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殲神封神大戦⑰〜完全なる

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦⑰ #渾沌氏『鴻鈞道人』

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#渾沌氏『鴻鈞道人』


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●ナイアーラトテップ
 それは混沌で在り渾沌で在った。
 融合し、流動し、膨張し、凝視し、無はひとつの貌を手に入れた。
 骸の海は輪郭(かたち)を理解し、変化し、冒涜を孕んだのだろう。
 ――オマエもナイアーラトテップに会ってみないか?
 そんな台詞(パロディ)を投げつつも左目(それ)は揺れる。
 この世を滅ぼす愛――即ち『それ』は否定と呼ばれる攻撃で在った。
 断章――半永久的に構築(つく)られた闇が部位と見做され終焉(シナリオ)を叩き付けていく――嗚呼、猟兵(きみ)は如何にして彼を打ち倒すのか。

●グリモア猟兵
 ロバート・ブレイズが渾沌氏(それ)を予知(み)た事は疑いようもない、悉くは集った猟兵(きみ)達の視認(み)たとおりであり、転送(おく)られたのは現実(ただ)しい事だ。しかし――何もかもは最悪(イレギュラー)に苛まれる。
 猟兵(きみ)達の視界の隣(はし)には『グリモア猟兵(かれ)もいた』のだ。これは異常事態でしかない。本能的な、歴戦的な嫌な予感に猟兵(きみ)は身構える――(この存在(からだ)、存外、凄まじく私と調和(あ)っている。総ての過去だけではなく現在、未来をも嘲笑する意志だ)――猟兵(きみ)は唾を呑む、これは『渾沌氏』だ。
 邪神と地獄が同時に沸騰(わ)いた、そう表現せざるを得ない愛(かんじょう)が渦巻く。凝縮された恐怖(マイナス)が業(ごぅ)、と、王座(ざ)を揮った。
 手加減なんぞ出来る筈が無い、心の繋がりがあったとして『意味など無い』、この化け物を斃さなければおそろしい事になる――!
 輝きは触腕(うで)を舐り世界は諸相(かお)に破滅(かえ)る。


にゃあら
 にゃあらです。
 私がロバート・ブレイズだ。

 プレイングボーナス……グリモア猟兵と融合した鴻鈞道人の先制攻撃に対処する。

 ロバート・ブレイズ。
 冒涜王、ナイアーラトテップ、その他。
 情報収集、恐怖を与えるに長けている、異常なまでの否定主義者。
 悉くを嘲笑するその意志は『渾沌氏』との融合材料として至高でしょう。
 手加減は不要です、全力で殺しにかかりましょう。
 たぶん戻ってこれますから、ええ。

 宜しくお願い致します。
205




第1章 ボス戦 『渾沌氏『鴻鈞道人』inグリモア猟兵』

POW   :    肉を喰らい貫く渾沌の諸相
自身の【融合したグリモア猟兵の部位】を代償に、【代償とした部位が異形化する『渾沌の諸相』】を籠めた一撃を放つ。自分にとって融合したグリモア猟兵の部位を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    肉を破り現れる渾沌の諸相
【白き天使の翼】【白きおぞましき触手】【白き殺戮する刃】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    流れる血に嗤う渾沌の諸相
敵より【多く血を流している】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 完全なる、外なる、形容(ことば)を揃える事は易いだろうが『あれ』を倒すとなれば題名(はなし)は別だ。悉くを冒涜し否定し、嘲笑する貌(もの)は渾沌(ひだりめ)を抱き思念(おも)いを孕む――王の領域は神すらも埒外(はず)し深淵(ナイアーラトテップ)へと進化(いた)る。彼(か)の肉片は半永久的(カオス)だ、代償(はら)い続ける邪悪だろう――全力で挑まねばならない。
 ――では始めよう、闇(ダークネス)らしく膨張だ。

