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銀河帝国攻略戦⑲~オロチウイルスの謎を解明せよ

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「皆さん、お薬の調合は経験あるのだ?」
 いつものように集まった猟兵たちに声をかけるのは、レオウ・ヴァナターク(天真爛漫な不思議少年・f01149)である。彼は今日も少しお急ぎの様子だった。
「ご存知の通り、帝国大要塞『エンペラーズマインド』は解放軍によって無事に突破されたのだ。その過程で『ガルベリオン』の発見が成功したことで、帝国の執政官兼科学技術総監ドクター・オロチが乗る『実験戦艦ガルベリオン』の所在が判明したのだ。それは良いんだけど……。」
 彼は口ごもりながら続ける。
「所在を知られたドクター・オロチは解放軍を抹殺するために宣戦攻撃をしてきたのだ…。」
 彼が説明するには、ドクター・オロチの配下である『オロチウイルス』を満載した突撃艇群を、解放軍船へ一斉にワープさせ、突貫させようとしているらしいのだ。
 勿論、そんなことが成功してしまえば、『オロチウイルス』により解放軍は根こそぎ抹殺されてしまう。そして、まさにそれがドクター・オロチの狙いなのだ。
「各所に散ったオロチウイルス突撃艇群を全て発見して撃破するのは残念ながら数が多すぎて不可能なのだ…。そこで、皆にはオロチウイルスの抗体を作ってもらうのだ!」
 手をパチンと叩いて、目の前の蒼狐はさらりと猟兵たちに告げる。
 どうやら以前、エンペラーズマインド・コアのコアマシンルームに踏み込んだ猟兵たちが『オロチウイルス』のサンプルを持ち帰ることに成功したらしく、それを媒体に『オロチウイルスの抗体』を作れということだった。
 おいおい…そんな無茶な…と呟く猟兵たち。それを見たレオウは、改まったくちょうで深々と頭を下げるのであった。
「現状、『古代遺跡船』と『スペースシップワールドの科学の粋』の総力を挙げても、突撃艇群が来るまでの短時間で抗体を作るのは不可能なんのだ。お願いします、抗体作成に力を貸してください…。」


闇猫鍋
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 どうもこんにちは、闇猫鍋です。

 今回のシナリオでは、ミディア・スターゲイザー及び、他の猟兵が居る中で、ユーベルコードを駆使してオロチウイルスに有効な抗体の開発を進めてもらいます。

●施設情報
 古代遺跡船の研究施設は、スペースシップワールドの多くの船から持ち込まれた多種多様な機材が運ばれており、広大な研究エリアが発生しています。
 ミディアは、作業する猟兵の間を走り回っているので、何か聞きたいこと等があれば、手を借りることが可能です。

●注意事項
 チーム出撃の時は、チーム名か相方のフルネームを記入してください。

 それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『オロチウイルスの抗体を開発せよ!』

POW   :    オロチウイルスを摂取し、未完成の抗体とユーベルコードを駆使し、全力で耐え抜く事で抗体のヒントを得ます

SPD   :    圧倒的処理速度で演算を行なったり、肉眼では確認できないウイルスの動きを見切り、その特性を導き出します

WIZ   :    集積された膨大な情報を高速処理するなど、ユーベルコードを利用して開発に貢献する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

モルツクルス・ゼーレヴェックス
「はっはっは!いやはや、無茶苦茶っすねこのウィルスもそれを何とかしろって注文も!」
けど、研究や勉強は得意分野っす
「いっちょ!奇跡を起こしてみせるっす!」
気密されたウィルスに色々【高速詠唱】併用で【属性】魔法をかけて反応を見ながら
【世界知識】【情報収集】【学習力】で研究っす
自分の他の面々に対する優位点は……慎重さがいらないこと
「おっと、ヤバい反応っす」
やり過ぎてしまって爆発しそう?
うっかり誰かがウィルス散布した?大丈夫!
「ニワトリ、コトリ、卵へ還れ。タマゴよタマゴ、明日に孵れ」
あらゆる失敗は、因果干渉術者の前には無かった事になるっす
「自分はしがない魔法使いっすよ。つまり!奇跡の代名詞!」


