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聖女との約束

#ダークセイヴァー #同族殺し #ご参加ありがとうございました。 #参加者様の心遣い、嬉しく思いました。

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●ダークセイヴァーの領地にて
 あらゆる存在から干渉を受けない場所に、蒼白い光を放つ城が建っていた。
 その最上階にある美しいバルコニーに、鉛色の大きな梟が1羽降りたつ。
『ただいま戻りました』
「ふむ。戦闘狂の始末は着いたようだな」
『はい、滞りなく』
 梟はペコリと頭を下げた。
「アイツが同族殺しの『審判』を受ける事がなくて何よりだった」
 そのヴァンパイアは、手すりにもたれ掛かると美しく微笑んだ。
「そうだ。もう1つ頼まれてくれないか?」
『何でしょう』
「どうやら『聖女』様に審判が降ったようだ。その始末を彼らに頼みたいんだが」
『……分かりました。誘き出してみせましょう』
 そう言うと、梟は再び飛び立っていった。

●グリモアベースにて 
「皆様、お帰りなさいませ。そして、戦闘狂との戦いお疲れ様でした」
 ナノ・ナノン(ケットシーの聖者・f18907)は、グリモアベースに帰還した猟兵たちにお辞儀した。
「そんな皆様に、闇の救済者から依頼が来ています」
 ナノンはそう言うと、ダークセイヴァーで起こる『ある現象』について説明を始めた。
「ダークセイヴァーにおいて、オブリビオン同士の殺し合いがタブーになっている事をご存知でしょうか?」
 一部の猟兵は当然知っているだろう。
 あの戦闘狂のオブリビオンが同族に手出しできなかったのは、この「タブー」があるからだ。
「一部では、それを『審判』が降るからだと言われています」
 同族殺しを行うと発狂し、消滅するまで破壊行為を繰り返す存在に成り果てるのだと。
「理性が残っている間は良いのですが、完全に理性を失いますと、見境がなくなってしまうのです」
 そして今回は、生前闇の救済者だった人物がオブリビオンとなって蘇り、狂える存在となってしまった。
 ナノンはグリモアを宿す杖を取り出すと、転送用の魔法陣の準備に取り掛かった。
「とは言え、丁度そのオブリビオンは、闇の救済者たちが討伐しようとしている領主の元へと赴いています」
 魔法陣がダークセイヴァーの領主の元に繋がる。
「オブリビオンが理性を完全に失う前に領主を討伐し、最後にオブリビオンとなった闇の救済者を討って下さい」
 それが、かつての仲間からのお願いだという。
「それでは皆様、お気をつけて」
 猟兵たちはナノンに見送られながら、魔法陣に飛び込んだ。


柚子胡椒
 こんにちは、柚子胡椒です。

(前回のお話)
 闇の救済者たちとのダークセイヴァー全土を巻き込んで、戦争を起こそうとして『戦闘狂アルバ』とその配下『外神禍梟』を討伐した猟兵たち。
 しかし、『外神禍梟』はどうやら生きており、本来の主の指示に従って動いていた事が今回判明しました。

 以下補足です。
 第1章、集団戦「グレイブヤードゴーレム」
 戦況……固く閉ざされていた門を破壊した狂えるオブリビオンは、守衛のゴーレムたちとの戦闘を開始しています。皆さんは、このオブリビオンを刺激する事なくゴーレムを殲滅してください。
 戦場……屋外、屋敷の周囲に広がる広大な庭です。

 第2章、ボス戦「真紅の傀儡騎士」
 戦況……狂えるオブリビオンと因縁を持つ領主です。狂えるオブリビオンを刺激せずに、敵だけ討伐してください。

 第3章、ボス戦「反抗の聖女」
 戦況……目的を果たした狂えるオブリビオンは完全に理性を失い、猟兵たちに襲いかかって来ます。説得は不可能ですが、討伐中、あるいは討伐後に優しい言葉を贈っても良いと思います。

 2人の因縁についての物語は断章で記述していきますので、よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『グレイブヤードゴーレム』

POW   :    なぐる
【拳】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    ふみくだく
【踏みつけ】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【の土塊を取り込み】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    さけぶ
【すべてをこわしたい】という願いを【背中の棺群】の【怨霊】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。

イラスト:V-7

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 猟兵たちが魔法陣を潜り抜けると、不思議な現象が起きた。
 目の前が白く霞み、モノクロの映像が流れ始めたのである。
 それは、狂えるオブリビオンとなった『聖女』の記憶の断片だったーー。

 闇の救済者という組織が、まだ形を成していなかった頃。
 民衆を導く1人の女性が居た。
 民衆から『聖女』と呼ばれていた彼女は、圧倒的なカリスマ性と知略で次々と領主を討伐していく。
 やがて組織が大きくなり、戦力が増えた事で解放される領地が少しずつ増えていった。
 その一方で、ヴァンパイアによる圧政は変わる事はなかった。

「このまま解放し続けたとして、戦力が分散したら、守りが手薄になる地域が出てくるかもしれない」
「そうなると、ヴァンパイアに領地を奪い返されるだけなのではーー?」

 そうしていつの間にか1つだった組織に、いくつもの派閥が生まれた。
 これ自体は良くある話だろう。
 それはいくらカリスマ性があるとされる『聖女』でも、どうする事もできないことだった。
 そんな中、最後まで聖女を支え続けようと誓いを立てた者達がいた。

「私だけは聖女様の味方です!」
「最期までお供します!」

 彼らは、聖女が当初掲げていた信念と共に戦い抜くと誓いを立てた。
 聖女は彼らを連れて、数々の解放戦に赴いたのである。
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第四『不動なる者』盾&まとめ役武士
一人称:わし 質実剛健古風
武器:黒曜山

あの外道梟、生きとったのか。
そして聖女…ふむ、よくある話ではあるが…ここから、何があったのか。

しかして、やることは変わらぬ。まずはゴーレムを叩くか。
指定UCにてゴーレムのみを斬っていく。
そして、その殴りは回避するしかないの…当たるわけにはいかぬ。四天霊障による反発も利用していくか。
地形が破壊されようと、耐性や空中浮遊で対応していこう。

いいように動かされておる気もするが…今は考えても仕方がない、か…。


マティアス・エルンスト(サポート)
アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱改変・その他OK

「……俺が前に出る。お前は俺を盾にしろ。」

一人称:俺
口調:寡黙で無機質。表情も一見無愛想で感情が読み取りづらいが仲間想い。
性格:知らない物事へ対する好奇心と知識欲が旺盛。自身を精密な電子機器と思っている様子。

戦法:高いPOWを活かし、エネルギー充填したアームドフォートによる威圧感たっぷりの威嚇射撃や一斉発射等、「攻撃は最大の防御」を体現した戦法を好む。
仮に間合いに踏み込まれても剣や槍で受け流し、鎧砕きも狙いながらのカウンター攻撃。

