
 先手必勝とばかりに、天衣無縫の元気娘は、巨大な戦斧【緋月】を背負い猪突猛進に全力疾走。射程距離まで急接近すると、グリモア猟兵の双眸が肉食獣のような獰猛さを宿した緋色に染まり、左目から禍々しいオーラを帯びた光線が放たれる。
 大気を劈くように直進し、眼前に迫る光線。だが、全力で突撃する透乃に回避する余裕はなかった。その刹那――。
「やっ!」
 透乃は気合の声を上げ、咄嗟に顔の前で腕をクロスしながらユーベルコード「昂気抗辛梁(コウキコウシンリョウ)」を発動。気合を全身に纏わせ、どんな攻撃も通さない無敵の構えを取ると、光線は透乃の前で壁にぶつかったかのように弾け、光の粒となって飛散する。
(ふむっ……なかなかやるようだな。だが、その構えのまま動かないのは何故だ?)
 その言葉の直後、鴻鈞道人を宿したグリモア猟兵の口が笑みの形に変わる。
 そして、今度は両目が明滅し、光線を間断なく放ち始める。
(う、動けない……)
 透乃は奥歯を噛み締めてじっと我慢する。
 光線の直撃を受けてもダメージはないが、全く攻撃できないのではジリ貧だ。
 しかし、ユーベルコードを解除すれば光線の直撃を受けてしまうだろう。
(こうなったら!)
 膠着状態に業を煮やし、透乃が一か八かの決断をしようとしたそのとき――。
(ぐぬっ、何だこれは!?)
 突然、鴻鈞道人の周囲に様々な種類の『揚羽蝶』が群がり、光線の発射を妨害する。
 
「これじゃ、配信している余裕もないわね」
 揚羽を放った陽殿蘇・燐(元悪女NPC・f33567)は憮然とした表情で敵を見つめ、嘆息する。
「あなたは少し下がっていなさい!」
 ユーベルコードを解除して再び突撃しようとする透乃を、毅然とした態度で牽制しながら、燐は揚羽の攻撃で怯む鴻鈞道人との距離を一気に詰め、ユーベルコード『炎術:灰塵悪(エンジュツカイジンアク)』を発動。
 同時に肩に止まる『黒揚羽』が抜き身の日本刀へと変化し、それを右手で掴んだ燐は力強い踏み込みとともに突きを放つ。 
(ぐふっ!!)
 一切の躊躇なく、人間の部位が元のまま残る腹部へと放たれた電光石火の一撃。
「きゃぁあああ!!」
 黒揚羽の刀身が深々と突き刺さり、グリモア猟兵の顔が苦痛に歪み、その口から少女の絶叫が漏れる。
「痛い……痛いよぉ……」
 血涙を流し、悲痛な顔で苦痛を訴えるグリモア猟兵。
 だが、燐は全く動じることなく、微笑を浮かべていた。
「見え透いた演技ですわね。痛いのは『彼女』ではないでしょう?」
 冷ややかに言いながら黒揚羽の刀身を引き抜くと、燐は素早く離れる。
 なんと刀身が刺さっていた部位は全くの無傷だった。
(……なんだと!)
 『炎術:灰塵悪』は、肉体を傷つけず攻撃対象に巣食う邪悪な存在を炎の魔力で攻撃するユーベルコード。今回はグリモア猟兵に宿る悪意を捕捉し、鴻鈞道人に直接攻撃を加えたのだ。
「私はこの力であなたを直接燃やすことができる。さあ、その子を返してもらうわよ」
 黒揚羽の切っ先を敵に向け、燐は宣戦布告する。
(勝ったつもりでいるようだが……同じ攻撃が通用すると思うな!)
 鴻鈞道人は言葉に怒気を孕ませ、脚部に生えた無数の触手を一斉に燐へと差し向ける。
「私がいるってことも忘れないでね!」
 機をうかがっていた透乃が、燐の前に立ち塞がる。
 迫りくる触手の群れを戦斧を横薙ぎに振るって切り裂くと、間髪入れずに地を蹴って鴻鈞道人へと突撃――。
「うわっ! これ、再生するの?」
 切り裂いた触手が即座に再生し、地を這うように足元に伸びてきたことに驚き、透乃は咄嗟に飛び上がって躱す。
(あがいても無駄だ。お前たちはこの触手から逃れられない)
 気づくと二人は、地引網のように張り巡らされた触手の群れに取り囲まれていた。
「……これは持久戦になりそうね。油断せずにいくわよ!」
「ギリギリの勝負って感じだね! もっと気合を入れて頑張ろう!」
 燐と透乃は互いを鼓舞するように言葉を交わすと、鴻鈞道人に向かっていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

