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汗のきらめきを守れ!

#シルバーレイン

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#シルバーレイン


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 とある公園のグラウンドで。
 ジャージ姿の男子学生たち十数人が体を鍛えていた。
 ある者は、ひたすら腕立てをし。あるものは、地面に寝転がり腹筋運動に精をだす。ある者はグラウンドの中をひたすら走り回っていた。
 彼らの動きはぎこちなく、息もすぐも切れている。それでも、
「もう太り過ぎなんていわせないぜっ」「もやしなんてあだ名はもう嫌だ! めっちゃ鍛えてやる!」「健康な体を手に入れて、心配性な親を安心させてやる!」
 などなど強い意志のこもった声をあげ、トレーニングに励みつづけた。
 ここに集まった学生たちは、運動が苦手だったり、太り過ぎていたり逆に痩せすぎていたり……運動や体力にコンプレックスを持つ者たち。
 そんな彼らではあるが、それぞれの動機から一念発起し、皆で協力し合いつつ、汗をきらめかせているのだ。
 そこに、
「ウガアアアアアア」
 轟く咆哮。チェーンソーを持つ人型が姿を現した。それは、駆動音を立てる刃物を振りかざし、学生たちの命を奪おうとしている。


「はろー。皆、体を鍛えるのは好きかな?」
 グリモアベースで。グリモア猟兵のベッキー・ウッドは尋ねてから、事件の説明に入る。
「シルバーレインの世界で、妖獣化オブリビオンたちが人を襲う事件を予知したよ」
 ベッキーは予知した光景を思い出したのか顔をしかめ、言葉を続ける。
「男子学生たちがグラウンドでトレーニングを行っているんだけど……そこに妖獣化オブリビオンが現れる。このままじゃ、学生たちは皆、死んでしまう。
 オブリビオンに人を殺させるわけにはいかない。皆には現地に赴いて、学生たちを避難させ、オブリビオンを退治してほしい」

 今から現場に向かえば、オブリビオンの襲来より早く現場に着ける。敵が来るまで、それなりの時間的余裕がありそうだ。
 今のうちに彼らを避難させる必要がある。
「そのためにも、『トレーニング中の学生の皆と友好を深めてほしい』。仲良くなれば、きっと素直にみんなの言うことを聴いて、避難してくれるだろうから」
 トレーニングしている彼らとどうやって仲良くなるか。
 一緒にトレーニングをしてもいい。効率よく体を鍛える方法を教えてもいいだろう。励ましや応援などによっても友好を深められるかもしれない。
 友好を深め、彼らを避難させれば、後は妖獣化したオブリビオンや、それに汚染されたオブリビオンの群れとの戦いになる。

「学生たちは体力には自信のない子たちだけど、頑張り屋さん。苦手を克服しようと、一生懸命。そんな彼らをどうか守ってあげて! よろしくお願いね!」


支倉みかん
 支倉みかんです。ご閲覧ありがとうございます。

 体を鍛えようとしている学生たちが、妖獣化オブリビオンたちに襲われようとしています。
 彼らを守り、オブリビオンたちを殲滅してください。

 第一章では、グラウンドにいる男子学生たちの避難を行います。
 第一章開始時点では、敵が来るまでに時間に余裕があります。
 その間に『学生たちと友好を深めてください』。
 友好を深めれば、避難勧告にスムーズに従ってくれるでしょう。
 学生たちは、スポーツが苦手だったり、体力や体形にコンプレックスがあり、ゆえにトレーニングに励んでいます。
 友好を深めるには、一緒にトレーニングに参加してもいいですし、アドバイスや励ましの言葉をかけてもいいでしょう。他にも良い方法があるかもしれません。

 第二章以降は敵との戦闘シナリオとなります。

 皆さんの個性と力を存分に発揮し、シナリオの成功を勝ち取ってください。
 よろしくお願いします。
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第1章 日常 『青春は運動だ。運動をして汗を流そう♪』

POW   :    ダイナミックな運動で汗を流す

SPD   :    リズミカルな運動で汗を流す

WIZ   :    効率的な運動で汗を流す

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

黒木・摩那
メガネを掛けているからといって、運動が苦手なわけじゃないですよ。
というか、むしろ日々鍛えてます。

猟兵として、オブリビオンと直接対岐してますから、鍛錬大事です。

理由はいろいろあれど、運動は良いです。
筋肉は裏切りません。

しかし、普段運動してない人が張り切ってしまうと、むしろ怪我の元。危ないです。
ここはまだ時間があるそうなので、生徒達に運動の基礎を学んでもらいましょう。

太極拳です【功夫】。
動きはゆったりとしたものですが、指先足先まで神経を研ぎ澄ませることで、単純な運動以上に疲れるものです。
ですが、その分頭スッキリ体はしゃっきりしますよ。

