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【サポート優先】「許さない」ことを許せない

#ヒーローズアース #猟書家の侵攻 #猟書家 #パストテイラー #ダークヒーロー

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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。


 自分に楯突く奴は、誰であろうが許せない。そう思っていた時期があった。
「助けてくれてありがとう!」
「当然のことをしたまでだ」
 その男はかつてヴィランだった。ヒーローを気取って犯罪者撲滅を志し、自分に楯突く相手は片っ端から倒していった。その相手が例えヒーローであっても、だ。
 だが、そんな彼にも転機が訪れる。ある出来事から改心し、真のヒーローへと転身したのだ。そして今は、自身の力を正しく行使している。
(……この子は昔の俺を知ったら、幻滅するだろうか)
 あの頃は若かった。そう簡単に言えれば良かった。だが、男にとってヴィランであったという事実は、できれば消し去ってしまいたい過去だった。勿論、その過去があるからこそ今があると理解している。だから、彼は過去について口を閉ざす。
 先程助けた少女が、笑みを浮かべながら男に手を振る。この笑顔を守るためにも、過去が表に出ないよう努めなくては。男は手を振りかえしながら、固く胸に誓った。


「皆さんにも、忘れたい過去の一つや二つあるでしょう。今回の依頼は、そんな過去を想起させるようなお話です」
 グリモアベースで椅子に腰をかけながら、ヒース・アーベル(胡散臭い掃除屋・f35538)は猟兵たちに話し始めた。
「ヒーローズアースに、『極楽鳥』と呼ばれるオブリビオンが出現する、という予知を見ました。極楽鳥……それは、過去、確かに存在したヴィランです。犯罪者を憎み、それと同時に自身の正義に楯突く者も許さない。そういったヒーロー気取りのヴィランでした。ですが、改心したんでしょうね。現在は『フウ』という名で、ヒーローとして活躍しています。彼にとっては過去の罪。決して人に知られたくは無いでしょう。ですが、その過去がオブリビオンとして蘇ろうとしています。……間違いは誰にでもあるもの。表に出て、有る事無い事風潮される前に、極楽鳥を倒してください」
 そのフウと呼ばれるヒーローが隠したい過去ならば、彼の名誉のためにも早々に倒してしまわなくては。猟兵がヒースに、オブリビオンが出現する場所を尋ねる。
「それなのですが、いまいち場所が把握できなかったんですよね。彼にとって印象深い場所に出現するだろう……ということは、なんとなく分かったのですが」
 なんだそれは。つまり、場所はフウから直接聞くしかない、ということなのだろうか。
「ええ、そうなりますね。頑張って聞き出してください」
 ヒースは完全に他人事として捉えているのか、良い笑顔で返事をした。パンッと一つ手を打つと、彼のグリモアが召喚される。
「ま、大丈夫ですよ。どうにかなります。それでは、彼のためにも、頑張ってくださいね」
 そう言うと、ヒースは手を振りながら猟兵たちを見送った。


萩野 千鳥
 はじめまして、こんにちは、こんばんは。萩野千鳥です。
 早速ですが簡単に説明致します。

『第一章:日常』
 ダークヒーロー『フウ』の過去について、さりげなく探ってください。口はそこそこ固いです。

『第二章:ボス戦』
 『極楽鳥』と呼ばれるヴィランだった時の姿で、猟兵たちの前に現れます。彼が一般人の前に出るまでに、対処しましょう。

『断章について』
 特に入れる予定はありませんが、入れる場合は、プレイング受付時間等をタグ上でお知らせ致します。

『他』
 アドリブ、共闘不可の場合は、その旨をお伝えください。(例:ア×、共×、等)
 また、こちらはサポート優先シナリオです。通常プレイングも受け付けますが、絶対に採用するというわけではありませんので悪しからず。
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第1章 日常 『ダークヒーローの過去を探れ』

POW   :    ダークヒーローの現在のヒーロー活動に協力しつつ、話を聞く

SPD   :    ダークヒーローに接触し、言葉巧みに話を聞き出す

WIZ   :    ダークヒーローの過去を調べあげ、刺激しないように話を聞く

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

氷咲・雪菜(サポート)
 人間のサイキッカー×文豪、15歳の女です。
 普段の口調は「何となく丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 独り言は「何となく元気ない(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

