飛空艇乗りのサンタクロース
●翠玉島のクリスマス
空に浮かぶ緑の島「翠玉島」はいつも賑わっているが、今日は特別に人々が浮足立っている。特に子供達がわくわくと夜を楽しみにしていた。
「今日はクリスマスだー!」
「赤い服の老飛空艇乗りがなにをプレゼントしてくれるか楽しみだねー!」
「去年は甘いお菓子だったねー。また食べたいなー」
そう、今日はクリスマス。赤い服の老飛空艇乗りが子供達にプレゼントを渡すという伝承が伝わっていた。
「ほらほら、赤い服の老飛空艇乗りはいい子にしてないとプレゼントをくれないよ!」
子供達に母親が夜まで家の手伝いをするように呼び掛けた。
「はーい!」
「ごはんの用意手伝うー」
今日ばかりは子供達が素直に親の言う事を聞いてお手伝いに励む。もちろん気持ちは夜のイベントに向けられていて気もそぞろであったが……。
母親は苦笑しながら、夜のご馳走に魔獣鳥の丸焼きを用意し始めた。
「今日は何の日かわかっているな?」
「もちろん! クリスマスです!」
張り切るのは子供ばかりではない。島を警備する緑風飛空艇団の面々が真っ赤な服を着て待機していた。
「今日は我々は兵ではない。赤い服の老飛空艇乗りだ! 子供全員にプレゼントを配るつもりで行動せよ!」
「「了解!!」」
べラード団長が檄を飛ばし、団員は飛空艇やガンシップにプレゼントを積み、口に白い髭を付けて準備万端で夜に備えた。
●グリモアベース
「メリークリスマス。皆もクリスマスを楽しんでいるかな?」
サンタの恰好をしたバルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が自前の髭を撫でつけた。
「普段から戦ってばかりの諸君に楽しんでもらおうと思ってな。ブルーアルカディアで行われるクリスマスイベントの話を持ってきた」
クリスマスは各世界でそれぞれ形は違うが行われている。
「ブルーアルカディアでも赤い服の老飛空艇乗りという伝承があって、クリスマスの夜にプレゼントを飛空艇からばら撒いたり、直接手渡しに行くらしい。交流のある翠玉島でも緑風飛空艇団の団員がサンタに扮してプレゼントを配るそうだ。それに参加できるように話を通しておいた」
サンタとなって夜空を飛び回り子供達にプレゼントを贈るのだ。
「団員の飛空艇に乗せて貰ってもいいし、自前で飛んでも行くのもいいだろう。多くの子供にプレゼントを贈るのが目的だ」
クリスマスらしいイベントに普段の厳つい顔はなく、好々爺のようにバルモアは微笑む。
「クリスマスはやはり子供が笑顔でなくてはな。赤い服の老飛空艇乗りとなって皆にプレゼントを届けてやってくれ」
そう言ってバルモアは皆の分のサンタの衣装を並べた。
天木一
メリークリスマス! 天木一です。
ブルーアルカディアの翠玉島でサンタに扮し子供達にプレゼントを贈りましょう!
このシナリオは、1章だけで完結するイベントシナリオとなります。
子供が喜ぶようなプレゼントを用意し、夜空を飛んで配りに向かいます。
焼き菓子や魔獣の素材を使った玩具などが用意されています。他の世界のものを持ち込んでも構いません。
飛空艇やガンシップは貸し出されますし、パイロットも付けてくれます。
お誘いがあればバルモアも参加いたします。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
それではプレゼントを贈るサンタとしてクリスマスを盛り上げてください!
