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宇宙(そら)駆ける漆黒の流星は邪悪なる地獄の歌姫に抗う

#スペースシップワールド #猟書家の侵攻 #猟書家 #栄華と破滅の歌姫 #スターライダー

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● 宇宙駆ける漆黒の流星は無辜なる民を思う
「フハハハハ、蒙昧なる無辜の民草よ。今宵もこの宇宙駆ける漆黒の流星が貴様らの顔を拝みに……むぅ?」
 宇宙駆ける漆黒の流星ことフランツというそのスターライダーは、いつものように蒙昧なる無辜の民草に囲まれ、宇宙に散った神々の肉片(注:パンです)を赤き神の血(注:ワインです)で流し込み、己の肉体へと変換するという背徳的な宴(要は夕食です)を今宵も繰り広げようとしていた。
 だが、いつもの聖堂(単なる酒場です)には無辜の民草の息遣いは感じられない。
 そう言えば、先程から頭の中に澄んだ歌声が響いている気がする。
『さあ願うのです、帝国による再統一を…… 銀河再統一を果たせるのは帝国だけです…… 宇宙は再びひとつになるのです』
 フランツは包帯に包まれた右腕を抑える。
「これは……ぐうぅっ。鎮まれ我が右腕。しかし、この暴虐を放置する訳にもいかん。おのれ銀河帝国、おのれ銀河皇帝。民草は我が守護(まも)る!!」

● 時が、来たようだな……!
「私の名は刀道・御剣。謎のエネルギー体、グリモアからの呼び声に応え、失われた過去の化身へと挑む貴殿らを導くのが私の使命だ。さあ、集え猟兵(イェーガー)!」
 自己紹介のセリフを捲し立てると、居た堪れなくなったのか、刀道・御剣(見届ける双眸・f35346)は恥ずかしそうな素振りで咳払いをする。
「そんな目で見ないで欲しい。私とて無意味に芝居がかったセリフ回しをした訳では無いのだ」
 そう言い御剣は今回見た予知について話し始めた。
「世界はスペースシップワールド、場所はとある宇宙船だ。この船は今、猟書家『栄華と破滅の歌姫』の襲撃を受けている。彼女の歌声により、この宇宙船の住民は洗脳され、帝国継承軍の新たな労働力として使役されようとしている。だが……1人だけ洗脳を逃れたスターライダーの男性がいる」
 彼の名はフランツ、右目を覆い隠す漆黒の眼帯、たなびく漆黒の外套、右腕には包帯を巻き、左右の手には指抜きグローブをはめている、いかにもな格好をし、『宇宙(そら)駆ける漆黒の流星』を名乗る男だ。
「彼は既に独自に調査を開始している。今回の洗脳の影響を受けずに済む要因の鍵も、彼が握っているだろう。どうか、彼と協力して宇宙船の住民を銀河帝国の魔の手から救い出して欲しい。よろしく頼む」
 御剣は集まった猟兵達にそう告げると、テレポートの準備を始めた。


神夜将比古
 中二病って最初に出た時から意味が変わってしまっているそうですね。
 神夜将比古です。

 今回はスペースシップワールド。少々痛々しいですが、気もノリも良いスターライダーと協力し、銀河帝国の野望を打ち砕いて頂きたいと思います。

● 第一章:冒険シナリオ
 洗脳音楽を破る手段を模索するか、スターライダー・フランツとの協力関係を築く場面です。まあ、フランツとの友好的な接触を行えれば大方問題無い気もします。
 彼はノリと順応性に関しては非常に高いポテンシャルを持っているので、彼の流儀に従い接触すれば、協力は容易でしょう。

●第二章:ボス戦シナリオ
 猟書家『栄華と破滅の歌姫』との戦闘になります。洗脳に対処しながら、思う存分戦って下さい。

 以上です。皆様のプレイング、お待ちしております。
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第1章 冒険 『洗脳音楽を破れ』

