●少年よ
私立成男道政忠念(そんなんどうせいちゅうねん)高校付属中学。『男子よ、男子たれ!』を校訓に掲げる男子校である。少年たちは少年らしさを追究し、無邪気に遊び、真面目に学び、ストイックにスポーツする。カリキュラムは充実していて、進学校としても確かな実績を持つし、反抗期でぐれる可能性はなぜか低いし、部活や選択授業の内容も充実している。そんな男たちの花園🌹で有る。そんな成男道政忠念高校付属中学では文化祭をきっかけにある問題がおこっていた。
「それではこれより、3年生合同主催のメインイベント! 成男中大すごろくゲームを開催したいと思います――!」
●少年よ、休み給えと。
「この学校で今、不下校がはやってるねん」
キアラ・フォックストロット(輝きは愛の中に・f12890)は自分の発言に突っ込みたいのを我慢して言った。不下校とはすなわちおうちには帰りたくないけど学校には居る! というやつである。私立成男道政忠念高校付属中学は現在文化祭の真っ最中で有り、文化祭準備機関から不下校者が何名か出ていたそうなのだが、文化祭初日である昨日、その人数が一気に増えたとの事だった。ちなみに不下校とはその名の通り学校に言ったまんまおうちに帰らない族の事である。文化祭準備期間で有れば学校に止まるというのも珍しい話ではないのかもしれないが、当日初日に一気に増えるというのは妙だ。
「文化祭に忍び寄る陰謀……! これはなんかあるで!」
特に怪しいのは成男道政忠念高校付属中学の3年生が合同で準備した大イベント、学校全体をマス目に見立てて作成したすごろくゲーム。これにプレイヤーとして参加した人間が不下校該当者と一致するらしい。いったい、このゲームに何が……?
「っちゅうことで、皆さんにはこの文化祭に一般客として参加してもらい、この学校で起こってる生徒不下校失踪(?)事件について調べて欲しいんや。もしかしたら邪神がよみがえろうとしとるのかもしれへんしな!」
キアラはそういうと、おもむろに自分の後ろに飾っていたクローゼットを開いた。そこには成男道政忠念高校付属中学の制服(カーキ色のブレザーとグレーのギンガムチェックのズボン)と、教師や保健の先生に返送しちゃおうぜセット、更には日曜日のお父さんコーデまで、潜入に役立ちそうな衣裳が並んでいた。
「ちなみに、生徒として潜入する場合は男子校なんで必ず男装して入る事! 校則で髪は伸ばす場合必ずポニーテールか三つ編みにする事って決まってるからそこも注意な!」
そういうと、キアラは鈴をシャンシャン鳴らして舞を踊り、君たち猟兵の前に私立成男道政忠念高校付属中学の通学路へと続くゲートを開いた。
ピンク☆フラッシュ
はいどーもー! ピンク☆フラッシュでーっす!
