【サポート優先】アカリのヒロアス紀行・怪物編
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)
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ヒーローズアース、そこには「知られざる文明」というものがある。海洋都市、宇宙基地、地下世界……SF小説に幾度となく描かれた世界が地球のそこかしこに実在する、それが英雄の世界のもう一つの顔だ。
その世界はアースクライシスで侵略を受け、戦場となることで地上の人々の前にその姿を露にした。結果としてどの文明も深く傷ついたが、戦乱を乗り越えた世界は共に手を取り合い復興への道を歩み始めた。皮肉にも悪が起こした大戦が文明同士の絆を深く繋いだのだ。
それから二年、今知られざる文明はどうなっているのか……
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「つーわけで、戦争終結から二年したんで改めて知られざる文明について勉強してみたっす」
そう言うのはミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)のボディの一人、アカリ・ゴールド。ヒーローズアース出身でありアースクライシスを機にミルケンのボディとなった彼女だが、その時までは一般人であったこともあり知られざる文明に詳しいとは言えなかった。
知られざる文明との交流促進のための予知を積極的に行い、付け焼刃ながら知識を増やしたアカリ。そして各世界の今が分かったなら次はそれを脅かす相手について知らねばならない。
「ヒーローズアースは猟書家が侵攻してる世界なんすけど、知られざる文明にも各世界毎に猟書家が来てるっす」
倒された者もいるが、そういう所には後任が次々と発生している。ある種どの世界でも変わらない話だ。
「今回行ってもらうのはセンターオブジアースっす。ここの担当は『アズマ』ってやつで初期メンバーの一人でもあったんすけど、こいつ自身はもう倒されてるっす」
原初の神さえ平然と屠る武闘家アズマ。猟書家の恐ろしさを出現と同時に知らしめた男であった。
「で、そいつの跡を継いだのが『恐竜戦士ダイナソウル』ってやつで。こいつはセンターオブジアースの「不死の怪物」ってやつを解放して力として部下に植え付けるみたいっす。これを『スナーク化』と呼んでるみたいっすね」
猟書家が恐怖の象徴としてヒーローズアースに広めようとする『スナーク』なる言葉。なれどその対策は猟兵も既に打っている。
「なんで、こいつをぶっ倒して止めて欲しいっす。不死の怪物には番人がいてアズマや後任はいつもそれをぶっ殺してたみたいなんすけど、今回は偶然っつーか近所である大武闘会に参加するため神が皆出払ってて、留守番の子供の神一人しか近くにいないから無視されちゃったみたいっす。一応この子にも止める意思はあるみたいなんで突っかかってくけど、流石に喧嘩売ったら殺されちゃうんで一緒に戦ってあげて欲しいっす」
猟書家にはかなわなくとも戦う力自体はある。力添えをしてやってもいいだろう。
「力の一部を奪われるのは止められないんで、部下は元から持ってるイモリとヤモリに加え、イクチオステガっつー巨大サンショウウオみたいな生物のパワーを持って噛みついてくるっす。この辺ぺしぇちゃんの方が詳しいんすけどね」
6歳児に知識で負けるってどうなんだスポーツギャル。
「ボスのダイナソウルはその能力はないっす。ただ元は熱血漢のスーパーヒーローで、オブリビオンになった後も真面目にその任務に全力で取り組んでるっす。普通に強敵なんで注意してくださいっす」
その性格は生前と変わらぬ好漢と呼ぶべきもの。それ故に邪魔にならない限り子供の神には手を掛けようとしなかったのだろう。
「せっかく勉強したんだし、知られざる文明の発展や交流を邪魔されたくないっす。ヒーローズアース全体のためにも、皆さんどうかよろしくお願いしますっす!」
最後に体育会系らしく大声で言うと、アカリは地下迷宮へ猟兵たちを送り出した。
鳴声海矢
鳴声海矢です。個人的ヒーローズアース強化月間第二部。
『注意!』
今回はサポート優先シナリオとして、基本的にプレイングを各章少数しか募集していません。
なるべく早い完結を目標に、サポートフル活用、文字数少な目で執筆の予定です。
プレイングを頂いてもリプレイは非常に短くなります。送る場合はご了承の上でお願いします。
第一章では『月光ちゃんズ』との集団戦。本来の能力の他に歯をイクチオステガ化しての超強力な噛みつきを行ってきます。UCにも匹敵する威力なので注意してください。
第二章では『恐竜戦士ダイナソウル』とのボス戦。熱血漢で自分が元ヒーローである自覚はありますが、今はオブリビオンとしての役目と正義に邁進することに迷いはありません。追加特殊能力はありませんが普通に強いです。
どちらの章でもこの場に残った神が協力してくれます。以下詳細。
”神獣使い(見習い)”アニマ 神のスピリットヒーロー×ビーストマスター(外見10歳、男) 脳筋なマッチョ神の父と女王様な獣使いの母の間に生まれた若き神。近所で開催された武闘会に参加する両親の留守を任されていたところ襲撃を受けてしまう。家系と役目を誇りに思っているが、まだまだ実力は追いついていない。恐竜の『ポチジュニア』を使役するが今一つ制御し切れていない。
それでは、よろしくお願いします。
第1章 集団戦
『月光ちゃんズ』
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POW : 森の仲間たち、力を貸して欲しいっス!
戦闘力のない【普通のヤモリの群れ 】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【森の仲間たちからの声援(幻聴)】によって武器や防具がパワーアップする。
SPD : スーパーイモリモード、覚醒っス!
対象の攻撃を軽減する【スーパーヤモリモード 】に変身しつつ、【壁への張り付きを利用したパンチやキック】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : うおおお、イモリパワー全開っス!