これを日々繰り返すことで、体幹鍛えていきましょう。




 グラウンドには、がむしゃらに体を動かす学生たち。
 黒木・摩那は眼鏡越しに彼らを見つめ、話し掛けた。
「こんにちは。体を鍛えているのですね。運動は良いです。筋肉は裏切りません」
 まず相手の行為を肯定してから、
「しかし、運動に慣れていない人が、いきなり張り切ってしまうと、むしろ怪我の元ですよ」
 と諭す。
 落ち着いた摩那の声には、戦うため鍛えてきた者が持てる信念。学生たちは動きを止め、摩那の言葉に聞きいる。
「よければ、私が運動の基礎をお教えします。試しに学んでみませんか?」
 学生たちは、摩那に説得力を感じたのか、それぞれ頷く。

 摩那が教えるのは、太極拳。
「まず足を肩幅に開いて。大きく息を吸いつつ、腕をゆっくりと上へ……」
 説明しつつ手足を動かす。学生たちに手本を示すため常より緩やかに。
 摩那の所作のはスムーズで無駄がない。それはきっと、摩那が積んできた日々の鍛錬の結果。
 学生たちは摩那の手本と説明に従い体を動かすが、彼等の動きは硬くぎこちない。
 摩那はそんな彼らを根気よく指導。
「背中に無駄な力が入ってるわ。呼吸を意識しながら、ゆっくり重心を移動させてみて。手を動かすときも、全身、足先まで神経を研ぎ澄ませて……ええ、その調子」
 学生たちは慣れない動きに疲労しつつも、無心で太極拳を続ける。動きは徐々に滑らかに。
 学生たちの目に、摩那に信頼と敬意。摩那の丁寧かつ的確な指導が、彼らの心を掴んだのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カノン・カノーネ
 いい汗流してるね! わたしも混ぜてもらっていい? わたし、色々トレーニング道具もってきたから、みんなで理想の肉体目指してがんばろー!

 【POW:ダイナミックな運動で汗を流す】ことにするよ! 砲弾の中身を抜いたダンベルをいっぱい〈運搬〉してきて、みんなで一緒に鍛えるね! 力持ち的センスで、みんなにぴったりな重量のものを渡すよ! 頑張れば持ち上げられるって感じだから、トレーニングにはぴったりだね!

 さぁもう一回だよ! しっかり鍛えて、理想の身体を手に入れるんでしょ? こんなとこで諦めちゃダメだよ! さぁ、もう一回! もう限界? じゃあ最後の一回だ! ファイトー!!

(アドリブ連携等々全て歓迎です)




 カノン・カノーネは運動に励む学生たちを見、金の瞳を煌めかせた。溌溂とした声で尋ねる。
「いい汗流してるね! わたしも混ぜてもらっていい?」
 学生たちが頷くと、やったーと言わんばかりに両手をあげ、
「理想の肉体目指してがんばろー!」
 声を弾ませる。

「みんなで一緒に鍛えるために持ってきたんだ!」
 カノンは運んできたダンベル――砲弾の中身を抜き改造したもの、を学生たちに配る。
 学生たちの体を観察。一人一人の筋肉にぴったりな重量のダンベルを渡す。
 そして自分用のひときわ大きいダンベルを手にし、カノンは学生たちに呼びかけた。
「掛け声に合わせて、ダンベルを上げ下ししていこう。さぁ、行くよ! いっち! ……にぃ!」
 カノンに勇気づけられ、学生たちはトレーニングを開始。ダンベルを上げ、下し、再び上げ……。
 カノンは一人一人の様子を確認。息を荒くして動きを止めた者に、カノンは檄を飛ばす。
「しっかり鍛えて、理想の体を手に入れるんでしょ? 諦めちゃダメだよ! さぁ、もう一回!」
 疲労しきり膝をついた者には、目を覗き込み、
「もう限界? じゃあ――最後の一回だ! ファイトー!」
 快活に、有無を言わせぬ勢いで。
 動きを止めた者も、膝をついた者も、奮い立ち、力の限りダンベルを持ち上げる!
 やがて学生たちは皆、力を使い果たし、地に大の字に。
 カノンは「みんな、がんばったね!」と惜しみなく賞賛。学生たちの目に感動の涙が一粒。


 学生たちは、摩那に体の動かし方の基本ともいえる太極拳を習い、カノンには限界まで力を振り絞ることを教わった。
 今日教わったトレーニングを毎日続ければ、理想の体を手に入れられるだろう。
 手応えを感じ、満足した学生たちは、カノンたち猟兵に何度も礼の言葉を言い、帰路につく。
「家に着くまでがトレーニングだよ! 気をつけて帰ってね!」
 手を振り、学生たちを見送るカノン。

 そして。
 学生たちが帰ってから数十分後。
 猟兵たちは気付く。こちらに近づいてくる足音と唸り声に。その足音と声の主たちが放つ、人ならざる殺気に。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『サイコチェーンソー』

POW   :    殺人チェーンソー
【チェーンソー】が命中した対象を切断する。
SPD   :    サイコスピン
【狂乱しながらの回転斬撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ノイズチェーンソー
自身の【チェーンソー】から【強烈な駆動音】を放出し、戦場内全ての【防御行為】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。