高宮・朝燈(サポート)
『オブリ解析…バール先生、あいつを止めるよ!』
 妖狐のガジェッティア×電脳魔術士、9歳のませたガキです。
 普段の口調は「ちょっとだけメスガキ(私、あなた、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、機嫌が悪いと「朝燈スーパードライ(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは、レギオン>お料理の時間>その他と言った感じです。レギオンで出てくるガジェットはお任せします。補助的な役割を好みますが、多少の怪我は厭いません。オブリは小馬鹿にしますが、味方には人懐っこくなります。なお、エンパイアの上越辺りに母方の実家の神社があります。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


赤星・緋色(サポート)
なんやかんやで事件を解決に導こうとします
フリーダムかつアグレッシブなアドリブも可

合わせ等も自由にどうぞ



 渾沌の地。鴻鈞道人に融合され異形の怪物と化したグリモア猟兵を目の当たりにした赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)は、半べそをかいていた。
(うぅ……あれって元はグリモア猟兵だったんだよね。なんだかすごくグロくて、エグいことになっているなぁ……幸いモブキャラの僕に気づいてないみたいだし……こっそり逃げちゃおうか? 僕なんかいてもどうせ役に立たないし、みんなも迷惑だよね!)
なんやかんや理由をつけて、緋色は踵を返す。
「お兄ちゃん、どこに行くの?」
 背後から呼び止められ、ギクリと足を止めて振り返ると、そこには騎乗型ガジェット『バール先生』に乗った少女、高宮・朝燈(蒸気塗れの子狐・f03207)が腕組みをして立っていた。
「ええと……あの敵は強そうだから連携して戦ったほうがよさそうだと思って、仲間を探してたんだよ!」
「なぁんだ。私、てっきり怖くなってこっそり逃げ出そうとしてたんだと思ったよ♪」
「そ、そんなわけないじゃないか! 僕はこれでも猟兵だよ、猟兵!」
 図星を突かれ、必死に否定する緋色。ジト目で彼を見ていた朝燈は、ニッコリと微笑む。
「だよね♪ それじゃあ、私と一緒に戦おうよ。連携して戦わなきゃなんでしょ?」
「へ? 君と?」
 小さな女の子からの申し出に素っ頓狂な声を上げる緋色。
 どうせならもっと強そうな猟兵のほうが……。
 そんな思いが脳裏をよぎったそのとき――。
(お前たち、何をしている。良からぬ相談をしていたのではあるまいな!)
 殺気を込もった思念が伝播し、鴻鈞道人(inグリモア猟兵)は背中の白き天使の翼を羽ばたかせて飛翔。そのまま低空飛行で猛然と突進してくる。
「うわっ、どうしよう! まだ心の準備が……」
 唐突な敵の襲来に尻込みする緋色。
「ここは私に任せて! バール先生、行こっ!」
 煮えきらない態度の緋色を置き去りにし、朝燈は敵の注意を引きつけるように走り出すと、『バール先生のお料理の時間(バールセンセイノオリョウリノジカン)』を発動。バール先生のアームを瞬時にカスタマイズして臨戦態勢を整えると、敵の進行方向に照準を合わせアームに装填された煙幕弾を放つ――。
 ドォオンと派手な炸裂音が轟き、敵の視界を覆うように大量の白煙が立ち込める。
(ぐっ、目くらましか!)
「次は捕獲ネット発射だよ!」
 怯んだ相手に向かってアームから捕獲ネット弾を発射する。
(小癪な! だが、今のでお前の位置がわかったぞ!)
 捕獲ネットが絡まり突進を止められるも、すかさず鴻鈞道人は網の隙間から無数の触手を伸ばし、朝燈を襲撃する。
「うわぁあ!」
 不意を打たれた朝燈は両腕を触手に巻き付かれ、そのままバール先生ともども拘束されてしまう。
(小賢しい娘だな……まずは抵抗できぬように両腕を引き千切っておくか)
 冷酷な思念が発せられ、蛇のように蠢く凶暴な触手が少女の上肢をギリギリと締め上げる。
「いやぁあああ!!」
「朝燈ちゃん!」
 この状況は自分のせいだ。あのとき、ためらわずに一緒に戦っていれば。
 緋色は悔恨の念を抱き、アグレッシブモードにチェンジする。
「こうなったらヤケクソや! もう、どないなっても知らへんぞ!」
 アグレッシブな性格なったせいか、関西弁キャラに変わる緋色。
 そして、この状況を打開すべく、ユーベルコード『フルオートバースト』を発動し、空へと飛び立つ――。
「待っててや! 今すぐ助けたるさかいな!」
 ビュンビュンと風を切って飛翔しながら、緋色は朝燈を拘束する触手の群れに狙いを定め、氷属性の属性弾をガトリングガンで連射する。そして、次々と着弾した砲弾は、触手の群れを瞬時に凍てつかせ――。
 ――パリン! 
 氷の彫刻と化した触手が弾け、解放された朝燈はすぐさま敵の射程外へと逃れ、バール先生のアームに装填された3つ目の砲弾『ナパーム弾』を放つ。
「これはお返しだよ!」
 触手に着弾した瞬間、炎を噴き出す砲弾。それは轟々と燃え上がり、邪魔な触手ごと異形の怪物を炎上させ――。
「きゃぁああああ!!」
 耳を劈くようなグリモア猟兵の少女の悲鳴が響く。
「熱い……熱いよぉ……どうして……どうしてそんな……ひどいことするの?」
 それは鴻鈞道人による、二人を惑わすための演技に過ぎなかったが、幼い朝燈はそのことに気づいてはいなかった。
「お兄ちゃん、どうしよう。グリモア猟兵さん、すごく苦しんでるみたい……」
「大丈夫みたいやで。こいつ、再生速度、めっちゃ凄いしな」
 目を凝らすと焼けただれた皮膚組織が急速に復元されていくのがわかった。
 この戦いでだいぶ消耗させたが、すぐに復活して動き出すだろう。
「とにかく、一旦引いて態勢を立て直すで! 戦略的撤退や!」
 緋色が撤退を促すと、朝燈は小さくうなずく。
「そうだね……私たちよりうまく戦える人がいるかもだし」
 こうして一定の戦果を上げ、二人は撤退を決断するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

