銀河帝国攻略戦⑲~奇跡を起こして自爆を防げ
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解放軍は、遂に難攻不落と言われた帝国大要塞「エンペラーズマインド」を突破した。
「『⑬『ガルベリオン』を発見せよ』の攻略成功により、帝国の執政官兼科学技術総監ドクター・オロチが乗る『実験戦艦ガルベリオン』の所在が判明いたしましたわ」
椀種・クルトン(浮き実の憂き身・f00365)が興奮気味に言い募る。
「そこで皆様には、ドクター・オロチ配下のオロチウイルスを満載した突撃艇群のワープを阻止していただきたいのです」
オロチウイルス突撃艇群とは、戦闘機程度の大きさの、多数の突撃艇からなる敵集団だ。
直接的な戦闘力には乏しいが、ドクター・オロチが開発した殺人ウイルス『オロチウイルス』を目一杯搭載している。
「解放軍のお船へ一斉ワープした突撃艇を自爆させ、ウイルスで解放軍を抹殺しようというのが、ドクター・オロチの作戦ですの……」
顔を曇らせるクルトン。
「何分、存在が隠蔽されているだけに、各所へ散ったオロチウイルス突撃艇群全てを発見して撃破するなど不可能ですし、ワープしてくる敵を予測してその全てを撃破する事も、現状では不可能ですわ」
しかし、希望はある。
「エンペラーズマインド・コアのコアマシンルームに踏み込んだ、猟兵の皆様方が『オロチウイルス』のサンプルを持ち帰ることに成功なさいましたの」
現在、ワープドライブの使い手であるミディア・スターゲイザーは、ヘロドトスの戦いで発見された『古代遺跡船』にてスペースシップワールドの科学技術の粋を結集し、抗体作成の研究を進めている。
しかし、『古代遺跡船』と『スペースシップワールドの科学の粋』の総力をあげても、通常の方法でオロチウイルスの抗体を短期間に完成させる事は『奇跡でも無い限り』不可能に近い。
「『奇跡』が無ければ不可能ならば、『奇跡』を起こせば宜しいのですわ。『ユーベルコード』こそ、『奇跡』の力なんですもの」
それでもクルトンは断言した。
どうやら、『ユーベルコード』を駆使し、オロチウイルスの抗体作成を担うのが今回の作戦らしい。
抗体が完成すれば、敵がワープしてオロチウイルスをバラまいても、被害0という結果と出来て、攻略が成功となります。
雨都瑣枝
ご覧くださりありがとうございます、雨都です。
※このシナリオは、『戦争シナリオ』です。
1フラグメントで完結し、『銀河帝国攻略戦』の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
今回は、とにかくユーベルコードの使い方が肝です。
オロチウイルスの解析や抗体開発に役立つような使い方をお好きにお試しください。
●プレイング受付期間について
執筆期間との兼ね合いもありますので、12日の間のみとさせていただきます。
悪しからずご了承くださいませ。
素敵なプレイング、楽しみにお待ちいたしております。
第1章 冒険
『オロチウイルスの抗体を開発せよ!』
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POW : オロチウイルスを摂取し、未完成の抗体とユーベルコードを駆使し、全力で耐え抜く事で抗体のヒントを得ます
SPD : 圧倒的処理速度で演算を行なったり、肉眼では確認できないウイルスの動きを見切り、その特性を導き出します
WIZ : 集積された膨大な情報を高速処理するなど、ユーベルコードを利用して開発に貢献する
👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ナハト・ダァト
【WIZ判定】
世界知識、医術、情報収集を用い
また過去に治療したあらゆる世界、時代の病の情報も併せて統合
近い症例を抽出したら
ニノ叡智を使用して抗体を産生
自らに実験を施す
効果が現れなければ、直ぐに次の抗体を検討
2回攻撃、早業を用いて、迅速正確に行う