指定したUCを何でも使用。
戦況等に照らし「適切・最善」と判断すれば他の存在からの指示や命令にも即応する。

他はお任せ。


イスラ・ピノス(サポート)
 セイレーンの冒険商人×ゴーストキャプテン、16歳の女です。
 普段の口調は(僕、あなた、~さん、だね、~だよ、~の?)、
商売とか交渉でのお仕事向きは(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)

 ユーベルコードは使えそうなものはどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 損得勘定や意識は強いので『全体の被害を減らすこと>より大きな結果を出すこと』の優先度で出来る限り頑張ります!
 基本現地の人や敵性でない動植物・建造物は大事にします
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


エリー・マイヤー(サポート)
どうもエリーです。
手が必要そうなので、手を貸しに来ました。
【念動力】で解決できる事なら、お任せください。
遠くから押したり引いたり掴んだりとか、
持ち上げたり回したり投げたりできますよ。
包み込んで動きを封じたり、破裂させて攻撃したりもできます。
微弱な念動力をばら撒けば、ソナー代わりにも使えます。

後はスプーンを曲げに曲げて、コルク抜きにしたりとかですかね?
タネなし手品で子供を喜ばせるとか、朝飯前です。
子供は煙草の臭いで逃げる気もしますが…
まぁ、それはさておき、状況に応じて色々できますよ。

あ、運動は苦手なので、
殴り合いとか派手な運動は期待しないでくださいね。
たぶん息切れして倒れちゃいますよ。



●それぞれの想いーー
 大きな盾を構えた聖女は、魔法陣から現れた猟兵たちには目もくれず、目の前のゴーレムの群れに突撃していく。
 その猛激には、鬼気迫るものがあった。
 そこに4人の猟兵たちが姿を現す。

 マティアス・エルンスト(人間見習い・f04055)は、猪突猛進の聖女の姿を静かに見つめた。
 かつて心を持たぬ機械だった、という朧気な記憶のみを持って電子の海から生まれた彼にとって、死して尚、過去の強い想いを持ち続けている『聖女』に自然興味を持つ。
「この戦いで、どんな答えを見出すことが出来るだろうか……」
 マティアスは無表情のまま、聖女を刺激しないようにゴーレムへと『アームドフォート』を向けた。
 
 第四『不動なる者』、盾にしてまとめ役武士の馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)は、戦場に駆け付けると思わず空を見上げた。
 そこには、見覚えのある鉛色の空が広がっている。
「あの外道梟、生きとったのか……。そして聖女……。ふむ、よくある話ではあるが、ここから何があったのか」
 しかしやる事は変わらない。
「まずは聖女を刺激せず、ゴーレムを叩くか」
 馬県は黒曜山を軽く振り下ろすと、ゴーレムに向かって走り出した。

 冒険商人のイスラ・ピノス(セイレーンの冒険商人・f26522)は、水髪を揺らしながら戦場を見渡した。
 今回は利益度外視での活動となる。
「闇の救済者達の事情は詳しくないけど、一緒に戦ってきた仲間はきっと家族同然よね」
 救済者たちの心情を汲み取り、いつかの誰かのお下がりのパイレーツダガーを握る。
「大丈夫です。必ずこの戦いを終わらせ、聖女様を『救済』します」
 イスラは、ここには居ない『闇の救済者たち』に向けて呟くと、聖女と距離を保ちつつゴーレムへの攻撃を開始した。

 エリー・マイヤー(被造物・f29376)は、好物の煙草を咥えたままゴーレム、そして聖女へと視線を移した。
「あれが『聖女』様ですね。なるほど、凄まじい力で敵を蹴散らしていますね」
 彼女の目的はその先に居る『領主』だというが、一体どんな因縁があるというのか。
「まぁ、オブリビオンになってまで果たそうとしているのだから、よっぽどの事でしょう」
 そう言ってエリーは掌に力を込める。すると、周囲にある小石を宙に浮かせる。
「あ、因みにですが、運動は苦手なので殴り合いとか派手な運動は期待しないでくださいね。
たぶん息切れして倒れちゃいますよ」

●共闘開始
 グレイブヤードゴーレムは、領主達によって虐殺された領民達の血を吸った泥で造られた泥人形だ。額には、主から命の源である『呪文』が与えられているという言い伝えもある。
 そんな存在が今、領主が与えた指示に従い、凶暴な兵士として聖女と戦っていた。
「ふむ、あの殴りは回避するしかないのう……。当たるわけにはいかぬ」
 馬県は、ゴーレム達が繰り出すパンチが地形を変形させる様を見て呟いた。そして、四天霊障による反発と空中浮遊を用いて破壊された地形を飛び越えると、ゴーレム達を次々と斬りつける。
 ゴーレムの体に刃があたると、「ガンガン」と硬い音と衝撃が刃を通じて馬県の腕へと伝わってくる。
「なかなかの硬さよな」
「これ、本当に泥なんですか!」
 エリーが思わず驚きの声をあげた。小石程度では、全く歯が立たないのだ。
「それなら、聖女が倒したゴーレムの破片をぶつけたらどうだろうか」
 マティアスがすれ違い様に助言を残すと、そのままゴーレムの頭部を破砕した。
 エリーは試しに周囲に転がっていたゴーレムの破片を浮かび上がらせると、ゴーレムに当てていく。
 強度が同じ物同士がぶつかり、互いに砕け散っていくのを見てーー。
「あ、これなら行けそうです」
 エリーは満面の笑みで親指を立てた。
 イスラも果敢にゴーレムの群れへと攻撃を仕掛けていく。
「聖女様が暴れてくれているお陰で、敵はこちらに無頓着だね」
 攻撃の最中、ゴーレム達の視線が常に『聖女』へと向けらている事に気付いたイスラが言う。
「領主からの指示が、『聖女』への攻撃に絞られておるのか。どちらにせよ、我々には好機であるが……。(いいように動かされておる気もするが、今は考えても仕方がない、か)」
 馬県は黒曜山を槍に変形すると、ゴーレムの額を貫通させた。
 聖女が徐々に領主の館へと近付くと、周囲にいたゴーレムが【さけび】始めた。
「ワァン、ワァン」と奇妙な音が周囲に響き渡ると、『全てを壊したい』という願いがゴーレム達を支配し、突然暴れ出す。
 彼方此方で破壊行動を行うゴーレム達は手当たり次第殴ったり蹴ったりしながら、周囲の地形を変えていく。
 地面が揺れ、ヒビが走ると、次の瞬間パックリと地面が割れていく。
 その光景を見てエリーは、周囲にいた猟兵たちに【念動アーマー(サイ・アーマー)】の力を授ける。
「ここは、これでサポートしますね」
 エリーの念動力によって作り上げられた装甲は、各自の戦闘能力を増加した。
 戦闘能力が向上したマティアスは、両掌から【サイキックブラスト】を周囲に放った。
「これ以上、この地を破壊させる訳にはいかない!」
 威力が増した高圧電流はゴーレム達を感電させると、そのまま動きを封じる。
「今だ!」
 マティアスの呼び掛けに合わせて、イスラと馬県がユーベルコードを発動する。

