【サポート優先】アカリのヒロアス紀行・海中編
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)
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ヒーローズアース、そこには「知られざる文明」というものがある。海洋都市、宇宙基地、地下世界……SF小説に幾度となく描かれた世界が地球のそこかしこに実在する、それが英雄の世界のもう一つの顔だ。
その世界はアースクライシスで侵略を受け、戦場となることで地上の人々の前にその姿を露にした。結果としてどの文明も深く傷ついたが、戦乱を乗り越えた世界は共に手を取り合い復興への道を歩み始めた。皮肉にも悪が起こした大戦が文明同士の絆を深く繋いだのだ。
それから二年、今知られざる文明はどうなっているのか……
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「つーわけで、戦争終結から二年したんで改めて知られざる文明について勉強してみたっす」
そう言うのはミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)のボディの一人、アカリ・ゴールド。ヒーローズアース出身でありアースクライシスを機にミルケンのボディとなった彼女だが、その時までは一般人であったこともあり知られざる文明に詳しいとは言えなかった。
知られざる文明との交流促進のための予知を積極的に行い、付け焼刃ながら知識を増やしたアカリ。そして各世界の今が分かったなら次はそれを脅かす相手について知らねばならない。
「ヒーローズアースは猟書家が侵攻してる世界なんすけど、知られざる文明にも各世界毎に猟書家が来てるっす」
倒された者もいるが、そういう所には後任が次々と発生している。ある種どの世界でも変わらない話だ。
「今回行ってもらうのはアトランティスっす。ここの担当は『クリティアス』っすね。大昔の海神で海洋汚染で死んだのがオブリビオン化して甦った感じ見たいっす。海を汚染して地上に復讐するための超生物を生み出す『スナークトライアングル』ってのを作ろうとしてるみたいっすけど……自分で海汚してどーすんだって感じっすね」
手段と目的が入れ替わってなお気づかぬその妄執。あるいは彼こそが既に恐怖の怪物と化してしまっているのかもしれない。
「こいつはアトランティスの人が海中で生きていくための『適応光線』を無効化する力を持ってるっす。なんで、アトランティスからの援護はほとんど期待できないっす。ただ、自前で活動できるミュータントヒーローの人がアトランティスに少しだけいたんで、その人達が手伝ってはくれるっす。移動や呼吸の補助、地形把握」
アトランティス人のほとんどはあくまで技術の力で海底にすんでいるだけであり、海中に適応できる肉体を持つ者はほとんどいない。もしかしたらその辺りがアトランティスの抱える問題としてこれから課題になってくるのかもしれない。
「まず現地に行くと、最初は『氷雪女王』ってやつの集団が出てくるっす。こいつらは冷気を撒いて海底都市の基盤になってる珊瑚を破壊しようとしてるっす。クリオネの能力を持たされていて、水中移動は問題ないみたいっすね。広範囲で大威力の攻撃が得意っすけどその分割と狙いは大雑把なんで、珊瑚の森の地形をミュータントヒーローたちに教えてもらいつつ動けば隙を突けると思うっす」
珊瑚は温度変化に極度に弱い。それもあって配下として抜擢されたのだろう。
「で、そいつらを何とかしたらクリティアスとの戦いっす。巨大化と汚染生物の生産で攻撃してくるんで注意してくださいっす。やっぱりでかい分小回りは効かないんで、ミュータントヒーローたちに手伝ってもらってうまく水中を動き回ってくださいっす。ただ、氷雪女王を取り逃がしてると冷気まで纏って近づきづらくなるんで、その場合はさらに対策を考えて欲しいっす」
もちろん逃さず倒していれば何の問題もない。二戦とも手を抜かずいく必要があるということだ。
「せっかく勉強したんだし、知られざる文明の発展や交流を邪魔されたくないっす。ヒーローズアース全体のためにも、皆さんどうかよろしくお願いしますっす!」
最後に体育会系らしく大声で言うと、アカリは地下迷宮へ猟兵たちを送り出した。
鳴声海矢
鳴声海矢です。個人的ヒーローズアース強化月間第二部。
『注意!』
今回はサポート優先シナリオとして、基本的にプレイングを各章少数しか募集していません。
なるべく早い完結を目標に、サポートフル活用、文字数少な目で執筆の予定です。
プレイングを頂いてもリプレイは非常に短くなります。送る場合はご了承の上でお願いします。
『プレイングボーナス(全章共通)……ミュータントヒーローのヒーローチームと共闘する、もしくは猟兵組織「秘密結社スナーク」の一員であると名乗る(敵がスナークの名の元に恐怖を集める企みを妨害します)』
第一章では『氷雪女王』との集団戦。下半身のスカートがクリオネ風になっており、水中での動きに支障はありません。劣勢になると逃げてボスの強化に回ろうとするので、一気に仕留めてしまう必要があります。
第二章では『クリティアス』とのボス戦。もし第一章で逃げた氷雪女王がいる場合、その冷気を周囲に纏い接近が難しくなります。この場合それに対する対処も必要となりますので注意してください。全滅させていれば普通のボス戦となりますが、それでも十分強いです。
現地人たちはほとんど加勢できませんが、海洋生物の力を持ったミュータントヒーローたちが呼吸や水中移動の補助、地形把握などで力を貸してくれます。どのような方法で手を借りたいかを考えて利用してみてください。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『氷雪女王』
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POW : 見誤ったな、愚か者が!
