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殲神封神大戦②〜猛虎襲来

#封神武侠界 #殲神封神大戦 #殲神封神大戦② #司馬炎

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●樊城の戦い
「南蛮門から敵軍が攻めて来るぞ!!」
「ここは死守する! 樊城を落とさせるわけにはいかん!」
 晋の皇帝「司馬炎」の兵士達が樊城を守ろうと矛を持ち、敵軍に向けて構える。
「グガァアアアアッ!!」
 咆哮と共に突進してくるのは虎の姿をしたオブリビオンの大群。
「矢を放て!」
 後列から虎に向けて矢が一斉に放たれる。だが矢が刺さろうとも虎は脚を止めずに突っ込んで来た!
「刺し殺せ!!」
 数人の兵士が矛を突き刺し、カウンターで深々と胴を貫いて仕留める。
「ガァッ!!!」
 しかし次々と虎が突撃し、兵士達を押し倒し牙を突き立て肉を引き千切る。
「うぎゃあああああっ!!」
 悲鳴を上げて絶命する兵士に圧し掛かった虎を、横の兵士が矛を突き入れて仕留める。だがまだまだ虎の群れは間断なく襲い掛かってくる。
「どれだけの数がいるんだ!」
「このままでは押し切られるぞ!」
 数の暴力で攻めるオブリビオンの軍に、兵士達は必死に抗い戦い続ける。だがその守りが決壊する時も近い……。

●グリモアベース
「おけましておめでとー! 新年が始まったばっかりだけど、封神武侠界で殲神封神大戦が開始されたよ!」
 ラフィロワが新年の挨拶を済ますと、すぐに戦争が始まったことを伝える。
「晋の皇帝『司馬炎』の兵隊さんが守る樊城にオブリビオンの大群が攻め込んでるみたい!」
 樊城には多くの兵士が詰めているが、敵オブリビオンの数も多い。このままでは攻め落とされる危険もある。
「敵は虎のオブリビオンだよ。一頭ならそんなに強くないんだけど、すっごく数が多いから長期戦になるよ」
 敵は次々と現れる。それを凌ぐには長い戦いを強いられる。
「だからみんなには兵隊さんと協力して樊城を守ってほしいんだ!」
 兵士だけでも猟兵だけでも長期間対応するのは苦労するだろう。両者が協力することで虎の大群を長い時間押さえ込むことができる。
「お休みが終わったばっかりでまだ調子が戻ってない人もいるだろうけど、封神武侠界を救うにはみんなの力が必要なんだ!」
 猟兵の力だけが世界を救うことができると、ラフィロワが戦場へと繋がる宝石のように輝く道を作る。
「だからお願い、オブリビオンの魔の手から困ってる人たちを助けてあげて!」


天木一
 あけましておめでとうございます。天木一です。
 新年早々ですが殲神封神大戦が始まりました!
 新たな年に勢いをつける為にも、勝利を目指して戦いましょう!

 このシナリオは、1章だけで完結する戦争シナリオとなります。

 樊城に近付かせないように兵士達は戦っています。
 司馬炎の兵士達と協力し、なるべく長時間敵と戦うとプレイングボーナスを得られます。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
 それでは樊城の防衛してオブリビオンの攻勢を押し戻してください!
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第1章 集団戦 『虎』

POW   :    虎視眈眈
予め【敵を睨みつけて唸る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    猛虎幻翼
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ   :    三回攻撃
【爪・爪・牙の連続攻撃】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:史牙空兎虎

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

楊・宵雪
「あなたがたを後ろに下げて守るだけじゃ勝てない戦いなのね。大変でしょうけれど、背中はお願いね

UCで味方兵士を癒やしながら自分が盾になって粘るわ

[かばう][オーラ防御]で味方への負傷を防ぎながらの防御が主な行動になるわ
傷を負ったら[生命力吸収]で回復するわ
[部位破壊]をうまく使えば敵の攻撃手段や動きを封じて、トドメだけ味方兵士にお願いできるようにならないかしら

敵のUCの三連撃を全部くらうことだけは避けたいわね
[衝撃波]で相手を吹き飛ばすか、[空中浮遊]で空に逃げて防ぐことはできないかしら?


マホルニア・ストブルフ
猛獣が押し寄せれば、人間はひとたまりもないわね。
樊城の兵も疲弊しているようだ。
城を中心として、虎たちを蝕む【呪詛】の奔流を放つ。
城に近づけば近づくだけダメージを受けるような呪詛の林を形成し、足から蝕んで機動力も削いでいこうか。手負いの虎であれば兵たちも戦いやすかろう。
最後の力を振り絞って飛び掛かるような虎は、アサルトライフルで【制圧射撃】。かろうじで生きているものも【零距離射撃】。なるべく兵の負担は減らしていくよ。


紫・藍
藍ちゃんくんでっすよー!
やや、どうやら今日のファンの方々は虎多数なようでっしてー!
でっすがでっすが、ええ。
藍ちゃんくんも、皆々様も一人ではないのでっす!
アイドルが時に一人で、時にグループで、国を、世界を熱狂させるように!
藍ちゃんくんと一騎当千の皆様でのコラボなら、あの程度、恐るに足らず、なのでっすよー!
非戦闘員の方々やも、藍ちゃんくんと共に歌って、エールをお届けするのでっす!

と、コミュ力と歌や楽器で鼓舞しつつ!
お城というステージ(地形)も利用して時間を稼いじゃうのです!
合唱で観客をいちころ&皆様を回復していけば、皆様の自信になってくださるかと!
皆さまが体だけでなく心も負けないよう歌うのでっす!



