殲神封神大戦②〜剣と拳が合わさり最強に見える
●鍛え上げた体は最強の刃
「ふむ……我ら過去よりの骸、オブリビオンなりて。皇帝の兵も悪くはない、が……そろそろ彼奴等も現れる事だろう。……我々の力、試させてもらう」
白い拳法着に身を包み、一様に覆面と帽子により個を排した者達が、晋の皇帝「司馬炎」の軍勢が詰める樊城へと攻め上がらんとしていた。
●樊城の戦い
「よく集まってくれた。封神武侠界を左右する大きな戦いらしいな。馴染みのある世界ではないが、私の見た情景を話そう」
刀道・御剣(見届ける双眸・f35346)はそういい、ありのままを述べた。
「場所は樊城という地域にある、樊城と呼ばれる城だ。晋の皇帝「司馬炎」の軍勢が、南蛮門より押し寄せるオブリビオンの大群との決戦に臨んでいる。
敵は刃物と拳法を組み合わせ、全身を刃と一体化すると言われる、刀刃拳という拳法の使い手らしい……それが、数え切れぬ程押し寄せようとしている。
皆にはこの「樊城の戦い」に乱入して少しでも敵を減らし、皇帝の軍勢の支援に当たって貰いたい。個々の敵はさほど強くはない様なのだが、如何せん数が多い。大量の敵が間断なく押し寄せる形になるので、皇帝の軍の兵士達と連携しながら長期戦を乗り切って貰う必要がある。
何か作戦があれば、忌憚なく告げて協力して貰うといいだろう、筋が通っていれば無碍にはされない筈だ。逆に、一人で事に当たろうとすれば数に手こずる形になると思われる。
今回は私が見てしまったのでな、転送に支障を出す訳にもいかないので、この戦いでは前に出る事は出来ない。皆に任せる形になるが、よろしく頼む」
御剣はそう告げると転送の準備を開始した。
神夜将比古
戦争らしいですね。
神夜将比古です。
今回は晋の皇帝「司馬炎」の軍勢が、樊城はんじょうにて、南蛮門より押し寄せるオブリビオンの大群と決戦している所へ支援に行って頂きます。
兵士達は作戦があれば大体協力してくれますし、無ければ無いで一緒に戦って欲しいと言えば、一緒に打って出てはくれます。
プレイングボーナス……司馬炎の兵士達と協力し、なるべく長時間敵と戦う。
それでは、皆様のプレイング、お待ちしております。
第1章 集団戦
『刀刃拳門下生』
|
POW : 刃化
【剣と拳を組み合わせた拳法、刀刃拳の技】が命中した対象を切断する。
SPD : 舞刃演武
自身の【体を一振りの剣に見立て、空を舞う剣】になり、【舞う様に攻撃する】事で回避率が10倍になり、レベル×5km/hの飛翔能力を得る。
WIZ : 鍛磨
【身を鍛え、心を研ぎ技の切れ味を磨いた】時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる。
イラスト:ばんどー
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
スコグル・ノルン
●心情
それぞれの信念のために自身を賭ける様は実に美しい
…であれば。この私、スコグルがこの戦場を導きましょう
その輝きが迷わぬ様に、その輝きがより輝く様に
●行動
兵士へ協力を申し出たら、まずは力を示す一撃を敵へ
落ち着きのある威厳を見せながら、しかし捨て身の一撃に見える様な高い闘争心の突撃を行います
血に塗れながらも振り返り「勝機は我らに、いざ!」と呼びかけて再び攻撃を開始、以降は遊撃に努めます
この血濡れの勇猛は、味方へ鼓舞を、敵へは恐怖を与えてその姿に怯む効果を与えるでしょう
途中で頃合いをみてUCも発動、兵士たちの意志を力とした斬撃でさらに敵の数を削ります
さあ、見せてください。あなた方の生命の輝きを
夜刀神・鏡介
拳法家ね。普段なら修練として戦わせてもらうのも良いだろうが、今は戦争
そんな事も言っていられないし、出来る限り被害を出さずに始末させてもらおうか
戦闘前に連の型【絆魂】を発動。これだけ人数がいれば相応の能力強化が期待出来るだろう
流石に演説とかは御免被りたいが「全員でこの戦いを乗り越えるぞ」なんて事を言って士気高揚を狙おうか
だが彼らは、兵士とはいえ一般人。出来るだけ複数人で敵にあたりつつ随時交代してもらうのが良いだろう
俺は神刀を抜いて、自身の身体能力を更に引き上げる。
遊撃役として、随時戦況を確認しつつ厳しくなってきた所に切り込んで敵を倒していく
悪いが付き合ってやる余裕はない。強化した能力で一気に倒す
シリルーン・アーンスランド
この地に生きる凡ての方の為に…参らせて頂きます!
