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銀河帝国攻略戦⑰~苦痛に叫ぶ精神破壊兵器

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●『アゴニ―フェイス』を破壊せよ!
 難攻不落の帝国大要塞「エンペラーズマインド」を突破した『解放軍』は、帝国旗艦『インペリウム』を目指し快進撃を続ける。
 銀河帝国攻略戦はさらに新たな展開へと入る。

 グリモアベースにて。
「皆、力を貸してほしいの」
 グリモア猟兵であるセレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)は猟兵達へと戦争の参加を呼び掛ける。
 彼女が戦力を求めている戦場は黒騎士アンヘル配下の『アゴニーフェイス』艦隊との戦いだ。

 遥か昔の戦いでは、捕らえたサイキッカーの脳を『弾薬』として使い潰す精神破壊兵器『アゴニーフェイス』を搭載し、『伝説の解放軍』を苦しめたと言われている。
 精神破壊兵器『アゴニーフェイス』は専用カートリッジ(特殊加工したサイキッカーの脳)を入れて作動させることで、強大な『テレパシーの悲鳴』が放たれ、受けた艦の人間達の精神を破壊してしまう。
「『アゴニーフェイス』の外観は、『苦痛に喘ぐ人間の顔のような形をした金属の塊』よ」
 それらに、通常の戦闘力はない。
 その為、『アゴニーフェイス』を中心とした戦団を組み、『アゴニーフェイス』で無力化した敵を撃破するのが、『アゴニーフェイス』艦隊の必勝の戦法となっている。
「解放軍の艦隊に、『アゴニーフェイス』の対抗手段は皆無よ」
 この為、このままだと解放軍は確実に撃破されてしまう。
 実際、伝説の解放軍も凄まじい犠牲を強いられたと伝えられている。
 サイキッカーの脳という攻撃回数制限がある為、解放軍の艦隊が全滅する事はないが、放っておけば、甚大な被害が出ることは間違いない。
「皆には、この『アゴニーフェイス』艦隊が、スペースシップワールドの艦隊を射程に収める前に急襲し、精神破壊兵器『アゴニーフェイス』を撃破してほしいの」

 『アゴニーフェイス』艦隊は、精神破壊兵器『アゴニーフェイス』を中心に『醜き嫉妬の生命体』の集団が配備されている。
「艦隊という名ではあるけれど、戦艦などがあるわけではないわ」
 『アゴニーフェイス』の攻撃で敵を無力化するので、最低限の護衛と残敵掃討のための戦力以外は、隠密性が重視された結果のようだ。
 猟兵の襲撃を受けた帝国軍は、猟兵に向けて『アゴニーフェイス』を発射する。
「その精神破壊攻撃は、戦う皆……猟兵にも効果を及ぼしてしまうわ」
 その効果は『理性を失わせ、その姿を強制的に真の姿とする』ものだ。
 『アゴニーフェイス』の破壊効果を、猟兵の生存本能が上回ったという事なのだろう。
 その破壊効果はこの兵器を破壊するか、戦場から撤退するまで続く。
 また、真の姿が通常の姿から大きく外れていればいるほど、より強力な戦闘力を発揮する事ができるようだ。

「今回は、宇宙空間での戦いになりそうね」
 宇宙服、宇宙バイクは持たぬ者は貸出OKだし、誰かに乗せてもらうスタンスで協力し合うこともできる。
 まず、巨大な精神破壊兵器『アゴニーフェイス』強襲するが、その際、醜き嫉妬の生命体どもが抵抗してくるものと思われる。
 ほぼ間違いなく、『アゴニ―フェイス』発射は止められないだろう。
 自身の真の姿となって戦い、『アゴニ―フェイス』を破壊してから元の姿に戻り、敵を掃討。
 あるいは、完全に敵を相当してから精神破壊兵器を破壊する……といった展開が予想される。
「あとは、皆次第よ」
 どうあれ、この『アゴニーフェイス』艦隊の撃破を。
 セレインは猟兵達の武運を祈り、彼らを戦場へと送り出すのである。


なちゅい
 マスターのなちゅいです。
 こちらでは、『アゴニーフェイス』艦隊の撃破を願います。

 現状、戦争シナリオは1日経過or10名の参加確認を目途に執筆を開始します。
 そこから先は間に合う範囲で受け付けます。
 イレギュラーがありましたら、マイページorツイッターで告知します。

 それでは、よろしくお願いいたします。

●こちらのシナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦 『醜き嫉妬の生命体』

POW   :    妬心の暴虐
【対象の優れた部位を狙う触手】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    精巧贋物
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【喉から手が出るほど欲しい他者の所持品】を作った場合のみ極めて精巧になる。
WIZ   :    縋る腕
【醜い羨望】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【粘着性の高いぶよぶよした黒い塊】から、高命中力の【対象の所持品を奪おうとする触手】を飛ばす。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