●防衛戦
「獣め!!」
「速い! 応戦せよ!」
 矢を放ち虎の群れに射掛けるが俊敏に虎が躱し、当たっても分厚い皮によって致命傷に至らない。
「くそっ! 当たってるのに動きやがる!」
「構わん! 突進の勢いを止めるだけでもいい! 矛を構えろ! ここで死守だ!」
 兵士達は必死に応戦して虎の突撃に耐え、何とか城を守ろうと防戦していた。
「猛獣が押し寄せれば、人間はひとたまりもないわね」
 マホルニア・ストブルフ(構造色の青・f29723)は人間より遥かに運動能力の高い虎の群れを見る。
「樊城の兵も疲弊しているようだ」
 疲れが見え始める兵達へと視線を向け、ならばここは自分達が手を貸さなくてはとユーベルコード『逆しまの樹(ルート)』を発動する。
 自身のネットワークを現実世界と連結させ、戦場全体を把握し敵だけを識別して膨張した呪詛の奔流を放つ。呪いは城を守るように林を形成する。
「ガアアァッ!!」
 そこへ突撃する虎が無防備に足を踏み入れると、足裏から黒く染まり呪いが蝕んで歩くだけでも激痛が走る。
「ギャゥッ!」
 痛みに鳴き声を上げ、四肢を黒く染めた虎の群れは進行速度が落ちていく。
「踏み入れば足から蝕む呪詛の林だ。機動力が削がれた手負いの虎であれば兵たちも戦いやすかろう」
 マホルニアによって勢いを失った虎が城に近付くと、そこに待ち構えていた兵達が矢を浴びせる。
「虎の足が止まっているぞ撃て! 弱ったところを囲んで殺せ!!」
 ハリネズミのように矢が突き刺さった虎が倒れ込むと、近づいた兵士が止めを矛を突き立てて止めを刺す。
「これで虎たちの戦闘力は奪える。長期戦にも耐えられるだろう」
 呪詛の林を維持して、マホルニアは兵士達が正面から虎と戦えるように戦場を支配する。

「引くな! ここを落とされれば洛陽まで押し込まれるぞ!」
 兵士達が声を上げ、矢を放ち矛を突いて虎の大群を押し留める。
「あなたがたを後ろに下げて守るだけじゃ勝てない戦いなのね。大変でしょうけれど、背中はお願いね」
 楊・宵雪(狐狸精(フーリーチン)・f05725)が戦う兵士達に声をかけてユーベルコード『鍼治療』を発動し、乳白色の鍼を使って傷を負った兵士達を癒していく。そして自らは前に立って虎と対峙した。
「血が止まった!」
「助かります! これでまだ戦える!」
 負傷していた兵士達が戦線に復帰し、虎に怯まず防衛を続ける。
「ガァッ!!」
 咆える虎が襲い掛かると、宵雪は金の槍【火華尖槍】を薙いで弾き飛ばす。
「こちらの防衛線が崩れないようにするのが優先ね」
 守りに重点を置き、桜色の火の粉を振り撒きながら槍を振るって虎の脚を斬り飛ばす。
「動きの鈍くなった虎のトドメは任せるわ」
「はっ! お任せあれ!」
「一斉に矛を突き立てて確実に仕留めるぞ!!」
 兵士達は脚を切断されて機動力を失った虎に、矛を突き入れて止めを刺す。
「これで上手く連携できそうね」
 宵雪は兵士達と共に樊城を守るべく奮戦する。

「しかし……この戦いに終わりはあるのか?」
「泣き言を言うな! とにかく手を動かせ!!」
 尽きぬ虎の攻勢に、兵士達の疲労が溜まっていく。肉体だけでなく精神的にも疲れが見え始めていた。
「藍ちゃんくんでっすよー!」
 そこへハイテンションにアイドルの紫・藍(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)が戦場に姿を見せる。
「やや、どうやら今日のファンの方々は虎多数なようでっしてー!」
 そして必死に防衛する兵士と、迫り来る殺気剥き出しの虎の群れに対してファンを眺めるように見渡した。
「でっすがでっすが、ええ。藍ちゃんくんも、皆々様も一人ではないのでっす!」
 戦場に響くようにマイクを手にした藍は大きな声で呼びかける。
「アイドルが時に一人で、時にグループで、国を、世界を熱狂させるように!」
 よく通る声が味方だけでなく敵の虎の意識すらも集める。
「藍ちゃんくんと一騎当千の皆様でのコラボなら、あの程度、恐るに足らず、なのでっすよー!」
 超巨大ステレオスピーカーから藍の引くエレキギターのアップテンポなメロディが流れると、兵士達がリズムに乗るように体を揺らし始める。
「なんだこれ、体が踊り出すような……」
「元気が湧き上がる……!」
 兵士達はその衝動に突き動かされて、防戦に萎え始めていた気持ちが奮い起こされる。
「非戦闘員の方々も、藍ちゃんくんと共に歌って、エールをお届けするのでっす!」
 メロディに乗せて藍が歌い出した。ユーベルコード『涙色の空に笑顔の虹をかけるのでっす!(リーアー・アイリス)』の効果が広がり、兵士達も共に歌い出す。
「ミャゥ……!」
「ガゥガゥゥゥゥ……」
 するとその歌を聴いた虎たちは逆に苦しみ出した。
「まだまだ戦えるぞ!」
「これならやれる!! 掛って来い!」
 気力を充実させた兵士達は、精強さを失った虎に対して矛を突き入れ押し返す。

