殲神封神大戦③〜豚明の嫁探し
● グリモアベースにて。
「封神武侠界で戦争が起きているのを知ってる者がほとんどだと思う。俺から今回皆に頼みたいのは、長安に向かっている兵馬俑オブリビオンの撃破だ」
四月一日・皐月(Recordare Archives・f16735)は集まった傭兵たちへと予兆の話を始める。
始皇帝から下賜された辰砂の兵馬俑で武装した精鋭オブリビオンが「兵馬俑軍団」となり、大都市長安を狙って攻め寄せており、その中の一体を長安に辿り着くまでに討伐してほしいとのこと。
辰砂兵馬俑は自在に変形する液体金属の兵馬俑で、オブリビオンの周囲を変形しながら飛び回り、あらゆる攻撃の威力を大幅に削ってくる。
「兵馬俑が変形する瞬間の隙を突き、敵の生身の部位を攻撃してくれ。でないと確実に苦戦……ですめばいいな」
「で、だ。討伐してほしい兵馬俑オブリビオンの詳細なんだが」。どう説明したものか、と額に手を当てながら続ける。
「当人……当妖獣?は、自身を妖獣界の諸葛亮・孔明と名乗ってはいるんだが……まぁ、他の妖獣よりも若干頭がいい、という程度なのでそこまで相手の策を警戒する必要は無い。むしろ、軍師ぶってるのを逆手に取っておだてれば、策に溺れてくれる可能性が高いな」
つけいる隙は後一つある。あるんだが、と一瞬遠くを見つめ。
「なぜか道中で嫁探しをしている」
「よめさがし?」
「ああ……実際の諸葛亮にも、たしか奥さんがいただろ?
多分、それもあってだとは思うんだけど……」
より諸葛亮・孔明にふさわしい嫁を!と選ぼうとしていて、頭がいいとか、綺麗とか、料理上手とか、そういう感じで推薦したり立候補すれば、よく見ようと頭の部分を解除して寄ってくる。そこを叩くのが楽かもしれない。
ただしと區切り、「觸手を溶解する液體の塊を召喚してくっつけてくることもあるので、觸手系を使っての攻撃は避けた方が良い」と忠告する。
「そこそこ強めの敵だが、つけいる隙はいくらでもあるから、油斷せずに戦えば苦戦することはないだろう。どうか……ヤツが長安に辿り著く前の討伐をよろしく頼む」
一禮し、皐月は猟兵たちの転送準備に入るのであった。
林言音
●三が日もとっくに過ぎたのでラーメンとかたべたい。
閲覧ありがとうございます、林言音です。
一章完結の戦争シナリオをお送りいたします。
兵馬俑で武装した豚明さんを撃破していただくにあたり、オープニングでも記載している「嫁探し」。豚明さんは見た目とか性別とかあんまり気にせずに寄ってきますので、気軽にお声掛けください。
ただし、年齢制限が必要になりそうなプレイングに関してはお返しすることになる可能性が高いのでお気をつけくださいませ。
策に関しては、罠か!とかちょっとおだてれば、なんとかもおだてりゃ木に登るばりに登っていきます。
良い感じにおだててあげてください。
今回のプレイングボーナスは【辰砂兵馬俑に覆われていない部位を攻撃する】。となっております。
また、共闘、アドリブについてNGの場合のみプレイングにご記載くださいませ。
それでは、よろしくお願いいたします。
第1章 ボス戦
『猪葛亮・豚明』
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POW : 添加三分の計
【『偽』】【『誤』】【『蝕』の力】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
SPD : 豚明の嫁選び
指定した対象を【嫁】にする。対象が[嫁]でないならば、死角から【触手溶解液の塊】を召喚して対象に粘着させる。
WIZ : 奇門豚攻の術
対象のユーベルコードに対し【獣偏や肉月の漢字に変換したユーベルコード】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:くらりん
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠幻武・極」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●長安への道のりは
「いそぐのであるー」
と失踪する影があった。
猪葛亮・豚明である。
「おおっと、そこの。良い雰囲気であるの。我のお嫁さんにならぬか?」
急いでいるはずなのだが、足を止めることが多く、そこの。とか声をかけながら移動をしている為に出遅れていることに豚明は気づかない。
「いや?そうか。そうかー……と、こうしてはおれぬのである、いそくのであるー!」
そして豚明はまた辰砂兵馬俑を身に纏い、走り出すのであった。
ベロニカ・サインボード
(ため息)…冗談キツイわ
こんなオスに捕まったら希望も星も腐り落ちるわね
私の自己アピール?そうね…紅茶には自信があるわ。故郷でも評判よ。飲む?
