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土蜘蛛の女王

#シルバーレイン #決戦 #土蜘蛛戦争

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●シルバーレイン
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が発見したのは、オブリビオン『国見・眞由璃』によって構築された、極めて大規模な『土蜘蛛の檻』だった。
 土蜘蛛の檻は、銀誓館学園全体を覆っており、外部との交流を完全に遮断しているようである。
 その上、外の人達は檻の内部や、そこに住む人の事を完全に忘れ、『違和感なく日常生活を過ごしている』らしい。
 檻の内部にいる生徒達も、完全な記憶操作の下にあり、放課後にあたる時間はずっと『蜘蛛糸の繭』の中で眠らされているようだ。
 その間は、『国見・眞由璃』によって精気を奪われているらしく、このまま放っておくと彼女に食われ、配下の『土蜘蛛オブリビオン』を増やすキッカケを作ってしまうらしい。

●銀誓館学園
 檻の中では、クリスマスパーティが行われていた。
 何度も、何度も、繰り返し。
 だが、生徒達はまったく気づいていなかった。
 例え、何度同じ日を繰り返していても、毎日がクリスマスであったとしても、繭の中で眠りにつくたび、その日の記憶がリセットされているらしい。
 しかし、猟兵達が転校生として、学園にやってくる事によって、その日常を壊す事が出来るかも知れないという事だった。
 どうやら記憶操作は完全ではあるものの、その場にある物には影響がないため、教室の中を探せば、以前にもクリスマスパーティを行った痕跡が出てくるらしい。
 その事を指摘する事で、生徒達が違和感に気づき、檻を損傷させる事が出来るかも知れないという事だった。


ゆうきつかさ
 基本的には、ノリと勢いで何とかなります。
 第1章は、転校生として、銀誓館学園に向かい、生徒達に疑問を持たせ、檻を損傷させる事が目的です。
 檻の中に入る事は難しくないため、説得に必要なモノを、外部から持ち込む事も可能です。
 第2章は、『檻』の損傷を認識した『国見・眞由璃』によって送り込まれた、配下オブリビオン達と戦います。
 配下オブリビオン達は、『土蜘蛛化オブリビオン』と化しており、通常のユーベルコードの他に、蜘蛛糸を放って攻撃を仕掛けてきます。
 第3章は、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』との決戦です。
 眞由璃は『交渉』を要求し、『檻』を更に大規模化し、内部の住民を増やせば、『住民を捕食して命を奪う必要は無くなる』と説明してきます。
 この交渉に応じるかどうかは、プレイング次第です。
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第1章 日常 『なりきりクリスマス 学校生活編』

POW   :    部活を楽しむ

SPD   :    休み時間の過ごし方

WIZ   :    授業を受ける

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

土御門・泰花
※アドリブ・連携等歓迎

あら、銀誓館に眞由璃さんの檻が?
これは……看過できませんね。
私も元・能力者、銀誓館学園の高校女子冬服で忍び込みましょう。

転校生を装って生徒達と談笑しながら、クリスマスケーキ作りに混ざり。
その話の流れでUCを発動、得意技お披露目!なノリで。

「……あら?このホイップクリーム、もう随分傷んで無いでしょうか?こんなものを食べたらお腹を壊してしまいます。もしや、前にもクリスマスパーティをしたのでは?」
何気なく気付いたフリで傷んでいる食材をアレコレ見つけ、檻の損壊を試みます。
……本当に、生徒達の健康が心配になって参りました。

上手く違和感を持たせられない生徒にはUCの蝶を用いししょう。


日向・修一郎
国見・眞由璃、か…。
本物とは会うことなかったが、懐かしい名前だ。
…あいつがこの現状を知ったらどうするんだろうな。

ともあれ、この現状はよろしくないな。転校生…て言うには歳も食い過ぎてるか。新任教師、とでも騙って教室にでもいくか。

「はーい、お前ら着席だ。OB兼新任教師の日向だ。」
「さて、お前らも銀誓館の学生なら【世の中何があっても不思議じゃない】って言葉は覚えとけ。例えば…なぜ、昨日まで準備してなかったパーティーの飾りがあるんだろうな?」
「他にも違和感のあるもん、沢山あんだろ。まずお前ら、県外ニュースとかチェックしたか?」
「…ずれてんだよ、日にちが。ここだけクリスマスが繰り返されてるんだよ。」




(……国見・眞由璃、か。本物とは会う事なかったが、懐かしい名前だ。……あいつが、この現状を知ったらどうするんだろうな)
 日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)は複雑な気持ちになりながら、土蜘蛛の檻に足を踏み入れた。
 檻の中では、生徒達がクリスマスパーティの準備を進めており、既に新年を迎えている事に気づいていない様子であった。
「これは……看過できませんね」
 そんな中、土御門・泰花(風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833)が、銀誓館学園の高校女子冬服を着込み、転校生を装ってクリスマスケーキ作りに加わった。
 クリスマスケーキは、家庭科室で行う予定になっていたが、用意していたはずの食材が無くなっていたため、あちこちから材料を搔き集めて作る事になったようである。
 それでも、生徒達は何の違和感も覚えておらず、まったく気にしていなかった。
 おそらく、記憶を操作されているため、それが普通の事であると認識させられているのだろう。
 そのため、誰も疑問を持っておらず、黙々と作業を続けていた。

「はーい、お前ら着席だ。OB兼新任教師の日向だ」
 そんな空気を察した修一郎が、生徒達に声を掛けた。
 その指示に従うようにして、生徒達が丸い目をして、次々と席に座っていった。

「さて、お前らも銀誓館の学生なら【世の中何があっても不思議じゃない】って言葉は覚えとけ。例えば……なぜ、昨日まで準備してなかったパーティーの飾りがあるんだろうな?」
 修一郎が隣の教室に放置されていたクリスマスパーティの飾りを、教壇の上にドンと置いた。
 どうやら、生徒達はクリスマスパーティをするたび、隣の教室に移動しているらしく、昨日使ったモノが片付けられずに残っていた。