ナハト・ダァト
【WIZ判定】

世界知識、医術、情報収集を用い

また過去に治療したあらゆる世界、時代の病の情報も併せて統合

近い症例を抽出したら
ニノ叡智を使用して抗体を産生
自らに実験を施す

効果が現れなければ、直ぐに次の抗体を検討

2回攻撃、早業を用いて、迅速正確に行う

協力できる人員がいれば支援、回復をお願いする

治療中のウイルスによる痛みは
呪詛耐性、毒耐性、激痛耐性
一ノ叡智を状態異常耐性の上げて対処
限界まで研究を行う

※アドリブ歓迎



「はっはっは!いやはや、無茶苦茶っすねこのウィルスもそれを何とかしろって注文も!…けど、研究や勉強は得意分野っす!いっちょ!奇跡を起こしてみせるっす!」
 研究機材を前に、腕を回して意気込むのはモルツクルス・ゼーレヴェックス(自由を飛ぶ天使・f10673)。彼は機密されたウイルスに属性魔法をかけて反応を見つつ、自分の持ちうる知識で結果の記録を取る。
「そんなに荒っぽい研究で大丈夫カ?」
 そんなモルツクルスに心配そうな声をかけるのは、ナハト・ダァト(聖泥・f01760)である。横で不用意に色々試しているモルツクルスの荒っぽい実験に嫌な予感を覚えていた。
「自分はしがない魔法使いっすよ。奇跡の代名詞!つまり大丈夫っす!問題ないっす!」
 全く大丈夫じゃないその発言に、ナハトの嫌な予感は更に増加する。…杞憂であってほしい。そう思いながら、彼は自分の作業を続ける。
 ナハトはウイルスを自分に投与しつつ、ユーベルコード【二ノ叡智・知恵】で抗体の作成を試みる。ウイルスによる症状で痛みや眩暈、その他様々な症状を発症するもそれを我慢して、ユーベルコードで生み出された抗体を自分に投与する。
「ダメカ……ぅっ……。」
「ニワトリ、コトリ、卵へ還れ。タマゴよタマゴ、明日に孵れ」
 ナハトが大きく苦しむと、隣にいたモルツクルスはそれを見てユーベルコード【現象回帰】を発動する。
 すると、ナハトが『ウイルスを投与した』という因果がきれいさっぱり巻き戻り、その症状がなかったことになる。
「ナハトさんもなかなか荒っぽい研究じゃないっすか!」
「んむ………かたじけなイ」
 そんなやり取りをしながら、彼らの荒療治のような実験が続く。失敗をすれば因果を歪めてなかったことに。
 彼らの研究はそこそこ上手くいっていた。迷う必要も、それこそ躊躇する必要もなかったからである。
 しかし、モルツクルスが最初に建ててしまったフラグはここで回収されることになる。
「おっと、ヤバい反応っす」
 モルツクルスが持っていた三角フラスコから怪しい煙が立ち上る。フラスコがこういう反応をしたときは、決まって爆発するという相場が決まっていたことを、モルツクルスはよく理解していた。
 そして、ナハトは察していた。こういう時に限ってユーベルコードは失敗するかもしれない…と。抱かれ彼は、モルツクルスから少しずつ距離を置く。
「仕方がないっすね!ニワトリ、コトリ、卵へ還れ。タマゴよタマゴ、明日に孵れ!…………あれ?」
 見慣れたユーベルコードは不発だった。何の因果がそうしたのかは分からないが、とりあえずそのフラスコの中身の因果が巻き戻ることはなく……。
(ボカンッ!!!)
 そのフラスコは大きな音を立てて爆発し、哀れモルツクルスはアフロ姿になってしまうのだった。
 ………爆発オチなんてサイテー!