それともう一つ…来い!(狼女の姿のエネルギー体を出す)
今呼んだのは私の能力。名前は『ワーニン・フォレスト』
見る?
せっかく知り合ったんだから…お茶でも飲んで…話でもしましょ…ゆっくりと…
『ワーニン・フォレスト』に背中を守らせつつ、豚にすっごい不味い紅茶を飲ませる。
ええ、紅茶であんたを苦しめる自信があるわ。『苦痛のあまり1秒が5秒に感じる』って評判よ
あんたなんか養豚場の豚ほどにも可哀想とか思わない…鋭い渋味と、そして『ワーニン・フォレスト』の拳をゆっくり味わえ
●紅茶のお時間です。
ベロニカ・サインボード(時計ウサギの道しるべ・f35983)は豚明が通るのがこの辺で、と伝えられたあたりへ到着し、持ってきたお茶のセットを始める。
そこへかかる声。
「おや、良い香りがするである!」
そちらへ視線を向けると、兵馬俑を纏った猪葛亮・豚明がいた。
「あら、よかったらあなたも飲んでいく?
紅茶には自信があるの。故郷でも評判よ」
「そうであるか!!それはよいのう。お主、我の嫁にならぬか?」
ちょろい。ちょろさへの驚きをベロニカはなんとか表情に出さないように押しとどめ、カップへとお茶を注いでいく。
「あら、先によく見てからにしてほしいわ。
せっかく知り合ったんだから、お茶を飲みながら話でもしましょ……ゆっくりと……」
「おお、ではご相伴に預かるのである!」
お茶を飲む為に豚明は顔部分の辰砂兵馬俑を解除していく。その隙にベロニカは狼女の姿をしたエネルギー体、『ワーニン・フォレスト』を召喚し、背中を守るように立たせた。
どうぞ、とに紅茶を注いだカップをソーサーに乗せ豚明へと差し出す。
「では、いただくである!」
何も考えずに口をつけ一息で飲み干そうとする。だが、渋味が!えぐみが!そして苦味が!!豚明の口内を襲う。
「な、なんであるかこれ………ぬぉぉぉ………!??」
ゲキマズの紅茶を飲んだ豚明は、流石にお茶の時間を愉しむ余裕などなく、口内の渋味にのたうち回る。
「『苦痛のあまり1秒が5秒に感じる』って評判よ」
のたうち回る豚明へとワーニン・フォレストが振りかぶった拳がぶち当たる。
あんたなんか養豚場の豚ほどにも可哀想とか思わないわ。鋭い渋味と、『ワーニン・フォレスト』の拳をゆっくり味わえ!!
ホームランばりに豚明はダメージを受け、吹っ飛ばされるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
御乃森・雪音
あらまあ。
戦争最中に嫁探しとか、暢気ねぇ。
諸葛亮・孔明ってこう…もっとスマートな感じじゃなかったかしら?
まあ適当にノセておいて、その間にこちらが攻撃できれば良いわね。
あら、他の兵隊さんたちとは一寸違うのね、頭が良さそう…に見えるわ
適当に褒めつつ封神武侠界風の服(チャイナドレス)で、にっこりと笑いかける位で良いわよねぇ。
…嘘って苦手なんだけど。
Fiamma di incenso rosa
伸ばした手から色とりどりの薔薇の花弁を飛ばして、全部燃やしてしまいましょう。
さあ、この炎は辰砂をも包み込んでどんな形に踊るのかしら?
あらまあ、見事に焦げたわねぇ。
……焼き豚(豚明を見て、思わずぽそりと)
●青薔薇の君へ
諸葛亮・孔明ってこう…もっとスマートな感じじゃなかったかしら?