「隣のクラスの奴等……、うっかりしていたのでは?」
「まったく、おっちょこちょいだな、隣の奴等は……!」
「よっぽどケーキが食いたかったんだろうなっ! あははははっ!」
 その事に全く疑問を感じず、男子生徒達が笑い声を響かせた。
「でも、隣の奴等って、どんな顔をしていたっけ?」
「そういえば、俺達以外のクラスは、どうしてクリスマスパーティをしていないんだ?」
「隣のクラスの奴等がいないのは分かるが、他のクラスの奴等がいない事なんてあり得るのか?」
 そうしているうちに、男子生徒達がだんだん疑問を感じ始めた。

「しかも、このホイップクリーム、随分と傷んでますね? こんなものを食べたら、お腹を壊してしまいますよ。もしや、前にもクリスマスパーティをしたのでは?」
 泰花が何気なく気づいたフリをして、女子生徒達に傷んでいる食材を見せた。
「……えっ? そんなはずは……」
「26日まで大丈夫だって書かれていたのに……」
「そういえば、これも腐っているみたい。でも、なんで……?」
 その途端、女子生徒達が食材を見つめ、不思議そうに首を傾げた。
 それまで、まったく疑問に感じていなかったようだが、だんだん冷静になって来たのか、みんな険しい表情を浮かべていた。

「他にも違和感のあるもん、沢山あんだろ。まずお前ら、県外ニュースとかチェックしたか? ……ずれてんだよ、日にちが。ここだけクリスマスが繰り返されてるんだよ」
 その事に気づいた修一郎が、今日の日付が書かれた新聞紙を、男子生徒達に見せた。
「な、なんだ、こりゃ!」
「未来の新聞……って訳じゃないよな?」
「だからと言って、偽物という訳でもないし……」
「つまり……どういう事だ? 訳が分からねぇ! これは夢か? 夢なのか?」
 男子生徒達が気まずい様子で汗を流し、沢山のハテナマークを浮かべた。
 女子生徒達も、同じように新聞紙を覗き込み、困惑している様子であった。
 その途端、あちこちからピキピキと音が響き、何かが崩れる音がした。
「……たくっ! 余計な事をしやがって!」
「このまま何も気づかなければ、幸せな気持ちのまま、逝く事が出来たものを……!」
「だが、目を覚ましてしまった以上、仕方がねぇ! お前達には死んでもらうぜ! この檻を守るためになっ!」
 次の瞬間、蜘蛛の脚を生やしたソードヴォルフ達が、殺気立った様子で教室に雪崩れ込んできた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ソードヴォルフ』

POW   :    剣狼斬
【日本刀または体から生える刃】が命中した対象を切断する。
SPD   :    無人刀
【刀に宿る残留思念の励起】によって、自身の装備する【日本刀】を遠隔操作(限界距離はレベルの二乗m)しながら、自身も行動できる。
WIZ   :    剣狼の呼び声
【体から生える刃】で武装した【狼型妖獣「剣オオカミ」】の幽霊をレベル×5体乗せた【巨大「剣オオカミ」】を召喚する。

イラスト:天野 英

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●訂正版
(……国見・眞由璃、か。本物とは会う事なかったが、懐かしい名前だ。……あいつが、この現状を知ったらどうするんだろうな)
 日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)は複雑な気持ちになりながら、土蜘蛛の檻に足を踏み入れた。
 檻の中では、生徒達がクリスマスパーティの準備を進めており、既に新年を迎えている事に気づいていない様子であった。
「これは……看過できませんね」
 そんな中、土御門・泰花(風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833)が、銀誓館学園の高校女子冬服を着込み、転校生を装ってクリスマスケーキ作りに加わった。
 クリスマスケーキは、家庭科室で行う予定になっていたが、用意していたはずの食材が無くなっていたため、あちこちから材料を搔き集めて作る事になったようである。
 それでも、生徒達は何の違和感も覚えておらず、まったく気にしていなかった。
 おそらく、記憶を操作されているため、それが普通の事であると認識させられているのだろう。
 そのため、誰も疑問を持っておらず、黙々と作業を続けていた。
「はーい、お前ら着席だ。OB兼新任教師の日向だ」
 そんな空気を察した修一郎が、生徒達に声を掛けた。
 その指示に従うようにして、生徒達が丸い目をして、次々と席に座っていった。
「さて、お前らも銀誓館の学生なら【世の中何があっても不思議じゃない】って言葉は覚えとけ。例えば……なぜ、昨日まで準備してなかったパーティーの飾りがあるんだろうな?」
 修一郎が隣の教室に放置されていたクリスマスパーティの飾りを、教壇の上にドンと置いた。
 どうやら、生徒達はクリスマスパーティをするたび、隣の教室に移動しているらしく、昨日使ったモノが片付けられずに残っていた。
「隣のクラスの奴等……、うっかりしていたのでは?」
「まったく、おっちょこちょいだな、隣の奴等は……!」
「よっぽどケーキが食いたかったんだろうなっ! あははははっ!」
 その事に全く疑問を感じず、男子生徒達が笑い声を響かせた。
「でも、隣の奴等って、どんな顔をしていたっけ?」
「そういえば、俺達以外のクラスは、どうしてクリスマスパーティをしていないんだ?」
「隣のクラスの奴等がいないのは分かるが、他のクラスの奴等がいない事なんてあり得るのか?」
 そうしているうちに、男子生徒達がだんだん疑問を感じ始めた。
「しかも、このホイップクリーム、随分と傷んでますね? こんなものを食べたら、お腹を壊してしまいますよ。もしや、前にもクリスマスパーティをしたのでは?」
 泰花が何気なく気づいたフリをして、女子生徒達に傷んでいる食材を見せた。
「……えっ? そんなはずは……」
「26日まで大丈夫だって書かれていたのに……」
「そういえば、これも腐っているみたい。でも、なんで……?」
 その途端、女子生徒達が食材を見つめ、不思議そうに首を傾げた。
 それまで、まったく疑問に感じていなかったようだが、だんだん冷静になって来たのか、みんな険しい表情を浮かべていた。
「他にも違和感のあるもん、沢山あんだろ。まずお前ら、県外ニュースとかチェックしたか? ……ずれてんだよ、日にちが。ここだけクリスマスが繰り返されてるんだよ」
 その事に気づいた修一郎が、今日の日付が書かれた新聞紙を、男子生徒達に見せた。
「な、なんだ、こりゃ!」
「未来の新聞……って訳じゃないよな?」
「だからと言って、偽物という訳でもないし……」
「つまり……どういう事だ? 訳が分からねぇ! これは夢か? 夢なのか?」
 男子生徒達が気まずい様子で汗を流し、沢山のハテナマークを浮かべた。
 女子生徒達も、同じように新聞紙を覗き込み、困惑している様子であった。
 その途端、あちこちからピキピキと音が響き、何かが崩れる音がした。
「……たくっ! 余計な事をしやがって!」
「このまま何も気づかなければ、幸せな気持ちのまま、逝く事が出来たものを……!」
「だが、目を覚ましてしまった以上、仕方がねぇ! お前達には死んでもらうぜ! この檻を守るためになっ!」
 次の瞬間、蜘蛛の脚を生やしたソードヴォルフ達が、殺気立った様子で教室に雪崩れ込んできた。
土御門・泰花
※アドリブ・連携等歓迎

血気盛んですね、蜘蛛化した狼とは。それにしても面妖な見た目です。
……さて、私の可愛い「後輩」達を陥れたこと、許しませんよ?