自身の身体部位ひとつを【ヤモリ 】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
イラスト:まつもとけーた
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
政木・朱鞠(サポート)
確かに集団相手の対応は厄介だけど悩む時間が勿体ないし、困っている人をほったらかしにしてたら、あっと言う間に未来が過去に喰い潰され無いように、今は目の前のターゲットを倒すことに集中しないとね…。
死ぬこと以外はかすり傷とまでは言わないけど、ここで退くわけには行かないよね。
戦闘
相手は多勢…手数で押し負けないようにしないとね。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして、『咎力封じ』を使用して動きを封じて、【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い【傷口をえぐる】でダメージを与える戦法を取ろうかな。
アドリブ連帯歓迎
眞嶌・未来(サポート)
ユーベルコードがシンフォニック・キュアなら、他の誰かに護られながら、BGMのように歌います。
その他のユーベルコードなら、絶体絶命の危機に陥って、九死に一生を得ます。
センターオブジアースは原初の力溢れる世界。そして力は、野放しにしてしまっては世界を食い潰す。その力を管理するのも神の役目ということか、この地には何体もの『不死の怪物』が封印されていた。
不用意に用いれば世界を破壊できる力だからこそ、それを目的とする者にとってはこの上なく価値がある。猟書家『アズマ』とその後継の者たちは何度となくその力を狙い、センターオブジアースへ侵攻していた。
そして今もまた。
「うおおおお、原初のイモリの力が漲るっス!」
猟書家後継者配下『月光ちゃんズ』、イモリとヤモリの力を宿した少女怪人たちがその力を自分のものとしていた。
「あー! それ取ったらダメなんだよ、母ちゃんに怒られるんだよ!」
そしてその隣で喚く、見た目は月光ちゃんズと同年齢くらいの少年。その隣には巨大な獣脚類の恐竜が立っていた。
「あー! 寝るなよジュニア、お前も何か言ってよー!」
もとい寝ていた。
彼はここに封じられた怪物の管理者の息子 ”神獣使い(見習い)”アニマとその相棒のポチジュニア。アニマは両親から任された役目を果たすべく懸命に月光ちゃんズに食い下がる。
「うーん、子どもだからなるべく殺すなってダイナソウル様に言われてたっスけど、邪魔するならしょうがないっス。お命ちょうだいっス!」
一人の月光ちゃんが大口を開け、アニマに噛みかかる。不死の怪物の力を込めたそれは早く力強く、未熟者のアニマ程度なら一瞬で噛み砕けるほどのもの。
「確かに集団相手の対応は厄介だけど悩む時間が勿体ないし……ね」
その牙が彼を捕らえる一瞬前、その体が後ろに引き倒された。
「困っている人をほったらかしにしてたら、あっと言う間に未来が過去に喰い潰される。そんなことないように今は目の前のターゲットを倒すことに集中しないとね……」
政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)はアニマと月光ちゃんズの間に割り込み、武器『荊野鎖』を構えた。
「男の喜びも知らないうちに死ねないよね?」
眞嶌・未来(センテニアル・ラブドール・f25524)も共に彼の前に立つ。
「むむむ、増援っスか。なら早速スーパーイモリモード、覚醒っス!」
一気に散開、周囲の木や壁に張り付いた三次元殺法を見せる月光ちゃんズ。それを朱鞠は荊野鎖を振り回して迎え撃つ。
「相手は多勢……手数で押し負けないようにしないとね」
巧みに動く棘だらけの鎖が月光ちゃんズの四肢を戒め、傷つけながら地面に引きずり下ろす。強化されていても肉弾戦主体の月光ちゃんズには四肢を傷つけ、拘束するような攻撃はとみに有効だ。
「君もできるかな?」
アニマに水を向けて見れば、彼も拙いながら自身の鞭を取り出し朱鞠を真似るよう月光ちゃんズに絡め、それを打ち据える。
「うぅぅ……甘く見るんじゃないっス!」
棘で切り裂かれ四肢はもう使い物にならない月光ちゃんズ。だが、がばりと起こしたその頭が巨大なサンショウウオのようなものに変化した。とっさに身をかわすが、僅かに掠った歯の先だけでアニマの肌は深く切れ、大量の血が溢れ出す。
「おっと、赤い汁は趣味じゃないのよ~」
その後ろから、未来が【シンフォニック・キュア】を放って即座にその傷を塞いだ。さらに変化した月光ちゃんの上から朱鞠が大量の拘束具を投げつける。
「死ぬこと以外はかすり傷とまでは言わないけど、ここで退くわけには行かないよね」
生きていれば勝利はなるが、それでも無用の負傷は避けたい。【咎力封じ】の拘束具を次々月光ちゃんズに当ててその力を封じて行けば、アニマもそれを手伝うように敵を戒めていく。
「うああ、超イモリパワーがぬけてくっス……」
ぐてっとなる月光ちゃんズだが、ここで手を緩めるような甘い世界に朱鞠はいない。
「それじゃ、とどめよ! 君もよろしく!」
「うん!」
朱鞠が思い切り武器を引き、傷ついた月光ちゃんの体を引き裂いてとどめを刺す。アニマも自分が捕らえていた鞭を思い切り振り回してポチジュニアの方に相手を投げ、飛んできた相手を噛み砕かせた。
「お見事! 初体験おめでと~♪」
未来がからかうように歌いながら言う。朱鞠は苦笑を浮かべるが、アニマはそれを純粋に対オブリビオン戦初勝利という意味で取るのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「バトルの時間デース!」
雇われメイド、バルタン! 参上デース!
アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調で(ワタシ、アナタ、デス、マス、デスネ、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】デスネ!
遠距離ならば、銃火器類の一斉発射や各種UCによる攻撃が有効デスネー!
近距離戦闘なら、ファルシオンで白兵戦を挑みマース!
敵の数が多いor護衛対象がいるならば、バルタンズをお勧めしマース! 数の有利は得られるデショー!
