殲神封神大戦⑦〜僵尸曼柁茄大進撃
●マンドラゴラで僵尸です(ややこしい)
「みんな、南蛮門へ至る道が開いたわ。早速今回はそこへ行ってもらいたいの」
いつものように、集まった猟兵達を前にアヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)が早速ブリーフィングを始める。
南蛮門……それは古の仙界・紫霄宫へと通ずる門であり、今回の戦争を引き起こした張本人である大賢良師『張角』が待ち受けている事から、必ず攻め落とさなければならない最重要ポイントである。
「本来は不定期に現れる幽玄の門なんだけど……今は何らかの大いなる力によって固定されていて、人界にオブリビオンを送り込むと同時に、自然の精気を吸い続けているそうよ」
そしてアヤカが言うには、このオブリビオンは僵尸化しているのだとか。
二度殺害する事によって生み出されたこのオブリビオン軍団は、恐るべき筋力と仙術耐性を持っており、そう易々と倒せるほど甘い相手ではないらしい。
一体どんなオブリビオンが僵尸化しているのだろうか?
「ええと……みんなはマンドラゴラって聞いた事はあるかしら? 引っこ抜いたら『ぎゃおー』って叫ぶ奴。それがわたしの見た僵尸化オブリビオンなんだけど……」
と、アヤカは足元に置いてあったスケッチブックを開き、予知で見て描いたと思しきオブリビオンの絵を猟兵達に見せる。
それはゆるキャラのような外見をした黄色い大根みたいな……って、なんすかこれ?
これが敵?
「ホントにこんな姿だったのよ!? この絵を見ても信じられないかもしれないけど!」
曰く、その名は『曼柁茄』と言う封神武侠界版のマンドラゴラらしい。
それが僵尸化とは地味に厄介な予感……で、あろうか?
何せ、あんな見た目でもれっきとしたオブリビオンなのだから。
「でもね、僵尸化オブリビオンには弱点もあるわ。それは『身体のどこかに貼られた封魂符を剥がされると、途端に元の死体に戻る』の」
その封魂符は簡単には剥がれないようになっているとの事だそうだが、どうにかして剥がしてしまうなりすれば、奴らはその場にコロンと転がって物言わぬマンドラゴラになるようだ。
ただし、攻撃しようと接近すると強化された戦闘力や発狂ボイスで迎え撃ってくるので、その辺りを何とかしつつ封魂符を剥がす必要がある事を忘れてはいけない。
「相手は可愛らしい見た目をしてるけど、油断したら痛い目を見る事になるから十分に気を付けてね。それじゃ、行ってらっしゃい!」
NS
はいどうも、NS(えぬえす)でございます。
お正月も終わり、皆さんもそろそろ本格始動の時期でしょうか。
戦争二本目をお送りします、今回もどうぞよろしくお願いします。
●目的
南蛮門から現れた僵尸化曼柁茄軍団を倒す。
今回は戦争シナリオにつき、一章(集団戦)のみの構成となっております。
プレイングボーナスは『敵の封魂符を剥がす』です。
封魂符は曼柁茄の体のどこかに張り付けられています。
見た目的にも見つけやすいと思われますが、簡単には剥がれないようになっているらしく、敵の抵抗もあって多少の工夫が必要になる……かもしれません。
●ご注意
本シナリオは登場する敵の関係上、コミカル寄りになるかと思われます。
その辺りをご了承の上でご参加下さい。
今回は戦争シナリオにつき、なる早で完結を目標としております。
そのため、リプレイは出来るだけ早めにお返し出来ればと思います。
また、クリアに必要な人数が集まり次第プレイング受付を締め切る方針です。
その場合はタグに『プレイング受付締め切り』と入れるので、ご確認下さい。
万一シナリオの参加人数が多く、NSのキャパシティを超えそうな場合は不採用も出る事を予めご了承下さい。
それでは、南蛮門から出てきた曼柁茄を駆除して下さい。
第1章 集団戦
『曼柁茄』
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POW : 植栽形態