氷や雪が好きな女の子で、好きな季節は冬。
性格は明るく、フレンドリーで良く人に話しかける。
困っている人は放ってはおけない。
戦闘は主にサイコキャノンを使って戦う。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


雛里・かすみ(サポート)
 バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
 普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ニケ・ブレジニィ(サポート)
技能を、フル活用します。

 桜の精の王子様×プリンセス、30歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 ヒーローズアースのある地域の図書館。三人は件のダークヒーロー・フウと接触する前に、情報を集めようとやって来ていた。
「ヒーローのフウさん、ね……」
 ニケ・ブレジニィ(桜の精の王子様・f34154)は、彼ヒーロー名鑑と表紙に書かれた本を眺める。鳥の面を被った、主に風を操るヒーローだそうだ。どうやら、活動し始めたのは丁度半年前頃らしい。
「そちらは何か分かりましたか?」
 この地域の新聞を片手に、氷咲・雪菜(晴天の吹雪・f23461)はニケに尋ねる。
「重要ところだと、半年前に活動を始めた、ということくらいかしら。かすみさんはどう?」
「こっちは、さっぱり。あ、でもでも、『フウ』って名前、もしかしたら『フウチョウ』からきてるのかな、なんて」
「フウチョウ?」
 二人が首を傾げる。すると、かすみは鳥図鑑を広げて見せる。
「『極楽鳥』と呼ばれてる鳥、日本という国では正しくは『風鳥』って名前なのよ。ここは日本じゃないけど、分かる人には分かるんじゃないの?」
「そうですか。話のきっかけにはできそうですね」
「そうだね! 雪菜さんの方はどう?」
「彼の過去とは関係ありませんが、どうやら彼は今日、この地区の瓦礫撤去作業に参加するようです」
 手に持っていた新聞を広げて二人に見せる。『ヒーロー・フウ、倒壊した家屋より子供を救出』という見出しの記事だ。その記事の最後に、撤去作業にも参加する予定、というようなことが書かれている。
「半年前に何があったのか、彼に直接尋ねませんか?」
「賛成!」
「そうね。ここでいくら調べても、オブリビオンの出現場所は分からないわ」
 意見がまとまった。本を元の場所に返し、三人は図書館を出て新聞記事に載っていた場所へと向かった。


 早速現場へと到着した三人は、もくもくと倒壊した家の片づけをしている鳥の面を着けた男に近づいた。彼は三人に気づくと、睨みつけながら言った。
「ニュースを見なかったのか? ここは、家が倒壊したんだ。危ないからさっさと戻って――」
「お仕事中すみません。私たち、猟兵なんです」
「猟兵?」
 雪菜は早々に身分を明かすと、彼は訝しげに三人を見る。だが、ここは今関係者以外立ち入れない。彼はそれを思い出すと、一度手を止めた。
「ここにはもうヴィランはいない。猟兵が何の用だ」
「あなたはフウさん、よね?」
「そうだが」
「『極楽鳥』っていうヴィラン、勿論、知っているわよね?」
「……!」
 ニケが少し強気でフウに尋ねる。彼は『極楽鳥』という言葉に、一瞬息を詰める。「いや、そんなヴィランは……」と言葉を濁すが、かすみが追い打ちをかけるように返す。
「フウって名前、極楽鳥の別名・風鳥からきているんでしょう? 別にばらしたりしないから、教えて欲しいことがあるの」
「……教えられるようなことはない」
「極楽鳥がオブリビオンとして再び現れたとしても、ですか?」
「なっ!」
 そんなこと、有り得るのだろうか。もし、三人の言う通り本当に現れたのだとしたら、過去を知られる前にどうにかしなくてはならない。
「どうすればいい」
「あなたにとって印象深い場所、そこを教えて欲しいの」
「印象深い場所? そんな言われたって……」
 ニケのその言葉にフウは考えこむ。金持ちの家を襲撃した時のことだろうか。それとも、自分に立ち向かってきたヒーローを容赦なく倒し続けたあの場所だろうか。いや、それよりももっと印象深い場所。
「ヒーローが、ヴィランの俺を助けてくれた場所、か?」
「それはどこなの!?」
「C地区にある研究所跡地だ。……なぁ、本当に現れるのか?」
「そういう予知があったからね! 早く行こう、二人とも」
「ええ、勿論」
「教えてくれて、ありがとうございました」
 三人はフウに礼を言うと他の猟兵たちと合流し、C地区の研究所跡地へと向かう。
「…………」
 そんな三人の後ろ姿を、フウはじっと見つめていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『極楽鳥』