 私が渾沌(ロバート・ブレイズ)だ。
播州・クロリア
混沌は活きて混ざるから混沌なんです
破滅の先は純真ということを理解していないのでしょうか?
さて、傷をつければ強くなるというなら
攻撃はしません
踊ります
(目を閉じ、すっと手を真横にピンと伸ばすと{絢爛の旋律}で『ダンス』を始める)
でも痛いのは嫌なので攻撃はちゃんと避けます
({蜂蜜色の陽炎}を身に纏い『オーラ防御』を行いつつ、ダンスに乗せた『催眠術』で敵に認識阻害を起こさせ作った『残像』を囮に攻撃を回避する)
そして攻撃はしないといいましたが
嘘です
いつもお世話になってるお礼に
舞い狂うことの素晴らしさを体感してください
({メトロノーム・コイン}を指ではじいてぶつけた後、UC【蠱の心】を発動する)



 お互いに矛盾するからこそ『カオス』だと何者かが嘔吐(は)いて魅せた、ならば似たような言辞(ワード)を滓(のこ)すと悦ばしい。混沌は活きて混ざるから混沌なんです――回転流(かみさま)の戯言に邪神(ひと)が溺れるとは如何様な皮肉か。ああ、破滅の先は純真(まっさら)ということを理解していないのでしょうか――心臓(はつ)に刺さっていた冒涜(腫瘍)が涌いている、寄越せ、寄越せ、その埒外(ユーベルコード)よりも『前』に抗って実(み)せろ。攻撃はしません、踊ります。成程、舌を切るよりも雀(じゃく)した方が蟲(きみ)らしい――真横(はばた)くポーズがやけに上手い。
 蒼天に輝く太陽(クトゥガ)じみた旋律(リズム)が地を焦がし、患ったかの如く茫々(ひろ)がって往く。甘い々いカラメルのような栄華(しんか)が脳漿(えき)を満たす貌(さま)か――蜂蜜色の陽炎(かげ)につられた暗黒が輪郭(かたち)を歪ませる。まるで蟲を避ける人間のように――認識阻害(ざんぞう)だ、七色の拳が虚空を撫でる。それは催眠(うつ)された贋物(もの)か。
 四月一日(わたぬ)くが為に散らかった嘘(ことのは)が漸く種を運んだ。いつもお世話になってるお礼に――味わい尽くせやしない『狂気(ベクトル)』を届けよう、楽譜(トルネンブラ)程度では掴めない、数多の心(おまえ)。
 舞い狂うことの素晴らしさを体感してください――メトロノームが無意識(いと)を曇らせ猟兵(オマエ)の精神(せかい)に引き摺り落とす。命中(あ)てられたが儘に貌(ひとつ)は揺れ、ふれ、歓喜(うれ)しさに共鳴(な)いた。
 共に踊りましょう――黒貌(かめん)を剥げば肺胞に這入る鱗粉。
 嗤えるほどに協奏(かな)っている。

成功 🔵​🔵​🔴​

虻須・志郎
気分はどうだ、先生?
戦闘服を纏い周囲の混沌をハッキング
先生の部位を代償に先制か
炎か?鉄塊か?いや
書物だろうよ
混沌を紡いだ矛盾した書物
そこに反撃の切掛がある筈だ

無事で済むたあ思わない
だからそれを捨て身で捕縛し
内蔵無限紡績兵装で織り直す!

なあ、気分はどうだ先生よ
織り直したそれに問いかけて
頭くらい何とか出来んだろ
この際はっきりさせちゃあどうかね?
誰が混沌王に相応しいかを

アレが混沌ならもう何度か遭ってるよな
じゃあいつも通りだ――
ロープワークで奴の懐に突っ込んで
欠けた部位を起点に咄嗟の一撃
少しずつ取り戻して形を成せ
仕上げは完成したそれを全力の暴力で騙し討ちだ
餅詰らすよかマシだろ
これで終いにさせてもらう!