卒業記念のイグカを「起動」させ、猟兵の私の常の装いへ。

【義侠心】に義憤を覚えるも柔和な笑みに隠し。

【早業】で【オーラ防御/結界術】展開、守りを。

【軽業/早業】で敵群の間を駆け、私に可能な限り狙いを引き付けましょう。
その間【世界/戦闘知識】で敵の攻撃傾向を分析、【情報収集】。

蜘蛛糸は薙刀で【咄嗟の一撃/カウンター/2回攻撃】で切り払う。
敵UCの兆しは【第六感/聞き耳】にて察知、【高速/多重詠唱】にてUC発動、対抗。

生徒が狙われれば【早業】で【かばう】。


日向・修一郎
このまま逝くことができたものを・・・?
やっぱお前らこっちを食う気満々じゃねぇーか。しかも前の戦いじゃお前みたいな奴はいなかったはずだがな。
きなくせぇな。まぁ、いい。
やれるもんならやってみなぁ!

戦闘開始直後から虚空刃による【斬撃波】の【弾幕】で攻撃して相手の足を止めていき、生徒へ待避を促す。
隙ができた敵からゼロ距離から虚空刃を叩き込んで片付けていき、早めに数を減らすことを優先していく。
敵の攻撃はなるべく回避か武器で【受け流し】ていく。多少のダメージは無視。
この程度の攻撃で死ぬならとっくの昔に死んでるからな!(主に妻と義兄達による)




「やっぱ、お前ら……食う気満々じゃねぇーか」
 即座に、日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)がソードヴォルフ達の行く手を阻み、生徒達を守るようにして陣取った。
 生徒達は予想外の出来事に戸惑い、怯えた様子で修一郎の後ろに隠れた。
「ああ、その通りだ!」
「少なくとも、俺達はな!」
「まあ、眞由璃様は、どうだか知らんが!」
 ソードヴォルフ達が殺気立った様子で、猟兵達に対して吠えた。
 この様子では、命じられているのは、猟兵達の排除だけなのだろう。
 だが、ソードヴォルフ達はドサクサに紛れて、生徒達の命も奪おうとしているようだった。
「随分と血気盛んですね。それにしても、蜘蛛化した狼とは……」
 土御門・泰花(風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833)が、嫌悪感をあらわにした。
 ソードヴォルフ達は土蜘蛛化オブリビオンと化した事で、不気味な雰囲気が漂っていた。
「しかも前の戦いじゃ、お前みたいな奴はいなかったはずだが……。きなくせぇな」
 修一郎が警戒した様子で、ソードヴォルフ達を睨みつけた。
「前の戦い……だと?」
「一体、何の事だ。俺達はお前と初対面のはずだが……」
「妙な事を言う奴だな。何か知っているのか、俺達の知らない事を……!」
 その言葉を聞いたソードヴォルフ達が、険しい表情を浮かべた。
 この様子では、何も知らないようだが、修一郎の言葉に違和感を覚えているようだ。
「……さて、私の可愛い『後輩』達を陥れたこと、許しませんよ?」
 そんな中、泰花が「銀誓館学園 高校卒業記念」泰花のイグニッションカードを起動させ、ソードヴォルフ達の前に陣取った。
「だったら、やってみろ!」
「みんな肉塊にしてやるっ!」
「死ねぇえぇぇえぇぇぇぇぇ!」
 次の瞬間、ソードヴォルフ達がケモノの如く吠えながら、日本刀を振り回した。
「……!」
 即座に、泰花が早業でオーラ防御を展開し、結界術で身を守りながら、軽業を駆使してソードヴォルフ達の間を駆け抜けた。
「生意気な奴めっ!」
「……ぶっ殺すっ!」
「だから、死ねぇ!」
 ソードヴォルフ達が苛立ちを隠せない様子で、身体から生えた刃で斬りかかってきた。
「やれるもんなら、やってみなぁ!」
 それを迎え撃つようにして、修一郎が【虚空刃(コクウジン)】を発動させ、多くの霊力を乗せたカマイタチを放ち、ソードヴォルフ達を真空に包んで斬り刻んだ。
「ええい、まだだっ!」
「俺達は、本気を出しちゃいねぇ!」
「このまま生徒達もろとも、命を奪っちまえ!」
 その事に苛立ちを覚えたソードヴォルフ達が、狼型妖獣『剣オオカミ』の幽霊達を乗せた巨大『剣オオカミ』を召喚した。
 召喚された巨大剣オオカミは殺気立った様子で床を蹴り、猟兵達に襲いかかってきた。
「……これは流石に、易々と許すわけには参りませんね。私が本気で怒ったらどうなるか、じっくり体感なさい」
 それと同時に、泰花が【黒揚羽の猛追(クロアゲハノモウツイ)】で呪詛を纏った黒揚羽の式神を118体召喚し、巨大剣オオカミ達を倒していった。
 それと合わせて、修一郎が再び【虚空刃(コクウジン)】を発動させ、剣オオカミ』の幽霊達を一掃した。
 だが、ソードヴォルフ達はまったく怯んでおらず、生徒達に食らいつくため、隙を窺っているようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
見事な戦いぶりじゃないのさ、センパイ方。
それじゃあアタシも助太刀だ。
ここを切り抜けて、
一刻も早く黒幕さんに会おうじゃないの。
第一、蜘蛛脚の生えた狼なんて奇妙なもんはなぁ、
アタシはUDCアースで見慣れてるんだよ!

