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強行突破デストロイプラント

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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 大地に散乱する鉄屑を踏み潰し、鋼の巨人が行進する。一糸乱れぬ動き、一挙一動に至るまで寸分の狂いの無い様は、この巨人たち……キャバリアの軍隊が無人機であることを明確に示していた。
 そして、かつてはどんな景色だったかわからないほど地を埋め尽くす、鉄と油の大地は、長い戦乱による産物だ。拮抗した戦況は、ただひたすらスクラップを積み上げるだけの泥沼と化している。
 だからこそ、打開する術が必要で。今回の遠征、新たに発掘されたというプラントの確保は重要な任務である。敵との境界線ギリギリという位置だが、主要な戦場からは遠いため、即行できたこちらの方が速い。
 意思無き鉄の傀儡は、勝利のために進行する。それが、果たされることは無いと知らず。

●緊急依頼ってやつだ
 猟兵たちが集まったことを確認したワン・イーナ(シンギュラリティ・f30274)は、早速ブリーフィングを開始する。

「よく集まってくれた。今回の依頼はクロムキャバリア世界、オブリビオン化したプラントの破壊だ。ただ、少々面倒な状況になってる」

 ホログラム投影された地図を示すと、幾つもの画像と文章が表示されていく。

「まずは経緯から。ある二つの小国家の間で、長いこと戦争が続いている。片方は無人機、もう片方はクローン兵士を主力にしてぶつかり合ってるんだが、国力そのものは互角。資源もプラントでどうにかなるし、武器も兵士も量産できるから泥沼になってる」

 アルファ、と記された国家はAIを搭載した無人機を使い、数を重視した戦略。
 C・P、と記された国家はクローン兵士を用いて、柔軟性と質を重視した戦略。

「だが最近になってアルファが埋もれたプラントを発見、掘り出した。位置は両国家の境界線の端の方だな。これを確保すれば戦力が増やせて押し切れると判断したらしく、すぐに部隊を派遣している。C・Pが知って同じく部隊を出すが、その時にはもう遅かった」

 問題だったのは、掘り出されたプラントがオブリビオン化していたことである。

「アルファの無人機はあっという間に汚染されて奪われて、そいつらを護衛にプラントは自律兵器を量産開始。C・P部隊は遅れて到着したため汚染されてはいないが、襲われている」

 これを放置すれば、オブリビオンマシンの軍団が両国家を襲撃し、他のキャバリアやプラントを汚染して戦力を増やしていくだろう。

「じゃ、作戦を説明する。オブリビオン化したプラントは、周囲をアルファの無人機に守らせている。さらに外周には複数の電波塔がプラントを中心として円状に建造されている。この電波塔はレーダーとして索敵、他にもジャミング等の電子妨害も行っている」

 互いに互いを補うように設置されているため、一基壊しただけではあまり意味は無い。後の行動のためにも、多くの塔を無力化する必要がある。

「無力化する手段は任せる。ただし、レーダーに引っかからないようにな」

 レーダーの範囲や、電波塔のデータは全てではないが手に入れている。無力化する際に役立つだろう。

「電波塔を越えれば無人機がプラントを囲って守っている。機体の詳細は後で送るが、数が多い。どうにか突破してプラントを破壊してくれ」

 無人機であるため、パイロットへの配慮等は不要だ。全滅させても構わない。

「プラントを破壊した後は、量産された自律兵器を含む残存戦力を全滅させるんだ。それでミッション完了だな」

 敵は全てオブリビオンマシン。残しても火種にしかならない。

「作戦は以上。注意事項としては、現地にはC・Pのキャバリア部隊がいる。無人機部隊と乱戦状態となっているが、助けるかは皆に任せよう」

 助けてもいいし、放置してもいい。助けて撃たれることはない。生き残った部隊は撤退するため、邪魔にはならない。

「そんじゃ、準備ができたら呼んでくれ」

 グッドラック、良き闘争を。


松六
 松六です。クロムキャバリア世界でドンパチ依頼です。
 第一章は電波塔の無力化です。手段はお任せです。
 第二、三章は集団戦です。敵を全滅させて帰るだけのお仕事ですが、第二章では他国家の部隊がいます。助けても放っても特に利点も欠点もありません。
 ありませんが、フレーバーとして報酬が増えたりします。ゲームでいうサブミッション、みたいなものと思っていただければ。

 以上となります。それでは、皆さまの冒険の一助となりますように。
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第1章 冒険 『電波塔を無力化せよ』

POW   :    ●『物理的に破壊する』

SPD   :    ●『主要システムだけを狙う』

WIZ   :    ●『ハッキングなどで、逆に掌握する』

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

スピネル・クローバルド
アドリブや他猟兵との連携歓迎

■心情
まずは電波塔の無力化ですね。
ハイドスナイプ(UC)を使って、
【迷彩】や【闇に紛れる】技能を駆使して向かいますね。
「隠密行動は、お手の物ですよ!」

電波塔のレーダーは、【第六感】で察知しつつ
避けていく様に注意しますね。
レーダーに察知されたら、近くの死角に隠れて
騒動が収まるまでやり過ごします。

電波塔に付いたら、【ハッキング】で掌握したり
【メカニック】で機械を解体したり
充分な情報を得られたら【破壊工作】で壊してしまいましょう。

「まだまだオブリビオン化したプラントも沢山いるのですね」
「必ず私達でこの騒動を抑えてあげましょう」



 地を埋め尽くす鉄の海。繰り返される戦乱で破壊されたキャバリアや戦車などの兵器が、野晒しの屍のように放置され続けた果てに、スクラップによって土地は覆われた。
 一面鉄と錆色の中で遠く、突き出た幾つもの電波塔をスピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)は観察している。

「まだまだオブリビオン化したプラントも沢山いるのですね」

 柔らかなお日様のように波打つ金髪、若草色の衣装を纏う少女は、この場においては目立つものだが、不思議と見つかることはない。

「隠密行動は、お手の物ですよ!」

 散乱する鉄屑の山は、人の姿では歩き辛いが身を隠すには丁度良い。スピネルは影に闇に、隙間を潜り死角を通る。レーダーに注意して頭を出し、場所と方角を確認して歩を進め、時には第六感に従い身を隠し、あるいは近道を見出していく。

「ふぅ、無事に辿り着きました」

 幸いにもレーダーに引っかかることなく、目立つことも無く、電波塔の傍へと近づけた。
 電波塔の外観は簡素なもので、根本が太く、上へ行くほど細くなる四角錐型。天辺にはアンテナや小型の機械があり、壁は金属板を貼り付けたものだ。
 スピネルはレーダーが向いていない内に塔の周囲を調べ、端末を見つけると即座にハッキングを開始する。

