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四つ幸せを探しに

#アックス&ウィザーズ #戦後 #フェアリー #友情 #四葉のクローバー

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 四葉のクローバーは幸運を運ぶ。
 フェアリーランドの壺の世界でも、四葉のクローバーは知られている。
 でも、この壺の世界の四葉のクローバーしかない珍しい野原があるらしい。
 その中でも、ある特殊な条件が揃うと「空色のクローバー」が現れると言われている。
 伝説的な空色のクローバー、一体どんなものだろうか?


 「みんなは、幸運を呼ぶからクローバーが大事にされてるのか。それとも、幸運を祈る側が居たから、クローバーが大事にされてるのか。どっちが先だと思うのら?」
 小首をかしげて、口元に手を当てながら悩むノラ・ネコカブリ(ダークエルフの眠りの歌い手・f35214)が居た。
 卵が先か鶏が先かという問いかけに、君たちは不思議な顔をする。

 「こんな話をするのは、今回はオブリビオン討伐ではなく洞窟に迷い込んだ人物の救助以来なのら。討伐は別の猟兵が請け負ってくれてるのら」
 ノラはフェアリーランドに繋がる壺を取り出す。唐草模様で緑色の渦の古風な壺だった。
 「一匹のフェアリーが、友達のために洞窟にクローバーを探しに行き、帰ってきてないのら」
 ノラは、しおりを取り出す。それは四葉のクローバーだった。これも誰かに送られたのだろうか?
 「妖精界には伝説の四葉のクローバーだけの原っぱがあると言われているのら。帰ってきてないフェアリーはその洞窟を抜けて、その原っぱに向かったとその子の友達が言っているのら」
 そして、彼はしおりを裏返し、絵で描かれた空色のクローバーを猟兵達に見せた。
 「これは、見た人が書いたと言われている空色のクローバーのイラストなのラ。伝説ではこうあるのら『雲もなく、太陽によって陰のできない日、四葉のクローバーは空色に染まる』……フェアリーランドの伝承なのら」

 ノラは君たちにしおりを近づけて見せた。
 しおりには、『一緒に空色のクローバーを見に行こうね。ミルより』と書かれていた。
 君たちは察した。これは、フェアリーの友達同士の約束のプレゼントだと。

 ノラは君たちが感づいたのを見て頷く。
 「今日は、その子の友達の誕生日なのら、そして彼女は大地に根付く、花と一体化したフェアリーなのら。動けない状態の友達のために、今日という日に出かけて行ったのらね」

 太陽によって陰ができない日が誕生日の花のフェアリー。
 きっと、その子の事を思い出す特別な日なのだろう。
 動けない子の代わりに、その子は出かけて行った。

 「みんなにはその子……もうわかってるのらね。ミルって子を救助し、一緒に『空色のクローバー』を見つけて帰ってきてほしいのら」

 ノラは穏やかな顔を向ける。幸せそうだ。

 「いい誕生日を迎えられるように、協力してあげてほしいのら」

 そう言うと、ノラは入り組んだ洞窟の地図を広げた。

 「洞窟は唐草(ウマゴヤシ)の蔦が繁殖しで絡まりやすいようになってるのら。そこさえ気を付ければ、簡単に捜索ができると思うのら。ミルちゃんもそれに絡まってしまって動けなくなってると思うのら」

 ノラは一人づつに、地図を配る。

 「危険な方は他の猟兵に任せて、皆は捜索に専念するのら!じゃあ、がんばるのら~!」

 猟兵達は、一人づつ壺の中に入っていく。
 草木と大地の鼻にスッとする香りが、君たちの鼻を突く。蔦の洞窟だ。


はるかず
 お世話になっております。はるかずです。
 今回は息抜きシナリオでのんびりしたいと思い、フェアリーの壺の世界を選びました。
 友達の誕生日のためにあげる青色のクローバーは存在するのでしょうか?