第1章 日常
『勇士からの贈り物』
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POW : 沢山の子供達に沢山のプレゼントを贈る
SPD : 飛空艇を駆り、遠くの子供達にもプレゼントを届ける
WIZ : 魔法を使い、不思議な奇跡を演出する
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
マキナ・エクス
アドリブ・他猟兵との連携歓迎
【SPD】
クリスマスにプレゼント、それを楽しみにする笑顔の子供たち。
ああそうだとも、こういう祝い事の日というのはみなが笑顔でなくてはね♪
私好みのイベントだ、是非とも参加させてもらおう。
さて、私はせっかく自前の飛空艇があることだしあちらこちらを飛び回ってプレゼントを配って回るとしよう。【ビブリオ】を召喚。
さあさあ子供達、いい子にしていたかな?サンタからの贈り物だ。
来年もいい子にしているんだぞ?そうすればサンタはまたやってくるからね♪
フェイルシア・インパーサ
ロマンチックな夜空を脳に記録させるのも良いですが、
やはり手元に残るプレゼントが一番鮮烈に印象に残るでしょう
ソリはキャバリアを…いえ、流石にサンタルックにされるのはあの子も不本意ですわね
仕方ないので飛空艇に乗せて頂きましょう
魔導回路の稼働率向上、魔力強化による一時的な身体能力の向上
後は大きな袋にプレゼントをお詰めしてっと……これでたくさんプレゼントをお配りできますわ
それと傷ついた子がいましたらユーベルコードかけておきましょうか
では、メリークリスマス
●楽しいクリスマス
「きょーうのープレゼントーなーにかなー♪」
「オレはやっぱり魔獣の武器がほしいなー。緑艇の勇士が持ってるようなの!」
日が落ちる翠玉島では夜が近づくほどに、子供達がどんなプレゼントが贈られるだろうかと目を輝かせて期待に胸膨らませていた。
「クリスマスにプレゼント、それを楽しみにする笑顔の子供たち」
用意されていたサンタの恰好をしたマキナ・エクス(物語の観客にしてハッピーエンド主義者・f33726)は浮島中のどこもかしこも楽し気な声に満ちているのを聞いて、自分もわくわくとした気分になる。
「ああそうだとも、こういう祝い事の日というのはみなが笑顔でなくてはね♪」
つられるようにマキナも優しく微笑み、この世界のサンタである赤い服の老飛空艇乗り役をやるべく準備をしている緑風飛空艇団の元へ向かった。
「ロマンチックな夜空を脳に記録させるのも良いですが、やはり手元に残るプレゼントが一番鮮烈に印象に残るでしょう」
赤いサンタルックのフェイルシア・インパーサ(騎士姫の造花・f04276)は、クリスマスといえばやはりプレゼントだろうと緑風飛空艇団の団員に近づいて話しかける。
「プレゼント配り大変そうですわね。私も手伝いますわ」
「私好みのイベントだ、是非とも参加させてもらおう」
フェイルシアとマキナが同時に参加を表明する。
「おお、君らも手伝ってくれるのかい?」
「それじゃあここにあるのがプレゼントだ! 配れるだけ持って行ってくれ!」
夜の帳が下りた空にプレゼントを持って飛び立とうとしていた赤い服の団員達が歓迎してくれる。
「青いリボンが男の子用。赤いリボンが女の子用だ。中には玩具やお菓子なんかが入ってるよ。箱は魔獣の綿で包んでるから空から落としても平気なんだ」
ふわふわの綿に包まれたプレゼントが山のように用意されている。
「足がないならそこらの飛空艇乗りに声をかけてくれ、じゃあ頼んだよ!」
説明してくれた忙しなく団員はプレゼントを持って夜空に飛んでいく。
「さて、私は自前の飛空艇でプレゼントを配って回るとしよう。大勢に配るなら手分けした方がいいか。なら私は東側に向かおう」
そう告げるとマキナは自分の飛行帆船【ビブリオ】にプレゼントを積み、一番星を目指すように飛び立った。
「それなら私は西側ですわね。ソリはキャバリアを……いえ、流石にサンタルックにされるのはあの子も不本意ですわね」
フェイルシアは自分とお揃いのサンタルックをした【偽神ガミザーヌ】のお茶目な姿を想像し、首を横に振って諦める。
