クネヒト・ループレヒト曰く、中身が足りていない
●真っ黒に焦げた鏡面
アウトサイダーが覗き込んだ場合の末路は語らなくてもわかるだろう。騙り始めた現実と幻想が人間(ひとがた)を狭間に誘って往く。たとえば此方側が正気だとして、彼方側を狂気と判断するには如何な材料(もの)を重視すべきか。黄昏時(トワイライト)に満たされた廃墟(テーマ・パーク)がホワイト・クリスマスを着飾ってみせる。
魅入られたのか見て終ったのか、それを知る事こそが『手遅れ』とでも考えるべきだ。亀裂の入った精神(シナプス)の逝く先など誰にも理解出来ない――朦朧とした魔物(もみのき)に攫われないよう、回収(おさ)めてしまえば好い。
ムーン・レンズの演技が上手いのだ、貌(かたち)を凝視するのに時は要らない。奥へ奥へと迷い込めば自ずと怪物化(せかい)が広がって。
●グリモアベース
「メリー・ユールだ、貴様等。雪景色に溶け込むような、一般的な精神に『やすらぎ』を齎す、それが我等猟兵の使命と言えよう――では。何が予知(み)えたのか説明してしまおう。狂気は人類を待ってはくれないのだ」
グリモア猟兵、ロバート・ブレイズの貌(かたち)は普段と変わらない。紳士服(スーツ)を纏う姿はさながら仕事中毒のブラックだろうか。
「とある遊園地――廃墟を元にした――のミラーハウス、その何処かに『狂気を誘うアイテム』が在るらしい。それは『人を選ぶ』らしく、今は何も起こしていないが『いずれ』厄災を招く事になるだろう。回収・破壊を願いたい」
姿見を引き寄せて猟兵(きみ)の前に置いた。
「黄昏時に見る世界は『君にとって都合のいいor都合の悪い』夢(ほんとう)かもしれぬ。惑わされないよう気を強く持ち【アイテム】に辿り着くのだ。嗚呼、一般人もいる故に『なるべく穏便に』頼む。ミラーハウスを破壊するなど以ての外だ」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
鏡面にうつる良いもの、悪いもの。
触れたものに狂気を齎し、怪物化させる『アイテム』がミラーハウスのどこかに有るそうです、すみやかに回収。破壊を行ってください。
鏡にうつる『幸せ』『不幸せ』その他諸々、君がおもう幻想に抗いつつ探しましょう。大丈夫、猟兵ならこの程度問題ありません。
尚、ミラーハウスには一般人もいるそうです。
アトラクションの破壊は止めておきましょう。
宜しくお願い致します。
第1章 日常
『黄昏時の鏡の館』
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POW : 勘と直感を頼りに出口を目指す
SPD : 内部構造を元に出口を目指す
WIZ : 想いを振り切って出口を目指す
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
鏡面(すがたかたち)を認識したのは貴様等で、それは狂気の仕業とは解せなかった。クリスマス・ムードに酩酊したのか世界(すべて)は煌めいて、プラスかマイナスの幻想(プレゼント)を撒いて往く。そんな状況に惑わされないよう、オマエは自分自身の脳を叩くのだろう。はやく回収しなくてはならない。
人間が怪物に変わり、錯乱する光景(うつつ)を聖夜、見たいものはいないのだ。ブラック・サンタクロースはお呼びではない。
蓮池・大輝
☆アドリブ・改変歓迎。
「クリスマスにUDCアースでの依頼ですか……。」
__さっさと終わらせよう。何せ目覚めない方がいい部類のものを背負っているのだから。
ミラーハウス内、僕の向こう側にうつるのは果たして何でしょうね。羊さんなら嬉しいですが、キング・オブ・イエロー(もう1人の僕)なら笑えません。
それとも、また別の『何か』でしょうか。(マスターさまにお任せします。)
何にせよ、【相棒の羊さん】と持ち前の【幸運】でアイテムを探し当てましょう。
この程度の狂気に負けるほど、やわではありません。(多分)
アイテムを見つけたら速やかにミラーハウスから持ち出して破壊します。
背骨と皮の隙間で蠢いた、塑の輪郭(かたち)を名状(しる)せる筆はない。神意(プロヴィデンス)の存在(いみ)を知る猟兵(もの)は果たして局外者(アウトサイダー)を凝視する事が可能なのか。メリー・ユールに限って『こんな依頼』さっさと終わらせる他にない。目覚めてはいけない目覚めさせてはいけない、鍋に添えられたミートが活きた儘にされていた――向こう側が手を振っている。向こう側が尾を振っている。彼方側が……。