POW   :    いや悪いのはお前らだから
全身を【言葉を拒絶する暴風】で覆い、自身の【行いに対して向けられた批判】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    風が、俺の味方をしてくれている
【長い髪で風の流れを感じることで】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    俺は許さん……そしてこいつも許すかな!?
【罪の意識】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【雷光を纏った極彩色の鳥】から、高命中力の【七色の雷撃】を飛ばす。

イラスト:水峰ケイ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は庚・鞠緒です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 C地区の研究所跡地。そこには一人の男が、派手な面を着けた彼はぼそりと呟く。
「許さない……俺の邪魔をする奴は皆、許さない……っ!」
 それは、フウと呼ばれるヒーローの過去の姿だった。身勝手な正義を執行するヴィラン・極楽鳥の姿だ。今ここに、かつて彼を救ったヒーローはいない。誰も彼を止める者はいない。
「虐げられる人を救うには、これが手っ取り早い……」
 そう言いながら、彼はある書類を持ち出す。それに書かれているのは、特殊な爆弾の取り扱い方法だ。
「これがあれば、俺でも扱えるだろうよ」
 書類とは別に持ち出した物を――爆弾を見ながら、極楽鳥はニヤリと笑った。
北条・優希斗(サポート)
『敵か』
『アンタの言う事は理う解できる。だから俺は、殺してでも、アンタを止めるよ』
『遅いな』
左手に『蒼月』、右手に『月下美人』と言う二刀流を好んで戦う剣士です。
自らの過去を夢に見ることがあり、それを自身の罪の証と考えているため、過去に拘りと敬意を持っております。その為オブリビオンに思想や理想があればそれを聞き、自分なりの回答をしてから斬ります。
又、『夕顔』と呼ばれる糸で敵の同士討ちを誘ったり『月桂樹』による騙し討ちを行なったりと絡め手も使います。
一人称は『俺』、口調は年上には『敬語』、それ以外は『男性口調』です。
見切り、残像、ダッシュ等の機動性重視の回避型の戦い方をします。



 フウの過去、極楽鳥が何をしたのかは分からない。グリモア猟兵の話によると、「犯罪者を憎み、それと同時に自身の正義に楯突く者も許さない。ヒーロー気取りのヴィラン」だったらしい。本人からは直接聞いていないが、行きすぎた正義感からの行動なのだろう。
 C地区の研究所跡地。そこに足を踏み入れ、極楽鳥の元へと辿り着いた北条・優希斗(人間の妖剣士・f02283)は蒼月と月下美人の二刀を構える。
「なんだぁ? 俺の邪魔をするのか?」
「結果的にはそうなるね。……其は、生でもなく、影でもなく、只、虚空の死を与えし蒼穹の舞踊」
 そう言うと、優希斗は空中を蹴り一気に極楽鳥との距離を詰める。間合いに踏み込むと、蒼穹の残影を放ちながら極楽鳥を斬る。
「……っ! 邪魔を、するなぁ!!」
 極楽鳥は斬られながらも、辛うじて四度目の斬撃は避けきった。オブリビオン化したことも要因だろうが、元々風を操るヴィランだからだろうか。風の流れを読み、回避したのだ。
「チッ……今度は俺の番だ」
 そう言うと、彼は風を手中に集めると、それを優希斗に向かって放つ。優希斗はそれをひらりと避けた。
(やりようはある。けれど……これ以上深追いは禁物か)
 避けた際に、優希斗の間合いから外れてしまった。もう一度詰めるよりも、他の猟兵に任せた方が良いかもしれない。そう判断した優希斗は、そのまま極楽鳥から距離を取った。