状況に応じて行動して、他の猟兵のサポートに回っても大丈夫デス!
迎撃、防衛、襲撃、撤退戦、どのような戦場でも参戦してOKデース!
頑張りマース!
大豪傑・麗刃(サポート)
一人称は『わたし』『麗ちゃん』
右サムライブレイド左日本刀(試しで使ってみたがやはり刀はエンパイア産の方がすぐれているのだ)の二刀流。スーパー変態人時は右サムライブレイド+日本刀、左バスタード+ヒーローソードの四刀流。それらを持っていなければ適当に。
大軍を前にいろいろ考えるが結論は「全員やっつければ(斬れば)いいのだ!」
ユーベルコードは基本MS様にお任せしたいが決まらなければ
ネタ可なら優先度高い順に
ネタキャラとしての矜持>鬼殺し>変態的衝動>絶対零度氷河期到来>わたしのネタを聞け>ギャグ世界の住人>自爆スイッチ>もっと愉快に追いかけっこ>鬼面フラッシュ
ネタ不可なら
剣刃一閃>スーパー変態人
炎溢れるセンターオブジアース。ここに滾るは生命の炎だけに非ず。
「バトルの時間デース!」
戦いの意欲に燃えて飛び込んできたのは、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)だ。
「雇われメイド、バルタン! 参上デース! 何なりとお任せを!」
大量の武器をずらりと並べて敵に向かうバルタンは戦闘準備万全。どんな戦法でも来いとばかりの臨戦態勢だ。
そしてそれとは別にもう一人。常とは少々違う炎に撒かれたものが現れた。
「武闘会でオチを決めてきたと思えば……これは麗ちゃん運命を感じずにはいられないぞ」
大豪傑・麗刃(23歳児・f01156)は無遠慮にアニマの顔を覗き込み、その顔立ちをしげしげと見つめる。
「うむうむ。確かに部分部分がよく似てる。特にこのちょっとセクシーすぎる衣装なんか特にな」
それ遺伝関係ないじゃんというツッコミは残念ながら入らないが、その辺りもよく似てる。何を隠そう麗は件の武闘会で彼の父親と対戦してきたのだ。ちなみに結果はダブルノックアウトに近いものだが場内に残った分彼の優勢勝ちと言ったところである。
「さてさてここであったも何かの縁。最近わたしもちょっと郷土愛というものに目覚めたところでね」
右サムライブレイド左日本刀の二刀流で決める麗。重火器で決めるバルタンと並べばその対比が非常にかっこいい。
「オーケー! この坊やのお留守番をメイドとしてお支えしマース!」
『内蔵式ガトリングガン』を一気にバラまき、月光ちゃんズを制圧にかかるバルタン。近距離を得意とする月光ちゃんズは低命中ながら広範囲の射撃攻撃に足をばたつかせて慌てる。
「うおおお、なんスかこれ、汚いっスよ! 正々堂々やるっス!」
「わたしを呼んだかね?」
月光ちゃんズの声に応えるように、美しい足さばきでするりと弾幕の中に麗が滑り込む。そのまま二刀を振るい近距離で月光ちゃんズを複数纏めて相手取る様はまさにサムライエンパイア剣豪の面目躍如。どうしたんだ麗ちゃん今日はやたらとかっこいいぞ。
「こ、こいつら強いっス!」
「負けちゃダメっス! 森の仲間たちが見てるっス!」
そう言う月光ちゃんズの周囲には、よく見れば巨大なヤモリがちょろちょろいる。
「うおおお、仲間たちの声援が自分に力を与えるっス」
その声援(幻聴)を受けパワーアップする月光ちゃんズ。単純というのは誠に恐ろしい。
「なるほどあれが敵の力の源デスね……ここはビーストマスター! 君の出番デース!」
何事かアニマに指示を飛ばすバルタン。それを受け、アニマは月光ちゃんズの足元にしゃがみこんだ。
そのままぶつぶつと何かを呟くと、ヤモリたちはさっさと退避していく。
「あああ、森の仲間がー!」
何しろアニマは未熟とはいえ恐竜を使役するビーストマスター。その辺にいた爬虫類を立ち去らせるくらいは朝飯前だ。そしてヤモリが去れば速攻で弱体化していく月光ちゃんズ。思い込みの力は凄いけど脆いのだ。
「ふ……では真の実力というものをみせてくれるのだ」
一気に顔を近づけ迫る剣豪、大豪傑・麗刃。彼の真の実力というその妙技とは。
「必殺! 鬼神フラッシュ! そ、それにしてもいつやってもこのワザは自尊心がズキズキいたむ!」
この世のものとは思えぬ変顔を決め、【零距離鬼神フラッシュ】を叩き込んだ。どんな顔をしているかは月光ちゃんズからしか見えないが、吹っ飛んで絶大なダメージを受けているから相当なものなのだろう。
「わたしが最後まで真面目に戦うと思ったかね? 塩をかけた方がスイカはより甘くなるのだ!」
全てはこのためのフリ。まあ一部は本当のことも混ぜてはいたのだが、やはり麗ちゃんはどこまでも麗ちゃんであった。
そして吹っ飛んで落ちてくるところにバルタンの銃口が狙う。
「六式武装展開、炎の番!」
「あー! 火は、火はダメっスー!」
【火炎放射器】で燃え上がらされ、月光ちゃんズはぱたぱた倒れていった。何しろイクチオステガは原初の両生類。高熱耐性など全くない進化前の体なのだ。
「猟兵って……すごい……」
「はっはっは、わたしと渡り合ったあの神の子だ。君もいずれこうなれよう」
感心するアニマに麗は胸を張って言う。その横でバルタンはツッコミなどせず燃えカスの掃除をするのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ
可愛い子ちゃん達、戦いなんて止めて
お姉さんと気持ちイイ事しない?