イラスト:青柳アキラ

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 猟兵たちはトレーニングする学生たちを無事にグラウンドから避難させた。
 そして今。グラウンドに待機する猟兵たちの前に、人型をしたものたちの群れが姿を現す。
 やせこけた肉体に無数の傷を持つそれらは、金属の仮面越しに、猟兵を見る。
 ガガガガ……駆動音を立てるチェーンソーを振り上げ、猟兵たちめがけ駆けだしてくる。

 それらは、妖獣化オブリビオンに汚染された、オブリビオンの群れ。
 この群れの近くに妖獣化したオブリビオンもいるに違いない。
 妖獣化したオブリビオンを放置しておけば、遠からず大きな被害がでるだろう。
 妖獣化したオブリビオンを倒すためにも、まず目前のオブリビオン・サイコチェーンソーの群れを撃破しなくてはいけない。
 叫び声をあげつつ刃を振り回す敵を前に、猟兵たちは戦闘態勢に入る!
カノン・カノーネ
 出たね、チェーンソー! このわたしが居るからには、みんなに手出しはさせないよ! こっから先はわたしを倒してから進むがいいよ!!

 【UC:圧殺・たたきつけ!!!】(POW)を発動だよ! 集まっているところに飛び込んで、トレードマークの主砲弾で〈重量攻撃〉だよ! あんなに頑張ってたみんなを、殺させなんてしないからね!! 逆にわたしがチェーンソーたちを〈蹂躙〉しちゃうよ!!

 みんなの笑顔を守るためなら、お前らのチェーンソーなんて怖くないぞ! ちょっとワル格好良くてうらやましいけど! でもここで終わりだよ! どっせえええええええい!!

(アドリブ連携等々全て歓迎です)




 カノン・カノーネは現れたオブリビオンの群れをびしっと指さした。
「出たね、チェーンソー! このわたしが居るからには、みんなに手出しはさせないよ! あんなに頑張ってたみんなを、殺させなんてしないからね!!」
 仮面をつけたオブリビオンの顔がカノンに向く。カノンは、地を震らさんばかりの声で吼える。
「こっから先はわたしを倒してから進むがいいよ!」
「「ガアアアア!」」
 カノンの言葉に反応し、群れの一部がカノンに殺到。
 チェーンソーを振り上げる敵共の群れの中に、カノンは自分から飛び込んだ。
「みんなの笑顔を守るためなら、お前らのチェーンソーなんて怖くないぞ!」
 カノンはあくまの主砲弾を軽々と振る。敵の刃が自分に届くよりも早く、敵の顔面を殴りつける! さらに素早く体を捻り、後ろから攻撃しようとしていた別の敵の腹を打つ!
 獅子奮迅に動くカノン。その勢いに、敵の攻撃の手が止まった。
 その隙に、カノンはサイズ自由自在の主砲弾を巨大化させ、
「お前らはちょっとワル格好良くてうらやましいけど! でもここで終わりだよ! どっせえええええええい!!」
【圧殺・たたきつけ!!!】
 敵を押しつぶす超重量の一撃。チェーンソーも、仮面も、敵の肉体も、カノンの主砲弾は木っ端微塵に粉砕!

 少なくない敵を撃破したカノン。けれどカノンは一秒も休まない。
「お前らの好きにさせたりしないんだからね! 逆にわたしが蹂躙しちゃうよ!!」
 さらに敵を倒すべくグラウンドを駆け抜ける!

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーズ・リヴィエール(サポート)
 時計ウサギの力持ち×ゴッドハンド、18歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、敵には「女性的(私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
エッチな描写もNGです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


アト・タウィル(サポート)
『どうも、アトです。』
『ふふ、それはどうも。』
『私にできることなら、なんなりと。』

ねじくれた魔笛≪Guardian of the Gate≫を携え、ふらっと現れる女性。性質は大人しく、いつも笑顔を浮かべているが、その眼は深く開いた穴のように光を写さない。大体平常心で、驚くということがあまりない。その代わり、空気は読むので、必要に応じて驚いたふりなどはする。

戦闘では、魔笛を用いてUCを使う。音楽系はもちろん演奏で、サモニングガイストもそれに合わせて現れる形。ミレナリオ・リフレクションでは、相手のUCが剣などを使う場合は必要に応じて武器としても使う。

後はお任せします、自由に使ってください




 グラウンドに現れたオブリビオンの群れは、数を減らしつつも、チェーンソーを構えて吠える。
 リーズ・リヴィエールは彼らが立てる音に、銀色の兎耳をひくりと動かしたが、平常心を崩さない。取り出したポットからカップに紅茶を注ぎ、
「よろしければ、どうぞ」と仲間に勧める。
 アト・タウィルも敵の接近に全く動じた様子をみせなかった。
 普段といささかも変わらない微笑を浮かべ、小さく一礼。光を宿さない瞳をリーズにむけ
「これはどうも」
 とカップを受け取った。