成功 🔵​🔵​🔴​

中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】を【早業】で繰り出す。
ドラゴンランスを使うことがあれば、相手を【串刺し】にするか、竜に変えて【ブレス攻撃】
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー

キャバリアなど巨大戦では【魔竜転身】で巨大化

あと、虫が苦手



 入れ替わるように敵に相対したのは、中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)――の内にある人格、シルヴィアだ。彼女はドラゴンランスを構え、極楽鳥を串刺しにしようと地を駆ける。
「極楽鳥って食べたら美味しいのかしら? あなたはどう思う?」
「悪趣味だな」
「わたくし、別にあなたのことだなんて、一言も言っていませんわ」
 楽しげに会話をしているように見えるが、その槍の突きは明確に極楽鳥を狙っている。だが、まだシルヴィアは本気を出しているわけではないようで、極楽鳥はその槍撃を見切っている。
「はっ、この程度か? ……邪魔をするなら消えろ」
 極楽鳥がそう言うと、風の魔術を発動させたのだろう。彼に向かって風が集まるように吹く。シルヴィアはその様子を見るとニィッと笑う。
「消えるのはあなたの方ですわ。……終末の吐息で全てを滅ぼせ」
 急にドラゴンランスを手放したかと思うと、その槍が竜の姿へと変貌する。そして、その竜が巨大化すると、極楽鳥に向かって炎の吐息を放った。
「――っ!」
 極楽鳥の術で、竜の吐息は追風に乗り威力を増す。極楽鳥は術を中断すると、初撃を避ける。だが、避けた先でシルヴィアが惨殺ナイフを手に迫る。
「ぐあっ!!」
「ごめんなさいね。焼鳥になる前に捌くのをすっかり忘れていましたわ」
「くそ、がぁあ!」
 腕を斬られ、極楽鳥はシルヴィアから距離を取ると、彼は反撃の機会を伺った。

成功 🔵​🔵​🔴​

春霞・遙(サポート)
UDC組織に所属して、UDC関連の一般病院に勤務している小児科医です。
行動の基本方針は困っている人が居るなら助けたい、人に害をなす存在があるなら退けたい。
戦う力はあまりないですけど、自分が傷を負うとしてもみなさんのお手伝いができれば嬉しいです。

基本的に補助に徹します。
「医術」「援護射撃」「情報収集」から、【仕掛け折り紙】【葬送花】での目くらましや演出、【生まれながらの光】【悪霊祓いのまじない】で照明や目印を付けるなども行えるかと思います。
攻撃は拳銃による射撃か杖術が基本で、その他はUCを使用します。
【悔恨の射手】【未来へ捧ぐ無償の愛】は基本的に使用しません。

シリアス以外ならいたずら好きの面も。


櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』

乗り物が活躍できる場と
レースとサーキットが得意分野
どんな乗り物も乗りこなしてみせる

走りこそが俺の武器!
乗り物と操縦者の総合力で戦う
サイバーアイで路面、相手の動きなど幅広い情報収集
集中力・傭兵の経験・判断速度で攻め所を見極める

シールド展開バイクで体当たり吹き飛ばし
走り回って撹乱・誘導
仲間を運ぶ足になるのも好き
バイクは機動力のある盾にもなる
壊れたらほら、直すついでに新パーツ試せるし!