全身を【地中に埋め植栽形態】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : 猛毒の道草
戦闘中に食べた【自身や仲間の体】の量と質に応じて【対象は猛毒に侵され、麻酔・鎮痛効果により】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ : 発狂絶叫
近接範囲内の全員を【発狂状態】にする【パニックボイス】を放ち、命中した敵にダメージと麻痺、味方に隠密効果を与える。
イラスト:リタ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●幽玄の門からこんにちは
「ひゃっはー、なんかよくわかんないけど復活したぞー!」
「自然の精気うめー!」
「ぼくたちは無敵だぞー! ぎゃおー!」
南蛮門より少し離れた場所に、僵尸化曼柁茄軍団が騒いでいる様子があった。
自分達にも何が起きたのかよく分かっていない様子だが、曼柁茄はそう言う連中なので仕方ない。
そして奴らの体には封魂符が貼り付けられており、これをなんとかしない事には討伐は困難だ。
さあ、強化された戦闘力と発狂ボイスに気を付けつつ曼柁茄軍団をやっつけよう!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
これはまた可愛いですねぇ。
とは言え、何とかしませんと。
『FAS』を使用し飛行、『FMS』のバリアと[結界術]による『遮音結界』を展開すれば、攻撃は或る程度防げますぅ。
そして【征境】を発動、『領域』を形成しますねぇ。
『領域』内の『情報』は全て入手出来ますから、『封魂符』の位置も『植栽形態』で地中に潜った場合の配置も把握可能ですぅ。
加えて、周囲の『地面』を操作し『符』を狙える状態にすることも出来ますねぇ。
後は『符』に狙いを定め、『FTS』で回収するなり『FDS』の[爆撃]で焼くなりすれば良いでしょう。
ところで、マンドラゴラには薬効が有ったと思うのですが。
回収出来ますかねぇ?
●※曼柁茄達はこの後、るこるが残さず回収しました
「これはまた可愛いですねぇ。とは言え、何とかしませんと」
曼柁茄達から離れた場所で、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は今回の敵の姿を確認する。
黄色い大根のような見た目は、出撃の前に目にしたあの微妙な絵の通りであった。
外見こそ確かに可愛いが、奴らが有害な存在である事に変わりはない。
何しろ現在進行形で自然の精気を吸収している最中故、このまま放置していては人界の大地にも悪影響が出てしまうのだから。
「ところで、マンドラゴラには薬効が有ったと思うのですが。回収出来ますかねぇ?」
ええと、倒したら多分大丈夫じゃないでしょうか。
こいつらの設定にも『猛毒だが正しく調合することで様々な薬になると言われている』みたいですし!
……って、回収する気マンマンなんですねるこるさん。
「それでは、回収の方向でやってみましょう。発狂ボイスには注意するとして……」
るこるは早速FASでふわりと浮かび上がって『FMS』のバリアと結界術による遮音結界を展開し、自身の周囲を覆う。
周囲から聞こえていた様々な騒めきが一気に小さくなったのを確認すると、曼柁茄達に接近していく。
「あっ、誰か来たぞー!」「来るなら来てみろー!」「わわわわー!!」
曼柁茄達もるこるの接近に気付き、その場で騒ぎ始める。
一見すれば、わちゃわちゃしているようにしか見えないが……奴らから発せられる発狂ボイスが超音波のごとく飛び交い、近付く物の脳に耳に相当なダメージを与えるのだから何とも厄介だ。
もっとも、それは『耳にしてしまえば』の話であるが。
「騒いでいる様子も可愛いですねぇ」
……当のるこるは万全な防御対策を済ませている事もあり、発狂ボイスは微かにしか聞こえてこない。