POW   :    洗脳音楽に耐える手段を探す/スターライダーに熱意を持って協力を求める

SPD   :    洗脳音楽の影響を避ける手段を探す/スターライダーと一緒に調査に出向く

WIZ   :    洗脳音楽の情報を集める/スターライダーの体験談からヒントを見出す

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

瞳ヶ丘・だたら
SPDで挑むぞ。連携アドリブ歓迎だ。

走り屋は奇人と相場が決まっているらしい。
この手の空気に合わせるのは不得手なのだが、やるだけやってみよう。

何はともあれ、まずはフランツに接触を図るぞ。
名乗りはそうだな、「封じられし妖しき猟兵」とでもしておくか。自分で自分を妖しいと称するのは気後れするが、まあ間違ってはいまい、妖怪だし。
洗脳の効かない「選ばれし者」であるフランツに、その理由の心当たりや事件前に取っていた行動などを尋ねる。
聞き取りが済んだら、協力して宇宙船の探索に移ろう。

……それはそれとして、きみの乗機を〈武器改造〉したりしては駄目だろうか?
宇宙バイクとやら、一度触れてみたいのだが……。駄目?



「やあ、宇宙駆ける漆黒の流星。どうだい、最近は?」
 構える事なく声をかけるのは、瞳ヶ丘・だたら(ギークでフリークな単眼少女・f28543)。
「む?貴様は……」
「あたしかい、そうだな……封じられし妖しき猟兵、とでも呼んでくれ」
 この手の空気に合わせるのは不得手ではあるが、できる限りは合わせていこうという気持ちでそう名乗ると同時に、頭に響く音楽が少し、遠のいた気がした。
「封じられし、妖しき、猟兵……ふむ。」
 フランツは雰囲気こそ崩さないように努めているが、表情は確かに緩んでいる。恐らく今まで彼の流儀へと踏み込む者は彼の周りに居なかったのだろう。
「まあ、あたしの話はいい。そんなことよりもこの状況だ。船の人間はみんなこの妙な歌に取り込まれた。けれどもきみはどうやらそうではないらしい……洗脳の効かない『選ばれし者』、その理由に心当たりはあるかい?」
 だたらの問いにフランツは少しばかり考え込み、そして答えた。
「ふむ……いや、さっぱりわからん。しかし貴様も平気だろう?」
 だたらが未だ耐えられているのは、猟兵……つまり生命体の埒外にあるものであるからではあるのだが、もう少しばかり敵へと近づいてしまえばどうなるかわからなかった。
「我の推測に過ぎんが……恐らくは己の真名を理解しているかどうか、と言った辺りか?
 我であれば宇宙駆ける漆黒の流星、貴様であれば封じられし妖しき猟兵……この船にそれを自覚している者は我しか居なかった」
 だたらは先程、自身が名乗った際に感じた感覚を思い出す。どうやらこの男もただの道化ではないらしい。
 仮説の取り掛かりが掴めたあたりで、少しばかり安堵したのかある欲求が湧いてくる。
「……それはそれとして、きみの乗機を改造したりしては駄目だろうか?宇宙バイクとやら、一度触れてみたいのだが……。駄目? 」
 だたらの強請るような仕草に、
「フハハハ、それが貴様の生業であり欲望か。いいぞ、気に入った。
 我が相棒『黒翼の白鳥号』に目をつけるとはなかなかだ。事が片付いた後であれば好きにやれ、ただし壊すなよ?」
 自慢の相棒に興味を向けられ、フランツはだたらをすっかり気に入った様だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リューイン・ランサード
中二病だから洗脳音楽が効かないとか、そんな事あるのかな?
ここはフランツさんに合わせます。

過去の似たようなケースを思い出して、リューインはフランツさんにオジギをした。
「ドーモ。宇宙駆ける漆黒の流星=サン。(翼と尻尾の色から)レッドドラゴンニンジャです。僕もこの船のおかしな状況を解決するのを手伝います。」とオクユカシク話す。

お互いの方向性はズレているが多分大丈夫だろう?