「それでは無力化いたしましょう!」

 とりあえずレーダーを停止。隣接するエリアの電波塔とも繋がっているようなのでそちらも停止。これで警報は鳴らないだろう。
 次にこの塔の情報を調べる。この塔は折り畳み傘のような構造で、キャバリアでの持ち運びを想定しているようだ。性能は高くはないが、素早く展開できるため、たくさん設置することで補うのだという。
 スピネルは内部構造のデータを覚え、電子妨害を始めとする各種機能、システムを順に停止。ただの鉄塔と化した電波塔の端末を最後に閉じると、彼女は甲羅割りのハンマーを構える。

「必ず私達でこの騒動を抑えてあげましょう」

 もとより強度は高くない。さらに構造を把握したスピネルは、どこを壊せば容易く崩れるかをわかっている。
 少女の細腕とは思えないパワーで重量のあるハンマーをフルスイング。電波塔を支える柱が折れて千切れ、そのまま重々しく倒れ伏し鉄屑の仲間入りを果たした。
 最初の塔を無力化した彼女は、さらに他の塔も無力化しに行くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

支倉・錫華
【ファルマコン】

キャバリアは、C・Pから借りて、武器だけ自前でいこう。
と、思っていたら知った顔が。

リリー先生とエルマさんも来てたんだね。

レーダーの無力化はわたしたちだとちょっと厳しいから、
いっしょさせてもらっていいかな?

作戦はリリー先生の立案に従わせてもらおう。

Roger Ma′am

リリー先生の合図で【アウェイキング・センシズ】と【スナイパー】を使いながら、
【FdP CMPR-X3】で鉄鋼榴弾を撃ち込んで破壊していくよ。
エルマさんの狙う方向とは逆回りに狙っていこう。

アミシア、スポッターお願い。
敵が出てきたら迎撃に回るから、索敵よろしくね。

必要な情報を入手したら、あとは全部壊しちゃっていいよね。


エルマ・ハインツェル
【ファルマコン】
自前の量産型キャバリア、ジェネムⅡ搭乗

リリー先輩のお供で参戦だよ!
現地にいた錫華さんも合流したし頑張ろう!

リリー先輩がナノマシンでレーダーとジャミングを無力化したら私の番だね!
ジェネムⅡに機体全長よりも長いロングレールガンを持たせて、念の為にレーダーの範囲外で腹ばいになって狙撃姿勢をとるよ
……仮想人格停止、仮想人格に回していた電脳の演算能力を狙撃の情報処理に
ジェネムⅡ、関節部ロック……不要箇所の電力供給をカット、ロングレールガンに電力供給開始
レールガン起動……周辺環境計算完了、予測弾道計算完了、発射
命中を確認、目標への効果確認……目標に追加攻撃の必要性なし、次の目標に移る


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【WIZ】【ファルマコン:3人】
※アドリブ連携絡み連携
※【ナインス・ライン】に搭乗

敵の気になる情報があるんで後輩のエルマちゃんと参戦
偶然居た錫華さんも勧誘…OK、任せてもらうよ

【ソスピタ】でステルスしつつ【マギ・メルキオール】で高速走行
そうして【ガイア・ゴスペル】用ナノマシンを一帯に散布
無事一周したら一斉起動、機器制御用強磁場を展開
レーダー&ジャマー、両方一遍に掌握・無力化

後はこの隙に壊せるだけ壊すっ
エルマちゃん、錫華さん、ゴー♪

電波塔から解析に使える情報を抜きつつ
アタシも対物ライフルの【ドミナント・バレル】で攻撃
【マトリクス・メモリ】で『爆発の発生源』を付与したから
着弾した塔は次々爆破倒壊♪



 グリモア猟兵に手配してもらったC・Pのキャバリアを、周辺のスクラップで隠蔽した支倉・錫華(Gambenero・f29951)は、まずは電波塔の偵察をすべく、セミロングの黒髪を影に溶かすように歩を進め始めたところで、見知った人物に出会う。

「リリー先生とエルマさんも来てたんだね」

 意外な遭遇に、普段は厭世的な緑の瞳を緩め、微笑を浮かべる錫華。
 エルマ・ハインツェル(ナニカサレマシタ・f33269)は朗らかな笑顔で、どこか機械的な動作で応え、リーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)は気怠い様子で銀髪を纏め直しつつ返事をする。

「はい! リリー先輩のお供で参戦だよ!」
「敵の気になる情報があるんでね……錫華さんも一緒にやる?」

 リーゼロッテの勧誘に、錫華はむしろこっちこそお願いしたい、と快く応じる。

「レーダーの無力化はわたしたちだとちょっと厳しいから、いっしょさせてもらえるならありがたいよ。作戦はリリー先生の立案に従わせてもらおう」
「OK、任せてもらうよ」
「それじゃ、錫華さんも合流したし頑張ろう!」

 腕を空に突き上げるエルマの言葉を皮切りに、各々は自分のキャバリアへ向かう。
 予定と異なり三人に増えることとなったが、作戦の修正は微々たるものだ。錫華とエルマはレーダー範囲外で指示あるまで待機。突入するのは、リーゼロッテと搭乗機MPC-RW9r-LEX ナインス・ラインである。
 重厚な装甲を纏う青いキャバリアが鉄屑を蹴散らし疾駆する。踵部に装着された走行輪により、重量級とは思えない機敏な動き、軽快な速度の移動。

「さーて、そろそろだね。ソスピタ起動、Op.NULL:GAIA GOSPEL(ガイア・ゴスペル)スタンバイ……散布開始」

 複合型ステルスユニットにより電子の眼から逃れつつ、ユーベルコードで魔改造した医療用磁場制御ナノマシンを放出していく。
 建設された電波塔は数で補う思想の、性能の高くない代物だ。高度なステルスを用いられてしまえば、発見することはできない。見張り員が居ればまた違ったかもしれないが、ここの塔は全て自動制御であった。
 阻むもの無く、リーゼロッテは悠々と仕込みを終わらせる。散布範囲、濃度ともに十分量だと計測結果を確認、彼女は次のフェイズへと移行する。

「はい、掌握」

 機器制御用強磁場が展開。電波塔のシステムは碌な抵抗もできず陥落し、レーダーとジャマ―を含む全てが呆気なく無力化された。

「後はこの隙に壊せるだけ壊すっエルマちゃん、錫華さん、ゴー♪」

 モニターを流れていく情報の洪水を難なく捌いて飲み干していきながら、リーゼロッテは待機している二人に指示を下し。待ってましたとエルマと錫華が即応する。

「私の番だね!」
「Roger Ma′am」

 レーダー範囲外、鉄屑の山の中、隙間に潜り込むように腹ばいとなって量産型キャバリア、ジェネムⅡは待機していた。隠密のため最低限の電力にされていたが、リーゼロッテの指示を受けてエルマは出力を上昇させる。
 白い装甲の腕部が、機体全長よりも長いロングレールガンを構えなおし、狙撃姿勢を整える。