到着致しましたら、近くの将たる方に猟兵と名乗りを。
そしてUCさまよえる舵輪の効能についてご説明致しますわ。
発動すれば長く敵を撃ち、お味方には癒しあるものと。
「ですので、弱った敵をお討ちあそばされましたら、効率良く
倒せますの。如何でございましょうか」
礼儀正しく、しっかりした声音で申し上げます。
「空から降り注ぐものにありますれば、跳躍する敵の態勢も崩せ
ましょう」
そしてはっきりと詠唱もし、発動を。
舵輪は切れましたら幾度でも切らさず詠唱を繰り返しますわ。
勿論それにてのみではなく七支刀と長剣も構え。
「命無きものに負けてはなりませぬ!護る力は我らが手に!」
エルフィア・エルシュタッド
ふむ……異界での戦争ときたか。
新年を寿ぐには少々血腥いな……
もしくは、今年は戦乱になるとでも?
先ずはこの場の戦況の確認を。
次いで、猟兵が参戦したという状況がプラスになるのであれば、
それを積極的に喧伝するようにしてもらおうか。
戦意を維持するのは必須であろう?
とにかく、持ちこたえる。
可能であれば、押し返す。
を、基本の方針に。
今回の集団戦には私のUCは向いているものが無くてな。
範囲攻撃を持つ猟兵、
もしくは現地兵複数と連携して潰して行くようにする。
現地兵の損耗には気を配るようにはしていくが……
●『選ばれし者』と『戦乙女の悪魔』
無数に居並ぶ拳法家達を、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は樊城より眺めていた。選ばれし者の責務を負い、今は修行中の身。普段なら修練として戦わせてもらうのも良いだろうが、今は戦争中であり、そんな事も言っていられない。
「出来る限り被害を出さずに始末させてもらおうか」
鏡介が地を蹴らんとした所、地を蹴り飛び出す人影が1人。
生命は適応の結果であり、あらゆる戦いの結末の形。故に命は戦いの中でこそ輝く……それが、スコグル・ノルン(気ままな戦乙女の悪魔・f32014)が胸に抱く信仰だった。
スコグルは戦乙女の大鎌を構え、拳法家の群れの前へと躍り出る。その背に威厳を滲ませながら、戦乙女は手に持つ得物にその身を乗せて、高い闘争心を見せながら捨て身とも取れる様な突撃を行っていく。刀刃拳の使い手達が、剣と拳を操り鋭い斬撃で迎撃を試みる……が、スコグルは大鎌で巧みに受け止め、殆どの攻撃を押し返し、斬撃を加えていく。その身を染める紅は、己の物か彼の物か。振り返り、告げる。
「それぞれの信念のために自身を賭ける様は実に美しい……であれば。この私、スコグルがこの戦場を導きましょう。その輝きが迷わぬ様に、その輝きがより輝く様に……勝機は我らに、いざ!」
集団戦において士気という物は重要な意味を持つ。それを理解しながらも、演説等は御免被りたいと考えていた鏡介にとって、スコグルの動きは渡りに船だった。
「先陣に続け!全員でこの戦いを乗り越えるぞ!」
真紅に染まる戦乙女の口上に、鼓舞の声を重ねる。併せてユーベルコード、『連の型【絆魂】』を発動する。
「うおぉぉぉーーっ!!」
兵士達より鬨の声が挙がる。適切なタイミングで効果的に放たれた鼓舞の声は、皆の意思を一つに束ね、それぞれの能力を十全に強化した。
●銀の雨のもとに
エルフィア・エルシュタッド(闇月の魔術剣士・f35658)は伝播する鬨の声を聞き、この場の戦況を把握した。士気、能力共に高水準を満たす兵士達。
「フッ、新年を寿ぐには少々血腥いな……もしくは、今年は戦乱になるとでも?」
