殲神封神大戦⑦〜その命、尽きて尚
「命が尽きるまで仕える……というのはよく聞く話ですが、命尽きて尚心から仕えるというのはなかなか聞かない話ですよね。大抵は、命が尽きた時点で心を失いますから」
ヒース・アーベル(胡散臭い掃除屋・f35538)は集まった猟兵たちを前に、そう語った。
「さて、戦争の時間です。仙界の紫霄宫へと通ずる人界の南蛮門から、僵尸化オブリビオン『明道参式』の大軍が押し寄せてきています。彼女たちは、古の仙人が作り出した労働代行用の人型宝貝なのですが、既に二度命を失っています。ですが、身体のどこかに貼られた封魂符のおかげで蘇り、今では恐るべき筋力と仙術耐性で、人界を攻め入ろうとしています」
このままでは、人界が滅茶苦茶になってしまう。つまり、猟兵である自分たちは南蛮門で彼女たちの侵攻を止めろ、と言いたいのだろう。しかし、彼女たちは既に二度死んで復活している。どう対処すれば良いのだろうか。
「倒す方法は簡単です。封魂符を剥がすか破る。これだけです」
確かに簡単だ。では、その封魂符はどこに貼られているのだろうか。猟兵たちはヒースに尋ねるが、彼は笑顔で「さぁ?」と答えるだけだった。
「どこに貼られているんでしょうかね? 予知を見た限りですと、各個体によって様々なようで……頑張って探し当ててください。あ、セクハラは禁止ですよ? まだ幼い猟兵も居ますからね。コンプライアンスは守ってください」
このグリモア猟兵、無茶なことを言う……だが、集まった猟兵たちの中には、幼い者がいるのも確かだ。大人たちはヒースの言葉を胸に刻んだ。
「彼女たちは主人の命令を粛々と熟す者たちです。遅れを取らぬようお気をつけて。それでは、いってらっしゃい」
ヒースはひらひらと手を振りながら、戦場へと向かう猟兵たちを見送った。
萩野 千鳥
はじめまして、こんにちは、こんばんは。明けましておめでとうございます、萩野千鳥です。
早速ですが簡単に説明致します。
『第一章:集団戦』
南蛮門からやってくる僵尸化オブリビオン『明道参式』との戦闘です。彼女たちの身体のどこかに、封魂符がありますので、それを剥がすか破るかして倒してください。
『プレイングボーナスについて』
「敵の封魂符を剥がす」です。
『他』
アドリブ、共闘不可の場合は、その旨をお伝えください。(例:ア×、共×、等)
こちらは戦争シナリオです。できるだけスピード完結を目指しているので、プレイング〆切は早めです。必要であれば、サポートも多めに採用します。
どうぞ最後まで、よろしくお願い致します!
第1章 集団戦
『明道参式』
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POW : 明道は滅びません、命令を完遂するまで現れます
他者からの命令を承諾すると【「出現する敵の数×1体」の明道参式の増援】が出現し、命令の完遂か24時間後まで全技能が「100レベル」になる。
SPD : 明道は進みますどこまでも、命令を遂行するまでは
非戦闘行為に没頭している間、自身の【主人の命令を遂行するために必要な行動】が【成功するまで専念し続け】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
WIZ : 明道は道具を選びません、万全に準備しています
自身の【主人の命令を完遂するために、用意した道具】を【命令を果たすために必要な機能を持つ宝貝】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
イラスト:Daifuku
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
禍神塚・鏡吾
アドリブ連携歓迎
技能:結界術、時間稼ぎ、地形破壊、念動力、拠点防御、範囲攻撃、だまし討ち
技能を駆使してバリケードを作り上げます
これで止められるとは思いませんが、「非戦闘行為に没頭する」事を中断して貰う事が目的です
バリケードの向こうから色々質問します
「貴女達はなんのために戦うのですか?」
「貴女達の主人とは何者ですか?」
最後に範囲攻撃化したUCを放ちつつ
「貴女の封魂符はどこですか?」
符の場所を教えて貰ったら、電脳魔術で矢印型のマーカーを作って符の位置に表示します
他の猟兵と情報を共有し、他の人が戦いやすくしましょう
