2
山奥にて

#UDCアース

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


0




●山奥の秘境にて
 人里離れた山奥。人目につかぬからこそできることは多い。
 この地の地脈に巡る魔力。龍脈ともいうべきその魔力を元に儀式の準備を推し進め、後は時間が経てばいいだけの事。
 風魔衆と呼ばれるこの下忍たちは準備に随分働いてくれた。後は邪魔が入らぬようにこの場を守るだけ。
 近くに温泉宿が存在する事もまた利点だった。生贄になる人間たちが勝手に自分達から集まってきてくれるのだから。
 湧き上がる湯気、そこでくつろぐ多くの人々を見下ろしながら今回の事件の現況たる、邪神の崇拝者は独り笑みを浮かべた。

●グリモワベース
「温泉、露天風呂……ああー……」
 グリモワを片手に予知をしながらウインド・ノーワルドが何やら変な方向にトリップしている。
 いったい何を予知したのか、暫く様子を見てみれば、はっと気づいたように猟兵たちに向き直った。
「温泉、行きませんか?」
 突然すぎる。そもそも問題があったから呼ばれたのではないか。いきなり素っ頓狂な発言をするウインドに真面目にやれという猟兵たちの視線が集まる。
「まぁ、はい。ちゃんと説明しますよーう。温泉に行くっていうのは間違いじゃねーですね、今回もまたオブリビオンの動きを予知、場所はUDCアースの山奥、秘境の温泉宿ですね」
 だからか、とようやく納得できる。
 UDCアースの山奥。秘境ともいうべき場所に存在する温泉宿、そこでオブリビオンの活動が確認されたという。
「ああいう場所っていわゆる龍脈だの巡ってますからね。魔力を豊富に含んだ温泉を魔力源に邪神召喚の活動を行う予定見たいです」
 まだ活動は行われていないが、放っておけば来客を生贄に儀式は完了してしまうだろうという事だった。
「ただ、やっぱり難点はいくつかあります。一般来客を生贄にするために、まずは連中の手下。忍者っぽい連中が動くのですが、その姿が大っぴらになって事件が起きているという事が公になれば大きなハプニングが起きます」
 もともと人の少ない山奥。ハプニングが起きた時に逃げまどいだす人々を猟兵たちだけで全員カバーすることは出来ない。それに何より、邪神の儀式などという事を一般人たちに知られてしまうわけにもいかない。
 だからこそ、今回の状況としては人知れず襲撃を未然に防ぐ、という事が求められていた。
「近場に転移した後、皆さんは一般客を装って温泉宿に入ってもらい、そこでまず風魔衆と言われるサイボーグ改造を行われた忍者たちの対処を行ってもらいます」
 その後は忍者を尋問するなり、儀式の準備がうまくいかなくなった首魁をおびき寄せるという手はずになるという。
「普段以上に気を付けてくださいね。現地のエージェントの協力もほとんど得られない場所ですので、痕跡を残さず。そもそも不穏な事態など何も起きていなかった。という流れに持って行くのが今回の流れです」
 文字通り人知れずに全てを終わらせるのが今回の目的になるだろう。少々厄介だが出来ないことはない。
「ざっと流れを説明するとこんな感じですね。あ、勿論客として入る際の宿泊費だの手続きだのはこっちでやっときますんで、終わり次第は温泉宿を楽しんで戻ってきてください」
 私も行きてーだののたまっているところを見る限り、相当質のいい温泉なのだろう。
 一仕事を終え、無事に平和を謳歌して戻って来れる。やや過激な温泉ツアーとでもいう所だろうか。
「ってことで、準備が出来次第現地に行きます。温泉に泊まる準備は十分ですか?」
 違うだろう。というツッコミを待って居そうなウインドはさておき、猟兵たちは作戦決行のための準備を開始した。


トビカゼ
 トビカゼです。温泉いいですよね……私も本当に行きたいですよね……とか言いつつ最近行きました。
 今回は、1章では宿の宿泊客として現地に向かい、人知れず風魔衆・下人を倒す。という少々特徴的な流れになります。
 戦闘力では対処できても、一般客からうまく隠れるなりごまかすなり出来ない場合、本来の通りに戦えない場合もございますのでご注意ください。
 2章はボス戦となりますが、此方に関しては相手も一人、人払いも出来るか山奥での戦闘になるので単純に戦ってもらえれば問題ありません。
 そしてすべてが片付いた後は日常で温泉を楽しんでいただければと思います。
20




第1章 集団戦 『風魔衆・下忍』

POW   :    クナイスコール
【ホーミングクナイ】が命中した対象に対し、高威力高命中の【クナイ手裏剣の連射】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    サイバーアイ演算術
【バイザーで読み取った行動予測演算によって】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    居合抜き
【忍者刀】が命中した対象を切断する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

サンディ・ノックス
温泉好きなんだよね
ある温泉に入り浸ってる(=所属旅団)くらい
泉質が違うし温泉ごとの特色があって楽しいんだ

※同業者には積極的に協力

敵が動くのを待つと一般来客が標的になる可能性が跳ね上がるだろうし
不審者がいないか【情報収集】して敵を見つけ次第【暗殺】したい
それが難しくても【先制攻撃】は狙えるはず