遅れて馳せ参じたからね、廊下から『ジャンプ』しつつ教室に突入し、
『咄嗟の一撃』で手近なソードヴォルフを派手にぶん殴って
アタシへ注意を『おびき寄せ』る。
最初からサイキックは全開、【枷外す術】で『マヒ攻撃』を強化しておくよ。
そうすりゃ電撃『属性攻撃』の『衝撃波』でも、
『オーラ防御』での念動障壁でも痺れてくれるだろうさ!
そうして生徒たちを『かばう』様に立ち回りつつ、
狼共の数を減らそうとするよ。


暗都・魎夜
【心情】
吸血鬼やジャック・マキシマムが攻めてきたのもこの季節だったな
年明けには敵に攻め込まれやすいジンクスでもあるのか、この学園

「師匠が言ってたぜ、"終わりがあるから、クリスマスは楽しい"ってな。パーティータイムは終わりだぜ!」
「(誰何の声に)通りすがりの能力者だ、覚えておけ!」
逆光を背に階段等から登場

【戦闘】
抗体兵器持ちの獣人みたいだが、微妙に違うな

UCを使用し、ソードヴォルフから生徒を守る
その状態で「斬撃波」「フェイント」「天候操作」を用いて戦闘

能力者生徒を回復しつつ、一般生徒や予報士を守るように指示
後で雨の掃除も頼むわ

「悪いな、狼。出来のいい生徒じゃねえけど、愛校心だけはあってね」


春夏秋冬・詩季
 雪女の魔剣士×探索者、17歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、リーダーには「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


春夏秋冬・イブ
 桜の精の文豪×剣豪、14歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、酔った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




「見事な戦いぶりじゃないのさ、センパイ方。それじゃあアタシも助太刀だ」
 そんな中、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が廊下からジャンプをするようにして教室に突入し、近くにいたソードヴォルフに狙いを定めると、サイキックナックルで咄嗟の一撃を放って、力任せに殴り飛ばした。
「ぐはっ!」
 その一撃を喰らったソードヴォルフがド派手に宙を舞い、壁にブチ当たってグッタリと崩れ落ちた。
「……!」
 それを目の当たりにしたソードヴォルフ達が、状況を理解する事が出来ぬまま、キョトンとした表情を浮かべて目を丸くした。
「そう言えば、吸血鬼やジャック・マキシマムが攻めてきたのも、この季節だったな。年明けには敵に攻め込まれやすいジンクスでもあるのか、この学園……」
 その間に、暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)が逆光を背に階段を駆け下り、教室に足を踏み入れた。
「なんだ、テメエらは!」
 ソードヴォルフ達がハッと我に返って、警戒した様子で日本刀を猟兵達に向けた。
「……通りすがりの能力者だ、覚えておけ!」
 それでも怯む事なく、魎夜が答えを返した。
「どうやら巻き込まれてしまったようね」
 その横で、春夏秋冬・イブ(桜色の文豪・f24137)が、深い溜息を漏らした。
 ここに来たのは、偶然ではあるものの、いまさら部外者を装ったとしても、ソードヴォルフ達に信用してもらえる訳がない。
 それどころか、既に敵として認識されてしまっているため、何を言っても無駄だった。
「だったら、このまま回り右をして、帰る訳にはいかないね」
 春夏秋冬・詩季(雪女の月のエアライダー・f35941)が覚悟を決めた様子で、日本刀を握り締めた。
「ヒャッハッハッ!」
「お前達で俺達を倒すつもりなのか?」
「だったら、みんな纏めて斬り捨ててやる!」
「いっそ、全部コイツらのせいにしちまうか! そうすれば、生徒を食っても、罰を受ける心配もねーし!」
 ソードヴォルフ達がゲスな笑みを浮かべ、舌舐めずりをし始めた。
 おそらく、これはソードヴォルフ達の独断なのだろう。
 ソードヴォルフ達の中には、動揺している者もいたが、口にしている者達と比べて力の差があるのか、誰も意見を言わなかった。
 その間、生徒達は教室の隅で身を強張らせ、逃げるタイミングを窺っていたものの、ソードヴォルフ達がいるため、身動きが取れなくなっていた。
「師匠が言ってたぜ、『終わりがあるから、クリスマスは楽しい』ってな。パーティータイムは終わりだぜ!」
 魎夜が震鎧刀・月魎斬式を握り締め、ソードヴォルフ達に斬りかかった。
「……クッ!」
 即座に、ソードヴォルフが日本刀を構えて、自らの身を守ったものの、反撃するだけの余裕はなかった。
「それじゃ、ここを切り抜けて、一刻も早く黒幕さんに会おうじゃないの」
 その隙をつくようにして、多喜が【枷外す術(サイキカル・エンハンス)】を発動させ、念動力によるパワーアシスト、テレパスによる反応強化、電撃能力による追加のマヒ攻撃発動を強化し、攻撃力を重視した。
「調子に乗っていると、痛い目見るぞ、ゴルァ!」
「こうなったら、思い知らせてやるしかねぇなっ!」
「いくぞ、テメエら! コイツを肉の塊にするぞっ!」
 次の瞬間、ソードヴォルフ達が身体から変えた刃を振り回し、猟兵達に襲いかかってきた。
「調子に乗っているのは、そっちだろ! 第一、蜘蛛脚の生えた狼なんて奇妙なもんはなぁ、アタシはUDCアースで見慣れてるんだよ!」
 その事に気づいた多喜が、紙一重でソードヴォルフ達の刃を避け、電撃の属性攻撃で衝撃波を繰り出した。
「あばばばばばばっ!」
 それと同時に、ソードヴォルフ達の身体が痺れ、そのまま崩れ落ちるようにして突っ伏した。
「……遅過ぎ」
 それに合わせて、詩季がソードヴォルフの懐に潜り込み、黒影剣で日本刀に闇のオーラを纏わせ、舞うようにして斬りつけた。
「コ、コイツ等、強ぇ!」
「怯むな、テメエら! 俺達の本気を見せてやれ!」
「早く、コイツらをやって! 美味いメシを食おうじゃねーか!」
 その事に動揺しつつも、ソードヴォルフ達が日本刀を遠隔操作し、猟兵達に攻撃を仕掛けてきた。
「……悪いな、狼。出来のいい生徒じゃねえけど、愛校心だけはあってね」
 すぐさま、魎夜が【ヘヴンリィ・シルバー・ストーム】で戦場全体に銀色の雨(シルバーレイン)を発生させ、万色の稲妻でソードヴォルフ達を仕留めていった。
「こ、このままじゃ、全滅だ!」
「と、とにかく、逃げろ! こんな事がバレたら、シャレにならねぇ!」
「お、覚えてやがれ! 次にあったら、八つ裂きだからなっ! 絶対に、後悔させてやる!」
 ソードヴォルフ達が涙目になりつつ、脱兎の如く逃げ出そうとした。
「……次はないわよ」
 その間に、イブが【Endlessshot(エンドレスショット)】を発動させ、ソードヴォルフ達の死角に回り込み、シルバーダガー(小型の短剣)で斬りつけた。
「ぐおっ!」
 その一撃を喰らったソードヴォルフが悲鳴を上げ、首から大量の血を噴き出しながら、床に膝をつくようにして崩れ落ちた。
「……そこまでです」
 そんな中、猟兵達の前に姿を現したのは、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』であった。
 その声に驚いたソードヴォルフ達が、一斉にビクッと身体を震わせ、借りてきた猫の如く大人しくなった。
 おそらく、みんな怯えているのだろう。
 眞由璃の命令を無視して、好き勝手にやっていた事を悔いているのか、まるで死刑を宣告されたような気持ちに陥っているらしく、脂汗をダラダラと流していた。
「どうやら、私の子供達が無礼を働いたようですね。この子達について、私が責任を持って対処しておきます。……ですが、私はあなた達との戦いを望んでいる訳ではありません。この檻を更に大規模なモノにして、内部の住民を増やす事が出来れば、わざわざ捕食して命を奪う必要などなくなるのですから……」
 眞由璃の話では、このまま何もせず、退いて欲しいという事だった。
 その交渉に応じるのであれば、生徒達の安全を保障し、今後の戦いにも協力するという事だった。
 ただし、交渉に応じず、檻を破壊するのであれば、生徒達の安全も保障しないし、ここから出すつもりもないという事だった。
 どちらにしても、彼女が求めているのは、交渉に応じるか、否か。
 それ以外の事には、まったく興味がないようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』』