まともに耳にしてしまえば大ダメージ必至だが、これでは効果も皆無だ。
「……あれ、効いてないぞ!?」「どーなってんだ!?」「なんかヤバそうだ!」
叫びが効いていない事を把握すると、曼柁茄達は本能的に危険を感じたのか植栽形態となって地面にズボッと埋まっていく。
目がちょっと出ていて完全に隠れきれていないのが何とも可愛らしい……のだが、動けない分あらゆる攻撃に対しほぼ無敵と言う厄介な状態だ。
「あら、埋まってしまったようですねぇ。それなら……聖王の加護を」
曼柁茄達の行動にるこるは『豊乳女神の加護・征境(チチガミサマノカゴ・クンリンノミハタ)』で自身の周囲に『領域』を形成する。
内部に存在する全ての位置や情報を把握する能力がある領域は、まるでレーダーのごとく地中の曼柁茄の封魂符の位置などが手に取るように分かるのだ。
「そして、こう言う事も出来ますよぉ」
ずももも……と地面が隆起すると、地中に埋まっていた曼柁茄達がスポポーンと飛び出してきた。
これまた領域の効果の賜物で……って便利っすね、このUC。
「ぴぇー!?」「なんでー!?」「わー、飛んでるぞー!」
埋まっていれば大丈夫と思っていた曼柁茄達が一斉に空中に投げ出された直後、各々の封魂符の位置を把握し、狙いを定めたるこるが『FTS』で掃除機のように符を吸い取り、はたまた浮遊武装『FDS』の爆撃で符を焼き払う。
そして封魂符を失った曼柁茄達は白目になったまま、その場で物言わぬマンドラゴラと化して地面にボトボトと落ちたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
黒木・摩那
人参、オレンジ大根。ここでは黄色い大根と言われているのですね。
たしかにいろいろな効能がありそうです。
倒した後に干せば、まだ薬効あるでしょうか。
倒す方法は封魂符を剥がすということですか。
要は大根から値札を剥がすようなものですね。
あの外見ですから、符は本体に貼っていると見ました。外から見えなければ背中なんでしょう。
ここは高速カッターで皮ごと符を削りましょう。
ヨーヨー『エクリプス』で戦います。
UC【蒼鷹烈風】でヨーヨーを高速回転。さらに外周から刃を出します。
そして、ヨーヨーの軌道を【念動力】で操作することで、ジグザグに動かして、符を削ります。
あとで皮もおいしく利用させてもらいましょう。
●敵であっても余す事なく利用しましょう(※ただし物にもよる)
「人参、オレンジ大根。ここでは黄色い大根と言われているのですね」
黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)は万全を期すため、曼柁茄達からは大きく距離を取った上で向こうの様子を見ていた。
因みに奴らと戦うのは今回が二度目であり、初回はコンキスタドールからもたらされた銃火器を持ち、街の一角を制圧したと言う状況を鎮圧する物であった。
……あの見た目で、どうやって銃火器とか使っていたのだろうか?
「たしかにいろいろな効能がありそうです。倒した後に干せば、まだ薬効あるでしょうか」
ここにも曼柁茄再利用勢が!
いやまあ、腐ってもマンドラゴラ……この場合は僵尸化だし、腐ると言えるのは分からないけども。
「倒す方法は封魂符を剥がすということですか。要は大根から値札を剥がすようなものですね」
摩那はまずスマートグラス『ガリレオ』の機能をアクティブにし、ズームで曼柁茄達の位置をそれぞれ確認・ロックオンしていく。
あの符があっては、まともに攻撃しても与えられるダメージは少ないだろう。
……にしても、符の貼ってある位置的に『値札を張り付けられた大根』と言う例えが何とも言い得て妙である。
大人しくなった曼柁茄の半額セール、この世界でもあるのだろうか……?
「よし、大体の位置は把握出来ました。ここは高速カッターで皮ごと符を削りましょう」
……えっ、高速カッター!?
それは直接接近してスパパッとやる奴か何かなのだろうか?
近付いたら危なくない?