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

シン・ドレッドノート
ドクターは厄介な相手ですが、抗体を作って鼻を明かしてやるのも面白いですね。
「ウィルスの秘密、いただきますよ!」

【紅影の予告状】の能力を、攻撃回避ではなくウィルスの特性を見抜くために使用します。
『怪盗の単眼鏡』の高精度状況観測でウィルスの動きを捕捉。動きをしっかり観測し、高速演算により動きの特徴を導出。時折、衝撃を与える、光を当てる、熱を加えるなどの刺激を与えて、動きの変化を観察します。

「ふむふむ、なるほど…ね。」
観察して得られたデータは、他の解析担当者と共有、お互いに情報交換することで、データ量を増やして未来予測、ウィルスの抗体開発につながる答えを導出します。

「さて、ここから得られる答えは?」



「ドクターは厄介な相手ですが、抗体を完成させて鼻を明かしてやるのも面白いですね。」
 張りきった様子で腕をまくるシン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)は、研究に使うサンプルが入った密閉容器を摘まみ上げてそう呟いた。
「さて、ウイルスの秘密、いただきますよ!」
 彼は密封容器を専用の顕微鏡にセットして、研究を始める。
 ユーベルコード【紅影の予告状】を発動し、その能力でウイルスの特性を見抜こうとする。
 『怪盗の単眼鏡』の高精度状況観測でウイルスの動きを捕捉。動きをしっかり観測し、高速演算により動きの特徴を導出。時折、衝撃を与える、光を当てる、熱を加えるなどの刺激を与えて、動きの変化を観察する。

「ふむ……?おかしいですね…なにも反応が…。」
 観察して得られるデータは一貫して一定の物。変化がなかなか起きないウイルスに、シンは首を傾げる。
 彼は気になったのか、隣で研究していた人を覗きに行く。

「何も得られるものはありませんか……。」
 隣で研究していた人も同じように、好ましい結果が得られていない様子だった。
「ふむ……それにしても……。」
 やはりおかしい。ここまで色々試せば、ウイルスが何かの反応を示してもおかしくない。
 彼は『結果が出なかった結果』を、データに書き記すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

デナイル・ヒステリカル
僕たち猟兵は、オブリビオンを骸の海へと返すことだけがその使命では無いと判断します。
たとえ帝国艦隊全てを排除し終えたとしても、このSSWに生きる人々が居なくなってしまったのでは本末転倒です。
オロチウイルスによる解放軍の抹殺を阻止することは、決して譲れない、譲ってはいけない最低ラインです。
不可能だとしても諦めません。
僕たちは超常の力を持つ、猟兵なのですから。
不可能程度は何度でも覆してみせますよ。

UC:スワンプマンを使用しますが、今回彼を召喚する目的は追跡ではありません。
一個の自我を保有し、僕と同等の戦力……ハッキングと情報収集・処理能力を有する彼と共に、古代遺跡船を使用した抗体精製に努めます。