●洞窟救助隊
 自慢の技で迷子になったフェアリーのミルちゃんを助けてあげてください。
 彼女は洞窟のどこかで、蔦に絡まって動けなくなっています。
 技能を使ったり、明かりで照らしたりして、蔦の洞窟を切り抜けましょう。
 フェアリーのミルと交流を深めると、二章のプレイングボーナスが付きます。
 一声、彼女の友達のために声をかけてあげると嬉しいです。

●幸せの四葉のクローバー
 大地に根を生やすミルちゃんの友達は、実際はこの原っぱに来れません。
 洞窟の先には四葉のクローバーだけがあるという原っぱに到着します。
 洞窟を抜けた先の2章はリプレイを挟むので少し待っていただけるとありがたいです。
 描写が終わったら、ミルちゃんと一緒に探してあげてください。
 もちろん、自分の分も探せますよ♪

●クローバーの判定
 失敗で終わっても、空色のクローバーは1個分は確保できます。
 成功で5個、大成功で10以上は手に入れられます。
 沢山のクローバーをもって帰りましょう。
 空色のクローバーに何の秘密があるかは、今は秘密です。

●最後に
 息抜きシナリオなので、のんびり書かせていただきます。
 楽しんでいるリプレイをお待ちしております。
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第1章 冒険 『洞窟救助隊』

POW   :    強靭な体力を活かして捜索し、救助する

SPD   :    鋭敏な知覚を活かして捜索し、救助する

WIZ   :    明晰な頭脳を活かして捜索し、救助する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

スピネル・クローバルド
アドリブや他猟兵との連携歓迎

●心情
フェアリー同士の約束、そして大事な誕生日。
これは必ず二人の為にも力になってあげたいですね。
青色のクローバーも興味ありますし、頑張りましょう。

●行動
森葉静隠(UC)を使用して、周囲を広大な森に変化させますね。
広大な森への【環境耐性】で、森の中を行動しやすくしておきます。
邪魔な木の枝や、幹などは私のUCで破壊しておきますね。
後は、【聞き耳】を使ったり、【視力】を駆使したりして
ミルさんを助けてあげますね。

洞窟内では【暗視】で見渡す様にし、
蔦で動けないミルさんは、【切断】で蔦を切っておきます。
「大丈夫ですか、痛い所とか無いですか?」
と、【礼儀作法】で交流を深めます。


ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎

「さぁ、ファンネルビット!フェアリーのミルちゃんを探そう」と言って『アストラル・エレメント・トランスフォーメーション』で適切な型身体に変化させて『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』で適切なファンネルビットを創造して散会させて捜索すると逃げる小さな影を見付けて自分の武装を見て慌てて解除して「「私は猟兵、武装は解除した。敵意も害意も無い、出て来て」と訴えて探します。
出て来てくれたら交流を兼ねて情報交換と世間話をして、必要な場所に『サイコミュ・ファンネルビット・テレポート』で一緒にテレポートをして捜索を手助けして目的を遂げようとします。

「さぁ、頑張って探そう」



スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)は洞窟を前にして緊張した面持ちでその中を眺めた。
「こんな……暗い洞窟を一人で?とっても大事な友達なんですね」
痛いほど伝わってくる友情に、どうしても力を貸したくなった。
「大丈夫。見つかる」
と、横にいたティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)はスピネルを励ますようにそう言った。

「はい、がんばりましょう!」
スピネルは笑顔で拳を握ると、その手を開き、手を上げ詠唱を始める。
見る見るうちに洞窟の地面が割れ、森が茂り、大地に草が萌えいでる。

『さぁ、狩りの時間ですよ!』

気が付けば、この地帯全体が【広大な森】へと変化していた。
それはティティスが驚きで少し口を開けてため息をつくほどであった。
しかし、準備ができたとみると、ティティスは体をフォーメーションさせる。

「さぁ、ファンネルビット!フェアリーのミルちゃんを探そう」

彼女はそう言うと、自身の体の一部をキャタピラーのついた装甲車の形へと変形させる。半身が装甲車となったティティスは、自身の背後をスピネルに指で差す。
「ええ!」
スピネルが応え、ちょこんとティティスの背中の方に小さく乗る。
二人はゴトゴトと岩と森の混在する道へと探索に出かけた。