シナリオ区分はギャグ(notエロ)ですよろしくお願い致します。
今回は皆様に私立成男道政忠念高校付属中学(そんなんどうせいちゅうねんこうこうふぞくちゅうがく)で起こっている不下校事件の調査に行ってもらいます。カギを握るのは「成男中大すごろくゲーム」参加者であるという事。一般客としてこれに参加してもいいし、学生に成りすまして聞き込みで情報を得てもいい。但し、3年生になりすますと「いやお前誰だよしらね―同級生とかこえーよ」ってなるので中学校1~2年生になりすましましょう。他校生の女の子になりすまして女性に免疫のない男子生徒に色仕掛けで情報を集めてもいいかもしれませんね。教師は臨時教員とでもいえばいいでしょう。
舞台は男子校ですが文化祭期間中は女子禁制ではないので勿論女性でも女性の格好のまま変装なしで参加できます。ただ、変装有りと無しで得られる情報の幅は変わるので真相を詳しく知りたい方は是非変装して下さい。
それでは、楽しい学園祭ライフをお楽しみください。
第1章 冒険
『UDC召喚阻止』
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POW : UDCの発生原因となりそうなものを取り除く
SPD : 校内をくまなく調べ、怪しげな物品や痕跡がないか探す
WIZ : 生徒達に聞き込みを行い、UDCの出現条件を推理する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●私立成男道政忠念高校付属中学の文化祭はここがすごい
「1年B組です! クレープ! インスタ映え盛りクレープは如何ですかー! ツイッター映えメガ盛りクレープもやってます!」
「2年C組ー! ガチャ焼きー! ガチャ焼きは如何ですか! これね、タコの代わりにいろんな具材が入ってるんですよ。SSRはたこ焼きでーす!」
「演劇部でーす! 逆宝塚歌劇団やってまーす!」
「男子チアダンス部です! 第二講堂でオタ芸やってまーす!」
「水泳部です! 女子スクール水着セレクションやってます! 温水プールにビー玉ばらまいてます! 潜水してゲットしたビー玉持って帰れます!」
「陸上部! ウマナミ娘☆プリチーダービーやってます! 第二グラウンドです! 人間で競馬が出来ます!!」
私立成男道政忠念高校付属中学の文化祭は、滑ってもいいからネタに走る。が、学生たちの間でひそかに受け継がれてきた伝統である。ちなみに、上記の出店もまた、すごろくの止まりマスだったりする。このすごろくでは、様々な出店をマスにする代わりに、その出店を利用する事が参加条件になっている。他にも様々な出店が有るので参加する人はダイスで止まったマスの出店の内容を書き、どんな風に情報収集するのかを書いてプレイングを送って下さい。ちなみに、出店で支払うのはリアルマネーではなくこの文化祭限定のカジノのチップ(私立成男道政忠念高校付属中学の交渉が刻まれている)なので安心して下さい。
ちなみにどんな出目が出ても最後に一回休みって書いてあります。
榊・ポポ
※校庭にいるそのへんの鳩と一緒に出店のお零れ啄んでいる
ポポちゃんただの鳥!ポポちゃんただの鳥!(自己暗示の言いくるめ)
よっしゃ鳩のフリして侵入に成功したゾ
すごろくゲーに参加してる地味メンな学生クンの後つけてこ
存在感うっすい子の後に鳩のフリしてついてけばオッケーね!
出店で何か買うのん?絶対?
お化け屋敷じゃなくて一人かくれんぼ屋敷?
地味メン君マジで行くの?
変な邪神が人形に憑依してもしらねーぞ!
マジでやるんだ、でもかくれんぼ中は部屋真っ暗になるから都合がいいネ
ポポちゃんセンサーアイのガン見☆索敵と☆聞き耳であやしーヤツと会話内容盗み聞きしちゃる
情報手に入ったら撤しゅ...一回休みィ?こわいよー(棒)
●学園の鳩(鳩……?)
「わぁ、鳩がいる、かわいい。餌あげちゃおっかなー」
「おいおいやめろよ、おこられるぞ」
「えー。でもー……まって、なんか一匹スゴイの混じってない?(笑)」
「うわ、マジじゃん、なんだアイツ」
一組のカップルが中庭でそんなイチャイチャ学園ラブコメを繰り広げていた視線の先、鳩たちに交じってカップルの彼女側が投げたポップコーンに飛びつくのは、カカポ。
榊・ポポ(デキる事務員(鳥)・f29942)は野鳥として学園に潜入していた。こんなにかわいい鳥がポップコーンをついばんでいるんだよ? これはもう癒しの空間で初、なんだあの後期の目は、失礼しちゃう!