「……仮想人格停止、仮想人格に回していた電脳の演算能力を狙撃の情報処理に」

 表情が消える。演算していた人格を停止し、抽出したリソースを狙撃の情報処理に回す。機械的に事務的に、ただ手順をこなしていく。

「ジェネムⅡ、関節部ロック……不要箇所の電力供給をカット、ロングレールガンに電力供給開始」

 ガキン、と機体関節部が固定され、微振動がコックピットに走るもエルマは微動だにせず。コンソールを操作し電力配分を変更、ロングレールガンに流され、スクラップに隠された砲身がバチバチとわずかに放電する。

「レールガン起動……周辺環境計算完了、予測弾道計算完了、発射」

 淡々とタスクが処理され、エルマの指は静かにトリガーを引く。電磁加速された砲弾が射出され、超音速で電波塔に直撃。貫通……否、粉々に千切り飛ばした。遅れてソニックブームが到達し、爆音を周囲に響かせる。

「命中を確認、目標への効果確認……目標に追加攻撃の必要性なし、次の目標に移る」

 何の感慨も無く、エルマは任務を続行。次々と電波塔をオーバーキルしていった。
 そして、エルマとは逆方向では錫華が電波塔を狙撃していた。

「アミシア、スポッターお願い。敵が出てきたら迎撃に回るから、索敵よろしくね」

 パートナーユニットのアミシア・プロフェットは了解の意を示し、周囲の索敵と、狙撃に必要な情報の計測を開始する。
 錫華はキャバリアをエルマ同様、腹ばいの状態にすると、FdP CMPR-X3キャバリア用スナイパーライフルを構えさせる。

「必要な情報を入手したら、あとは全部壊しちゃっていいよね」

 装弾確認、安全装置解除、アミシアの情報に、ユーベルコード『アウェイキング・センシズ』による超常的直感で狙いを定め、発射。
 完璧な軌道で鉄鋼榴弾が電波塔に直撃し、内部に食い込んでから炸裂。内側から機器を焼かれ、衝撃波で外装が吹き飛んだ。成果を確認した錫華は、すぐに次の標的を狙うのだった。
 一方、銀の瞳を忙しなく動かし抜き取った情報を解析しているリーゼロッテは、並行して電波塔の破壊も行っていた。

「これはいらない……これは使える……」

 ナインス・ラインの右腕が保持する大型対物ライフル、ドミナント・バレルで次々と近場の塔を撃つ。マトリクス・メモリにより砲弾に付与された爆発の発生源の効果により、着弾と同時に爆発が発生し塔は爆破倒壊していった。
 防衛施設も無く、部隊も置いていないうえ、システムを抑えられてはもはやただのオブジェだ。かくして、破壊され尽くして電波塔は大地に散乱する鉄屑の仲間入りを果たすこととなった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『Sk-29『グローザ』』

POW   :    物量作戦
敵より【数的優位性を保っている】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
SPD   :    包囲殲滅
【敵陣突破】から【後方へ展開する戦術的機動】を放ち、【包囲攻撃】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    反応装甲
対象のユーベルコードに対し【爆発反応装甲を起爆し、生じた破片と衝撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●火中の栗
 電波塔を無力化し、オブリビオンプラントを目指して進む猟兵の視界に映ったのは、無数のキャバリアだ。汚染されたアルファの無人機、Sk-29『グローザ』の部隊で間違いない。
 夥しい数が蠢き、鉄の大地を染め上げ、残骸を踏みしめている。プラントを囲むように布陣しているはずの鋼の傀儡たちは、今はその陣を歪めて戦闘を行っていた。
 相手は無人機とは異なる外装の量産型キャバリアたち。骨太でガッシリとしたグローザに対し、バランスの良い汎用機を用いているのは、件のC・Pの部隊だろう。かろうじて囲みは完成していないが、全滅は時間の問題だ。
 助けるか、放るか。選択は猟兵に委ねられている。
平坂・火乃華
数が多いから誘爆狙いで一気に仕留めておきてぇところだが、今回はC・P部隊との乱戦状態だ。
連中を巻き込んで、後で余計な恨みを買うってのはごめんだ。
となると、ここは【詠唱ライフル】での牽制を図るのが安定だな

「上手くハマってくれよな」

ある程度、間を置き集団の中で突出あるいは孤立した機体を狙い、【フロストファング】で迎撃だ
撃墜できなくても、凍りつく事でC・P部隊の盾か相手の邪魔になれば御の字って奴だな

「こんなわ奴らにこれを使うのは癪だが、油断大敵って言うしな、ま、無駄って事はねぇだろ」



 スクラップの隙間を、銀の風が駆け抜ける。樹林を縫うように駆ける狼のように、平坂・火乃華(クルースニクの剣豪・f35951)は鉄火の戦場を走る。
 紫色の和服を翻し、黒い長羽織を影に溶け込ませ、彼は乱戦の状況を観察していく。

「数が多いから誘爆狙いで一気に仕留めておきてぇところだが……」

 C・P部隊との乱戦中にやるのは、巻き込む危険性がある。後で余計な恨みを買いたくはない。
 詠唱ライフルを構え、火之華は外を窺いC・P部隊の状態を確かめる。ある程度の距離を置いてあるとはいえ、無数のキャバリアが動き回る振動は響き、空薬莢が弾かれ時には近くに落ちてくる。
 しかし、彼は落ち着いて揺らぎはしない。

「上手くハマってくれよな」

 金の瞳が見つめる先では、包囲網を狭めるように一歩を踏み込むグローザが一機。突出したその機体をライフルで狙い、ユーベルコード『フロストファング』を発動。
 火之華の体温が徐々に失われ、ライフルの銃口に冷気が集う。霜が纏わりつく銃身をなんでもないかのように構え続け、ゆっくりと静かにトリガーを引いた。

「凍りやがれ」

 撃ち出されるのは弾丸ではなく、絶対零度の剣。それは一瞬でグローザに到達し、反応装甲を避けて突き刺さる。
 被弾したグローザが歩みを止め、射手を探そうと頭部を動かそうとするが、できない。剣が突き刺さった箇所から冷気が蝕み、凍らせていく。数秒もすれば、氷は表面を覆い尽くし、電子機器、反応装甲の信管すらも作動しないほどの凍結状態に陥る。
 突然グローザが氷像と化したことにアルファとC・P両方のキャバリアが動揺するが、C・Pは素早く立ち直ると氷像を盾にして戦術を組みなおす。
 残りのグローザは変わらず攻撃を再開する。凍った仲間ごと射撃を加え、踏み潰すが、それでも射線が塞がれば対処の難易度は変わる。