 終(そう)して先生(おきな)と弟子(くも)は遭遇(であ)い、互いの頭部(かしら)に問い掛けた――気分はどうだ/如何だ――副王(ゲート)の内と外が混在(と)け混む最中、周囲(せかい)に伸縮(の)びたのは猟兵(オマエ)の『いと』だろう。白金(アーマー)じみた装いが複眼(め)を称えていく。渾沌(あれ)は部位(なに)を選択した?
 地獄の炎が眼窩を真似ている、鉄の塊が悉くの存在を否定していく、毒素(ダークネス)が血肉の塵捨て場と化しオマエを嘲笑(あざけ)って魅せる――いや。あれは頁だ、数多に永続(つづ)く情念の獣だ、混沌を紡いだ矛盾した書物(アーティファクト)――そこに隙が生じるのは絶対的で在った、何故ならば猟兵(オマエ)は幾度となく読解している。
 無事で済むたあ思わない。削れ、直し、失い、糺した、今の正気が『こわれた』としても『織り直す』刹那は見出(あ)るのだろう――露出(いで)たるは登場人物(キャラクター)の無気味な代物(うね)り、身投げしたオマエは蜘蛛糸(きゅうそ)と成った。
 なあ、気分はどうだ先生よ――出鱈目(めつれつ)に融合(つ)かれていたカオスはようやく、真面ではないヒトガタへと変化(かわ)っていた。頭(それ)くらい再構築(なん)とか出来んだろ――この際はっきりさせちゃあどうかね? 抉るような毒(ヴォイド)に爛れつつオマエは吼えた――誰が混沌王(ナイアーラトテップ)に相応しいかを。大殲ここに幕を開ける。

 坐に滓(のこ)された否定が存在(オマエ)を齧っている。
 ――じゃあいつも通りだ。
 素材の名を『賢者の石』としよう、松果体は修復済みだ。

 これで終いにさせてもらう――何か、本当に大切なものを『取り込まれた』気分だが、構う事はない。握り締めた王者の石(成れの果て)の暴力(まま)に欠けた『器』を討つと好い――餅詰まらすよかマシだろ。バックアップは常識(じょうじょう)だ。
 再生(でき)たての神核(かく)はひどく脆いと定められていた。
 ――シャールノスに紛れ込んだシャッガイの妄言。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

数宮・多喜
まったくよォ。
いつも妙な予知に付き合ってると思ったら、
まったくもって相性良すぎな奴に取り込まれちまってまぁ……
いやこりゃ逆か?
「識ってて」奴を誘ったか?
どっちが本当なものか、その狙い。
後でアンタの「口」から直接聞かせてもらうよ、
ロバート・ブレイズ。

言を尽くしてもしょうもない、時間稼ぎなんて出来る筈もない。
けれどもこうしてなけなしのコミュ力で言葉を紡ぎ、
オーラでの防御と、狂気と呪詛へのわずかな耐性を頼りに
サイキックの衝撃波で直撃を避けるよう往なす。
圧倒的な神性相手だ、呑まれようが構わねぇ。
電撃の属性を伴ったマヒ狙いの波動もぶち込み、
練り上げるのを悟らせないようにしなくちゃな。

ああそうさ、こうして紡いだ言の葉の分、
ぶち込む念も込められるだろ。
防御が途切れ、混沌に呑まれんとする時が最大の好機。
カウンター気味に振るう思念のこの刃で、
魂どころか骸の海を削いでやる!



 莫迦らしいパロディが地の文を読み上げる、台詞だけで何頁蝕んだのか。
 砕けた平凡(ドッグタグ)が不意に脳裡(あたま)でちらついた、それほど『まで』の威圧感(プレッシャー)の虚側で猟兵(オマエ)は渾沌或いは混沌を睨めつける。まったくよォ――まるで都合主義(デウス・エクス・マキナ)が滅茶苦茶に筋書きしたテーマではないか、裏返った相思(おも)いが地響きの如く仮面(マスク)を擽る――相性良すぎな奴に取り込まれちまって――いや。可笑しい、よく考えなくても予知(み)えていたのではないか。これでは全く『逆』としか思えない。「識ってて」渾沌(あれ)を誘ったのだろうか。しかし膨張は応えない――はやく倒せと魔王が謳うように。あれはただの柳ではないか、口を描写(も)つとは解けない……直接聞かせてもらうよ、ロバート・ブレイズ。
 なけなしのお喋りが時間稼ぎになるとは甘(い)わなかった。尽くし、紡ぎ、手を伸ばしたところで『あの否定主義者』が握り締めるとも糖分(おも)えない。何故か『修復されていた頭部』を再び代償とし【渾沌】が嘲笑(み)を晒してきた――衝突(サイキック)、僅かな正気(たいせい)を滲ませつつ世界の神意(プロヴィデンス)へと立ち向かう。呑まれようが構わねぇ――嘔吐(ち)らかった痙攣(しび)れが芯に入った。
 ああそうさ――猟兵(オマエ)は渾沌に混じった盲目(ページ)を見逃さなかった。呆然(ねむ)る魔王に有効なのは凝視(し)る事に違いない。途切れた防御(オーラ)の先の先で森焼く神格(すがた)を理解(みい)だした――揮え! 人間の強さ、汚さ、数多をひっ包めたその刃(ちから)を光輝(ひか)らせろ。
 魂どころか骸の海(コントン)を削いでやる――鎖を引き千切る埒外かもしくは重力を弄ぶ獣の言葉か――決して『ありえはしない』事が『真実』を掴んだのだ。彼即ちロバート・ブレイズは破滅主義者でもある。愚か者に手向けろよサブ・マシンガン。
 魂(アストラル)は穴あきチーズの気持ちを咀嚼し骸の海(むげん)の一部は色を失った。たらふく喰えたと満足したのは何処の人類だろう――駆ける先に待つのはどんな結末か、ラスト・ページを最初に読むのは面白くない。