御乃森・雪音(La diva della rosa blu・f17695)がふらふらと道をゆく猪葛亮・豚明を見た感想である。
「あら、アナタ、他の兵隊さんたちとは一寸違うのね、頭が良さそう……に見えるわ」
「おお、我のことか!そなた、慧眼であるの!!」
青薔薇をモチーフにしたチャイナドレスの装いで、優雅に豚明へと雪音が声をかける。すると豚明はスッと姿勢を直し、辰砂兵馬俑で武装したままだが、スタスタと歩いてくる。
ふふっ、とにっこり微笑みかけながら、雪音は誂えが素敵な衣装ねとか、大きな手は包容力がありそうで素敵ねとか、なんとか良さそうな場所を見つけてほめていく。そう、嘘は言ってない。嘘は。
「ぜひあなたのお顔も拝見してみたいわ」
「おお、これは気づかず!我もお主の顔をよく見せてもらおう」
しゅるんと辰砂兵馬俑を解除していく豚明。確かに聞いてはいたが、ちょろい。ちょろすぎる。そんな感想を押しとどめ、豚明へと手を伸ばして歌うように唱える
ーさあ、この炎はどんな形に踊るのかしら。
『Fiamma di incenso rosa』
豚明を中心に舞い踊る、色とりどりの薔薇の花弁。
それは薔薇の香りを纏う炎となって襲い掛かる。
「ぬおおぉぉ!?あっつ、あっつ!!」
なすすべもなく、燃え上がる炎。
そして豚明がバタンと倒れ込むのと同時に炎を消し去る。
「あらまあ、見事に焦げたわねぇ」
そこにはこんがりと焼きあがった……豚明。
「ひ、ひどいのであるー!!!」
立ち上がり、焦げ焦げのままで走り去っていく豚明。
「……焼き豚」
その背中にぼそりと雪音はつぶやくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
荒珠・檬果
どこからつっこんだらよいのやら。
ですがまあ、長安に行かれても困るので…。
七色竜珠を全て合成、白日珠[ビーム竹簡形態]にしておきまして。ついでに、UC使用しておきまして。
自己アピール…どうですかー、料理やお菓子作りは得意ですよー。
あと、史学もいけますよー。
お嫁さん探してると聞きましたー。
(めっちゃ棒読み)
露出したら、そこにUC効果の乗ったビームを。
ルール:汝、ダメージ受けるなかれ
で、これに対抗UCしようとすると、絶対に何かのダメージ受けるんですよね、相手。つまりは自滅である。
…まあ、憑依してる将が頭にきてるから、こうなったんですが。
●アーケードで突っ伏す有能な鳥さん。
豚明がぶすぶすふらふら歩いてくるのを見つけた荒珠・檬果(アーケードに突っ伏す鳥・f02802)はつっこみどころが多すぎて、どこからつっこんだら……となりながらも、なんとか七色竜珠を全て合成、白日珠[ビーム竹簡形態]へ。
そして、自身へと錦嚢将『楊儀』に憑依してもらう。
「えーと、そこのぶ……イケてる兵隊さーん」
豚明の足が止まる。そこへすかさず言葉を重ねる檬果(中身は楊儀)。
「どうですかー、料理やお菓子作りは得意ですよー。
あと、史学もいけますよー。
お嫁さん探してると聞きましたー」
めっちゃ棒読みである。これ……ひっかかるん……?無理じゃ…とか檬果が不安になりかけた瞬間。
ビュンっと目の前に迫る豚明。近い。近すぎる。
「お主、我の嫁候補であるか!よき。よきである!」
釣れた。釣れてしまった。釣れるの??と檬果がなりつつ、檬果(中身は楊儀)はぐいぐい近づいてくるのをさりげなく避けながら、
「イケてる兵隊さんをもっとよく知りたいので、その武装を解いてくださいー」
どストレートど真ん中である。流石にそれは……と檬果が思う間も無く、豚明は辰砂兵馬俑を解除していた。
「汝、ダメージ受けるなかれビーム」
「ぬぉぉ!?」
間髪入れず白日珠[ビーム竹簡形態]より放たれるビーム。しかもめっちゃ痛いビーム。
「添加三分の計である!」
なんとか『偽』『誤』『蝕』の力を宿し自身を強化し耐えようとする豚明。だが、代償として流血のダメージを受けてしまう。……そう、ダメージを受けてしまうのである。檬果の指定したルールに抵触、自滅である。
まあ、憑依してる将が頭にきてるんですよね……
のたうちまわり、去っていく豚明の背を見送りながら、ちょっと同情しかける檬果であった。
大成功
🔵🔵🔵
劉・涼鈴
これが孔明枠……?
実は始皇帝軍って人材不足なのかな……?
まぁ、敵の軍師がアホなのはこっちに利しかないから良し!
浴衣で作った服はお姫さまっぽいからそれ着て行こう!
あと、こーゆーやつはだいたいおっぱい好きだよね!
胸を張って【存在感】を誇示して【誘惑】!
おっぱい揺らしておびき寄せる!
ほらほら、どーだ! 嫁にしたけりゃ捕まえてみろー!
近付いて兵馬俑を解除した瞬間、頭を引っ掴む!
掌には練り上げられた炎の【覇気】!
馬鹿め、かかったな! これは孔明の罠だ!
【劉家奥義・祝融禍焔掌】! 焼き豚になれー!!
● 鉄拳公主のゴッドハンドと存在感と。
これが孔明枠……?実は始皇帝軍って人材不足なのかな……?
浴衣で作った服を着てかわいいお姫さまっぽく装い、歩いていた劉・涼鈴(鉄拳公主・f08865)は道の隅で蹲る豚明を見ながら、そんな感想を抱く。
まぁ、敵の軍師がアホなのはこっちに利しかないから良し!
