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マインスイーパ

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●地下迷宮にて
 迷宮の中を巨大なモノが進んでいく。重厚な鋼の色を光らせながら、いくつもの脚を動かして先へ先へと進んでいく。それが向かう先には、爆発音が響いていた。

●グリモアベースにて
「よっす、みんな集まってくれてるな。さっそくだが、今回はアルダワ魔法学園の地下迷宮に行ってきて欲しいぜ、と」
 やってくるなりそう切り出す藤堂・晃(人狼・f12657)。軽いノリで言い出してはいるが、きちんとした事件だ。
「地下迷宮の中で災魔、オブリビオンが復活したみたいでな? 学生たちが遭遇したりして、大変なことになる前に、討伐してきて欲しいって訳だ。このオブリビオン、でかくて脚が複数ある……ってことくらいしかわからんかった。すまん」
 そういいながら、資料を配っていく。なんでも、迷宮内に新しい区画が現れ、そこにオブリビオンが現れたとのこと。今のところ被害は出ていないが、いつどうなるかわからないので、早めに対処したいということだった。
「まぁ、新しい区画って言っても、だだっ広い一本道でな? 迷宮と言っちゃあいるが、迷うことはないな。問題は、地面にあってなぁ……辺り一面に地雷が埋まってる。いわゆる地雷原ってやつだな、と」
 地雷原。魔法学園の迷宮という場所に相応しくないような言葉だが、まぎれもない事実として存在している。一本道であるがゆえに、地雷原を抜けていくしか迷宮を進む方法がないため、避けては通れない。どうやら地雷は時限式らしく、すぐに爆発するわけではないようだ。
「流石に、地面全部に地雷がってわけじゃないだろうから、上手く踏み越えていくか……あるいは、爆発する前に走り抜けるってのも手かもな? 知恵を絞って何とかしてくれ。地雷原さえ抜けちまえば、あとはシンプルな道のりだな、と」
 かなりざっくりした説明で方法は丸投げする晃。みんななら、うまくやってくれるだろう?と笑っている。猟兵たちからの冷たい視線が刺さるが気にしない。
「そのあとは、オブリビオンをバチっと倒してくれりゃ、万事解決ってわけだ。各自、準備ができたものから、迷宮に向かってくれ。それじゃ、よろしく頼んだぜ?」


すぅぷ
 はじめまして、新人MSのすぅぷと申します。お目通しいただきありがとうございます。

 初シナリオでドキドキしながら、OPを出させていただきました。
 魔法学園、良いですね。迷宮、良いですね。地雷原、心ときめきますね? そんな気持ちでやっていきたいと思います。
 今回のシナリオは1章(冒険)→2章(集団戦)→3章(ボス戦)となっております。
 お時間ある方、ご都合のよろしい方、どうぞよろしくお願いします。
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第1章 冒険 『地雷原』

POW   :    爆発物を処理しながら進む

SPD   :    爆発する前に移動し終える

WIZ   :    飛んで回避する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

霧ヶ谷・紫音
へぇ、地雷か!なかなかスリリングじゃねーか!
つっても時限式ってんなら、抜けて行っちまえばいいんだろ?
やってやんぜ!奥にいる奴もどんな奴なのか、ワクワクするしな!

【SPD】
「よっしゃ、止まったらタダじゃ済まねぇ。頼むぜシロ!」
そんな事を言いながら【白狼強襲戦法】で白狼のシロを呼んで、
オオカミの足の速さで【ダッシュ】で駆け抜けてもらおっかな!
「っと、あぶねぇ!シロ、使えっ!」
万が一危ない時は素早く【スローイングナイフ】を【投擲】して、
壁に刺したナイフの柄を緊急足場にして、シロに回避してもらうぜ!

もし誰か危ない時は、可能なら【多目的ワイヤーロープ】を使った【ロープワーク】で助けるって感じかな!


死之宮・謡
敵の情報が殆ど無いね…いいじゃないか、事前情報保々無しで挑むオブリビオン戦…なんとも心が躍るねぇ?別に不満があるわけじゃないけどこの手の依頼って依頼主が予知でどんな敵か見ちゃってるからさ?こう、どんなオブリビオンなのかっていうワクワクがないよね?…激戦の気配に大体何時もワクワクしてるけどさ。
さて、地雷原、地雷ねぇ…飛んで躱すか…はぁ、別に此の翼は飛行用じゃなくて殺傷用なんだけどな…絶対飛行目的で使われることのほうが多いよね?良いけどさ…。
ソレジャァ【死を招く翼】展開ット、行コウカ。


メーティオル・スター
爆発するまで時間があるんだよね?
それならさっさと突破しちゃえば問題ないってことじゃん!

オレにはこの自慢のバイク(修理を重ねた継ぎはぎ骨董品)があるんだし!
こいつでパパっとひとっ走りさ!

そんなわけで、SPDで勝負!
いくぜ相棒!フルスロットルだ!

※うまくいった時
へへっやっぱり思った通り!このまま地雷原が終わるまで突っ走れば………
どこが地雷原の終わりなんだろう?
スピード落としたら爆発に巻き込まれるんだけど、つきあたりまで敷き詰めてあったりしないよね!?(壁に激突するかもと思いつつ)

※途中で爆発に追いつかれる
(バイクごと前方に吹き飛ばされて)あ、相棒ー!!(爆炎に消えるバイクに向けて手を伸ばす)


トレーズ・ヘマタイト
POW

天井を行けば問題なく通れそうでもあるが、今後学生がこの通路を使用する可能性がある以上、地雷は処分しておくべきだろう、出来る限り処理しておこう

UC:イリュージョン・オブリビオンで適当に名も無いモブの人型災魔の幻影を召喚しては地雷原に突っ込ませて普通に歩けるルートを作るように爆破解体していく、入念に踏み残しがないように念入りにやらせる