服も下着も脱ぎ捨てて誘惑。
普通に拒まれるだろうけど『歪愛・救済の華』が発動し
扇情的な私の女性信者117人が
無数の触手で月光ちゃんズを【捕縛】
幼い体の隅々まで快楽に染めて脱力させ
振り解く事も許さない
無駄よ。その触手はあらゆる変身・強化を封じるの。
貴女達のUCは勿論、イクチオステガとやらの力もね
私も触手の海に飛び込み
【念動力】で月光ちゃんズの服だけを【解体】
胸の先端や局部をディープキスで【慰め・生命力吸収】
さあ、残りの貴女達も
私の恋人になってくれるかな?
【誘惑・催眠術】で返事は「いいとも」一択。
幼女達を【大食い】よ♥
センターオブジアースは熱帯の大密林であり、古風な文化を好む場所である。それ故そこに住む者たちは総じて露出の高い衣装を好んでいる(この一帯に限る)。
「可愛い子ちゃん達、戦いなんて止めてお姉さんと気持ちイイ事しない?」
なのでドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)もここの正装である裸で月光ちゃんズを迎え撃つ。なおあくまで正装は半裸であり局部や急所は神々でも隠しているのだが、ドゥルールはそんなこと知ったことではない。
「うわー! 変なのがでたっス!」
「ダイナソウル様助けてっスー!」
そんな全裸の登場に、当然ながら月光ちゃんズは大混乱。思わず攻撃も忘れボスに助けを求めて逃げ惑う。
だが、この拒絶反応もドゥルールの予想のうちであった。
「貴方に救いを」
「さあ、楽園へ参りましょう」
ドゥルールの言葉を継ぐように聞こえた大勢の声。【歪愛・救済の華】で呼び出された扇情的な姿の女たちが、月光ちゃんズを取り囲んでいた。
逃げる間もなく、女性たちの服の間から大量の触手が出て月光ちゃんズを戒める。
「う、うわー! 森の仲間たち、助けてっス……」
慌てて周囲のヤモリに助けを求めるが、何故かヤモリの声が聞こえない。いや元々幻聴なので聞こえない方が自然なのだが、思い込みの強い月光ちゃんズにすら自己暗示をかけられないとはどういうことか。
「そ、そんな、森の仲間が……」
「い、今の自分たちにはこの力があるっス。うがー!」
イクチオステガの力を借りて触手に噛みつこうとするが、それも普段の噛みつきと同程度の力しか出せない。
「無駄よ。その触手はあらゆる変身・強化を封じるの。貴女達のUCは勿論、イクチオステガとやらの力もね」
この触手は殺傷能力を一切持たない代わりに、相手の強化を打ち消す力を持っている。元々弱い力をバフ盛りで強化するスタイルの月光ちゃんズにとってはまさに天敵とも言える能力であった。
そして脱力を誘う触手が月光ちゃんズの体をまさぐり、その中にドゥルールも飛び込んでいく。そのまま服を脱がし、裸の体を合わせて全身に口づけし直に生命力を吸い上げるドゥルール。
「あわわわ……あー……」
バフがなければ貧弱な月光ちゃんはあっさりと消え失せて、ドゥルールは残りの月光ちゃんズにも視線を向ける。その目にはたとえサングラスをかけていたとしても隠せないほどに妖しく輝く魅了の光。
「さあ、残りの貴女達も私の恋人になってくれるかな?」
「い……いいともー!」
爬虫類代表ヤモリ、両生類代表イモリの力を持つ月光ちゃんズがまるで哺乳類代表に問いかけられたかの如く一つの答えしか返せない。
そのまま友達紹介の連鎖が続くとばかりにドゥルールは次々と月光ちゃんズを抱き寄せ、触手の中でその生命を吸い上げていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
何か、色々と心当たりが有る様な?
とは言え、頑張ってみましょう。
まずは「スナーク所属の猟兵」を名乗り、アニマさんに強力を申し出ますねぇ。
更に【炳輦】を発動しアニマさんとポチジュニアさんを『結界内』に保護、私と共に飛行してもらうと共に、『FMS』のバリアを重ねて守りを固めましょう。
強化されているとはいえ、月光ちゃん達に飛行能力は有りませんし、跳躍等は『FGS』の重力波を展開して押え込み、対処しますぅ。
後は、アニマさんに『月光ちゃん達が取り込んだ力の性質と弱点』を尋ねつつ、『時空切断の嵐』の放射と『FRS』『FSS』の[砲撃]、『FDS』の[爆撃]を重ねて叩いて参りますねぇ。
未熟ながら猟兵の助けを得て敵に立ち向かう神の少年アニマ。彼自身は未熟ながら実力ある神の血族だという話だ。
その来歴に、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はいささか思い当たる節があった。
「何か、色々と心当たりが有る様な? とは言え、頑張ってみましょう」
半裸衣装はこのあたりの神共通のものだが、どことなく見たことのある面影を持つ顔に鞭を持って恐竜を使役する戦闘スタイル、そして何よりその恐竜の名前と、直近の武闘会で戦った女神との類似点があまりにも多かった。
「初めまして、『スナーク所属の猟兵』です。お手伝いします」
ともあれ彼を守護せねばとスナークを名乗りつつアニマの前に姿を見せるが、その名乗りに月光ちゃんズが文句をつけた。
「あー! 違うっス! スナークは自分たちのスーパーパワーのことっス! 勝手にパクるなっス!」
様々な悪事にスナークの名をつけることで恐怖の象徴とせんとするサー・ジャバウォックから続く計画。それに猟兵は猟兵結社スナークの名を打ち立てることで正義の象徴に塗り替えるという方法を持って当たっていた。
「何がスナークだよ、それ元々うちの怪物だろ! そっちがパクったんじゃないか!」
アニマも負けじと月光ちゃんズを糾弾する。ド正論に月光ちゃんズも言い返せぬまま、なし崩しに戦闘は始まった。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて典礼を捧げましょう」