死之宮・謡
ホウホウ、中々非人道的で面白そうなものを考えるなぁ。猟兵の生存本能は矢張凄いな…だからこそ私も好き勝手暴れられるんだがねぇ?
折角真の姿を解放してくれるんだ先に周りの連中を鏖殺するかな…いや、有り難い、真の姿で暴れられることはそんなにないからね?
「呪詛」を籠めて「怪力」を使って「二回攻撃」でバラバラに斬り刻むかな…多少の傷は気にしない、其れで遠慮しちゃ詰まらないからね。
さて、飛ぶか…【死を招く翼】展開。絶対これ殺傷目的で使われる回数より飛行目的で使われることの方が多いよね…殺し方が面倒だしねぇ?


ジェット・ラトリオック
真の姿…ああ、不快だ。非常に不快だが
それでも、やるしか無いのだろう

「黒玉の蛸」その二つ名、見せてやろうとも。
【呪物:精霊の苗床】を使用、高速移動で接近しつつ、触手を打ち放ち、薙ぎ払う。或いは敵内部へと触手を侵入させて、敵のコアだろうと模造品だろうと根こそぎ奪っていこう。真の姿を開放している今なら、いつも以上に触手を扱えそうだ。

――ああ、醜い。
四本脚の黒い蛸。
ただ鉄兜だけが人間性を保ってくれる。
少なくとも、俺はソレを信じている。信じていなければ、きっと俺は――

早く、早く。兵器を破壊させてくれ。
その後で、お前達をまともに殺してやる。
だから、早く、退け。


フィン・スターニス
帝国は本当にろくでもない兵器を作りますね
一つ残らず破壊をしましょう。
この様な物、残してはいけないです

真の姿になり、理性を失ったなら、
私の作られた目的、災魔の討伐を重視して行動

薙刀でのなぎ払いと格闘。流星魔鎚の投擲を使用し、攻撃を仕掛け、
二回攻撃や鎧無視攻撃、吹き飛ばし等で敵の体制を崩す事を重視

攻撃を行いながら、空中戦と周囲の地形を利用しながら移動し、
自身を中心に半径22m以内に
より多くの敵を収めた時、
災い蝕む黒の闇を発動させましょう
封じられる時間は僅かですが、
その隙を逃す人達がいるのでしょうか?

敵からの攻撃は、
視界内なら動きを見切り回避優先し、
視界外は第六感で感じたらカウンターで反撃です


張・小龍
「なるほど。これは喰らえば正気が保てなくなるのも道理ですね」
「ですがまあ、派手に暴れるのには都合がよろしい様です。我が真なる姿をお見せしましょう」

ボクの真の姿は白銀の鱗に漆黒の角を持った巨大な東洋の竜です
ユーベルコードの如竜翔天もあるので、敵陣深くでアゴニーフェイスを喰らえば、その場で周囲をなぎ倒して見せましょう
誰か、宇宙バイクの乗り手で敵陣に切り込む人はいらっしゃいませんか?
便乗させていただきたいです。突入は技能残像で補助しますよ!


真の姿となった後は、如竜翔天で翔け回りながら爪牙尾を使って周囲を技能なぎ払いと範囲攻撃で吹き飛ばします
日頃は抑えている竜身の本能のままに敵陣を蹂躙しましょう


一郷・亞衿
過去に倒した敵から呪われたりしてる関係で“無数の呪詛・怪異を身に宿した状態”って感じの身でして。
真の姿を利用する時は上手く調整して特定の怪異の姿に変身したりするんだけど……無理やり解放させられるとなると制御し切れる自信は無い、かな。全身から呪詛やら怪物の群れやらを漏出させる姿を見られたくないし何より危ないから、出来れば味方が傍にいない場所で戦いたい所。

アゴニーフェイス破壊後は『イングロリアス・バスターズ』を使用。犠牲になったサイキッカーの人々の怨念と共に戦おう。
技の性質上装備品を取られると物凄く困るけど、もし触手が飛んで来たら『ナイトクローラー』でカメラのフラッシュを浴びせて消せば大丈夫かな?