「グォオオオ!!」
「ガォオオオオオ!!」
 歌による痛みに苦しみながらも、獰猛な虎どもが血に濡れた爪と牙で襲い掛かる。
「三連撃をくらうのは避けたいわね」
 近づかせぬようにと宵雪は衝撃波を放って纏めて吹き飛ばし、それを抜けてきた虎は浮遊して躱し、その背に【雷符】を貼った。
「ミギャゥッ!」
 すると電撃が流れ虎はビクビクと痙攣してよろめく。
「とどめだ!!」
 そこへ兵士達が殺到し、一斉に矛を突き入れて仕留めた。
「この調子なら時間を稼げそうね」
 宵雪は次の虎に向け、油断なく槍を構えて微笑んだ。
「グ……グォアアアッ!!」
「ワァゥウウウウッ!!」
 傷ついた虎たちが跳躍して宙を蹴り、空より死に物狂いで襲い掛かる。
「最後の力を振り絞って襲って来るのは厄介だな。私が相手をしよう」
 マホルニアがアサルトライフルを構えて銃弾を浴びせ、制圧射撃で撃墜していく。
「ゥアアアアッ!」
 地に伏せてもまだ強靭な生命量で牙を剥こうとする虎がもがく。
「しぶといが……ここまでだ」
 マホルニアは虎の頭部に銃口を突き付け零距離射撃で撃ち抜いた。流石の虎も頭部を破壊されて絶命する。
「まだ動ける虎は私が相手をする。皆は動けぬ虎の相手をしてくれ」
「はっ! 承知しました!」
 兵の負担を減らし、少しでも継戦時間を長くしようとマホルニアは次の敵に銃口を向けた。
「お城というステージも利用して時間を稼いじゃうのです!」
 城を守るみんなが出演者だと藍は歌や楽器で鼓舞し、兵士達を回復させ自信を持たせた。
「皆さまが体だけでなく心も負けないよう歌うのでっす!」
「「おおおおおーー!!!!!」」
 戦場のBGMのように歌が鳴り響き、疲れ知らずの兵士達は猟兵と共に虎との戦いを優位に進めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴェルンド・ラスリス
旅団名『かつては栄華を極めた大聖堂』で参加希望

愛称
〇アルナ→アルナ、骨太郎
〇4693→シロクマ、毛皮
〇柘榴→ザクロ

この4人で戦うのは初めてか…
一応団長として指揮は取らせてもらうぞ。
アルナは数を揃えて牽制しろ!
ザクロは兵士の回復を頼む!
シロクマ!お前は好きにしろ!

自ら飛び回りながらUC『怨嗟の血杭』を用いて範囲攻撃をしながら遊撃に回る。

※アレンジ共闘歓迎


アルナ・ハニーマウンテン
旅団名『かつては栄華を極めた大聖堂』で参加希望

愛称
〇ヴェルンド→ヴェルンド、復讐太郎
〇4693→シロクマ
〇柘榴→柘榴

さぁ、こう言う数ばかりの敵は我輩の大好物であるぞ!

…まぁ団長の言うことを聞いてやるかのぅ

UC『這い上がる勇兵の骨達』を使用して骸骨兵で陣を組もうか

さぁ我が兵よ!蹂躙だ!

数にものを言わせて戦線を押し上げるぞ!

あの復讐太郎えらく調子乗っておるな…


無明・柘榴
旅団名『かつては栄華を極めた大聖堂』で参加希望

愛称
〇ヴェルンド→ヴェルンド
〇アルナ→アルナ
〇4693→シロクマくん

ふむ…ここが戦場だね。

ワタシはか弱い乙女だからね後方から応援しているよ。なに支援は任せてくれたまえ!

ワタシ謹製の錬金弾嫌という程味合わせあげるよ。回復、強化、弱化、爆発に足止めなんでもござれさ!

鮮やかに美しくワタシの深淵をご覧あれ!


被検体番号・四六九三
旅団名『かつては栄華を極めた大聖堂』で参加希望

愛称
〇アルナ→アルナ
〇ヴェルンド→ヴェルンド
〇柘榴→ザクロ

おー!もふもふの虎さんだァ!
でもやっつけるんだな…しょうがないか!
ハンマーと斧を持ってぇ…回る!これで全部なぎ倒すぞ!

他の団員の感想

「「もうあいつ一人でいいんじゃないかな」」



●蹂躙戦
「ふむ……ここが戦場だね」
 無明・柘榴(深淵の錬金銃士・f36048)は興味深そうに樊城とその周辺を見渡した。
「いやはや大変興味深いね!」
 虎のオブリビオンを解剖して調べてみたいと、マッドサイエンティストのような目でじっと見つめた。
「ギャゥゥッ」
 嫌な感じに虎が咆え、柘榴の視線から逃れるように駆けていった。
「さぁ、こう言う数ばかりの敵は我輩の大好物であるぞ!」
 カタカタと髑髏を揺らしたアルナ・ハニーマウンテン(正体不明の不死・f35792)は、嬉々として虎の群れが襲い掛かって来る不利な状況の防衛戦に戦意を滾らせる。
「おー! もふもふの虎さんだァ!」
 シロクマのような姿をした被検体番号・四六九三(やべータイプの白き森の蛮族・f36037)が、虎を見て嬉しそうに声を上げた。ペットのようにじゃれてみたいとそのもふもふさを想像する。
「でもやっつけるんだな……しょうがないか!」
 さっぱりと切り替え、獲物を見る目で虎に笑顔を向けた。