情報収集のときに人目に付かない場所も目星をつけておき
その【地形の利用】して極力気付かれないように

ただ、気付かれないことを重視しすぎて敵を逃がしたり被害を出したら本末転倒だから
最悪僅かな違和感なら【コミュ力】【言いくるめ】でごまかす心持で動く

戦闘は一撃必殺するつもりで攻撃力重視の解放・宵を【怪力】と併せて使用



「ふむふむ、廊下とかでみられてるような気がする、か」
 情報収集をして、何やら不審者がいないか聞いて回っていたサンディ・ノックス(飲まれた陽だまり・f03274)は人気の少ない廊下などで誰かに見られているような気がする、という話を聞くことができていた。
 どうやら連中も人の多いロビーや浴場で動くことはなく、どちらかと言えば人の少ない場所を狙って活動しているようだった。
「となると……行ってみようか」
 待つよりもこちらが先に動く。下手に一般客を巻き込むより、相手のいる場所を狙って行動した方がいいだろうとサンディは温泉宿の廊下付近に近づくと、天井を見上げてみた。
「あれか」
 目に入ったのは天井裏へ続く通気口。あそこで獲物の監視でもしているという事だろうか。
 視界に入らぬように身を隠し、注意深く監視してみれば影の中に一つ存在が見えてきた。
「よし……」
 相手は捉えた。こうなれば狙うものと狙われるものの立場は逆転する。
 サンディはおもむろに廊下に身を出し、気づいていない様子を見せびらかしながらそのまま通気口の真下へ向かう。
 放たれた殺気。だが、それを感じるよりも早くサンディは刀を引き抜き、すさまじい贅力を持って天井へと一撃を穿つ。
 短い悲鳴と、確かな手ごたえ。そして1体オブリビオンが消えていくのが感じ取れた。
「よし、次も片づけて早く温泉に入りたいものだな」
 ここの温泉はどんなものなのか。それを楽しみにしながらサンディは確実に仕事を続けていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィサラ・ヴァイン
温泉ですかー。魅力的なのは確かですが、最近入ったので食指が……ってそんな個人的な感想は置いといて
とりあえず宿泊客として宿に潜入
[第六感]で忍者の気配を探ります
私、怪しい姿に見えるかもですが、忍者にむしろ私を監視させます
第六感で視線を感じたら、人気のない自然の多い場所に移動し、忍者が襲撃しやすい様に
この場所なら、無闇に他の人を怖がらせる事もないし好都合です
忍者刀で切られたら【究極の対価】で猛毒の返り血を浴びせます[毒使い]
[恐怖を与える]『最悪の恐怖』で【強迫】
知ってる事、洗いざらい喋ってください
「何も全てを奪おうって訳じゃないですから、安心してください。その代わり何でも差し出してくださいね?」



「ふぅ……」
 温泉宿に宿泊客として潜入したヴィサラ・ヴァイン(大蛇を殺すゴルゴン・f00702)は、小さくため息を吐いた。
 最近温泉に入ったのもあったこともあったが、それ以上にため息の原因となるのは周囲からいくつも突き刺さる視線のせいだ。
 宿に宿泊してから探るような動きを見せていたとはいえ、この食いつき方はなかなか優秀な相手の様だろう。
「見られています、かね?」
 一種の感ともいえる感覚が、周囲の物影で動く存在を捉えている。このまま進めば人通りの少ない、外に面した廊下に出る。
 人気もない、襲われるなら最適な場所。無論相手もそれを逃すつもりはないようだ。
「貰った!」
 そっとヴィサラが手を縁に預けたと同時に、背後から二人の忍が飛び出し、その背中に刀を突きたてる。
 吹き上がる鮮血。その返り血を浴びて、よろめいたのはヴィサラではなく忍達。
「……『命取り』でしたね?」
 自身の体内に流れる猛毒の血。それを浴びた忍は苦しみ、まともに動くこともできなさそうだ。
「何も全てを奪おうって訳じゃないですから、安心してください。その代わり何でも差し出してくださいね?」
「……断る」
 強迫。ヴィサラの放った最悪の恐怖。それに怯え始めた忍達はその恐怖に屈するより早く、自分の喉を刀で掻っ切り倒れ伏す。
「……命でしたか」
 差し出されたものは情報でもなく、命。相手としては相当な連中のようだという事は確かに再認識できた。
 そして人気の少ない場所ではあるとはいえ、これだけ撒き散らしてしまった自分の血は少々片付けるのに手間取りそうだなと思いながら、後始末を始めることにした。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

六代目・松座衛門
「この状況だと「暁闇」は邪魔だなぁ。」
等身大の人形「暁闇」は近場に隠して、UC「即席人形劇」を発動。周囲の石や草でできた人形を放ち、索敵する。

敵を見つけたら、一般人が気づかないタイミングで、複数の人形からUC「手繰り討ち」を発動。物影に引きずり込む!

「どんな邪神を召喚しようとしている? 主導者はどこにいる?」
操作糸「領」、操作板「志操」による【念動力】【操縦】で自害や、応援を呼ぶような行動は阻止しつつ、尋問を行う。

これ以上の情報を得られないと思ったら、多節棍「双爪丸」で昏倒させ、無力化する。もし、邪神、主導者に関する情報が得られたら、召喚阻止や潜伏先の調査も行おう。

アドリブ、連携歓迎


ヘルミナ・イェルソン
温泉、自然、新しいインスピレーションの気配を感じますね。

さておきお仕事です。
人の少ない所で釣れるようですね?

そのような場所で時間つぶしをしているように見せかけて敵をおびき寄せます。現れたらメモリ配分・分析で敵の隙を把握して、情報収集ツールを接続します。サイボーグということはハッキング出来るということですからね。
長引いて大きな音なんて出たら良くないですから、さっさと終わらせられるようにだまし討ちを意識しましょう。

メカニック、ハッキング、破壊工作の技能を活用し敵を無力化します。ついでに敵の親玉の情報を頂ければ上々。
無力化できたら目立たない所へご同行頂いて、見つからないよう処理してしまいましょう。