「仕方ないので飛空艇に乗せて頂きましょう」
「お、いいタイミングだ。ちょうど今から出るところだぜ!」
近くで出発準備をしていたパイロットに頼むと二つ返事をもらえた。
「後は大きな袋にプレゼントをお詰めしてっと……これでたくさんプレゼントをお配りできますわ」
フェイルシアがサンタの持つ大きな袋にプレゼントを詰め、飛空艇に乗せてもらいマキナと反対の西方向へと夜空を翔ける。
「さあさあ子供達、いい子にしていたかな? サンタからの贈り物だ」
子供達を見つけたマキナが飛空艇を降りて子供の前に立ち、直接プレゼントを手渡す。
「わぁ! ありがとー!」
「ありがとう! 中はなにかなー?」
喜んで子供達がさっそくプレゼントを開封する。すると中から魔獣の骨を使ったナイフや玩具といったものが入っていた。
「やったー! 魔獣のナイフだ!」
「こっちは玩具だったー!」
子供達はハイテンションでプレゼントを見せ合って満面の笑顔で喜ぶ。
「来年もいい子にしているんだぞ? そうすればサンタはまたやってくるからね♪」
「うん! いい子にしてる!」
「また来てねー!!」
次のプレゼントを配りに向かうマキナに、子供達がぶんぶんと手を振って見送った……。
「飛行艇がきたー!」
「こっちこっちー!!」
地上で子供達がぴょんぴょん跳ねながら手を振る。
「お待たせしましたわね。プレゼントですわ!」
船から降りたフェイルシアが袋から取り出したプレゼントを配っていくと、慌てて駆け寄った小さな子供が転んでしまう。
「う、うぇえええっ」
「転んでしまいましたのね。でも大丈夫ですわ」
フェイルシアが聖なる光を放つと、転んで少し血の滲んでいた膝があっという間に完治する。
「もう痛くありませんわね? はい、プレゼントですわ!」
「ふぇ……いたくない……うん! だいじょうぶ!」
プレゼントを受け取ると泣き顔がすぐに笑顔に変わる。子供達の笑顔にフェイルシアも笑みを浮かべて手を振った。
「では、メリークリスマス」
「「メリークリスマス!!」」
子供達の元気な声に見送られ、次の子供へとプレゼントを配りに夜空に飛び去った……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【アスクレピオス】
※アドリブ連携絡み大歓迎
プレゼントは用意済みの品+ベイクドチーズケーキ
UDCアースの名店から【ゴールド・セキュア】で調達
さて、バルモアさんも『ソリ』に乗らない?
【マトリクス・メモリ】で『聖夜の発生源』を構築
バルモアさん+アタシら3人を包み込めば
赤い服(バルモアさんは正統派サンタ)に早変わり♪
後は中型の飛空艇とパイロットを借りて発進っ
プレゼントは【フィーンドハミング・オアシス】の
ガレージ(ケーキはソコ設置の大型冷蔵庫)に保管可能だから
配達時の乗り降りは見た目より軽快だよっ
起きた子供にはバルモアさんを伝承の飛空艇乗りと紹介
他はお手伝いの召喚獣としとこうか
来年もいい子にしててねっ♪
イオナ・アルフェラッツ
【アスクレピオス】
※アドリブ連携絡み大歓迎
※【相似形の星約】で2人に分離
◆イオナ(通常JC準拠)
日々の労いも兼ねバルモア様を『老飛空艇乗り』役にお誘い?
賛成ですがリーゼ様、何故私達3人はサンタガール姿なのでしょう
しかも貸りたサンタ衣装を敢えてメモリで変化させてまで…
…ミュウ?ああ、なら衣装を違えるのも納得ですね
安心してバルモア様とリーゼ様の補助に専念しましょうか
コレで皆が喜べるなら…♪
◆ミュウ(真の姿JC準拠)
んー…きっとね、イオナちゃん
バルモアおじいちゃんが主役だからだよっ♪
みんなで飛び降りて配達っ♡(ぷるるん)
起きた子がキャッキャしそうなら、しーっ♪
メリークリスマス、おきたら開けてみてね♡
●飛空艇に乗ったサンタ
「クリスマスの準備は万端さ♪」
リーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)は緑風飛空艇団が用意したプレゼントに、UDCアースの名店から【ゴールド・セキュア】で調達したベイクドチーズケーキも一緒に収納し準備を済ませていた。
「さて、バルモアさんも『ソリ』に乗らない?」