「この4人で戦うのは初めてか……一応団長として指揮は取らせてもらうぞ」
 団長であるヴェルンド・ラスリス(獄炎の復讐鬼・f35125)は、共に戦場へとやって来た旅団『かつては栄華を極めた大聖堂』の仲間達に声をかける。
「アルナは数を揃えて牽制しろ!」
「……まぁ団長の言うことを聞いてやるかのぅ」
 仕方ないとアルナは団長を立て、指示の通りにユーベルコード『這い上がる勇兵の骨達(クノッヘンクリーガァ)』を発動する。
 100近い骸骨兵が召喚され、虎の群れを打倒するべく陣を組む。
「さぁ我が兵よ! 蹂躙だ!」
 アルナの激励に応えるように、意思を持つ骸骨兵達が剣を掲げる。
「虎どもを迎え撃つぞ! 鋭い爪も牙も我等の身には何の事はない!」
 骸骨兵達が攻めて来る虎に対して恐れなく斬り掛かり、反撃で血を撒き散らす。
「ガアァッ!」
 虎の爪が剥き出しの肋骨を砕くが、脚や腕が動くなら構わずに骸骨兵は剣を突き立てた。
「ザクロは兵士の回復を頼む!」
「ワタシはか弱い乙女だからね後方から応援しているよ。なに支援は任せてくれたまえ!」
 団長に頼まれると、後方支援は任せてくれと柘榴は錬金弾を装填した【魔術・機械式射出機構搭載狙撃銃「魔女の一撃」】を構えた。
「ワタシ謹製の錬金弾。嫌という程味合わせあげるよ。回復、強化、弱化、爆発に足止めなんでもござれさ!」
 狙い撃つ一撃は、虎の足に命中した瞬間爆発して脚を一本吹き飛ばす。それは明らかに乙女の所業ではなかった……。
「ギャォオッ!!」
 悲鳴を上げて虎が身体を支え切れずに倒れ込む。そこへ容赦なく頭部に次弾が撃ち込まれ頭が弾け飛ぶ。
「シロクマ! お前は好きにしろ!」
「おー! 好きにするぜ!」
 四六九三が突撃し、虎の正面から襲い掛かる。
「ハンマーと斧を持ってぇ……回る! これで全部なぎ倒すぞ!」
 重々しい【お手製ブーストスレッジハンマー】と【バトルアックス】を左右に持った四六九三は、ぐるぐる回転しながら虎の群れに飛び込み、ハンマーが肉を押し潰し骨を粉砕し、斧が強靭な肉体を断ち切る。ミキサーにでも入ったように虎の体は原型を失って辺りに散らばっていく。
「ギニャァッ!!」
 ネコのような声を上げ、虎たちは四六九三の竜巻のような攻撃から逃げ出す。
「追いかけっこか? それじゃあ追いかけるぞ!」
 それを追って四六九三は駆け出し、攻守が反転して虎が追われる側になっていた。
「では俺も行くとしよう」
 ヴェルンドも背負っていた大剣【黒焔】を抜いて飛び出す。復讐心を糧に発火する刀身を振り抜き、虎を真っ二つに断ち切った。傷口が燃え上がり血飛沫が火花のように飛ぶ。
「グガァアアアアッ!!」
 虎が飛び掛かるが、ヴェルンドはその前脚を斬り飛ばし、返す刃で胴体を両断した。

「凄まじい戦いだ!」
「これなら押し返せるぞ!」
 『かつては栄華を極めた大聖堂』の面々の攻撃に虎が怯み、そこへ兵士達も矢を射掛け矛で突き入れ反撃する。
「数にものを言わせて戦線を押し上げるぞ!」
 勢いに乗ってアルナは【呪血の猫の爪】を振るって先陣を切り、骸骨兵と共に虎の群れを押し戻す。
「虎なんかに負けるものか!」
「ガァアッ!!」
 虎に矛を突き入れた兵士が、反撃を受け腹を爪で裂かれる。
「こいつ!」
 そこへ仲間の兵士達がさらに矛を刺し込んで止めを刺した。
「頑張りたまえよ。傷を負ってもこうやって……」
 柘榴が虎に噛まれた兵士に錬金弾を撃ち込む。
「うっ……なんだ? 痛みが……?」
 すると傷が塞がって兵士は出血死を免れた。
「何度でも戦わせてあげるよ。死なない限りね!」
 柘榴は新たな錬金弾を狙撃銃に装填する。
「鮮やかに美しくワタシの深淵をご覧あれ!」
 放つ弾丸は虎に直撃し、腹を吹き飛ばした。
「ガゥゥウウゥウウウゥッ!!」
 眼光鋭く虎が唸ると、その戦闘力を増して突撃する。
「ひっ」
 睨まれた兵士が動けなくなり凶刃が迫った。
「可愛らしい鳴き声だなァ!」
 だがそこへ割り込んだ四六九三がハンマーを振るい、虎を弾き飛ばした。
「もっと鳴かせてやるぜ!」
 さらに追い駆けて斧を振り下ろし、強化された虎の体を叩き切った。
「もっともっと遊ぼうぜ!」
 楽しそうに四六九三が巨大なハンマーと斧で、虎の群れとじゃれるように粉砕していった。
「「もうあいつ一人でいいんじゃないかな」」
 虎よりも恐ろしく狂暴なシロクマが暴れる姿に、周囲からそんな声が漏れ出る。
「団長としては、団員の活躍に負けるわけにはいかんな……」
 ヴェルンドが加速し、ユーベルコード『怨嗟の血杭(ヴァンパイア・ブラッドパイル)』によって獄炎に燃える血の杭を無数に浴びせ、虎の群れを地面に縫い付けて燃やした。
「この城は落とさせん」
 虎を蹴散らしてヴェルンドは遊撃としてあちこちを飛び回り兵士達を守る。
「あの復讐太郎えらく調子乗っておるな……」
 アルナは大暴れするヴェルンドに視線を向けた。
「このままでは活躍の場を奪われる。我等も征くぞ!」
 アルナも負けじと骸骨兵を率いて虎の群れを蹂躙していった。
 『かつては栄華を極めた大聖堂』の活躍により、虎の群れはかなり数を減らし兵士達の戦いが楽になった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎

寅年に寅退治とはな…縁起がいいのか悪いのか
まぁ良い、全て敷物にでもしてやろう

シガールQ1210を装備し、さらにデゼス・ポアを宙に浮かせて攻撃
フルオートの乱れ撃ちで弾丸をばら撒きつつ、デゼス・ポアによる斬撃で敵を刈り取っていく
三回攻撃にも注意を払い、近づかれる前に撃ち倒そう

傷が酷いな…だが心配はいらん
直ぐに戦線に復帰できるさ

負傷した兵が増えてきたらUCを発動
医療用の特性弾を装填して兵士達を撃ち回復
さらに、一時的に戦闘能力を増加させる
強化された兵士達と連携を取り、虎の大群に対処しよう

「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」と言うが…
この戦場に限っては、死ぬのは虎だけで十分だろうよ


トリテレイア・ゼロナイン
この身は猟兵に加え、鋼の身たるウォーマシン
継戦能力の性能には些か以上の自負はありますが…

この戦場の主力は皇帝陛下に使える兵士達、彼らを徒に損耗させる訳には参りません
私は広く彼らを援護する戦法を執るといたしましょう

電脳剣を一振りし呼びだすのは千を超える花を象った誘導兵器
迫る虎共の爪牙を掻い潜る様に操縦
茎を突き刺しエネルギーを奪取して攻撃動作を封じ

花が咲きし虎は最早腑抜けも同然、恐れる事はありません
積極的に攻撃を!

自身はマルチセンサーでの●情報収集で封じ切れなかった健在な虎の所在を●見切り、脚部スラスターの推力移動も合わせ大地を疾走し急行
虎から兵士達をかばいつつ、怪力で振るう剣と盾で討伐


アルフレッド・モトロ
なるほど「時間に応じて」ね!
んじゃあそれを逆に時間稼ぎに利用させてもらおうか


俺のUCはもともと向こうから近づいてきた敵を迎撃する後の先…
言わばカウンターだ!

動きを見破りやすくなるなら好都合!
こっちも力を溜めながら様子を見て
攻撃には咄嗟の一撃で対応、UCによるカウンターを叩き込む戦法で行く!

あとはできるだけ持ちこたえることを先決に
危なそうならアイテム「プロトステガ」での盾受けも織り交ぜよう


獣は炎を怖がるってのが定説だが…
このシマシマのデカい猫にも効くんだろうか?

これ以上兵士達に危害が及ばないよう虎たちの方に火を放っておきたい
ブレイズキャリバーの炎は自分の意志で消せるし焼却する対象も選べる…はず!



●寅年の寅退治
「寅年に寅退治とはな……縁起がいいのか悪いのか」
 キリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)は虎と出会うのは縁起が良さそうだが、それを倒すとなると複雑な気分になる。
「まぁ良い、全て敷物にでもしてやろう」
 オブリビオンである以上は倒さねばならないと、迷いを消して戦いに挑む。
「グォオゥゥッ!」
「グナアアアオオ!!」
 猛々しく虎たちが咆え、逆襲しようと数を揃えて突撃してくる。
「来るぞ!」
「構えろ!!」
 対して兵士達が矢を放ち、矛を構え迎撃する。
「数が多いなら、こちらも手数を増やすだけだ」
 キリカは【強化型魔導機関拳銃"シガールQ1210"】をフルオートで乱れ撃ち、弾幕を張って虎の足を鈍らせたところへ、宙に浮かべた人形【デゼス・ポア】に頭上から襲い掛からせた。全身から生える刃の斬撃を浴びて虎はズダズダに引き裂かれる。
「鋭い爪と牙のようだが、接近される前に撃ち倒せば問題ない」
 虎が接近戦の間合いに入る前にキリカは銃弾を叩き込み命を奪った。

「この身は猟兵に加え、鋼の身たるウォーマシン。継戦能力の性能には些か以上の自負はありますが……」
 ウォーマシンであるトリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)は、自らの頑丈さと持久力には自信がある。
「この戦場の主力は皇帝陛下に使える兵士達、彼らを徒に損耗させる訳には参りません」
 自分だけが無事では意味がないと、城を懸命に防衛する兵士達に視線を向けた。
「私は広く彼らを援護する戦法を執るといたしましょう」
 目的は兵士達を死なせずに城を守ることだと、トリテレイアは【電脳禁忌剣アレクシア】を一振りしユーベルコード『電脳禁忌剣・通常駆動機構:抑止兵装『守護の花』(ディタレンスウェポン・ブローディア)』を発動する。
 周囲に千を超える花を象った誘導兵器が召喚され、虎の群れに向かって射出される。
「グアアアッ!!」
 虎が花型誘導兵器を爪で薙ぎ払おうとすると、それを掻い潜るように軌道を変えて茎が体に突き刺さる。
「ミギャゥッ!」
 傷口からエネルギーが吸い上げられ、虎の動きが鈍った。
「花が咲きし虎は最早腑抜けも同然、恐れる事はありません。積極的に攻撃を!」
 トリテレイアが呼びかけると、花が刺さった虎に兵士達が矛を突き入れる。
「本当だ! 花がある虎は弱ってるぞ!」
「今のうちに仕留めるぞ!!」
 兵士達は次々と花が刺さった虎を仕留めていった。