POW   :    眞由璃紅蓮撃
【右腕に装備した「赤手」】が命中した部位に【凝縮した精気】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
SPD   :    疑似式「無限繁栄」
自身の【精気】を代償に、1〜12体の【土蜘蛛化オブリビオン】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
WIZ   :    土蜘蛛禁縛陣
【指先から放つ強靭な蜘蛛糸】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:柊暁生

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

土御門・泰花
※アドリブ連携歓迎

【早業】で【オーラ防御/結界術】展開、守りを。
同時に【高速詠唱】でUC詠唱。
生徒達を【かばう】様に立ち。

眞由璃さんとの和睦が成るならとは、願わぬ訳では無いのです。
能力者時代、私にも「無限繁栄」で蘇りし土蜘蛛の戦士が親しき友におりました。

……されど、その彼も流石にオブリビオンが「今」を侵食する事を善しとはしないでしょう。

【早業/軽業】で移動。

【第六感/聞き耳】で敵が攻勢に出る刹那を察知、【咄嗟の一撃/カウンター/2回攻撃】。

残念です、あなたとは『今を生きる土蜘蛛』としてお目にかかりとうございました。

ひたすらに、その命潰えるまで迎撃を。
「後輩」を護れるなら多少の怪我は厭いません。


数宮・多喜
そうかい、アンタが眞由璃さんか。
子どもの躾が甘いんじゃねぇのかい?

正直、アタシは完全な外様でねぇ。
生憎ここに居合わせてるセンパイ方みたいな、
この世界の、この学園の事を何も知らねぇ。
けれども、これだけは分かってる。
アンタは結局オブリビオンで、アタシは結局猟兵だ。
つまりは、交渉決裂って事さ!
そもそも飼い犬の躾もできないような奴を信用できないんでね!

そう啖呵を切ってソードヴォルフ共ごとまとめて『挑発』しつつ、
電撃『属性攻撃』の『範囲攻撃』で押し止める。
さっきまで降り注いだ万色の稲妻も相まって周りの静電は十分だろ。
檻には檻だ、聖句を唱え上げ【黄泉送る檻】で攻撃と拘束を試みるよ!
この隙に皆、やっとくれ!




 土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』は気品に満ち溢れ、猟兵達を前にしても全く動揺していなかった。
 それとは対照的に、ソードヴォルフ達は完全に怯えており、首が千切れんばかりにブルついていた。
 それでも、眞由璃は微塵も気にする事なく、真っ直ぐ猟兵達を見つめていた。
「アンタが眞由璃さんか。随分と子どもの躾が甘いんじゃねぇのかい?」
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が眞由璃を見つめ、皮肉混じりに呟いた。
「確かに……。その事については、否定できませんね。まさか、私に逆らって生徒達を食べようとしていたのですから……」
 その途端、眞由璃が刃物の如く鋭い視線を、ソードヴォルフ達に視線を送った。
「ひ、ひいっ!」
 その視線に気づいたソードヴォルフ達が、情けない声を上げて腰を抜かした。
「さて……、まだお返事を聞いていませんが……」
 眞由璃が落ち着いた様子で、猟兵達に視線を送った。
「眞由璃さんとの和睦が成るならとは、願わぬ訳では無いのです。……能力者時代、私にも『無限繁栄』で蘇りし土蜘蛛の戦士が親しき友におりました。されど、その彼も流石にオブリビオンが『今』を侵食する事を善しとはしないでしょう」
 すぐさま、土御門・泰花(風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833)が早業でオーラ防御を展開しながら、結界術で身を守りつつ、高速詠唱で【泰花の軽功・瞬(ヤスカノケイコウ・シュン)】で、軽業、早業、かばう、咄嗟の一撃の技能レベルを上昇させて生徒達を庇った。
「正直、アタシは完全な外様でねぇ。生憎、ここに居合わせてるセンパイ方みたいに、この世界も、この学園の事も、何も知らねぇ。けれども、これだけは分かってる。アンタは結局オブリビオンで、アタシは結局猟兵だ。つまりは、交渉決裂って事さ! そもそも飼い犬の躾もできないような奴を信用できないんでね!」
 それに合わせて、多喜が啖呵を切って、ソードヴォルフ達に迫ると、電撃の属性範囲攻撃で一気に沈黙させた。
「交渉決裂……という訳ですか。実に残念です。あなた達とは仲良くなる事が出来ると思ったのですが……」
 眞由璃が深い溜息を漏らしながら、自らの精気を代償にして、6体の土蜘蛛化オブリビオンを召喚した。
 その姿は、ソードヴォルフに酷似していたが、先程と違って理性がなく、眞由璃の命令に従って、猟兵達に襲いかかってきた。
「……私も残念です。あなたとは『今を生きる土蜘蛛』としてお目にかかりとうございました」
 泰花が早業と軽業を駆使して、土蜘蛛化オブリビオン達の刀を避け、第六感と聞き耳で次の動きを察知すると、咄嗟の一撃でカウンターを繰り出し、続けざまに攻撃を仕掛けて、容赦なく息の根を止めた。
「ま、そう言う訳だから諦めなっ!」
 それに合わせて、多喜が【黄泉送る檻(サイキネティック・プリズン)】を発動させ、電撃を対象の周囲に巡らせて聖句を唱え、眞由璃をサイキックブラストの檻に閉じ込めた。
「……そう言われましても、私にも意地があります。こんなところで諦めていたのでは、散っていった子供達も浮かばれない事でしょう。……ですから、考えを改めるつもりはありませんか? あなた方が首を縦に振れば、それですべてが解決するのですよ?」
 そう言って眞由璃が傷ついた身体で猟兵達を見つめ、にっこりと笑うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