「こんな奴らにこれを使うのは癪だが、油断大敵って言うしな、ま、無駄って事はねぇだろ」

 火之華はすぐにポイントを移動し、次なる標的へ絶対零度の剣を発射して氷像を作り出す。それは、確実にC・Pの部隊を生き延びさせ、グローザを阻んでいた。

成功 🔵​🔵​🔴​

支倉・錫華
【ファルマコン】

キャバリアはC・Pのをそのまま借りていくね。
ただチューンはさせてもらおうかな。

移動力5倍、射程半分にして、武器は【歌仙】と【天磐】でいこう。

リリー先生の仕掛けた誘爆を合図に、包囲網の一番手薄なところに突撃。
関節を狙って攻撃して『グローザ』の動きを止めていこう。

包囲網が崩れたら、C・Pの部隊に通信。

開いたよ。指揮系統、崩れてないね?
隊長さん、包囲を突破したら外側から半包囲……。

っと、怪我人はリリー先生が看てくれるみたいだね。
これで簡単には死ねないよ。

戦闘が厳しい人はエルマさんのジェネムといっしょにP地点に。
元気な人は包囲を手伝って。
倒さなくていい。『グローザ』をそこに押し込めて。


エルマ・ハインツェル
【ファルマコン】

無人機の大部隊、脅威度算出……
条件追加、C・P救出……
対処法……計算完了……
演算能力確保の為に仮想人格の停止は続行

Pi……キャバリアの電子データを現実世界に転写、実体化プログラム【キャバリアライズ】起動
電脳による遠隔制御を開始

自機のジェネムⅡを95機複製、自機を含めて96機とする
複製機の武装はビームガン、マシンガン、ビームサーベル、ウミヘビ
突如出現した大部隊の物量と、全機を電脳の演算能力をフル稼働させることで一糸乱れぬ連携で敵を逆に包囲
マスター(リリー先輩)の指示通りに敵戦力の包囲と誘導、並びに救出対象の脱出支援を行い、複製機を使い潰す
自機はロングレールガンによる狙撃支援を行う


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【WIZ】【ファルマコン:3人】
※アドリブ連携絡み連携
※【ナインス・ライン】に搭乗

後を考えると、生きた兵士をココに残すのはねえ…
散布物をオペ74番【セント・エルモ】用粒子に切り替え
無人機を牽制して逃げ道を確保しつつ散布

「負傷者はマップ南方、P地点のホバー車両へっ」
【ファルマコン(装備)】での収容を錫華さんの通信に割り込み伝達
治療費は他の諸経費と一緒に後日C・Pへ請求予定♪

エルマちゃんの負荷は気になるけど
その間も高速走行やステルスのオンオフで
無人機共を一箇所に留め続けた後
予定地点へ【プロキオン】を撃ち込み起爆

側撃雷で反応装甲の火薬を誘爆させ制御AIも潰し
丸裸になった所をプラズマ溶融で一丁上がり♪



 C・Pのキャバリア部隊の隊長を努めるクローン兵士は、幸運にも度重なる戦いを生き抜いてきた歴戦の個体だ。イレギュラーの続く今も部隊が全滅していないのは、その経験があってこそだろう。

『隊長、R21が腕部喪失』
『R13、R21をカバーせよ』

 了解、と流れる通信機。モニターに次々表示される報告。戦況は緩やかに悪くなっている。敵は常と変わらないアルファの機体だ。戦術も性能も何も変わらないはずなのに、なぜだろうか。憎悪とも殺気ともとれる、狂気の如きものを感じる。
 このままでは全滅は時間の問題だ。先の氷像で多少は時間が稼げているが、決定打足り得ない。しかし、ここまで重なったイレギュラー、もしかするならば……。
 そして、戦場に流れを決定づける大波が、ついに到来しようとしていた。

「…………」

 乱戦地点より離れた場所にて、膝立ちでロングレールガンを構える汎用量産型キャバリア、ジェネムⅡ。そのコックピットでエルマ・ハインツェル(ナニカサレマシタ・f33269)は作戦の準備を行っている。

「無人機の大部隊、脅威度算出……条件追加、C・P救出……対処法……計算完了……演算能力確保の為に仮想人格の停止は続行」

 焦点の合わない青い瞳、瞬きもせず身じろぎもせずにいる姿はまるで人形のよう。

「Pi……キャバリアの電子データを現実世界に転写、実体化プログラム『キャバリアライズ』起動。電脳による遠隔制御を開始」

 0と1のコードが大地から立ち上がり、ジェネムⅡを電子から現実に複製する。本物と寸分変わらない複製は生成された武装を手に、主の手繰る糸に従い駆動する。
 準備は万端、仕掛けの出来は実戦のお楽しみ、と策を練ったリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)は小悪魔のように唇を舐めると、支倉・錫華(Gambenero・f29951)へ視線を向ける。

「調整終了。こっちもいいよ、リリー先生」

 C・Pのキャバリアのチューニングを終えて、ひらひらと手を振る錫華に手を上げて応えたリーゼロッテは、自機ナインス・ラインに乗り込み、立ち上げて前進を開始。
 後続に複製ジェネムⅡが続き、錫華機はそれに紛れてついて行く。

「散布物をオペ74番『セント・エルモ』用粒子に切り替え。後を考えると、生きた兵士をココに残すのはねえ……」

 モニターに表示されるOp.LXXIV:ST.ELMOの文字が起動を示すグリーンに変わり、ナインス・ラインの外装が変形、展開し特殊粒子を準備。

「エルマちゃん、錫華さん、行くよ♪」
「了解しました。作戦開始」
「Roger Ma′am」

 ナインス・ラインが出力を上昇させ、踵部の大型走行輪が回転数を増やし高速で突撃。リーゼロッテが粒子の散布を始めると同時にグローザに牽制射撃を放つ。
 それに続いてジェネムⅡの大部隊が左右に展開し包囲を仕掛ける。
 突如発生した大量のキャバリアに、明らかな魔改造キャバリアの攻撃。グローザたちは機械ゆえに動揺は無い。しかし、突発的な事態に急遽優先順位を設け判断するタスクが発生し、結果的に一瞬、停止してしまう。

「全機、攻撃」

 エルマはその間隙を突き、ジェネムⅡたちに間合いを詰めさせる。ビームガンやマシンガンがグローザの装甲を叩き、焼き、あるいは反応装甲が相殺する。初撃を許したグローザはその時点で優先順位を定めたらしく、即座に撃ち返す。
 撃って撃たれ、命無き傀儡同士が壊し合う。グローザはC・Pの部隊の包囲を最低限で良いと判断したらしく、大部分をジェネムⅡに向ける。
 包囲しようとする複製たち、突破しようとする無人機。一糸乱れず恐怖無く、打ち手に従い駒同士が損耗する。
 グローザのライフルがジェネムⅡに集中砲火され、倒れた機体を踏み潰して進み、ジェネムⅡのウミヘビがそれを阻んで、振り下ろされたビームサーベルが頭部から股下まで串刺しにする。状況は拮抗していた。狙い通りに。
 一方、C・Pの部隊は包囲が薄くなったことに気付いていた。

『敵が……誘引されてる?』

 隊長が訝しんでいると、囲んでいたグローザが一機、崩れ落ちた。
 何事かと頭部カメラを動かすと、高速で動く影が剣らしき武器を振るい、グローザの四肢を斬り落としていく。敵も見ているだけではなく迎撃しようとしているが、機動力と射線を外す動きで捉えきれていない。