「わ、本当にカカポがいる」
ポポちゃんただの鳥! ポポちゃんただの鳥! と自分に言い聞かせながらしばらく無銭飲食を楽しんでいると、一人の地味そうな男の子が近づいてきた。
「ポポちゃんただの鳥!」
「……カカポって喋るんだっけ? まあいいや。ポポっていうの? これたべる?」
少年は小さく千切ったチョコパンをポポに差し出した。ポポはちょっとだけ警戒したが、少年の長く伸ばした前髪の隙間から、優しい表情が見えたのでそれを受け取ることにした。そして、彼の左腕に乗って無理やり同行することにしたのである。
「あはは、なつかれちゃったなぁ。 僕、今からスゴロクゲームするんだけど、一緒に来る?」
「ポポ、スゴロク好き!!!」
「そっかそっか。あ、でも君声大きいから建物の中では大人しくしててね?」
と、いうわけでスゴロクゲームが始まった。
「えーっと、3-Bの出店でクレープを買う、一回休み、か」
「クレープ!」
「はは、わかったよ、ポポにもあげるね」
空をバサバサ飛びながらついてくるポポがクレープに反応すればクレープを、ほかにも、出店の店でポポが欲しがったものがあれば、少年はポポにも必ず分け前をくれた。
「えーっと、次は……ひとりかくれんぼ屋敷? こんな出店あったっけ? 旧校舎の方か」
少年がサイコロを実行委員の3年生の前で振って結果を見る。え、待って、そこも本当に行くの? 大丈夫? 変な邪神が人形に憑依してもしらねーぞ! と思ったが、今回の本来の目的的には好都合なので黙ってついていくことにした。
しかし、情報収集の為に部屋に入った瞬間、少年はある声に支配されてしまい、ポポはそれを見ていることしかできなかった。
『よく来たね、さあ、私と一緒に一回休もう💗』
それは、甘い甘い誘惑。甘美なるささやきであった。続く。
大成功
🔵🔵🔵
鳥居・祐介(サポート)
『ユウ・ウインドルーラーです、よ、よろしくです』
人間のマジックナイト×竜騎士、14歳の男です。
普段の口調は「男性的(ボク、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、家族には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
諏訪野・みすず(サポート)
「先制攻撃、だね」数の暴力で引っ掻き回すことをします。「みすずちゃんは負けないのだ」アドリブ、共闘歓迎です。
●学生調査、2人。
「鳥居さん! 見つけたよ。あれあれ!」
「わ、諏訪野さん、引っ張らないでください」
鳥居・祐介(「風魔神に憑かれし者・f05359)は見た目的にはまだまだ中学生で通せそうであったため、私立成男道政忠念高校付属中学の制服を着て学校に潜入していた。諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)もそうだ。こちらは年齢は問題ないが、女性であるため男装だ。2人はお互いをフォローするためにともに潜入する運びとなった。
「先輩ー! 私達もゲームに参加していいですかー?」
「ん? ああ、後輩か……いいよ、名前を書いて参加してね」
「はーい!」
「すみません、先輩このゲームをした人が何人か学校から帰ってないって聞いたんですけど……大丈夫なんですかね?」
みすずが『すずお』と名前を書く横で、祐介が受付の先輩にあくまでうわさを聞いた体で話を振ってみる。
「はは、なんかそういう人がいるみたいだね。ただ、このスゴロクっていうか……このゲームでどこかの部活の出し物に止まった人がそうなってるって僕は聞いたよ」
学校から帰らないというある種の異常事態だというのに先輩は何でもないような笑顔でそういった。
「それは、どこの部かわかりますか?」
「はは、わかんないなー。怖い?」
「いえ、そうじゃないんですけど、帰らない、じゃなくて帰りたがらない? というふうな噂を聞いたので、どんな出し物でその人を返さず受け入れてるのかなーって」
「ああ、なるほどね。結構詳しいんだ。 うーん、まあ、僕らも交代で受付をやってるからよく知らないんだよね。不安なら今ならやめられるけど?」