「宇宙駆ける漆黒の流星=サン。この船内で民草を害そうとした場合、最初に抑えておくと便利な場所ってありますか?」
フランツさんに船内の知識を聞いて、UC(シキガミグゲンのジツ)でシキガミに調査させる。
猟書家のいる所が判れば良いのですが。



「ドーモ。宇宙駆ける漆黒の流星=サン。レッドドラゴンニンジャです」
 リューイン・ランサード(乗り越える若龍・f13950)はフランツに向けてオジギをする。
「これは……古事記に記されしアイサツ。我は詳しいんだ。
 ハジメマシテ。レッドドラゴンニンジャ=サン。宇宙駆ける漆黒の流星です。
 ……因みに我はノリと順応性には一家言あるが、方向性の違いのある物をぶつけてきたので用法用量を間違えていたとしても責任は取れん。すまんな、本当にすまん」
 さもありなん。
 しかし、この方向性も実際効果的だった。振る舞い重点である。
 リューインの頭の中から澄んだ歌声が遠のいていく。リューインは確信した、この洗脳音楽を破る術を……思春期によく男の子が通過するアレだ。

「僕もこの船のおかしな状況を解決するのを手伝います。宇宙駆ける漆黒の流星=サン。この船内で民草を害そうとした場合、最初に抑えておくと便利な場所ってありますか?」
 リューインはシキガミグゲンのジツで使役意図に応じて鳥獣変化や透明化するシキガミを召喚しながらフランツへと尋ねた。
「ふむ、無くはないが……貴様には必要なかろう」
 どうせ暴く、と付け加えながら、フランツはリューインに探索を委ねた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
ああ、ようやく見つけたよフランツ!一体どこに行ってたのさ!
あ?アタシが誰かって?
哀しいねぇ、あの輝かしい日々を忘れちまうなんて。
あの強大だった銀河帝国を相手取って、
同じ【漆黒の鉄騎団】として戦い、『緋色と漆黒の双星』として恐れられていたアンタの片割れたるアタシを、よもや忘れたとは言わせないよ?

同じスターライダーのよしみさ、『コミュ力』で話しかけつつアタシ自身の銀河帝国戦争の思い出を交えて『言いくるめ』、
こっそりプライドをくすぐって『情報収集』を始めるよ。
お互いのマシンを見せりゃ、奴さんカブに幻滅するかもだけど。
そこはほら、こういう時の殺し文句があるよな。
「今のコイツは世を忍ぶ仮の姿さ」ってな!



「ああ、ようやく見つけたよフランツ!一体どこに行ってたのさ!」
「我が世俗の名を親しげに呼ぶ貴様はっ!!」
 フランツは大仰に反応し振り返る。
 ……いや、知らない、全然知らない、という顔で見返していると、
「哀しいねぇ、あの輝かしい日々を忘れちまうなんて。
 あの強大だった銀河帝国を相手取って、同じ【漆黒の鉄騎団】として戦い、『緋色と漆黒の双星』として恐れられていたアンタの片割れたるアタシを、よもや忘れたとは言わせないよ?」
 銀河帝国戦争の思い出を語り、気さくに話しかけてくる数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)に、
「ふむ……貴様、撃走せし緋色の戦乙女か。あの戦いから幾星霜、よく我を探し当てたな」
 もちろん、彼はこの船から大きく離れた事はこれまでにはないし、【漆黒の鉄騎団】とやらにも、『緋色と漆黒の双星』にも覚えが無い。……が、この男、入口を間違えなければ非常にスムーズなのである。
 ちなみに【漆黒の鉄騎団】と『緋色と漆黒の双星』のくだりで、多喜の頭からも澄んだ歌声は遠ざかっていた。
「なんだか大変な事になってるようじゃないか。昔のよしみだ、あたしも手を貸すよ」
「なるほど……貴様の手があれば、此度の件、ベイビー・サブミッションに等しい。頼りにさせて貰おう」
 フランツが多喜の宇宙バイクを見る。
「ああ、今のコイツは」
「「世を忍ぶ仮の姿」」
2人の声が重なる。
「だろう?何年貴様と共に戦ったと思っているんだ。じきに他の協力者の探索の結果も出る。行くぞ」
 しっかりと固めた設定、多喜の持つ気さくな雰囲気、言葉巧みな語りにより、昔共に戦っていたという空気が形成され、フランツは警戒する事もなくトントン拍子に話は進んだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『栄華と破滅の歌姫』