『あれは……我が国のキャバリア? 援軍、いや……一体』

 見たこともない装備だが、外観はC・Pのキャバリアだ。国の援軍、ではないだろうと隊長は予想しつつも、流れが来つつあることを感じていた。

「開いたよ。指揮系統、崩れてないね?」

 キャバリア用実体剣、歌仙。キャバリア用ファンクションシールド、天磐を装備し、限界までチューニングしたキャバリアで包囲網をこじ開けた錫華は、操作の手を止めず通信を繋げる。

「隊長さん、包囲を突破したら外側から半包囲……「負傷者はマップ南方、P地点のホバー車両へっ」っと、怪我人はリリー先生が看てくれるみたいだね」

 繋げた通信にさらに割り込んで、リーゼロッテは告げるだけ告げると通信を切る。錫華は苦笑しつつも、緑の瞳を緩めて言葉を続けた。

「これで簡単には死ねないよ」

 死ねない。と、その言葉に隊長は無意識に頬を緩める。

『……隊長、如何しますか』
『従おう。今回の任務はイレギュラーが多い……報告が必要だ』

 程度の差はあれ、アルファもC・Pも、兵士とキャバリアは消耗品だ。治療や修理より、替えた方が安く、早い程度には。
 奇妙な状況になったものだ、と隊長は錫華に応答する。

『そちらの機体。どうすればいい?』
「戦闘が厳しい人はエルマさんのジェネムといっしょにP地点に。元気な人は包囲を手伝って。倒さなくていい。グローザをそこに押し込めて」
『了解した。R14、損傷機体を集めて当該地点へ離脱せよ。残りはイレギュラーの支援を行う。行くぞ』
『『了解』』

 機械のように綺麗に揃った復唱。包囲網を突破し、戦闘続行が厳しい者はジェネムⅡに護衛されP地点に移動し、治療を受けることになる。
 残存部隊は、錫華の指揮下に入り包囲を支援する。彼女が斬り込めば、その傷を広げるように突撃し、グローザの脚を止め、勢いを殺し押し止める。ライフルが狙えば盾で防ぎ、錫華が動きやすいように援護し、グローザの動きを封じていった。
 当初の予定通り、徐々にグローザ部隊は押し込められつつある。複製ジェネムⅡは少なくない数が破壊されながらも役割を果たしており、エルマは駒を指しながらロングレールガンの狙撃で二人を支援していた。

「エルマちゃんの負荷は気になるけどっ」

 リーゼロッテは遊撃としてステルスを併用した高速走行で敵を足止めしつつ、撒き続けた粒子の濃度を確認する。次にグローザの密集具合。最後に友軍の位置。
 全ての準備が整ったことを確認すると、彼女は通信を繋ぐ。

「レンジのスイッチ、いれるよ」

 その言葉を合図に、錫華がC・Pの部隊を引き連れ後退。エルマが複製ジェネムⅡを全て突撃させる。
 リーゼロッテはナインス・ラインにキャバリア用大型ビームランス、BXS-243RW-LEX プロキオンを構えさせ、予定地点にビームを発射。
 グローザの密集する一帯、高濃度の超高圧状態で帯電した特殊粒子散布領域がプラズマ結界を展開、強烈な側撃雷が発生し内部のグローザを襲う。反応装甲が次々に起爆しては誘爆し、内部の電子部品も外殻も纏めてミキサーにかけるように粉砕し融かしていく。

「側撃雷で反応装甲の火薬を誘爆させ制御AIも潰し、丸裸になった所をプラズマ溶融で一丁上がり♪」

 夥しい数のグローザが、今では跡形も無い。策が決まり派手にやり遂げたリーゼロッテは、ご満悦だった。なお、救出した部隊の治療費は他の諸経費と一緒に後日C・Pへ請求した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

スピネル・クローバルド
アドリブや連携歓迎

■心情
数多くのキャバリアですね。
ですが、こちらも一体ずつ確実に倒して数を減らしていく作戦で行きましょう。

■行動
ステルス・ハンティング(UC)を使用して戦いますね。
【迷彩】で背景と同系色に紛れて敵から察知され辛くなり
「フォレストスナイパー」で敵の死角から攻撃して仕留めてあげますね。

飛翔能力で敵を翻弄しつつ、【鎧無視攻撃】や【鎧砕き】で
敵の硬い装甲も突き破って攻撃していきます。
弱っている敵から優先して倒し、確実に数を減らして行きますね。

敵の反応装甲に対しては、こちらも【オーラ防御】を展開して
衝撃をはじき返す様にしますね。

「さぁ、貴方達に私を捕らえる事ができますか?」


政木・朱鞠(サポート)
確かに集団相手の対応は厄介だけど悩む時間が勿体ないし、困っている人をほったらかしにしてたら、あっと言う間に未来が過去に喰い潰され無いように、今は目の前のターゲットを倒すことに集中しないとね…。
死ぬこと以外はかすり傷とまでは言わないけど、ここで退くわけには行かないよね。

戦闘
相手は多勢…手数で押し負けないようにしないとね。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして、『咎力封じ』を使用して動きを封じて、【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い【傷口をえぐる】でダメージを与える戦法を取ろうかな。

アドリブ連帯歓迎



 C・Pの部隊は救出され、グローザは多くが破壊された。数を減らした敵キャバリアは、プラント周辺に集められ守りを固めるつもりらしい。

「かなり減ったようですが、それでも数多くのキャバリアですね」

 スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)は破壊され倒れたキャバリアの影に潜み、敵情を調べる。

「相手は多勢……手数で押し負けないようにしないとね」

 こちらに来た際に、同じ妖狐の気配を感じ取り、先ほど合流した政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)の言にスピネルはこくりと頷く。

「こちらも一体ずつ確実に倒して数を減らしていく作戦で行きましょう」
「わかった。私は相手の動きを封じるよ」

 成すべきを決めれば、後は行動あるのみ。スピネルはユーベルコード『ステルス・ハンティング』を発動し、周囲や背景と同化する迷彩姿になると隠れていた場所から飛び出る。
 まるで現か幻か定かではない妖精のように背景に紛れて飛ぶスピネルに対し、グローザはカメラを向けるが正しく認識できていないのか武器は構えていない。その間に彼女は手にした弓、フォレストスナイパーを構えて引き、矢を放つ。

「さぁ、気付く間もなく、仕留めてあげますよ!」

 威力が増強された矢は木製でありながらグローザの反応装甲の隙間に直撃し、爆発させることなく貫通、動力を破壊し機能を停止させる。
 突然味方の機体がやられた他のグローザが、一斉に武器を構え射線の割り出しを行おうとするが、そこに蔓薔薇の様な鎖が巻き付き、動きを阻害する。