【ダガーくらいの大きさの氷柱 】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 避けてみるがいい!
【杖を掲げる 】事で【大型のシロクマ】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : 受け取るがいい、妾が祝福を!
自身の装備武器を無数の【氷の花片 】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
イラスト:白暁
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
成程、厄介な能力ですねぇ。
『水着』で水中での活動能力を確保、Mヒーローの方に接触して『スナーク所属の猟兵』を名乗り、協力をお願いしましょう。
現場では、Mヒーローの方に『珊瑚を巻込まず交戦可能な場所』を教わり【崇卓】を発動、『大渦』と『潮流』を形成しますぅ。
そして『潮流』で『教わった場所』へ相手を誘導、更に『大渦』で周囲を囲み、逃がさない様封鎖しますねぇ。
水中である以上、『遠距離攻撃』も『移動』も水流の影響を受けますから『潮流』で対処出来ますし、『FGS』の重力波で押さえても良いですぅ。
後は『FCS』で水中用に換装した『FRS』『FSS』の[砲撃]を加えて仕留めますねぇ。
アトランティス、そこは超科学によって海底に栄える知られざる文明。だがそこに住まう住人達は元は海洋生物を源流とする者ではない。自らの科学力によって作り出した『適応光線』によってその体を水中に適応させることでそこに住んでいる、本来は陸生の人間たちがそのほとんどを占めているのだ。
自らを改造するわけでも環境を作り替えるわけでもなく、本来あるものに最低限の手を加えただけの自然に近い姿を維持したまま文明を繁栄させていく。ある種理想的な発展の仕方をしている文明とも言えるだろう。
だが、自然に手を加えていないということは自然の脆さ、弱さもそのまま残っているということである。
「地上から逃げた不甲斐なき者どもよ。妾の元に平伏すがよいぞ」
突如として現れた、青白い肌と服の女の集団。マーメイドラインのドレスのスカートが一度膨らみ揺蕩うと、そこから凄まじい冷気が噴射されてアトランティスの一都市を包み込んだ。
温暖な南洋の海底に作られた珊瑚の都市は、その冷気に撒かれたことであっけなく機能停止に追い込まれた。
元より珊瑚は高温にも低温にも弱いデリケートな生物。さらにその冷気はアトランティス自慢の適応光線さえ掻き消し、住人達を瞬く間に溺れさせていった。
「成程、厄介な能力ですねぇ」
その力を見て、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はそう呟く。その姿は普段の和風改造メイド服ではなく、今にもいろいろ零れそうな水着姿。
「影響のない場所というとテーブル珊瑚の上方でしょうか。ただ敵はすぐに近づいてきます。お気を付けを」
その横で言うのは現地のミュータントヒーロー。水中で代を重ねたことで誕生した生まれながらに環境に適応した現地人だ。だがあくまで彼らも適応光線が必要ないだけであり、戦う力が強いわけではない。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その祭壇の理をここに」
彼らから情報だけを得て、るこるは【豊乳女神の加護・崇卓】を言われた場所に発動しそこに潮流と大渦を作った。
「何ぞ、まだ逆らう者がおるのか」
それを察しそちらを見る氷雪女王。るこるはその前にあえて姿を見せ、僅かに攻撃を当てることで誘い出しを計った。
「見誤ったな、愚か者が!」
猟書家によって水中に適応した体を授けられた氷雪女王たちは、多少の流れなら何の問題もなく泳げる。高速で流れを突っ切り、手にした氷の刃を振るった。
それは見た目通りの射程しかないものの、振った軌跡にある水を凍りつかせ散らす。こんなものを突き刺されたら周囲の珊瑚は簡単に死滅するだろう。そうさせないためにも、るこるはその射程ギリギリの場所に留まり、氷雪女王を誘い込む。
「待て!」
水中を自在に動ける氷雪女王、流れに乗るのも容易い事。高速で泳ぎるこるを追い駆けるが、その為に水中戦能力を高めてきたのだ。追いつかれぬ様に自身も流れに乗って逃げていく。