大体こーゆー嫁選びーとかやってるやつはおっぱい好きだよね!とばかりに存在感のある胸を張って誘惑しようとする涼鈴。しかもゆれている。すごい。羨ましい。
豚明はチラッと涼鈴へと顔を向ける。
「ほらほら、どーだ!嫁にしたけりゃ捕まえてみろー!」
だが、警戒しているのかその場から動こうとしない。
「お胸以外の売り込みポイントも聞きたいのである」
豚明は欲張りさんであった。そう、諸葛亮・孔明の嫁のような嫁が欲しいのである。
「なるほど……それなら、とっておきを見せてあげるから、よく見えるようにこっちにきてよ。そんな武装外してさ!」
「とっておきである?」
「そうそう、私のとっておき♪」
「とっておきであるかー!」
とっておきの言葉に、わくわくと兵馬俑を解除して涼鈴へと近づいていく豚明。
その瞬間、涼鈴は豚明の頭を引っ掴む。そして掌には練り上げられた炎の覇気。
「馬鹿め、かかったな!
これが孔明の罠だ!」
振りかぶる涼鈴の拳。
『劉家奥義・祝融禍焔掌!』
焼き豚になれー!!という声とともに豚明へとクリーンヒット。
炎に巻かれ、さらにいい匂いといい焼き色になった豚明は、あー!という声とともに長安とは逆方向へと吹っ飛んでいくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
御形・菘
妾の得意技はテンションをアゲることでな
妾と居れば、どんな時でも楽しいこと間違いなし!
お主の明晰な頭脳も、爽快な気分の中で更に冴え渡ることであろう!
妾の褒める技術はキマフュの頂点に立つ!
相手が望みそうな言葉とか表現を、適切に選ぶのがポイントよ
物理的にも心理的にも、するりと距離を詰めていこう
はっはっは、お近づきの印として、その身を尾で巻いても構わんかのう?
妾の種族の求愛行動なのだ(大嘘)
そして、素敵な顔をもっと近くでよーく見せてほしいのう
…これから全力の頭突きをブチ込むのでな!
真面目な話、妾は外見より内面重視で人を評価するのが信条ではあるが
でも、できれば、鱗か角があると加点ポイントが大きいぞ?
●キマフュ一番星のテンションアゲアゲ邪神様。
ひゅーっと目の前に落ちてきて、さらにちょっと地面にめり込んだ豚明を御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は引き上げる。
「大丈夫か?」
目を回している豚明を覗き込み、声をかけてみる。
「お、おお、大丈夫である。そなたは……?」
助かったと安堵のため息と共に、豚明は菘へと視線を向ける。
「妾か?妾こそ、キマフュの一番星!御形・菘である!」
「我を助けてくれたのだな!礼を言う!!」
すっくと立ち上がり、礼を言う豚明。意外と素直であった。
「もしや、お主が噂の猪葛亮・豚明であるか?」
「うむ!我が妖獣界の諸葛亮・孔明、猪葛亮・豚明である!」
お腹をぽよんぽよんとさせながら胸を張る豚明。
「噂でお主が嫁を探していると聞いたのであるが、よかったら妾とかどうだろうか」
するり、と豚明の視線に視線を絡め、微笑みながら言葉を続ける。
「妾の得意技はテンションをアゲることでな
妾と居れば、どんな時でも楽しいこと間違いなし!
お主の明晰な頭脳も、爽快な気分の中で更に冴え渡ることであろう!」
「おお、それは素敵であるの!!高揚感が上がるのは大事である!!」
豚明は菘のテンションにつられていく。
「はっはっは、お近づきの印として、その身を尾で巻いても構わんかのう?」
「そなたの尾で……?」
豚明の高揚していたテンションが、菘の尾見て止まる。だが、
「妾の種族の求愛行動なのだ!」(大嘘)
「なんと!よいのか!?我でよいのか!」
さらに上がっていく豚明のテンション。
「ああ、お主の素敵な顔をもっと近くでよーく見せてほしいのう……」
切なそうな菘の声に、速攻で辰砂兵馬俑を解除する豚明。ちょろい。
「我もお主のことが……」
「粉々に砕け散るがよい!」
ごんっ!!
甘い雰囲気は豚明の気のせいであった。
声が先か菘の全力の頭突きが先か。いい威力の頭突きが豚明へと炸裂し、斯くして豚明は封神武侠界の星となるのであった。
真面目な話、菘は外見より内面重視で人を評価するのが信条であったが、鱗か角があると加点ポイントが大きかったそうな。
大成功
🔵🔵🔵