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「やはりこの時期はどの世界も煌びやかだな……さすがクリスマス、だ」
そう感慨深げに語るのは、赤毛のグリモア猟兵――テオ・イェラキ(雄々しき蛮族・f00426)だ。
本来であればそれは楽し気な話題。
だが……と同時にテオは何か言いたげに顔を曇らせる。
「だが、それでも世界によってはこの平和を謳歌する余裕が無い者も多い……例えば、アポカリプスヘル、だな」
先の戦争により平和を取り戻しつあるアポカリプスヘル。
段々と活気の出てきた拠点も増えてきたものの、復興への道はまだまだ道半ばと言えよう。
テオの言葉の通り、彼らはとてもではないがクリスマスを祝うような余裕など無い者がほとんどであろう。
「もし、良かったのだが……ささやかでも何か差し入れが出来ないだろうか? 彼らに対し」
故にテオは、少しでも彼らに何か差し入れ出来ないか? と提案する。
通常の転送では持ち込める物資の量もたかがしれている。
現地で運用出来ないものを持ち込んでも仕方が無いだろう。
だからプレゼントできる物も、そう大したものは渡せないだろう。
だけどそのほんの少しのプレゼントだって良いじゃないか。
そのほんの少しの贅沢すら出来ない者たちに施しを与えて――一体何の問題があるというのだろうか?
「もちろん物を差し入れるのが全てとは言わない。まだまだ終わらない復興を手伝うのだって良いだろう。だからもし良ければ共にならないか? 荒れた大地に祝福を与える、紅い衣を纏った聖者に」
そう言いながら、テオは猟兵たちの肩を叩く。
彼らが想いを共にしてくれると信じて。
きみはる
●ご挨拶
お世話になります、きみはるです。
クリスマスシナリオ、せっかくですので楽しみましょう!
●プレイングについて
ちょっとした料理、ちょっとしたプレゼント。
そんなささやかな幸せを与えるサンタになりませんか?
拠点は様々な場所があります。
年若い者や子供だらけの拠点、逆に老いた者だらけの拠点。
そこそこしっかりした拠点でも、復興出来たとは言いづらい環境でしょう。
どういった拠点に、どういったプレゼントをするのか。
皆さまの暖かい気持ちがこもったプレイングをお待ちしております。
●募集期間について
OP公開時~12月25日中までプレイングを募集しております。
宜しくお願い致します。
第1章 日常
『ささやかな宴』
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POW : 料理や酒を楽しむ
SPD : 皆でゲームを楽しむ
WIZ : 歌や踊りを楽しむ
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ジェイミィ・ブラッディバック(サポート)
さて、何をしましょうかね。
口調は丁寧語で、猟兵やNPCに対しての相手の呼称は東洋系の名前の場合「名字+さん」、西洋系の名前の場合は「名前+さん」となります。
飲食可能ですが、食べる瞬間は口元に謎の光源が差し込んでくる、陰になるなどしてよく見えない描写としてください。
友好的な相手には誰に対しても物腰柔らかく、丁寧に接します。
相手との交渉は得意です。また、メカニックとしての知識を活かして機械の整備や修理が可能です。
公序良俗の違反及び猟兵・友好的NPCに対しての敵対的行為は行いません。
後はお任せします。
よろしくお願いします。
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「さて、何をしましょうかね」
眼前に広がるのは廃墟、廃墟、廃墟。
まともな建物のなど一つも無いと言えるその拠点を眺め、ジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/開発コード[Michael]・f29697)は小さく言葉を零す。
彼が訪れたのは先の戦争により被害が出た拠点。
未だ人が住んでいるという事実が信じられないほどに、廃墟だらけになってしまったその住処で、人々が肩を寄せ合い暮らしているその惨状に、彼は一体何か手をつけたものかと途方に暮れる。
「とは言え、そうも言っていられませんか」
しかし時間は有限。
このクリスマスを人々にとってより良きものにする為に……人々の今後の生活をより良きものにする為に。
根が真面目な鋼の猟兵は動き出すのだ。
「いやぁ、すみませんね」
「いえいえ、お気になさらず」
その巨躯に対し恐縮し腰を曲げる拠点の住人たちに対し、ジェイミィはこちらこそと腰を曲げる。
その戦闘力が高そうなフォルムに対し腰の低い彼の姿勢は、彼のサラリーマン時代の気質が抜け切れていないが故のもの。
しかしそれは結果として住人たちの警戒心を解くことに一役買っており、そして一度受け入れられたならば彼のウォーマシン故の怪力と、メカニックとしての技術で次々と拠点を修復していく姿が拠点の人々に認められるのにそう時間は必要としなかった。
人々に次々と感謝の言葉を投げかけられ、恐縮するジェイミィ。
たまにはこうした任務も悪くないと、そう心の中で呟くのであった。
成功
🔵🔵🔴
櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』
乗り物が活躍できる場と
レースが得意分野
基本は相棒バイクか小型宇宙貨物船だけど
貸してもらえるならどんな乗り物も乗りこなしてみせる
乗り物は人の役に立つために作られたんだぜ
移動、運搬、宿泊、バイクスタントショーなどなど
操縦技術が役に立つなら上機嫌で参加
配達バイトしてるからどんな場所にもひょっこり現れる
乗り物に限り整備・修理程度のメカニック作業ができる
銀パウチ宇宙食で育ったため食材の知識が壊滅的な食べ専
でも本物の大地と自然に興味はある
土から採れるの?木から?海から?