「これでどうだ! フェニックスキャノン!!」

「父の技を、ここに再現せん。受けよ、四天境地・山(シテンキョウチ・ヤマ)」

 イスラは不死鳥のオーラを纏うと、『魔炎』で感電するゴーレム達を焼き尽くした。
 そこに、馬県が黒曜山から斬撃を放っていく。
 魔炎によってカラカラに干からびたゴーレムの強度は下がり、無数の斬撃を受けてバラバラと崩れ落ちていった。
「このまま、押し切るぞ!」
「うむ!」
「えぇ!」
「分かりました!」
 マティアス、馬県、エリー、イスラは、そのままの勢いで残りのゴーレム達を討伐していく。
 彼らの視線の先には常に、ボロボロになりながらも戦い続ける聖女の姿があった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ニクロム・チタノ
嗚呼聖女様なんてお痛わしいお姿に、アナタなら反抗者にもなれたかも知れないのに・・・
こんな悲しみを繰り返さない為にもボク達猟兵はがんばらなくちゃ
ゴーレムの攻撃に合わせてUCを発動、反抗の加護あり
ゴーレムの拳をかわしながら護りの蒼焔を纏って衝撃を緩和しつつ重力領域を展開して身動きを封じるよ
そのまま拳から腕を駈け登って行くよ、重力で動きを抑えている間は振り払われる心配はなさそうだね、さあ反抗の雷装でトドメだよ!
聖女様反抗者としてアナタの行く末見届けさしてください、どうか反抗の竜チタノの加護と導きを


ライララ・ラクイン
嗚呼栄光と悲劇は正に表裏一体、物語には必ず終わりがやって来る・・・しかしこの物語の幕引きは未だに先のようですね
我が身に宿りし反抗の竜チタノマガよこの聖女の英雄譚の終幕を見届けましょう
灼熱と絶対零度の鎖よあのゴーレムを縛るのです
灼熱の鎖によって高温で熱された身体に絶対零度の鎖による瞬間冷却で強度を脆くしそのまま鎖で締め上げて粉々にしてさしあげますわね
嗚呼聖女様、貴女はどのような終演を迎えるのでしょうかとても興味深いですわ
ウフフ、何より美しい反抗を


チル・スケイル(サポート)
「皆さん、よろしくお願いします(お辞儀)」
「…(仕事の時間)」

「では、吉報をお待ちください」

竜派ドラゴニアンのクールな女性です。普段の口調は『私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?』誰にでも礼儀正しく接します
戦闘中は 『私、あなた、~さん、言い捨て』不要な発言はしません

戦闘スタイルは魔法による射撃が主体。氷の魔法を操ります。それ以外の属性は使いません

侮辱や暴言、報酬の踏み倒しなど、敬意に欠ける行為を嫌います

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
スシが大好きです

あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)



●因果を持つ者と協力者
「嗚呼、聖女様。なんてお痛わしいお姿に。アナタなら反抗者にもなれたかも知れないのに……」
 魔法陣から飛び出したニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は、変わり果てた聖女の姿を見て嘆いた。
 その隣には、ニクロムが『嘘偽りない嘘偽り』と評する少女、ライララ・ラクイン(虚飾の枢機卿・f34708)の姿があった。
「嗚呼……、栄光と悲劇は正に表裏一体。物語には必ず終わりがやって来る」
 聖女の姿を見つめながら恍惚と語るライララは、未だ数の減らないゴーレム達にほんの少しだけ表情を曇らせた。
「しかし、この物語の幕引きは未だに先のようですね」
 ライララは静かに目を瞑り何事かを考えると、小さく頷いた。
「……良いでしょう。我が身に宿りし反抗の竜チタノマガよ、この聖女の英雄譚の終幕を見届けましょう」
 ジャララ……、と音をたてながら『反抗鎖』を取り出したライララは、ゴーレムの群れへと駆け出した。
 ニクロムもライララに続こうと『リサーチゴーグル』を装着し、『反抗の妖刀』を構えた。
「こんな悲しみを繰り返さない為にも、ボク達猟兵はがんばらなくちゃ」
 すると、ニクロムの目の前で新たな魔法陣が出現する。
 魔法陣から飛び出したのは、クールな雰囲気を漂わせたチル・スケイル(氷鱗・f27327)と威圧感のある『フォースオーラ』を帯びた老婆グレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)だった。
 チルはニクロムを見て、すぐにお辞儀をした。
「皆さん、よろしくお願いします」
「おやおや、あのお嬢さんは凄まじい勢いで戦っているんだね。なんだか恐怖すら感じるよ」
「とは言え、もとはこの世界を救おうとした人物です。彼女の為にも、この戦いを終結させなければいけませんね」
 チルはそう言って冷気放射杖『マルヴァールマ・スロワー』を構えた。
 グレナディンも『パイルバンカー』を構えると、ニクロム、チルに続いてライララの元へと向かった。

●聖女との共闘 
 先にゴーレムとの戦闘を開始していたライララは聖女との距離を保ちつつ、それでいて常に視界に入る範囲内でゴーレムを駆逐していた。
「嗚呼……、聖女様。待っていて下さいね。この邪魔者を退けて差し上げますわ」
 ライララはそう言うと、反抗鎖で巨大なゴーレムを拘束した。しかし、ゴーレムはその鎖を掴むと、逆に振り回し始める。
「!」
 鎖ごと地面に叩きつけられたライララに、ゴーレムが拳を放った。そこに、パイルバンカーを持ったグレナディンが飛び込んで来る。
「あぶないねぇ。ここはこの年寄りに任せてもらおうかね? こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ」
 グレナディンはパイルバンカーでゴーレムの拳を受け止めると、【老練のサイコキネシス(エクストラ・サイコキネシス)】を発動した。

『ほんの指先1本分。それだけで十分さ』

 そう言ってグレナディンは、見えない熟達したサイキックエナジーで隣にいたゴーレムの足を捕らえると、そのまま目の前のゴーレム目掛けて転倒させた。
 転倒したゴーレム達は、更に周囲を巻き込みながら転倒していく。
 その光景は正に、ドミノ倒しだった。
 周辺のゴーレムが自滅すると、ニクロムがリサーチゴーグルで戦況を確認する。
 残っている戦力はそう多くはなかった。
「残党は全て、聖女様の周囲に集まっていますね」
 なるべく彼女を刺激しないように敵を倒す必要がありそうだと判断した4人は、慎重に聖女に接近していく。
 そうしている間に、聖女は館の入り口まであと一歩の所まで到達していた。
 4人が更に近づくと、今まで無言で守護していたゴーレム達が突如【さけび】始める。
「ワァン、ワァン」と気味の悪い音が戦場に鳴り響き、ゴーレムの背中から無数の怨霊が姿を現す。
 怨霊達は何事かを呟き、大きく頷くと再びゴーレムの中へと戻っていく。
 猟兵たちが様子を伺っていると、叫ぶのを止めたゴーレム達が次々と『全てを壊したい』と言う願いを実行し始めた。
「このままでは、聖女様も危険ですね」
 ライララはそう言うと、【反抗の鎖(チタノマガ)】で反抗の竜の霊を召喚した。