自分が爆発の破片で怪我をすることでUCが解除されないよう数名の幻影に刻印に入れてきた大型の盾を持たせて守らせる

あとは他の猟兵を爆破に巻き込まないようにしないとな、うっかり新手の災魔と間違われても困る

地雷の位置がわかれば処理も早くなるのだが、無い物ねだりか

以上


リュカ・エンキアンサス
でかくて足が複数ある……。
蛸しか思い浮かばないんだけど。
味は兎も角食べられたらいいな。
とにかく、会いに行ってみよう。

まあいいや。とにかく駆け抜ければいいんだな。
アルビレオ(バイク)に乗って突っ切るよ。
ダッシュと逃げ足、早業くらいで爆発回避して走り抜けられたらいいけれど。
あとは第六感や絶望の福音も使って、爆発物はよけられるようにして突っ切ろう。
途中困っている人がいたら……どうしようか。このバイクは一人乗りだから……

出来そうなら、抱えて連れて行こうと思う。無理なら……ごめん。
悪いね。できないことは、無理しないって決めてるんだ。
って、内心は申し訳なさそうにしながらも表情と行動は淡々と駆け抜けます。


ウェルミス・ミステリース
はぁ、地雷原ね。
どういった理屈で誰が何の為に用意したのか知らないけどさ。
まぁあれさね、最初に地雷原を発見した奴ぁ御愁傷様だねぇ……
吹っ飛んでなきゃいいんだが。

さて、移動にはバウンドボディを使用。
事前に別所でそれなりの大きさの石を見繕って地雷原にぶん投げて、爆発範囲と反応重量を予測。
身体を伸ばして地雷原を踏んで戻る、を繰り返して処理しながら進むとするさ。
ああ、走り抜けようとしてる奴がいるなら、当たらないように。

他の奴ら?さぁねぇ……ま、なんとかするんじゃないかね。
どうにもならなそうな奴がいるなら、多少は手助けもしてやるけどね。
その辺はほら、ギブアンドテイクってやつさね。

(絡みアドリブご自由に)



●地を行くものたち

 広い広い一本道が続く。周囲は鋼の壁で囲われているが、道は土の地面だ。一見したところ、平坦な道のり。何の障害もなく、迷宮と呼ぶにふさわしくない印象を受ける。しかし、危険は地面に潜む。よくよく地面を見てみれば何か違和感を感じられたかもしれない。あちこちに、クレーターのようなものも見える。
「はぁ、地雷原ね。どういった理屈で誰が何の為に用意したのか知らないけどさ」
 そう言いながら、手近にあった石を地雷原に放り投げたのはウェルミス・ミステリース(黒塊・f05501)だ。少し間があって、ドンッ!! という轟音と土煙が舞う。もしも巻き込まれていたら、たとえ猟兵とはいえダメージは避けられないだろう。
「最初に地雷原を発見した奴ぁはご愁傷様だねぇ、吹っ飛んでなきゃいいけど」
 ウェルミスは先ほどの爆発の様子、そして周囲にあるクレーターなどから地雷の威力などを推測する。
「ざっと人ひとり分爆発範囲だね。それじゃ、ちょっとずつ処理しながら進むとするさ」
 ブラックタール特有のその体をバウンドモードに切り替え、数メートルまで足を延ばし、グッと地面を踏みしめる。直後に急速に足を引き戻した。数秒後、怒る爆発音。安全な場所と、地雷とを探すように体を伸ばし踏んで……と繰り返しながら進んでいく。地道ながらも確実な方法で地雷を解体。爆音と土煙を浴びながら、地雷原を踏破していく。

 一方、別の場所でも爆発音が上がっていた。
「天井を行けば問題なく通れそうでもあるが……」
 そう呟きながらもトレーズ・ヘマタイト(骸喰らい・f05071)も、地を進んでいく。今後ここを通る学生のため、地雷を処分しておくのがいいだろうと、学生たちのことを考えた紳士の対応だ。地雷の位置がわかれば処理も早くなるのだが……と思うが、わかってしまえば地雷の意味がない。トレーズがとった方法は、かつて取り込んだ災魔の幻影を使うことだった。
 イリュージョン・オブリビオンにより無数の名もなき人型幻影を呼び出し、通り道を作るように進んでいく。幻影たちが踏みつけていく地面は、数メートルおきに轟音を立てて爆ぜる。そのたびに幻影が揺れ、大きな石や破片が飛ぶが、トレーズには届かない。護衛についている幻影が刻印から取り出された盾によって防いでいく。
 無数の幻影に囲まれ爆発を乗り越えて進んでいくその姿は、彼のその一つ目の姿もあり、少々怖い。決して新手の災魔ではない。違うんだよ?


●道は空にもある

 地上では派手な爆音が響いているが、空を行くことだって一つの道なのだ。むしろこちらの方が安全面では上だろう。
「ソレジャァ【死を招く翼】展開ット、行コウカ」
 死を招く翼により召喚した四枚の血の翼を羽ばたかせ、地雷原の上空を飛んでいるのは死之宮・謡(血の王・情緒不安定の狂戦士・f13193)だ。
(敵の情報が殆ど無いね……いいじゃないか、なんとも心が躍るねぇ)
 正体のわからない敵との戦いに、ワクワクを隠しきれずにいる。しかし、楽しそうな表情も束の間。
(はぁ、別に此の翼は飛行用じゃなくて殺傷用なんだけどな……)
 本来の用途とは別の用途で使われることの多い翼を思って少々物憂げな表情も見せる。それがまた大いに役立つのだから、複雑な心境なのだろう。物思いにふけりながら、時折地上から聞こえてくる爆発音に目を向ければ、巻き上がる土煙とともに、大きな石まで飛んでくる。
「オット、危ナイジャナイカ」
 謡は華麗に躱してスピードアップ。こんなところに長居はしていられない。来るべきオブリビオンとの戦いに向けて、一気に地雷原を飛び越えていくのだった。