「ちょーっと、大人しくしてね!」

 朱鞠の投げつける拷問具、荊野鎖による拘束阻害。赤い瞳が妖しく輝き、ユーベルコード『咎力封じ』でさらに拷問具を召喚して投げつける。
 運の悪いグローザの一体が全身を拘束され動けなくなると、狐耳を動かしスピネルが反応して弓を向けてクイックショット。矢は反応装甲を射抜くが起動せず、そのまま装甲を貫き動力を射抜いた。
 他の機体が援護を行おうにも阻害されてままならず、あるいは他の機体が盾にされて攻撃が届かない。飛行するスピネルと地を走る朱鞠に翻弄され、迷彩で狙い辛い。
 徐々に数が減れば、グローザの不利はさらに増していく。

「さぁ、貴方達に私たちを捕らえる事ができますか?」

 無論、出来るはずは無く。
 命無き鋼の傀儡は、全て地に伏すのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 集団戦 『MPC-JU156-NSI『スクンク』』

POW   :    RS-A 拠点破壊用多砲身グレネード砲
【建造物破壊に優れたグレネード弾の高速連射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    RS-B 対人行動用『鎮圧ガス』噴霧器
攻撃が命中した対象に【攻撃で用いた『制圧ガス』の特殊成分】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【曝露させた『制圧ガス』の様々な毒性】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ   :    EP 戦術統御用高速データリンクシステム
全身を【状況解析用の特殊センサー】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【攻撃や妨害行為の回数】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●殺戮の使徒
 猟兵の活躍によりオブリビオン化したプラントへの道は開けた。
 よって、プラントはもうすぐ破壊され二度と目覚めない眠りに落とされるだろう。ゆえに、それは命令を下す。
 充分な数を生産できたとは言い難い。一国を落とし切れるかどうか、というところだが、何もせず終わることは看過できない。
 全機に通達。脱出せよ、逃走せよ、行動せよ。
 そして、その進路に存在する全てを破壊し、殺戮せよ。これは最優先命令である……その通信を最後にプラントは陥落した。
 最終命令を受諾したMPC-JU156-NSI『スクンク』が起動する。両腕のグレネード砲で格納庫の扉を破壊して地上に現れると、全機が足並みを揃え進軍を開始。
 進路はグローザから吸い上げたデータより決定し、アルファという国だ。
平坂・火乃華
アドリブ、連携歓迎

プラントは壊れたが、変わりに無人機が出てきた、置き土産ってわけか。
なら、スピードで敵の気を引きつつ相手を分析する。
隙を見て【サムライブレイド】でちょっかいを出す、ヒットアンドアウェイってやつだ。

「さぁて、大立ち回りと行こうか!」

厄介な物を積み込んでいるようだがそんなのは使わせなければいい
敵の死角から【フロストファング】で強襲を仕掛ける。
さっきとは違い相手を倒す事を目的とした一撃だ。大胆に動き回り、さっきより暑くなった分、デカいのを喰らわせる。

「これにて終幕、ってなぁ!!」


スピネル・クローバルド
アドリブや連携歓迎

■心情
スクンクですか、沢山の武器を背負って何とも危険そうな相手でしょう。
ですが、プラントはもう破壊されます、一気に倒して行きますよ。

■行動
深緑の嵐(UC)で戦いますね。
敵から500mくらい距離を取って、【視力】で敵を見定めつつ
【高速詠唱】でUCを詠唱し、森属性の嵐を【全力魔法】で放ちますね。
「この距離だと、貴方がたもそう簡単に攻撃出来ないでしょう?」

一度に出来るだけ多くの敵を巻き込めるように放つ方向を選んで
攻撃していきます。

敵の特殊センサーに対しては、こちらも攻撃回数よりも
威力を重視した攻撃を行う事で、敵の攻撃回数増加を最小限に抑えます。



 錆びて朽ちゆく無数の残骸を踏み潰し、スクンクたちが進軍する。それは退却でありながら侵略であり、破壊と殺戮を振りまくために最短距離を一直線に走る。
 そして、距離を離して並走する銀の影が一体。猟兵、平坂・火乃華(クルースニクの剣豪・f35951)である。

「プラントは壊れたが、変わりに無人機が出てきた、置き土産ってわけか」

 山岳を駆ける狼のように、足場の悪い鉄屑の上を軽快に疾走する。黒の長羽織が風に靡き、火之華はサムライブレイドを抜刀しスクンクと距離を詰めていく。

「ちょっかい出してみるか」

 分析のために一発かます。そのためにタッタンッと足場を蹴り跳ぶように近づく。が、相手がこちらを意識する様子はない。見えているはずだが、進むことを優先しているようで走る速度に緩急をつけてみても無視だ。
 ならばと刀を軽く振るい装甲に傷をつけ、即座に退く一撃離脱。これならどうだとスクンクを見るが、それでも止まらず走り続けている。

「デカい一発じゃないと反応しない、ってこと」

 上等、と獰猛に笑う。その時、スクンクの一団の反対側に何かが見えて、火之華は金の瞳を向ける。目を凝らして見つけたのは、草原のような若草色と、風に波打つ金髪……そこにいたのは、スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)だ。

「スクンクですか、沢山の武器を背負って何とも危険そうな相手でしょう」

 進路が分かった時点で飛行を駆使して先行したスピネルは、敵を狙える位置に降り立って、一気に倒すために詠唱を続けていた。
 スクンクとの距離はおおよそ500mであるが、彼女の優れた視力は敵を確かに捉え、さらに火之華の姿も見えている。
 言葉を交わすには遠い。しかしお互い猟兵であり、戦いの心得を持つもの同士。意思疎通するならば、視線のみでも成せる。
 火之華がスクンクの傍から離れる。射線を開き、次の一手に備える彼にスピネルは目で礼を伝えると、詠唱を紡ぐ。

「これは森の歌。木々の合唱。木漏れ日、葉擦れ、せせらぎ。重ね合わせて歌い、踊りなさい……」

 鉄と硝煙の世界に透き通った声が響き渡る。錆の臭いを森の香りが覆い、油を朝露が洗い流すような、暖かな緑の歌。

「……深緑の嵐!」

 全力の魔法が放たれる。狙いはスクンクの最前列、足を止めて渋滞させ、後続も巻き込むために。
 戦場を横断するは森の嵐。岩を砕き山を覆い、川を堰き止める森林の脅威の具現。
 あるいは、巨人の振るう鉄拳の如く。これには反応するスクンクだが、重ね続けて威力が積み上がった魔法を止められはしない。狙い通り最前列の多くが飲み込まれていった。
 障害を排除するため武装をスピネルに向けるが。

「この距離だと、貴方がたもそう簡単に攻撃出来ないでしょう?」

 すぐさま反撃、というには少々遠く。スクンクは前列の惨事で足を止め、射角を修正するためにわずかな時間を要する。
 スピネルは小さく笑み、忠告した。

「私ばかり見ていると、危ないですよ」
「さぁて、大立ち回りと行こうか!」

 スクンクたちの背後から、狼の牙が突き立てられる。スピネルに注目して背後を見せる敵を、ここぞと火之華が跳びかかる。突起物に足を掛け、ひょいと身軽に駆け上がる。
 肩まで登ってきた彼を振り落とそうとスクンクは体を揺らすが、火之華はサムライブレイドを装甲に突き刺すことで体を安定させる。