 戦闘の最中、紅茶を用意し飲み始めたリーズとアト。オブリビオンは二人に隙があると判断したか、一斉に彼女たちに襲い掛かる。
 リーズたちの体をチェーンソーで両断せんと、体を回転させるオブリビオンたち。しかし。その動きは極めて遅い。
 リーズが行使した【紅茶の時間】が紅茶を楽しまぬオブリビオンたちの動きを鈍らせたのだ。
 リーズはポットを持ったまま軽やかにステップ。敵たちの刃を軽やかに回避していく。
「無粋なあなたたちに負けはしませんっ」
 リーズはティーポットを持ったまま、覇気を纏った足を高速で動かした。足で敵の足を掬う。音を立て、地面に転倒していくオブリビオン。
「まだまだいきますよ!」
 リーズはさらに隣のオブリビオンの足を蹴り、後方にいたオブリビオンの顔面に肘を当てる。武術を習得した者だけが可能な流れるような連撃で、リーズは敵に着実なダメージを与えていく!

「ユーベルコードと武術を組み合わせた、見事な戦いぶりです」
 アトはやはり笑みを崩さぬまま、リーズの戦いぶりに顔を向けていたが、やがて、先程受け取ったカップを足元に置く。
「さて。紅茶のお礼ではありませんが、一曲、演奏することにしましょう」
 魔笛≪Guardian of the Gate≫の吹き口に唇をあてがう。溢れ出すのは、不規則でいびつで狂的で、それでいて美しい音色。
 その音は空間を歪ませ――人型をした戦士どもを出現させる。【サモニング・ガイスト】
 オブリビオンの群れの一部は、リーズの力の影響から脱し、チェーンソーを掲げていた。何か技を使おうとしている。
 だが、戦士たちが彼らに突撃。槍で敵の腕を貫き、攻撃を阻止。そして炎を噴き出し、敵の身体を焦がす!
 オブリビオンの口から洩れる悲鳴が響き、肉の焦げるにおいが広がった。けれどもアトは表情をわずかも動かさない。深淵を思わせる瞳を前に向けたまま、魔笛をただただ吹き続けた。

 リーズの武術とアトが呼び出した戦士たちが、敵数を確実に減らしていく。
「アトさん、このまま敵を殲滅しましょう。引き続き協力をお願いします」
「ええ。私にできることなら、なんなりと」
 リーズは覇気をより強く迸らせ、アトはあくまで穏やかに笑みながら、敵に立ち向かい続けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ベアータ・ベルトット(サポート)
ベアータ・ベルトットよ

改造手術を受けて、体のあちこちを機械化してるわ
ウェポンは手足の捕食機能とか、体内に仕込んである刀爪や吸血破壊光線。それから、眼帯の下のとっておきの一撃…機脚の加速機能や光の翼を活かした機動的な戦い方が性に合ってるわね

厄介なのは…エネルギーの核になってる餓獣機関の動力が、生物の新鮮な血肉だって事。燃料切れしない為にも、捕食できる敵が相手だと助かるわ
食べられないなら仕方ない。腹いせも兼ねて、徹底的にぶっ潰してやるまでね

…こほんっ。そうね、血の気が多いのは生れつきよ
大抵何かしらに苛々してると思うけど、仕事はなるべく冷静にこなすように努めるわ

人手が要るならいつでも呼んでちょうだい


スピネル・クローバルド(サポート)
『お姉ちゃんに任せておいてね♪』
 妖狐のクレリック×アーチャーの女の子です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、兄弟姉妹には「優しい(私、~君、ね、よ、なの、なの?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は温厚で人に対して友好的な態度をとります。
滅多に怒る事はなく、穏やかです。
怖そうな敵にも、勇気を持って果敢に挑む一面もあります。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 チェーンソーを持つオブリビオンの群れと猟兵との戦いは、激しさを増していた。
 ベアータ・ベルトットは、敵の血の匂いにRoseyeを付けた顔をしかめている。
 スピネル・クローバルドはベアータの隣に立っていた。ベアータの表情に気づき、心配そうに視線を向ける。
「ベアータさん、大丈夫ですか?」
「……そうね、少し苛々していたけれど、血の気の多いのは生まれつきだから、気にしないで。それよりも、戦いに集中しないと」
 ベアータの言葉に、スピネルは軽く頷き、視線をオブリビオンたちへ向け直す。オブリビオンたちはチェーンソーを激しく回転させながら、こちらに駆け寄ってきていた。

 ベアータは吸血光線を発射。敵の動きを止めると、蝙翼機光によって展開した光の翼で、敵との距離を自分から詰める。
「アンタたちは新鮮そうじゃないけど、動物的有機体には変わらないわね。なら――カケラも残さず喰らってあげる!」
 叫ぶように告げ、【HyenAssimilation】を実行。餓獣機関BB10を稼働させる。ベアータの瞳に浮かぶ、圧倒的な飢餓感。
 ベアータは前前の敵の顔へ機腕を伸ばした。次の瞬間、敵の頭部が消滅。機腕で、敵の体組織を分解・吸収――捕食したのだ。
 残った敵のチェーンソーがベアータの体を切り裂くが、ベアータは止まらない。己を傷つけた刃に機餓獣爪を叩きつけて破壊。
 左右の機腕で敵の肉を喰らい、倒れたところを機脚で踏みつけ、さらに喰らいつくす!