羊飼いの※※※に神様(しあわせ)が降臨(お)りない所以をオマエは理解していた。かわいらしいシープが真っ白い仮面(マスク)をかぶり、ぶらぶらと鏡面を遊ばせている。笑えよ笑えよ嗤ってくれよ、ぶよぶよとした怪物(にく)が蜂蜜酒(ミード)をやって魅せた――また別の『なにか』でしょうか。ひどく腐乱している土竜ごっこだ。
貴婦人(バイアクヘー)の鳴き声を無碍にして『羊さん』とお宝探しだ。ころりと投げた骰子(ダイス)がより良い目玉(いち)へと導いてくれる。日が暮れる前に湖(そこ)から帰ってくると好い――奥(さき)は闇黒(くら)いと従兄弟(C)が告ぐ。
やわではありません――曖昧(ふわふわ)と羊毛(いしき)を手繰りつつ漸く『お目当て』の魔道具(もの)に辿り着けた。あとは来た道を【戻って】破壊するだけ。ところで抜け毛がひどくないか、ちりちりと印(しるべ)が誘っていく。
見つけたな、その台詞(ロゴス)はオマエで在るべきだ。
黄衣の王(キング・オブ・イエロー)が疫病(ハスターリク)を覆(かぶ)せてくる、はやく奔らなければ致命的(まず)いだろう。引っ掴んだ『それ』を観察している暇は無い。ただ幻想(いま)はハリの音も救いに思えて……。
ムーン・レンズの罅に安堵した。
妻(ヤギ)が騒がしい。
成功
🔵🔵🔴
播州・クロリア
こんな日に狂気に触れなくてはいけないというのは
仕事といえど辛いものがありますね
(ふと右手を見ると鮮血に濡れた錆色の腕、目を動かすと地面に伏す男性の姿、前方に目をやると狂喜乱舞する自身を作った女科学者が見える)
ふぅ…
これは幻…私はあにさんを殺してなどいないし
あのクソ女を喜ばすような真似はしていない…
しかし、これは、怒りで脳みそがぐちゃぐちゃになりそうです…
踊ろう
心を空にして踊りに体を委ねましょう
(微笑みながら翅をゆっくりと震わせ軽い足取りでステップを踏んだ後{桃花の旋律}で『ダンス』を始める)
ダンスは真実です
縋っていれば探し物にも出会えるはず
今はもうそれだけでいいです
病原菌(ハスターリク)じみた不可視(見難)い、しかし絶対的に迫る感情(マイナス)がプレゼント・ボックスに詰まっていた。メリー・ユールのめでたい期間(ひ)に触れなければならない狂気(シナプス)のなんと腹立たしい事か。甘いケーキを齧る術もなく猟兵(おまえ)、ただ辛いだけの現実を啜っていく――黒だ。世界は何故か、くろく思えた――視界に這入ったのはまったく、血々(あかあか)とした物体(もの)だと謂うのに。錆色の右(かいな)は不自然にもうまそうな臭いを充たしていた。
触覚(かたち)は痙攣(ぴくり)ともしていない。地に伏せた男性(したい)はよく知る誰かの器(うろ)で在り、傍らでもれる狂喜乱舞(わら)いは何か。作られた。造られた。創られた――※※・※※※※は女科学者(それ)につくられた。
ぐちゃ。ぐちゃ・ぐちゃ、幻覚(しんじつ)が脳味噌シェイクを調理(つく)って魅せた。私はあにさんを殺してなどいないし、あのクソ女を悦ばすような真似はしていない――黙殺(だま)れ黙鏖(だま)れ黙戮(だま)れ――艶やかなまでに執着(ねば)つく鏡写しが鬱陶しい……踊ろう。心を空にして踊りに体を委ねましょう。
あひゃひゃ、あひゃひゃひゃ、アヒャヒャヒャヒャ――妄想(のうみそ)を殺すかの如くに翅を震わせ、ゆるやか軽やかに脚(ぼう)を揺らす。桃花(かお)りに抱擁されたかの模倣(よう)におちるおちる良い夢におちる――ダンスは真実です。声色(くる)いは観ていない、聞こえない、つたうこともない。
藁に縋り憑いた蟲(こ)は臓物と小枝、何方を選択するのだろうか。いずれ探し物にも出会えると確信(もや)を包んで虚(これ)を脱出(ぬ)ける。今はもうそれだけでいいです――想像力(せかい)に紛れたノイズが未だ、オマエの愉しみを歪ませる。
握り締めた多面体(トラペゾヘドロン)に何が映し出されている。
――叩き落とせ、踏み潰せ、何度も何度も、押し通せ。
成功
🔵🔵🔴
フランツィスカ・フロイデ
私は猟兵にはなったけど
直接戦う手段はない…
ユーベルコードを使えば何とかできるけどそれでも襲ってくる怪物は怖くて仕方がないのよ…
だから鏡には恐怖の具現が映るのだわ
きっと私が怪物になるなら恐ろしい姿になるのでしょうね
けれど恐怖と対極にある別の感情の存在を私は知っている
それは私の名前でもある
私の名前は『歓喜(Freude)』
恐怖が死に直結した感情ならば歓喜は生に直結した感情
最も旧き感情の一つ!
未知なるものへの恐怖は
ありふれた生への歓喜の対極
どんな時も生きていて感じた喜びを思い出そうとするのならば
私の体は輝き
あらゆる外部からの攻撃は遮断され
それだけで生きていける!
簡単よ
この鏡は幸せだって映すのだから!