「我が身に宿りし反抗の竜よ、灼熱と絶対零度の鎖よ、あのゴーレム達を縛るのです」

 竜は大きく頷くと、自身が纏っていた鎖をゴーレム達に放った。
 放たれた灼熱の鎖と絶対零度の鎖はゴーレム達を拘束すると、締め上げながら高温と瞬間冷却の力でゴーレム達を破壊した。
 ライララの攻撃を逃れた最後の1体は、ぐるりと向きを変えると、ニクロムとチルに向けて拳を大きく振り上げる。
 チルは拳を避ける瞬間、拳にヒビが入っている事に気付くと、『氷術・変(アイストランス)】を発動させた。

『(溶ける)』

 直後、チルの肉体が氷水に変異し、ゴーレムのヒビにスルリと潜り込む。氷水の力は、内側からヒビを広げ、巨大なゴーレムの片腕を破壊した。
 一方ニクロムも、拳が振り下ろされるタイミングで【貴女に反抗の竜チタノの加護を(チタノネクサス)】を発動していた。

『反抗の加護あり』

 ニクロムはゴーレムの拳から発せられる衝撃を護りの蒼焔で緩和しながら、そのまま腕を駆け上る。
「さあ、反抗の雷装でトドメだよ!」
 ゴーレムの頭部から腹部にかけて放たれた攻撃は、ゴーレムの上半身を綺麗に吹き飛ばしたのだった。

 腰から下だけとなった巨大なゴーレムが静かに倒壊していく中、猟兵たちが聖女へと視線を向けると、聖女が領主の館に踏み込んで行くのが見えた。
 その姿を見届けたニクロムとライララは、それぞれ聖女の背に静かに告げる。
「聖女様、反抗者としてアナタの行く末、見届けさせて下さい。どうか、反抗の竜チタノの加護と導きを……」
「嗚呼……、聖女様。貴女はどのような終演を迎えるのでしょうか。とても興味深いですわ。
ウフフ、何より美しい反抗を……」
 それから2人は、聖女の後を追って館の中へと入って行った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『真紅の傀儡騎士』

POW   :    暗黒の帳
戦場全体に、【内部の者の生命力を削る、光閉ざす闇の壁】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    真紅の宴
【鎧に染付いた血より具現化した紅の狼の魔物】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    偽りの覇王
【自身の寿命】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【大剣を覇王が持つに相応しい力を秘めた魔剣】に変化させ、殺傷力を増す。

イラスト:麻風

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はモリオン・ヴァレーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●運命の悪戯
 運が悪かったーー。
 恐らく、この一言に尽きるのだろうと、騎士は死の間際に思っていた。
 目の前に居るヴァンパイア達は、今までの領主とは全く異なる存在だったのだ。

「紋章を持つ私たちに戦いを挑むなんて、なんと滑稽な存在なのかしらぁ」
「主の命だ。さっさと殺して生贄しよう」
「余った部分はどうするの?」
「それなら、このオモチャに入れたらどうかしら?」

 クスクスと笑いながら、ヴァンパイア達が自分を見下ろしている。

(最後まで共にいられない自分を、お許しくださいーー)
ライララ・ラクイン
嗚呼感じます解りますとも何故なら私は人形師、傀儡を操り手繰る者しかし私達はその先に進まなくてはなりません、さあ聖女様共に参りましょう
砕けた貴女に友の証を
嗚呼その武器は魔剣ですわね凄まじい一撃です、しかし砕けた人形が無数の鏡の欠片と為って降り注ぐのです私達を隠すように
砕けば砕く程無数の欠片はアナタを切り裂き傷つける、光が鏡の欠片に反射して私達を覆い隠すウフフ
古来より魔剣とは命を削り力を与えると聞きます、つまりアナタは長引けば長引く程弱体化し剣を振るえば振るう程にその身体は壊れ朽ち果てて逝くのです。
さあ終演に向けて踊りましょう私からアナタに送る鎮魂歌「レクイエム」です!


燈夜・偽葉(サポート)
★これはお任せプレイングです★
『ぶった斬ってあげます!』
妖狐の剣豪 × スカイダンサー
年齢 13歳 女
外見 黄昏色の瞳 白い髪
特徴 長髪 とんでもない甘党 柔和な表情 いつも笑顔 胸が大きい
口調 元気な少女妖狐(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)

性格:
天真爛漫年下系ムードメーカー(あざとい)

武器:
刀9本
黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち
場合によっては念動力で残り8本を同時に操る

ユーベルコードはどれでもいい感じで使います

敵の動きは見切りや第六感を生かして回避
避けられなければ武器受けで対処します

多彩な技能を持っていて、問題に対していい感じで組み合わせて対処します


シィエー・スミス(サポート)
 ブギーモンスターの魔女×ビーストマスター、68歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、嘘をつく時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
 鹿(エルク)の魔女。全身を白い布で隠しており、ブギー・ブギーフェイス時以外は極端に脱ぎたがらない。とある神の信者もしくは化身、そのもの。真実は不明

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 ゴーレムとの戦いを終えた聖女が領主の館に侵入するのを確認した猟兵たちは、同じく館へと足を踏み入れた。
 奥へと奥へと進み、やがて猟兵達は巨大なホールに辿り着く。
 ホールの中央では、赤い鎧に身を包んだ領主と聖女が対峙していた。
『来たか、聖女よ……』
「……」
 己の身長と変わらない大剣を構えた領主と、巨大な盾を構える聖女は、それ以上言葉を交わす事なく戦いを開始したのだった。