 一方、スピネルはベアータの奮闘が敵の注意を引いている隙に、【ステルス・ハンティング】を実行。発散するオーラで己の姿を見えづらくしていた。今は、赤い瞳の目を細め、周囲を観察している。
 オブリビオンの内、ベアータから離れた位置にいる者たちが、チェーンソーの回転を速めている。スピネルは悟る。巨大な駆動音を立て、ベアータを攻撃するつもりだと。
「させません――気付く間もなく、仕留めてあげますよ!」
 口の中だけで決意の言葉を紡ぎ、スピネルは木製の弓・フォレストスナイパーの弦を弾く。スピネルに全く気付いていなかった敵の胸を矢で撃ち抜き、終わらせる。
 敵の内数体が矢の飛んできた方向に顔を向けた。スピネルの居場所を特定しようとしている。しかし、スピネルは気配を消したまま移動。敵の死角からの射撃を続行!

「ベアータさん、後ほんの少しです。気を抜かずに行きましょう!」
「ええ――最後まで徹底的にやってやるわ」
 その後も、スピネルが矢で敵を貫き、ベアータが四肢で捕食する。二人の活躍で敵数は激減。――猟兵の勝利まで、後少し。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒木・摩那
体もいい感じにほぐれましたし、
学園内でチェーンソーは騒々しいですね。
静かな学園を取り戻すために早々に騒音のもとを片付けましょう。

魔法剣『緋月絢爛』で戦います。
UC【トリニティ・エンハンス】で剣に【水の魔力】と【風の魔力】を付与します。
これらの魔力を使って、剣の刃を氷で延長。剣の範囲を伸ばします。

間合いも伸びたところで、オブリビオンが近寄ってきたところを【先制攻撃】【なぎ払い】しながら、戦列を片付けます。
数で押し込んできたら、後退して、距離を取りながら、攻撃を続けていきます。




 黒木・摩那は敵の群れへ、一歩を踏み出した。
 仲間たちの活躍で数を減らし傷ついたオブリビオンたちは、死に物狂いで、摩那に迫ってくる。
「先程の運動で体もいい感じにほぐれましたし――学生も来るグラウンドでチェーンソーは騒々しいですね。早々に騒音のもとを片付けましょう」
 魔法剣『緋月絢爛』の切っ先を敵へと向ける。

「時間をかけるわけにもいきません。最初から全力を出します」
 剣を握る拳に力を籠め、【トリニティ・エンハンス】を発動させる。
 摩那は剣に氷を纏わせた。刃が長さを増す。
 摩那は魔法剣を横薙ぎに振る。
 近づいてきた敵たちの胴を、摩那の刃が次々に切り裂く。敵たちの口から洩れる苦痛の呻き。
「短い時間でも交流を持った人々を守るためにも、あなたたちの背後にいる妖獣化オブリビオンを倒すためにも――ここで畳みかけます!!」
  摩那は間髪入れず、次々に斬撃を放つ! どさっ、どさり、と音を立て倒れていくオブリビオンたち。

 残ったオブリビオンたちは、倒れた仲間を踏みつけ、なお摩那に迫り続ける。
 摩那はバックステップで後退。そして大きく息を吸い込んだ。精神を集中。体から迸らせるのは、先ほど以上の魔力。
 剣がさらに長さを増す。摩那自身の身長よりも長く。その刃を敵の群れへと、一閃! 摩那の刃が敵数体をほぼ同時に絶命させる。


 摩那はその後も武器のリーチを活かし、有利に戦いを進めた。摩那は敵を傷つけ倒し――そして最後の一体の胸を突き、とどめを刺す。腕を振り、刃に着いた血を払う摩那。

「群れの掃討は終わり――けれど、一息をつく時間もないようですね」
 摩那は視線をグラウンドの入り口に向けた。
 そこには、新たな人影。そいつ――妖獣化した、人型のオブリビオンは、摩那たちを見、ニタァァァァと唇の端を吊り上げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『人斬り与吉』

POW   :    斬らせい
自身と武装を【触れた存在を切断する剣気】で覆い、視聴嗅覚での感知を不可能にする。また、[触れた存在を切断する剣気]に触れた敵からは【剣に対する防御力】を奪う。
SPD   :    斬らせい
レベルm半径内に【範囲内を埋め尽くす不可視の斬撃】を放ち、命中した敵から【移動力】を奪う。範囲内が暗闇なら威力3倍。
WIZ   :    斬らせい
【止まることなく放たれ続ける斬撃】が命中した対象を切断する。

