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殲神封神大戦⑪〜ハッピー・エンドは泡と消え

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦⑪ #『王翦大将軍』

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#『王翦大将軍』


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●白昼の殺戮劇
 ここは封神武侠界の果て、『楽浪郡』。
 神隠しによって、多くの人が異世界から飛ばされてくるという不思議な土地だ。
 その楽浪郡の一角、積み木で住居が構成された街……アリスラビリンスの『不思議の国』を再現した街を、一体の瑞獣が訪れていた。
「やられちゃった始皇帝へーかの新しい『兵馬俑』になりそうな奴は~……」
 仮面の下から覗く青い瞳が、周囲を見回す。
 彼女の目に付くのは、アリスや愉快な仲間といった住民たちだ。
「ま、いっか。とりあえず、皆殺しにしよっと! まとめてオブリビオン化した後で考えればいいよね!」
 現在この地を支配する瑞獣……王翦大将軍は笑う。
 それから彼女は、通りを歩いていたアリスの少女の首を、手にした青龍偃月刀ではねた。血飛沫が上がり、周辺から無数の悲鳴が聞こえる。
 逃げ出そうとする住民たちを見て、王翦は鼻で笑った。
「あっしから逃げられると思ってる? ざーんねん!」
 喋るポットが割られ、動くカカシが両断される。王翦は街の住民たちを、次々と殺害していった。

 しばらくの後、もうここには生きている住民はいなくなっていた。
『Naa……』
『Niii……』
『Hungry……』
 代わりに、ふわふわと風船が浮いている。デフォルメした猫の頭部のような形をしたその風船は、だらだらと唾液を口から垂らしていた。
 それらは、殺された住民たちの変わり果てた姿である。
 オブリビオンと化した住民たちを見渡しながら、王翦は独りごちた。
「覇王の相の持ち主はいなかったみたいだね~。でももうすぐ猟兵たちが来るし、捨て駒としてはちょうどいっか!」

●グリモアベースにて
「…………」
 宙夢・拓未(未知の運び手・f03032)は強く拳を握る。
「……楽浪郡で、街の住民が王翦大将軍に殺されて、オブリビオン化させられた。もう、起きちまったことだ。変えようがない」
 苦虫を噛み潰したような表情で、拓未は続ける。
「王翦を倒してくれ。……これは、殺された住民たちのためでもある」
 死後も配下軍勢として使われるなんて、住民たちは絶対に望んでいなかったはずだ、と彼は呟いた。
「オブリビオン『はらぺこねこばるーん』にされた住民たちは、王翦から力を供給されてる。王翦を倒せば、消滅する。……元の姿にはもう戻らない」
 拓未の声は怒りに震えている。
「『はらぺこねこばるーん』は王翦を取り巻くように配置されてる。『はらぺこねこばるーん』を倒しつつ、王翦の先制攻撃にも対処してくれ」
 王翦大将軍は強力なオブリビオンである。彼女のユーベルコードは、猟兵のそれよりも必ず早く発動することだろう。それを念頭に置いて作戦を立てなければならない。
「必ず、王翦を倒してくれ。……必ずだ」
 グリモアが光り輝き、猟兵たちを積み木の街へと送り出す。


地斬理々亜
 地斬です。
 よろしくお願いします。

●プレイングボーナス
『王翦を取り巻く集団敵を倒しつつ、敵の先制攻撃に対処する』
 これに基づく行動をすると有利になります。

●補足
 先制攻撃してくる王翦大将軍だけではなく、アリスラビリンスの集団敵『はらぺこねこばるーん』とも戦うことになります。
 『はらぺこねこばるーん』のユーベルコードは以下の通りです。

『POW:I’m Hungry』
 【食欲】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。

『SPD:I’m Angry』
 【口から刺し貫く棘】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。

『WIZ:I’m Lonely』
 【犠牲になったアリス】の霊を召喚する。これは【武器】や【呪い】で攻撃する能力を持つ。

●プレイング受付
 オープニング公開と同時に受付開始です。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
 ご武運を。
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第1章 ボス戦 『『王翦大将軍』』

POW   :    王翦異界混成軍
レベル×1体の【異世界オブリビオン兵団】を召喚する。[異世界オブリビオン兵団]は【出身世界】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    王翦奇兵用兵術
いま戦っている対象に有効な【ユーベルコードを使う新たなオブリビオン】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    王翦龍神変異軍
召喚したレベル×1体の【オブリビオン軍団】に【龍の角と尾、翼】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。