「コイツはさっきとは違うぜ。動き回って暑くなった分、デカいのを喰らいやがれ」

 走り続けて上昇した体温を代償に、絶対零度の剣を創造する。グローザの時よりも冷たく、強力に。

「これにて終幕、ってなぁ!!」

 凍てつく牙が深々と喰い込む。獲物を捕らえた狼が逃す道理は無く。内側からあっという間に凍りついたスクンクは、二度と動くことは無い。
 背後から強襲を受けた敵は、迎撃のために砲口を向けるも火之華は氷像と化したスクンクを盾に離脱。
 スピネルも敵が乱れているうちに退いたため、スクンクたちは周囲を警戒して長く足止めされることとなった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【POW】【ファルマコン】
※アドリブ連携歓迎
※愛機搭乗

やっぱ情報通りスクンクか、何故アレが…
エルマちゃん、そりゃ見覚えあるさね
後方待機中の【ブラスト・ラビット】原型機で
本来は実家の虐殺特化型商品だしさ
さ、全機ココで潰すよ?

オペ98番【W.W.W】開始
コンパネに【マトリクス・メモリ】装填
背の【ヘキサ・スティンガー】が自律射撃形態へ変形
すると6挺の巨大詠唱ライフルが連射開始

毎分約612万発の弾幕がダイヤモンドダストの様に輝くのは
対グレ用氷属性、対ガス用浄化属性、対センサー用雷属性
以上の魔弾を各2挺に配分したから♪

アタシはローラーダッシュしつつ蜂の巣量産
挟撃中の錫華さんとエルマちゃんは高度維持してね


エルマ・ハインツェル
【ファルマコン】

演算負荷軽減……仮想人格再起動……
わっ、リリー先輩。今度はなんか見たことあるような機体が来ましたよ!
あー、あの機体かぁ、納得!

サブフライトシステムのGフォーゲルを呼び寄せて合体して【スーパージェネム】になるよ!
これでロングレールガンを普通に使えるようになったし、Gフォーゲルの推力で空も飛べる!
殲禍炎剣に狙われないよう高度と速度に気を付けつつ、リリー先輩の後方上空から支援攻撃開始だよっ!
ロングレールガンに肩部のショートバレルレールガン2門、それに電脳誘導で命中率の高い大量のマイクロミサイルで、リリー先輩を援護するよ!
リリー先輩に傷一つ付けさせないし、取り逃がしもしないんだからね!


支倉・錫華
【ファルマコン】

キャバリアはC・Pのを借りっぱなし、チューンもそのまま行くけど、
今回は【フレキシブル・スラスター】を装備。

『殲禍炎剣』に引っかからない高度でスクンクの部隊を飛び越えて、
リリー先生とエルマさんの反対側に回って挟み撃ちにするね。

わ、ほぼ追撃戦とはいえ、2人とも派手だね。
流れ弾に巻き込まれないよう高度の維持に気をつけていかないとかな。

【アウェイキング・センシズ】でスクンクの進路(退路?)を予測しながら、
【FdP CMPR-X3】を榴弾弾頭を撃ち込んで弾幕を張り、退路を断っていくよ。

アルファ国へ行かせるどころか、一機も残すわけにはいかないからね。
ここでしっかり殲滅させてもらうよ。



 スクンクが足止めされたことで、後続の猟兵たちは予想よりも早く追いつくことができていた。
 踵部のローラーで地上を疾走する青く重厚なキャバリア、ナインス・ラインの乗り手であるリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)は、敵のデータを精査している。

「やっぱ情報通りスクンクか、何故アレが……」

 キナ臭いとは思うものの、紛争と陰謀が日常茶飯事、トラブルがそこら中で発生しているクロムキャバリア世界では推測するのも困難だ。
 ナインス・ラインの後方をスラスター移動でついて行く汎用量産型キャバリア、ジェネムⅡの搭乗者、エルマ・ハインツェル(ナニカサレマシタ・f33269)は、スクンクの姿に首を傾げた。

「演算負荷軽減……仮想人格再起動……わっ、リリー先輩。今度はなんか見たことあるような機体が来ましたよ!」
「リリー先生、知ってるの?」

 能面のような無表情から、張りついたような笑顔にエルマが戻り、声も平坦なものからテンション高めの喋りになる。
 支倉・錫華(Gambenero・f29951)もまた、C・Pのキャバリアを駆って追随しつつ尋ねる。

「エルマちゃん、錫華さん、そりゃ見覚えあるさね。後方待機中の【ブラスト・ラビット】原型機で、本来は実家の虐殺特化型商品だしさ」
「あー、あの機体かぁ、納得!」
「へぇ……」

 リーゼロッテの解説に、2人は納得した様子で。話している間にスクンクを射程内に捉えつつあった。

「さ、全機ココで潰すよ?」
「はーい!」
「Roger Ma′am」

 各キャバリアが加速する。さあ、狩りの時間だ。
 錫華は機体の出力を最大まで上昇させる。追撃前に装備したフレキシブル・スラスターが推力を増していき、キャバリアを重力の楔から解き放つ。

「それじゃ、行ってくる」
「お気をつけて!」
「流れ弾に当たらないでね」

 リーゼロッテとエルマに手を振り、錫華はキャバリアを飛ばす。高度に注意を払い、スクンクを飛び越えて反対側へ。撃たない限りは、撃たれない。ゆえに飛んで行く分には問題ない。
 錫華を見送った2人も、それぞれに準備を行う。
 エルマはサブフライトシステムのGフォーゲルを要請。赤と白の戦闘機が低空を飛行して接近してくるのを確認し、ジェネムⅡの位置を調整する。

「Gフォーゲル合体シークエンス……」

 ジェネムⅡの背中に、Gフォーゲルが軸を合わせて近づきドッキング。接続部が噛み合い固定され、折り畳まれた翼と武装が展開される。2機の機関が同調して出力を飛躍的に上げ、最新鋭キャバリアに劣らない性能に至る。

「……合体完了!」

 スーパージェネムとなった乗機を、エルマは手足のように操り飛翔させる。性能が上がった分だけ扱い辛くなったはずだが、彼女は慣れたように使いこなし、ナインス・ラインの後方上空に留まった。
 錫華とエルマが準備を終えて位置についたことを確認したリーゼロッテは、コンソールを操作してついに作戦を開始する。その内容は単純……撃ちまくることだ。

「オペ98番『W.W.W』開始。コンパネに『マトリクス・メモリ』装填。『ヘキサ・スティンガー』自律射撃形態へ変形」

 モニターに表示されたOp.XCVIII:W.W.W(ウィアードワイズ・ワンダラー)の文字が輝き、ナインス・ラインの背中に搭載された6挺の巨大詠唱ライフルが可変ハンガーによって翼を開くように展開、槍衾のように敵に向けられる。