「それでは、こちらでぇ」
ある程度逃げたところでるこるは振り向き、一気に水中適応させた兵装たちを差し向けた。
「ふん、わざわざそんなものに近づいてなどやらぬわ……?」
水中は自らの領域とばかりにすぐに離れようとする氷雪女王。だが、その背はまるで水の壁に当たったかのように押し返された。
潮流の行く先、それは大渦の中心だった。この中に誘い込み、そこで仕留めることが目的。さらに氷雪女王が動いた後ろの流れは寒流の如く冷たい水となるが、それの流れ込む先も大渦の中。この中から出さずに仕留め切れれば冷気を珊瑚へ流さず済む。
「お、おのれっ……!」
氷の短剣で切りかかろうとするが、それにも重力波を差し向けて動きを鈍らせる。
ここから出せば相手は珊瑚を破壊しに行ってしまう。なればここで仕留め切るしかない。ある種の文字通りの背水だが、それは相手にとっても同じこと。
大渦の中が決戦場とばかりに一気に攻撃をかけるるこる。水泳能力こそ強化されたが、戦闘力は元の集団型相応の氷雪女王に逃げ場のないデスマッチに耐えきる力など当然ない。
そのまま氷雪女王の体は砕かれ、その名通りの氷雪の粒となり水に溶けていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
リーヴァルディ・カーライル(サポート)
※【限定解放・血の化身】による分身体
怪力任せな振る舞いは品が無いと感じる
吸血鬼流の礼儀作法に則り行動する高慢な人格
…ふふふ。次はどんな世界かしら?
あの娘の分まで楽しまないとね
はぁ…思いの外、煩わしいものね
太陽の光というのは…
陽光は"影精霊装"の闇に紛れるオーラで防御し、
移動は"血の翼"による空中機動で行い、
魔力を溜めた爪から血の斬撃波を乱れ撃ち、
状況に応じてUCや吸血鬼の能力を使用する
・第六感に訴え魅了、暗示を行う魔眼
・無数の蝙蝠や狼等の眷族を操り攻撃する集団戦術
・残像のように存在感を消し攻撃を透過する霧化…等々
あら、もう終わり?意外と脆いのね?
それじゃあ終わりにしましょうか?
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフの女の子です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
海底世界アトランティス。そこは他の世界にはそうそうない海中に作られた都市。
「……ふふふ。次はどんな世界かしら? あの娘の分まで楽しまないとね」
リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)はその世界に降り立ち、上を見上げた。
「はぁ……思いの外、煩わしいものね。太陽の光というのは……でもここはそうでもない」
水は光を屈折、反射させ、直接はその下方に届かない。そして最も反射するのは青の光であり、それ以外は吸収してしまう故に透明な海でも潜れば青に染まる。アトランティスの光は技術によって灯された人口の光であり、この世界に太陽光はほぼ存在しない。この海底はリーヴァルディにとっては快適な環境と言えた。
だがこの世界もかつてはアースクライシスで、今は猟書家によって侵攻を受けている。決してただ美しいだけの平穏な世界ではないのだ。
「世界が平和になりますように」
赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)は争いごとを好まぬ気質であるが、平和の為に戦うことは厭わない。その意思を胸に堂々と氷雪女王の群れへと向かって行く。
「どうか帰って、戦う理由はないはずよ!」
言って帰るならばそれが最良。だが当然ながら敵側にそんな話が通じるわけもなく。
「目ざわりよ。氷となって消えよ!」
氷雪女王は杖を氷の粒に変化させ、一気に愛へと差し向けた。聞く耳も持たぬというその態度に、愛は盾で氷を防ぎながら剣を取る。
「やっぱり、どうしても……」
説得に応じたオブリビオンなどほとんどいないことは経験上分かってはいる。だからこそ、戦いが必要となれば戦うことにはためらわない。
「舞え、無垢なる自然の精霊よ!」
愛は剣を掲げ、周囲を満たす水の精霊に呼びかけた。その声に応え、辺りの水が渦を巻く。
「何ぞ? これは……あ、熱い!?」