POW   :    さあ願うのです、帝国による再統一を
【民衆の知る有名な歌姫そっくりな姿 】に変形し、自身の【四肢】を代償に、自身の【帝国復活を願い行動するよう洗脳する歌声】を強化する。
SPD   :    銀河再統一を果たせるのは帝国だけです
【銀河帝国による銀河再統一を願う歌 】を披露した指定の全対象に【帝国継承軍を支持し帝国の復活を願う】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
WIZ   :    抵抗する者は死し、賛同する者は生き残るでしょう
自身が【敵を蹂躙し味方を称賛する歌を歌って 】いる間、レベルm半径内の対象全てに【抗う心を砕き死に導く言葉】によるダメージか【従順な心を育み栄光へと導く言葉】による治癒を与え続ける。

イラスト:えな

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠森宮・陽太です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達の探索により、猟書家『栄華と破滅の歌姫』の居場所は判明した。
 この船の後部格納庫、人々は新たな艦を造る為の部材の作成に従事させられていた。
「ええい、貴様の真名は寄る辺守る聖堂の給仕、貴様の真名は……」
 宇宙船の人々に向けて声をかけていくフランツを冷たい目で見やり、
「なぜ抗うのです。宇宙を再び一つにし、銀河再統一を果たせるのは銀河帝国だけだというのに。何故それに奉仕する喜びを拒絶するのでしょう」
「語るに堕ちたな外道。その喜びを感じる心を、このように扱いそれを語るとは片腹痛いわ。同胞よ、我は我にしか出来ん事をやる!貴様らは貴様らにしか出来ん事をやれ!」
 人々に洗脳に抗う力を与えながら、フランツは猟兵達へと向けて叫んだ。

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 第2章です。猟書家『栄華と破滅の歌姫』との戦いです。
 ここまでで洗脳音楽の対策手段は「自身に異名や設定を与え、それに即した振る舞いをする事」であると判明しています。
 洗脳音楽に対抗しつつ存分に戦って下さい。
 フランツは人々に洗脳に抗えるよう真名を与えて回っています。その為、人々からの妨害は気にしなくて済みますが、フランツや、洗脳に抗い周囲に真名を浸透させるようになった人々は、歌姫にとって非常に邪魔な存在となる為、攻撃の手が向く可能性があります。

プレイングボーナス
スターライダーと協力する

それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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瞳ヶ丘・だたら
……やれやれ、演技は苦手だというに。どうやらやるしかないようだ。
それではこの封じられし妖しき猟兵と我が戦車が相手をしよう、歌姫よ。

封印の一つを解き放ち「機械仕掛けの咆哮」を召喚する。
(訳:UCを発動して指向性音響兵器を取り出す)
さて、その麗しき声に相応しい伴奏を用意してやろう。
(訳:大音圧で洗脳音波を妨害しつつ動きを封じ、フランツたちを守る)
我が封じられし眼差しから逃れられると思うな。炎の鉄槌にて〈蹂躙〉してくれる。
(訳:〈視力〉を凝らして狙いを定め、宇宙船や他の人々に被害が及ばぬよう〈砲撃〉を直撃させる)