月光ちゃんズが近距離主体の戦法を取るのは分かっている。【豊乳女神の加護・炳輦】をつかい、るこるはアニマとポチジュニア諸共空中へと退避した。
そのまま時空切断で纏めて攻撃をかけるるこる。
「あー! なんスかこれー!」
「大丈夫っス。これくらい自分らの歯で噛み砕いてやるっス!」
大口を開け、時空の刃すら噛み砕いてしまう月光ちゃん。やはり不死の怪物から奪った力は伊達ではないというのか。
しかし、彼自身が言った通りこの力は元々アニマの一族が管理しているもの。故にその対処は彼が誰よりもよく知っているはずだ。
「『月光ちゃん達が取り込んだ力の性質と弱点』を聞きたいのですが?」
「うん、さっきの人も使ってたけど、あの化け物は火に凄く弱いんだ。捕まえる時もみんなで燃やして捕まえたって伝わってるよ。あと、実は力は強いけど動きが凄く鈍くて、本当は水中戦が一番得意らしいから重さにも弱いんだって」
原初の両生類であるイクチオステガは力こそ強いが環境への適応が不十分。そこに付け入る隙があろうと、アニマはそう答えた。
「それならばこれですねぇ」
ならばうってつけのものがあると、るこるは兵装の中でも爆弾『FDS』と重力制御装置『FGS』を主体に差し向ける。
「あー! だから火は! 火はダメなんスー!」
「う、うあ……動けない、っス……」
イクチオステガの力を封じる弱点を攻められ、せっかくの怪物の力も生かせない月光ちゃんズ。
「た、助けて……森の仲間……」
野良ヤモリに助けを求めるが、動物の使役ならこちらにはプロがいる。
「ジュニア!」
「グアアアアアア!」
アニマの声に従い、ポチジュニアが咆哮をあげた。野生の生物は力関係に敏感である。偶然その辺にいただけだったヤモリは、遥か上位の爬虫類からの一喝に早々に逃げ出した。そしてそのまま月光ちゃんズは強化されることなく焼き尽くされていく。
なんだかんだ肝心なところでは言うことを聞くポチジュニアに、試合で戦った恐竜の最後の特攻を思い出するこる。
「将来はいいテイマーさんになれますねぇ」
「ありがとう。僕も母ちゃんよりおっぱい大きい人初めて見たよ!」
多分純粋に褒めて言っているのだろうその言葉。やはりこの子もセンターオブジアースの神なのかと思いつつ、るこるは先に戦った女神を思い出すのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『恐竜戦士ダイナソウル』
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POW : トリケラインパクト
単純で重い【トリケラシールドを構えた渾身の突進】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : プテラノストライク
【プテラノマントを広げること】によりレベル×100km/hで飛翔し、【飛び蹴りを放つ。ダイナソウルの魂の熱量】×【気合い】に比例した激突ダメージを与える。
WIZ : ステゴスラッシュ
【ステゴソードの五枚の刃】から【数多の光の斬撃】を放ち、【その斬撃の嵐】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:もりさわともひろ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「照崎・舞雪」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アラン・スミシー(サポート)
基本突然現れて仕事を終えたら去っていく人物です。
基本的に【乱戦】か【銃撃戦】での援護がメインとなります。
他の猟兵の手の足りない所に現れては銃で攻撃し、気を引いたり足止めをしたり敵の頭数を減らしたりします。
また既存のPCでトドメを刺しにくい時は【最終局面】を使って下さい。逆転の隙を作ったり、心情的に殺せないタイプのPCがいた際にどうぞ。
説得や交渉等が必要ならなんか良い感じの言葉を言います。
例:君の正義は分かった。しかしその正義は君を救ったかい?
ユーベルコードのセリフを参照し、MSの言って欲しい都合の良い言葉をアレンジしてやってください。
大体無意味に格好いいこと言ってます、割と適当に。
天城・千歳(サポート)
本体で行動出来る場所なら本体で、本体の入れない場所の場合は戦闘用リモート義体で行動し本体は義体からの情報を元に【情報収取】【戦闘知識】【世界知識】【瞬間思考力】を使い状況分析及び支援行動を行う。
戦闘状態になったら【誘導弾】の【一斉発射】による【範囲攻撃】で【先制攻撃】を行い、その後は【スナイパー】【砲撃】【レーザー射撃】で攻撃する。
敵の攻撃は状況に応じて【盾受け】で防御するか【見切り】【ダッシュ】【推力移動】を使った回避で対応。
味方とのコミュニケーションはリモート義体が【コミュ力】【礼儀作法】場合により【言いくるめ】を使って対応する。
協力体制を構築した味方に対しては、通信による情報支援を行う。
「やれやれ、その怪物さえもらえれば余計な喧嘩はしたくなかったんだけどな」
全滅した月光ちゃんズの跡から現れたのは、恐竜を模した真っ赤なヒーロースーツに身を包んだ男。ヘルメットはリアルな恐竜の頭部を再現しており、一見すれば恐竜が直立した獣人のようにさえ見えてしまう。
見た目だけなら少年の憧れを集める正義のヒーローの如き造形。否、実際に彼は正義のヒーローそのものであったのだ。
『恐竜戦士ダイナソウル』。恐竜の如き荒々しいパワーと炎の如き燃える心で悪と戦った正義のヒーロー、それが彼であった。
しかし今彼はオブリビオンとして蘇り、オブリビオンの正義をなそうとしている。正義の方向が入れ替わっただけで本質は全く変わっていない彼は、ヒーローらしく無用な争いは避けたいし弱者をいたぶるような真似はしたくなかった。