イラスト:Re;9

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はベリル・モルガナイトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 学生たちを避難させ、敵の群れを撃破した猟兵たち。
 しかし――猟兵たちに休むゆとりはない。
 グラウンドに新たな影が姿を現した。
 それは侍めいた衣装を着た人型。編み笠を目深にかぶっているため、目は見えない。耳元まで避けんばかりに吊り上がった唇から洩れるのは、
「斬る、斬るぅぅ、きるきるるるるる、斬らせ、きらららせええっ」
 意味のないたわごと。その声を聴けば、このオブリビオンが狂気に支配されていると分かる。
 このオブリビオンは妖獣化している。
 並々ならぬ力を持つが、まともな理性や知恵を持たず、ただ近くにいる敵を殺すことしか考えられていないようだ。そこを突けば、有利に戦えるだろう。

 このオブリビオンを放置しておけば、この街でこの世界で、大惨事が起きてしまう。
 このオブリビオンは必ず倒せねばならない。
「き、ききき、きらららら、きらせ、きら、斬らせいいいいっ」
 咆哮をあげ、オブリビオン――人斬り与吉が、刀を上段に構えた。
カノン・カノーネ
 チェーンソーに続いて今度はカタナ!? しかもかなり相当おっかないね!? でも、みんなの笑顔と努力を守るためなら、わたしは一歩も退かないよ!!

 近づかれる前に【UC:滅殺・りゅうせいう!!】(WIZ)を発動、〈砲撃〉開始!
 お団子の安全ピンを抜いて、あくまの力の〈封印を解く〉よ、〈リミッター解除〉で手加減なしだね! ありったけの炸薬を〈詰め込み〉まくった砲弾を生成して発射するよ! きっとあのカタナで着弾前に切り落とされるかもだけど、それならそれ以上を叩き込む飽和攻撃だよ!

 このわたしの全力の想い、斬れるものなら斬ってみろ! どっっっっかーーーーーーん!!!

(アドリブ連携等々全て歓迎です)




 カノン・カノーネは、新たに出現した敵―――人斬り与吉を見て、驚きの声をあげた。
「チェーンソーに続いて今度はカタナ!? しかもかなり相当おっかないね!? なら――こっちも手加減なしだね!」
 カノンは笑みを濃くし、頭のお団子にさしたあくまの安全ピンを抜く。封印解除。体に溢れる力を感じながら、カノン砲の砲口を人斬り与吉へ。
 敵がこちらに一歩を踏み出したのを見、カノンはすかさず【滅殺・りゅうせいう!!】を実行。
「皆の笑顔と努力を守るためなら、わたしは一歩も退かないよ!! いっっっくよーーーーー!!!」
 カノン砲と虚空から無数の砲弾を出現させ、敵へ飛ばす!
 が、人斬り与吉は「斬っるるるるるるっきるるううううっ」狂的な声と共に、刃を振る。砲弾は敵に届くことなく、次々に切り落とされてしまう。
 攻撃を無効化されてもカノンは決して諦めず、砲撃を続行。
「でも――砲弾を刀で防いでいる間は、わたしを攻撃できないよね? なら当たるまで続けるだけなんだよ! この私の全力の思い、斬れるものなら斬ってみろ!!」
 敵がどれだけ砲撃を防ごうと、体中の力を振り絞り、休まず撃つ。撃つ、撃つ、撃ちまくるっ!
 数分後――刃を振り続けた人斬り与吉の態勢が、僅かに崩れた。その隙をカノンは逃さず、
「どっっっかーーーーーん!!!」
 ありったけの炸薬を詰めた一発を、敵に叩きつけた!

 人斬り与吉の体が大きく揺らぐ。カノンは荒く呼吸をしつつも皆に呼びかけた。
「効いてるよ! みんな、このままいくよっ!!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

隣・人(サポート)
『隣人ちゃんは隣人ちゃんですよ隣人ちゃんと呼んでくd』
バーチャルキャラクターの殺人鬼 × 冒涜王の花嫁
年齢 22歳 女
外見 158.4cm 赤い瞳 茶色の髪 色白の肌
特徴 囚われていた 実は奴隷だった ハイテンション! いつも笑顔 刺激に敏感
口調 ビハインド(自分の名前+ちゃん、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)
本音で話す時は 収容違反(私、アンタ、ね、よ、なの、かしら?)
人型のオブリビオンが相手だと三半規管を狙います
それはもう執拗に狙います
相手が『見せられなく』なるまで

真の姿の際は『殺人』特化
普段とは違い、シリアスな感じでお願い致します


叢雲・雨幻(サポート)
真正面から、と言うよりは掠め手で相手を惑わせて
攪乱しながらのらりくらりと追い詰める戦い方を好むよ。
ただし共闘者がいて危ない時は飛び出して守りに行くかな。

使う武器は【黒雲】【黒霧【対】】の二刀流での戦闘が主。
使うUC次第では連結してダブルセイバーにしたり、
そもそも剣を【武器受け】用として使い、影を操る攻撃で戦ったりするよ。

基本的に相手の攻撃を【見切り】、【早業】で【武器受け】をしながら動きを観察し、隙を見つけて【切り込み】もしくは【カウンター】を決めて離れる飄々とした動きのヒット&アウェイスタイル。
戦闘中も仲間やボスにも冗談を交えて話しかけたりする。
ただしあまりにも非道な相手の場合は別だがね。