……
………

地形が破壊され、スピネルのUCによって切り開かれた破壊された洞窟の森はなかなかキャタピラーが走りやすい地形となっていた。
木の枝は避けるように無くなっていたし、幹は根ごと掘り起こされて消えていた。
スピネルが耳をそばだてて【聞き耳】をしながら、ティティスが暗い石と森の混在した場所を通り抜ける。
「あ、あそこ!なにかいませんか?」
【視力】によってスピネルが動く影を見つける。しかし、それはサッと影に隠れてしまう。
「怖がってる……みたいですね」
察したように、スピネルが優しくおいでと手を差し出すが、影は動かない。
ティティスは気づいたように一旦スピネルを地面に下ろす。
そして、自身の体を柔和で豊満な元の肢体に戻した。
「私は猟兵、武装は解除した。敵意も害意も無い、出て来て」

「お姉さんたちは、危なくないの?」
二人は一緒に頷く。陰は安心したようで、ひょっこりと薄羽をパタつかせながら、とテトテト歩いて二人に近寄ってくる。
「よかった。びっくりしてただけなんですね……あ!」
ホッとスピネルが胸をなでおろした矢先に声を上げる。

ミルちゃんと思われる薄羽のフェアリーが、蔦に足をとられズボリッと穴の中に落っこちていく。

スピネルが瞬時にミルちゃんに抱き着いて、転がるように穴の中に落ちた。
ぎゅっと握りしめた蔦をしっかりと握りしめミルちゃんを抱きしめて落とさない。
スピネルは【暗視】で落ちた状況を確認する。そして叫んだ。

「私もミルちゃんも蔦に絡まって逃れられなくて、落ちそうです!」

何とか【切断】で邪魔な蔦を何とか切って這い上がろうとする。
しかし、スピネルが”ああ……落ちそう!”と思った時。

がっちりと、穴の壁に自身のキャノンをガツンと固定し、二人を下から支えるティティスの姿があった。ティティスは二人を抱え、『サイコミュ・ファンネルビット・テレポート』を唱える。
瞬間、先ほどまで落ちかけていた穴からは脱出し、先ほどの森と岩の混在した場所に出ていた。

「大丈夫ですか、痛い所とか無いですか?」
出てすぐにスピネルは、ぱんぱんとミルちゃんのスカートの土ぼこりを払ってあげた。
泣きそうなのを我慢しながら、スピネルを姉の様にぎゅっと抱きしめてミルちゃんは頷く。怪我がないとみると、スピネルは緊張の糸が解け、ミルちゃんを抱きしめてティティスに頭を下げた。
「ふぅ、ありがとうございます……!本当にすごいです」
危ないところを助けたティティスに尊敬を向ける。
「君こそ」
と、ティティスはスピネルに褒められ、微笑をたたえて褒め返した。
二人の間に笑いとあたたかい空気が流れる。
ミルちゃんは二人の服をぎゅっと抱きしめて、お礼をするように離さなかった。
二人ともミルちゃんをを傍に寄せる。
「さぁ、頑張って探そう」
ティティスは森の先を見て二人に言った。スピネルとミルちゃんも顔を見合わせて頷いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​


 花の妖精は植木鉢の中に入れられて、猟兵達に運ばれていた。
 猟兵達の任務は、この植木鉢の花の妖精を空色のクローバー畑に届ける事。
 最初の依頼の後、速達の手紙から届いた新しい任務だった。

 手紙にはこう書いてあった。

「クローバー畑を探しに行った友人の元へ、私を連れて行って欲しい。」

 植木鉢に根付く花の妖精の名前はポーウ。
 タンポポの妖精である彼女は、若いころはフワフワと浮いて妖精たちと暮らしていた。
 種が土地に根付いてしまった後は、その土地から離れる事ができなかった。

 友人の妖精ミルが出かけて行ったあと、不安になったポーウは猟兵達に捜索願いを出した。

 しかし、そのあと別に決心してしまったのだ。
 ”もう一度、あの子とあの空色のクローバーを見れたなら”
 昔、まだ彼女が土地に根付いてしまう前の、飛び回る妖精だった頃。
 二人で一緒に見た”真っ青な空色のクローバー畑”を見る約束。


―もしかしたら、また空色のクローバー畑が見れるかもしれないから―

 決心した彼女は大地を離れ、植木鉢の中に納まった。
 そして、猟兵達に身をゆだね、最愛の友の元へと急ぐことを祈る。
 猟兵達は、植木鉢を時間までに届けるため、道を急ぐことにするのだった。