成功 🔵​🔵​🔴​

マホルニア・ストブルフ
◇負傷OK展開お任せ
転送前に突き合わせる顔とはずいぶん違うね。
三つ目と風景も込みで何処ぞを思い出すが、諸々至る所に送り届けて貰っているからね、協力させてもらうよ。
ううむ、更に生やすつもりなのか。もう十分だとは思うが……。
兎も角、中身は鴻鈞道人になるわけだ。攻撃と別に“敵”に嫌がらせの虚のギフトを。
とはいえ、個の強い猟兵の精神は残るものだが。

◇行動
先制は拡張義体のダッシュで距離をとり。
UCの黒い奔流を戦場に展開。姿を中に隠して行動しつつダメージ付与。
知覚端子を展開し、情報収集と瞬間思考で攻撃検知。
情報取集向けに奔流の隆起や流れによるフェイントで場所をかく乱。
レヴィアスクで切断or零距離射撃。



 予言者(ルート)は果たしてクラ―カシュ・トンの真似事が可能なのかと冒涜王(ラヴクラフト)は渾名(つ)げていた、ひどく枝分かれした物語性が性能諸共と渾沌氏(それ)を映やして往く――転送前に付き合わせる顔とはずいぶん違うね――どこぞの完全(かみ)を想わせるレコードっぷりだ、三の眼の背景(うしろ)には上下左右の絶えている超次元(レヴィアタン)。諸々至る所に送り届けて貰っているからね――協力させてもらうよ。たれた汁気(あせ)は冷えの所為なのか呆れの所為なのか、最早判断する軋みも残っていない。
 贈り物(ギフト)を悦ばなければそれ即ち渾沌(骸の海)側だ、虚(こ)れを手にして歓喜(きわ)まらなければ只の化け物だろう。嗚呼、しかし本当に乗っ取られているのか? 渾沌(たましい)の底で嘲笑しているように思えてたまらない。
 翼と触手と刃が喇叭(がく)と生え変わり『オマエ』を認識した。すばやく身を返し後方(かなた)へと駆け抜ける――たとえ肺胞(わた)が爆ぜようとも叩き込む意志――奔流(くろ)に黒(やみ)を還すには丁度好い頃合いだ、瞬間、虹彩が樹にふれる。
 隆起する呪詛(まじな)いに潜みつつ切断(やいば)を放てば撹乱(まど)わせるに素敵な位置(ば)だ。濁流(にご)りに々った襞(かべ)の中から鼠(マウス)は銃口(くち)を晒す――登れ昇れ竜の小(こ)よ、捕食する際には『なに』に気をつければ善い。
 人の域を超えるしかないじゃないか――摩耗した神が人に戻る時、歪な器が『出来上がる』と考えられる。描かれて死なないのは、それは、コントンではない証か。

成功 🔵​🔵​🔴​

伊高・鷹介
ちっ、何度か世話になった御仁も取り込まれちまったか。
まあ、念願の「渾沌」を実体験できてる、という意味では本望ではあるのか?
さて、さっさと此方側に引きずり戻すとしよう。

「念動力」を全開にしてジジイの攻撃を受け止める。そのまま押し返すかいなすかは、その時に判断するしかねぇな。とにかく、一撃死だけは何としても回避だ。

で、ジジイ。あんたが本当に望んでいるのは「渾沌」と一体になることか? いや、「理解」し「否定」することだろうよ。だったらよ、一体になってなんぞいないで、此方に戻って「観察」しやがれ。
戻る手伝いくらいはしてやる。
【超パワー】全開。時空ごと歪めて潰してジジイを引きずりだす!
おら、戻ってこい!