……やはり疲れるな、この言葉遣い。
手早く終わらせて宇宙バイクを弄りたいのだがね。



(……やれやれ、演技は苦手だというに。どうやらやるしかないようだ)
 内心で嘆息しながらも、洗脳音楽へと抗う為、だたらは己の立ち位置を紡ぐ。
「それではこの封じられし妖しき猟兵が相手だ。まずは我が相棒の封印を一つ解くとしよう。その麗しき声に相応しい伴奏を用意した」
 だたらは戦車よりあらかじめ作っておいたスーパーガジェット……指向性音響兵器を取り出す。
「機械仕掛けの咆哮、だ。歌姫よ、歌ってくれるかい?」
「いいでしょう。あくまでも、私と帝国に手向かうというのであれば」
 歌姫は歌う、銀河帝国による銀河再統一を願う歌を。その歌はフランツを含め、人々を帝国継承軍を支持し帝国の復活を願う感情で支配せんとする……が、機械仕掛けの咆哮……だたらの放つ大音圧が洗脳音楽を妨害しつつ歌姫の動きを封じ、フランツたちを守った。
(しかし……やはり疲れるな、この言葉遣い。手早く終わらせて宇宙バイクを弄りたいのだがね。)
「我が封じられし眼差しから逃れられると思うな。炎の鉄槌にて〈蹂躙〉してくれる」
 心中でぼやきつつも、だたらの視線は正確に歌姫を射抜き、戦車より放つ砲撃を着実に命中させていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

大空・彼方(サポート)
《アドリブ、連携、苦戦描写、UC詠唱変更、その他何でも歓迎です》
「はじめまして。今回バックアップに回る舞姫です。未熟者ではありますがなんなりとご用命ください。」
UDC組織に所属する新人猟兵。戦闘経験は豊富。
一人称:私
口調:敬語で機械的
性格はクールでマイペース。そしてドがつく程の面倒くさがり。一見、常識人で冷静沈着に見えるが、どこか天然なところがある。獲物は日本刀。
前衛であれば未来視を用いて舞うように敵の攻撃を引き付けながら隙を伺う。
後衛では異界召喚により援護と回復役をこなす。
UCは指定した物をどれでも使用可能。基本的に情報を収集し、慎重に行動。命令や指示には忠実に従い他の猟兵をサポートします。



 大空・彼方(眠れる神の巫女・f33087)は現場へと送り込まれると、周囲の観察に努めた。
 何やら肩書きの様な物を叫びつつ、人々に呼びかけていく男、先に現場へと到着していた猟兵の芝居がかった振る舞い。
 なるほど、肩書き、振る舞い。
「あまり普段と変わった事はしなくても良さそうですね。コードネーム、舞姫。悪鬼羅刹の相手は任せてください」
 コードネームを持ち、UDC組織へと所属する……彼方の置かれた境遇は、今回の件と非常に噛み合わせが良かった。
 敢えてコードネームを強調し洗脳音楽への抵抗を果たすと、得物である神刀『夜守』を抜き放ち、宙には巨大な深紅の瞳を投影する。
「私の命令は絶対。答えは『はい』か『Yes』でしょ?」
 空に浮かぶ真紅の瞳の視線が歌姫を射抜く。無意識に語りかけるその視線に抵抗する歌姫に生じた隙を、舞姫は見逃さなかった。
 舞う様な足運びで彼我の距離を詰め、舞姫が歌姫へと肉薄する。振り抜かれた神刀の剣閃は、しっかりと歌姫の体を捉え、深く食い込んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

リューイン・ランサード
船の人々は宇宙駆ける漆黒の流星=サンに任せて、歌姫に頑張って挑みます。

歌姫がフランツさんを攻撃しないよう、フランツさんを背にして歌姫に対峙し、歌姫にオジギをする。
「ドーモ。栄華と破滅の歌姫=サン。レッドドラゴンニンジャです。宇宙駆ける漆黒の流星=サンと共に人々を護る為、アナタとイクサを開始します。」とオクユカシク挨拶する。

右手にエーテルソード、左手に流水剣を持ち、双剣に風の属性攻撃を纏う。
(厨二的言動と)剣に纏った風の唸りで歌声をかき消しつつ接近。

怪力+2回攻撃+UC:破山乃剣撃にて歌姫を一気に斬ります!
今更、銀河帝国など復興されても迷惑です。
そんな目論見は何度でも叩き潰します。


数宮・多喜
よくぞ吼えたぜ漆黒のォ!
それでこそただ一人でも漆黒の流星と呼ばれた漢だよ。
ならばアタシも、それに並ぶ双星が一つ『緋色の撃走』として
恥ずかしいカッコはできないねぇ!