「さて……」
 温泉宿の中庭、意外と人通りの少ないこの場所で六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)は即席の人形を無数に作りだし、周囲に向かわせることで索敵を行っていた。
 普段用いている等身大サイズの鬼猟流・戦闘用人形「暁闇」は近場に隠してあり、油断はない。
「どうでしょうか?」
 ちょうどその場に居合わせ、温泉宿のパンフレットを開きながらヘルミナ・イェルソン(夜を飛び越える・f02267)は松座衛門に問いかけた。
「索敵中だ、少し待ってくれ」
「わかりました」
 小さく言葉を交わし、二人は暇つぶしの様に思い思いにその場で過ごし始める。
「……来た」
 しばらくして、松座衛門の感覚にようやく忍の姿が捉えられた。近場に、3人ほど潜んでいる。
 その反応にヘルミナもまた小さく反応し、動きを待つ。
 がさり、がさりとわずかに動く草樹の音。相手がこちらの首を取れる距離まで近づくと同時に、二人は一斉に動いた。
「逃がすか!」
 数多に作り出した無数の人形のうち、自身の糸で繋げていた一体の人形の意図を高速で巻き上げると、引き寄せた人形が近くまで忍び寄っていた忍に勢いよくガラクタの腕を突き刺した。
 バレた上に、攻撃を受けた。
「っ! こいつ……!」
 その失態を感じ取った忍は松座衛門の次の行動よりも早く自身の首を掻っ切り、その場で消え失せていく。
 だが、その反対側でヘルミナは飛び出した忍の動きを高速化した分析力と思考力で冷静に分析。振りぬかれた一撃をかいくぐると同時に、その体に情報収集ツールを強引に突き刺した。
「が……っ!?」
 その体から次々と情報が抜き取られ、体の内部が作り変えられ動きが無力化されていく。
 だが、その行動を阻害せんと、残るもう一体がヘルミナへ向けて飛び出すが、松座衛門が操作盤から無数に放った糸が忍に絡みつき、その場で動きが阻害されて地にたたきつけられる。
 ヘルミナにツールを突き刺されていた忍はしばらくすれば物言わぬ塊となり、ゆっくりと消えていく。
「どんな邪神を召喚しようとしている? 主導者はどこにいる?」
 完全に動けなくなった忍に対して、松座衛門は問いかけた。
「答えると思うか?」
「……答えませんね。最初から情報なんて持っていませんから」
 忍の言葉に先に反応したのはヘルミナだ。情報を分析し、彼らの情報を抜き取ろうとしてみたが、文字通り一切の情報は与えられていない。
「あるのは集合地点だけですね。ここから儀式の地点は割り出せそうです」
「そうか、それでも十分ってところだな」
 捕縛した忍を気絶させると、松座衛門はヘルミナからもらった情報で召喚地点の場所を探りに向い、残ったヘルミナは再び忍達をおびき寄せて排除することを再開した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アカネ・リアーブル
温泉……!
アカネはゆっくり温泉を楽しみたいのです
この場に似つかわしくない風魔衆には、お帰りいただきましょう。

アカネは宿泊客ではなく、中居として潜入いたします
着物を着て、他の宿泊客や従業員、出入りの業者さんをチェックいたします。

工作中の風魔衆を発見いたしましたら、無防備な犠牲者のフリをして人気のない場所へとおびき出します。
情報収集は難しそうですので、先制で倒してしまいます。
退魔封縛の舞を使い、舞扇からの鎖でこっそりと戦いましょう。

戦闘後は、お掃除して戦闘の痕跡を消します。
お掃除も安全なお宿の提供も、中居の仕事の一つですから。



 猟兵達が宿泊客として現地に潜入し、各々に風魔衆に対処を行っている中アカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)は中居として現地に入り込んでいた。
 多少手間取りはしたが、情報操作自体は事前に施されており簡単に店内の裏側へと入ることができた。
「い、意外と大変ですね……」
 そのまま宿泊客や従業員、出入りをする業者のチェックをする。その行動自体は現時点でもうまく進んではいるのだが、中居として何もしてないとどんどん仕事が振られてしまうのだ。
 幸い料理を運んでくれだの、簡単な接客業務であったことから疑われないためにもその仕事を手伝い、宿泊客の安全を確認して回っていた。
「……あれは」
 再び従業員のチェック作業に入っていたところ、出入りする業者にどうにも不審な動きをする人物が確認できた。
 何か仕事をするわけでもなく、しきりに周囲を確認し、何かを探す様子。
「試してみましょう」
 あれが風魔衆なら釣れるはず。その人物の前で、休憩に行くと露骨に口にして宿の裏手へと向かうとアカネの背後をつけるようにして付いてくる。
「―――君がため 惜しからざりし 命さへ」
 外に踏み出すと同時に舞扇を広げるとアカネの姿がふわりと巫女衣装へ転じる。
「ながくもがなと 思ひけるかな」
 詠唱が終わると同時に、舞扇からは無数の鎖が放たれ自身につけてきた従業員へ絡みつく。
「しまった……!?」
 構えていた苦無を投げるよりも早く絡みついた鎖が、ぎりぎりと忍を締め付け、そのまま締め潰す。
 もとより得られる情報も少ない。鎖に締め付けられ、力尽きた忍はそのまま消えていく。
「早く終わらせて、温泉をゆっくり楽しみたいのです」
 一息入れ直したアカネは、その場に残った戦闘の後を消してから残る風魔衆の対処へと向かった。

 しばらくして、風魔衆の気配は完全に宿から消え、安全が確保された事が確信出来てきた。
 猟兵達に、儀式の地点と首謀者と思しき男の姿が確認できたという情報が入るのはそう遅くないタイミングだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『邪神エージェント』