「連射開始っ」

 リーゼロッテがトリガーを押す。怒れる龍か猛る虎の咆哮の如く、6挺の巨大詠唱ライフルが火を噴く。その弾幕、毎分約612万発。凄まじい反動が機体を揺らすが、彼女の銀の瞳は楽し気に爛々と輝くばかり。
 鉄の雨、砲弾の暴風を横殴りに受けたスクンクたちは穴だらけどころか全身を削り刻まれ塵と化す。すぐに反撃しようと上半身を回転させ砲を向けるが、うまく作動しない。

「輝く弾は曳光弾じゃない。対グレ用氷属性、対ガス用浄化属性、対センサー用雷属性。以上の魔弾を各2挺に配分したから♪」

 データを持っているということは対策ができるということだ。さらにリーゼロッテに続いて他2人も攻撃を開始する。

「援護するよ!」

 スーパージェネムがロングレールガンを構え、さらに肩部のショートバレルレールガン2門、加えて電脳誘導式マイクロミサイルポッドを展開。空中にいるために射角は広く取れ、弾幕の範囲外にいるスクンクを狙ってエルマは射撃を始める。
 電磁加速された徹甲弾が複数体纏めて貫通し、大量のマイクロミサイルが空を覆う。グレネード砲でスーパージェネムを狙うスクンクを、肩部のレールガンで撃ち抜き、離脱しようとする機体をミサイルで爆破する。

「リリー先輩に傷一つ付けさせないし、取り逃がしもしないんだからね!」

 一方、挟撃するために反対側にいる錫華も攻撃を開始しようとしていた。

「わ、ほぼ追撃戦とはいえ、2人とも派手だね」

 流れ弾に注意しないとね、と高度を維持しつつ、キャバリア用ライフルFdP CMPR-X3を構える。
 未来予知に匹敵するほど感覚を研ぎ澄まし、スクンクの進路を予測。ライフルの弾頭は榴弾を装填。フルオートで射撃を行い、退路を潰すように攻撃する。
 背後から撃たれたスクンクは隊を分けて対応しようとするも、的確な射撃が先手を取って潰し、動くことを許さない。

「アルファ国へ行かせるどころか、一機も残すわけにはいかないからね。ここでしっかり殲滅させてもらうよ」

 三方から砲火を浴びせられるスクンクは、まさに詰みであった。
 ローラーダッシュするナインス・ラインが魔弾で動きを封じて蜂の巣にし、飛翔するスーパージェネムがより広い範囲を殲滅し、背後から別のキャバリアがピンポイントで急所を刺す。
 進むも退くも、止まることすら許されず。破壊と殺戮の担い手を命じられた人形たちは、自らが虐殺の如く殲滅されるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

シャルロット・ゴッドハンド
「しゃぅもぉ!どらごんさんやきゃばりあさんとあそぶ〜!」
「はっちみっつ♪はっちみっつ♪お〜いし〜いなぁ〜♪」

フェアリーの力持ち×力任せによるただの拳伝承者の女の子
年齢5歳、身長15㎝

《パワーフード》の妖精蜂蜜を小さな壺から取り出して『食事』し、フードとUCで怪力をx倍化して《超怪力》を発揮

敵の攻撃は避けずに《極めて強靭な妖精の体》で真っ正面から受け止め【ただのでこぴん】で反撃

武器も防具も武術の心得も持たない極小美幼女が、素手と圧倒的な怪力だけで巨大な敵を次々と薙ぎ倒して行く様子を重視して描写して貰えると嬉しいです

あとはおまかせ。よろしくお願いします!
「またあそぼぉね〜!きゃっきゃっ♪」



 退却からの侵略を図ったスクンクたちが、その中途で猟兵によって殲滅された頃。
 残った格納庫から、極少数のスクンクが姿を現す。猟兵がいなくなるのを待っていた……わけではなく、何らかのトラブルによって出遅れていたようだ。
 今更出発したとしてもすぐに破壊される運命だが、停止を命令する存在はなく、自己判断する機能も無い。
 スクンクは外に出て、そのまま進もうとして。

「はっちみっつ♪はっちみっつ♪お〜いし〜いなぁ〜♪」

 その目の前を、小さな妖精ことシャルロット・ゴッドハンド(全裸幼精の力持ち×力任せによるただの拳伝承者・f32042)が通り過ぎる。体躯相応の小さな壺から蜂蜜を取り出しては舐めとり、その甘さに舌鼓を打つ。
 たまたま、偶然。進路上に来てしまっただけ。しかし、スクンクはそんなことを考慮しない。目の前にいるなら、排除する。
 脚部を上げて、踏み潰す。そう判断し、実行した。巨大な鉄塊が動力によって駆動し、全力で踏む。

「んん?」

 まるでそこに透明な壁があるかのように、シャルロットの頭にぶつかったスクンクの脚は微動だにしない。20cmに満たない少女を、潰せない。
 当の少女はどこ吹く風。壺を片手で抱えて、腕を伸ばして指を曲げる。

「えい♪」

 いわゆるデコピン。曲げた中指を親指で止め、力を込めて弾く。それだけで……スクンクが消えたかのように弾け飛ぶ。遅れてソニックブームの衝撃波と爆音が響き渡り、超常的な破壊力を周囲に見せつける。

「あそぶの~? いいよぉ♪」

 きゃっきゃっとはしゃぐ彼女を脅威と認定した残りのスクンク数機は、両腕のRS-A 拠点破壊用多砲身グレネード砲をシャルロットに向けて即座に発射。爆発が連続して発生し、鉄屑ごと地面を粉々にする。塵の欠片も残さないつもりの掃射を、炎と煙を引き裂いて少女が飛ぶ。
 煤も付いていないシャルロットは、ぐっと握った拳を、フォームも型も無く子供がそうするように無造作に振るう。

「せ~の」

 先と同じく、消し飛ぶ機体。
 他が照準を修正する前に、彼女は次のスクンクに近づき、ひょいと持ち上げた。拾った木の枝を振り回すかのようにぶんぶんとキャバリアが振るわれ、生き残っていた敵をスクラップにしていく。
 そして、最後にボロボロになってあちこちブランブランしている、手に持った1機を、力いっぱい空へと投げれば、スクンクは全滅と相成った。

「またあそぼぉね〜! きゃっきゃっ♪」

 存分に遊んだシャルロットははしゃいで、少々周囲の地形を変えた後、蜂蜜片手に散歩を再開した。

●エピローグ
 まあ、どうであれ。一連の事態は猟兵によって阻止され、殺戮機械は全滅、狂ったプラントも破壊され復活することは無い。
 アルファは部隊の全滅を確認するも、それ以外の情報が得られず変わりはない。
 C・Pは救出された部隊の報告を受けて、猟兵たちに報酬を支払った。多めに払われたのは、礼だけでなく繋ぎのためもあるかもしれないが。
 戦争は終わらない。鉄と油が大地に染み込み、砲火が耕す。その下に何が埋まっているのか、誰も知らないまま。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年12月30日


挿絵イラスト