●真紅の傀儡騎士
「今、一瞬何か見えたような……?」
 燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)は、黄昏色の瞳をパチパチさせた。
 後ろでは、全身を白い布で覆い隠した鹿(エルク)の魔女、シィエー・スミス(エルクの魔女・f31366)が「なるほど、なるほどなのよ」と呟いている。
 ライララ・ラクイン(虚飾の枢機卿・f34708)もまた、聖女と戦いを繰り広げる真紅の傀儡騎士の姿を見て頷いた。
「嗚呼、感じます、解りますとも。何故なら私は人形師。傀儡を操り手繰る者ーー。しかし、私達はその先に進まなくてはなりません。さあ聖女様、共に参りましょう」
「え〜? 私だけ分かってない感じですか〜??」
 そう言って口を尖らせた燈夜は、「まぁ、良いでしょう!」と『黄昏の太刀』を構えた。
「取り敢えず、聖女様の邪魔はしない方が良さそう。流石に2人を相手にするのは危険よね」
 シィエーは暫し考え、次に様々な形の『毒スイーツ』を周囲に漂わせた。
「まずは、傀儡騎士を攻撃する隙を作るわね」
 そう言うと、毒スイーツを聖女と傀儡騎士を取り囲むように配置していく。
 聖女と傀儡騎士を毒スイーツで分断している間に、ライララが傀儡騎士を拘束せんと『反抗鎖』を放った。
 ジャララ……、と大剣に巻き付くと、燈夜が黄昏の太刀で斬りかかった。
『小賢しい事を! 真紅の宴!!』
 傀儡騎士は全身から紅いオーラを放つ、鎧から紅の狼の魔物を呼び出した。
 真紅の狼は血を滴らせながら燈夜に襲い掛かろうとすると、頭上から毒スイーツが大量に降ってそれを阻止する。
「獣はわたしが引き受けるわ。目には目を、歯に歯を、そして獣には獣を! ブギー・ブギーフェイス発動よ」
 知恵の布を脱いだシィエーは、おぞましき異形の鹿へと姿を変えると、血が啜る肉の槍を携え狼へと突撃する。
 肉の槍に噛み付く狼の牙をへし折り、脚をあらぬ方向に折り曲げ、畳むシィエーは段々と理性を失っていく。
 ライララと燈夜は、シィエーの理性がある内にと、再び傀儡騎士へと突撃した。
 聖女が毒スイーツに気を取られている間しか、攻撃を仕掛けるタイミングはない。
『むぅ、まだ我らの邪魔をするか……。ならば、暗黒の帳!』
 傀儡騎士は大剣を再び構えると、長方形の形をした無数の光閉ざす闇の壁を創り出した。
 闇の壁は、傀儡騎士の周囲をクルクルと回った後に、「ドォーン、ドォーン」と降り注いだ。やがて戦場全体が闇の壁で不規則に区切られると、迷路に様変わりする。
「嗚呼……、これでは聖女様の元に行けませんわ」
 ライララは、忌まわしいと言わんばかりに、力いっぱい壁を叩くがビクともしない。
「大丈夫ですよ。ここは私にお任せあれです。剣よ、無明を貫け(ハクウ)! という訳で、こじ開けますね」
 燈夜は「フッ」と短く息を吐くと、壁に黄昏の太刀で鋭い一撃を喰らわせた。その後も、同じ場所に何万という突きを壁に放っていく。
 一点に集中した激しい突きは壁にヒビを入れる。
 燈夜はヒビを狙って蹴りを入れると、壁に見事な大穴を開けてみせた。
 ライララは大穴から飛び出すと、【傀儡より舞い散れ友の悲哀(マリオネットミラージュ)】を発動しながら、頭上に『傀儡』を放り投げた。

『砕けた貴女に友の証を……』

 ライララが投げた傀儡が、ユーベルコードの力で鏡に姿に変わり、やがて鏡の破片の花びらとなって吹き荒れる。
『させぬ! 偽りの覇王』
 無数の鏡の破片の花びらが舞い散る中、傀儡騎士は大剣から衝撃波を放った。
 しかし、ライララは衝撃波が花びらを押し返す様を余裕の笑みで眺めていた。
「嗚呼、その武器は魔剣ですわね。凄まじい一撃です。しかし、砕けた人形が無数の鏡の欠片と為って、降り注ぐのです」
 そして、更に砕けた無数の鏡の欠片は、反射光でライララたちの姿をも覆い隠していく。
『おのれ、おのれぇ! 何処に隠れた!! 聖女は何処だ!!!』
 砕けた破片の花びらは、キラキラと銀色に輝きながら尚も降り続け、その中を憤怒した傀儡騎士が動き回る。その間、花びらは鋭い刃となって、傀儡騎士の鎧を斬り付けていく。
「古来より魔剣とは命を削り力を与えると聞きます。つまり、アナタは長引けば長引く程弱体化し、剣を振るえば振るう程にその身体は壊れ朽ち果てて逝くのです」
 ライララが手を翳すと、床に落ちた鏡の破片が浮き上がり、大きな群れと成って再び傀儡騎士を襲った。

「さあ、終演に向けて踊りましょう。私からアナタに送る鎮魂歌『レクイエム』です」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ニクロム・チタノ
アナタがここを治める領主だね?倒させてもらうよ!
これは血がまるで紅の狼のような形に、なかなか素早いね領主と狼両方の攻撃をどうにか捌いているけどこのままじゃあ防戦一方だよ、なら・・・
圧政を捕らえる枷よ
この反抗領域には凄まじい重力嵐が吹き荒れ敵の身動きを封じ身体を超重力で破壊するよ!
紅の狼諸とも超重力の嵐でやつけてやる、この常闇の世界に反抗の灯火を!


スフィア・レディアード(サポート)
『皆さん、頑張りましょう!』
 ミレナリィドールの妖剣士×鎧装騎兵、21歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(私、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は元気で、楽しい祭りとかが好きな少女。
武器は剣と銃をメインに使う。
霊感が強く、霊を操って戦う事も出来る(ユーベルコード)
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
 強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、19歳の女です。
 普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 聖女と真紅の傀儡騎士は、互いの命を削り合うような戦いを繰り広げていた。
 その様を見ていたニクロム・チタノ(反抗者・f32208)の元に、スフィア・レディアード(魔封騎士・f15947)と轟木・黒夢(モノクローム・f18038)が駆け付ける。
「あれが領主……。禍々しい気配ですが、頑張りましょう!」
「えぇ。でもどうするの? あの2人、お互いしか見えてなさそうだし、横から下手に攻撃したら、同時に来るかも……?」
 やる気満々のスフィアに、轟木が冷静に尋ねる。
「そうだよね。なんとか引き離せないかな」
 3人は聖女と傀儡騎士の戦いを見守りながら、暫く考えているとーー。
「あ! じゃあ、こう言うのはどうでしょう……ゴニョゴニョ」
「うまく行くかしら?」
「やってみないとわからないけど……」
 スフィアの提案を聞き終えた轟木とニクロムは顔を見合わせると、次に大きく頷いた。
「それじゃ、行きましょう」
 スフィアの掛け声に合わせ、ニクロムは傀儡騎士へ、スフィアは轟木と共には聖女へと駆け出した。

●スフィアと轟木の戦い
 お互い配置に付いた事を確認したスフィアと轟木はまず初めに、傀儡騎士に向けてユーベルコードを発動する『フリ』をした。
『私の声に応えて……』
『私は、魔法も……』
 案の定、傀儡騎士は2人に向けて己のユーベルコードを発動する。
『邪魔はさせぬ! 暗黒の帳』
 傀儡騎士は大剣を構えると無数の光を閉ざす闇の壁を呼び出し、戦場を迷路に変えていく。
『貴様らはそこで大人しくしていろっ!』
 壁の反対側で、そう叫ぶ傀儡騎士の声が聞こえ、スフィアと轟木は小さく笑った。
「引っかかりましたね」
「こんな簡単に行くとは思ってなかったわ」
 スフィアと轟木は、2人に巻き込まれる形で迷路に閉じ込められた聖女へと視線を向けた。
 そうーー。2人が狙っていたのは迷路による分断。
 この迷路が解除されるまでは時間が稼げるはずだと、スフィアは考えたのだ。
「さてと。あとは頃合いを見て、ここを脱出するだけです」
「聖女様は、早速壁を攻撃しているようだけど……」
 青白く光を発する聖女が巨大な盾で闇の壁を攻撃し始めたのを見て、やや不安になったが、取り敢えず、こちらに攻撃して来なくて良かったと安堵する。
「この壁、どれぐらい持ち堪えられるかしら?」
「ニクロムさん、あまり時間は稼げないかもしれません」
 2人はそう呟くと、外で傀儡騎士と対峙しているニクロムを心配するのだった。