暗都・魎夜
交渉に応じる

【心情】
経緯はどうあれ、話すって言うなら応じるさ
どこの人とも友達になろうとする気持ちを無くすな、ってな
(日持ちするクリスマスのお菓子を差し出しながら)

【質問】
1今回の土蜘蛛型オブリビオンの攻撃は彼らの独断で女王の意志ではないか?
2今後、檻を拡大することで、能力者や一般人の命に危険は出ないで良いか?
3オブリビオン全体の強化につながることもないか

【回答】
2と3がイエスなら、俺としては文句はない

あと、眞由璃ちゃんらに不具合が出るようならいつでも言ってくれ
対策はすぐに考えるからさ

【提案】
互いに相手に見切りをつける時には、キチンと宣言しよう
同盟ってのはそういうもんだろ?




「まあ、経緯はどうあれ、話すって言うなら応じるさ。どこの人とも友達になろうとする気持ちを無くすな、ってな」
 そんな中、暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)が颯爽と現れ、日持ちするクリスマスのお菓子を国見・眞由璃に手渡した。
「……何か質問があるようですね」
 土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』が全身血塗れになりながら、魎夜を見つめてニッコリと笑った。
「それじゃ、聞かせてくれ。今回の土蜘蛛型オブリビオンの攻撃は、彼らの独断で女王の意志ではないか?」
「私が命令したのは、侵入者の排除です。場合によっては、命を奪っても仕方がないとは言いましたが、生徒達の命を奪っていいとは言ってません。そんな事をしても、まったく意味がありませんから……。生徒達が怯えているのが、その証拠です」
 眞由璃が生徒達をチラリと見た後、深い溜息を洩らした。
 生徒達は未だに怯えており、眞由璃を警戒しているようだった。
 一応、生徒達の記憶は、毎日リセットされているようだが、まったく支障がないかと言えば、怪しいところであった。
「次に、檻を拡大することで、能力者や一般人の命に危険は出ないで良いか?」
「あなた達が、私達に危害を加えない限り、生徒達の安全は保障します。……ですが、この檻を壊すというのであれば、どんな理由であれ、戦うしかありませんね」
 眞由璃が真剣な表情を浮かべ、魎夜に対して答えを返した。
「んじゃ、最後だ。この事がオブリビオン全体の強化につながることもないか?」
「そもそも、私の目的は、土蜘蛛の檻を拡大する事であって、他のオブリビオン達に力を与えるためではありません。むしろ、あなた達と同盟を組んで、他のオブリビオンを倒すつもりでいるのですから……。これは新たな可能性。存在しなかったはずの未来。故に、今までと違った事が起こっても、おかしな事ではありませんよ?」
 そう言って眞由璃が魎夜を見つめ、ニッコリと笑うのであった。

※トミーウォーカーより……戦闘と区別をつけるため、眞由璃の交渉に応じた場合は、結果を失敗でカウントしています。シナリオ失敗すると、眞由璃の檻はそのまま残ります。

失敗 🔴​🔴​🔴​

日向・修一郎
てめぇは阿呆か。
人の精気勝手に吸って、同じ日を繰り返させて、しっかり迷惑かけてんのにそれを謝らずに交渉とはそれでも女王か!
交渉するってんならまずは迷惑かかってる生徒達に詫びて今後普通の生活送れるように約束してからだろうが!
こっちが被害被ってる時点で交渉できる立場じゃねぇんだから、まずそっからしっかりしろ!
あとそこの駒使い共の教育!死人出したら交渉も糞もないわ!教育できねぇってんなら即刻こいつらの首刎ねちまえ!
この二つができねぇなら交渉以前の問題だ。