白峰・歌音
救えるかどうかじゃない!届くかどうかじゃない!
届かせるために呼びかけ続ける!救うためにただオレの拳を振るい続ける!諦める選択肢なんて、元から持っちゃいない!

「無くした記憶が叫んでる!ただ一心に取り戻すために動き続けろと!」

【戦闘知識】で状況を見て囲まれない位置を把握しつつ【オーラ防御】を固めて致命的なダメージを受けないよう立ち回って凌ぐ。反撃のタイミングが出来たら【功夫】と【軽業】で敵を倒したり踏み台にしつつ、慄姉ちゃんに近づいて、ちょっとでも抵抗の意志を引き出そうと【鼓舞】しながら、救うことを諦めない【覚悟】のUCで立ち向かう!
「慄姉ちゃん!諦めるな!少しでもいい、抗うんだ!」

アドリブOK



「嘘だろ……あれが慄姉ちゃん!?」
 白峰・歌音(f23843)は鴻鈞道人に体を奪われ、異形の怪物と化した紡木原・慄を見て愕然とする。
 すると、脳裏に鴻鈞道人の思念が脳裏に流れ込んでくる。
(ほぅ、お前はこの女と知り合いのようだな。この女は闇に沈み、二度と戻ってくることはない。話しかけても無駄だ)
 異形の怪物と化した慄は、人間と判別できる部位が顔と胴体しかなかった。両腕にはカマキリのような大鎌。下半身はイソギンチャクのような触手がうねっている。
 目の前のすべてが、絶望的な状況を物語っていた。
 それでも――。
「オレは絶対に諦めない! 慄姉ちゃんをお前から絶対に取り戻すからな!」
 歌音は黒く澄んだ瞳に揺るがぬ覚悟を宿し、宣戦布告する。
(いいだろう……お前はこの女の『罪深き刃』で殺してやる!)
 凍てつくような殺意を歌音に向け、鴻鈞道人はユーベルコード『視線恐怖の怪異』を発動。召喚された84体のゲル状のUDC怪物は、渾沌の力を得て凶暴化し、2メートル超の『ゲル化魔人』へと変異し、鴻鈞道人の周囲に肉壁を形成する。
(こいつら、意外と動きが速いな。囲まれないようにしないと……)
 まずは防御に徹した立ち回りで、敵陣を崩せば勝機はある。
 歌音はそう判断すると、魔人たちの攻撃を器用にいなしながら戦場を駆け回る。
 そして、敵陣が崩れ、歌音の正面に魔人の群れが縦一直線に並ぶ。
「反撃開始だ!」
 ようやく到来した好機。歌音は功夫の構えをとり、殴りかかってくる魔人の攻撃を掌底で弾き、鳩尾に前蹴りを放つ。
 強烈な蹴りが鮮やかに決まり、魔人の巨体が吹っ飛び、後方の群れが巻き込まれてなぎ倒される。
 仰向けに積み重なる魔人たち。そこへ向かって歌音は猛然と突っ込むと、魔人の山を踏み台にして跳躍。そのままロングジャンプで魔人の群れの頭上を乗り越えた先に、悠然と佇む鴻鈞道人(in 紡木原慄)の姿を見つけた歌音は、大声で叫ぶ。
「慄姉ちゃん! 諦めるな! 少しでもいい、抗うんだ!」
「……」
 慄は無反応だった。
(無駄だ。この女の意識は私が封じているからな)
 それでも、歌音の意志は揺るがない。地上へと着地し、迎撃にやってくる巨漢の魔人たちを功夫でなぎ倒しながら、さらなる接近を試みる。
(何故、そんなに必死になる。この女はただのグリモア猟兵。代わりはいくらでもいるだろう?)
「代わりなんかいない! 慄姉ちゃんは一人しかいないんだぞ!」
 歌音に絶望を与え「枷」をはめようと、負の思念を放ってくる鴻鈞道人。
 だが、歌音はそれをすべて跳ね除け、慄を鼓舞し続ける。
(何故、お前の目は絶望に染まらない? お前の言葉が届くことなど、万に一つもないのに!)
 歌音の熱い思いが、強固な意志が、揺るがぬ信念が、鴻鈞道人を激しく動揺させ、心をかき乱す。それが慄の意識を幽閉する『闇の牢獄』にわずかな綻びを生じさせ――。
 ――無様ね……あなたは絶対に勝てないわ。彼女も、希望の物語を紡ぐ者の一人なのだから。
 鴻鈞道人だけが聞こえる、か細い声。それは慄のささやかな抵抗。ところが……。
(煩い。黙れ!)
 無情にも、慄の意識は再び封じ込められてしまう。
 それは数秒の出来事だった。だが、魔人の群れをくぐり抜けた歌音が一気に距離を詰めるのに充分な時間だった。
(何だと!)
 その瞬間、心の強さで鴻鈞道人を凌駕し、歌音はユーベルコード『インダーミブル・ハート』を発動する。
 固く握りしめた右の拳に意志の力が宿り、熱を帯びる。
「慄姉ちゃんから、出ていけぇええ!!」
 鴻鈞道人を倒し、慄姉ちゃんを絶対に救い出す。
 不退転の決意とともに放たれた拳撃は、反射的に突き出された大鎌のガードを砕き、鴻鈞道人を穿つ。
 ――ピシッ!!
 それは『闇の牢獄』に亀裂の入る音。歌音の諦めない気持ちが絶望的な戦況を着実に変えていく――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎

くそっ、鴻鈞道人!なんて事を…
慄さんは俺達猟兵を今までグリモア猟兵として導いてくれていた
俺達の大事な仲間なんだ
それを、それを…許さない!

俺の怒りの心に呼応し自然とオーバーロードに
襲ってくる肉壁に向け【破魔】付与した護符の【乱れ撃ち】で【威嚇射撃】、なんとか牽制を試みる
牽制しきれない分は【オーラ防御】で守りを固め攻撃に耐える

くそっ、数が多い…一気に薙ぎ払えなければ勝ち目は無さそうだ
慄を取り戻す事は大前提だが、まずは慄さんに乗り移っている鴻鈞道人をどうにかしなきゃいけない
攻撃を躊躇っている暇はないぞ!雑念を払え、俺!