●真紅の傀儡騎士とニクロムの戦い
『貴様ら図ったな!!』
 激昂した様子の傀儡騎士は、ニクロム目掛けて大剣を投げ飛ばした。
 豪速で飛んで来た大剣を避けたニクロムは改めて敵と向き合い、こう告げる。
「アナタがここを治める領主だね? なら、倒させてもらうよ!」
 ニクロムは『反抗の妖刀』を構えると、傀儡騎士に飛び掛かった。
『我らの邪魔をするな! 真紅の宴』
 傀儡騎士の鎧が怪しく輝くと、鎧から真紅の狼が這い出てくる。
 狼はニクロムを睨むと、唸り声をあげながら傀儡騎士とニクロムの間に立ちはだかった。
『まずは貴様から排除する!』
 傀儡騎士の掛け声で飛び掛かって来た狼に、ニクロムは『反抗の小盾』と妖刀でのカウンターを狙う。
 狼が噛み付くタイミングで小盾で押し返すと、妖刀で首元を狙って突きを放った。
 しかし、狼はニクロムの突きを素早く避けると、今度は大剣を拾い上げた傀儡騎士が頭上から大剣を振り下ろす。
 オーラ防御を纏ったニクロムは、大剣をギリギリ武器で受け流すと一度距離を取った。
「はぁ……、なかなか素早いね。領主と狼両方の攻撃をどうにか捌いているけど、このままじゃあ防戦一方だよ。なら……」
 ニクロムはそう呟くと、【反抗領域「黒き足枷の風」(チタノプリズン)】を発動した。

『圧政を捕らえる枷よ』

 傀儡騎士周囲の空間が反抗領域に変化し、凄まじい重力嵐が吹き荒れる。
 狼は己の爪で床を掴み、傀儡騎士も大剣を床に突き刺し耐えていたが、更に超重力の力で押し潰していく。
 耐えきれなくなった狼が元の血となって床に崩れ落ちていく中、傀儡騎士は大剣を手にゆっくり、ゆっくりと立ち上がるとニクロムに向かって突撃した。
 するとーー。
「私たちの事を忘れていませんか。私の声に応えて……霊達よ、私に力を与えてね! ファントム・スナイパー!!」
「忘れてたよね、絶対。終わったと思ってたよね、絶対! 私は、魔法もお手の物よ、黒魔術の覚醒!!」
 迷宮から脱出したスフィアが、霊的エネルギーを秘めたライフル型の武器から弾丸を放つと、漆黒の魔力を持つ魔法少女に変身した轟木が、黒炎を弾丸に重ねがけした。
 黒炎の力で弾丸が漆黒の炎の鳥と姿を変えると、傀儡騎士の体を貫き、全身を焼く。
 あおこにニクロムが妖刀で斬りかかる。
「この常闇の世界に反抗の灯火を! 」
 ニクロムはそう叫ぶと、妖刀で黒炎に焼かれる傀儡騎士の腕を斬り落としたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

馬県・義透
引き続き『不動なる者』にて

…まあ、紋章付きが相手とは…そうなるか。知らねば負けるような相手であるからな。
そして、後悔は尽きぬものになろうよ。我らがそうであるがゆえに。

さて、思案はここまでである。行くとするか…。
負けぬよ、我らは負けぬのだ。

黒曜山は刀形態へ。初手の斬撃波は地面へと。この領域は我が場へと塗りつぶす。
戦闘知識と見切りを活用しての接近戦よな。おそらく、あの状態は何度もできぬ。斬撃波を飛ばして遠距離にも対応するが。

攻撃は四天霊障による結界術でいなす。
我らは一人ではない。個ではない。群である。


高嶋・梓(サポート)
【礼儀作法】【コミュ力】を使って他の猟兵と連携します。
電子ネットワークが使用可能な状況であれば、ネットワークに侵入しセンサーやカメラ類を【ハッキング】で掌握して【情報収集】を行います。
同時にゴーグルのセンサーを使って【索敵】を行い、敵の位置を把握します。
運用可能であればアルテミスに搭乗して活動します。
戦闘時は【戦闘知識】【瞬間思考力】を使って状況を判断し、【誘導弾】【範囲攻撃】【精神攻撃】【属性攻撃】を使い分けて戦います。
UCは状況に適したものを使用します。

口調はスターテス画面準拠。


アルナ・ハニーマウンテン(サポート)
スケルトンのクレリック×死霊術師、24歳の男性の骨です。
 普段の口調は、高圧的(我輩、~殿、~である、ぞ、ぞよ、~であるか?)です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、不死なので死ぬようなことでも厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 ※アレンジ共闘可




 猟兵たちの目の前で戦い続ける聖女と真紅の傀儡騎士。
 2人の武器が激しくぶつかる度に、眩い火花が散っていく。
 次の瞬間、猟兵たちに突如『誰か』の記憶が流れて込んで来た。
「ほう……、これは妙な」
 不動なる者、馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)は、顎を軽く撫でながら思案する。
「聖女に付き従っていた騎士達が殺された時の記憶であるか?」
 完全に骨の姿のアルナ・ハニーマウンテン(正体不明の不死・f35792)が、カタカタと顎を鳴らした。
「紋章持ちのオブリビオンに遭遇したって事でしょうか?」
 電脳魔術師の高嶋・梓(スペースノイドのサイキッカー・f06493)も、今までの情報をまとめ、考察する。
「……まあ、紋章付きが相手ではそうなるか。知らねば負けるような相手であるからな」
 不運といえば不運だろうと、馬県は頷いた。
「ならば尚更、後悔は尽きぬものになろうよ。我らがそうであるがゆえにーー」
 馬県は黒曜山を刀形態に変えると、ゆっくり構える。
「さて、思案はここまでである。行くとするか……。負けぬよ、我らは負けぬのだ」
 自身に言い聞かせるように呟く馬県の隣には、アルナと高嶋が並んでいた。