で、それができるってんならそっから初めて交渉だ。
今後一切人々に危害を与えないと言うなら俺からは文句は言わん。
それができないならその首、叩っ切るまでだ




「……てめぇは阿呆か。人の精気勝手に吸って、同じ日を繰り返させて、しっかり迷惑かけてんのに、それを謝らず交渉とは、それでも女王か! 交渉するってんなら、まずは迷惑かかってる生徒達に詫びて、今後普通の生活送れるように約束してからだろうが! こっちが被害被ってる時点で交渉できる立場じゃねぇんだから、まずそっからしっかりしろ!」
 そんな中、日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)が呆れた様子で、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』を叱りつけた。
「確かに、その通りですね。……ですが、この状況で事情を説明したところで、私の考えを受け入れてくれるか、どうか……。とりあえず、詳しい話は明日にしましょうか。みんな落ち着いた後であれば、話を聞いてくれるでしょうし」
 眞由璃が生徒達をチラリと見た後、自分なりの考えを述べた。
 実際に、生徒達は酷く怯えており、眞由璃だけでなく、修一郎の話でさえ、聞いてくれるか怪しいところであった。
 それでも、眞由璃は生徒達が落ち着かせ、きちんと謝罪をした上で、事情を説明する事を約束した。
「あとそこの駒使い共の教育! 死人出したら、交渉も糞もないわ! 教育できねぇってんなら即刻こいつらの首刎ねちまえ! この二つができねぇなら交渉以前の問題だ」
 その流れに乗るようにして、修一郎がソードヴォルフ達を指差した。
「ちょっ、ちょっと待ってくれ!」
「お、俺達は別に、好きでこんな事をやっていたわけじゃ!」
「信じてくれ、眞由璃様っ! 暴走したのは、ごく一部で俺達が……嫌々……」
 その事に危機感を覚えたソードヴォルフ達が、必死に言い訳を並べていった。
 だが、生徒達を襲ったのは、紛れもない事実。
 みんな襲っているのだから、大丈夫だろうという考えが、ソードヴォルフ達にもあったため、言葉に迷いが生じていた。
「……言い訳は無用です」
 そんな空気を察した眞由璃が何の躊躇いもなく、ソードヴォルフ達の首を蜘蛛糸で刎ねた。
「まさか、そこまで本気だったとはな。まあ、今後一切人々に危害を与えないと言うなら、俺からは文句を言わん。それが出来ないなら、その首……叩っ切るまでだが……」
 修一郎が眞由璃の対応に驚きつつ、警告混じりに呟いた。
「それでは、こうしましょう。私が裏切った場合は、首を刎ねてください。でも、痛いのは嫌ですよ。確実に一撃で首を刎ねてくださいね」
 そう言って眞由璃が修一郎を見つめ、ニッコリと笑うのだった。

失敗 🔴​🔴​🔴​

暗都・魎夜
【心情】
(部下の首を落としたのを見て)
えっと……そこまでしていただかなくてもですね?
そこの狼さんもさっきはゴメンね?
痛くなかった?

【提案(追加)】
ともあれ、お互いの文化が違い過ぎるのは事実なので、こっちの文化を知ったうえでこちらに合わせてもらえるようにしてもらいたい

具体的には銀誓館学園がかつての土蜘蛛に実施した常識教育の受講を依頼



ゴーストだろうがオブリビオンだろうが手を取れるんだったら手を取るよ
俺は過去の国見・眞由璃のことは知らねえ

ただ、こうして新しく生まれた眞由璃ちゃん達が共に生きたいって言うなら生きたいだけだ

最後に、後でちゃんと謝ってくれよ、襲われた連中にはさ




「えっと……そこまでしていただかなくても、ですね?」
 暗都・魎夜(全てを壊し全てを繋ぐ・f35256)が床に転がったソードヴォルフ達を見下ろし、気まずい様子で汗を流した。
「……あら? そうなの。でも、ここまでしないと、信用してくれなかったと思うのですが……」
 土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』がソードヴォルフ達の首を机の上に並べながら、キョトンとした表情を浮かべた。
 ソードヴォルフ達の首は、何処か悲しそうに魎夜を見つめていた。
「そこの狼さんもさっきはゴメンね? ……痛くなかった?」
 その視線から逃れるようにして、魎夜が罰から逃れたソードヴォルフ達に語りかけた。
「い、痛くなかった……です」
 ソードヴォルフ達が借りてきた猫の如く身を強張らせ、ぎこちなく愛想笑いを浮かべた。
 そんな中、眞由璃がソードヴォルフ達の首に両手を合わせ、しばし冥福を祈った。
「ともあれ、お互いの文化が違い過ぎるのは事実なので、こっちの文化を知った上で、こちらに合わせてもらえるようにしてもらいたい」
 魎夜が、かつて銀誓館学園で土蜘蛛に実施した常識教育の受講を、眞由璃に対して提案した。
「はい、喜んで。この世界については、まだまだ分からない事ばかりなので」
 眞由璃がニッコリと笑いながら、躊躇う事無く答えを返した。
「俺は過去の国見・眞由璃のことは知らねえ。だからゴーストだろうが、オブリビオンだろうが、手を取れるんだったら手を取るよ。ただ、こうして新しく生まれた眞由璃ちゃん達が共に生きたいって言うなら生きたいだけだ。その代わり、後でちゃんと謝ってくれよ、襲われた連中にはさ」
 そう言って魎夜が眞由璃の要求を、条件付きで受け入れた。

失敗 🔴​🔴​🔴​

クレア・フォースフェンサー
本来、わしら猟兵の多くはこの世界にとって部外者に過ぎぬ
それがこうして自由に動けるのは、この世界自身がおぬしらオブリビオンの排除を求めているためじゃ
たとえおぬしが世界への悪意を抱いておらぬとしても、その提案を飲むことはできぬな

と言いたいところじゃが

おぬしの話はわしのような部外者が決めるにはちと大きすぎるのう
この世界の、それこそ各国上層の者達が利益と不利益とを天秤に掛けて決めるべき内容じゃ
わしにできるのは、それまでの間、おぬし達を見張っておくことぐらいじゃな

先ほどおぬしは、裏切ったら首を刎ねてよいとか言っておったのう
ならば、今日からおぬしと寝食を共にしようと思うのじゃが、家まで案内してくれぬかの?


日向・修一郎
よもや、この場で斬るとはな。
だが、これで狼どももわかったろ。
次はないから気をつけろよ、狼ども。

さて、俺がOK、と言っても他の反対派が許さなきゃ意味がねぇ。
もう少し交渉を詰めるか。
記憶操作禁止は前提として提案は3つ。

まず、国見たちがただ精気を吸ってそこにいるだけでは一般人も許しちゃくれねぇ。人の見た目をしている者は学園の仕事を、見た目が人ではない者についてはプールの地下で能力者相手の修行相手をしたらどうだ。迷惑かけずに持ちつ持たれつの関係なら猟兵も手は出しにくいはずだ。
ただし、しばらくは俺が国見や他の奴らを見張らせてもらう。

それと後々は別の場所へ檻を作ることも考えたほうが良い。
いつまでもここにいるとよく思わない奴もいるだろう。
人々から精気をもらう代わりに低賃金で一般人の何倍もの労力を提供するってなりゃ受け入れ先もあるはずだ。

あとは世界への歪みの影響を気にする奴は多い。
宇宙へ飛び出すとか世界への影響を無くす方法を模索したほうが良い。方法が見つからなくても努力してるってだけで説得力はあるからな