●スピードスターズ

 地下迷宮に爆発音とは違う轟音が響き渡る。鋼の塊が疾走する音、エンジンの駆動音。
 爆発するまでに時間があるのならば、それまでに抜けてしまえばいい、そう考えたメーティオル・スター(屑鉄漁りの見習い冒険者・f05168)がとった行動は、相棒を走らせることだった。
 何度も修理され継ぎ接ぎだらけの骨董品にも見えるバイクだが、メーティオルを乗せ快調に地雷原を走っていく。
「行くぜ、相棒! フルスロットルだ!」
 その言葉にこたえるように、エキゾーストノートを響かせバイクは疾走する。爆発音と熱気が彼らを追いすがるが、追いつくことはできないようだ。
「あれ、そういえばどこが地雷原の終わりなんだろう……。壁に激突したりは、しないよね!?」
 一抹の不安を抱えながら、地雷原を突き進んでいく。

「へえ、地雷か! なかなかスリリングじゃねーか!」
 快活に笑いながら地雷原を見据えていたのは霧ヶ谷・紫音(一直線サバイバルガール・f02519)だ。
(つっても時限式ってんなら、抜けて行っちまえばいいんだろ?)
 前方から起こる爆発の風に、一房赤く染めた髪を揺らしながら、前のめりなことを考えている。
「お姉さん、大丈夫? もし困ってるなら……」
 紫音に声をかけたのは、リュカ・エンキアンサス(人間の探索者・f02586)。古びたバイク……アルビレオに跨りながら、ちらりと後部を見やる。元々は二人乗り用だったのだろう座席には、旅の鞄が積まれていた。どう見ても人が乗るスペースはなさそうだが、声を掛けずにはいられなかったのだろう。
「ありがとうな。だけど、大丈夫だ。俺にはコイツがいるからな」
 そういう紫音のすぐそばに、シロと名付けられた大きな白い狼が召喚される。紫音はシロに跨ると二っと気持ちのいい笑顔をリュカに向ける。
「そう、それじゃあ向こうで。無事にね」
 リュカも笑顔で答えてアルビレオを走らせていく。絶望の福音によってまるで見てきたかのように、地雷の位置を推測し、地雷を踏まないルートを巧みに抜けていく。それでも時折地雷の爆発が起こるが、アルビレオの速度には追い付けないのだった。

「よっしゃ、止まったらタダじゃ済まねぇ。頼むぜシロ!」
 紫音もまたシロとともに駆け出す。その巨体からは、想像もできないスピードで白狼が駆けていく。右に、左に、獣の直感で地雷を察知しているのか、地雷を避けながら猛スピードで走り抜けていく。
「っと、あぶねぇ! シロ、使えっ!」
 紫音もまたシロの背にいるだけでなく的確にサポートしていく。地雷が爆発する寸前、手にしたスローイングナイフを壁に投げつける。白狼の巨体が飛びあがり、ナイフの柄を足場に、さらに跳躍。すんでで爆発をよけ再び走り始める。

 二台のバイクと一頭の白狼が地雷原を駆け抜けていく。爆発は彼らの通り過ぎた後にむなしく響くのだった。

 猟兵たちは地雷原を越えていく。この先に待つものは……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ふだつきマウス』

POW   :    カンバンストライク
単純で重い【看板】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    『ここは通行止めだよ!』
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【行き止まりの標識】を作った場合のみ極めて精巧になる。
WIZ   :    仲間がピンチだ!
自身が戦闘で瀕死になると【ふだつきマウス1匹】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 無事に地雷原を越えた! そう思った猟兵たちの前に現れたのは、立札を持った無数のネズミたち。大きな×印の立て札を振りかざし、行く手を遮る。
 何匹かは地面に立札を突き刺し、地雷で吹き飛んだりしているが、どうやら先へと進むのを妨害したいようだ。
 ネズミに邪魔されて地雷原に押し戻されるわけにはいかない。早急に倒してしまうほうが良いだろう。
霧ヶ谷・紫音
…いいのかアレ。ほっといても勝手に自滅していきそうだけど。
ま、でもソレ待ってるわけにも行かねーか。
若干忍びねぇけど、邪魔する以上やってやんぜ!

「よっしゃぁ!荒らせ、シロッ!」
騎乗状態から【シロの援護】に切り替えて、二手に分かれて対処するぜ!
シロの行動としては、はネズミの集団を派手に荒らしてもらって
地雷を誤爆させたりしてかく乱してもらおうかな!
狼な分、俺よりは素早いし巻き込まれにくいだろうしな!

俺は【怪力】任せに【黒鉄】を振り回して、
【衝撃波】で看板ごとネズミを吹っ飛ばすように豪快に戦って行くぜ!
万が一地雷が近くで爆発した時は、
【武器受け】として黒鉄の刀身を盾代わりにしよっかな!


メーティオル・スター
※アドリブ歓迎です。

おおお?爆発しなくなった!?地雷原を超えたんだ、やったー!
って思ったら今度は敵かー!ああもうっこのまま行ってやる!

ってなわけで、地雷原を突破した勢いのままにバイクでゴー!
片手で持った鞭を振り回しながら、
立ちふさがる気も起きないくらいの勢いでネズミの群れを突っ切っていくよ。
どうしても立ちふさがるっていうのなら、鞭で吹っ飛ばしてでも押しとおる!

敵を倒す効率はあまり良くないかもしれないけど、
オレが突っ込んで暴れれば、その分ネズミの群れもかく乱されるだろうし、
その後のとどめは後ろの人たちに任せちゃおう。

ゴールに一番乗りはオレがもらうぞー!



 地雷原を越えた!