真の姿を開放した事で飛行が可能となっている
【結界術】にてダメージを軽減するための結界を自身の周囲へ展開
飛び回りながら肉壁の攻撃を回避しUCの詠唱を開始、時間を稼ぐ

慄さんを返してもらうぞ鴻鈞道人!
精霊光照射!肉壁ごと、薙ぎはらえぇぇっ!
頼む、慄さん なんとか持ちこたえてくれ…



「くそっ、鴻鈞道人! なんて事を……慄さんは俺達猟兵を今までグリモア猟兵として導いてくれていた俺達の大事な仲間なんだ。それを、それを……許さない!」
 異形へと変異した紡木原・慄を見た鳳凰院・ひりょ(f27864)は、鴻鈞道人への怒りとともに超克の力を覚醒めさせる。
 
 吹きすさぶ突風。同時に白と黒のオーラが螺旋状に立ち昇り、白と黒、正反対の色を持つ一対の翼がひりょの背中に形成される。
 そして、真の姿となったひりょから発せられる力の波動を感じた鴻鈞道人は警戒心を強める。
(な、なんだその力は……)
 そして、鴻鈞道人は慄のユーベルコード『視線恐怖の怪異』を発動させて召喚したUCD怪物に渾沌の力を与えた、巨漢の『ゲル化魔人』84体を作り出す。
 