※※と■■の混ざり愛がオマエの脳内(レヴィアタン)に這入り込んだのか、食欲旺盛な獣(ベヒモス)も何れは食卓(テーブル)に並ぶのだろう。そそがれた汁気(だし)のなんと馥郁(あま)い事か。虚れを蜜(おうごん)と謂わずして如何に表現出来よう――埒外(ユーベルコード)の超越性(ちから)を使えば幾等か真面(おもて)、何とか成せる筈だ。それでも直接戦闘が不可能なピンク、おそれを殺す事は赦されない――怖くて仕方がないのよ。映る、移る、鏡面(ガラス)と称された怪物が『恐怖』として輪郭を得たのだ。最早言辞(ロゴス)に難い存在(にく)が大神(ぱん)の真似事をしていた。
彼女は羊と山羊と人間を融合(ま)ぜて大口(ゲート)を開く魔障(けはい)で在った。じんわりと這(ちか)寄る、夜じみた臭気(にお)いのおぞましい事。何よりも震えるべきは内なるオマエの衝動だ――シャーデンフロイデは知っている。
頭言葉(あたま)を切り落とせと屠殺人類が絶叫していた。それこそが『私の名前』だとオマエの脳味噌(シナプス)が乱舞(まわ)っていく。そうとも『歓喜(freude)』御大(だれ)かの冒頭(こうとうぶ)をひっ躯り返して視給え。
恐怖が死に直結した感情ならば歓喜は真逆だ、いきる悦びが全身(ワイン)と成って目玉の淵から溢れていく。最も旧き感情のひとつ――隣人(となり)の面が蛙だなんて実に幻想的(メルヒェン)な同化(おはなし)ではないか。未知なるものへの恐怖はありふれた生への歓喜の対極(オーロラ)――肌面積がものを謂うのだ、触れた臓腑の脈動感よ。
光輝――オマエの全てが眩く晒された。微動だにしない美女(おひめさま)は毒を呑まされても断頭されても妖艶(つや)で在る事に変わりはない。それだけで『生きていける』のだ。とっても明快で簡単な遊園地(テーマ・パーク)。
この鏡は幸せだって映すのだから!
思い出した喜びの数々が魔道具(アーティファクト)を撫でている。
ハート・マークの理解者が詩にのせられ笑って魅せた。
成功
🔵🔵🔴
綺咲・ノア
聖なる夜そして僕の誕生日でもあるこのクリスマスでも構わず事件、探偵も猟兵も同じということか!それじゃあ猟兵としての本格的な初仕事行かせてもらうぞ!
〖さて、
UC【探偵儀式】発動!
みんなに幻覚を見せようとする犯人は鏡に映る偽物の僕、お前だっ!
その後ろに隠した怪しげなアイテムが動かぬ証拠!
一流の名探偵は事件が起こる前に解決させるものなんだよ〗
……そう、こんな名探偵になるのが僕の幸せ、だからこそこのような幻覚に惑わされずに努力しなければならないんだ!
ぼくだって魔術的なものにも少しは理解がある
今の幻覚でしっかり手がかりを掴んだぞ!
落とされた倫敦(むこうがわ)には何が潜んでいた、切り裂きジャックの妄言(ロゴス)に唆されて莫迦げた英雄視(かがみ)が蔓延っている。ジングルベルにジンジャーブレッドの死骸(くびつり)が映えている、楽しく愉しくゆれるハラワタのなんと猟奇的な事か。聖なる夜、そしてオマエの誕生日に相応しいブラック・サンタな事件。探偵も猟兵も子供も『おなじ』ということか――現実で笑い合う君等は過去にとっての悪役でしかない。
本格的な初仕事にまぎれ混んだ犯人のひどく愚者(フール)な事、ことことと脳味噌(みそ)を煮詰めなくたって儀式(はつどう)条件は満たされている――みんなに幻覚を見せようとする犯人は『鏡に映る偽物』の僕、お前だっ! 本当に『そう』なんだろうね、と、首を傾げた彼方側の帳(はいけい)――後ろに隠した魔道具(アイテム)。
一流の名探偵は事件が起こる前に解決させるものなんだよ――ぐにゃりと歪んでみせた僕(かがみ)がクライマックスだというのに爆散(わら)って失せた。残されたのはおそらくオマエとマジック・ミラーなのだろう……そう。「こんな名探偵になるのが僕の幸せ」戒(みち)をすっ飛ばしての解決だなんて、今の猟兵(おまえ)に完結(でき)てはいけない。惑わされずに努力しなければならないんだ!
今の幻覚でしっかりと手がかりを掴んだぞ――塩加減を訊ねられた魔導士(まぼろし)が揺らぎ、神意(プロヴィデンス)に叩くべき穴(ミス)が暴かれた。発かれてしまった何者かの超越性(おも)い、僅かながらに魔術的な理解(かい)が追いついた。
――クネヒト・ループレヒト曰く。
自分自身(ウィリアム)な光景が罅入った須臾(とき)、抜け出すための導(ほし)が煌めくのだろう。シロクロハッキリ吐けてくれと過去(オブリビオン)が惜しみを漏らした。黄昏は息絶えてメリー・ユール、王子様のお迎えにトナカイは旋回(な)く――ミラー・ハウスに滓(すわ)るのは人々だけか。
成功
🔵🔵🔴