 そう思った矢先に待ち受けていたのは、大きな×印の描かれた看板を持ったネズミ――ふだつきマウスの群れだった。
 チューチューキィキィ。鳴き声を上げながら、ネズミの群れが猟兵たちの行く手を遮る。

「やっと地雷原を越えたと思ったら、今度は敵かー!」
 バイクを軽快に走らせ地雷原を走破したメーティオル。ようやく爆発がやんで、喜び人心地着いたのも束の間、目の前に現れたふだつきマウスの群れに向かって叫ぶ。
 少々うんざりしたような、やや疲れの混じったような叫び声だ。
「しかもいっちょ前にオレたちを足止めしたいみたいだぜ?」
 シロに跨り並走していた紫音が言いながら群れに目を向ける。

「まぁ、ほっといても勝手に自滅しそうだが……」
「うん、やっちゃおうか!」

 二人はニッと笑いあうとふだつきマウスの群れに向かって突撃していく。

 ふだつきマウスたちは突撃してきた二人を迎え撃とうと、看板を振りかざす。

「よーっし、もうこのまま行っちゃうよ!」
 メーティオルは地雷原を走破した勢いのままアクセルを緩めずバイクで突撃する。
 あちこち修理され継ぎ接ぎだらけのバイクがネズミの群れの中を猛スピードで駆け抜ける。バイクは唸りを上げ激しい駆動音と共にネズミの群れを蹂躙していく。その速さにネズミたちは翻弄され、攻撃することもままならない。
 かろうじて反撃にと看板を振り回したふだつきマウスは、メーティオルが素早く振るった鞭で看板を弾き飛ばされ、続く一撃で頭から強打され命を絶たれる。
「効率は良くないかもだけど、攪乱できれば十分だね」
 仲間との連携のため、敵の連携を崩す。メーティオルは愛機を操り、縦横無尽に戦場を駆けていく。

「よっしゃぁ! 荒らせ、シロッ!」
 その言葉とともに、シロから飛び降りる紫音。ふだつきマウス群れの動きが乱れ始めたところへシロの巨体が躍る。狼の牙と爪でもって、ふだつきマウスたちを引き裂き、咆哮によって威嚇していく。
 走り回るバイクと白狼の蹂躙に混乱した何匹かのふだつきマウスはうっかり地雷付近に看板を刺して自爆してしまう。
 ネズミたちは少しずつ確実に数を減らしていく。

 メーティオル、そしてシロの援護により大混乱をきたしたふだつきマウスの群れの中を走るのは紫音だ。手には武骨で長大な一本の大剣――黒鉄。その巨大な武器を軽々と振り回しながら豪快にネズミたちを薙ぎ払っていく。
 巨大な刃はその重量と硬さをもってネズミたちを吹き飛ばす。
「ギキィッ!」
 ふだつきマウスも大きな重い看板を振り回し、反撃を試みようとする。
 が、紫音の動きの方が早い。
「邪魔する以上、やってやんぜ!! くらいなぁ!」
 紫音が吼えるとともに、鈍い鉄の輝きが横薙ぎに走る。怪力任せに振るわれた身の丈ほどもある大剣の一撃が大きな衝撃波を伴い、ふだつきマウスを手にしていた看板ごと粉砕し、無惨な肉塊へと変える。
 猟兵たちはネズミを、次々と葬り去っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
何かネタじみたネズミだなぁ看板なんか持ってさぁ?まぁどうでもいいけど…片っ端から殺し尽くす。一匹残らず叩き潰す。流血と慟哭のパーティの始まりだぁ!【裏世界の七血人】召喚。
にしても地雷で吹き飛んでんの居るよ…面白いねぇ?笑わせに来たなら高得点だが戦いに来たなら零点だ、一体一体が脆弱過ぎる。余りにも脆弱過ぎる。慈悲は無い。掛ける理由も無い。
「怪力」の「なぎ払い」で一気に殺し尽くす。征くかねぇ?



「何カネタジミタネズミダナァ。看板ナンカ持ッテサァ?」
 押し寄せるネズミたちを見ながら謡が感想を漏らす。災魔だというのに、通行止めの看板をもって走り回るネズミたちが滑稽に見えたのだろう。
(笑わせに来たなら高得点だがな)
 思わず笑いそうになるのをこらえながら、戦闘の態勢に入る。

「血ヲ撒キ散ラセ、闇ノ住人ヨ我ガ友ヨ、来リテ己等ガ殺意ヲ解キ放テ」
 詠唱とともに、地面に緋色の召喚陣が描かれる。現れたのは闇の国よりの七体の霊――七血人。
 それぞれが、血の色よりもさらに濃い赤の武器を携えた殺戮者だ。静かに佇むその姿は戦いを前にしてあまりにも不気味。

「サァ、パーティノ始マリダァ!」
 謡の宣言とともに、霊たちが動き出す。音もなくネズミたちの群れに迫ると、キィキィと喚くふだつきマウスを攻撃する。
 あるものは手にした剣で切り裂き、あるものは槍で貫く。流れ出る血と命を吸うように、刃が赤く輝く。
 ふだつきマウスも看板を構え大振りの一撃を放つが、それが届く前に七血人が放つ炎により焼き尽くされ、灰となって散っていく。

 このままでは勝てないと判断したのだろうか。ふだつきマウスは、仲間を呼び集めさらに数を増し、物量で謡に襲い掛かる。
 次々と振るわれる看板を体捌きとバックステップでかわし、距離を取る謡。
 さらに群がるふだつきマウスたちに向かい、謡は手にした大薙刀を力任せに一閃する。
「ドレダケ集マッテモ脆弱スギル!」
 謡の怪力によって振るわれた刃は、ふだつきマウスたちの胴体を両断し、その亡骸を鮮血とともに地に叩き付けた。

 流血と慟哭、そして絶叫の宴は続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

結城・蓮
ネズミ狩りの時間、というわけだね。なるほど。
いやぁ、久しく本業をご無沙汰していたから、これはいい仕事だ。

え?ほら、ネズミを狩るのは猫の本業だろ?本能とも言うけど。
さぁて、一匹残らず仕留めさせてもらうよ!