リーゼロッテがバルモアに誘いの言葉をかける。
「ほう、ソリか。ではこの世界のソリに乗って子供達を喜ばせにいこうか」
愉快そうに微笑むバルモアが頷き返した。
「じゃあ早速準備しちゃおうか!」
リーゼロッテは【マトリクス・メモリ】で『聖夜の発生源』を構築して衣装が変化し、バルモアは正統派サンタ姿に早変わりする。
「日々の労いも兼ねバルモア様を『老飛空艇乗り』役にお誘い? 賛成ですがリーゼ様、何故私達3人はサンタガール姿なのでしょう」
近くにいたイオナ・アルフェラッツ(【ご主人さま】が2人!?・f34022)とミュウも対象に入っていて、リーゼロッテと共に可愛らしいサンタガール姿となっていた。
「しかも貸りたサンタ衣装を敢えてメモリで変化させてまで……」
少々呆れを含んだ声でイオナがじとっとした視線を向け文句を言おうとした。
「んー……きっとね、イオナちゃん。バルモアおじいちゃんが主役だからだよっ♪」
「……ミュウ? ああ、なら衣装を違えるのも納得ですね」
ミュウがリーゼロッテのやりたいことを想像して口にすると、イオナもなるほどと納得して文句を飲み込む。バルモアを一番目立たせようとしているのだ。
「では安心してバルモア様とリーゼ様の補助に専念しましょうか。コレで皆が喜べるなら……♪」
翠玉島の子供達の笑顔を想像し、イオナも自然と笑顔を浮かべる。そんなイオナの顔を見てミュウも笑った。笑顔は誰も彼もを幸せにする。そんな温かな気持ちをプレゼントと共に配ろうと飛空艇へ向かった。
「中型の飛空艇とパイロットを借りるね♪ さあ発進っ」
緑風飛空艇団からリーゼロッテが飛空艇とパイロットを借り受け、皆でそれに乗せてもらい星の輝く夜空に向かって発進した。
「プレゼントは『フィーンドハミング・オアシス』のガレージに保管可能だから、配達時の乗り降りは見た目より軽快だよっ」
「ほう、便利なものだな」
飛行中にリーゼロッテの説明を受け、バルモアは戦闘以外にも有効利用できるユーベルコードの便利さに感心していた。
「そろそろ民家につきますよ!」
島に詳しいパイロットが声をかけてくれる。地上を見れば暗闇の中に幾つもの明かりが灯っていた。
「到着したようだな」
「みんなで飛び降りて配達っ♡」
バルモアがどんどん降下して地上が近づくのを見下ろすと、元気よくミュウが飛び出しぷるるんと震えながら着地し、それに他の者も続いた。
家の中を覗くと、幼い子供達は暖炉の前で毛布にくるまりプレゼントが配られる前に眠ってしまっていた。
気付いた親たちに招かれて扉を開けて中に入ると、冷たい風が入り込んで子供達が薄目を開けた。
「おじいちゃんだれ?」
「おお、起こしてしまったか。プレゼントを持ってきたよ」
バルモアが好々爺のように笑みを浮かべ、プレゼントの箱を置いた。
「このお爺さんは伝承の飛空艇乗りなのさ♪ そしてアタシたちはお手伝いの召喚獣っ」
「ほんとうっ?」
リーゼロッテが説明すると、子供が笑顔でじーっとバルモアとリーゼロッテたちを見上げた。
「ああ、本当だとも」
穏やかに笑うバルモアが子供の頭を撫でてやる。
「しーっ♪ メリークリスマス、おきたら開けてみてね♡」
まだ横でぐっすり寝ている子供もいる。ミュウが口に指を立ててしーっと大人しくさせ、プレゼントを枕元に置いてバイバイと手を振って家を出た。
「来年もいい子にしててねっ♪」
「いい子にはまたプレゼントが届きますよ」
リーゼロッテとイオナもプレゼントを渡して笑顔で子供達と別れ、颯爽と飛空艇に乗って夜空に飛び去った。
「プレゼントなにかなー? あっオモチャだ!」
「こっちは美味しそうなお菓子が入ってる! 明日みんなで食べよっ」
子供達は満面の笑顔になり、夜空に消えた飛空艇乗りとお供に向かってありがとうと感謝の気持ちを伝えた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リュート・アコルト
【LL】
ここらじゃ赤い服の老「飛空艇乗り」なんだな
いつもじっちゃが赤い服着て白竜乗ってプレゼントくれたから
赤い服の竜騎士だと思ってたぜ
プレゼントくれるのがサンタなら
ユディトのとこじゃ皆がサンタだったんだろ?