「聖女殿も傀儡騎士も、随分と消耗している様子ぞ……」
 アルナはそう呟くと、『歪み捻れた聖邪の腕輪』を嵌めた腕を構え、浄化魔法を発動した。
 戦場に浄化の光が差し込み、聖女と傀儡騎士の目を眩ます。
 続いて、高嶋が『サイコアブソーバー』で敵の攻撃を吸収し、サイキックエナジーに変換する防御フィールドを展開した。
「トドメを刺すなら、今しかありませんね!」
「ならば……」
 馬県は黒曜山を刀の形態に変えると、浄化の光に気を取られている傀儡騎士に斬りかかった。
『ここまで来て邪魔はさせぬ……』
 傀儡騎士は大剣を構え直してから馬県の攻撃を受け止めると、弾みを付けて弾き返した。
 馬県が後方に飛び退くと、追撃して来た傀儡騎士が大剣を振り下ろす。
『これぞ、偽りの覇王の力!』
 振り下ろされる瞬間、大剣が覇王が持つに相応しい力を秘めた魔剣に変化し、斬撃波が放たれた。
 しかし、傀儡騎士の攻撃はそれだけでは終わらない。
『これにて終焉である! 暗黒の帳にして、真紅の宴!』
 光閉ざす闇の壁が戦場を覆い尽くすと、その中を真紅の狼が疾走しながら猟兵たちに襲いかかって来る。
「敵は、短期決戦に持ち込もうとしておるぞよ」
「恐らく、『覇王の力』の発動を長く続けられないためでしょう」
『電脳ゴーグル』で敵の生命力を計算していた高嶋が分析結果を言う。
「とにかく、この迷路をなんとかしようぞ! 超合体!スーパーナチュラルボーン!」
 アルナが何やらポーズを決めると、こう叫んだ。

「逝くぞ! 仲間たち! あれをやるぞ! ……『あれ?』決まってるだろ!? 合体だァ!」

 すると、何処からともなく、カタカタ、ガチャガチャと賑やかな音を奏でた骨の大群がやってくる。
 骨は真紅の狼を飲み込むと、そのままアルナに合体した。
 ムクムクと膨れ上がりながら巨大化するアルナは、やがて闇の壁を押し上げ、迷路を破壊した。
 高嶋も【バトル・インテリジェンス】を発動し、AI搭載型戦術ドローンを召喚すると、自身を操らせる。
 余計な思考がなくなった分、戦闘力が向上した高嶋は、今まで溜め込んできたサイキックエナジーを一気に解放する。
 飛び散った闇の壁を操り、聖女を囲うと、続いて傀儡騎士を攻撃した。
 馬県も、己を『四天霊障』の結界術で守ると、壁が飛び交う中を見切りを用いて走り抜け、傀儡騎士へと接近戦を挑んだ。

「こちらよ! 我が修練の果て、七識の奥義」

 馬県は【四更・山(シコウ・ザン)】を発動すると、死角から黒曜山で斬撃波を飛ばす。
 斬撃波が床に命中すると、一面を小さな黒曜石で覆っていく。その上に馬県が降り立ち、今度は傀儡騎士に向けて巨大な斬撃波を放った。
『ぬんっ!』
 傀儡騎士が大剣で巨大な斬撃波を防ぐのを見計らい、馬県は傀儡騎士の脇に黒曜山を刺すと、そのまま斬り払った。

「我らは一人ではない。個ではない。群である……」

●真紅の傀儡騎士の最期
 聖女が膝を付く傀儡騎士へと歩み寄る気配がし、猟兵たちは一斉に退いた。
 そして、そのまま成り行きを見守る。
「我らを滅ぼすか……。かつて、聖女に付き従った我らを……」
 傀儡騎士は顔だけを聖女に向ける。
 聖女は表情ひとつ変えず、近くに落ちていた傀儡騎士の大剣を拾い上げると、そのまま首を跳ねた。
 ゴロゴロと床を転がって行く頭部を猟兵たちは静かに見つめていると、聖女が言葉を発した。

「約束……しましたから」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『反抗の聖女』

POW   :    奇跡の再臨
【掲げた大楯】から、戦場全体に「敵味方を識別する【反抗の輝き】」を放ち、ダメージと【弱体化】の状態異常を与える。
SPD   :    奇跡を纏いて疾駆せよ
自身に【反抗の奇跡】をまとい、高速移動と【大楯からの凍結の波動】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    我が大楯に誅滅の遺志を
自身が装備する【大楯】から【誅滅の輝き】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【石化】の状態異常を与える。

イラスト:ゆりちかお

👑8
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はニクロム・チタノです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●聖女の最期と騎士達との約束
 ひとり、又ひとりと戦友が倒れていくのを、私はただ見ているしかなかった。
 やがて私の目の前にやってきた甲冑姿の領主は、呻くように言葉を紡いだ。

『我らを、解放してくだされ……聖女サマ』

「!?」
 聖女はその声と言葉で全てを悟る。
(あぁ、聞かなければよかったーー。気付かなければよかったーー)
 しかし、目の前に居る領主が、かつて自分に誓いを立て、最期まで戦ってくれた騎士達であると気付いてしまったからには、このまま死ぬ訳にもいかない。
「……約束します。私が例えここで死んだとしても、必ずや貴方を解放しに舞い戻って来ると」
 領主は小さく頷くと、手にしていた剣を振り下ろした。
 この瞬間、聖女は『聖女』としての生をここで終え、次に目覚めた時に残っていたのは、この想いだけだった。

「彼らとの約束を果たさなくてはーー」

 聖女の記憶のカケラを見終えた猟兵たちは、目の前で理性を失う聖女を見つめた。
 そして、全てを理解する。
 今まで見ていた記憶のカケラこそ、聖女の中に残っていた理性だったのだとーー。
ライララ・ラクイン
嗚呼遂にこの時が来たのですね!
聖女様、この物語の終演哀なる英雄譚の最終章私達が演じて見せましょう
我が指先は運命、堕ちた人々の英雄譚さあ何より美しい反抗を
今宵呼び出したるは盾の勇者と射撃の英雄即ち貴女のラストダンスの御相手ですわ
眩い輝きも石化の力も盾の勇者の大楯で防御し射撃の英雄の跳弾で壁に弾を跳ねさせて盾を持つ両方の腕を撃ち抜いて差し上げましょう。
そして盾を下ろした隙間を狙い撃ちにしてあげますね、ウフフ
悲しくも美しい聖女の伝説に最期の刻を貴女のお話は孫が出来た時に語り聞かせると致しましょう!


ニクロム・チタノ
聖女様アナタは立派に己の務めを果たしました、今度はボク達が最後の務めを果たす時です!
ボクの真の名、紅明日香の名を以てチタノヤタテを降臨させる
アナタを倒して猟兵としての責務を全うします、八つの蒼焔の盾を前方に展開して大楯の発する輝きを防御します。
盾が石化している、まともに食らったら危ない所だった・・・
八つの重力槍を射出、盾に直撃させて重力槍に宿る超重力を開放させる!
重力槍を開放して重力に戻すことで大楯に超重力を掛けて地面にめり込ませて動けなくする、聖女様お覚悟反抗の妖刀でトドメです!
反抗の竜チタノよどうか反抗の聖女に安らかな眠りを・・・聖女様、最期に微笑みかけてくれたのですか?