《虚実の山札》で錬成した1296枚のカードを放ってネズミを切り刻んで行くよ。
仕込みは十分。今宵も宴の始まりだ。
「今日はカードマジックだよ。一枚たりとも見逃すなよ?さぁ、ショータイムだ!」

カードの乱舞の最中、足元の危険は身軽に飛び越えて取りこぼしたネズミを仕込み杖で一刀両断していくよ。
「言ったはずだ、一匹たりとも逃さないって」

さて、これは誰に持って帰ったら喜んでくれるかな?
ま、ボクは要らないけど。


トレーズ・ヘマタイト
※アドリブ・絡み自由

ふむ、災魔の強さ的には放置してもいいだろうが、せっかく作った地雷原を抜ける道に、あの看板を立てられるのは避けねばな

展開していた災魔の幻影を敵に向け突撃させ、ルート上の地雷の有無と敵の動きや強さを確認する

戦闘時はUC:ブラッド・ガイストで強化したうえで、災魔の腕のグレネードでの遠距離攻撃をし、敵が来るならば待ち、逃げるならば追いかけ、二本の剣と災魔の腕のスタンガンで攻撃していく
攻撃時は看板を先に攻撃し相手の攻撃を封じる、増援を防ぐために瀕死間際になれば、【生命力吸収】で一気に削りきるか、体を肉食獣の口のようにして噛み砕きつつ【大食い】で取り込む

看板は念入りに回収しておく

以上



 他方でもふだつきマウスたちとの戦いは続いていた。

「ふむ。せっかく作った地雷原を抜ける道に、あの看板を立てられるのは避けねばな」
 トレーズは展開していた災魔の幻影により、周囲の地雷の有無とふだつきマウスの強さを計る。看板の一撃に、幻影が揺らぐがさほどの脅威ではないと断ずる。
 災魔の強さ的には放置してもいいのだろうが……そう思いながらも、トレーズはせっかく安全な道を作った地雷原に余計なことをされてはたまらないと、ふだつきマウスを睨みつける。
 「つまり今からネズミ狩りの時間、というわけだね。なるほど」
 トレーズにニコッと笑いながら声をかけたのは、結城・蓮(チキチータ・マジシャン・REN・f10083)だ。燕尾服にリボン……マジシャンの格好をした少女は猫の耳と尻尾を揺らしながら楽しそうに語る。
「ほら、ネズミを狩るのは猫の本業だろ? 本能とも言うけど」

 いうないなや、蓮は手にしたトランプを念力で宙に浮かせる。バラバラになりながら宙を飛ぶトランプカードは次第に数を増し、瞬く間に1296枚へと至る。
 その光景にふだつきマウスたちも警戒を強め、看板を振り上げ蓮に迫る。
「今日はカードマジックだよ。一枚たりとも見逃すなよ? さぁ、ショータイムだ!」
 蓮は大仰な身振り手振りで、宴の始まりを告げる。複製された千を超えるトランプカードが一斉にふだつきマウスへと襲い掛かる。
 ふだつきマウスは看板で防ごうとするも、何十何百と飛び交うカードに翻弄され、看板ごと切り裂かれ、バラバラに切り刻まれていく。

 それでもふだつきマウスたちは数を頼みに押し寄せようとする。が、群れるということは狙いやすいということでもある。そこに飛来するのは、トランプカードだけではなかった。
 ドンッ! 激しい音を立てて炸裂したのはグレネード弾だ。
 ブラッド・ガイストにより殺戮捕食態となったトレーズは、災魔の腕からグレネードをふだつきマウスが群がる中心に向けて放つ。爆発はふだつきマウスたちを吹き飛ばし、粉々に粉砕する。
 ふだつきマウスが近づけば、災魔の腕からスタンガンのショックを浴びせ、看板から破壊したうえで、白と黒の二振りの剣で、切り裂いていく。

 傷つき瀕死となったふだつきマウスはなおも仲間を召喚し数を増やそうとするが、トレーズが見逃すはずもない。
 トレーズはそのどろどろとした不定形の肉体を大きく変化させる。現れたのは巨大な顎。びっしりと並ぶ牙は鋭く、その威容は大型の肉食獣か竜のよう。
 顎はふだつきマウスに喰らいつき、噛み砕き、咀嚼し、その体内へと取り込んでいく。
「ふむ。災魔とは言えネズミを捕り込むのはいささか微妙な気分だな」
 独り言ちながら、ふだつきマウスを貪る。
 
 蓮は乱舞するトランプの中を身軽に飛び回っていた。トランプが宙を行くならば足元から、と迫るふだつきマウスを素早い身のこなしでいなし、トレーズとの連携で葬っていく。
 そして、最後の一匹となったふだつきマウスを手にした仕込み杖の一刀で切り捨てる。
「言ったはずだ、一匹たりとも逃さないって」

 こうして、ふだつきマウスは狩りつくされる。

「ところでこれ、誰にもって帰れば喜んでくれるかな?」
「自分であれば、喜べはしないな。棄てていくのがいいだろう。さて、邪魔な看板は回収しておかねばな」
 悪戯っぽく微笑む蓮に、苦笑を返し、トレーズは邪魔な看板を回収するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『兵器蜘蛛』

POW   :    蹂躙
【長大な八脚から繰り出される足踏み】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    蜘蛛の糸
【腹部の後端から放つ鋭い鋼線】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に鋼線 による蜘蛛の巣を形成し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    子蜘蛛
レベル×5体の、小型の戦闘用【子蜘蛛ロボット】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は世良柄野・奈琴です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 地下迷宮に重く鈍い機械音が響く。
 重厚な鋼の色を鈍く光らせながら、巨体が四対の足を動かし、外へ外へと向かおうとしている。
 関節から蒸気を放ち進むその姿は、蜘蛛そのものだった。
 周囲には小型ながらも同じ蜘蛛が群れ、あとに従っている。

 復活した災魔を野放しにするわけにはいかない。猟兵たちは武器を構え、巨大な蜘蛛へと立ち向かうのだった
霧ヶ谷・紫音
でかくて脚が複数…成程、こーゆー事ね。
ま、ぶった斬り甲斐がありそうな奴だな!