「油断するな! すぐに新しい虎の群れが来るぞ!」
 兵士達は次々と現れる虎に向かって攻撃する。
「なるほど「時間に応じて」ね!」
 アルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)は長期戦となる戦いにいい方法を思いつく。
「んじゃあそれを逆に時間稼ぎに利用させてもらおうか」
 兵士達の前に出ると、突撃してくる虎と向かい合う。
「グゥガアアアアアッ!!」
 虎たちがアルフレッドを噛み砕かんと牙を剥く。
「俺のUCはもともと向こうから近づいてきた敵を迎撃する後の先……言わばカウンターだ!」
 対してアルフレッドはユーベルコード『凪と氾撃(カーム・ビフォア・ザ・リバーサル)』を使い、蒼炎で全身を覆い虎に向かって叩き込む。
「グギャッ」
 虎たちは旋風に渦巻く蒼炎に呑み込まれて燃え尽きた。

 猟兵の攻撃により虎は数を減らす。しかし終わりがないように増援が現れ続け、防戦は長引いて被害も出始める。
「うぐぁっ!」
「こいつよくもやったな!!」
 虎の牙で兵士の腕が骨が見えるほどに肉を噛み千切られていた。仲間の兵士達は怒りに矛を叩き込み、虎を滅多打ちにして仕留める。
「血が、血が止まらない……」
「傷が酷いな……だが心配はいらん。直ぐに戦線に復帰できるさ」
 出血に顔を青白くする兵士に、キリカはユーベルコード『メディカル・ブレット』を使い医療用の特性弾を装填して撃ち込み回復させる。
「傷が塞がった? いや、負傷する前よりも元気になったような!」
 完治した兵士が立ち上がり、元気が有り余るように力が漲っていた。
「負傷した兵士はこちらへ、すぐに治療する」
 キリカは他にも負傷している兵士達に特性弾を撃ち、治療と共に強化する。
「これならまだ戦える!」
「虎どもを押し戻すぞ!!」
 戦闘力の増した兵士と共にキリカは虎の大群を抑え込む。
「「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」と言うが……この戦場に限っては、死ぬのは虎だけで十分だろうよ」
 兵士を死なせはしないと、キリカの撃つ弾丸が虎を撃ち抜いた。
「グゥゥルルルルゥウウウ!!」
 距離を取った虎の群れは睨みつけて一斉に唸る。そして肉体を強化すると加速して飛び掛かってきた。
「唸り声で自己強化するんだったね! 動きを見破りやすくなるなら好都合!」
 その合図に対して力を溜めながら身構えていたアルフレッドが、突撃のタイミングを合わせて蒼炎をぶつける。
「ゥギャッッ!!」
 悲鳴を上げた虎が撃ち落され、炎上して地面を転がる。だが炎を潜り抜け虎が迫る。
「まだ健在な虎は私が相手をしましょう」
 トリテレイアがマルチセンサーで動きの速い虎を探し出し、脚部スラスターで大地を高速移動し兵士との間に割り込む。
「グガアアァッ!!」
 襲い掛かる虎の爪を【重質量大型シールド】で受け止め、押し戻して態勢を崩すと剣を振り下ろし虎の頭を断ち切った。
「花の咲いていない虎は私が相手をします。皆様は弱った虎に止めを刺してください」
「はっ! 必ずや仕留めてみせます!」
「虎の数を少しでも減らすぞ!」
 兵士達は花を目印に、虎を攻撃して数を減らしていく。
「これなら長期の防衛も可能でしょう」
 トリテレイアは脚部スラスターでで疾走して虎の迎撃に走り回った。
「獣は炎を怖がるってのが定説だが……このシマシマのデカい猫にも効くんだろうか?」
 試してみる価値はあるだろうと、アルフレッドは蒼炎を放ち壁を作る。
「ガゥゥゥゥ……」
 すると虎は恐れるように壁を避け始めた。
「効果があるみたいだね。味方の邪魔にならないように気を付けて足止めしようか」
 アルフレッドは蒼炎によって虎が真っ直ぐ突っ込めないように炎の壁を幾つも作り上げて足を鈍らせた。
「倒しても倒しても現れる。これほどの数がいると敷物も価値が減るな」
 軽口を叩きながらキリカは弾倉を新しくし、弾幕を張り続けて虎の攻勢を止め、兵士達と連携して城を守り続けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シエナ・リーレイ
●アドリブ絡み可
『お友達』がたくさん出来そうだわ!とシエナは胸をときめかせます。

慌ただしく駆ける猟兵達の後を追い虎と兵隊達が楽しく遊ぶ戦場へ降り立ったシエナ
彼女が歓声と共に向かうのは戦場で散った虎や兵士の亡骸です


すぐに皆も『お友達』になれるから安心してね。とシエナは『お友達』候補に微笑みます。


シエナは『お友達』を求め彷徨うヤドリガミ、『お友達』とは生物の亡骸やオブリビオンを素材に生まれる人形です
特性のおまじないで新たな『お友達』が生まれればシエナは更に『お友達』を増やす為に『お友達』と共に虎と遊び始めます

シエナは[怪力]混じりに虎を愛で、虎に飛び掛かられれば『お友達』がそれに混ざります


日輪・黒玉
虎、ですか……いいでしょう
どちらがより優れた狩人なのか、黒玉が教えて差し上げます
黒玉は誇り高き人狼……負ける筈などありません

兵士の皆さんにはこう伝えます
私が彼らの目を引いている内に攻撃を、と
同時にこちらを睨みつける虎へと全速力で【ダッシュ】
そのまま、敵の群れへと飛び込み、敵や地を【踏みつけ】てからの【ジャンプ】や敵の下に潜り込むような【スライディング】といった動きも混ぜながら敵の目を撹乱していきます
私を見失った敵には背面から蹴りを打ち込んで差し上げます