「叫びを聞いたら危ないのは聞いています。それに、私にはこれがありますからね」
と、摩那が取り出したのは……ご存じ、愛用のヨーヨー『エクリプス』である。
なるほど、これを使うと言う訳か。
「この距離なら最大射程範囲内です。励起……昇圧!」
摩那のエクリプスが『蒼鷹烈風(シュペール・サイクロン)』の力を得て、唸りを上げて飛んでいく。
威力や射程を三倍に増強するこのユーベルコードで近付かずに戦うつもりのようだ。
「あれ、なんか飛んできた?」「わわ、なんか危ないぞ!?」「に゛ゃ゛っ!?」
高速回転しながら、シャキーンと外周から刃の出たエクリプスが曼柁茄達に襲い掛かり、運の悪い一匹が皮ごと符を切り裂かれ、その場に倒れる。
中身は意外にもきれいなままであった。
「げえっ、遠距離攻撃だー!」「やられてたまるかー!」「むぐむぐ……」
それが摩那からの攻撃であると気付いた曼柁茄達は、死体となった仲間の体をポリポリとかじる事で戦闘力を増強する。
共食いで戦闘力が増えるのも変な話ではあるが、機動力も上がった事でエクリプスの飛来を躱していく。
「少しは出来るようですね。では、これはどうです!」
次の瞬間、エクリプスの軌道がジグザグに変化し予想外の動きを見せる。
機動力の上がった曼柁茄達も、こればかりはさすがに読み切れなかったらしく……
「あーっ!? 皮がー!?」「ちっちゃくなるぅー!?」「いたいいたいー!」
ピーラーのごとく皮を削られ、スリムにされる曼柁茄達。
ついでに符も細切れにする事で、その効果を打ち消し元の死体に戻っていく。
……こいつらに死体と言う概念があるのかは分からないが、それはさておき。
「きれいに剥けましたね。あとで皮もおいしく利用させてもらいましょう」
摩那は体積の減った曼柁茄と、周囲の皮をしっかりと回収するのであった。
……ところでどうやって喰うんですかね、これ?
大成功
🔵🔵🔵
榎・うさみっち
アヤカが描いていたオブリビオンの絵、
この神絵師うさみっち様ならよりパーフェクトに描けただろうな!
…ハッ!?スケッチブック…絵…
閃いた!!
まずはうさみっちスケッチブックを取り出し
アートな腕前を活かして『曼柁茄』を精巧に描く
なるべく沢山描いたらUCで実体化!知性を授ける!
忠実なしもべの曼柁茄の完成だ!
お前達に任務を与える
敵の曼柁茄の群れに何食わぬ顔で潜入
そしてこう言うんだ
「あれ?封魂符が剥がれかけてるよ!」
「ぼくが貼りなおしてあげるよ!」
相手はお前達を味方だと思い込んでいるから
特に抵抗もせずに封魂符を曝け出すだろう
そこをベリッ!!だ
バレて叫ばれると厄介だから
いいか、殺られる前に殺れ!
●汚い、さすがうさみっち汚い(※これも立派な戦術です)
「アヤカが描いていたオブリビオンの絵、この神絵師うさみっち様ならよりパーフェクトに描けただろうな!」
アヤカの絵についてはあんまり触れないであげて下さい、榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)さん!
絵は上手くないけど、本人としては敵が本当にあんな姿である事を伝えたかっただけなんでハイ。
「まあ誰もが最初から上手く描ける訳じゃないしな、あのスケッチブックの絵だって……ハッ!? スケッチブック……絵……閃いた!!」
……その時、うさみっちに電流走る!
と言うか、そう言う時って大体悪巧みを思い付いたようなパターンが多い(ような気がする)んですがそれは。
して、一体何を思い付いたので?
「まずはうさみっちスケッチブックを取り出し、曼柁茄を精巧に描く。うさみっち様の腕なら、細かいとこの完全再現も楽勝だぜ! しゅばばばばば……!」
うさみっちは自前のスケッチブックに、極めて精巧な曼柁茄を描いた。
それも一匹や二匹ではなく、とにかく沢山である。
そう言えば今回は、うさみっち顔をした『まんだなす(実際の読みが分からないのでそう呼ぶ)みっち』じゃないんですね?
「それも可愛いが、残念ながら今回の作戦には不向きだからな! そしてこいつらを実体化し……知性を授ける!」
先程、大量に描いた曼柁茄の絵に『かみえしうさみっちクリエイション(ウサミノ・エモエモ・アートタイム)』を使うと、彼らはスケッチブックから出てきて実体化する。
本物と間違われてもおかしくないレベルの精巧さだ。
「これで忠実なしもべの曼柁茄の完成だ!」
デデーン、とうさみっちの前に『しもべ曼柁茄(敵との区別のため、そう命名する)』が勢揃いする。
ご丁寧に封魂符の位置もそれぞれ違う徹底ぶりだ。
「よし、お前達に任務を与える。それは……」
ごにょごにょとうさみっちはしもべ曼柁茄に作戦を伝える。
一体うさみっちはどのような悪巧み……もとい、戦法で行くのだろうか?