【POW】
「さぁて、害虫退治と行くかッ!」
まず子蜘蛛に関しては、【黒鉄】の【なぎ払い】で散らしていくぜ!
そして親玉の蜘蛛は足の関節を集中的に狙って、
足の付け根から一本ずつ破壊していくような作戦で行くぜ!
その機械の耐久力…俺の自慢の【怪力】で振り下ろす
剣の破壊力以上だと良いがな!
敵の位置が高い時は【スローイングナイフ】の【投擲】で
壁に引っかける場所を作り【多目的ワイヤーロープ】を引っ掛けて、
それを利用した【ロープワーク】で高く跳んで移動だ!
そして敵の頭上から落下の重力もうまく利用して思いっきり攻撃を叩きこんでやる!


結城・蓮
ネズミ捕りがクモ退治に変わっちゃったなぁ。
ま、蜘蛛の巣は屋根裏走るときに邪魔だからね……あ、そういう話じゃない?

《泡沫の鏡像》で鏡写しの分身を生み出して連携攻撃を仕掛けるよ。
意思があるのか怪しい相手だからパフォーマンスでのディレクションはせずに、素直に互いに隙をかばい合う動きで仕込み杖で斬りかかろう。
「「さぁ、終幕と行こう。ショータイムだ!」」

相手の蜘蛛の糸には気をつけて動き廻ろう。
捕らえられたくはない……いや、むしろ、そうだね。
鏡像と二人で《無明の絃》を放ち脚を雁字搦めにしてあげよう。
「悪いね、ボクも糸使いなんだ」「蜘蛛の糸には負けてられないよね」
「「行くよ!《ブラインド・コード》!!」」


トレーズ・ヘマタイト
※アドリブ・絡み自由、プレイング返却可

迷宮で蜘蛛か、子蜘蛛も含め対処せねばならんな

UC:ブラッド・ガイストで装備を強化して交戦
子蜘蛛は機械腕のグレネードで蹴散らし、巣は白剣の酸の【属性攻撃】で切断を試みる、その際は巣を支える糸を優先する
蹂躙は相手の胴体や足に絡み付くことで回避する、UC:バウンドボディも使えば可能性は上がるだろうし、他の猟兵を胴体部に持ち上げることも簡単だろう
攻撃は装甲の薄いところに酸での攻撃し、そこに【怪力】込みの黒剣戦斧形態での追い打ちをする、装甲が剥がれたら機械腕のスタンガンで【マヒ攻撃】をして動作の妨害をする

地雷原に誘導しての大ダメージも狙えるかもしれんが連携必須か

以上



 巨大な機械蜘蛛と迷宮の奥で邂逅する。
 複数の単眼は猟兵たちにじっと向けられているが、硬質な光を放つばかりで、意思などは読み取れない。

「でかくて脚が複数……成程、こーゆー事ね」
「迷宮で蜘蛛か、子蜘蛛も含め対処せねばならんな」
 予知での情報と目の前の現実とを照らし合わせる。確かに嘘ではないな、ちょっと予想外だったが。そんな顔で紫音が笑う。
 トレーズもまた油断なく蜘蛛たちを見据え、戦いに備える。

「さぁて、害虫退治と行くかッ!」
 先に動いたのは、紫音だ。黒髪をなびかせながら、一陣の風となって駆ける。
 迎え撃たんと子蜘蛛が群がる。キチキチカチカチ、奇妙な音をたてながら脚を振り上げる。
 しかし、それらは力任せに振るわれる大剣の薙ぎ払いによって破壊され、紫音に届くことはない。
 トレーズもまた、その体を大きく変化させていた。腕が波打ち蠢いたかと思うと、大口径の砲となりグレネード弾を撃ち出す。着弾地点にいた子蜘蛛はひとたまりもなく破壊されていく。

 二人がこじ開けた道を黒い影が走る。蓮が黒い猫の尾を揺らしながら、機械蜘蛛へと一息で迫る。
「ネズミ捕りがクモ退治に変わっちゃったなぁ」
 そのままの勢いで手にした仕込み杖で剣戟を浴びせる。甲高い音を立て刃は蜘蛛の装甲を走るが、ひっかき傷をつける程度に終わってしまう。
「思ったより硬いねっ」
「ならば、溶かしてしまえば良い」
 入れ替わるようにトレーズが機械蜘蛛に接敵する。目星をつけ装甲の薄い所へ向けて、白剣を振り下ろす。刃の一撃は装甲に阻まれ、小さな傷をつけたに過ぎないが、付与された酸の属性が鋼鉄を溶かしていく。
 さらにそこへ戦斧形態へと変形させた黒剣を叩き込む。表面が溶け、装甲が薄くなった部分に、刃が食い込み力任せに切り開いていく。機械の体が火花を上げ、鋼が裂ける。
「「さぁ、終幕と行こう。ショータイムだ!」」
 追い打ちをかけるように、蓮も泡沫の鏡像で生み出した分身とともに、連続攻撃を浴びせる。己の分身との連携は乱れることなく、的確に脆くなった装甲へと攻撃を仕掛け、機械蜘蛛を破壊していく。

 しかし、機械蜘蛛もやられるだけではない。大きく足を振り回し、猟兵たちを退けると、巨大さに見合わぬ素早さで後退する。
 そして、突如腹を見せたかと思うと、腹部の後端から鋭い鋼の糸を噴出する。
 針のように鋭い糸は地面に当たれば蜘蛛の糸特有の粘性を発揮し、巣を作り上げていく。
 もしこの糸に捕らわれてしまえば、あとは巨大な脚で踏みつぶされるだけだろう。
 蓮は分身との連携で、トレーズはバウンドボディで体を変形させて巧みに避けているが、機械蜘蛛へと近づくことができない。