「いえ、ありがとうございます。気になるので遊んでみます」
受付ののあまりにも心配していない様子は気になったものの、変に勘ぐってると思われてゲームを遊ばせてもらえなかったら本末転倒なので祐介はそこで質問するのをやめ、みすずの下に名前を書いた。
「すずおくん、だっけ? 可愛いね君、本当に男の子?」
一方みすずは祐介が聞き込みをしてる間にほかの先輩に絡まれていたようで
「やだなー先輩。俺が男の子じゃなかったら友達と一緒の制服を着てきませんよー。な? 鳥居!」
みすずは仲良さをアピールするため咄嗟に祐介を苗字ではあるが呼び捨てに視、背中をバシバシと叩く。
「そうですよ、先輩。じゃあ、ボクたちいきますので!」
祐介はこれ以上話が広がらないようにさっさとサイコロを振ると、サイコロが導き出した出目で出た先々でみすずと学園祭の出店を楽しみながら、やがて、旧校舎のいくつかの部活の出目が出るまで聞き込みを続けた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
青原・理仁(サポート)
人間
年齢 17歳 男
黒い瞳 金髪
口調 男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)
性格面:
やさぐれ、ぶっきらぼう
積極的な人助けはしないが、見捨てきれずに手を貸してしまう
戦闘:
武器は使わず、殴る・蹴る・投げるなど、技能「グラップル」「怪力」を生かしつつ徒手空拳で戦う
構え方は古武術風
雷属性への適性があり、魔力やら気やらを雷撃に変換し、放出したり徒手空拳の際に纏わせたりします
●情けは人の為ならず
「おい、はぐれんなよ」
「あ、ごめんなさい!」
青原・理仁(青天の雷霆・f03611)はビン底眼鏡をかけた男がふらふらとどこかに行きそうになるのをぶっきらぼうに引き留めた。
「ったく……こっちだよ、お前が行きたいのは」
理仁はとぼとぼと、ビン底眼鏡が歩き出そうとしているのとは真逆に歩き出す。ビン底眼鏡は慌ててそれを追いかけた。
「いやぁ、本当にすみません。外部の方に道案内してもらうことになるなんて」
照れくさそうに頭をかくビン底眼鏡はのんきに笑う。私立成男道政忠念高校付属中学の制服を着たこの男もまた、スゴロクゲームの参加者であった。しかし極度の方向音痴であり学園の中で迷子になってしまって困っているところを理仁が偶然見つけ、仕方なく地図をもとに道案内しているという現状である。
「ま、広いからしょうがねーんじゃねえか? にしても迷いすぎだとは思うけどな」
「普段は友達と一緒にこういう催しに参加するんですが、昨日僕が休んでしまいまして、おいて行かれちゃったんですよねぇ」
「……もう一回一緒に行ってもらったらよかったんじゃねえか?」
「いえ、あ、噂知ってます? 今文化祭が楽しすぎて家に帰らない生徒がいるって。それ、友人も例外ではなく……」
理仁はそこまで聞いて察する。要するに友人も不下校らしい。
「それってなんでかとか聞いたりしたのか? 帰ってないってわかってるってことは、連絡とか取ってんだろ?」
「ええ、なんでも出たくない、面倒くさい……とか。それ以上聞いたらお前も来いよって言われて以後は既読スルーで……」
それって大丈夫なのかよ。と思いながらも、理仁は案内を続けた。出たくない、面倒くさいの意味は、彼を連れていく先で分かることになるだろう。
成功
🔵🔵🔴
星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
人間のスーパーヒーロー×剣豪、女の子です。
普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●淡々調査
「ここもハズレなのね」
星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)は食べ終わったたこ焼きの容器を既定の場所に捨て、学園なんない地図の現在地に×印をつけた。私立成男道政忠念高校付属中学は、私立というだけあってかなり敷地が広い。校舎、旧校舎、グラウンドが3つ以上にプール、それから体育館、武道館に聖堂なんてものまである。