しかし、彼はまた歴戦のヒーローであるが故、自ら戦場に赴いた者への手加減を良しとはしない。
「少年、君は望んで戦場に立った。その意味をよく考えながら来ることだ」
これもまた恐竜を模した剣と縦を構えるその姿は、不死の怪物の力なくとも圧倒的な実力を持つことをうかがわせる。
だがその剣が払われた時、その剣は一発の小型ミサイルに弾き飛ばされた。
さらに続いて武具目がけて降り注ぐ大量のミサイルがダイナソウルに防御の構えを余儀なくさせ、その体を押し返す。
「救援に来ました。天城千歳です。よろしくお願いします」
武骨な装備を多量に突けたダークブルーの機体から通信機能を通して発せられる女性の声。天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)は多量の誘導弾を発射したミサイルユニットを担ぎ、ダイナソウルの前に立った。
「世代交代の時間じゃないかな、ヒーロー」
そこに重ねて当てられる一発の銃弾。的確に装甲の隙間を狙ってきたそれを弾き返すダイナソウルの前にさらにもう一人の男が現れる。
「そのつもりだったんだが、何でかこんな形で蘇っちまったもんでね」
ダイナソウルのその言葉に、アラン・スミシー(パッセンジャー・f23395)は皮肉な笑みを浮かべた。
「オブリビオンのヒーローか。難儀な使命を負っちまったもんだね」
例えそれが世界に敵するものであろうと、ヒーローの矜持として決して使命を投げだすことはあるまい。そんな二律背反の宿命を負ったヒーローにアランも銃を向ける。
その二人に、ダイナソウルはトリケラトプスを模した盾を構え一直線に突っ込んできた。
「押し返します!」
「了解、出来るか分からないけどね!」
その猛突進に、二人は自らの持つ銃器を連続で叩き込んで押し返しを図る。砲弾、レーザー、散弾にマシンガンと二人の持つあらゆる弾丸が叩き込まれるが、ダイナソウルも決してひるまず押し込んでくる。
「豆鉄砲で、恐竜を止められると思うなよ!」
圧倒的な力の前には近代兵器さえ玩具に等しい。そう言わんばかりのダイナソウルの突進に、二人は一旦射撃を辞め横に転がって距離を取る。一瞬後、そこの地面は大きく抉れ破壊されていた。
「凄まじいパワー。これはこちらもユーベルコードを投入する必要があります」
「かといって真っ向勝負はしたくないねぇ。私のキャラじゃないよ」
方針を考える二人の前で、ダイナソウルはもう一度盾を構える。それに向き合うのはアランのリボルバー、千歳の大口径連装電磁投射砲塔群、そして。
「やれやれ、私は平和主義者(ピースメーカー)なんだがね」
縦の一撃に合わせ、アランは高速の【銃撃戦】を展開した。ありえない速度でシリンダーが回り、内部の弾を立て続けに発射する。それは盾のみならずダイナソウルの全身に当たり、万全の攻撃の勢いを緩ませた。
「恐竜は鉄砲じゃ止められないそうだ。どのくらい凄いかちょっと見せておくれ」
アランがそう言うのは、ポチジュニアに跨ったアニマに向けて。
「いくよ、ジュニア!」
「グオオオオオオ!!」
絶叫を上げての渾身の体当たり。全身全霊を込めたその突撃は、トリケラトプスの盾にぶつかりダイナソウルの体勢を大きく揺らがせた。既にアランの銃によって攻撃態勢を歪められていたこともあり、少なくない反動を受けつつも体重を衝撃に変えて押し付けることには成功している。
「ターゲットロック、直撃させます!」
そして、盾がずれてがら空きになった体に千歳の【スナイプショット】が直撃した。狙い過たず急所に直撃したその砲撃は、スーツの守りすら撃ち抜いてダイナソウルを吹き飛ばす。
「若手に越えられるのも先達の役目か……? 参ったな、まだそんな歳のつもりはないのに……!」
既に過去のヒーローであるダイナソウルにとって、アニマはもちろんもしかしたら千歳やアランさえ年下なのかもしれない。どこか嬉しさを滲ませつつ、恐竜ヒーローは膝を折るのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ケヴィン・ウッズ(サポート)
無口な少年です。武器を見るのが好きな為、戦う行為には積極的にいきます。
周りの武器の扱い方や戦闘行為をよく観察し、自分の動きにも取り入れていきます。
反面話して説得、作戦を考える等は面倒くさいことから消極的です。
無意味に傷つけるような行為でなければ、言われれば素直に従います。
あとはお任せします。
不死の怪物の力を得るためには、その番人である神を排除する必要がある。だがその神が未熟であるが故、ダイナソウルは相手が抵抗しなければ無視するつもりだった。
「どうやら、そちらにも大勢ヒーローがいるらしい」
だがその未熟な神に大勢の猟兵が力を添えている。こうなれば最早無視して通り過ぎることは出来なかろう。
そのダイナソウルに、ケヴィン・ウッズ(人間の剣豪・f34923)はただ黙って刃を向ける。
まずは小手調べ、とばかりに一歩踏み込んでケヴィンが切りかかる。ダイナソウルはそれを盾で軽く受け流し、やはりお返しとばかりに自身の剣を軽く切り払う。
スタイルとしては基本的な盾持ち片手剣スタイルだが、洗練されたその動きは経験と実力に裏打ちされたものとその交差でケヴィンは相手の力量を計った。
さらにそのまま何度か切り結んでいき、相手の特徴、癖を観察しその動きを自ら学ばんと積極的に攻めていくケヴィン。
「見事だ。若くして随分研鑽を積んでいるな。だがこちらも、伊達にヒーローはやってない!」
盾の角度をずらし、受けた太刀を滑らせ相手の体勢を崩したところに一撃を入れるダイナソウル。その攻撃をケヴィンはとっさに剣を横ぶりにして当てて何とかずらそうとするが、完全には凌ぎきれず僅かに身を切り裂かれる。