その渦は氷雪女王の氷をかき分け、その群れを押し流す。本来ここを流れるのは珊瑚の生育に適した暖流。その精霊に呼びかけた【エレメンタル・イノセント】が、湯の大渦を巻き起こし氷雪女王を包んだのだ。
例え暖かいだけの水でも、雪の体を持つ氷雪女王にとっては熱湯に巻かれたも同じ。
「ちょうどいいわ、あなたはそこから動かないで」
愛にそう言い残し、ただそこにいるだけで溶けだしていく氷雪女王にリーヴァルディが迫った。
「……限定解放。テンカウント……ッ。魔力錬成…。10秒以内に、決着をつける……ッ」
迫りながら発動するのは【限定解放・血の魔装】。それを発動したリーヴァルディの体が、まるで水に溶けたように消え失せる。
「ど、どこだ!? そこか!?」
消えた敵を探し、氷雪女王が闇雲に氷の短剣を振るう。それは周囲の水を凍りつかせたが、直後にその氷、そして振った腕ごと溶かされた。
その狙いはある意味正解。短剣は確かにリーヴァルディの体を捕らえ、凍り付かせてはいた。
血の魔装、それは属性と自然現象に自らを融合させる技。そして融合したのはもちろん、愛が作り出した湯の大渦だ。
味方のユーベルコードと一体化し自らの力をすべてそこに乗せるという凄まじい相乗効果。それは制御の難しいエレメンタル・イノセントに内側から方向性を持たせ、中でもがく氷雪女王たちを的確に食らっていく。
そして宣言通りのきっかり10秒。氷雪女王たちは全て溶け果て周囲の水と同化して消えた。
「ありがとう……せめて逃げる時間くらいはあげたかったけど……」
「奴らは逃がせばまた禍根を生む。これしかないのよ」
愛は相手が戦意を失ってくれればそれでよかったとも思うが、氷雪女王たちは逃がせば猟書家の力になってしまう。包囲殲滅しかとり得る手段はないのだと、元の姿に戻りながらリーヴァルディが言う。もちろんそれは愛も分かっている。だから逃がさぬ大渦を用いたのだ。
だが倒れたのならもう留める必要はない。穏やかな流れに戻った暖流は、氷雪女王であった水を遠き海へ押し流していくのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
月影・左京(サポート)
アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱改変・その他OK!
「はわっ!?……大丈夫。私も手伝うから♪」
一人称:私
口調:女性的でラフ(〜よね、なの?、あら〜等)
口癖:はわっ!?
性格:おっとりのんびり。「わぁ!頼りにな……る、の?(笑)」な印象
基本戦法:【忍び足】で敵の死角に入りメイスによる【気絶攻撃】を【2回攻撃】。【鎧砕き】も狙う。
敵の攻撃は【聞き耳】を立てて【第六感】も使い、【見切り】ます。
※不意打ちを受けた時など、「はわーっ!?」と叫ぶ傾向あり。
指定したUCを何でも使用。
但し負傷した猟兵がいれば戦況次第で攻撃より【祈り】の力と【医術】及び【救助活動】で治療。
後はお任せします。よろしくお願いします。
蒼月・暦(サポート)
デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。
普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
暖かな海を冷たく塗り替え次々現れる氷雪女王。その侵攻は猟兵によって押し返されていくが、現地の僅かなミュータントヒーロー達だけではやはりそれを食い止めるには至らない。
「はわっ!?……大丈夫。私も手伝うから♪」
どうしても他人任せにせざるを得ない状況に歯噛みするヒーローたちに、月影・左京(夫婦ゲーマーのはわっ担当・f06388)が優しく声をかける。
「皆、よろしくね」
それに並び、蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)もミュータントヒーローたちに声をかけて協力体制を布こうとする。この戦いに置いては相手を一人たりと逃してはならない。それをするためには地勢に明るい彼らの知識を借りるのが最も良いのだ。
改めて二人はそのことを説明し、彼らから現地人ならではの情報を受け取る。その説明に従い、二人は一旦別れ別の方向から氷雪女王へと向かった。
「そこのオブリビオン、私が相手だよ!」
まず正面から向かうのは暦。改造ナノブレードを構えて隠れることなく姿を現し、はっきりと相手の注意を引く。