 何者かを滅ぼす情を有するならば、何者かに叩かれる運命(サダメ)を享受(だ)くべきだと誰かさんが告げていた。ぼんやりと眺めていた粗悪品(オマエ)は不意(そと)として渾沌and混沌をしらべていく。何度か世話になった御仁も取り込まれちまったか――舌打ちの裏側にのたうつであろう僥倖に赤目(め)をツける。念願の「コントン」とやらの実体験、それを本望(たの)しまない肝(たま)とは思えない――さて。此方側に引きずり戻すとしよう。警鐘(のうしょう)が鳴り響く儘に木乃伊(うで)朽ちた。
 七色の軌跡は心傷(トラウマ)を抉るものか構築(つく)るものか、何方にしても念動力(エネルギー)で塞ぐ他ない。みしみしと悲鳴(な)き始めた臓物(はらわた)が機械仕掛けのクセして過去を想起(お)こしてくる――逸らすだけで精一杯だ、一撃で斃れる事だけは避けねばならない。クカカッ――彼方から届くのは幻聴に違いない。
 ひとつ疑問点があった。それは真に『本望』で在るのか否か、だ。あのジジイが欲しているのは理解と否定、既知への冒涜(わら)いとしか思惟出来ない。だったらよ――融合なんぞ面白くもないだろ。一体になってなんぞいないで、こっちの戻って「観察」しやがれ――ブチかませ逸脱した念動力(パワー)、時空(ソトト)すらも捻じ曲げて『核』を暴け。おら、戻ってこい――捕縛(つか)まえたのは一部分だったが、渾沌(カオス)を掘削(そ)いだ結果にはなった。改竄するにはまだ『もったいない』のだよ。チク・タクと時計台が廻っている。

成功 🔵​🔵​🔴​

中小路・楓椛
――なるほど。

クロさんに搭乗。【ろいがーのす】を分割形態にて貸与、打撃武器として使用し触手や刃を打ち払いつつ接近牽制。
ばーざい全技能行使。【神罰・呪詛・封印を解く・限界突破】併用でUC【とりにたてぃす】起動、電磁波出力制御子機「いるえうぃっく」召喚。
効果範囲空間内全ての物質の原子核の磁気モーメントを外部より術式調律。全損前提で最大出力の磁力制御で核断熱消磁冷却作用によって0.00001ケルビンの超低温まで瞬間強制冷却。対象の流血が増える前に氷像にして砕きます。

道人も、紳士も、私の識る混沌が渾沌であるならこの程度では滅びないでしょうね。
むしろ融合した彼が何を見聞きしたのか、後で知りたいデスね?



 断章(アザトート)は断章(未完)なのだ。
 筋書(シナリオ)は棺桶の内側だ。
 呪いは解放され神の罰を生みあやしげな毛をぬらす。

 ポリプ状の輪郭(かたち)が如何にして飛行するのかを問うている余裕はなく、深淵に挑みし赤(ひとみ)には果たして同じ色が映り込むのだろうか。なるほど――まったく、異常事態だと謂うのにこれでは玩具箱(シュレディンガー)だ、仕舞い混まれた魂(アストラル)は未だ、夜鷹(ウィップアーウィル)の群れの鳴き声を知らない――真黒な機体に身を委ねたならば腕(かいな)に装着(か)せよと十字架(ロイガーノス)、蠢きはせる触手(むち)を退けつつ混沌或いは渾沌に接近(ちか)よって魅せた――とりにたてぃす起動、嗚呼、此れを罪の力、神性(ひと)の刃だと地獄は何故理解出来ていない。否、制御する気が涌いていないのか――手本を見せねばなるまい。電磁波出力制御子機「いるえうぃっく」召喚。クトゥガで焼き払うのは時代旧れ、現在(いま)はイイーキルスに投げ込むのが主流だ。
 道人も紳士も『渾沌』で在り『混沌』で在れば易々と滅びはしないだろう。そう断言(い)えるが故の一撃必殺(ユーベルコード)か。ヒト・カミ・キカイの三位を集結(つど)わせ此処に終結を定めよ――全損前提で噺(こと)を運べ、超低温(と)けない永久(ねむ)りを顕現(し)いると好い。まるで氷像(ラーン=テゴス)、砕け散れ妄言と共に。
 後で『何を見聞き』したのか知りたいデスね――燃えていた三眼(もの)は極光(ひかり)を厭がり八寒地獄(うらがわ)の鬼面に祟られたのか。
 ――流された液(しる)は封じられ夜(異)を徹せず鎖(とじ)る。
 ERROR(ノイズ)の奔る儘に無名(みやこ)が腐れた。