「……なるほど」
ケヴィンにとっては受けたダメージよりもその戦法を身で学べたことの方が嬉しい。表情はなく言葉も少ないながら戦う程に強くなる相手に、ダイナソウルはマスクの奥で口の端を上げた。
「なるほど、これは長くやるとこちらが厳しい。だが、これくらい突っ切れなくてはな!」
ダイナソウルはトリケラシールドを前面に構えて腰を落とし、その姿勢から大きく踏み込んだ。防御力をそのまま攻撃力に転化させたような一撃は、凄まじい重さと勢いでケヴィンに迫る。
武器を好み、それを愛でるケヴィンだからこそ武器の強度を過信したりはしない。この突撃を受け止めては自身の刀は容易く折れる。
「……ここ!」
ちらとアニマの方を見て、たった一言だけ叫んだ。それに応じ、アニマは自分の鞭をダイナソウルの足に絡ませる。
「おっと……!」
僅かに足の動きが鈍るが、ただそれだけ。ダイナソウルとアニマの力の差は大きく、引き倒すには到底至らない。
そのまま盾をケヴィンに叩きつけようとするダイナソウル。だが。
「踏み込んでの重い一撃。剣でやればきっとこうなるぜ」
一瞬で相手の内側に踏み込み、盾が直撃するより早く【剣刃一閃】の一撃を叩き込んだ。
ダイナソウルの強く重い一撃を取り込んだその動き、元より攻撃を本分とする剣でやればその鋭さは盾で放つ比ではない。刃は強化スーツの守りさえ超え、ダイナソウルの体を深く切り裂いた。
「仲間こそが真の力……俺が一番知ってたはずなのにな……!」
ヒーローのお約束、それを言葉少なに実行した相手に、孤独のヒーローは斬り伏されるのであった。
成功
🔵🔵🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
成程、確かに強そうな方ですぅ。
とは言え、何とかしませんと。
『FMS』のバリアをアニマさんの保護に回して【万華】を発動、全身を『雷』に変換しますねぇ。
恐竜戦士さんの『突進』の威力が幾ら高くても、『三次元的な雷速の回避』には追い付けないでしょうから、回避自体は容易ですぅ。
その上で、『FRS』『FSS』『FDS』による上空からの[砲撃]と[爆撃]に、『FBS』の斬撃と『FGS』の重力波、『雷撃でのヒット&アウェイ』を重ねて叩きますねぇ。
ただ『攻撃範囲』の性質上、どうしても周囲への悪影響が出易いですから、アニマさんには近くの動物達を避難させ、戦闘に集中出来るようにして頂けると?
肉食恐竜そのままのヘルメットと燃えるような真っ赤なスーツ。ステゴサウルスとトリケラトプスという知名度が高く特徴的な外見を持つ恐竜を模した装備。『恐竜戦士』という肩書をこれ以上なく分かりやすく表したその姿は、ヒーロー溢れるこのヒーローズアースに置いて彼が注目を集め、力を示すために必要なものでもあったのだろう。
「成程、確かに強そうな方ですぅ。とは言え、何とかしませんと」
そしてその見た目はこけおどしではない。ヒーローとしての確かな実力を明かすものであると、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はそう見た。
「アニマさん、一つお願いします」
アニマの周囲に『FMS』のバリアを張り、彼を守りつつ何かを依頼するるこる。それに頷いたアニマはバリアに囲まれたままその場から離れていく。
「子供を逃がしたか。中々殊勝な心掛けだ」
恐らくは多分に本気で言っているのだろう、剣と縦を構えて戦いの構えを取るダイナソウル。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
るこるはそれには応えず、【豊乳女神の加護・万華】で自らの体を雷へと変えた。
「俺の力には無いが、恐竜には雷竜ってのもいるんだぜ! そのくらいでビビるものか!」
剣を振るいそれを切り散らそうとするが、ただの斬撃では雷を捕らえることは出来ない。
「やはりそうか。ならば唸れ、トリケラトプスの角! トリケラインパクト!」
盾を構え、必殺のユーベルコードをはなつダイナソウル。それに対しては、縦に動くことで回避を図った。当たれば強い大振りの一撃は見切りやすく、ごく短い射程を外してるこるは空中へ逃げる。
そのまま雷の体で体当たりを繰り返して削り倒そうとするが、ダイナソウルは剣を高く掲げてそれを迎え撃った。
「一方的にやられてる時こそ……ヒーローは燃えるってもんだ! 捕まえたぞ!」
突き出したその剣を避雷針にして自分の身に雷を落とさせるダイナソウル。当然ダメージは大きいが、その代わり逃げられないように剣に捕らえた。後はこのまま剣諸共盾に叩きつけてしまえば……
「お姉ちゃん、もう動物はいないよ!」
その時聞こえたアニマの声。その声にダイナソウルが辺りを見回せば、確かに生命溢れるセンターオブジアースであるにもかかわらず、周囲からは獣や鳥、さらには虫一匹すらいなくなっていた。
「では、遠慮なくぅ」
それに呼応するように一気に各種浮遊兵装を展開、自分を捕らえているダイナソウルに全てを差し向けた。大量の攻撃に破壊の嵐が巻き起こり、周囲の地形諸共全てを吹き飛ばしていく。
「が、はっ……なるほど……ヒーロー失格は俺の方だったか……!」
彼のトリケラインパクトを含め、地形を破壊する攻撃は周囲の生命を巻き込む。子供をなるべく手にかけたくないと言いつつ、それ以外の無関係な生命への配慮を怠ったとして、ダイナソウルは己の浅慮を悔いる。
そのまま壊された地形に再度膝をつくダイナソウル。それは抗しきれなかったのか自分への罰としてあえて受け入れたのか、表情を遮るマスクの上から出は分からなかった。
大成功
🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
今回は容赦なし
WIZ
望んで戦場に立った、その意味を考えろ?