 目隠しとメイド服を身に着けた女、隣・人は、目の前の敵へ朗らかに笑む。
「さぁ、次は隣人ちゃんの出番ですよ!」
 明るい声で言いながら、回転椅子をもちあげた。とにかく嬉しそうな隣人。
 けれど彼女が次の何かをするよりはやく、人斬り与吉が動いた。気を纏った斬撃が隣人の胴へ命中。
「あらあら、隣人ちゃん、斬られちゃいましたね!」
 流血しつつなお明るい口調と笑顔を崩さない、隣人。
 
 叢雲・雨幻は愛用のサングラス越しに戦況を見ていたが、仲間が傷つけられたのを見るや、彼女を庇うように前へ出る。
「なかなかお見事だね。じゃあ、次はオジサンの相手をしてもらおうかな?」
 飄々と言いながら、雨幻は黒雲と黒霧【対】の二剣を構えた。
 はたして人斬り与吉が腕を振る。目視できぬ程の速度で斬りかかってきた。雨幻は敵の目の動きを観察、敵がどこを狙っているかを見抜き、二剣を敵の刀にぶつけ防御。
「どうした? その程度じゃオジサンは切れないぜ?」
 うっすら笑う雨幻に敵は二撃、三撃、絶え間なく斬撃を放つ。雨幻は巧みに防ぎ続けるが、体力を消耗。態勢を立て直そうとバックステップで距離を取る雨幻。

 人斬り与吉は雨幻を追おうとしてか、高く跳躍。一気に距離を詰めようとする。
 その時、
「今度こそ隣人ちゃんの出番ですね!」
 隣人が敵と雨幻の間に割り込む。敵の着地地点を予測し、回転椅子を置く。結果、敵は椅子の上に着地。
 隣人は敵を載せた椅子を回す。素早く回す。敵の三半規管を破壊せんとぐるぐると回す、とにかく回す。
 敵は態勢を崩し椅子から落下。よろよろと立ち上がる。隣人は敵の首を掴み、片足をあげ、
「おらぁ!!!」
 敵の頭に己の頭をぶつけた。【六六六番外・隣人致暗流不殺人技芸・強制眩暈改振盪】! 敵の脳を揺さぶり、三半規管に甚大なダメージを与える!
 雨幻は隣人が奮闘している間に、二剣を鞘に納め、居合の構えを取っていた。
「隣人ちゃん、面白いじゃないの。よぉし……オジサンも張り切っちゃおうかな!」
 隣人の攻撃に敵がふらついたタイミングを見計らい、剣を抜き、斬撃!
 黒き刀身が敵の肌を裂く。
 雨幻は止まらず、剣を二閃、三閃、四閃、敵の体を徹底的に切り刻む! 【雷雲撫で】!!

 隣人と雨幻は敵の攻撃に消耗しつつも、互いの技を活かし、敵に大きなダメージを与えた。
「でも、まだ元気そうですね。隣人ちゃんももっとがんばらないといけませんね!」
「隣人ちゃんがそういうなら、オジサンも休めないなぁ」
 隣人は無邪気にはしゃぎながら、雨幻は微苦笑を浮かべつつ、共に敵を倒すべく戦場を動きつづける!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ミルディア・ディスティン(サポート)
「サポート?請われれば頑張るのにゃ!」
 UDCでメカニックして生計を立ててるのにゃ。
 『俺が傭兵で出撃して少し足しにしてるがな?』
 ※自己催眠でお人好しで好戦的な男性人格に切り替わりますがデータは変わりません。

 ユーベルコードはシナリオで必要としたものをどれでも使用します。
 痛いことに対する忌避感はかなり低く、また痛みに性的興奮を覚えるタイプなので、命に関わらなければ積極的に行動します。
 公序良俗は理解しており、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。むしろ積極的に助ける方です。
 記載の無い箇所はお任せします。よろしくおねがいします。




「きら、きらせ、きららら、きらせえええいっ」
 傷から血を垂らしながら叫ぶ人斬り与吉。
 オーバーオールを纏ったミルディア・ディスティンは、
「斬らせいと言いたいのか? なら、俺相手にできるかどうかやってみたらどうだ?」
 自己催眠によって切り替わった男性人格の口調で敵に告げる。
 人斬り与吉は、ミルディアの声に反応し接近してくる。その動きは速い。
 見る間に距離が詰まり、そして人斬り与吉の刃がミルディアの肩を裂いた。人斬り与吉は止まらず、さらに刃を振る。ミルディアの肌に傷が増えた。
「この程度か? たったこの程度か?」
 ミルディアは傷だらけになりつつも、怯まず。そればかりか瞳を輝かせる。腕を大きく動かし、クランケヴァッフェの一撃を人斬り与吉の顔面へ叩きつけた!
「もっとこいよっ……もっとだ!」叫ぶミルディア。