POW   :    ハイペリア重殺術・獅子噛
【無拍子の踏み込みによる崩し技 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【重力加重付加の柔術の当身や投げ、関節技】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    銃声はただ一つ
レベル分の1秒で【6発の超高濃度UDC因子の刻印弾 】を発射できる。
WIZ   :    冥鏡死水(ダーククリアマインド)
【死に絶えた水面に冥月の影を映すように 】対象の攻撃を予想し、回避する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は才堂・紅葉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 山奥の開けた場所。人為的に切り拓かれ、大々的に広げられた場所。
 大っぴらに描かれた召喚陣。これが都市ならば隠すことも大変だっただろうが、人気の少ないこの場所ではそんな小細工もなく、ただ自然が覆い隠す。
「……ここまでしておいて失敗か」
 その召喚陣の手前で、帽子をかぶり直した男は呟いた。
「集合してきたのは風魔衆はなく猟兵。まぁ、歓迎はしよう。君達を贄にすればまだ召喚は続行できる」
 ガチャリ。重い音を鳴らし、男は銃を引き抜き、構えを取る。
 油断のない構え、純粋にあのエージェントの技術が高いことをそれだけで示していた。
「さぁ、下手な問答は無用だ。儀式の贄となるか、儀式を止める英雄となるか、君たちはどうかね?」
 試すように、男は笑う。
サンディ・ノックス
「ふふ、英雄になるなんて大袈裟だな
儀式を止めるって猟兵の日常茶飯事だよ?
この戦いだって日常の1ページにすぎないよ」

穏やかに言いながら武具と一体化
黒基調の赤いラインが入った全身甲冑姿へ変身し
主武器は大剣へ変形させる

得物が大剣でも【怪力】を活かし重さを感じさせない速さで猛攻を仕掛ける
相手の動くクセを【見切】るのが目的
【フェイント】して回避するのに活かせるし
なにより剣で戦う相手と印象付けてからの【だまし討ち】――ユーベルコード『解放・夜陰』を1発でも多く当てるため

「こんな近くから無作為に動くこの数、回避しきれる?」
完全回避されたら流石だなって笑いながらも気に留めず猛攻を続けるよ

※連携、アドリブ歓迎


アカネ・リアーブル
あなたですね。邪神を復活させようと企む輩は
この素晴らしい温泉を、お世話させていただいたお客様方の笑顔を、あなたごときに曇らせたりは致しません!
覚悟をなさいませ!

敵のWIZユーベルコードは、回避ですか
アカネの攻撃が当たらないのであれば、他の方の攻撃を当てるように仕向ければ良いのです
他の猟兵の方と連携致します
舞薙刀の2回攻撃で邪神エージェントを攻撃いたします
怒りに任せて闇雲に攻撃しているように油断させられればしめたもの
幾度か空振りしてでも動きの癖を読み取りまして、味方猟兵の攻撃が最も効果的に当たる場所へと誘導いたしましょう
隙きができましたら、退魔封縛の舞で攻撃
あなたの好きにはさせません!



「あなたですね。邪神を復活させようと企む輩は」
「そうだとも、よく来てくれた。歓迎しよう」
 儀式の会場へたどり着いたアカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)は力強い瞳でエージェントを睨みつけた。
「どういたしまして。それにしても、英雄になるなんて大袈裟だな」
 同じくして、サンディ・ノックス(飲まれた陽だまり・f03274)もまた穏やかに言葉を返しながら、自身の武具を展開する。
 彼がその武具と一体化を始めていけば、サンディの姿は黒基調の赤いラインが入った全身甲冑姿へ転じ、ずしりと巨大な大剣が手の中に握られた。
「儀式を止めるって猟兵の日常茶飯事だよ? この戦いだって日常の1ページにすぎないよ」
「そうか、であればそのページの終わりとしよう」
 穏やかに言葉が交わされたかと思えば、たった一度銃声が鳴り響く。
 咄嗟に剣を盾にしたサンディの腕に6発の銃撃が剣にぶつかり、弾け飛んだ手ごたえを感じ取る。一瞬で放たれた6発の射撃、間違いなく相手は手練れ、油断はできない。
「この素晴らしい温泉を、お世話させていただいたお客様方の笑顔を、あなたごときに曇らせたりは致しません!」
 高速の抜き打ちとはいえ、相手の武器はリボルバー銃。射撃終了後の隙は消すことなどできない。
「覚悟をなさいませ!」
 一足で飛び込んだアカネは薙刀を振り回し、エージェントに肉薄する。
 舞うような流れから繰り出される猛々しい連撃。しかし、相手はこちらの攻撃を予測しているのかその一線を全て紙一重で躱し、捌いてくる。
「こっちも攻撃に回らせてもらおうか」
 大剣を軽々と振り回し、遅れて飛び込んだサンディの連撃その鋭い連撃の一閃さえも軽々とエージェントは躱して見せる。
「……っ!?」
 だが、揺れぬ水面の一石が投じられるように、サンディの剣がエージェントの腕をかすめた。
「……誘導されたか」
 彼が睨んだのはサンディではなく、アカネ。闇雲に振り回していたかのように見えた薙刀の連撃はサンディの攻撃を当てさせるためにアカネが技と躱させていたもの。
「流石だよ。俺も頑張らないとね」
「ちっ……!」
 再びサンディが接近し、剣を振り回す。舌打ちしながらサンディの懐に踏み込み、その体を崩させようとする瞬間にエージェントの胴に漆黒の水晶が突き刺さる。
「……その大剣はブラフか」
「そうだよ。気づかないままの方が幸せだったろうに」
 切り札はこの水晶。サンディが放つ無数の水晶を避けるためにエージェントは構えを取るが、その回避行動が行われることはない。『君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな』
 アカネの紡ぐ詠唱。くるりくるりと舞うように、彼女の扇から放たれる無数の鎖がエージェントを打ち、その回避行動を許さない。「くっ……!」
 そうなれば彼がとるのは防御。腕を交差し、自身の急所を避けて迫る水晶をその身に受ける。
「流石だな、致命傷は全部避けたか」
「戯け……!」
 大きなダメージを与えてもまだまだ油断のできる相手ではない。
 二人は再び構えを取りなおす。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月暈・ヒナ
「ああ、お会いしとうございました」
我らが神よ。
オブビリオンを見詰める瞳は恍惚としていて。