 だがその時、子蜘蛛を蹴散らして、機械蜘蛛の側面へと回り込んだ紫音が突撃を仕掛ける。
「デカ物の弱点の一つは、間接だよなぁ!」
 身の丈ほどもある大剣を大上段から、蜘蛛足の関節部へと叩き込む。
 突然の側面からの攻撃に機械蜘蛛は対処できるはずもなかった。紫音の重い一撃で脚部の関節の1つがひしゃげ、衝撃に体勢を崩す。

 機械蜘蛛が体勢を立て直すよりも早く、蜘蛛の足に蓮の操る糸が絡みつく。
「悪いね、ボクも糸使いなんだ」「蜘蛛の糸には負けてられないよね」
「「行くよ!《ブラインド・コード》!!」」
 両手で十、鏡像と合わせてニ十の指から放たれた無明の絃。それらは機械の眼をもってしても捉えることは難しく、瞬く間に蜘蛛の脚に絡みつきその動きを阻害していく。
 本来、糸を操り獲物を狩るはずの蜘蛛が、絃に絡められ身動きできずにいる。

 動きを鈍らせた脚に、トレーズの機械腕が叩き込まれる。スタンガンの一撃が、さらに蜘蛛の動きを止める。それとともに、黒剣を変形、白剣と合体させ一つの大剣と変える。
「脚の一本でも落とさせてもらうとしよう」
 驚異的な膂力で振われた剣は、機械蜘蛛の脚を砕き破断する。切断面から蒸気を吹き出しながら、もがく機械蜘蛛。

 その頭上を紫音が飛ぶ。壁に突き立てたナイフにワイヤーを掛け跳んで見せたのだ。
「もう一本取らせてもらうぜぇ!」
 跳躍からの落下。大剣の重さ、重力を利用して機械蜘蛛の脚部へと、渾身の刺突を放つ。刃がつき立った瞬間、さらに炎が爆ぜる。如何に鋼の装甲を持っていようと、耐えられはしない。部品と内部の蒸気をまき散らしながら、もう一本、脚が破壊される。
 
 猟兵たちの連携の前に、蜘蛛は大きく損傷する。しかし、機械でてきた身体はいまだ動きを止めず。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

西行・胡桃
機械だから気持ち悪さは軽減されてるね
このサイズの普通の(?)蜘蛛だったら逃げてるわ
と、じゃあ華麗に退治といきましょう

●POWで挑戦(灰燼拳)
全周囲無差別攻撃に【残像】は意味がない?
いえいえ、試してみようじゃないの!
一回目が駄目なら二回、二回目が駄目なら三回!
攻撃に移らず何度も繰り返して処理落ちさせてやりましょう
それが上手くいかなくても、攻撃に反応させることで続けて攻撃する人のための隙が作れないかな?

勿論こっちもそれに続いて接近するタイミングをはかっていくよ
接近できれば、灰燼拳の出番だ

正拳突き、お見舞いしてやる


上月・衒之丞
ほう……糸を使う蜘蛛の絡繰でありんすか。
粘り糸ではなく鋼糸を使いなんしは、捕らえる為に非ず、殺す為なんしな。
ようざんす。面白い絡繰にはありんすが、あちきの絃術には及びせんことを見せてやりんす。

まずは小蜘蛛を処理する。
鋼線を手繰り、綺麗に二つに切り分けて行こう。
動きは嫋やかに、淑やかに、艶やかに。最小限の動きで最大の効果を。
「無明弦月流、文月。糸とは斯様に使いなんし」
血の花が咲かないのは残念でありんすな。

大蜘蛛相手には囲うように糸を張り巡らせておく。
仕込み終えたら背を向けてお別れだ。張り巡らせた糸で敵を地面に縫い付ける。
「終いでありんす。無明弦月流、睦月。これが、糸使いというものでありんすよ」


心禰・白雨
へえ、絡繰蜘蛛かよ。おもしれーな。
できればその小さい奴一匹欲しいが。
絡繰なら機械に詳しい奴に頼めば飼えねえかねー。

まずはデカい奴をぶっ壊さねえ事にはどうともできねえんだろうけどよ。

赫絲を引いて。蜘蛛を括って捕まえよう。
相手が糸の引っかかれば。ソイツを怪力で引っ張って。
引き千切るなり転がすなりして攻撃する。
蜘蛛と俺と、どっちが上手く糸が使えるかいざ勝負って所だな!

(赫絲は物と物の間にある縁を見えない糸に変えるユベルコードです。
縁さえあればどこにでも糸は出せますが。糸の強度や上手く敵に絡まるかは成功率準拠で描写をお願いします)
糸が切れちまった時には縁がなかったと諦めるぜ。


死之宮・謡
蜘蛛、蜘蛛か…何故蜘蛛なんだ…分からないけど…強いならそれで良いさ!

初手から行くよ?【精霊界の大氷雪】発動…糸や子蜘蛛ごと押し潰して上げるよ?さて、どうする?
「怪力」で「鎧砕き」の「二回攻撃」で叩き壊す…優先狙いは脚部かね?2、3本折ればまともに動けないだろう?

さてさて御愉しみの時間だ…好きに、派手に行くとするかねぇ?