成功 🔵​🔵​🔴​

レン・デイドリーム
……あの人なら大丈夫だろう
むしろ乗っ取り返したりとかしそうだな、なんて思ったり
それはそれとして全力で挑まないとね
じゃないと後で怒られるかもしれないし

いつもの僕じゃユーベルコードの条件は満たされるね
だったら取るべき手段は一つ
真の姿、ドラゴニアンへと変身するよ

最初は攻撃を凌ぐことに集中
鴻鈞道人相手には【オーラ防御】でしっかりと盾を作るけど
念の為に【狂気耐性】の術も織り込む
けれど受けることを前提にした防御じゃ全部の攻撃は凌げないだろうね
【医術】の知識を活かし足と重要な臓器、それとシュエを守ることに集中
多少の流血は覚悟して相手のUC条件を満たさせないように

攻撃の隙間が生まれれば反撃開始のUC発動
僕が動けなくても幽霊騎士団が戦ってくれる
【呪詛】の魔術で彼らを強化し数の暴力で行かせてもらう
僕も動けるなら【衝撃波】で援護し敵の動きを牽制しよう

言葉をかけるのは無意味だと知っているけど
言いたいから言おうかな
ロバートさん、お互い無事に帰れたらおすすめの甘いものを教えてよ
僕達も美味しいお茶とか、紹介するからさ



 三角関係(ピラミッド)を崩す事は人でなくとも難しい恐怖(おはなし)だ、そう思惟して終えば此度の『おはなし』も大団円(デウス・エクス・マキナ)の連なりに過ぎない。つまりは所以も知れない安堵感、泥濘にはまった獣の如くにゆっくりと停滞を待つべきか。「あの人なら大丈夫だろう」――形容し難くとも名状し難くとも『あれ』は『ああいう』ものなのだ。むしろ乗っ取り返したりとかしそうだな――漠然とした、背中を預けるような心地に惑わされていてはいけない。全力で挑まないとね。既に怒られる予感(かん)が響くが、そんな日常(ひま)は終幕(あと)でやると良い。
 いつもの僕――それ即ち伽藍洞(ミレナリィドール)――では流血しない、捻じ伏せられるのが運命(サダメ)の山(うえ)だろう。ならば為すべきは超克(オーバーロード)、真なるかな竜人(ドラゴニアン)が虚空(そら)を眺める。
 天穿つが貌(さま)の儘に防御(オーラ)を巡らせ触介(アーティファクト)を煌かせる。数多く迫り躯る七色(カオス)の海を退けつつ正気(き)、平常(うつつ)に固定すべきか。ぐちゃりと拉げたのは臓腑のない部位(にく)だろう、医術(こころえ)がこんな渾沌(せかい)で役に立つとは藪から女の子でも出たに違いない――シュエは僕が守るんだ――どくどくと流れていく色気(あかいろ)、脳天がひどく冷えてきた。
 言葉をかけるのは無意味だと知っているけど――世は悉くチョコレート・フォンデュじみて発狂(ふっとう)した。そこに吶喊(い)くのはオマエが召喚(よ)んだ幽霊騎士団(ワイルドハント)、呪詛(ロゴス)を与えられた暴力(まま)、数で圧して刺(な)ぐ――お互い無事に帰れたらおすすめの甘いもの教えてよ。珈琲と唐辛子、水と油、まったく合わない『もの』が衝撃に破れ反(さ)った――美味しいお茶とか紹介するからさ。
 切れ端のような核(あたま)を真白い娘(きみ)が絞殺(しば)ってみせた。ぎゅうぎゅうと啼いたコントンが内側を漿液(た)らす――補充するには甘美(グロテスク)が不足していた、今日はこんなにも楽しかったか、神意の詩(ともしび)。完全と謂うには意識がこぼれている、不完全の方が強く感じられた。