馬県・義透
引き続き『不動なる者』
最後は縁ある者へ譲る所存

なるほど、約束であったか。なれば、それを果たしたのなら…。うむ。
聖女は確かに約束を果たした。なれば、これ以上の被害は食い止めねば。
それが、今の…そして元の聖女のためでもあるよ。望まぬことであろうしな。
であるから…我らは戦おう。

先制攻撃にて四悪霊・『塊』を。これで力を覚えるからの…高速移動しようが問題なく。
ただ、この後は黒曜山にて斬撃波を飛ばして斬っていくのみよ。

ああ、その凍結な。内部一人が四天霊障に火炎属性つけておるから…それを利用した結界術で対抗しよう。

最後を見送るは、我らにあらず…というとこかの。



●聖女の為に……
 猟兵たちの目の前で理性を失っていく聖女。
 それは、彼女の『聖女』としての役目を終えた事を意味するものでもあった。
 しかしーー。

「嗚呼、遂にこの時が来たのですね! 聖女様、この物語の終演哀なる英雄譚の最終章、私達が演じて見せましょう」

「聖女様、アナタは立派に己の務めを果たしました。今度はボク達が最後の務めを果たす時です!」

「なるほど、約束であったか。それを果たしたのなら……、うむ」

 聖女が『聖女』としての約束を全うする姿を始めから見届けていた、ライララ・ラクイン(虚飾の枢機卿・f34708)、ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)、そして『不動なる者』馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)は、それぞれの想いを胸に狂えるオブリビオンとなった聖女と対峙する。
 理性を失い、見境がなくなった聖女は巨大な盾を掲げると、目の前にあるモノ全てを破壊せんと暴走し始める。
 聖女は猟兵たちを最初の破壊の対象と定めたようで、猟兵たちに巨大な盾を頭上から振り下ろす。
 ライララ、ニクロム、馬県は後方に飛び退くと、盾を回避した。
 空振りした盾はそのまま床を破壊し、衝撃波を発生した。
「なんと凄まじい力よ……」
 黒曜山を構えながら衝撃波に耐える馬県は、己の声が届かないと分かっている上で、聖女に語りかけた。
「其方は確かに約束を果たした。なれば、これ以上の被害は食い止めねば。それが、今の……そして元の聖女のためでもあるよ。望まぬことであろうしな。であるから……我らは戦おう」
 馬県は【四悪霊・『塊』(シアクリョウ・カタマリ)】を発動すると、突きの構えのまま突進する。

『四悪霊が圧縮した呪詛……敵への贈り物』

 そう言って聖女は盾を構えると、爆発する呪詛塊による攻撃を真正面から受け止め、「バァーーン」という激しい爆発音が響く。
 続いて、ライララが聖女の足元を狙って『反抗鎖』を投げた。グルグルと聖女の片足に鎖が巻き付くと、ニクロムが『反抗の妖刀』で斬りかかる。
 そして、妖刀が聖女の首を捉えたように見えた次の瞬間ーー。
 聖女の真紅の瞳が怪しく輝く。

『奇跡を纏いて疾駆せよ』

『反抗の奇跡』と呼ばれる力を纏った聖女は、高速移動で刃を掻い潜り、盾から凍結の波動を周囲に放った。
 しかし、馬県は全てを読んでいた。
「ああ、その凍結な。内部一人が四天霊障に火炎属性つけておるから、それを利用した結界術で対抗しよう」
 馬県の指先から「カッ」と赤い光が散ると、炎の紋様が刻まれた結界術が発動する。
 火炎の結界術が凍結の波動を相殺すると、聖女が我武者羅に高速移動で攻撃を仕掛けてきた。
 しかし、馬県はその動きすら読んでいた。黒曜山で盾を弾き返し、流れるような動きで刃を返すと、黒曜山から斬撃波を放って牽制した。
 ところが聖女の暴走は止まらなかった。それどころか、斬撃波で斬り刻まれても構う事なく別のユーベルコードを発動する。

『我が大楯に誅滅の遺志を』

 聖女は盾から周囲を『石化』させる『誅滅の輝き』を放射状に放った。
 近くに転がっていた傀儡騎士の遺骸が石化するのを見て、ニクロムとライララがユーベルコードを放つ。
「ここはボクたちが! ボクの真の名、紅明日香の名を以て!!」
「フフ、我が指先は運命、堕ちた人々の英雄譚。さあ、何より美しい反抗を……。今宵呼び出したるは、盾の勇者と射撃の英雄。即ち貴女のラストダンスの御相手ですわ」
 ニクロムは【其の真名を以て反抗せよ(ヤタテ)】を発動すると、己の体に宿るチタノヤタテの霊を召喚した。チタノヤタテの力で現れた『八つの蒼焔の盾』が、ニクロムを庇うように整列する。
 更にライララが、【繰り繰れ我が指先に堕ちた運命(ロンドネスダークヒーローズ)】を発動し、何人もの勇者と英雄を呼び出した。
 勇者達は大盾を構えて陣形を組むと、その背後で英雄達が武器を構えて待機する。
 ライララ、ニクロム、そして馬県は盾の影に身を隠し、石化の光が消えるのを待った。
「まともに食らったら危ない所だった……」
「うむ、確かに危ういところであった……」
 目の前で盾が次々と石化していくのを見たニクロムと馬県が肝を冷やしていると、ライララが英雄達に号令を出す。
「さぁ、反撃の時ですわ。聖女様、狙い撃ちにしてあげますわね、ウフフ」
 ライララの合図で英雄達は壁に向けて発砲する。壁に当たった弾は跳弾となって、四方から聖女の両腕を撃ち抜いた。
 跳弾の1つが聖女の米神をかすり、右眼を覆っていた眼帯がハラリと落ちる。
「……」
 聖女が眼帯に気を取られて動きを止めた瞬間、ニクロムがライララの援護を受けて重力槍を解き放つ。
「悲しくも美しい聖女の伝説に最期の刻を、貴女のお話は孫が出来た時に語り聞かせると致しましょう! 」
「アナタを倒して猟兵としての責務を全うします」
 ニクロムは妖刀を構えたまま、超重力で盾ごと地面に拘束された聖女の頭上に飛ぶ。
「聖女様、お覚悟!」
 重力の力を利用してニクロムが勢いよく妖刀を振り下ろすと、聖女の左肩から腰の辺りまで切り裂いた。
「反抗の竜チタノよ、どうか反抗の聖女に安らかな眠りを……」
 聖女の最期を見送ろうと、ニクロムとライララが聖女に寄り添う。
 そんな2人の姿を見た馬県は、「最後を見送るは、我らにあらず……、というとこかの」と静かにその場を立ち去った。
 横たわる聖女を静かに見つめていたニクロムは、聖女もまた静かに自分を見つめているような気がしていた。
 2人の前で荒い呼吸を繰り返していた聖女が一瞬、「フッ」と小さな息を吐くと息絶えた。

「……聖女様、最期に微笑みかけてくれたのですか? 」

●エピローグ
 理性を失ってまで、かつての仲間を救おうとした聖女は、今、オブリビオンとして消滅しようとしていた。
 そこに、闇の救済者達が駆け付ける。
 彼らは、既に息絶えた聖女に何か伝えようと口を開くが結局は口を噤み、彼女が滅び行く様を最期まで見届けた。
 そしてーー。

「……ありがとう」

 闇の救済者達は猟兵たちに礼を述べ、静かにその場を去って行く。
 猟兵たちもそれぞれ思うところはあったが、何も語る事なくグリモベースへと帰還したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年12月22日
宿敵 『反抗の聖女』 を撃破!


挿絵イラスト