君たちはどうかね、と仰られましたね。
私の答えは「どのようにでも」
我らが神の望みなれば、贄にだってなりましょう。
ただし。それは。
貴方様が本当に、我らが神に相応しければの話です。

私への攻撃は甘んじて受けましょう。
相手の力量を知った上で判定を下す、それが、おばあ様から承った私の職責ですので。

ああでもやはり、貴方も違うのでしょうか。
戦闘眺めておりましたよ。
劣勢になるようならば、貴方も我らの神ではない。
至極残念そうに嘆息して、《血統覚醒》。
接近、《吸血》。
我らが神でないならば、せめて私の糧となってくださいな。



「ああ、お会いしとうございました」
 我らが神よ。そんな思いを秘めながら月暈・ヒナ(白虹・f15317)は恍惚とした表情で戦場を眺めていた。
 これから召喚される邪神。あれこそが自分の神か。
「……猟兵か」
 現れた彼女を見て、エージェントは銃を突きつける。
 しかし、攻撃を行わない彼女を見て、エージェントは少々訝しんだ様子を見せた。
「私は我らが神の望みなれば、贄にだってなりましょう。ただし……」
 それは彼が我らの神にふさわしければ。
「ああ、でもやはり違うのでしょう。劣勢に陥るのであれば、貴方も我らの神ではない」
 ゆっくり近づきながら、至極残念そうに溜息を吐いた彼女が覚醒する。
 吸血鬼の姿、接近したヒナがエージェントに牙を立てるが、彼は回避はしなかった。
「役割も見えてないと見える」
 肩からエージェントの血が滴るが、彼は気にせず銃口をヒナの腕を掴むと、ごきりと腕をへし折った。
「っ……!?」
 あまりの一撃にヒナは距離を取る。
「ふ、ふふ……」
 それでも、彼女は恍惚とオブリビオンを見つめていた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

六代目・松座衛門
「大層な自信だな! 覚悟!」
人形「暁闇」を前衛に儀式場へ立ち入り、UC「錬成カミヤドリ」を発動。
エージェントと自身の間に、自身の器物「操作板」の複製を滞空させる。

「接近さえできれば、こちらにも分があるはず!」
相手からの銃撃は、複製した操作板を割り込ませたり、人形で【武器受け】しつつ、距離を詰め、人形による接近戦を挑む。チャンスがあれば、UC「疾風」も狙っていく!

人形が柔術などで無力化された場合は、自分が多節棍「双爪丸」にて【だまし討ち】!
また、相手が距離をとった場合は、人形の口から大型銃「玲瓏」で【援護射撃】し、【吹き飛ばし】で体勢を崩したところへ追撃する!

アドリブ、連携歓迎


ヴィサラ・ヴァイン
ふう、血の処理に大分手間取ってしまいました
まさかあそこであっさり自決して来るとは……UDCアースのオブリビオンは厄介ですね
何はともあれ、首謀者のお出ましですか
森に隠れて銃撃をやり過ごします(目立たない)
そして【血生まれの群れ】でスズメバチの群れを生み出し敵に襲わせます
森の中でも柔軟に動いてくれるでしょうし、銃弾だけで全てを処理するのは難しいでしょう(毒使い 恐怖を与える)
「贄になるつもりはありません。むしろゴルゴンは生贄を……いえ何でもありません」
私人間とか食べないゴルゴンなんで、今のは聞かなかった事にしてください


ヘルミナ・イェルソン
ふむ、さすがに強そうな方ですね。
しかし邪神召喚は阻止せねばなりません。なぜなら後で温泉が待っているから。
仕方ありません、私の温泉満喫の贄となって頂きましょう。

銃の攻撃はガジェットショータイムで大きな盾を展開して防ぎます。
防いだ隙に他の方に攻撃を任せてもいいかもしれませんし、危なそうな方が居たら積極的に庇いましょう。

防御だけでは勝てないので、そうですね、機を見て接近、盾でぶん殴りましょうか。
戦闘知識、なぎ払い、二回攻撃がありますので、威力は出せるでしょう。だってガジェットとはいえ盾は鈍器の一種ですからね!