月鴉・湊
薬の調合?まったくないわ。
おじさんこういう依頼は専門家に任せるとするよ。

UC【咎人達の贖罪】を使用すれば俺が各世界で葬ってきた奴等の中でも今の状況に相応しい奴等が現れる。

毒使い、ヤバい薬を作った医者、人体実験を行っていた研究者とかな。
まあ見た目と精神はちょいとアレだが、腕は確かだ。ここで役に立って罪を晴らすがいい。

さてさて、そいつらに任せておじさんは暇だし少し休むかね。終わったら起こしてくれ。



「薬の調合?まったくないわ。おじさんこういう依頼は専門家に任せるとするよ」
 ユーベルコード【咎人達の贖罪】を使用し、各地で屠ってきた奴の中でも今の状況に相応しい輩を召喚する月鴉・湊(染物屋の「カラス」・f03686)。
 出てきたのは毒使い、ヤバい薬を作った医者、人体実験を行っていた研究者とか…。
 見た目はと精神はちょっとアレだが、腕は確かである。ここで役に立って罪を晴らせばよい。
「さてさて、おじさんは暇だし少し休むかね。終わったら起こしてくれ」
 そう言いながらさっさと椅子をふたつ並べてその上で寝てしまうおじさん。そんな姿に召喚された咎人達は訝しむ。
(丸投げかよ…。)
(え…何すればいいの?)
(こいつ…本当に寝てやがる…。)
 全くと言っていいほどに統率が取れていない連中は、腕は確かだが研究をしてくれる気配が毛頭感じられず、しまいにはどこかに散っていってしまう始末だった。
「……zzZ」
おじさんはそんなこと気が付かずにぐっすり寝ている。
「作業、進んでいます?」
そんなおじさんに訪ねてくる青年が一人、デナイル・ヒステリカル(架空存在の電脳魔術士・f03357)だ。彼もまた、近くの研究スペースで研究をしていたらしく、近くの人と研究の進み具合を確認しに………絶句、こいつ寝てやがる。
「僕たち猟兵は、オブリビオンを骸の海へと返すことだけがその使命では無いと判断します。たとえ帝国艦隊全てを排除し終えたとしても、このSSWに生きる人々が居なくなってしまったのでは本末転倒です。」
「……zzZ」
「オロチウイルスによる解放軍の抹殺を阻止することは、決して譲れない、譲ってはいけない最低ラインです。なのにこの人は!!今戦争中ですよ!?もしかしたらオロチウイルスで解放軍全滅しちゃうかもしれないんですよ?!」
「……zzZ」
 おじさんは起きませんでした。デナイルにどんなに冷たい目で見られても、咎人に見捨てられて一人になっても、明日世界が滅ぶかもしれなくても起きることはありませんでした。
 そして、デナイルはおじさんが咎人を召喚したことすら知らないので、ただ研究に飽きて寝ているのだと思っていました。
「まったく、仕方がないですね…。」
 そんな彼は、うんざりするほどのお人好しでした。ユーベルコード【自己複製召喚】を発動し、自分と全く同じ機能を持った電子精霊を召喚する。
「えぇ………。」
 一個の自我を保有し、デナイルと全く同等の能力を持つその電子精霊は、おじさんを見るなり嘆息する。こんな時にこのおじさんはいったい何を……。言いたいことが分かってしまうデナイルは、召喚した電子精霊を必死に宥めつつ抗体の精製に努める。
 はっきり言って、デナイルの研究はとても的確なものだった。コンピューターによる演算と、途方もない情報知識・処理能力がそれを可能にさせたのだろう。それも二人いるので、作業効率もさることながら、研究はスムーズに進んだ。
 さっさと必要なデータを書き終えて、寝ているおじさんの目の前の机に置いた後でとっとと部屋から出て行ってしまう。

「ふぁぁぁ……おじさん寝すぎちゃったよ……。解析終わった?って、誰もいねぇじゃん。」
 そんなことを呟きながら、目の前の机に紙の束が置かれていることに気が付く。ふと立ち上がってそれを読んでみると、そこにはよくわからない莫大なデータと論文の数が…!!
 おじさんは顎に手を当てて、論文を見ながらこう呟くのだった。
「もしかしたらおじさん…天才かもしれないなぁ。」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

水心子・静柄
古今東西、こういう抗体を完成させるのには人体実験と相場が決まっているわ。ヤドリガミの仮の体でも有効かどうかはわからないけれどもデータは多い方が良いわよね。

抗体を完成させる為に捨て身の覚悟を決めてオロチウィルスを摂取するわ。大丈夫、私の勘(第六感と野生の勘)が囁いているわ、問題ないと…ああ、この囁きは幻聴かしら?私に何かあった時は戦場の亡霊がこの人体実験を引き継いでくれるわ。ユーベルコードの亡霊にウィルスを摂取出来るかわからないけどサンプルが多ければ多い程抗体の完成が早まると信じているわ…(パタッ



「…………。」
 水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)はウイルスの入った小瓶を手に持って、強い決意を抱いていた。
“古今東西、こういう抗体を完成させるのには人体実験と相場が決まっているわ。ヤドリガミの仮の身体でも有効かどうかは分からないが、データは多いほうが良いわね”
 意を決して、静柄は抗体を完成させるためにオロチウイルスを摂取する。
「大丈夫…きっと大丈夫…。」
 そう自分に言い聞かせながら、彼女は自分に訪れる変化を待つ。
 摂取してからすぐだった。不意に静柄の身体にゾワッと悪寒が走る。彼女はしゃがみこんで身体を抱えると、その感覚に震えた。視界がぐるぐると回り、前を向いていられなくなる。発熱もしているだろう。
「っ……起きた頃に、抗体が完成していると信じているわ…。」
 ユーベルコード【戦場の亡霊】を発動し呼び出された亡霊たちにサンプルの取得を命ずる。意識が段々朦朧としてきた。目の前の亡霊がウイルスを摂取することが出来るかは分からないが、サンプルが多ければ多いほど良いだろう。
 静柄は、起きた頃には抗体が完成していることを信じて、意識を闇の中に沈めるのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月16日


挿絵イラスト