「次々と煩わしい……妾の力を見せてくれるわ!」
杖を一振りし、氷雪女王はその姿を白熊へと変えた。そのまま大口を開け、凄まじい速さで泳いで暦に迫る。
その白熊にノコギリを振るい迎え撃つ暦だが、氷雪女王たちは次々と殺到しては水の中で勢いを殺される斬撃を掻い潜り暦に牙を向ける。
どうしても防戦一方になる暦。やがて白熊の群れが彼女を取り囲み、その体を噛み裂かんと一気に大口を開けた瞬間。
「この改造された肉体に、恐れ戦くが良いよ」
暦の頭にいつの間にかついていたライト、それが強烈に光って氷雪女王たちの目をくらませた。【デルタ・フォース】によって取り付けられた驚かせ力増強ライトの閃光を至近距離でまともに浴びた白熊たちは思わず目を抑え、水中でじたばたと動き回る。
「はわっ! なんでやねーん!」
その動き回る白熊の脳天に、巨大なハンマーが叩きつけられた。隠れていた左京が【天からの裁き】のハンマーを550本一気に氷雪女王たちへと差し向けたのだ。
元より隠れてからの一撃は左京の得意とするところ。ミュータントヒーローたちから珊瑚の構造を聞き、情報に柱のように伸びた大きな珊瑚を遮蔽物として近づき機を窺っての一撃は、視界を奪われていた氷雪女王たちにクリーンヒットし大きなダメージを与えていた。
「おのれ……その珊瑚諸共死滅せよ!」
白熊から人の姿に戻り、氷の粒を振りまく氷雪女王。だがその氷の水流の中を、ライトを消し代わりに背中にジェットを着けた暦が一気に突っ切って相手に迫る。
「毛皮よりも薄いよね!」
その体にノコギリを当て、強靭な白熊の毛皮とは違う無防備な白肌を切り裂いていく。その暦に再度対処しようとすれば、また遠くから左京が鈍器を飛ばして来る。
「ぐうう……おのれ、退くぞ! クリティアス様に合流だ!」
不利を悟り逃げ出そうとする氷雪女王。だが、相手が最後には逃げだすということは猟兵にも分かっていた。
「はわっ! お見通しです!」
「帰り道もないよ!」
撤退にちょうどいい道は既にミュータントヒーローたちから聞いて左京が抑えており、後ろからは高速で暦が追ってくる。
「それでは、えーい!」
「それーっ!」
挟み撃ちの形で、最後の氷雪女王まで逃がすことなく殲滅されるのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 ボス戦
『クリティアス』
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POW : 深海激怒ティマイオス
【海を汚染した地上文明に対する怒り】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD : 海洋憤懣ヘルモクラテス
自身の【頑健な甲羅】から【大津波と共に汚染に蝕まれた海洋生物たち】を放出し、戦場内全ての【敵を海に沈め、海洋生物以外の水中活動能力】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
WIZ : 侵略蔵書「ガベッジ・オーシャン」
【猛毒と化した汚染水を垂れ流す姿】に変身する。変身の度に自身の【体から溢れる汚染廃棄物】の数と身長が2倍になり、負傷が回復する。
イラスト:須田デジタル
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「マローネ・ティーフゼー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
ご用命あらば即参上! アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調で(ワタシ、アナタ、デス、マス、デスネ、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】
各種武装の中から、ボスに適切なものを選択して用いてくだサーイ!
刀も銃器も、内蔵兵器や換装式ウェポンも、何でもOKデス!
アタック重視でもディフェンス重視でも対応可能デース!
斬り込み、爆撃、弾幕を張ったり、パリィ盾したり、臨機応変に立ち回りマース!
どのユーベルコードを使用しても問題はありマセーン!
オブリビオンを倒して、ミッションクリアのために力をお貸ししマース!
大倉・新月(サポート)
アドリブ・連携歓迎
キャラ解釈幅広くどうぞ!