なら気付かねえのはしょうがねえよ
ユディト似合ってるぜ!
翼はすげえな
俺は自分がサンタになれるなんて思いもしなかったぜ
よおし!俺も誰かのサンタになるぜ!
一緒に頑張ろうな翼!
今日の俺は飛空艇乗りだ!
サンタ姿で飛空艇操縦の練習して
来いクロ!
え?留守番?飛空艇でも何でも乗ればいいって?
でも老飛空艇乗り…
そうか俺が新しい伝説になればいいのか!
プレゼント配るのがサンタだもんな
クロに乗ってプレゼントを配るぜ
ユディト・イェシュア
【LL】
どこの世界にもサンタクロース的な人物がいるんですね
リュートくんはそうだったんですか
翼くんはサンタさんからどんなプレゼントをもらったんですか?
俺の世界には贈り物をくれる人はいませんでしたが
お祭りは皆でお祝いしてプレゼントを贈り合ったりしましたね
え? サンタさんはいますよね
…いないんですか?(衝撃を受けた顔
そうですか、こうして子どもたちの夢は守られているのですね
というわけで老飛空艇乗りになりきります(真面目な顔で衣装と付け髭装着
ええ、運転は得意な方にお任せして
たくさんの子どもたちにプレゼントを配りましょう
リュートくんが竜に乗ってプレゼントを配れば
また新しいクリスマスが伝わるかもしれませんね
彩瑠・翼
【LL】
オレ、サンタさんからコーヒーミルもらったよ…って、
サンタさんって実在しないの?
(びっくり。大人の人の扮装…ということは、
両親がうまく立ち回ってたのだと今更気づいて)
てことは、オレも誰かのサンタさんになれるってこと?
(両親がしてくれたことをこの世界の子供たちにできると気づけば、目を輝かせ)
それってなんかワクワクするね
オレもサンタさん…赤い服の老飛空艇乗りのお仕事、頑張る!
飛空艇操縦はお願いして
プレゼント配りに集中するね
ユディトさん、付け髭も衣装も似合ってる!
リュートくんはちょっとアンバランスって、…オレも?
んー、髭の似合う大人のカッコよさは遠いね
でも配るのは手を抜かないよ
一緒に頑張ろう!
●夢を守るサンタたち
旅団『L.ion's Lab.』の3人はクリスマスを祝う浮遊島へと到着した。
「どこの世界にもサンタクロース的な人物がいるんですね」
ユディト・イェシュア(暁天の月・f05453)は飛空艇に乗ったサンタのような伝承に面白味を感じる。
「俺の世界には贈り物をくれる人はいませんでしたが、お祭りは皆でお祝いして、プレゼントを贈り合ったりしましたね」
ユディトは故郷でのことを思い出し、皆でプレゼントを用意して贈り合う楽しいお祭りだったと微笑む。
「ここらじゃ赤い服の老「飛空艇乗り」なんだな」
リュート・アコルト(竜騎士・f34116)は物珍しそうに飛空艇で空飛ぶ人々を見上げた。
「いつもじっちゃが赤い服着て白竜乗ってプレゼントくれたから、赤い服の竜騎士だと思ってたぜ」
自分の家では竜に乗って配っていたと、世界によっていろいろと違うことに感心する。
「リュートくんはそうだったんですか。翼くんはサンタさんからどんなプレゼントをもらったんですか?」
ユディトは竜騎士のサンタを思い描きながら、翼はどんな風だったのか尋ねた。
「オレ、サンタさんからコーヒーミルもらったよ……って、サンタさんって実在しないの?」
彩瑠・翼(希望の翼・f22017)はプレゼントに貰ったコーヒーミルを家族でよく使ってると嬉しそうに言いながら、話の流れで大人の人の扮装ということは……と真相に思い至り、両親がうまく立ち回ってたのだと今更気づいてびっくりした顔になった。
「え? サンタさんはいますよね……いないんですか?」
あちゃー失敗したなといった様子のリュートを見て悟ってしまい、衝撃を受けた顔でユディトも固まる。自分の世界にはいなくとも他の世界には実在すると思っていたのだ。
「プレゼントくれるのがサンタなら、ユディトのとこじゃ皆がサンタだったんだろ? なら気付かねえのはしょうがねえよ」
慌ててリュートがフォローするように、みんながサンタだったんだと新説を唱えた。