★特別追加任務発生 タンポポの妖精ポーウが植わった植木鉢を友人に届けよ。

 ノラ・ネコカブリ(ダークエルフの眠りの歌い手・f35214は、準備に急ぐ貴方達の一人にクローバーのしおりを渡していた。

「後で手紙が速達で来たのら!友人との約束を守ってあげて欲しいのら」

 猟兵達の持つ手に、タンポポの妖精ポーウが植わった植木鉢が抱かえられている。

「先に行った猟兵達とミルちゃんと、何とか合流するのら任せたのら~!」

 彼が壺を開けると。猟兵達は吸い込まれていく。

「割らないように、気を付けるのらよ~」

 彼の声が遠くなっていく、草木の茂げる湿った匂いが広がる。
 森が生い茂り、岩と木が混在する道が通る場所に出た。
ティモシー・レンツ(サポート)
基本は『ポンコツ占い師』または『本体を偽るヤドリガミ』です。
カミヤドリも魔法のカードも、「Lv依存の枚数」でしか出ません。(基本的に数え間違えて、実際より少なく宣言します)
戦闘についてはそれなりですが、戦闘以外は若干ポンコツ風味です。(本体はLv組で出せない、UCの枚数宣言や集団戦は数え間違える、UCを使わない占いは言わずもがな)

探しものは疑似妖精(UC使用時)か占い(外れる)で頑張りますが、多くの場合は有効活用を思いつけずにマンパワーで探します。
猟兵としての体力は、可もなく不可もなく。
「本体が無事なら再生する」性質を忘れがちのため、普通の人と同じように危険は避けます。


星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
 人間のスーパーヒーロー×剣豪、女の子です。
 普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「ティモシーさん、道はこちらなのね?」
 ティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)は、岩と森が混在する探知妖精を周囲に飛ばしながら、他の猟兵達を探していた。

「はい、探知妖精たちが足跡を追って、そう知らせてくれています」

 チカチカと光電子の妖精が、彼に信号で知らせてくれている。
 彼の力である。《探知妖精の召喚》は森と岩が混在する荒れた道でも、隙間を縫うように動き、実用的だった。
「僕の占いでは、太陽の位置が真上に来るのは3時間はあります……え?あと30分?」
 タンポポの妖精ポーウから、時間がないことをつっこまれた。
 困ったなと星川の方を見る。
 不安そうにするティモシーに対して、励ましの言葉を星川が送る。
「大丈夫、貴方の占いと力を信じるのよ」

 凛々しい瞳をした星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)は先ほどから、ティモシーの案内を筆頭にタンポポの妖精ポーウを抱かえて、荒れた道を難なく越えていた。

「そうですね。僕の占いではこれからにわか雨が降りそうです」

 ティモシーも星川の期待に応えたくなり、頑張って占いをして道を開こうとしていた。
 
 空は快晴、カンカンと照り上げる日差しが、岩と森を陰にし不可思議な木漏れ日を作っていた。

 間の抜けた空気が支配する。
 しかし、星川は当たらない占い師として、彼を選んだわけではなかった。
 彼を信頼したのはその知識の多さにあった。

「降りませんね……あ、でも太陽の位置からして、僕たちは南西にいます。先ほどの足跡の位置からすると、東北の方にその青いクローバー畑はありそうですね」
 
「ティモシーさん、流石なのね。確かに足跡が続いているわ」

 星川が東北を調べると新しい足跡を発見した。
 そう、ティモシーは先ほどから知識だけで、見事に先に行った猟兵の位置を当てている。星川はそれが頼もしかった。

 二人は、剣と水晶と、タンポポの植木鉢を抱かえて前に進んでいった。


……
………

 しばらくして、道が開け、大きな花の広場に出た。
 花の周りを石で囲まれたストーンサークルが遺跡の様にして立っている。
 追ってきた足跡はその中心に向かって途切れていた。