 鴻鈞道人の警戒感が影響したのか、密集陣形で隊列を組み、歩調を合わせて突進してくるゲル化魔人。それはまるで黒い津波が押し寄せてくるかのようだった。
(とりあえずあの肉壁を切り崩す!)
 敵を視認したひりょは、襲い来る肉壁に破魔の力を込めた精霊の護符を乱れ撃つ。
 それはただの威嚇に過ぎなかったが、破魔の力が邪気を打ち消し魔人は動きを止め、爆ぜた。壁の中央に大穴が空くも、それを埋めるように後方の魔人たちが即座に中央に移動。肉壁はすぐに補修されてしまう。
 当然、肉壁は止まることなく押し寄せてくる。
(それなら、こうだ!)
 ひりょは仕込杖から破魔刀を抜き放ち、魔人たちの猛攻をオーラを纏って防ぎながら敵陣の中央に切り込むと、弧を描くように刀を振るい、魔人の群れをまとめて薙ぎ払う。
 ――ぐぉおおおお!! 
 斬撃を受けた十数体の魔人が断末魔を上げながら蒸発。さらに向かってくる魔人たちを次々に薙ぎ払うも、欠員を埋めるように魔人は再召喚され、全く減る気配はない。
「はぁ、はぁ……」
 ひりょは息を切らせながら、周囲を見回す。
(くそっ、数が多い……倒しても復活するのか? これでは勝ち目がないぞ!)
 勝つためには元を断つしかない。
 そう判断すると、ひりょは魔人を蹴散らしながら両翼を羽ばたかせて飛翔し、鴻鈞道人を捕捉。そのまま破魔の力を込めた護符を投げる――。
 寸前で手が止まる。ひりょは冷や汗をかき、護符を持つ手が小刻みに震えていた。
 その時、脳裏によぎったのは血まみれで倒れ伏す慄の姿。その四肢は寸断され、残された生首がこちらを向いて口を開く。
 ――どうして、私を殺したの?
(……俺は恐れているのか?)
 ひりょは乱れた呼吸を整えながら自問する。
 全力で攻撃すれば慄の命を奪ってしまうかもしれない。
 だが、鴻鈞道人を倒さなければ、慄は決して戻ってくることはない。
(攻撃を躊躇っている暇はないぞ! 雑念を払え、俺!)
 ひりょは頭を左右に激しく振り、目の前の敵に意識を集中する。
(ほぅ……)
 鴻鈞道人はその様子を興味深げに見つめていた。
 そして、空中に逃れたひりょに、ゲル化魔人たちが再び立ち塞がる。
 ひりょの視線を遮るために、魔人たちは風船のように体を膨張させて浮き上がり、追って来たのだ。
(くっ、ここまで来るのか!)
 しかし、空中での魔人たちの動きは鈍かった。
 これなら余裕で振り切れそうだ。そう思った矢先――。
 ――シュル、シュル、シュル!!
 不気味な風切り音。肉壁の隙間を埋めるように無数の触手が伸びてきて一斉に襲いかかる。
 咄嗟に急上昇して躱そうとするも、濁流のように押し寄せる触手の何本かに脚を掴まれたひりょは、反射的に破魔刀で触手の群れを切り裂く。すると――。
「きゃぁああ!!」
 地上から劈くような慄の悲鳴。無数の触手は変異した下半身から伸びていた。
「ひどい! ひどいよ……私、仲間なのに……」
 泣きじゃくりながら悲痛な声を漏らす慄。
 それでもひりょは触手と魔人たちの猛攻を凌ぐために、周囲に結界を張り、破魔の護符を投じ、刀を振るう。
「ダメ! 攻撃しないで! 私、死んじゃうよ!」