ふと笑みを零し、軽口を漏らす余裕さえできてくる。そうしていると舵輪を取り出し、何やら周囲に演説を始めようとしているシリルーン・アーンスランド(未来渡る護り風・f35374)と目が合う。
「わたくしのユーベルコード、さまよえる舵輪は……」
「また会ったな。しかし、兵は神速を貴ぶ。ここで時間をかけるよりは、戦意を維持する為に速やかに敵へと対峙した方がいい。貴殿のそのユーベルコードは一度見ている、上手くやろう」
「まあっ!!……仰せかしこまりました。それでは、わたくしも皆様と共に打って出る事と致しましょう」
言われてみれば、鉄は熱いうちに打ってしまった方がいい。シリルーンは頷き、周囲の兵士へと倣い、戦場へと身を進めた。
●激突
「お力お貸し下さいませ、舵輪に眠る皆々様…どうか我らに優しき癒しを、そして敵撃つ鋭き刃を!」
シリルーンがさまよえる舵輪を発動し、戦場に銀の雨が降り注ぐ。敵には鋭き刃を、味方には優しき癒しを。
「恵みの雨だ。今こそ好機、雨により損耗した敵から狙って行こう」
「オオォォォーー!!」
エルフィアが兵士達の集団の中、刀身に真紅の文様が刻まれた黒いルーンソード『nigra glavo』を掲げて声を挙げる。周囲の兵士達より鬨の声が挙がった。
当初、兵士達の損耗へも気を回そうと頭の中に置いていたエルフィアの考えはいい意味で裏切られた。
スコグルが己が身を以て示した信念とその言葉に兵士の士気はこの上なく高揚していたし、それによって同じ方向へと向いた人々の意思を鏡介のユーベルコードが束ね、兵士達を心身共に強固な精鋭へと昇華させていた。ダメ押しにシリルーンの降らせる銀の雨だ……敵を攻め立て、味方を癒す。
状況は優位に進んでいた。
「これは……追い風、ですわね。
誇りある戦いに敬意を――さあ、見せてください。あなた方の生命の輝きを」
既に皇帝の軍勢の兵士達は志を共にする同志であった。スコグルは彼らの輝きーー耐えてなお挫けない負けない意志を己が斬撃に込めて放つ。
「戦いには美しい意志が必要です。そして美しき意志には未来が必要なのです。貴方方は過去、つまり……わかりますね?」
その距離と次元を無視した斬撃は、オブリビオンを次々と切り裂いて行く。
「俺の仕事が少なくなりそうだな……まあ、適材適所だ」
鏡介はその様子を見て零すが、既に軍勢を強化するという大きな仕事を終えている。あとは遊撃に徹する……神刀【無仭】を抜き放ち、自身の能力も引き上げると、戦況を確認し、他の手が回らない部分へと踏み込み、『真に斬ると決めたもの』……オブリビオンを断ち切っていった。
「わたくしの役目はこの戦線を支え切る事……命無きものに負けてはなりませぬ!護る力は我らが手に!」
自らも武器を持ち打って出る心算もあったが、シリルーンのユーベルコードが戦場に及ぼす影響は大きかった。趨勢の覆らぬよう、切らす事なくさまよえる舵輪による銀の雨を降らせ続ける。
皆が戦いやすい様、敵を弱らせ味方を癒す雨が、絶え間なく戦場へと注いだ。
「怯むな、銀の雨は敵を穿ち、我々を癒す。
あと少しだ、押し返すぞ!」
エルフィアが兵士を鼓舞する。
「詠え、nigra glavo」
自らも闇を纏い、次々と敵を切り払って行った。
猟兵達の行動が見事に噛み合い、自身や軍勢の素晴らしい活躍により、まもなくオブリビオンの軍勢は押し返される事となるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