 戦場にたどり着いたシフォン・メルヴェイユは、ミルディアが傷だらけなのを確認。
 ホーリークロースの裾とピンクの髪を揺らし、全力で駆け、敵の前へ。
「これ以上、やらせないわ」
 敵に向ける声は、普段ののんびりとして友好的なものとは違い、厳しく冷たいもの。
 人斬り与吉は刀を大きく振り上げる。放つは、不可視の斬撃!
 シフォンは緑の瞳の目を見開いた。そして腕を前へ。黒百合の盾で敵の斬撃を受け流す。
 敵の攻撃は、シフォンには見えない。しかし風水術や占星術の知識を活かし【運命の導き】に従うことで、敵の攻撃を防げたのだ。
「こうなる事は予測済み、その攻撃は当たらないわよ!」
 人斬り与吉はさらに切りかかってくるが、シフォンはそのたびに、足さばきで回避し、あるいはトライデントで弾き、刀を己に触れさせない。

 ミルディアは仲間が戦っている間、敵に気づかれないようにグランデヴィアの画面に指を滑らせ操作していた。
 行うのは【影の追跡者の召喚】。現れた影へミルディアは指示。
「行きな! シフォンを援護しろ!」
 影は地面を這うように移動。人斬り与吉の背後に忍び寄り、その足を掴んだ。人斬り与吉の動きを妨害する。
 人斬り与吉は振り返り、影に刃を突き立てようとした。
 シフォンはミルディアが作ってくれた隙を見逃さない。トライデントの、時計の装飾が施された柄を強く握り、
「あなたの相手は私よ。よそ見をした報いを受けてもらうわ!」
 渾身の力で突きを放った。トライデントの穂先が敵の背に突き刺さる! 傷口から、大量の血。

「今の一撃でも死んでいないみたいね。とても頑丈……でも、手ごたえは確かにあったわ」
「ああ、勝てる相手だ。このまま油断せず攻めよう」
 敵に甚大な被害を与えたシフォンとミルディア。二人は反撃を警戒しつつも、追撃をかけるべく、トライデントとクランケヴァッフェをそれぞれ構えなおした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒木・摩那
うわー、これヤバいオブリビオンですね。
完全にいっちゃってます。
まさに剣に魅入られているというか。

こんな危険なオブリビオンをこのまま学園に入れるわけにはいきません。
ここで食い止めます。

剣で相手をするには危険すぎる相手です。
ヨーヨー『エクリプス』で戦います。

ヨーヨーの外周から刃を出して、敵を牽制。
ヨーヨーを跳ね返されたところを【念動力】で軌道を曲げて、刀にヨーヨーを絡めます。
絡んだところでUC【獅子剛力】を発動。
オブリビオンを釣り上げ、大車輪。
最後はそのまま天に打ち上げてからの【ジャンプ】でキックです。




 人斬り与吉の全身は既に傷だらけ。それでもなお攻撃の手を止めない。剣気を纏い猟兵たちへ突進してくる。
 標的となったのは、最前線に立つ黒木・摩那。
 剣気を纏った敵の姿は、感知不可能。摩那は呪力型加速エンジン『ジュピター』の力を使い、後ろに大きく跳ぶ。距離をとることで、攻撃を回避。

「うわー。これヤバいオブリビオンですね。あれだけダメージがあっても全く怯んでません……完全にいっちゃってます。こんな危険なオブリビオンを放置はできませんね。ここで食い止めます」
 摩那はいつになく表情を引き締め、超可変ヨーヨー『エクリプス』を装着。
 感知不能の敵がいると思しき方向へ、ヨーヨーを放つ。
 ヨーヨーは飛び、そして唐突に落下。人斬り与吉が刀でヨーヨーを弾いたのだ。
「そこですね!」
 ヨーヨーは弾かれたが、おかげで敵がどこにいるのか察知できた。摩那は呼吸を止め念動力を発動。ヨーヨーを操り、敵の刀に巻き付ける。
「接地、反転。アンカー作動……力場解放!」
 摩那は【獅子剛力】を発動。呪力エンジンをフル回転させ、踏みとどまろうとする敵を無理やり吊り上げる!
 摩那は敵を空中でグルグル振り回し敵を消耗させ、天高く打ち上げた。
 摩那は敵を追うように跳躍。
「剣に魅入られたあなたの妄執、私が今ここで終わらせます!」
 宙で足を突き出す。人斬り与吉の胴へ渾身の蹴り!

 一撃を受けた人斬り与吉は「かふっ」と呻き地面に墜落。もうもうと上がる土煙。人斬り与吉は、倒れたまま二度と起き上がらなかった。
 地面に、すたっと着地した摩那は敵を確実に倒したことを確認。体から力を抜く。
「なんとか勝てましたね……これで、あの学生の皆さんも理不尽な目に合わずに済みます……よかった」
 猟兵たちは、一般人の犠牲者を出すことなく、妖獣化したオブリビオンの討伐に成功。
 このグラウンドには、明日からまた学生たちが集まり、トレーニングをするに違いない。
 彼らの汗のきらめきを、そしてシルバーレインの世界の平和を、猟兵たちは守ったのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年12月25日


挿絵イラスト