「本来、わしら猟兵の多くはこの世界にとって、部外者に過ぎぬ。それがこうして自由に動けるのは、この世界自身がおぬしらオブリビオンの排除を求めているためじゃ。たとえ、おぬしが世界への悪意を抱いておらぬとしても、その提案を飲むことはできぬな」
 クレア・フォースフェンサー(旧認識番号・f09175)が、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』に答えを返した。
「なら、首を刎ねますか? ……どうぞ、遠慮なく」
 眞由璃が覚悟を決めた様子で、ゆっくりと目を閉じた。
「……と言いたいところじゃが、おぬしの話はわしのような部外者が決めるには、ちと大きすぎるのう。この世界の、それこそ各国上層の者達が利益と不利益とを天秤に掛けて決めるべき内容じゃ」
 クレアが複雑な気持ちになりながら、眞由璃に対して答えを返した。
「つまり、どう言う事ですか?」
 眞由璃がキョトンとした表情を浮かべ、不思議そうに首を傾げた。
「わしにできるのは、それまでの間、おぬし達を見張っておくことぐらいじゃ。……という訳で、今日からおぬしと寝食を共にしようと思うのじゃが、家まで案内してくれぬかの?」
「それなら、何の問題もありませんね。ようこそ、我が家に。さっそくケーキでも食べましょうか?」
 そう言って眞由璃が完成したばかりのクリスマスケーキを、生徒達と一緒に運んできた。


「どうやら、話が纏まったようだな。だが、次はないから気をつけろよ、狼ども」
 そんな中、日向・修一郎(復活した戦うパパ・f35504)が、ソードヴォルフ達に冷たい視線を送った。
「は、はいです、にゃーん」
 その視線に気づいたソードヴォルフ達が、猫耳姿で円らな瞳を輝かせ、可愛らしく返事をした。
 どうやら、土蜘蛛の女王『国見・眞由璃』にお仕置きされているらしく、罰ゲームとして猫耳をつけさせられているらしい。
 こうする事で、凶暴性が無くなり、人を襲う事がなくなる……ようである。
 一体、誰に教わったのか分からないが、合っていそうで、間違っているような躾に見えた。
「さて、俺がOKと言っても、他の反対派が許さなきゃ意味がねぇ。もう少し交渉を詰めるか。記憶操作禁止は前提として提案は3つ」
「ちょっと待ってください。記憶操作は、駄目なんですか?」
 眞由璃が驚いた様子で声を上げた。
「ああ、駄目だ」
 修一郎が躊躇う事なく、キッパリと答えを返した。
「少し誤解があるようですから、記憶操作について説明をしておきますね。そもそも、ここに来ているのは、心に傷を負った者達。もう少しハッキリ言ってしまえば、本来の記憶を嫌い、偽りの記憶を拒絶しなかった者達です。それは、つまり……今まで良い人生を送ってこなかったという事を意味しており、そう言った意味でも、その……記憶操作を止めてしまうと……良くない事が起こると思うのですが……」
 眞由璃が困った様子で、言葉を選んだ。
「最悪、死者が出る……という訳か」
 修一郎が何やら察した様子で答えを返した。
「ええ、その通りです。……ですから、こうしましょう。本人の同意なしでは、記憶操作をしたら、駄目……と言う事で。もちろん、今までのように、すべてを無かった事にはしません。その人のトラウマだけを消すような形で……何とか……頑張ります……」
 眞由璃が慎重に言葉を選びながら、拳をギュッと握り締めた。
 それに釣られて、ソードヴォルフ達も拳をギュッと握り締め、潤んだ瞳で修一郎をガン見した。
「分かった、分かった。それ以上やられたら、夢に出る。ただし、妙な真似をしたら、容赦はしない」
 修一郎が頭を抱えて、答えを返した。
「ええ、もちろん! みんなが幸せな方が、檻も大きく出来ますし、一石二鳥です♪」
 眞由璃がゴキゲンな様子で、ソードヴォルフ達と一緒に踊り出した。
 その後ろにソードヴォルフ達の首が並んでいるせいで、何とも滑稽な感じではあるものの、眞由璃に悪意はないようだ。
「いや、安心するのは、まだ早い。国見達が、ただ精気を吸って、そこにいるだけでは一般人も許しちゃくれねぇ。人の見た目をしている者は学園の仕事を、見た目が人ではない者についてはプールの地下で能力者相手の修行相手をしたら、どうだ。迷惑かけずに持ちつ持たれつの関係なら猟兵も手は出しにくいはずだ。ただし、しばらくは俺が国見や他の奴らを見張らせてもらう」
「その事については、問題ありません。今後は、皆さんに協力して、この世界のオブリビオンと戦うつもりでいますから♪ それがオブリビオンとして、正しい事なのか分かりませんが……。これも檻を守るためですから」
 眞由璃が蜘蛛糸を妖しく輝かせ、ヤル気満々な様子で答えを返した。
 おそらく、眞由璃にとっては、他のオブリビオンと共存する事より、種を存続させる事の方が大切なのだろう。
「それと後々は別の場所へ檻を作る事も考えた方が良い。いつまでも、ここにいるとよく思わない奴もいるだろう。人々から精気をもらう代わりに低賃金で一般人の何倍もの労力を提供するってなりゃ受け入れ先もあるはずだ」
「別の場所……ですか。その事については考えておきますが、この場所を気に入っている生徒も少なくはありません。また別の場所に檻を移動した事によって、警戒する方もいるでしょう。そう言った意味でも、私はここに留まるつもりです。それに、ここにいれば、皆さんも来ますし、悪い事なんて出来ないでしょう?」
 眞由璃が修一郎を見つめ、クスッと笑った。
「あとは世界への歪みの影響を気にする奴は多い。今後、宇宙へ飛び出すとか、世界への影響を無くす方法を模索した方が良い。例え、方法が見つからなくても努力してるってだけで説得力はあるからな」
「歪みの影響……ですか。確かに、そうですね。私も出来る限りの事はしてみます。一緒に戦う事で、新たな可能性を見出す事が出来るかも知れませんし、最悪この首を刎ねれば済みますしね」
 そう言って眞由璃が修一郎を見つめ、ニッコリと笑うのだった。

失敗 🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:失敗

完成日:2022年01月19日


挿絵イラスト