そっちから乗り込んで来といて盗人猛々しい!
どこの氷炎将軍よ!!
正義面しながら戦闘では容赦の無い所も人間臭くて気に入らない。
守護霊の【ドーピング】で戦闘力を高め『猟書五重奏・輝石の章』
117倍の回避率でステゴスラッシュを避け
【学習力】で技の性質を【見切り】
【属性攻撃・乱れ撃ち・捕縛・カウンター】で再現しつつ
サイキックエナジーの檻に叩き込み
麻酔針で【マヒ攻撃】鎧に刺さらなくても【呪詛】で影を縫い付け
エメラルド色の破壊光線【全力魔法】
威力が高すぎて【地形破壊】しちゃうけど
アニマの両親が一部始終を知れば
もう子供一人置いて出かけたりしない筈
例え傷ついても戦場に立つダイナソウルはまさに苦境に立ちあがるヒーローそのもの。だが、その姿をドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は憎々しげに見つめていた。
「望んで戦場に立った、その意味を考えろ? そっちから乗り込んで来といて盗人猛々しい! どこの氷炎将軍よ!!」
「はは、随分と懐かしい……いや、最近リメイクしたんだっけか? 俺は戦うのも好きだぜ。もちろん、勝つつもりで戦うけどな!」
実際、彼が猟書家の力を継いでここに乗り込んでこなければアニマは戦場に立つことなど無かったのだ。自分で戦わざるを得ない状況を作っておいて覚悟を強いるのは筋違いという言い分にも一理あるというものだろう。
だが元よりヒーローとしての意識を持ったままオブリビオンとなった時点で、己が矛盾を抱えた存在であることは承知の上。正面から相手取ってくれようと剣を構えるダイナソウルに、ドゥルールのいら立ちは増すばかりだ。
「正義面しながら戦闘では容赦の無い所も人間臭くて気に入らない」
「手加減する方が無礼ってもんだろ? 切り刻め、ステゴスラッシュ!」
ステゴソードの五枚の板から光の斬撃を飛ばし、一気にドゥルールを切り刻もうとするダイナソウル。その鋭い五連撃に、ドゥルールは己の体にオブリビオンの力を宿して迎え撃った。
「果てなき闇を切り裂くは、煌めく星の乙女達」
【猟書五重奏・輝石の章】で回避能力を極限まで高め、その五連の斬撃を回避する。そしてステゴソードによる次の攻撃が来る前に、見真似ながらの光の連撃を相手に返した。
「おっと、この技はそう簡単に真似できる物じゃないぜ!」
同じく五発撃ちだされた光の属性攻撃を一太刀で叩き落とすダイナソウル。光故に軌道は直線的、その特徴は彼自身もよく理解している所だったのだろう。
だが、もう一度光を放とうとしたダイナソウルの前にエネルギーのオリガ出現する。
「なるほど、こっちが本命か……!」
技の特徴はドゥルールも回避時に学習し、それ故に真似たもの。元より敵ユーベルコードを見ただけで完璧にコピーなどできるはずもない。その直線的な軌道を叩き落とさせること、それ自体が目的だったのだ。
そして真の目的は、サイキックエナジーの檻に相手を捕らえるための足止めをすること。その檻の内部から小型の針がいくつも飛び出してダイナソウルに突き刺さった。
「恐竜の皮膚は身を守る鎧と同じ。このスーツもな!」
宣言通り小さな針ではヒーロースーツを貫くことは出来ない。それに構わず、ドゥルールは檻内部にエメラルド色の破壊光線を落とした。
「光には光だ、ステゴスラッシュ……!?」
切り返そうとするが剣を持つ手が重い。確かに針はスーツで防いだはずなのに。
例え体に刺さらなくとも彼の影に刺さった針はそこから細かな呪詛を送り込みその動きを鈍らせていく、いわゆる影縫いだ。物理的な戦いこそ得意とし、魔法や呪術の類には疎い少年向けヒーローの弱点と言ったところだろうか。
受け止めきれずにその身を焼くエメラルド色の光の中、ダイナソウルは5人の乙女の幻影を見る。
「そうだな……女の子だって、チームを組んで戦ってもいいよな……! グリーンがリーダーってのはちょっと意外だが……それも新しい時代ってやつか……!」
男のレッドが最強ヒーローなんてお約束はもう古い。過ぎた時代の再放送は終わりかと、ダイナソウルは緑の光に焼かれて消えていった。
そのまま破壊光線は檻の外まで溢れ出し、激戦で荒れていた地をさらに焼き尽くした。
「アニマの両親が一部始終を知ればもう子供一人置いて出かけたりしない筈」
元よりアズマは問答無用に番人を殺していたし、後継の者もほとんどがそうしている。ダイナソウルのような者は滅多にない例外なのだ。軽率に留守にしたことで我が子の命が奪われかけた、その大事を思い知って貰わねば。
「あ……父ちゃん、母ちゃん!」
アニマの駆け出す方には、ポチジュニアよりはるかに巨大な恐竜に二人乗りした男女の神の姿が。二人は周囲の惨状を見て唖然とし、アニマから話を聞いてさらに驚きの表情になる。
そして二人は恐竜から降り、ドゥルールへと深々と頭を下げる。ドゥルールはそれを一瞥もすることなく、センターオブジアースを後にした。
神、そして不死の怪物でさえも猟書家の侵攻の前では彼らの被害者、餌でしかない。知られざる文明は、この点でもヒーローズアースの一員であり、平等な存在なのだ。
大成功
🔵🔵🔵