 ティモシーは見抜いていた。
「あれが、フェアリー達を運ぶためのサークル……ですか?ポーウさん」
 こくんと、タンポポの妖精ポーウが頷く。

 しかし、足音に続いて追おうとするティモシーを星川が引き留める。
「ティモシーさん待って、なにか……ひそんでいるよ」
 星川がティモシーの長袖の端を引くと、注意を岩陰の方に向けさせた。
「わかりました」
 そうティモシーは言って、星川の陰に入り込み《影潜み》を発動した。
 二人で透明化し、背景と溶け込んでしまった。

「これで大丈夫です。見つからないうちに……」
 二人は足をしのばせながら、岩陰の存在に気づかれないようにサークルの中央へと進む。
 しかし、感づいたようにその岩陰の存在が動き出す。

「大変です。嗅覚で感づかれてます。星川さん走って!」
 ティモシーが前にいる星川へ叫ぶ。

 しかし、星川はサークルに走りはいると、忍び寄っていた敵に向かい合った。
 手袋をさっと手から引き抜くと、その陰に向かって叩きつけた。

 そして「動くな!」と星川は《デュエリスト・ロウ》を発動した。

 たった一言、野生の動物にその律を放つ。
 その岩陰から飛び出てきた、大きな黄昏色の瞳のウォルフは、大口を開けて襲い掛かる。
 しかし、途端、体に電撃が走ったように叩きつけられ落ちた。

 その様を見ながら、ティモシーがサークルの中央にたどり着いた。
 全員が入ったのを確認するかのように。すうっと3人は背景に溶け込み、二人と妖精さんはその場から消えてしまった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 日常 『幸せの四つ葉』

POW   :    気合いで四つ葉のクローバーを探す

SPD   :    勘で四つ葉のクローバーを探す

WIZ   :    あたりをつけて四つ葉のクローバーを探す

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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


そこに広がっていたのは、真っ青な空を映した海のようなブルー。
太陽が直下に照り、貴方達の影さえ消えてしまう時間帯。
どこかの南国では、ラハイナ・ヌーンとそう呼ばれている。

まさにその時間、貴方達猟兵は空色のクローバーの世界にいた。
最初に影が無くなっていったクローバーが点々と青くなり、一帯を埋め尽くしていく様は実に爽快。晴れやかな青が支配する。
空の境目と陸の境目まで青くなり、地平線の果てまで、空色のクローバーが埋め尽くしているのだ。

そして、妖精二人が約束通り、その場所に二人立っていた。
二人は存在を感じ取り。
顔を見合わせる。
そして、笑顔になり、こういった。

―また、一緒に空色のクローバーを見れたね―

と。
虚偽・うつろぎ(サポート)
どの世界でもOKです

アドリブ連携等ご自由にどぞー

日常に必要なもの
 自 爆
ただこれを実行するのみ
自爆をすれば全て解決するよ

建物や邪魔な物を消し飛ばすもよし
目立つことでこちらに注目させるもよし
ただ無意味ににぎやかすもよし
自爆万能説を押し出すよ

台詞、作戦?そんなものは必要なし
自爆するだけだよ

場所も何も関係なし
自爆することに意味がある

何か絶対に即自爆するマン
とにもかくにも速攻で自爆する習性
真なる自爆を見せてやるさー

技能:捨て身の一撃を用いてのメッサツモードによる広範囲自爆

自爆は1回のみ
捨て身の一撃だからこそこの1回に全てを込める
自爆後は消し炭になって戦闘不能さ


ニノン・トラゲット(サポート)
『冒険はロマンです!』
『まだ見ぬ何かの予感がします……アガってきちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、あれこれ心配するよりはとりあえず「面白そう!」と思ったことを積極的に試してみます。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!



 虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)は太陽が直下に照り出すのを見て、こう思った。
「そうだ、自爆しよう!」と。
 天下直下の照り出しの中、友達二人が誕生日に出会った記念日に、華やかに散れたらなんて良いのだろう。
 そんな彼が、クローバー畑に立つもう一人の猟兵仲間に頼みを入れる。
「ニノンくん、お願いがあるんだ」
 隣にいたのはニノン・トラゲット(ケットシーの精霊術士・f02473)の姿だった。
「はい、なんでしょう!」
 顔を赤らめて、元気に相手の要望に応えようとする。頑張り屋の姿だ。
「二人の出会いのお祝いに、一発自爆をしよう!」
 うつろぎは、気合いを入れ、その触手のような手達全部で握りこぶしを作る。
「自爆!」
「ニノンくんの魔法の力があれば、僕は空高く打ち上げられると思うんだ」
 ニノンは目をまんまるにして、想像してみた。
 自分の詠唱のなか、打ち出される花火のような祝砲。
 パラパラと、散りながら、二人の出会いをキラキラとクローバー畑をてらすもう一つの光。
「さあ、散らせよう!僕たちの自爆を!」
 うつろぎは拳を太陽に上げる。
「おー!」
 ニノンもそれに続いて、拳を上げた。