「あれ、仲間が来たぞー?」「ホントだー」「遊ぼーぜー」
しもべ曼柁茄は何食わぬ顔で曼柁茄達の輪に入っていく。
奴らはやってきたのがニセモノである事に、まるで気付いていないようだ。
「あれ? 封魂符が剥がれかけてるよ!」
「えっ、マジで!?」
早速、やってきたしもべ曼柁茄にそう言われて慌てる曼柁茄。
もしも符が剥がれてしまっては一大事だ。
「ぼくが貼りなおしてあげるよ!」
「わー、助かるよー」
ちょうど曼柁茄が背を向けたところで、しもべ曼柁茄はベリッと符を剥がした。
そのまま符を剥がされた曼柁茄は。その場にポテンと倒れ込む。
言うまでもないが、これこそがうさみっちの『敵に紛れて符を引っぺがす作戦』である。
いや、そのまんまやな!
「わー、手が滑って剥がれちゃった!」
「んもー、ドジだなー」
……だが、効果は実際抜群であった。
何せ曼柁茄はアホばかり、仲間がやった事は単なる『うっかり』としか思っていないのだから。
こんな調子で、しもべ曼柁茄達は曼柁茄の符を剥がし、物言わぬ曼柁茄へと変えていく。
(バレて叫ばれると厄介だから……いいか、殺られる前に殺れ!)
その事を強くうさみっちから吹き込まれたしもべ曼柁茄は、素早く・的確に任務を果たしていく。
「ふふふ、あいつらは上手くやっているな。さすがはうさみっち様の生み出した生命……いやー、自分の才能が怖いな!」
そして、しもべ曼柁茄が仕事をこなす様子をうさみっちは遠くから、双眼鏡で眺めて一人ほくそ笑むのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィオニ・ルーン
アドリブ・絡みOK
かわいい……でもこのまま放っておいてはいけないのですね。
UCで暴風を放ち、風の音で相手の声をかき消します!
風を当て丸い風船に変えて無力化したら風の力を強めて封魂符を引き剥がします!【吹き飛ばし】
●曼柁茄風船、封神武侠界に舞う
「かわいい……でもこのまま放っておいてはいけないのですね」
今回が初めての任務であろう、ヴィオニ・ルーン(ふわふわ魔女っ娘・f35986)が曼柁茄に熱い視線を送っている。
確かに曼柁茄は可愛いが、このまま放置していてはいずれ大都市にもやってくるのは避けられない。
だからこそ、今は心を鬼して曼柁茄達を倒されなければいけないのだ。
「マンドラゴラは正しく調合することで様々な薬になると聞きますけど、あの曼柁茄さん達もそうなのでしょうか……?」
ヴィオニは好奇心旺盛なだけあってか、この世界のオブリビオンについても詳しく知りたいと言う欲があるようだ。
……曼柁茄を無力化出来たら、研究のために回収してみようかな?
ついつい、そんな事を考えてしまう。
「まずはどうやって戦うか、それを考えないとですね。確か、体に張り付いている封魂符と言うのを剥がせばいいと聞きましたけど……」
曼柁茄達のいる場所から離れたところで、ヴィオニは一人考える。
剥がすなら接近する事になるだろうが、そうなると向こうからの抵抗は必至。
マンドラゴラの発狂ボイスを直接耳にするのは、非常に危険である事を彼女も理解している。
何しろ向こうは数が多いため、下手すれば命にも関わるレベルだ。
「うーん、もっと近くで見てみたいのはありますけど……何かいい手は……」
やはり危ない橋は渡れない。
そう考えた結果、自身の魔術で何とかする以外にないと言う結論に至るヴィオニ。
今の時点で行使出来るのは基礎的な攻撃魔法に、唯一記憶している『風船魔術』なる物の二つだ。
「……よし、決まりました。この手でやってみるしかなさそうですね」
おそらくこの手が最善だと判断したヴィオニは一人頷き、愛用の『バルーンロッド』を前に突き出して構えると魔力を集中する。
彼女の魔力が巻き起こした風は、少しずつ強くなっていき……
「なんか風が吹いてきたー」「あれ、風が強く……」「わーっ、なんだこれー!?」
曼柁茄達は風を感じるも、それは次第に暴風レベルにまで跳ね上がっていく。
……その直後、奴らの体がブモモッと膨らみ始めたではないか!