「てことは、オレも誰かのサンタさんになれるってこと? それってなんかワクワクするね」
それなら自分も両親がしてくれたことをこの世界の子供たちにできるんじゃないかと、翼は目を輝かせる。
「翼はすげえな。俺は自分がサンタになれるなんて思いもしなかったぜ」
その発想はなかったとリュートが驚き感心した。
「よおし! 俺も誰かのサンタになるぜ! 一緒に頑張ろうな翼!」
今日はこの島の誰かのためのサンタだと、リュートは張り切って準備を始める。
「そうですか、こうして子どもたちの夢は守られているのですね」
ユディトは自らも子供の夢を守ろうと意気込む。
「というわけで老飛空艇乗りになりきります」
真面目な顔で衣装と付け髭を装着して、物語に出てくる老飛空艇乗りになりきる。
「ユディトさん、付け髭も衣装も似合ってる!」
「ユディト似合ってるぜ!」
髭によって威厳が出たサンタ姿のユディトに翼とリュートが賛辞を送った。
「オレもサンタさん……赤い服の老飛空艇乗りのお仕事、頑張る!」
「今日の俺は飛空艇乗りだ!」
翼とリュートもサンタ服を着ていき、リュートは髭までつけた。
「リュートくんはちょっとアンバランスって、……オレも?」
「サンタなら髭は必須だぜ!」
髭を付けたリュートを翼が笑うと、面白がってリュートが翼にも髭を付けた。
「んー、髭の似合う大人のカッコよさは遠いね」
二人はお互いに似合わないと髭姿を笑いあった。
「でも配るのは手を抜かないよ。一緒に頑張ろう!」
翼は元気に緑風飛空艇団の用意してあったプレゼントを担ぎ、リュートとユディトも遅れまいとプレゼントを持って飛空艇へと向かった。
「来いクロ!」
飛空艇操縦の練習をしようと、リュートが相棒の黒竜のクロノスに呼びかけるがそっぽを向かれた。
「え? 留守番? 飛空艇でも何でも乗ればいいって?」
どうやらリュートが飛空艇に乗るのが気に入らないで拗ねているようだった。
「でも老飛空艇乗り……そうか俺が新しい伝説になればいいのか!」
伝承の老飛空艇乗りのマネをしようと思っていたが、自分が新たな伝説を作ればいいと閃く。
「プレゼント配るのがサンタだもんな。クロに乗ってプレゼントを配るぜ!」
そう言うとご機嫌にクロノスがサイズを大きくして、いつでも飛び立てると翼を広げた。
「リュートくんが竜に乗ってプレゼントを配れば、また新しいクリスマスが伝わるかもしれませんね」
それは面白そうだとユディトは微笑んだ。
「こっちは飛空艇操縦はお願いして、プレゼント配りに集中するね」
「ええ、運転は得意な方にお任せして、俺たちはたくさんの子どもたちにプレゼントを配りましょう」
翼とユディトは飛空艇に乗せてもらい、クロに乗ったリュートと共の夜空を飛ぶ。
「「「メリークリスマス!!!」」」
3人の声が夜空に響き、待っていた子供達に中身がいっぱい詰まったプレゼントを配る。
「ありがとー!!」
「すごい! ドラゴンに乗ってるよ!」
老飛空艇乗りの伝承に新たな竜騎士の伝説を追加し、サンタの夢をしっかりと守り子供達を星の輝きにも負けぬ笑顔にしていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
霧島・絶奈
◆心情
世界は違えど似た様な文化はあるのですね
その上で世界毎の特色があるのですから面白いと感じます
◆行動
バルモア・グレンブレア殿をお誘いします
お久し振りです、バルモア殿
宜しければ御一緒頂けませんか?
さて、移動手段ですが…
空中浮遊があるとは言え、流石に配るプレゼントとバルモア殿を同時に抱えて飛ぶのは難しそうです
飛空艇かガンシップを借りるとしましょう
それにしても…
「老飛空艇乗り」と言う視点でも、他世界に於けるサンタクロースのイメージとしても、バルモア殿はぴったりですね
普段の凛々しい貴殿も好ましいですが、こうした雰囲気も似合いますね
良いものを見させて頂きました
バルモア殿はどういったプレゼントを配る予定ですか?