速い私よりも兵士の方を狙うのなら、ええ、どうぞ
その隙は逃しませんが
狙いを変えた隙を突いて、一気に飛び込んで蹴りの【二回攻撃】をお見舞いです



●狩るもの、狩られるもの
「虎、ですか……いいでしょう」
 日輪・黒玉(日輪の子・f03556)は獰猛な虎の群れに視線を向ける。
「どちらがより優れた狩人なのか、黒玉が教えて差し上げます」
 人を狩ろうとする虎と、虎を狩ろうとする自分。どちらが上か証明しようと兵士達の前に出た。
「ガルゥゥゥルゥウウ……」
 すると虎たちは黒玉を睨み、唸り声を上げて力を溜め始める。
「私が彼らの目を引いている内に攻撃を」
 そう兵士達に告げると、黒玉は全速力で虎に向かってローラーブレード【藍晶疾走】で駆け出した。
「ガゥアアアアッ!!」
 虎たちもまた駆け出し、その刃物のような爪と牙で仕留めんと襲い掛かる。
「黒玉は誇り高き人狼……負ける筈などありません」
 ユーベルコード『黒玉狼の一蹴(ダンスマカブル)』によって飛躍的に高めた脚力で、突っ込んで来る虎を踏みつけて跳躍し、頭上から蹴りを見舞う。
「グゥガアアア!!」
 虎もまた跳躍して爪を振るうと、今度は黒玉は着地して大地を低く駆け、スライディングで下を潜り抜けると背後を取り、お尻を蹴り虎をボールのように飛ばした。
「ギャゥッ」
 吹っ飛んだ虎が仲間にぶつかって纏めて大地を転がる。
「今だ! 俺達も仕掛けるぞ!」
 そこへ兵士達が一斉に矢を放ち、体中に矢が突き刺さった虎は血塗れとなって倒れた。

「『お友達』がたくさん出来そうだわ!」
 シエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)が胸をときめかせ、虎を迎え撃つ猟兵と兵士達の奮闘する戦場を眺めた。
「わたしの『お友達』になって!」
 慌ただしく駆ける猟兵達の後を追い、虎と兵隊達が楽しく遊ぶ戦場へ歓声と共に降り立つ。そこには戦場で散った虎や兵士の亡骸が転がっていた。
「すぐに皆も『お友達』になれるから安心してね」
 シエナは『お友達』候補に微笑みかけ、ユーベルコード『『お友達』作りのおまじない』を発動し、虎と兵士の亡骸を『お友達』と言う名の人形に変化させた。息絶えていた『お友達』たちが立ち上がり、人形のように動き出す。
「ここならもっと『お友達』を増やせるわ! みんなもお手伝いしてね」
 シエナが振り返ると人形達が思い通りに頷き、共に暴れ回る虎の群れへと近づいた。
「グァ?」
 爪を振るって戦場を駆ける虎は、仲間であるはずの虎を従えるシエナに訝しげな眼を向ける。
「ほら、いっしょに遊びましょう」
 優しく微笑むシエナに、虎は敏感に恐ろしいものを感じて突撃してくる。
「元気な子ね。大丈夫、こわくないこわくない」
 じゃれる猫を愛でるように、シエナは怪力混じりに虎を押さえ込んだ。するとじゃれつくように『お友達』も虎に圧し掛かっていった。
「ナゥギャッ!!」
 虎が悲鳴を上げ、やがて声が聞こえなくなると、『お友達』となって他の人形と同じ仲間と化していた。

「グゥォォオオオゥッ!!」
「グガゥッ!!」
 虎たちは猟兵を強敵と見て、猟兵を避けて兵士から仕留めようと駆け出した。
「速い私よりも兵士の方を狙うのなら、ええ、どうぞ」
 黒玉はこちらを無視する虎たちに笑みを向ける。
「その隙は逃しませんが――」
 ローラーブレードで地を滑って加速すると、一気に飛び込んで連続蹴りを叩き込んで虎を地に伏せさせた。
「私からは逃れられませんよ」
「虎が弱ってるぞ!」
 兵士に辿り着く前に虎たちは蹴り飛ばされ、そこへ兵士達が矛で止めを刺していった。
「また『お友達』が増えたわ!」
 シエナは笑顔で死した虎を人形に変え、生きた虎に向かって仲間を増やそうと飛び掛かる。
「グゥゥッアアアアアォッ!!」
 虎たちは人形化してしまった仲間を恐れ、逃げ腰で応戦して距離を離す。
「怖がらなくても大丈夫よ。すぐに『お友達』になれるわ」
 優しくも恐ろしく感じる笑みを浮かべたシエナが注意を引く隙に、人形の兵士達が四方から接近し虎を捕まえる。そして矛を構え同じ人形の仲間に引き込んだ。
「これでどちらが狩る側なのか理解出来たでしょう」
 黒玉は近づく虎を蹴り飛ばし、仲間達と共に城を守り続けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

スコグル・ノルン
【Ahnenerbe】で連携
●心情
この場に居る魂たちは、どれも美しい
この美しさが失われない様、手助けをしましょう

●戦闘
UCを使い飛翔能力を得たならば、真っ先に最前線へと向かい空中からの急降下と急上昇を伴う一撃離脱を繰り返す遊撃で前線を援護しましょう
この時に槍を振るい切断を試みるのも良いかもしれません
そして真っ赤な鎧で飛び回り攻撃を加える姿はたいへん目立つはずです
敵の注意を引きつけることもまた兵士たちの支援となるでしょう
加えて一撃離脱の空中の遊撃に反撃を受けにくくする効果や時間稼ぎも期待します
また飛び上がったときに戦場全体が見えて敵軍が予期せぬ動きを見せていたら、絶奈さんへ知らせましょう