協力できる人員がいれば支援、回復をお願いする
治療中のウイルスによる痛みは
呪詛耐性、毒耐性、激痛耐性
一ノ叡智を状態異常耐性の上げて対処
限界まで研究を行う
※アドリブ歓迎
●試行の繰り返し
「うううウうう……」
ナハト・ダァト(聖泥・f01760)は、不定形の指で分厚い医学書を捲りながら唸っていた。
過去に根治できたあらゆる病の情報を世界や時代問わずに収集しようと言うのだから、並大抵のことではない。
それでもナハトは頑張って、時間が許す限りあらゆる書物を読み尽くした。
ダークセイヴァーの古書、サムライエンパイアの黒本、合本、UDCアースの電子書籍。
オロチウイルスぐらい致死性の強い殺人ウイルスとその原因療法……。
「こレ、使えないかナ」
ふと、ナハトの目がある頁で止まった。
かつては不治の病と呼ばれていたが、その世界の現代では特効薬が開発され、重篤患者の割合や死亡率が激減したというある病気。
「IH」
早速、ナハトはその資料を参考に生み出した抗体を投与、己が身をもって実験を始めた。
同時に摂取したオロチウイルスによる痛みは
、ナハトが既に備えている呪詛耐性、毒耐性、激痛耐性に加えて、
「AHIH」
啓蒙、血質、神秘を用いて自身の異常耐性を
上げて対処した。
「少し症状が楽になった気がすル。抗体の改良を検討しよウ」
内臓をねじ切られるような苦痛に耐えながらも、決してへこたれずにナハトは実験を続けた。
身の内で奇跡という名の努力の成果が、次第に実を結んでいくのを感じながら。
大成功
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チトセ・シロガネ
【WIZ】
高速処理に耐えうる頭脳が必要かナ?
電子の精霊、科学の申し子のボクがお手伝いするヨ!
このビッグなデータのアナライズは1人じゃパンクするヨ。
だから、ボクは【ハッキング】【早業】で解析を行う仲間同士や古代遺跡船をつなぐネットワークを構築、並列処理させて解析速度を上げるヨ!
これくらいの負担、ボクの量子頭脳ならイージーミッションヨ!
あと、情報をまとめている最中【第六感】で抗体完成のピースを見つけられないかナ?
ボクの【光輝障壁】(UC無効化型)がウィルスの悪影響を抑え込めるとか、
それ以外にもいい解決策が思いつけばアドリブでなんでも提案してみるヨ。
「高速処理に耐えうる頭脳が必要かナ?」
と、古代遺跡船内の一角へ現れたのは、チトセ・シロガネ(チトセ・ザ・スターライト・f01698)。
「電子の精霊、科学の申し子のボクがお手伝いするヨ!」
確かにバーチャルキャラクターの彼女ならば疲れ知らずに働けそうなイメージではある。
「このビッグなデータのアナライズは1人じゃパンクするヨ」
チトセは日頃の人懐っこさとコミュ力の高さに加えて、かなりの早業でハッキングを披露。
情報解析を行う猟兵同士や古代遺跡船をつなぐネットワークをあっという間に構築し、それぞれの作業を並列処理させて解析速度を上げる事に成功した。
「これくらいの負担、ボクの量子頭脳ならイージーミッションヨ!」
胸を張って、自らも電子の海から必要な情報を拾い上げて纏め始めるチトセ。
その際にはふっと第六感が働いて、抗体完成に近づくようなピースを仲間へ提供できたようだ。
「悪意を消し去るは光の障壁、我が前に立ち塞がれ、輝く星光の盾よ」
また、ナハトが再度抗体を作る際には、チトセの光輝障壁のユーベルコード相殺効果が使えないかと、光の障壁の因子も積極的に取り入れたそうな。
大成功
🔵🔵🔵
フィロメーラ・アステール
「ふっふっふ、奇跡が必要みたいだな! このあたしがラッキーを……」
……あ、ちょっと待てよ!?
なんか凄い難しい作業してる雰囲気じゃん!
まずいなー、そういうのは苦手なんだ……!
とりあえず踊ってごまかすぜ!
【生まれながらの光】でみんな体力を回復させて、じゃんじゃん活動してもらうように【鼓舞】するぞー!
この【全力魔法】ですべてを浄化して……お、いいこと思いついた!