「みんな風船にしちゃいます!」
その暴風はヴィオニが発生源であった。
彼女の風船魔術『カオスインフレーション』が曼柁茄達の体を膨らませ、風船へと変えていく。
……それにしても風船状態になった曼柁茄、結構可愛く思えるのは決して気のせいではないだろう。
「あーっ、あいつだ!」「あいつがやったのかー!」「これでも喰らえー!」
風船化した曼柁茄達が宙に浮かぶ中で、ヴィオニの姿を発見するや『発狂絶叫』でパニックボイスを放つ。
叫びを聞かせてあの風を止めるつもりのようだ。
しかし……
「危険な叫びも、聞こえなければなんて事はありません!」
風の激しい音がパニックボイスをかき消し、ヴィオニには全くダメージがない!
……そう、結局は『耳にしなければ』どうと言う事はないのだ。
「ぴゃぁー!?」「あーれー……!」「吹き飛ばさーれーるー……!」
そのまま曼柁茄達が暴風の中を引っ掻き回されていき、ついには強まった風の力が符を引き剥がした。
符を失った事で風船状態の曼柁茄達がぷかぷかと浮いたまま、物言わぬ死体(?)に戻っていく。
風船魔術、なんとも侮りがたし……!
「上手く行きましたね。……この曼柁茄さん達は回収しても大丈夫そうでしょうか?」
そしてまだ少し警戒したような様子で、ヴィオニは曼柁茄風船を見るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
トリテレイア・ゼロナイン
御伽噺に語られる所によるとその悲鳴は容易く命を奪い、その効能故に様々な収穫法が編み出されたとか
耳栓や犬を使った方法が著名ですね
尤も…地上を短い四肢で歩き回っている現状ではどれも無用ですが
脚部スラスターの推力移動で大地を滑走
素早く回り込んで封魂符を発見し、頭部と肩部の格納銃器の乱れ撃ちスナイパー射撃で符を引き剥がし
む、形勢不利と見て地面に潜りましたか
流石は僵尸化の強化、簡単には引き抜けませんか
なら…
大盾を鈍器代わりに振りかざしUCにて地面を殴打し地形破壊
埋まった地面の土砂を吹き飛ばし
暫しの休息は如何でしたでしょうか?
では、南蛮門制圧の為…刈らせて頂きます
硬直した敵を空へ放り、剣を一閃
符を切り裂き
●エクストリーム曼柁茄掘り
「あれが曼柁茄……この世界におけるマンドラゴラ、ですか……」
遠距離から曼柁茄をズームし、その様子を見ていたトリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)が一人呟く。
れっきとした敵ではあるが、あの見た目は何と言うか……ユルい。
そう思わざるを得ない姿であった。
「御伽噺に語られる所によるとその悲鳴は容易く命を奪い、その効能故に様々な収穫法が編み出されたとか……耳栓や犬を使った方法が著名ですね」
自身に記録されていたデータで、マンドラゴラについて確認を行うトリテレイア。
敵を知り己を知らずんばなんとやら、か。
「尤も……地上を短い四肢で歩き回っている現状ではどれも無用ですが」
仮に奴らの手足が長ければ、もう少し対策も考える必要はあったかもしれない。
だが、その外見は短い手足の生えた可愛らしい黄色い大根だ。
精々、叫びに気を付ければいいだけの話であろう。
……あの外見で手足が長かったらと考えると、あまり可愛いとは思えないような気もするが。
「それでも油断はせず、確実に仕留めていくとしましょう」
見た目こそユルい曼柁茄だが、舐めてかかっては痛い目に遭うのは明白だ。
その事を忘れず、トリテレイアは脚部スラスターを吹かして突撃していった。
「あっ、何か来るよー?」「あれ、なんだろー?」「うわー、でっかいぞー」
トリテレイアの接近に気付いた曼柁茄達は、一体何事かと言った様子で彼にじっと視線を向けている。
危機感は……まるでない!