答えなければ……恐らく照魔鏡のダメージが有効打になってくれるでしょう
禍神塚・鏡吾(魔法の鏡・f04789)は戦場に着くや否や、動きやすいように邪魔な岩等を壊し念動力で積み上げ、結界術を展開して補強し簡易的なバリケードを作り出した。当然、明道参式たちがそれを見逃すはずもない。鏡吾のバリケードを壊そうと、彼女たちは集まってくる。そんな明道参式たちに向かって、鏡吾はバリケード越しに質問する。
「貴女たちは、なんのために戦うのですか?」
「――私たちに主人のためです」
鏡吾の質問が聞こえた明道参式たちは、彼の質問に対して律儀に回答する。
「そうですか。では、貴女たちの主人とは何者ですか?」
「――貴方に言う必要はありません」
「おや、残念」
今知らずとも、この先戦争が好転すれば、自ずと主人も分かるだろう。鏡吾は特に残念がることもなく、一歩後ろへと退く。
(――そろそろバリケードが壊れる頃か)
ある明道参式が思い切りバリケードを殴る。すると鏡吾の予想通り、ガラガラと音を立てて崩れていった。即座に、鏡吾は自分自身でもある鏡を掲げて【照魔鏡】を発動する。鏡から眩い光が放たれると、彼は明道参式たちに尋ねた。
「貴女の封魂符はどこですか?」
光を浴びた明道参式たちは、各々ぼそり、ぼそりと自分の身に貼られた封魂符の位置を口にする。封魂符の場所を聞くと、鏡吾はすぐさま電脳魔術で矢印型のマーカーを作り、正確にその位置が分かるように表示した。
「これで、戦いやすくなりましたね」
他の猟兵たちに情報を共有すると、彼らは一気に明道参式たちに攻撃を仕掛けた。
大成功
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水鏡・怜悧
詠唱:改変・省略可
人格:ロキ
宝貝でつくったロボット……興味深いですね。分解したいところですが、戦争中ですので撃破を優先しましょうか。
札にマーカーを付けて頂いたのですね。ありがたく活用させていただきます。
土属性の触手に地中を進ませます。不意打ちで足元から触手を伸ばし、攻めにくい足首あたりにある札を狙います
敵の攻撃も宝貝……なんとも興味深い、いえ厄介な。残った触手を重力属性にし、地面へ磔にします。札が剥がれればそのまま押しつぶせますしね。攻撃力強化以外なら、札を剥がすまでは耐えられるでしょう。攻撃力強化の宝貝は亜空間からケルベロスを呼び出して盾にしましょう。攻撃を防いだら搭乗せず亜空間に戻します
(宝貝でつくったロボット……興味深いですね)
水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)の内のロキは、明道参式を分解したい気持ちを抑えながら彼女たちに対峙する。先程、別の猟兵が封魂符の場所をマーキングしていた。そのおかげで、各明道参式が封魂符を貼っている位置によって、適切に処理できる。
(ありがたく活用させて頂きましょう)
ロキは銃型魔導兵器-オムニバスを土属性に設定し、【触手式魔導兵器-シンフォニア】を発動する。
「触手ちゃんはこういうことも出来るんですよ?」
そう言うと、土属性の触手を放ち、触手を地中へと潜り込ませる。明道参式たちの中でも、封魂符を足首に貼っている者たちを狙うのだ。
「……っ!? 何、を――」
明道参式たちは足首を触手によって掴まれ、容赦なく封魂符を剥がされ、破られる。封魂符を剥がされた明道参式たちは急に動きを止め、一人、また一人と倒れていく。この調子で封魂符を剥がしていきたいが、明道参式たちも黙ってやられているばかりではない。
「貴方を排除します」
触手を操るロキに気づいた明道参式たちは、各自持っていた道具を宝貝へと変化させる。それにより、持っていた道具は、それぞれ射程が伸びたり攻撃力が上がったりした。
「……なんとも興味深い、いえ厄介な」
ロキはすかさず残った触手を重力属性にして、明道参式たちの身動きが取れないように地面へと磔にする。とはいえ、全て磔にできるわけではない。一部の明道参式がロキを狙って攻撃を開始する。だが、ロキは亜空間から暴食の王『ケルベロス』を呼び出し、盾にした。
「――っ、」
「遅いですよ」
そう言うと、重力属性の触手が彼女たちを襲う。ロキはケルベロスを亜空間へと戻すと、倒れる彼女たちの封魂符を剥がしていった。
大成功
🔵🔵🔵
蛇塚・レモン
言動アドリブ◎
……二度も殺された挙げ句に手駒に使われるなんて
三皇『神農兀突骨』……絶対に許せないっ!