「さっきから、微妙に好みじゃないマスにばかり止まってる気がするけど、このサイコロにも何か細工があるの?」
と、一人口にしてみるも、実行委員に行ったところで自分のこの身なんて知りもしないだろう。転がすのは5度目になるが、ここにくるまで微妙にテンションの高い店ばかり回ってきた気がする。このたこ焼きも萌え萌え女装メイドたこ焼きとかいう屋台で、一緒に「萌え萌えきゅん」といわされた。調査中でなかったらお断りしたかったところだ。ただ、既に有益な情報は出てる。例えば、このサイコロゲーム、今のところクリア者がいないらしい。旧校舎辺りで皆プレイそっちのけで出し物に夢中になっているんじゃないかという噂も。幸い、次に1以外を出せば旧校舎だ。だが……。
「なんだろう、このウマナミ娘、プリチーダービーって……」
なんとなくこのマスには止まりにくくないな、と思って振れば、やはり1が出た……やはりこのサイコロは呪われているのかもしれない。ならば、ゲームの参加者として旧校舎に行かなければ意味がないかもと思い、杏梨は仕方なく陸上部の出し物に参加してから再度ダイスを振って旧校舎に行くことにした。
成功
🔵🔵🔴
シキア・ジェンダート(サポート)
口調 (俺、キミ、だ、だね、だろう、だよね?)
敵には(俺、お前、だね、だよ、~かい?)
踊りと歌が大好きな快楽主義者。平和がどう、とかいうよりも自分が楽しいかそうでないか。異世界交流は楽しい。そしてそんな楽しさを邪魔するオブリビオンは気に入らない。
「俺が楽しければそれでいいんだよ、だから邪魔」
「あーあー美しくないなぁ。せめてキレイに死んでくれない?」
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●不完全燃焼
「楽しくないわけではないけど、興味をそそられるマスには止まれないものだね」
シキア・ジェンダート(翠銀の魔踊・f31492)は物欲センサーに似た何かの意志を感じながら渡されたさいころを握った。
「さあ、振っちゃってくださーい!」
一般客として参加したので突っ込んだ噂は聞けなかったが、とりあえずこのゲームはクリアできない要素はなさそうなのにクリア者がいないという。実は部活棟である旧校舎でガチムチパンツレスリングをしていてそこで皆脱落しているのではないか、という突拍子もない噂を聞いた。あるいは、カラオケで90点以上出さないと出れない部屋があるとか、眉唾なものばかりだ。どうやら、不下校、というだけで危険性を感じられる事件は何も起こってないからか、噂を大きくして客引きをしているらしい。
「もうおなかいっぱいだけど、この先6マスは食べ物屋さんはないんだ」
で、6以外を出せばどれも楽しく遊べそうな出し物のマスだな。と、スゴロク校内地図を見れば、サイコロを振る。まあ、6も楽しく遊べそうなマスではあるが旧校舎に入ってしまうのだ。そしたら長くは遊べない。
「……まあ、でも調査だしね」
無慈悲に出た6の数字を見て、シキアは少し残念そうに旧校舎に向かった。とりあえずそのマスでは楽しめるといいなぁと思いながら。
成功
🔵🔵🔴
レオナール・ルフトゥ(サポート)
誰かの面倒を気づいたら見ているような、
近所のお兄さん、もしくは保護者的ポジションです。
荷物番から料理まで頼まれれば意外になんでもやります。
料理に関しては頼まれなくても率先してやります。
基本的に穏やかな性格をしていますが、甘いわけではありません。
可愛い子には旅をさせよ精神。
全体を見るようにし、必要な場所へ行きます。
無駄な争いは厭いますが、納得できるものであれば容赦はしません
他おまかせします。
●情けは人の為ならず
「困ったなー。なんか今更追加の荷物が届いたんだけど」
私立成男道政忠念高校付属中学の校門前で、2名の男子が頭をかきながら悩んでいた。
「でもよー、俺らも今から持ち場つかねーといけねえし、ほら、不下校の奴等非協力的だから人数足りねーじゃん?」
「だよなー。ったく、俺もさぼってあそびてえぜ」
「……だったらそれ、僕が運ぼうか?」
レオナール・ルフトゥ(ドラゴニアンの竜騎士・f08923)はそんな悩める少年たちに救いの手を差し伸べた。