コイツでウイルスまで回復できるなら、その治り方・無力化の手順を分析してもらえば、解決のヒントに繋がるかもしれないぜ!
そのためなら何度だって回復させるぞ! けっこう疲れるけど【気合い】で乗り切れー!
「ふっふっふ、奇跡が必要みたいだな! このあたしがラッキーを……」
フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は、意気揚々と古代遺跡船へやってきたのだが、
「……あ、ちょっと待てよ!? なんか凄い難しい作業してる雰囲気じゃん!」
ナハトやチトセの行っている解析作業を目の当たりにして、何故だか腰が引けていた。
「まずいなー、そういうのは苦手なんだ……!」
どうやら、頭脳労働は得意でないらしい。
「とりあえず踊ってごまかすぜ!」
それでも、フィロメーラは踊りながら全力を込めた聖なる光を放って、ナハトとチトセの体力を高速回復させた。
当人曰くじゃんじゃん活動できるようにとの事で、実際オロチウイルスの解析や罹患で疲労した仲間にとっては有難い心遣いだろう。
「……お、いいこと思いついた! コイツでもしウイルスまで回復できるなら、その治り方や無力化の手順を分析してもらえば、解決のヒントに繋がるかもしれないぜ!」
しかもその発想に至ってからは、チトセと同様に『生まれながらの光』も抗体開発の役に立てたいと、光を懸命に連射するフィロメーラ。
「けっこう疲れるけど気合いで乗り切れー!」
可愛い見た目——と還暦通り越した年齢——に反して、意外と熱血ど根性タイプなのかもしれない。
大成功
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中村・裕美
「……なるほど。…自身を使って…解析ね」
ウィルスと抗体を自身に打ち、自身の生体データに【ハッキング】して【情報収集】をする。自分の体のデータなら、色々と信頼できるかも。
その際、【邪竜降臨】で「不眠不休のタフネス」を得て、ウィルスに蝕まれながらも解析作業が行えるようにする。発動の代償もドラゴンエナジーを飲んで【毒耐性】【呪詛耐性】【激痛耐性】を上げる。
「……ウィルスへの耐え方も…色々データがあった方が……いいでしょう」
最終的には【気合】がモノをいうのかしら?でも、このくらいのデスマーチがこなせずして何が猟兵か
「……とりあえず…これが終わったら……ぐっすり寝たい」
「……なるほど。……自身を使って……解析ね」
中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)は、瓶底眼鏡の蔓に手を添えて、ニヤリと自信に満ちた笑みを浮かべる。
そして、オロチウイルスと改良中の抗体を自身へ注射するや、己の生体データにハッキングして情報収集を試みた。
「自分の体のデータなら、色々と信頼できるかも」
とは彼女の弁。
その際、邪竜を我が身に宿す事で不眠不休のタフネスを得て、長時間の解析作業に耐えられるよう対策している辺りも抜かりがない。
「……っ、かーっ、効くー!!」
また、ドラゴンエナジーを飲んで毒耐性、呪詛耐性、激痛耐性を高めておく事も忘れなかった。
「……ウィルスへの耐え方も……色々データがあった方が……いいでしょう」
そう血反吐を吐く裕美もフィロメーラと同じ、最終的には気合がモノをいうとの結論に達した。
そして、裕美はフィロメーラの回復支援を受けながらチトセの構築したシステムを最大限に利用して、ナハトと共に抗体開発へ没頭。
「でも、このくらいのデスマーチがこなせずして何が猟兵か」
流石にドラゴンエナジーの触れ込みみたく8717万2485秒ぶっ続けて働いてはいないが、疲労困憊といった風情で嘯く裕美。
曇った瓶底眼鏡の向こうに青い空の下で眩く輝く南の島が映るのは、疲れが限界突破したせいで見た幻か。
「……とりあえず……これが終わったら……ぐっすり寝たい」
倒れ臥す彼女の手には、遂に開発へ成功したオロチウイルスの抗体——それを閉じ込めたアンプルが握られていた。
大成功
🔵🔵🔵