 自身の血を拭い、エージェントは猟兵達へ向き直る。
「大層な技と、自信だな!」
 人形「暁闇」を前衛に置き、儀式場へ踏み込んだ六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)は自身の器物である操作板の複製を滞空させる。
 続けざまに引き抜かれた銃から放たれる射撃を操作盤を盾にして弾く。
「ほぉ……」
「接近できればこちらにも分があるはず!」
 踏み込めればどうにかはなる。だが、この距離を詰めるのがいかに難しいことか。
「ふむ、さすがに強そうな方ですね。しかし邪神召喚は阻止せねばなりません」
 なぜなら後で温泉が待っているから。ヘルミナ・イェルソン(夜を飛び越える・f02267)は温泉の事を考えながら、攻めあぐねる松座衛門の横に立つ。
「大きな一手はこちらで。残りは防げますね?」
「ああ、任せてくれ!」
 顔を見合わせ、互いの行動を完全に伝え合うとヘルミナは少々いびつな形ではあるが、大きな盾の形をしたガジェットを召喚する。
 迫る射撃を防ぐ盾。壁とでもいうべきだろうか、ここで最も効果的な運用法は、味方が踏み込む壁となること。
「任せますよ」
 盾を構え、大きく前進。エージェントは射撃を繰り返すが、そう簡単に貫かれる盾ではない。
「ここまでくれば!」
 盾の隙間から飛び出した松座衛門が操作盤で銃撃を防ぎながら人形をけしかける。
 高速の連撃。銃を構えていた腕に連続で人形の鋭い一撃が刻まれるが、エージェントは即座に銃を収め、人形の腕を器用に掴むとべきりと音を立てさせて人形の腕をへし折った。
 だが、猟兵達の猛攻は終わってはいない。
「……蜂!?」
 人形に気を取られていたエージェントの周囲には無数のスズメバチの姿があった。それらは一斉にエージェントを襲い、その鋭い針を突き刺す。
「ふぅ、ようやくですよ。随分厄介な指示をしてくれたようで」
 森に隠れていたヴィサラ・ヴァイン(大蛇を殺すゴルゴン・f00702)。彼女が放ったスズメバチは確実にエージェントを蝕んでいく。
「くっ……毒か」
 ぐらりと、エージェントの体が揺れる。本来のスズメバチが持つ毒よりも強烈なもの。それでなくても無数の襲撃にたじろがないわけはない。
「贄になるつもりはありません。むしろゴルゴンは生贄を……」
 いえ何でもありません。とヴィサラは顔を横に振った。ゴルゴンだとしても彼女は人間を食べる様なものでないし、食べるつもりもない。
「ともあれ、もう諦めた方がいいですよ」
 ハチを放ち続けながらヴィサラはそう告げた。
 同時に走るのは松座衛門。多節棍を振り回し、毒で動きが鈍ったエージェントに強烈な一打を加えていく。
「私も防御ばかりではいけませんね」
 さらに踏み込んできたのはヘルミナ。構えた盾を思い切り薙ぎ払うようにして連続で殴打し、エージェントを大きく吹き飛ばす。
「意外と威力出ますね。やはり盾は鈍器……」
 思った以上にで体力に満足しているヘルミナの横で、松座衛門が追い打ちの為に人形を操った。
「これで終わりだ!」
 人形の口が開き、その口内に存在する大型銃が火を噴きエージェントを貫いた。
 くく、と笑いを残しながらエージェントはゆっくりと消えていく。残された召喚陣も猟兵達によって無事に処理される。
 戦いは終わり、無事平和が戻ったことを猟兵達は確信した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『山奥秘境隠れ家的温泉宿』

POW   :    美味しい料理に御満悦コース

SPD   :    卓球に遊具にアクティビティコース

WIZ   :    温泉にサウナ、岩盤浴のリフレッシュコース

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 戦いは終わった。
 山奥の温泉宿に迫る脅威は完全に消え、猟兵達の仕事もまた終わりを告げた。
 だが、せっかくこの温泉宿に宿泊予定を入れたというのにそれを不意にするのはもったいない。
 この宿にはいろいろな施設がある、おいしい食事も遊具もある。疲れた体を癒すにはうってつけ、この気に思う存分楽しんでしまおう。
六代目・松座衛門
「邪神の召喚を未然に防げたのは本当に良かった。今回は、自分にご褒美を出してもいいだろう。」
早速、温泉宿にチェックインし、部屋からの風景を楽しみながら、戦闘で酷使した人形の整備をしたり、周囲を散策したりして、夕飯までの時間を過ごす。

「いや~、おいしいなぁ。この依頼に参加できてよかった!」
夜になり、鴨肉の朴葉焼き等、山の幸を沢山使った料理に舌鼓を打つ。
【POW】選択。アドリブ歓迎



 人気の少ない山奥。時期としては少々寂しいものがある時期ではあるが、それでも今のこの風景は風情があると言わざるを得ない。
 僅かな残雪。時々聞こえてくる足音、風が草木を鳴らす音。
「邪神の召喚を未然に防げたのは本当に良かった。今回は、自分にご褒美を出してもいいだろう」
 そんな風景を眺めて散策しながら、六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)は自分がこの風景も環境も守り切ったことを再確認し、頷いた。
 未然の活動ゆえに誰かに褒められるでもないが、この日常が守れたことが何よりの報酬。そんな彼の鼻腔を芳醇な香りがくすぐる。
「おっと、そろそろいい時間かな……?」
 時間もちょうど夕食時。指定された時間に部屋に戻ってくれと言われていたことを思い出した松座衛門は足早に自分の部屋へ戻る。
 出迎えてくれたのはこの戦いで活躍してくれた人形。もちろん整備はすでに終わっており、新品同様に綺麗になって部屋の一角にたたずんでいた。
「お待たせしました。ご注文の山の幸のフルコースです」
 おや? そんなコースを頼んだだろうか。そんなはずはないのだが、その中には目当てだった山の幸をふんだんに使ったメニューが勿論ある。
「おぉ……」
 想像以上の料理に思わず声があふれる。
 一通り並べられた料理の中で目をつけていたのは鴨肉の朴葉焼き。焼きたてでまだ仄かに暖かいそれを箸でつまみ。そっと口に運ぶ。
 カリっと焼きあがった皮が口の中で程よい音を立てると同時に、凝縮された肉汁が口の中に広がってくる。
「いや~、おいしいなぁ。この依頼に参加できてよかった!」
 これだけで頑張った価値があったというもの。
 舌鼓を打ちながら、次々と出てくる料理を松座衛門は堪能し、この依頼の疲れをすっかり癒すことができた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月暈・ヒナ
流れた血はぺろりと舐めて。
ひどくそっけない顔。
ああ、結局貴方も そうではなかった。

【WIZ】
温泉でしばしゆっくりしましょうね。
お腹はあんまり空いておりませんもの。
先程血を頂きましたからね。
偽りの神に興味はないのですよ、我らが神でないのですもの。
……先程のエージェントさん、一体どんな御姿だったかしら。もう忘れてしまったわ。