「それじゃあ先生、お願いしまーす!」
「はいはーい、旧校舎ね、了解」
いやいや、客に頼めねーっす、と遠慮する少年たちを納得させるため、レオナールは自分を今度ここに赴任する教師で、見学に来ていると言いくるめた。幸い今日はスーツだったし、先生に見えなくもないだろう。実際、生徒たちはレオナールのもつ独特の頼りになる、というかお人よしオーラを察知して、ありがたく荷物を任せてくれた。ついでに、旧校舎では今、出し物が楽しすぎてそこに泊まり込みで居座ってる生徒がいるという情報もくれた。なんとなくこの荷物からも嫌な感じがしたが、届けなくて目の届かないところで何かあっては困るので彼はそれをきちんと届ける心算だ。
猟兵の悪い予感が外れるはずもなく、それは、旧校舎のオカルト研究部の部室の前につくと、突如ガタガタと動き出すのだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『オフトゥン』
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POW : もうお布団から出なくていいからね
見えない【モザイク状の手】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD : 皆で一緒に眠ろうよ
【もう一組のオフトゥン】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : オフトゥンの国におかえり
小さな【模様がたくさん描かれたお布団】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【ふかふかで暖かいお布団の国】で、いつでも外に出られる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●旧校舎の惨状
それは、大きく、柔らかく、ふわふわで、さらさらの、とてもとてもいいお布団だった。旧校舎の出し物の部屋に入った全ての猟兵はソレに出会うことになる。
「ねえ、ボクと一緒に眠ろうよ(超絶美麗誘惑ショタボイス)」
「ウフフ、私の中、あったかいよ?(眼鏡のエロ女教師風セクシーヴォイス)」
「ネムラナイカ(ウホ、いい男ボイス)」
「ベ、別にお兄ちゃんと一緒に寝たいわけじゃないんだっからね!(釘●りえボイス)」
完備で魅惑的なグッドボイスで誘いかける者たち……それはもう、どこからどう見ても、完璧に、見紛うことなく、オフトゥンだった。
「「「「皆で一回休もうよ」」」」
「……って、イヤだわ、この人たち嫌な感じがする」
「きっと儀式の邪魔に来たんだ!」
「え、あ、それ言っちゃうの?お兄ちゃん」
どうやら、このオフトゥンたちが不下校の人間を量産しているらしい。
●特殊ルール説明
【オフトゥンの国におかえり】で、猟兵たちはお布団ワールドに飛ばされます。中にいる無気力にされた人たちを外に出るように促して説得してください。
まだ文化祭が続いていること、まだゴールで来ていないことなど、この学校行事に関する楽しみや責任感など、文化祭あるあるで説得すると有利になります。
八上・玖寂(サポート)
『これも仕事なので。では失礼』
普段の口調は「僕、~君、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?」
・イメージは見栄えのいい諜報員兼暗殺者
・感情が希薄。基本的に粛々と仕事に勤しみます。常に理性的な行動を心がけます
・武装は主に暗器類で、小細工・暗殺や【忍び足】【目立たない】等での隠密行動が得意
・ユーベルコードで武装を不可視にして、鋼糸を使用しての【罠使い】や、暗器増やして投擲が主な戦闘手段
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
【激痛耐性】も多少ありますので多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
あとはおまかせ。よろしくお願いします!