「痛い! やめてよぉ……」
「苦しい……苦しいよぉ!」
(これは慄さんじゃない……鴻鈞道人だ……)
 ひりょは見抜いていたが、悲痛な声を聞くたびに胸が痛む。
 鴻鈞道人の精神攻撃はひりょに対し、少なからず効果があったようだが……。
「私を助けて! この世界なんかどうなってもいいから!」
 唐突に発せられた場違いな一言で、ひりょは吹っ切れた。慄は絶対にそんなことを言うはずはない。そう確信したからだ。
「慄さんを返してもらうぞ! 鴻鈞道人!」
 長い詠唱は既に完了していた。敵の猛攻を振り切って急上昇すると、ユーベルコード『精霊光照射(セイレイハカイコウセン)』を発動。ひりょの周囲に無数の疑似精霊が召喚される。
 地、水、火、風、光、闇。六色の疑似精霊が発する光と、ひりょ自身から迸る聖なる光。
 七色の光が正面に突き出した両手のひらに集束し、七色の光球が完成する。
(私はその程度で滅びぬぞ!)
 危機を察知した鴻鈞道人は光線の進行方向に、すべての魔人を集め分厚い肉壁を形成。さらにありったけの触手を噴出させて、「巨大な盾」を作り上げる。
「精霊光照射! 肉壁ごと、薙ぎはらえぇぇっ!」 
 ひりょの声と同時に光球が爆発し、猛烈な推進力を得た七色の光は、瞬時に肉壁を突き破り、触手の大盾を撃ち抜く。
(頼む、慄さん。なんとか持ちこたえてくれ……)
 攻撃はもう止められない。ひりょはただ『祈り』を捧げることしかできなかった。すると、心優しき聖者の祈りが、小さな奇跡をもたらす。
 バシュッ。鴻鈞道人に当たる直前に弾ける七色の光。そして、邪悪な存在を討ち滅ぼす七色の光が慈雨のように慄の体に降り注ぎ、鴻鈞道人を引き剥がしていく。
(おのれぇえええ!!)
 渾沌の地に伝播する、怨嗟の叫び。
 慄の体から流れ落ちた鴻鈞道人が撒き散らした思念が程なくして消え去ると……。
 ――パリンッ!!
 慄の意識を幽閉していた『闇の牢獄』の亀裂が急速に拡大し、ついに砕け散る。
(どうやら私……助かったみたい……皆さん、ありがとう……痛っ!!)
 鴻鈞道人から解放され、意識を取り戻すと、慄は激痛に襲われ、再び意識を手放すのだった。

●エピローグ
 鴻鈞道人は猟兵たちに敗北し、紡木原慄の体だけが残された。
 意識はなく、肉体の損傷が激しかったものの、幸いにも欠損している部位はなく、癒やしの力を持つ猟兵たちの手当てのおかげで後遺症もほとんど残らずに治癒できそうだった。
 
 ひとまず鴻鈞道人を退けた猟兵たち。
 新たに出現した『骸の海』から生まれ出た謎の存在。
 その正体が気になるところだが、これから張角との決戦が待っている。
 鴻鈞道人の調査は一旦棚上げにし、猟兵達は最終決戦へと向かうのだった。

「ごめんなさい……私、最後までこの戦争を見届けられないみたい……あとはお願いします……」
 心身ともに満身創痍の慄は、ここで戦線を離脱することとなる。心残りはあったが、彼女は『希望の物語を紡ぐ者』たちの勝利を信じ、静養に入るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月29日


挿絵イラスト