御湯殿しましたら、また見つけにいかないと。
我らが神は何処にいらっしゃるのかしら。



「ああ、結局あなたもそうではなかった」
 温泉宿の中庭から、浴場まで続く道のりで、月を眺めながら月暈・ヒナ(白虹・f15317)はぼそりとつぶやいた。
 自分の神はどこにいるのか。偽りの神になど興味はない。
「あら……」
 そういえば、彼はどんな姿だっただろうか。あのエージェントはいったいどんな姿で、どうやって自分を傷つけたのか。
 まだ痛む腕を気にしながらも、どうやって彼は戦っていたのだろうかと思い返す。
「もう忘れてしまったわ」
 結局思い出せはしない。所詮は彼女にとって偽りの存在だったのだから、覚えておく価値もないという事だろう。
 ともあれ、今は温泉に浸かってしばし休息をとるとしよう。食事はそんなに求めることはなかった。先ほど頂戴した血で十分だったから。
「ああ、我らが神は何処にいらっしゃるのかしら」
 ぺろりと、口元に僅かに残っていた血を舐めとり彼女は浴場へと向かった。
 そしてまた、これからも彼女は探し続けるのだろう。自らの神を。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィサラ・ヴァイン
いやあ、UDCアースのオブリビオンは強敵でした……今日はのんびり過ごしてから帰ろう(畳に敷いたお布団の上でゴロゴロしながら)
それにしても猟兵になってから、依頼解決の後に温泉って流れは何度かありましたけど、こうやって一人でのんびりするのは初めてですね……
元々一人ぼっち気味だったし、この方が自然なはずなのに、友人や仲間が増えたんだなぁ……
お部屋でのんびりした後は温泉に
人目も避けたいし、私の血が流れて迷惑をかけない時間と場所を狙います
「たまには一人で温泉に入るのもいいものですねー……」



「いやぁー……あのオブリビオンは強敵でした」
 宿の自室で、畳の上に敷いた布団の上に転がりながらヴィサラ・ヴァイン(大蛇を殺すゴルゴン・f00702)は一人息を吐いた。
 思えば猟兵になってから、依頼解決後に温泉に入ることは多々あったが、こうして一人でゆっくりとのんびりすることは初めてだった。
「……友達か」
 元々、彼女は友人の多いタイプではない。独りぼっちになることも多く、引っ込み思案な性格もあったことから一人であることが自然であるはずなのに、今はそうは思わない。
 それほどに友人や仲間が増えたのだ。そう思うと不思議と悪い気持ちはしない。
「んんー……!」
 伸びをして部屋の時計を見ればもう深夜に近い時間になっていた。時間の流れとは実に早いものだと思いながらも、この時間ならば温泉に他に入る人も少ないだろう。
 自らの気質から人目は避けたいし、誰かに迷惑もかけたくない彼女としてはうってつけの時間だ。
 そう思えば善は急げと、浴場に向かう。彼女の思惑通り、露天風呂には他の客はおらず、一人でゆっくりとすることは出来そうだ。
「はぁー……」
 やや熱めのお風呂。露天風呂にゆっくりと足から全身を沈めれば、戦った疲れが一気に溶けて落ちていくような感覚を感じてしまう。
「たまには一人で温泉に入るのもいいものですねー……」
 誰かと楽しく入るのも悪くないが。こうやってじっくり、周りを気にせず楽しむのも悪くない。
 自身の体を思う存分癒しながら、ヴィサラはじっくり温泉を堪能した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サンディ・ノックス
念願の温泉タイム!
温泉とかお宿とかいるだけでそわそわしちゃう
欲張って全種制覇するつもりで温泉に向かう

湯の種類がたくさんあれば全部入って比べるよ
植物の香りが加えられたお風呂が好きなんだ、
ユズ湯…は特別な日専用なんだっけ

ジェットバスみたいな装置つきの湯も楽しいよね
あ、でも電気風呂は怖いから近づかない
あればっかりは慣れないんだよなぁ

最終的に露天風呂に落ち着く
じっくり浸かっていると数か月前のことがふっと頭に浮かんで

あのときも温泉を楽しんでたんだっけ
隣でハプニングが起きたんだよね
あのハプニングがなかったら友達なんてできなかったし
優しい気持ちは忘れたままだったし、
あたたかい気持ちなんか一生知らなかった……



「はぁー……ここもいいお風呂だった」
 満足した顔で温泉から上がったサンディ・ノックス(飲まれた陽だまり・f03274)は先ほど入ったお風呂を思い出しながら一息ついていた。
 元々温泉好きもあり、今回の宿はサンディにとっては理想ともいえる場所だった。そもそも数日の滞在と、この温泉宿だけで客を楽しませるコンセプトもあったのか、温泉自体の数が多く一般的な大浴場から露天風呂。
 ジェットバスや寝転ぶタイプの湯だったり、様々な温質にこだわった温湯や水風呂。岩盤浴やサウナといった施設も豊富で、気合を入れて全種制覇目指して巡っていた。
 とはいえ、電気風呂は少々慣れずに近づけなかった。
 様々なお風呂の中でも、植物の香り付けがされた大きな桶に注がれたお風呂がサンディは特に気に入った。一種だけではなく、様々な種類のお風呂が存在しており、比べて入ることを前提としていたのかそれだけで随分と時間を使ってしまった。
「……よし!」
 だが、それでも満足しないのが彼である。最後に残したのは露天風呂。時間も遅くなってしまったが、最後の楽しみに彼は露天風呂へ向かう。

「やっぱりこれが一番いいね……」
 結局ここに行きついた。立ち上がる湯気と、肌寒い寒さ。しかし、体を沈める湯が全身を温めてくれる。
 露天風呂で月を見上げてじっくり使っていると、ふとサンディの頭に過去の出来事が蘇った。
 温泉を楽しむ自分の横でハプニングが起きた。あくまで小さなきっかけに過ぎないそれは、彼を友達と繋げてくれた。今、彼にこんなに暖かい優しい気持ちがあるのはそのハプニングのおかげだったのかもしれない。
 そう思うと、不思議とおかしくて、それでいて誰かとの繋がりはわからないものだと思えてしまう。
 目を閉じれば、瞼にまた様々な思い出が巡る。露天風呂を楽しみながら、サンディは思いを一人、馳せるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘルミナ・イェルソン
温泉一人旅……ううん、最高ですね……
でもこういうのって皆様誘い合って来るものなのでしょうか?まあいいでしょう。