明るく話しやすい先輩タイプ
補助仕事もドンと来い
乗り物が無い戦場では手数が少ない
普通の拳銃射撃や誘導、挑発など小技を利かせるしかなくテヘペロしてる

過去は過去に還すべき、その辺割と無慈悲



 猟兵たちから距離を取った極楽鳥は、竜巻のような風の渦を発生させる。
「俺の邪魔をする奴は許さない! 俺は正しいことをしてるのに、何故邪魔をする!!」
「それは、『本当に正しいこと』ではないから、あなたを止めようとしているのではありませんか?」
 春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)は竜巻の前に立ち、極楽鳥の問いに答えた。彼が過去に犯した出来事については知らない。だが、ヒーローが止めに入るということは、良くない被害が出ていたのだろう。そうでなければ、ヴィランだなんて呼ばれていなかったはずだ。
 遙は決められた印を思い描く。
「夜の帳が下りてくる、魔法の砂も吹いてきた。さあさおやすみ、眠りなさい」
 無地の符の束から、極楽鳥の竜巻を取り込むように大量の導眠符が放たれる。それが風に乗り、極楽鳥の元へと舞う。
「何、を……」
 そう言いながら、極楽鳥はガクッと意識を失いそうになる。その隙に後ろからエンジン音を響かせ、櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)がは極楽鳥を撥ね飛ばす。
「ぐぁああっ!!」
「ほら、うかうかしてるとやられるぜ」
 陽里は楽しげにエンジンを蒸す。再び極楽鳥の方へとバイクを向けると発進する。
「クソッ! どうにか避け――」
 極楽鳥は回避しようと身体を動かそうとした。だが、思うように身体が動かない。
(なんで、こんなに身体が重いんだ……?)
「意味がわからない、って顔だなぁ? だが、この響く低音! わかる奴にはわかるだろ!」
 陽里が再び極楽鳥を撥ねる。それを援護射撃するように、遙は拳銃を取り出し撃つ。空中ではそう簡単に避けることはできない。追い討ちをかけるように、極楽鳥の腕に銃弾が当たる。そのまま受け身も取れずに落下する。
「……こうなったら、これを使うしか!」
 持ち出した爆弾を手に取る。それを見た二人は、流石に一度手を止める。それに気を良くした極楽鳥は、ニィッと笑ってふらふらと立ち上がった。
「攻撃してみろよ。俺だけじゃない。お前たちも木っ端微塵だ」
 そう言うと、彼は猟兵たちからじりじりと距離をとった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シフィル・エルドラド(サポート)
 ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子です。
 普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
 嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


マルガレータ・フォルシアン(サポート)
 バイオモンスターのミュータントヒーロー×ダークヒーロー、31歳の女です。
 普段の口調は「聖なるかな(わたくし、~様、ございます、ございましょう、ございますか?)」、覚醒時は「邪悪なり(オレ、呼び捨て、か、だろ、かよ、~か?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 まだ起動していない爆弾を持った極楽鳥。その前に立ちはだかるのは、シフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)とマルガレータ・フォルシアン(フォルス・ザ・モンスター・f16583)だ。
「そんな物使ってどうする気?」
「そんなこと決まってんだろ! これで犯罪者共を、そいつらに加担するお前らを纏めて吹っ飛ばすんだよ!!」
「わたくしたちは、犯罪者に加担した覚えはございませんが……」
「今! 加担してるだろう! 俺の邪魔をして!」
「でも、爆弾使ったら犯罪人以外の人も巻き込むんじゃない?」
「うるせー!!」
 極楽鳥は反論できずに叫ぶと、まるで言葉を拒絶するように全身を暴風で覆う。そして、その風の力を利用したのか、二人の方へ高速で突っ込む。流石にこの状態では、攻撃も説得も難しい。そう判断したマルガレータは、自身の身体の一部をジェットエネルギーに変換。そのエネルギーで、極楽鳥とほぼ同じスピードで相対する。
「――っ!? 化け物め」
「それなら、同じようなことをしている貴方様も化け物ですよ」
 マルガレータは、バトルガントレットで極楽鳥を壁際まで殴り飛ばす。受け身も抵抗もできなかった極楽鳥は、その攻撃をまともにくらう。
「か、は――!」
 手に持っていたはずの爆弾が、遠くへと吹き飛ぶ。だが、極楽鳥はそんなことを気にする余裕はなかった。壁に背を預けながら再び立ち上がるが、それが限界のようだ。
「許さない、正義を執行する俺の邪魔をする奴は……!」
 ありったけの力を使って風の弾をいくつも作り出し、近くにいたシフィル
に向かって放つ。だが、シフィルは後光の輝く力に覚醒すると勇者の姿に変身し、風の弾を避けることなく聖剣『エデン』で斬った。その光景を見せられた極楽鳥は、ずるずるとその場に座り込んだ。シフィルが彼の前に立つと、彼女は剣を振り上げる。
「……人助けに、あなたの許しなんて要らないよ」
「そんなこと――」
「過去のあなたはもういない。あなたはもう救われたの。だから、大人しく骸の海に還って」
 そう言って、シフィルは剣を振り下ろした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年01月03日


挿絵イラスト