それでいいのかと思われる事だろうが、曼柁茄はそう言う生物なので仕方ない。
「こちらの接近には気付いているようですが、警戒が足りないようですね。ならば!」
これは好都合だとばかりに、トリテレイアは曼柁茄達の周囲をぐるりと旋回するように動きながら封魂符の位置を確認すると、頭部と肩部の格納銃器が開き、銃口が向けられる。
そのままロックオンすると同時に、銃口からマズルフラッシュと共に鉛弾が吐き出され、封魂符のみを的確に撃ち抜いていく。
瞬時に穴だらけとなった封魂符はその効力を失い、曼柁茄が蜂の巣となってポテンと倒れた。
……なかなかにえげつないやられ方ではあるが、戦場に情けは無用である。
「うわぁ、なんだあれ!?」「また撃ってくるぞー!」「隠れろー!」
仲間がやられたのを見て、他の曼柁茄達は慌てて地面にズボッと潜る。
奴らは植栽形態になった事で、鉛弾の嵐をやりすごすつもりのようだ。
「む、形勢不利と見て地面に潜りましたか」
懸命な判断だと感心しつつも、トリテレイアは地中の曼柁茄の一匹の頭部……草の部分を握り締めると、その怪力をもって引き抜こうと試みる。
……意外な事に、曼柁茄はびくともせず地中から出てくる事はなかった。
彼の怪力をもってしても抜けないとは、なかなかに侮れない連中だ。
「流石は僵尸化の強化、簡単には引き抜けませんか。なら……」
だが、他に手はあるとばかりに彼は大盾を鈍器代わりに振りかざし……曼柁茄達の隠れている地中に向けて『戦場の騎士(ナグレリャナンデモイイ)』でズドンッと叩き付け……いや、なんちゅう名前のUCなんすかそれ。
それはともかく、地中にいた曼柁茄達は凄まじい衝撃で地中から空中へと放り出されていく。
「ぴぇーっ!?」「ひゃーっ、なんでー!?」「さかさまだー!」
「暫しの休息は如何でしたでしょうか? では、南蛮門制圧の為……刈らせて頂きます」
トリテレイアが空中の曼柁茄達に向けそう告げると、剣を一閃する。
符ごとその身が切り裂かれた曼柁茄達は、哀れにもバラバラにされ……ポトポトと大地に屍を晒すのであった。
大成功
🔵🔵🔵
テラ・ウィンディア
僵尸ってのも不思議な奴らだな
だけど此奴等…確か薬とか料理にも使えた気がするぞ
【戦闘知識・料理(!?)】
敵の封魂符の位置の捕捉と死角
更にどう料理で効率的に皮を剥くかも分析
【属性攻撃】
炎を全身と武器に付与
UC発動
【見切り・第六感・残像・空中機動・武器受け・オーラ防御】
オーラを纏い空を飛び回り残像を残しながら回避
その間も観察
【遊撃・弾幕・重量攻撃・貫通攻撃】
ガンドライドとドリルビット展開
敵に重力弾を乱射して更にドリル突撃で怯ませつつその動きを鈍らせ
【早業・二回攻撃・串刺し・料理(!】
剣で札のある位置ごと皮を剥くぞ!
後はきちんと細かく刻み
…後でちゃんと料理してアヤカやリオやシルに食べさせようかな
●テラの三分クッキング?
「あいつらこの前は馬に乗ってたけど、あれが僵尸化って初めて聞いたな」
向こうに気付かれないよう、テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は遠くから曼柁茄達の様子を眺めていた。
こうして、曼柁茄達がわちゃわちゃと騒いでいる様子だけを見れば、比較的平和な光景にも見えるのだが……
奴らを放置していてはいずれ人界の大地にも悪影響が出る他、街が襲われて大きな被害が出る事も懸念されるのだ。
「僵尸ってのも不思議な奴らだな。だけど此奴等……確か薬とか料理にも使えた気がするぞ」
確かに曼柁茄は猛毒ではあるものの、正しく調合することで様々な薬になると言われている存在だ。
……だが料理には使えるのであろうか?