 「白炎よ、破壊をもたらす力よ。我の友の力となりて、その体を直上天下の太陽まで打ち上げん!《アルカナ・ブラスター》!!」
 エレメンタルロッドで、くるくると精霊の力を集め始める。
 自然のエネルギーである精霊たちの力。
 青い空色のクローバーの魔法の力が、今集合し、打ち上げるエネルギーと化す。
「今だ!」 
 うつつろぎが、そのエネルギー体に飛び込むと、見事一直線に太陽へと打ち上げられる。

 キラン☆

 一瞬の輝き、そして。

 どぎゃぁあああああああああん!!!!

 という爆風。と熱線。
 
 二人の妖精が見守る中、もう一つの太陽が打ち上げられた。
 友達の妖精二人、わあっと声を上げる。
 きゃっきゃっと声をあげながら、祝砲を喜んでいた。

 やりましたよ。と誇らしげに鼻を鳴らすニノン。
 そして、散って落ちたうつろぎが、ニノンにサムズアップをしていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎

「大自然、新緑と生命のパルスに満ちている」
『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』で非攻撃型捜索特化ファンネルビットを創造して「さぁ、フェアリーのミルちゃんも見付かった。目的は“四葉のクローバー”2人と大地に根を張る“お友達”に幸せのパルスを満たせてあげましょう」と植物や大地や虫を傷付け無い様に生命や隠れる気配やパルスを感じ取りファンネルビットの視界を通して視覚情報を精査しながら探して摘む前に情報を収集して最適化して集めて行きます。
『アストラル・エレメント・トランスフォーメーション』で最適化している形状に変化させて「数もパルスも可能な範囲で集めて満たすんだ」。



 ティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)は二人の出会いを祝う空色の世界に幸せを感じていた。
 仲良く手をつなぎ合う二人の前に出て、こう提案する。
「さぁ、フェアリーのミルちゃんも見付かった。目的は“四葉のクローバー”2人と大地に根を張る“お友達”に幸せのパルスを満たせてあげましょう」
 生命のパルスを感知する、レーダー装置へと変身する。
 その姿は、地上の生命の星を探知する天文台の姿といったところか。

 丸い球状の姿と化したティティスは、そのレーダーから虫や生命のパルスを感じ取る。レーダーの中には無数の生命の輝きがきらめいていた。

 「大自然、新緑と生命のパルスに満ちている」

 そして、弱った個体である四葉のクローバーを避け、また大地から生えてくるだろう、生命の力強さを感じさせるパルスを感じるクローバーを選び出す。
 また生えてくるであろう生命の息吹。
 その感動を胸に、ミルちゃんとポーウちゃん達に場所教えてあげる。

 ふたりは、そろっと命を傷つけないように、そっとクローバーを摘んだ。
「数もパルスも可能な範囲で集めて満たすんだ」
 ティティスがそういうと、二人は、一個ずつ、一個ずつとクローバーを選んで集めていく。
 気づけば、その手の内は満杯のクローバーが集まり、二人は笑顔でティティスの元へ帰ってくる。

 「ありがとう、ティティスさん」
 ミルがお礼の言葉を述べる。
 「また、私達の誕生日……次も一緒に来てね」
 ポーウが恥ずかし気に、ティティスにお願い事をする。

 ティティスは、姿を元に戻すと、その金色の美しい長髪の姿に戻る。
 まるでそれは、妖精が3人いるかのようにも見えた。
 「勿論、でも次は、皆で一緒に歩いて行こう」
 猟兵と妖精の間に、新しい約束が生まれる。
 それを祝福するかのように、空色のクローバーの世界が見守っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2022年04月05日


挿絵イラスト