イラスト:藤科遥市

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神臣・薙人
王翦…許せない…!
被害者を元の姿に戻す術が無いのなら
せめて安らかな眠りを

街に着いた時点から周囲警戒
物音等が聞こえれば即座に臨戦態勢を

王翦の先制攻撃を受けたら
即座にリアライズ・バロックを使用
必ず先制攻撃をして来るのならば
それを利用させて貰いましょう

相手は格上
恐れる気持ちが今の私の力です
王翦と共になるべく多くの
はらぺこねこばるーんを巻き込めるよう
リアライズ・バロックを展開します
召喚されたオブリビオンも同様に

王翦からは一定の距離を保つよう留意
倒れるとしても
リアライズ・バロックで
少しでも体力を削っておきます

貴方が強ければ強いほど
私には恐怖が蓄積される
ねえ
呪いから生まれた怪物に攻撃される気分はどうですか


葛城・時人
殺すのも尊厳を破壊するのも以ての外だ
絶対許さない
アリスのままでも追われず暮らせてたろうに…
必ず仕留める
それが無辜の死者たちへのせめてもの手向けになると信じて

先制攻撃は技能の全てを活用して躱し持ちこたえ
UC白燐大拡散砲を詠唱し特別な命令を
「ククルカン!骸の風船を喰い破れ!」
戦場全体に舞う蟲の暴威で彼らを足止めし倒し王翦にも攻撃

白燐光の治癒もあるし断じて怯まない
「お前は絶対に倒す」
駆け寄る間に白羽蟲笛からもククルカンを呼ぶ
乱舞と攻撃で更に攪乱の間に王翦を長剣で刺し貫く
「来た猟兵は俺だけじゃない…お前は此処で終わりだ」
戯言には耳を貸さず
「問答無用!」
攻撃可能な間は幾度でも大拡散砲も掛け直し戦い続ける


凶月・陸井
殲神封神大戦で此処まで敵に怒りを覚えたのは初めてだ
どんな敵でも、倒す理由に応じて刃は振うつもりだ
「でも、だからこそ、お前は許さない」
その在り方も、その世界の住人達にしたことも
許すことは一つもない

集団敵は【水遁「水獄檻」】で纏めて攻撃
怒りは満ちてるけど、行動は冷静に
俺は此処にいると言わんばかりに派手に攻撃を行うよ
「今解放してやる…閉じろ、水獄檻」

派手に動いてるんだ、王翦は隙をついてくると思う
先制攻撃は瞬間思考力でぎりぎりまで引き付ける
そのまま攻撃してきた所を武器受けで受けきり
零距離射撃で急所を狙う
「王手だ、このクソ野郎」