●精神破壊兵器『アゴニーフェイス』
 宇宙服に着替えるなどして、発艦準備を整える猟兵達。
 すでに、向かう宙域には『アゴニーフェイス』艦隊が展開している。
 とはいえ、周囲に不定形の生命体が蠢くという集団は、艦隊と言っていいものかどうか……。
 それらが守っているのは、苦痛に喘ぐ人間の顔の形をした金属のオブジェ。
 それこそが、『アゴニーフェイス』。
 このスペースシップワールドにおける遥か昔の戦いにおいて、サイキッカー達の脳を『弾薬』として使い潰したと言われる恐ろしい精神破壊兵器だ。
「ホウホウ、中々非人道的で面白そうなものを考えるなぁ」
 極端に白い肌を持つ死之宮・謡(狂い果てし王・情緒不安定の狂戦士・f13193)は、素直な感想を口にする。
「帝国は本当にろくでもない兵器を作りますね」
 両目を大きな眼帯で隠すフィン・スターニス(七彩龍の巫女・f00208)が悪態づく。
 ――この様な物、残してはいけないです
 一つ残らず破壊を。
 フィンは仲間と共に、宇宙空間へと飛び出していくのだった。

●真の姿に……
 猟兵達の接近に気づいた『アゴニーフェイス』艦隊。
 中央にあるその金属の顔は大きく口を上げ、宙域へと不協和音を響かせ始めた。
 アゴニーフェイスは聞く者全ての精神を惑わし、破壊してしまう。
 ただ、それは一般人……『解放軍』の所属員らの話。
 猟兵達にとっては、別の作用を及ぼすこととなる。
「なるほど。これは喰らえば、正気が保てなくなるのも道理ですね」
 しばし、その不快な音に耐えていたドラゴニアンの少年、張・小龍(飛竜子・f03926)は、自らの姿が変化していくことに気づく。
 派手に暴れるのならば、これは小龍にとって都合がいい。
「我が真なる姿をお見せしましょう」
 巨大化していく小龍は真の姿に……白銀の鱗と漆黒の角を持つ東洋の竜へと変貌する。
「猟兵の生存本能は矢張凄いな」
 謡もまた、死を振りまくダンピールとしての本性を露わにしていく。
「……だからこそ、私も好き勝手暴れられるんだがねぇ?」
 狂った精神、歪んだ心。
 口元を歪ませ、彼女は敵陣へと飛び込む。

 ただ、真の姿で戦うことを良しとしない者も。
「真の姿……ああ、不快だ」
 それでもやるしかないと、ジェット・ラトリオック(黒玉の蛸・f01121)は諦観の念も抱いて。
「『黒玉の蛸』。その二つ名、見せてやろうとも」
 不協和音による変化を受け入れ、彼はその肌をも黒く染めていく。
 同じく、マスクで口元を隠す一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)も、この状況を是とはしていない。
 過去、倒した敵から呪われている関係もあり、その体は『無数の呪詛・怪異を身に宿した状態』なのだ。
「上手く調整しないと……」
 変化してしまうのであれば、特定の怪異の姿に。
 亞衿はそう意識するが、今回は強制的に変化させられるような状況。
 自制を心掛けながらも、彼女は抑えられぬ力を自らの裡に感じてしまうのだった。

 その猟兵達目掛け、近づいてくるのは敵艦隊の構成員、『醜き嫉妬の生命体』。
 邪なる感情が膨れ上がり、具現化してしまったオブリビオンだ。
 残念ながら、周囲に宇宙バイクの使い手がいなかったこともあり、小龍はそれらの群れに向かって自らの体で天を……宙を翔けていく。
 残像を纏う彼は自らの尾で周囲を薙ぎ払う。
 さらに、向かい来る生命体を小龍は爪で引き裂き、本能に任せて鋭い牙で食らいついていった。
 前方へと率先して向かうメンバーがいる一方、亞衿はできるだけ仲間から離れる。
 それでも、近づいてくる『醜き嫉妬の生命体』の群れの一部へ、彼女は自らの体から漏れ出す呪詛や怪物群を放出していく。
 そんな姿を仲間達に見られたくはないし、何より命の危険にすら晒してしまう。……だから。
 亞衿は宇宙デブリで身を隠すようにして、襲い来る生命体をメインに相手取っていく。
 少し離れ、真の姿をとったジェットは4本足の黒い蛸の姿となり果てていた。
 ――ああ、醜い。
 それでも、頭に装着したバケツをひっくり返したような鉄兜だけが、彼の人間性を保ってくれる。
(「少なくとも、俺はソレを信じている。信じていなければ、きっと俺は――」)
 そんな彼へ、空気を読むことすらしない醜き嫉妬の生命体どもが揺らめき、近づいてくる。
 すると、ジェットは素早くそいつらへと接敵し、触手を射出して薙ぎ払っていく。
 例え、どんなに皆が羨む模造品を敵生命体が作ろうとも、ジェットは相手のコアごと触手で根こそぎ奪いつくしてしまう。
「いつも以上に触手が扱える」
 先端にまで神経が行き届いており、自らの意のままに動いてくれる。
 そんな実感を抱き、ジェットは敵生命体を次々に消し飛ばしていくのだった。