明るく話しやすい先輩タイプ
祭りには乗っかる派
軽い気持ちでカッコつけ台詞で登場するけど滑ってもご愛敬
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「兄ちゃん、最高だぜー!」
「すげぇな、そんなに操縦上手い奴は初めて見たぜ」
「おう、ありがとう! 操縦が上手いは最高の誉め言葉だぜ!」
相棒のライから降りながら、櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)はにこやかに笑顔を浮かべながら観衆へ向けて手を振る。
彼が先ほどまで行なっていたのは相棒のライに乗って行なわれたバイクスタントショー――訪れた拠点の住人たちが少しでも楽しんで貰いたいと行なった即興のその出し物は、娯楽に飢えていた人々を大いに沸かせたのであった。
「さぁ、せっかくのクリスマスだ! 皆で美味いもん食おうぜ!」
そう語る陽里が取り出したのは、彼が故郷から持ち込んだスペースシップワールド産宇宙食だ。
その大量の銀パウチ宇宙食に目を白黒させる人々。
しかし陽里の説明を聞きながら開封をしてみたならば、見栄えに反し様々な種類のある宇宙食を堪能し始めた人々は段々とその奇抜な見た目に慣れたのかにこやかに宴を始めるのであった。
「喜んでくれたなら良かったぜ。まぁ、こんな環境ならこっちの方が喜ばれると思ってな」
そう一人言葉を零す陽里は、荒れた大地で力強く生きる人々を眩しそうに眺める。
まともなインフラも無い中で少しずつ復興を始めたアポカリプスヘルの人々。
どんなに美味しい食事であっても、冷蔵庫も無いこの環境では楽しめるのはたった数日――ならばと彼が持ち込んだのが、過酷な宇宙空間で生きる人々の為に味やバリエーションと共に何より保存性に長けた宇宙食の数々なのだ。
一時の施しとは言え、それが長く人々を助けられるならそれに越したことは無い。
この灯がより大きく、長く人々を照らしてくれることを祈りながら、陽里は人々の輪へと入り込んでいくのであった。
成功
🔵🔵🔴
ナイツ・ディン(サポート)
「よーし遊ぶぞ!」
ナイツは「」、一人称俺、冷静でありつつ好奇心旺盛
ディロ(竜槍/紅竜)は『』、一人称我、不遜な暴れん坊
ローア(竜槍/蒼竜)も『』、一人称私、丁寧な保護者
好奇心のままに色々見て回る妖精。30歳児。
楽しむことをメインに。やれるアトラクションは全部回りたい派。
「ディロ、次はあっち行こうぜ!」
『おい待てはしゃぐなみっともない!』
暴君なディロでもナイツのテンションには負ける。
スキル変装、早着替えで場所や世界にあった服装をすることが多い。コミュ力も高め。動物と話すで情報収集も。面白いことは逃さないぜ!
『おい、我で遊ぶな!シッシッ!』
ディロが絡まれているのをケラケラ笑ってみていようか。
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「よーし遊ぶぞ!」
「わーい!」
ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)は眼前で無邪気な笑顔を向ける子供たちに対し、笑顔で語り掛ける。
彼が訪れたのは子供ばかりが寄り集まった拠点だ。
ナイツが持ち込んだケーキに目を輝かせ食べつくした子供たちは、明らかに年長者であるにも関わらず自分たちよりも小柄であるナイツや彼が連れるドラゴンランス――ディロとローアに興味津々。
ならば今度は外で遊ぼうと、ナイツは子供たちへと声をかけたのだ。
「ディロ、皆、次はあっち行こうぜ!」
「おい待てはしゃぐなみっともない!」
子供たちと同じテンションではしゃぐナイツに対し、ディロは落ち着けと声を荒あげる。
しかし暴君なその紅の竜であっても、ナイツにとっては騎乗可能な体躯を誇る竜であっても、子供たちにとっては丁度良い遊び相手といったサイズ感なのだ。
「どらごんさん、とってもきれいね!」
「おい、我で遊ぶな!シッシッ!」
「子供たち、触るなら私にしておきなさい」
暴れん坊であるディロはとはいえ子供相手に手を出すわけにもいかず声だけで子供を散らそうとする。
逆にローアはまるで子供たちの保護者かのように慈愛に満ちた声色で子供たちへと声をかける。
その対照的な二人は、どうやらどちらも子供たちには人気者のようだ。
もみくちゃにされる二人を眺め、ナイツはケラケラと笑い声をあげる。
どうやらささやかながら楽しいクリスマスをプレゼント出来たようだと、ナイツは満足げに笑顔を浮かべるのであった。
成功
🔵🔵🔴