封魂符を剥がすか破れば動きが止まるって事は……
それってつまり焼失もアリだよねっ!
そして集団戦に適したUCといえば……出番だよ、ライム!
『私、ユーベルコードじゃなくて一緒に並んで戦いたかったのだけど?』
それはまた別の機会でねっ!
半径117mの地面を炎に変えて敵をまるごと焼き尽くす!
というか敵もサイボーグっぽいし宝貝も無機物が多いはず
全部を裁きの神火にして焼き尽くすまで追尾させるよ
あたいたちが冥土に送ってあげるっ!
煌々と赫く燃ゆ焔の神楽舞に魅入られれば最期
封魂符ごと総てを焼却するまで止まらない……!
「……二度も殺された挙げ句に手駒に使われるなんて、三皇『神農兀突骨』……絶対に許せないっ!」
明道参式たちを前にした蛇塚・レモン(白き蛇神憑きの金色巫女・f05152)は、彼女たちのために憤慨した。元々そういう気質であった可能性もあるが、封魂符で無理矢理生かされ働かせているなんてあんまりだ。
(封魂符を剥がすか破れば動きが止まる、ってことは……それってつまり焼失もアリだよねっ!)
よくよく観察してみると、明道参式たちは元々サイボーグだったように見える。そういえば、古の仙人が作った人形宝貝だとかなんだとか言っていた気がする。ならば、解決方法はある。レモンは持っていた勾玉に語りかけた。
「出番だよ、ライム!」
『私、ユーベルコードじゃなくて、一緒に並んで戦いたかったのだけど?』
「それはまた別の機会でねっ!」
『仕方ないなぁ……いくよ?』
「うん!」
「『憑装(ソウルユニゾン)! 蛇塚ホムラオロチ神楽!』」
二人分の声が重なると思うと、明道参式たちが裁きの神火となって、自身に貼られていた封魂符を燃やす。とはいえ、明道参式たちの一部は燃えた者たちとは違い神火となることなく燃えずに残る。どうやら、その辺りの線引きは曖昧だったらしい。彼女たちは道具を宝貝へと変化させ、応戦しようとする。
「でも、問題ないよっ! あたいたちが冥土に送ってあげるっ!」
裁きの神火が、まだ燃えていない明道参式たちを襲う。
「――っ!!」
「煌々と赫く燃ゆ焔の神楽舞に魅入られれば最期、封魂符ごと総てを焼却するまで止まらない……!」
レモンの言う通り、神火は燃え移り封魂符ごと焼き払ってしまう。あと少しだ。猟兵たちは残った明道参式たちを倒すべく、気合いを入れ直した。
大成功
🔵🔵🔵
被検体番号・四六九三(サポート)
おいらはシロクマ!
ここに悪いやつがいるって聞いてやってきた!
とりあえず全部潰せば良いんでしょ?
おいら難しい事とかほーりつ?とかはわからんから全部倒すぞ!
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「おいら難しい事とかほーりつ? とかはわからんから全部倒すぞ!」
キリッとした目つきでそう言うのは、被検体番号・四六九三(やべータイプの白き森の蛮族・f36037)だった。四六九三はバトルアックスを持つと、明道参式たちに突っ込むように攻撃する。
「その攻撃は効きません」
「うわっ! うーん、そうみたいだな」
普通に攻撃するだけでは、明道参式たちに効果は無いようだ。それを見かねた他の猟兵が、「封魂符を狙え」と四六九三に耳打ちする。四六九三はよくよく明道参式たちを観察すると、分かりやすくマーキングされた紙のような物が貼られていた。
(あれか?)
試しにバトルアックスでその紙を破る。すると、その紙を破られた明道参式は動きを止め、その場にばたりと倒れた。
(なるほど。あれが封魂符かー)
四六九三は納得すると、マーキングされた封魂符を破っていく。
「これで最後!」
最後の一人にバトルアックスを振るう。彼女は抵抗する間もなく、封魂符を破られてばたりと倒れた。
こうして、猟兵たちは南蛮門からやって来た明道参式たちを、一人残らず無力化したのだった。
成功
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