「んー、薬味の一つとして使えるんじゃないか?」
そうかな?
……どうかな?
「とにかくあいつらをやっつけるのが先決な訳だし、その後で利用出来るならやってみる!」
どうやら本当に料理する気マンマンなようだ。
今回の駆除作戦に参加した猟兵達の中に曼柁茄再利用勢はいたものの、まさか料理勢までいるとは思わなかったが……
何にせよ、テラの任務開始である。
「まずは観察だな。食材はどう使うか、それを考えないとだ」
テラは曼柁茄達をじっくりと見て、符の位置や死角となる部分を念入りに調べる。
奴らは叫びの他にも、強化された戦闘能力で殴るか蹴るかもしてくるはずなので、それをいかにして躱すか……までは考える必要もなさそうな気もするが。
だって、あの短い手足だし。
「しっかし、よくよく見るとあいつら人参か大根みたいだよなー」
そんな事を呟きつつ、どう料理で効率的に皮を剥くかも分析をするテラ。
因みに彼女は料理技能も持っているため、腕の方は信頼出来るようである。
「……よし、大体決まった。それじゃあ、やるとするか!」
観察を済ませたテラが自身と武器に炎を付与する。
初手から火力で攻めようと言うつもりのようだが、丸焦げにならないか少しばかり不安だ。
その後、『モード・グランディア』を起動すると飛翔しながら曼柁茄達の元へと向かっていった。
駆除……もとい料理開始である。
「わわ、なんか燃えてるのが来た!」「焼かれたらヤバいよ!」「迎え撃てー!」
テラの接近を一目見て、危険を感じた曼柁茄達が動き出した。
奴らもやはり炎が天敵なのか、焼かれないように叫びを放っていく。
「んんっ……! あれをまともに聞いたら危ないな、こりゃあ」
一瞬、曼柁茄達の叫びの間をすり抜けていったテラが若干の頭痛を覚える。
高速で過ぎ去ったからよかったものの、少しでもあの中に留まるのは危険なようだ。
更に観察を行いつつ、ひたすらに曼柁茄達の周囲を飛び回る事で向こうの叫びを躱し、反撃の機会を伺いながら……
「よし、そろそろだな。行くぞぉ!」
テラが小型浮遊自走砲台群『ガンドライド』で重力弾を乱射し、小型ドリル型ビットも放つ事で攻撃を始める。
早速飛んできた猛烈な攻撃に怯む曼柁茄達。
「ぴぇぇぇ!?」「あいつ容赦ないよー!?」「ここは隠れ……ドリルだー!?」
奴らは地中に隠れようとしても、飛んできたドリルビットが邪魔をするため、植栽形態に移行出来ず慌て出す。
こうなってしまえば、後は始末するだけだ。
「安心しろ、苦しまずにやってやるからな……とぉりゃーっ!」
せめてもの情けとばかりに、テラは高速で接近すると同時に符のある位置ごと皮をスパパッと刻む。
鮮やかな手並みで曼柁茄達がスリムな姿に剥かれ、符を失った事でその場にバタバタと倒れていった。
「よぉし、いっちょ上がり! ……っと、こいつらは細かく刻んで……」
そして戦いも終わり、テラは倒された曼柁茄達の屍を更に細かく切り刻でいく。
なんかもう、見た目的に皮を剥かれた人参か大根そのものである。
「こんなとこか……後でちゃんと料理してアヤカやリオやシルに食べさせようかな」
無事、曼柁茄の下ごしらえを済ませたテラは満足げにそんな事を呟くのであった。
因みにリオとシルとは彼女の姉妹の事で……えっ、アヤカにも?
「きっと美味いって言うに違いないぞ。へへっ!」
だ、だといいね……
こうして南蛮門から現れた僵尸化曼柁茄軍団は倒された。
これにより南蛮門の制圧に一歩前進だが、張角へ至る道は未だ遠い。
猟兵達の戦いは、まだまだ続く。
大成功
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