私は他の世界のお菓子詰合せにしようかと考えてはいます
世界の発展や文化を越えた発明品を押し付けるのは不幸の元だそうですが…
食べて無くなる消え物ならば、一夜の夢としては面白いかと
他世界を渡り歩ける猟兵ならではの物でもあるでしょうしね
…良い夜ですね
平和であるからこそ、こうした行事も映えると感じます
●聖なる夜
「世界は違えど似た様な文化はあるのですね」
霧島・絶奈(暗き獣・f20096)はこの世界のクリスマスの様子を楽しげに眺める。
「その上で世界毎の特色があるのですから面白いと感じます」
見上げれば、サンタのような赤い服を着たパイロット達がプレゼントを配りに飛空艇で飛んでいく。それを見送り港に向かうと見知った姿を見つけた。
「お久し振りです、バルモア殿。宜しければ御一緒頂けませんか?」
緑風飛空艇団の集まる場所でたき火に当たって休憩していたバルモアに話しかける。
「おお、久し振りだな。仕事では顔を合わすが、こうしてゆっくりできる機会はなかなかない。今日もよろしく頼む」
バルモアが立ち上がり、笑顔で絶奈を歓迎する。
「さて、移動手段ですが……空中浮遊があるとは言え、流石に配るプレゼントとバルモア殿を同時に抱えて飛ぶのは難しそうです。飛空艇かガンシップを借りるとしましょう」
「そうだな、荷物を多くして一度に多く配れる方がいいだろう。では借りにいくとしようか」
絶奈の提案に頷き、バルモアが近くの団員に話を通す。
「それにしても……「老飛空艇乗り」と言う視点でも、他世界に於けるサンタクロースのイメージとしても、バルモア殿はぴったりですね」
「そうかね?」
絶奈がサンタ姿で髭を撫でるバルモアを見て、物語に出て来る姿そのままだと微笑む。
「普段の凛々しい貴殿も好ましいですが、こうした雰囲気も似合いますね。良いものを見させて頂きました」
「こんなもので良ければいつでも……いや、それではありがたみがないか。年に一度披露するとしよう」
二人は笑い合いながら、用意してもらった飛空艇に乗り込む。
「バルモア殿はどういったプレゼントを配る予定ですか? 私は他の世界のお菓子詰合せにしようかと考えてはいます」
絶奈は袋に詰められたさまざまな世界のお菓子を見せる。
「世界の発展や文化を越えた発明品を押し付けるのは不幸の元だそうですが……食べて無くなる消え物ならば、一夜の夢としては面白いかと。他世界を渡り歩ける猟兵ならではの物でもあるでしょうしね」
「確かにそれは面白そうだ。私は組み木の玩具を配るつもりだ。こちらにはいない動物やデザインの玩具は珍しがって楽しんでもらえると思ってな」
バルモアはきっと忘れられぬ素敵な夢になるだろうと頷いた。
「バルモア殿のプレゼントも好奇心を刺激して喜ばれそうですね」
二人でプレゼントの中身を披露していると、飛空艇が民家の近くに到着する。地上に降りるとプレゼントを持って扉の開かれた民家へ入った。
「わあっ!」
「赤い服の老飛空艇乗りだ!!」
子供達がその姿を見て跳び上がる。
「ホーホーホー! 良い子にしていた子にプレゼントだ!」
笑い声を上げたバルモアが子供達にプレゼントを渡す。
「家族で仲良く過ごしてくださいね」
絶奈も甘い香りのするプレゼントを手渡して子供達を喜ばせる。
「ありがとーー!」
「来年もいい子にするねー!」
手を振る子供達に見送られ、二人は飛空艇に戻って夜空に舞い上がる。
「……良い夜ですね」
「ああ……本当に良い夜だ」
子供の笑顔に癒され、満天の星空を見上げる。
「平和であるからこそ、こうした行事も映えると感じます」
「ならばこれからも平和を維持するように頑張らねばな」
「ええ、そうしましょう」
この平穏を守るためならばこれからも戦っていけると、クリスマスの祝福に心を暖かくして流れ星のように夜空を翔けた。
大成功
🔵🔵🔵