成功 🔵​🔵​🔴​

蓮池・大輝
☆アドリブ・改変歓迎。人格:黄衣の王

(嫌な予感はしていましたが……渾沌が這い出て混沌とこんにちは、ですか。
これは僕も、“もう1人”に身体を明け渡すしかないですね。)


「おやご同輩、久方ぶりだな。お前とやり合うとは骨が折れるが、まあ時期も時期だ。アルデバランもまだ輝いているであろう?ここからでは見えぬがな。」

さて、術を……ユーベルコードというのだったな、あの羊飼いがマトモなものを用意しておらぬが、1つ使ってみるとするか。(UC)

ふむ、出来損ないの精霊(イタクァ)でも呼び出す呪文か?まあいい、そちらの技に対処しよう。
イタクァよ、旋風でも参ってやれ。我も無傷とはいかぬだろうが、この身体が傷つこうとどうでもいい。
空中に残った跡は弾丸のようにお前を貫くぞ、渾沌よ。
それに、何やら呪いの類を受けているようだな?それでは長くは持つまい?
杖から竜巻【属性攻撃】を放つ。そろそろ終わらせようか。



 幸運のベルがチリン・チリンと合図した。
 湖は黒く悦び脚本(シナリオ)は順調だと人がはねる。

 皇太子(おうじさま)は星辰(シナプス)を見上げた、羊の群れが今日、一段と虚(かなた)を知って騒々しい。嫌な予感はしていましたが――矛盾(ほこたて)極まったらこうも喜劇(な)るのか。渾沌が這い出て混沌とこんにちは。面白さの欠片もないとは冗句(ジョーク)としても使えない。地獄辞典(ページ)でへらへらしていた方が遥かに正気(マトモ)だ。これは僕も――もう一人に身体を明け渡すしかないですね。異様なまでの好意(す)きは反転し、絶対的な邪悪(こころ)として仮面(マスク)をはめる。

 黄の印を見つけたか。
 黄の印を見つけたか。
 黄の印を見つけたか。
 ――ひどくブヨブヨと肥え太った蛙を踏み潰した。

 おやご同輩――衣(ヴェール)を踊らせながら猟兵(オマエ)だった肉体(もの)が微笑して魅せた。時期も時期だ、アルデバランが光輝(ひかり)を纏い、埒外(ちから)の増幅は避けられない。視えずとも千里(み)成せば同じ事、ステッキで蠕動(ざこ)を掃っていく――さて、呼び込むべきは貴婦人(バイアクヘー)かそれとも名状し難いか、手札(ふだ)の確認といこう――出来損ないの精霊(イタクァ)。まあ、いい。切り抜け、ハッピー・エンドを迎える為に『機械仕掛けの神』となろう。意図(ベース)はしあわせだ。望むような夢(たから)ではない。
 旋風(カマイタチ)を参ってやれ――木乃伊(かすれ)た肢(ぶい)を切断し、薬を塗らないのは殺意の証明か。たとえこの『身体』がこわれようとも『我』には関係ない。地面をあゆむ蟻程度の、どうでもいい代用品だ。嗚呼、謂うのが遅れたな、空に残った痕(きず)は渾沌(オマエ)を貫くぞ――頭部(うちゅう)から塵があふれた。
 何やら呪いの類を受けているようだな? 長くは持つまい、そもそも『その精神(アストラル)』は限界だろう。朽ち欠けた骸の海を維持するのでやっとだろう。放出(ごぅ)――と最後に放たれたのは竜巻、赤い々い双眸(巨躯)が通り過ぎる。
 終わらせようか――焔(ひ)の渦に晒された渾沌氏は跡形もなく失せていた。滓(のこ)されたのはグリモア猟兵の混沌(にく)で在り無秩序(ほね)だろうか。

 息がある事を願って、猟兵(きみ)達は――。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年01月23日


挿絵イラスト