行動は基本をおさえます。
宿のお部屋にあるお菓子は温泉前に食べることで入浴による血糖値の低下を防ぐそうです。風情です。
脳が頭部にある種族の場合、露天風呂ではタオルを頭に乗せるのがよいそうです。風情です。
先に体の洗浄をし、お湯に浸かって気を抜く。うん、風情です。

はぁ~、最高です……さっき盾振り回した筋肉がほぐれます。この温かく浸み込む感じがたまらない……
ほ、本当に体内に浸み込んでませんよね?サイボーグ的にそれはまずいです。いえ、温泉成分なら多少大丈夫でしょうか?



「はぁー……温泉一人旅……ううん、最高ですね……」
 露天風呂に浸かりながら、ヘルミナ・イェルソン(夜を飛び越える・f02267)は大きく息を吐く。
 先ほどの戦闘で大盾を振り回していたこともあり、凝り固まっていた筋肉がほぐれていくのが感じられる。
「やはり基本ですね……じっくりゆっくり疲れますし……」
 宿の部屋に置かれているお菓子を温泉の入浴前に食べることで、入浴による血糖値の低下を防ぎながら、頭にタオルを乗せることで脳の温度上昇を抑えてのぼせ辛くする。
「風情です……」
 ありとあらゆる温泉を楽しむために用意されたものではあるが、この基本を押さえるのが風情であることは間違いないし、単純に楽しいものでもある。
「でも、こういうのって皆様誘い合うものなのでしょうか……?」
 一人でも十分楽しめているが、ふと疑問だ浮かんだ。
 大多数でこういう場所に来ても楽しめるのかもしれない。だが、今は特にそれを考えていても面白くはならないだろうし、何より風情ではない。
 まぁいいでしょう。と、ヘルミナは気を取り直し、体をしっかりとお湯に沈める。
「あぁー……この暖かく浸み込む感じがたまらない……」
 全身にお湯が染み渡る。だが、ふと彼女は彼女特有の危機を覚えた。
「ほ、本当に体内に浸み込んでませんよね?」
 自分の内部に水が浸水したらそれは大問題だ、サイボーグ的には危機。
 だが、温泉成分ならば多少問題はないのでは? と、これはこれでいいのかと思ってしまう。
「ま、まぁ……風情を楽しみましょう」
 とりあえずは大丈夫だろう。と、結論付けた彼女は気を取り直してゆっくりお湯を楽しむことにした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アカネ・リアーブル
温泉……!
素晴らしい響きです
よろしければ、ウインド様もご一緒に

まずは温泉です
身を清めてゆっくりと浸かる露天風呂は格別というもの
冷たい風も、気持ちが良いです
ウインド様は、温泉にはよく行かれるのですか?
湯治、という治療もあると伺いましたので

UDCアースではお風呂上がりの水分補給に作法があるのですよね
コーヒー牛乳を腰に手を当て足は肩幅、胸を張って飲み干す!
と兄様がおっしゃっておりました
せっかくですのでアカネもやってみたいと思います!

お風呂の後はグルメです
見てくださいウインド様! 美味しそうなお料理がたくさんです!
山の幸にジビエにと、お料理を心ゆくまで楽しみます
料理は作るより食べる、ですね(しみじみ)



「やはり温泉はいいものですね、ウインド様」
「いやぁ……本当ですよねぇ」
 露天風呂に浸かりながらアカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)の横には、同じように湯船に浸かるウインドの姿があった。
 冷たい風が二人の肌を撫ぜるが、温泉の温かさと合わせて逆に気持ちを差を感じる。
「ところでウインド様は、温泉にはよく行かれるのですか?」
「温泉ですか?」
 疑問を彼女に問いかければ、ウインドはそうですねぇ、と少し考えるそぶりを見せた。
「実はあまり、というところですねぇ。普段から引きこもりも多いので」
「そうなんですか? 湯治、という治療もあると伺いましたので」
 アカネがそう聞けば、ウインドは少し微笑んだ。
「おや、詳しいですねぇ。確かに、湯治という治療はありますし、私も推奨するものですけど……やっぱり医者である以上治療される側にはなかなか回らないようにしていますからね」
「なるほど、でも疲れは溜まりそうですね?」
 アカネの鋭い突込みに対して、ウインドは苦笑いを返すしかなかった。

「ウインド様。見ていてください!」
 露天風呂から上がった二人は、食事処の前でアカネはコーヒー牛乳を片手に持ち、開いた手を腰に当てて胸を張り、ぐいっと一気に飲み干した。
「おー……いいですねぇ、見事な飲みっぷりで」
「えへへ、お兄様が言ってたんです!」
 アカネの様子を見ながらウインドは牛乳を片手にゆっくりと飲みながら、その様子を眺めていたが。普段からあまり人と関わらないこともあってか、楽しそうな様子を見せていた。
「あ、ウインド様! 見てください、おいしそうなお料理がたくさんです!」
 二人が牛乳を楽しんでいれば、食事処で様々なな料理が並び始めた。そろそろ夕食の時間になったという事だろう。
 山の幸をふんだんに使ったメニューや、この山奥で採れたジビエも併せて並んでいく。
「行きましょうウインド様、料理は作るより食べる、ですね!」
 おいしそうな料理を見て、アカネはウインドと共に食事処へ向かった。
 これから出てくる料理を心ゆくまで楽しむことだろう。
 ウインドもまた、アカネの誘いに感謝していた様子は、同席したアカネにはよくわかっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月13日
宿敵 『邪神エージェント』 を撃破!


挿絵イラスト