 二本の脚を失った程度では、崩れることはないのか。全身についた傷、亀裂から蒸気を噴き上げながら、機械蜘蛛はいまだに健在だ。
 その姿は怒りに燃えているようにも見えるが、機械にそのような感情はあるのだろうか。

「シカシ、脚ノ2~3本デモ折レバマトモニ動ケナイト思ッタガ……動イテルナ」
 機械蜘蛛の予想以上のしぶとさに、謡は顔をしかめる。しかし、考えていたのも束の間。
「強イナラソレデイイサ! オ楽シミノ時間ダ!」
 一変して、破顔。黒の美貌を強敵との戦いの喜びに染め、戦場へと飛び込んでいく。
 謡がキッと機械蜘蛛の睨みつけ詠唱を始める。
「何故意思アルモノハ危険ヲ犯シタガルノダロウカ…此ヲ見テモ、マダソンナコトヲ想エルカナ?」
 瞬く間に魔法陣が浮かび上がり、そこから召喚されたのは、精霊界の純粋なエネルギーだ。エネルギーの奔流は周囲にいた子蜘蛛を破壊し、機械蜘蛛に雪崩のごとく襲い掛かる。
 蜘蛛の装甲が剥げ、部品を飛び散る。しかし、蜘蛛は止まらない。
 残った六脚を巧みに操り、謡に襲い掛かる。

「機械だから気持ち悪さは軽減されてるね。このサイズの普通の蜘蛛だったら逃げてるわ」
 快活な声を響かせながら謡を庇うように前に出たのは西行・胡桃(残像行使・f01389)。黒のショートボブに、勝気な赤の瞳が輝いている。機械蜘蛛の異様を見ながら柳眉をひそめてはいるが、怯えなどはない。
 蜘蛛の脚が胡桃に向かって踏み下ろされる。一瞬にして胡桃が踏みつぶされ……たかに見えたが、その姿が揺らぎ影となって消える。
「それは残像だよ。ついてこれるかな?」
 蜘蛛の前に複数の胡桃。驚くべきスピードで動き回り、残像を生み出すことで機械の蜘蛛を翻弄しようというのだ。
 一度目は不意打ちのようなもの、完全に残像で騙せた。
 二度目。流石に機械、修正してくる。横を掠めた。
 三度目。あわや直撃するところだった。
 四度目。速度を上げる。蜘蛛も合わせてくる……。
 幾たびも繰り返される攻防の中で、先に音を上げたのは機械の方だった。胡桃の残像に反応しきれず、動きが止まる。残像に対して執拗に食らいつこうとしたが、傷ついた機械の体が追い付かなかった。それがエラーとなり、制御機能に不具合を発生させたのだ。
「今だ!」
「砕イテヤルサ!」
 一瞬のスキをついて繰り出される拳と大槍が機械蜘蛛を破壊する。

 エラーから立ち直った蜘蛛は、新たな子蜘蛛を召喚し、猟兵たちを追いやる。そして、腹部からの糸であちこちに巣を張り、猟兵たちを待ち受けようとする。

「ほう……糸を使う蜘蛛の絡繰でありんすか。面白い絡繰にはありんすが、あちきの絃術には及びせんことを見せてやりんす」
 しゃなりしゃなりと歩み出たのは上月・衒之丞(泡沫の遊女・f11255)だ。美しい着物を身にまとい、狐の耳をたて、尾を揺らす。その動作の1つ1つが、色気を醸している。
 その手がたおやかに振られると、近づいていた子蜘蛛が二つに分かたれる。
 衒之丞が手繰る鋼線により、切断されたのだ。
「無明弦月流、文月。糸とは斯様に使いなんし」
 優雅な所作で、一つ、また一つと子蜘蛛を切る姿は、舞を踊っているかのようだ。

「絡繰蜘蛛かよ。おもしれーな。全部バラバラにしないでくれよ」
 一つくらい持って帰りたいからさ。華やかな着物をまとった羅刹の少年、心禰・白雨(赤糸結び・f02212)が本気か冗談か、笑いながら言う。
「まずはデカい奴をぶっ壊さねえ事にはどうともできねえんだろうけどよ」
 白雨が子蜘蛛に手を向ける。子蜘蛛は何かに捕まったかのように、ぴたりと動きを止めた。そして、白雨が動かすとおりに、宙を舞い、大蜘蛛にぶつかり破壊される。
 彼が操るのは、目に見えぬ糸。しかし、確かにそこにある縁の糸、赫い絲だ。たとえ遭遇したばかりの敵とはいえ、出会ったという縁を手繰ればこれくらいは造作もない。

 それに対し、機械蜘蛛も腹部から糸を放ち、攻撃を仕掛けてくる。糸を使うという自らの領分を侵された、そう感じる程度には機械とはいえ蜘蛛だったのだろうか。

「蜘蛛と俺と、どっちが上手く糸が使えるかいざ勝負って所だな!」
 周囲にいる子蜘蛛を赫絲でひっかけ、巧みに盾にしていく。機械蜘蛛が彼に攻撃を仕掛ければ仕掛けるほど、縁は強まる。
「そら、力比べと行くか!!」
 白雨と機械蜘蛛とに、切れぬ絲が結ばれる。そして、白雨はその細腕から想像できない力で、蜘蛛を引き倒す。転がり、地面にぶつかる蜘蛛はひしゃげ、歪な形状へと変化していく。

 それでも機械蜘蛛は多脚を駆使し起き上がろうとする。が、そこでようやく自らに張り巡らされたもう一つの糸に気づく。気づいたときには遅く、衒之丞の張り巡らせた糸は、蜘蛛に絡みついて解けない。
「終いでありんす。無明弦月流、睦月。これが、糸使いというものでありんすよ」
 宣告とともに機械蜘蛛に背を向ける。彼の糸が蜘蛛を地面に縫い留めた。
 機械蜘蛛は無様にもがくが、もう逃げることはできない。蜘蛛が、糸の罠にかかり最期の時を迎える。

「コレデ終ワリダ!」
 謡が大槍を振るい破壊をもたらす。
「まぁまぁ面白かったぜ!」
 白雨が赫絲で引きちぎる。
「正拳突きをお見舞い! これでおしまい!」
 胡桃の灰燼拳が蜘蛛の頭部を粉砕する。

 猟兵たちの全力の一撃を受け、機械の蜘蛛は完全に破壊され、その動きを止めた。こうして、災魔が外に放たれるのは防がれたのだった。



「って、親玉倒したら小さいやつも動かなくなっちまったじゃねぇか!?」
 白雨の叫びが迷宮に響いたのは、また別の話。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月26日


挿絵イラスト