 真の姿をさらす謡は敵陣に飛び込む。
「……いや、有り難い。真の姿で暴れられることはそんなにないからね?」
 アゴニーフェイスの周りにいる邪魔な敵生命体を鏖殺すべく、彼女は『双葬刀 艶桜』を手に呪詛を込めて相手を切り刻んでいく。
 当然ながら、敵生命体も触手を放って攻撃を仕掛けてくる。
 それによって彼女は自らの腕や触手を傷つけられてしまうが、全く気にすることなく。
「其れで遠慮しちゃ詰まらないからね」
 力に任せて謡はそいつの体を切り裂き、宇宙のチリと化していった。
「…………」
 一方で、フィンは理性を失い、対災魔を想定して作られた戦闘用機械人形としての力を発揮する。
 元々口数の少ないフィンだが、完全に黙した彼女は薙刀【白霧】で群がる敵を蹴散らしていく。
 時に蹴りや体当たりを駆使しながらも、フィンは伸びてきた粘着質な黒い塊を直感で避け、持ち替えた『流星魔鎚』を伸ばしてその敵生命体を破裂させていった。

●再び、その力を裡に秘めて
 真の姿を発揮した猟兵達の前に、数で群がる有象無象のオブリビオンなど相手になるはずもない。
 限りなく広がる宇宙空間を駆け巡る小龍が吠える。
 日頃抑えている竜身の本能のまま、次々に戦場の『醜き嫉妬の生命体』どもを小龍は吹き飛ばしていく。
「…………」
 フィンもまたミレナリィドールの力をもって、敵を蹂躙していた。
 周囲のデブリなどを利用しつつ、移動していた彼女は敵が集まってくるのを確認して。
「第一から第七まで、全封印解除」
 フィンはそこで、ようやく声を出す。
「黒の魔力は、災いが放つ昏き光を蝕む闇となる」
 放たれる黒い闇。それは敵生命体の動きを一時的に止めてしまう。
 封じることができる時間はわずか3分弱。
 ただ、フィンもその隙を仲間達が逃すはずもないと考える。
「さて、飛ぶか……」
 そこで、4枚の血の翼を広げた謡が飛び、アゴニーフェイスへと近づいていく。
(「早く、早く。兵器を破壊させてくれ」)
 ジェットは醜き嫉妬の生命体以上に、己の体の不快さと戦う。
 倒すべき対象など、もはや二の次。今はこの忌まわしい感触から一刻も早く逃れたいとすら考える。
(「その後で、お前達をまともに殺してやる。だから、早く、退け」)
 そんなジェットの想いに応えたわけではないだろうが、謡は巨大な人間の顔をした『アゴニーフェイス』を見下ろして。
「恐怖トハ尊クモ愚カナル心也」
 謡はふと、そのユーベルコードを殺傷目的で使うよりも、ただ飛ぶ目的で使う方が多いと脳裏に過ぎらせて。
「……殺し方が面倒だしねぇ?」
 一言呟いた彼女は前方へと血の羽を飛ばし、精神破壊兵器へと浴びせかけていく。
 突き刺さった羽根から亀裂が入り、破壊兵器は大きな音を立てて崩壊を始める。
 それもまた、オブリビオンだったのだろうか。
 瓦解していく中、少しずつその姿を消し去っていった。

 アゴニーフェイスが破壊したことでこの場に響いていた不協和音も止まり、猟兵達は元の姿を取り戻す。
 素顔を鉄兜で隠したままのジェットは戦場宙域を高速で移動し、伸ばす触手を蠢く生命体に向けて薙ぎ払っていく。
 先程に比べれば、細部まで触手を操ることはできない。
 それでも、ジェットは自らの人間性を強く自覚し、嫉妬の生命体の体を触手で貫き、霧散させていった。
 亞衿もまた元の姿に戻ったことで、安堵の表情を浮かべて詠唱を始める。
「因果応報だ。お前が縊り殺した奴らの怒りを知れ……」
 周囲へと現れたのは、『醜き嫉妬の生命体』に怨み持つ犠牲となったサイキッカー達の成れの果てだ。
 そこで、敵が醜い羨望の感情を植え付けようとしてきたことに、亞衿は気づく。
「装備品をとられるわけには……」
 素早く伸びてくる黒い塊。
 怨念を抱く亡霊達が上げる怨嗟の声で力を得た亞衿は、『真実のカメラ』のフラッシュを浴びせて残る敵生命体を消し去っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月15日


挿絵イラスト