噛ませ展開も歓迎です
スカルロードの満月(ミヅキ)ちゃんを溺愛しています
新月→満月の一方的なヤンデレですが連携はきちっとこなしていきます
主に脳筋な行動で何とかしますが、知ってそうなことは出し惜しみしないタイプです
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動や性的な絡みはしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
七星・桜華(サポート)
『天魔流免許皆伝、更なる高みへと!』
『一か八かの勝負?必要無いね!私達の勝ちだ!』
『後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!』
隠れ里に伝わる『天魔流』のただ一人の免許皆伝。
歴代最年少の免許皆伝。
残像を攻防の両方に使い腰に挿している6振りの刀と扇子を使い戦闘する。
闘う姿は艶やかな舞踏が如く空中戦もできる。
第六感も鋭く見切るまでも早い。
先手後手問わず。
殺気や覇気を残像に残し質量がある残像や分身と勘違いさせる。
常に最善を最短で気づき勝ってきた。
防御無視の内部破壊を息をするかの様に行う。
柔剛の技を扱い両立させる。
消耗の回復に生命力を吸収する。
優れた第六感で賭け事も強い。
家事も万能。
両親も猟兵である。
編堵・希亜(サポート)
「……なに?」
「そうなんだ。」
「私は、私だよ。」
囚人服のようなものを着て、いつも黒猫のぬいぐるみを抱えた女の子。口数は少なく、人見知りで猜疑心は強いものの、猟兵としての仕事をこなすためなら、それなりに人と付き合っていける。
甘い物が大好きで、食べればすぐに機嫌がよくなる。嫌いなモノは、かつて自分のいたアリスラビリンスの世界と、それを連想させるもの。
戦闘では、自分ではあまり戦わず、自身に宿るオウガの『カイ』を戦わせたり、ぬいぐるみをバロックレギオンとして相手を押しつぶしたりする。
『カイ』は上等なドレスを着たラミアで、少し高飛車な話し方。宿主の身は守り、敵には容赦がない。『さぁ、敵はどこかしら!?』
氷雪女王が倒れ、珊瑚を死滅させる冷気も消えて海は元の水温を取り戻した。だが、それが事件の解決ではないことは猟兵たちはよく分かっていた。
それを示すかのように、氷雪女王たちが逃げようとしていた方向から巨大な岩塊が現れる。
「使えぬ奴らめ……」
否、それは岩などではない。岩山の如く巨大でごつごつとした、亀の甲羅であった。
老爺を思わせる白く長い髭と、何かを嘆くような垂れた目を持つ巨大亀。それは海底都市の基盤である珊瑚の上へと移動すると、水を通しても聞こえるしゃがれた声を上げた。
「海の同胞たちよ、海を汚すだけに飽き足らず、自らの体を変えて直接侵略までしてきた人間どもを許しておくな! 地上文明への怒りを思い出せ、さもなくば死ね!」
身を削るような怒声と共に、甲羅や肌の日々から蛍光色の液体が溢れ出す。それは水に乗って広がり、そこに触れた海水を猛毒の汚染水へと変える。
彼の名はクリティアス、海洋汚染によって滅びた海神であり、地上への復讐に燃える猟書家である。
「そうなんだ」
その滾る復讐心を、編堵・希亜(蛇に囚われた少女・f19313)はどうでもいいとばかりの気のない返事で受け流した。
希亜にとっては喋る動物などというアリスラビリンスを連想させるような存在はそれだけで嫌悪の対象。見たくもないとばかりに目を伏せ、その代わりに自身の二の腕の肉を抉りだす。
「ふふ……私を呼び出したからには、楽しませなさいよ!」
「……保証はしないよ」
希亜の【身に宿る蛇『カイ』の召喚】で呼び出された少女が代わりとばかりにクリティアスに水の中でも消えぬ青白い炎を差し向け、その体を焼いていく。
「一か八かの勝負? 必要無いね! 私達の勝ちだ!」
それに続くは七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)、六振りの刀を一度に携えクリティアスに切りかかる。ある太刀はその頑丈な甲羅をバターのように軽々と切り、また別の太刀は傷の如く裂け汚染物質を染み出させる肌を容赦なく抉る。
巨体を揺るがせそれを振り払おうとするクリティアスだが、その反撃はまるで宙を舞うかのようにひらりと動き、水中を自在に動いて躱した。
「おのれ、おのれ人間ども! ……なぜだ、なぜ我が怒りを聞かぬ!? 我が身が震えぬ!?」
海を汚染した文明への怒り、【深海激怒ティマイオス】を二人にぶつけんと人への恨みを吐くクリティアスだが、口からしか漏れぬその恨み言に自ら疑問を抱く。