霧島・絶奈
【Ahnenerbe】で連携

◆心情
耐久戦もまた、愉しいものです

◆行動
『暗キ獣』を使用
呼出した軍勢と共に現地の兵士達と連携
「車懸りの陣」にて波状攻撃を仕掛け、敵に持久戦を強います

私自身は【空中浮遊】を活用
同じく飛行しているノルンさんと連携しつつ【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
航空戦力は寡兵であっても戦車大隊に拮抗し得ると歴史が証明しています
虎の群とて同じ事です

戦闘しつつ戦況と友軍の損耗を加味し部隊切替を都度指示
切替の隙は【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別するサーメート」を【衝撃波】で地上に散布し続ける事で相殺

負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復



●撃退
「この場に居る魂たちは、どれも美しい」
 スコグル・ノルン(気ままな戦乙女の悪魔・f32014)は世界を守るべく戦う人々の気高い魂の美しさに感嘆する。
「この美しさが失われない様、手助けをしましょう」
 その魂の輝きを決して消させはしないと、ユーベルコード『ヴァルキュリア・フォーム』によって紅い鎧ドレスを纏って最前線へと飛翔した。
「耐久戦もまた、愉しいものです」
 霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は人と獣が争う戦場に足を踏み入れるとユーベルコード『暗キ獣(ソラト)』を発動し、蒼白き燐光の霧を纏い異端の神々の似姿に変身し、屍の兵士と獣の軍勢を召喚した。
「皆さん。此れより私の軍勢が波状攻撃を仕掛けます。其の援護をお願いします」
「了解した!」
「任せてくれ!」
 絶奈の言葉に兵士達は頷き、屍の軍勢の後方から矢を構える。
「では車懸りの陣にて持久戦を強いましょう」
 屍の軍勢が幾つもの部隊に分かれ、矢の援護を受けて波状攻撃を仕掛ける。
「グガアアアア!!」
 虎は屍の兵を倒すが、波のように兵が入れ替わり次々と槍を突き刺して押し戻される。

「地上は混戦ですね。では一撃離脱を繰り返す遊撃で前線を援護しましょう」
 スコグルは地上で虎の群れと戦う兵士と屍の軍勢を見下ろし、援護しようと急降下して【戦乙女の槍】を振るって虎を切断し、勢いを殺さずに急上昇して空に舞い戻った。
「ガァッ!!」
 一瞬にして仲間をやられた虎は空を見上げ、スコグルを警戒する。
「上に注意が逸れましたね。お蔭で隙だらけです」
 そこへ屍の兵が槍を突き入れ、隙を見せた虎たちを仕留める。
「グォオオオオ!!」
 虎たちが反撃に屍の軍勢を爪で裂き牙で噛み千切る。
「矢を放てーーー!!」
 だがそこへ兵士達が矢を放ち、虎の体に突き刺した。
「空と地上。同時攻撃に耐えられますか」
 絶奈も浮遊し、上から黒剣と白槍を振るって衝撃波を叩き込む。
「虎の群れは混乱しているようですね。このまま一気に敵陣を崩しましょう」
 スコグルが再度急降下し、槍を一振りするごとに虎の血が大地に撒き散らされる。
「ガァゥッ!!」
 返り血で染めたような真っ赤な鎧を纏うスコグルの目立つ姿に虎の意識が向く。
「航空戦力は寡兵であっても戦車大隊に拮抗し得ると歴史が証明しています。虎の群とて同じ事です」
 絶奈も空より衝撃波を続けて浴びせ、頭上から押さえつけるように虎へと攻撃する。
「私たちが注意を引き付けます。そうすれば兵士たちの支援となるでしょう」
 スコグルは何度も攻撃を繰り返し、虎に空への警戒心を与え地上での戦いに集中させない。
「虎どもが勢いを失ったぞ!」
「攻撃の手を休めるな! 押し込め!!」
 兵士達は屍の軍勢と共に攻勢に出て、虎の群れを蹴散らしていく。

「グゥォオォウウッ!」
「ヌガァアアアッ」
 後退した虎たちの一部が回り込んで兵士の側面を奇襲で叩こうと移動する。
「絶奈さん、敵軍が回り込もうとしているようです」
「では勢いを殺して足止めしましょう」
 それに気付いたスコグルの言葉に、絶奈は迎撃に向かう。
「制空権を得るという事は、戦場の情報を得る事と同義です」
 絶奈はサーメートを衝撃波に乗せて散布し、爆炎を起こして怯ませ虎の進撃を止める。
「兵士たちへの奇襲はさせません」
 スコグルが爆炎を抜けて飛び込み、縦横無尽に槍を振るって虎の群れを両断していった。
「ガァッ!!」
 虎が反撃しようと跳躍するが、加速したスコグルを捉えられず、それどころか着地する前に旋回したスコグルに頭から槍を叩き込まれて墜落した。
「側面から虎が来ているぞ!」
「迎撃準備!」
 その戦いに気付いた兵士達が防御を固め、傷付いた虎を倒していった……。

「ガァアアアアゥウウウアアアアッ!!」
 一際大きな咆哮と共に虎の長い時間続いた攻勢が止み、群れが後退していく。
「虎の群れが下がっていきます」
「どうやら撃退出来たようですね」
 スコグルと絶奈がその様子を見下ろし、虎の群れが城から離れるのを見届けた。
「一先ず防衛は成功のようです」
「兵士たちの被害も最小限に抑えられましたね」
 これで作戦成功だと絶奈は手を止め、スコグルもほっと息を吐いて味方の被害を確認した。
「ありがとう! あなたたちのお蔭で虎の群れを撃退できた!」
「これで何とか城を守りきれそうだ!」
 兵士達は大活躍した猟兵達に感謝の言葉を送り、交代で休憩を取り始める。
 猟兵達は傷ついた兵士達を癒し、まだまだ各地で続く戦いに参加するべく一旦グリモアベースへと帰還した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年01月10日


挿絵イラスト