俺が倒し損ねても大丈夫
「俺だけと思ったか?もっと気を払うべきだったな」



●鉄槌
 積み木の街に、まず三人の猟兵が降り立った。
「殺すのも、尊厳を破壊するのも、以ての外だ。絶対許さない」
 葛城・時人(光望護花・f35294)が、青い瞳に怒りを湛えて呟く。
「王翦……許せない……!」
「……殲神封神大戦で、此処まで敵に怒りを覚えたのは初めてだ」
 神臣・薙人(落花幻夢・f35429)と、凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)の声音もまた、怒気を含んでいた。
「この街の住民のアリスは、アリスのままでも追われず暮らせてたろうに……」
 時人の言葉に宿るのは、悲しみ。
 それから彼は、決意を口にする。
「必ず仕留める」
「ええ、葛城さん」
 薙人が、小さくも力強く頷いた。
(「被害者を元の姿に戻す術が無いのなら、せめて安らかな眠りを」)
 王翦を倒し、オブリビオン化した住民たちに眠りを与えること。それが無辜の死者たちへのせめてもの手向けになるだろうという思いは、時人も薙人も、それに陸井も、同じであった。
「あっ! 猟兵、見~っけ!」
 聞こえた声に、三人は瞬時に振り向く。そこにいたのは、無数のはらぺこねこばるーんたちに囲まれた一体の瑞獣――誰あろう、王翦大将軍であった。
 周囲の物音に特に警戒していた薙人を始め、猟兵たちは素早く臨戦態勢に移る。
「俺はどんな敵でも、倒す理由に応じて刃を振るうつもりだ。でも、だからこそ、お前は許さない」
 ――その在り方も、住民たちにしたことも。許すことは一つもない。
 陸井はまず、ふわふわと浮かぶはらぺこねこばるーんたちを見やる。
「今、解放してやる。……閉じ――」
「陸井、伏せて!」
 ユーベルコードを発動しようとした陸井だが、時人の叫びを聞いて素早くしゃがんだ。一瞬前まで陸井の上半身があった位置を、巨大な泥の拳が通り過ぎていく。
「外しちゃったか~」
 王翦が呟いた。彼女と猟兵たちの間には、新たに召喚された、大きな泥人形のオブリビオンが立っている。
 陸井のユーベルコードよりも、王翦のユーベルコードの方が早く発動する。先制攻撃というのは、そういうことなのだ。
「さーて」
 王翦はぺろりと舌なめずりすると、時人を見た。
「焼き尽くしちゃえ!」
 王翦はさらに、別のオブリビオンを召喚する。それは、ピエロの姿をしていた。
 ピエロは大きく息を吸い込み、口から火炎を時人に吹きかける。
 時人は落ち着いて結界術を行使し、一瞬だけ火炎の到達が阻まれた隙に、後ろに跳躍した。
 使える技能はありったけ使っての、必死の回避である。時人が炎で焼かれたら、彼の体内の白燐蟲、ククルカンまでも危険に晒すことになるのだから。
 王翦は二体のオブリビオンに陸井と時人を任せ、薙人を見やった。
「楽しませてもらおっかな~」
 ぱちん、と王翦が指を鳴らす。すると、ブリキの兵隊たちが現れた。それらにはたちまち、龍の角と尾、翼が生える。
 圧倒的に猟兵側が不利に見えるこの状況において、薙人は、
(「……怖いです」)
 と。そう感じた。
 バロックメイカーである彼が、恐怖心を感じること。それは、呪いの怪物バロックレギオンを召喚するトリガーとなる。
 かくして、ユーベルコード『リアライズ・バロック』が発動し、百体を超える数のバロックレギオンが召喚された。
(「はらぺこねこばるーんが、怖いです」)
 風船が、次々と弾ける。
(「ブリキの兵隊が、怖いです」)
 龍の翼で飛び立っていた兵隊たちが、撃ち落とされていく。
(「泥人形が、ピエロが、王翦が。怖いです、怖いです、怖いです」)
 格上の敵を恐れる気持ちが、今の薙人の力だ。
 バロックレギオンが、王翦や、王翦が召喚したオブリビオンに襲いかかっていく。
「なんだよ、こいつら! 邪魔だよ!」
 王翦に隙ができる。その時、時人と陸井がすかさず動いた。
「ククルカン! 骸の風船を喰い破れ!」
「閉じろ、水獄檻」
 『白燐大拡散砲』と、『水遁「水獄檻」』。二人が発動したのは、それぞれのユーベルコード。
 天の川のごとき白燐蟲の大群と、乱舞する膨大な水の苦無が、王翦を囲むはらぺこねこばるーんの数をさらに減らしていった。白燐蟲と苦無は、泥人形やピエロ、王翦をも襲う。
「貴方が強ければ強いほど、私には恐怖が蓄積される。ねえ、呪いから生まれた怪物に攻撃される気分はどうですか」
「あ~、もう。最悪に決まってるじゃん!」
 薙人のバロックレギオンを、王翦はようやく振り払った。続いて彼女は、ククルカンを体から引っ剥がす。
 それから王翦は、時人と陸井が、自身の配下オブリビオンたちを突破し、接近してくるのを見ることになる。
「絶対に倒す」
「ああ。行こう、時人」
 声を掛け合いながら、二人は王翦へ駆け寄った。薙人は王翦から距離を保ち、見守る。
 走りながら時人は、白羽蟲笛を鳴らした。純白の羽毛と翼持つ蛇の姿をした白燐蟲たちが乱舞し、王翦の視界を奪った。
「くっ!」
 王翦がククルカンに撹乱された、その隙を突いて、時人は長剣を突き出す。鎧の隙間を縫い、肉を貫いた確かな感触が時人の手に伝わった。
「お前は此処で終わりだ」
「ぐっ。……もうすぐ捻り潰される自分たちの心配をしたら?」
「問答無用!」
 長剣を引き抜き、時人は王翦から距離を取った。
「ククルカン!」
 再び、白燐蟲の大群が、地上の天の川となる。白燐蟲は王翦を襲い、放たれる白燐光が仲間たちを癒やす。
「えーいもう……死んでよ!」
 王翦は、最前衛にいる陸井に狙いを定めた。迫る青龍偃月刀を、陸井はぎりぎりまで引き付ける。
 陸井は発勁手袋を嵌めた片手を掲げた。詠唱銀を纏わせた甲が、硬質な音と共に王翦の刃を受け止める。
「王手だ、このクソ野郎」
 陸井は短刀銃の銃口を王翦の額に押しつけ、そのまま引き金を引いた。
 仮面が砕け、王翦は後ろに勢いよく吹き飛ぶ。
「……くっ!」
 王翦がゆっくりと身を起こす。片手で押さえた額からは、鮮血が溢れていた。
「来た猟兵は俺たちだけじゃない……」
「俺たちだけだと思ったか? もっと気を払うべきだったな」
 その言葉に顔を上げた王翦の目に、時人や陸井、薙人とは別の猟兵の姿が映ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