ある種当然、なぜなら目の前の二人は、海を汚染できるような技術のある世界の存在ではないのだ。ダークセイヴァー出身と思われるオウガブラッドの希亜に、サムライエンパイアの太刀を操る桜華。科学技術の発展していないその世界では、個人レベル以上に海を汚すことはできない。
なれど、次に着た者の姿を見た瞬間、クリティアスの体は大きく膨らんだ。
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。技術の塊であるサイボーグのその姿はまさに文明の象徴と言えるものであり、例え本人がそれをしたわけでなくとも文明への怒りをこの上なくクリティアスに想起させた。
「その体の為にどれほどの海を、同胞を滅ぼしたか! 許さぬぞ!」
その巨体による体当たりは技術など一切ない原初の暴力であるが、それ故に単純に強い。バルタンのみならず周囲の猟兵すらも巻き込む勢いのその一撃に、バルタンはやはり技術の力を持って答えた。
「六式武装展開、金の番!」
バルタンの体がいくつにも分裂し、盾や鎧などの防具へと変じる。それは周囲の仲間へと装着され、クリティアスの強烈な一撃から仲間全てを守った。
「何だと!?」
自らの体を道具と変える、これはまさに高度な科学技術の賜物。守り、生かすためのその技術はひたすらに恨みを募らせるクリティアスに理解できるものではなく、その妄念を正面から防ぎ、弾き返した。
「しからば……腐り、落ちよ! 我らの受けた恨みを知れ!」
巨体を揺らし、全身から黄色い液体を噴き出すクリティアス。【侵略蔵書「ガベッジ・オーシャン」】の力で汚染物質の塊と化してその身は、まるで彼自身が恨むものと同じように周囲の海を汚し、そこにいるものを拒んでいく。
「よく分からないけど、もう死んでれば関係ないよね?」
大倉・新月(トータルエクリプス・f35688)はその怒りなどどこ吹く風とばかりに、隣にいるスカルロード……姉の満月に語り掛けた。その言葉に答えるように、満月は鎌を携えクリティアスに迫った。
さらにその後ろからは満月に従うかの如く、【リザレクト・オブリビオン】の死霊が追従する。既に死したるその身は汚染をも乗り越え、平然とクリティアスへと迫り、巨大化し続けるその体を蹂躙した。
「ぬぅぅ! おのれ、おのれ! 死したる者すら冒涜するか! 人間どものなんと浅ましきこと!」
「そんなこと言われてもねぇ」
自分でも汚染物質を垂れ流しながら人類への恨みを口走るクリティアス。だがその言葉を、どうでもいいとばかりに新月は聞き流した。
元より愛する姉以外に対して興味を持たぬ性質な上、猟兵としてはほとんど駆け出しであるがそれ以上の戦いの経験が彼女にはあった。あの生と死を分かつ戦いに至るまでの間、命を懸け、魂を削る主張を持った相手を数え切れぬほど切って捨ててきたのだ。今更何かを喚かれたところで、一々反応していては身が持たないというものである。
「さすがはシルバーレインのお方、すばらしいスルースキルデース!」
新月にヘルメットとしてかぶせられたバルタンの一部が彼女を称える。召喚された者たちは新月が傷つかぬ限り消えないため、彼女への盤石の守りを布くことはそのまま攻撃力の維持に繋がっていた。
「だめよだめよ、私の獲物を持ってっちゃ!」
「味方だからね……」
こちらも遅れられぬとばかりにカイが満月たちと並びクリティアスに攻めかかる。例え希亜自身が望んだことではないとはいえ、アリスラビリンスを彷徨った彼女もくぐった修羅場ならば負けてはいない。その希亜の代弁者となるかのように、これぞ当代とばかりにカイはクリティアスの傷だらけの体を締め上げた。
「天魔流免許皆伝、更なる高みへと!」
召喚された者たちの攻勢の列に、桜華が刀を持って加わる。守備や召喚もいいが、やはり自ら剣を振ってこそが花よとばかりにその剣がクリティアスの巨体を膾に刻んでいく。
「散れ! 星屑のように」
満月が刻み、カイが締め上げたその巨体。露になったその中央を、【破突刃・零式】の一撃が穿った。それは分厚い敵の守りをないかのように貫き、クリティアスに深すぎる傷を負わせる。
「文明……人間めぇぇぇぇぇぇっ!!」
恨みの咆哮と共に全身の傷から汚染物質を撒き散らすクリティアス。それは猟兵たちを一気に飲み込むが、呼吸器を守る防具と化したバルタンがその汚染の浸透を防ぐ。
恨みに飲まれ自らが最も憎む存在と同等に堕ちた老神は、猟兵たちの様々な『技術』に自らの全てを阻まれたのであった。
成功
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夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