カブに『騎乗』しながら人々の間を駆け巡り、
フランツとは別の軌道を描いて歌姫の傍を駆け抜け、
牽制の電撃『属性攻撃』で雷鳴を轟かせ。
その大音量で歌を乱しつつ周囲を静電で満たすよ。
そうしてアタシに注意を『おびき寄せ』ながら、
真名が広がる手助けをする。

その間にアタシも攻撃の仕上げをしないとね、
よく考えりゃそもそもアレは厨二全開だったわ。
さあ、最後の聖句を紡ぎ上げるよ!

灰は灰に。
塵は塵に。
……過去は、過去のままに!
収束せよ、【黄泉送る檻】!!



●緋色と漆黒の双星
「よくぞ吼えたぜ漆黒のォ!」
 多喜は人々の合間を縫うようにカブを走らせながらフランツの啖呵に応えた。
「当然よ!我は漆黒の流星と呼ばれし者、そして貴様は我と並び、緋色の撃走と称されし者だ。我の前で無様を晒す事は許さんぞ!」
「こいつは……恥ずかしいカッコはできないねぇ!」
 醸成された空気は、経た年月をそこに錯覚させた。
 カブが人々の合間を、歌姫の傍を駆け巡り、多喜の放つ雷撃の轟音が、歌姫の放つ歌を乱していった。

●イクサの真髄
「ドーモ。栄華と破滅の歌姫=サン。レッドドラゴンニンジャです。宇宙駆ける漆黒の流星=サンと共に人々を護る為、アナタとイクサを開始します」
 オクユカシくも堂々としたオジギ、フランツや人々を背にし、守るように立ちはだかりながら、リューインは歌姫へとアイサツをする。

「受けてもらいましょう、僕の極めたカラテのワザマエを」
 手に持つ双剣に風属性のジツを纏い、リューインは地を蹴った。

●ウタヒメスレイヤー
 多喜が雷撃を放ち、リューインが続け様に風を纏った二刀で斬撃を加える。
 リズムが出来上がって来た頃、ようやく歌姫は脅威と認め、2人の猟兵へと意識を移した。己の四肢を代償としながら、帝国継承軍を支持し帝国の復活を願い、その為に行動するよう洗脳する歌声を響かせる。
 リューインが剣に纏った風の唸りで歌声をかき消しつつ接近すると、多喜は最後の仕上げへとかかった。
「よく考えりゃそもそもコイツは今回にうってつけだった。……さあ、最後の聖句を紡ぎ上げるよ!」
 多喜の放った雷撃は、歌を撹乱するだけが目的ではなかった。
『灰は灰に。
塵は塵に。
……過去は、過去のままに!
収束せよ、【黄泉送る檻】!!』
 張り巡らされた雷撃は、多喜の言霊を以て増幅され、歌姫を捉える檻となる。
「さぁ、頼んだよ、レッドドラゴンニンジャ」
「任されました、緋色の撃走=サン」
 右手に深夜の色合いを持つ深淵の世界の金属で作られた刀身を、左手に清冽な清水の如き蒼き光を携え、その風纏う二刀を力強く振り抜く。
 黄泉送る檻により拘束され、体勢を崩していた歌姫へと向けられた破山乃剣撃は、歌姫の身体の真芯を捉え、致命的な一撃を叩き込む事になった。
「今更、銀河帝国など復興されても迷惑です。……そんな目論見は、何度でも叩き潰します」
 塵と消える歌姫を背に、リューインの言葉は風に流れた。

 しかして、猟兵達と1人の男の活躍により、船には平穏がもたらされ、住人達からの感謝と共に、宇宙に散った神々の肉片を赤き神の血で流し込み、己の肉体へと変換するという背徳的な宴が大規模に開かれた。
 料理を噛み締め、あるいは、宇宙バイクを改造し、猟兵達は事態の収束と、平穏の到来を感じていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年12月17日


挿絵イラスト