源波・善老斎
此度の惨事は止められなんだか……。
我が拳は復讐の為にあらず。
されど、天下にありて善を行うが道なれば……悪逆なる者よ!
楽浪の民に代わり、この善老斎が退治てくれる!

流石にこの数を各々相手にしてはおれん。
【軽業】を活かして敵の攻撃を躱しつつ、風船の体を【足場】に跳び移って王翦に接近するぞい。
巨大化すれば却って足場が安定する故、助かるわい。
更に召喚を重ねようとも、ある程度距離を詰めること叶わば、敵群ごと奴を撃てようぞ。
この地の民とて、唯々諾々と命を落としたわけではあるまい。
ならば、功を紹ぎて殆うきを断つべし……行善天拳奥義が一、【断殆功紹拳】!

天網恢恢疎にして漏らさず……報いを受けるがよい!



●必罰
「此度の惨事は止められなんだか……」
 頑丈な靴が地面を踏む音が近づく。
 王翦の方へと歩んできたのは、一人の仙人……否、仙猫だ。
 その名も、源波・善老斎(皓老匠・f32800)。
「我が拳は復讐の為にあらず」
 世の危険から民を護ること。それが、彼が修める武術『行善天拳(あんぜんてんけん)』の、始祖より代々受け継がれし教えだ。
「されど、天下にありて善を行うが道なれば……悪逆なる者よ! 楽浪の民に代わり、この善老斎が退治してくれる!」
 言うなり、善老斎は行善天拳の構えをとる。
「あっしが見たことのない武術だね~……でも、油断はしないもんね!」
 立ち上がり、体勢を整えた王翦が、ユーベルコードによって無数のトランプ兵たちを召喚する。
 だが、善老斎は、トランプ兵が繰り出す槍や弓矢の攻撃を、身軽な動きで回避してみせた。
 軽業。
 危険を伴う動作を、身軽に演じてみせることを指す言葉だ。
 危険というものを熟知している善老斎だからこそ可能な回避行動である。
 さらに善老斎は、王翦の周囲に浮遊するはらぺこねこばるーんの頭上に飛び乗った。
『Ouch!』
『Meat……』
『……Eat!』
 はらぺこねこばるーんが、ユーベルコードで巨大化する。しかし、
「助かるわい」
 足場が安定し、善老斎にはかえって好都合であった。
 大きくなった風船の頭上を飛び移り、善老斎は王翦との距離を詰めていく。
「この地の民とて、唯々諾々と命を落としたわけではあるまい。ならば、功を紹ぎて殆うきを断つべし」
 軽やかな身のこなしで、善老斎は王翦の眼前に降り立った。
「……行善天拳奥義が一、断殆功紹拳(だんたいこうしょうけん)!」
 それは、自身の立つ大地に流れた血潮から気を集め、技を繰り出すユーベルコードだ。
 住民たちが流した血が、受けた傷が、失われた命が。全て、善老斎の力となる。
「天網恢々疎にして漏らさず……報いを受けるがよい!」
「う……うわぁーっ!!」
 強大なる気功拳が、王翦目掛けて放たれた。トランプ兵やはらぺこねこばるーんごと、全て、『気』に呑み込まれてゆく。
 後には、何も残らなかった。

 ハッピー・エンドは泡と消え。
 それでも、猟兵は歩み続ける。
 戦いが終わる、その時まで。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月21日


挿絵イラスト