例えば『動機が正しければ、犯罪でも無罪になるか』と言えば、その様なことは無いわけで。
その『行い』は対処させて頂きますぅ。
まずは、Mヒーローの方に『あの巨体で暴れて問題無い迎撃地点と隠れ易い地形の情報』を尋ねますねぇ。
この体格差と情報があれば『気づかれず初撃を入れる』のは容易でしょうから、【噇醒】を発動、『捕食弾頭』による[砲撃]で『欠片』を捕食しますぅ。
これで『相手の巨大化』も含め、私も『同等の体格』となれる上、弱点に対応した『全祭器を巨大化し「防御浸透」を付与する装飾』も得られますので、『FMS』のバリアで『迎撃地点』から逃がさない様封鎖、確実に仕留めて参りましょう。
猟書家クリティアス、その襲撃の動機は海洋汚染によって滅ぼされたことにある。そこだけを見れば彼は被害者であり、その怒りにも一応の正当性はあるようにも見える。
しかし、彼が襲っているのは巨大なサンゴ礁を基盤とし、そこを破壊せぬよう調和した海底都市であり、その手段はその一体を汚染して怪物の生産拠点『スナークトライアングル』を作ることである。
「例えば『動機が正しければ、犯罪でも無罪になるか』と言えば、その様なことは無いわけで。その『行い』は対処させて頂きますぅ」
暴走するクリティアスを珊瑚の陰から眺め、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)がそう呟いた。
クリティアスは元が巨体な上にさらに巨大化能力を持つ。それは広範囲の破壊と汚染に適した体であるが、同時に動き回れる場所は限られ死角も多い。
るこるは現地人であるミュータントヒーローたちに彼が通りそうなルートと暴れられる場所、そしてそこに接近できる遮蔽物がある場所を聞き、そこに身を潜め彼を観察していた。
広さと遮蔽という相反する条件は通常なら中々難しいが、クリティアスの巨体がその為のハードルを大きく下げている。あるいは、自身の矛盾にすら気づかぬ怒りが彼の注意力を乱しているのか。
その死角から、先制での一撃をるこるは放った。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その輪環の理をここに」
【豊乳女神の加護・噇醒】による捕食弾頭がクリティアスの甲羅の一部に食らいつき、その欠片を喰らった。それと同時にるこるの体が巨大化し、周囲に『全祭器を巨大化し「防御浸透」を付与する装飾』も出現した。
流石にこの巨体ともなればクリティアスも気づく。突如現れた敵に対し、クリティアスは怒りの声を上げた。
「ぬうう、その体を得るために如何程の資源を貪ったか! その身を持って償え!」
怒りに呼応するようにクリティアスの体が巨大化していく。だがそれにつれるこるの体もまた膨れ上がる。
その巨体を爆進させ、クリティアスが体当たりを仕掛けた。やはり水中生物だけあってその勢いは凄まじく、刺々しい甲羅の形状もあり強烈な破壊力をもってるこるにぶち当たる。
それをるこるは巨大化してなお柔らかさを失わぬ体で受け止め、そのまま抑え込んだ。
まさに怪獣大決戦とでもいうべきぶつかり合いだが、るこるはそこに装飾を差し向ける。
「そのようなもの我が怒りの前に……」
そう言った瞬間、装飾が強烈な振動波を放ちクリティアスの体内を揺さぶった。
亀の甲羅は見た目の通りに極めて強靭で、また亀自身が生命力の高い生物である。外側からの通常の攻撃はクリティアスには効果が薄いことは彼の外見を見れば明白だろう。
だが、堅い守りに包まれた内臓はそうでもない。環境破壊による亀の死因として、異物を飲み込んでの窒息や毒素を摂取しての中毒があげられる。あるいはクリティアス自身の死因がそうであったのかもしれない。
中を揺さぶるその攻撃は、堅い守りを貫いて彼の急所である内臓器官にダメージを与えていった。
「放せ……儂を、海を、破壊するな……!」
懸命に体を揺すり高速を逃れようとするクリティアスだが、体の内部を破壊されその抵抗自体が弱まり、やがては内側から崩れるようにその体は霧散し海へと溶けていった。
敵が倒れたことでるこるは元の大きさに戻り、そこにミュータントヒーローたち、そして適応光線が復活して活動可能になったアトランティス人たちも駆けつけてくる。
「ありがとうございます!」
礼を述べるアトランティス人たち。それに答えながら、るこるは彼らとその後ろにある美しい海底都市……クリティアスが本当に守りたかったはずのものを見るのであった。
大成功
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