●すべては丸く収まります
「と、いうわけで、そろそろ出ませんか?」
「えー、やだよー。だって面倒くさいんだもん」
八上・玖寂(遮光・f00033)はオフトゥンの世界に入り、スゴロク参加者たちを説得していたが、正論を並べるだけではあまり効果を得られずにいた。思わず面倒くさくなってご随意に、といいそうになったほどだ。
「では、いいんですね。この男しかいない学校で、外部の女性と出会えるボーイミーツガールの機会を逃しても」
なので、説得の方向性を変えることにした。
「ボーイ、ミーツ……ガール!?」
やはり、思春期の健全な男子の説得はコレに限る。
「そうです、今日ここにくるまで、あなたたちの同年代の女性はもちろん、女子高生も何人か来ていたのを僕は見ています。これはチャンスですよ? この男だらけの学校で女性と交流ができる……。まさか、全員が同性愛者というわけではないのでしょう?」
「女子……」
「女子高生……!」
先ほどまでめんどくさい、寝てたい、お布団最高といっていた男子中学生と、一部外部からゲームに参加していた男性が立ち上がった。男子高校生らしき人間も見受けられるので、私立成男道政忠念高校の生徒かもしれない。
「しかも学生諸君は今なら学校案内や何かの出し物の宣伝で合法的に彼女らに話しかけられますよね……?」
「俺、行く!!!」
「あ、ずるいぞ俺も俺も!」
少年たちは、ちょろかった……。何人か出ていくのを確認すると、玖寂はまだ心に響いてない人物たちをどう説得するかまた思考を巡らせるのであった。そうして、自分の入ったオフトゥンの世界から人がいなくなったのを確認すると、ふかふかで暖かいお布団の国を出国し、そのオフトゥンを切り裂くのであった。
成功
🔵🔵🔴
榊・ポポ
オフトゥンだー!!
この季節になるとオフトゥンの吸引力凄くなるよね!
うおーすいこまれるー(棒)
勝手にオフトゥンにすいこまれるー(わざとらしい千鳥足)
逃れられぬオフトゥンIN!!
寝てたまるかー!ゲーミングドリンクの☆元気チャージ☆環境耐性で耐えちゃる!
24時間戦えますかー!!
......( ˘ω˘)スヤァ
(以下寝言)
うーん...
ヤマオカサァン...
家賃!!!!!!(大声)
払えコノヤロー...
ヤメロー...ヤメロー...
自爆ボタンを押すんじゃぁない!!!
ふとんがドーーーーーーン!!
(UCの効果で布団が吹っ飛ぶ)
●これはネタバレなんだけど爆発するから入ってこないでね
「オフトゥンだー!!!」
榊・ポポ(デキる事務員(鳥)・f29942)は恐怖の声の正体がイケボのお布団だとわかって安堵した。と、同時にはしゃいだ。
「さあ、僕の中で眠ろうね」
オフトゥンはバサバサとはしゃぎまわるポポにも優しく声をかけ、自分の世界の中へ誘わんとする。
「うおーすいこまれるー」
お手本のような棒読みで慌てふためくポポ。
「勝手にオフトゥンにすいこまれるー」
千鳥足に見せかけたムーンウォークでさっそうとお布団の中へ入っていった。結果、その一部始終を見ていたポポと一緒に文化祭を回っていた少年は茫然として布団の誘いに乗らずに済んだのであった。
「うわぁ~。めっちゃ広いオフトゥンワールドだぁ……」
そのオフトゥンは誰もまだ取り込んでいない新品のオフトゥンだったようで、広くて快適、言うことなしの暖かさ。
「だが、寝てたまるかー!」
ポポは何処からともなく『ゲーミングドリンク』を取り出しグイっと一杯。ファイト一発! 24時間戦えますか! これで完璧な睡眠体制を得たぜ! と思いながら3歩歩いて眠りについた。( ˘ω˘)スヤァ
「うーん……ヤマオカサァン……ハムタロサァン……ふご、ふがっ、家賃‼!‼!」
ポポちゃんは眠ってからも静かにはならなかった。だってカカポだからね(カカポに対する偏見と風評被害) どうやら心地よくない系の夢を見ている様で見てるだけで不安になるような寝相で何かをひたすら呟いている。
「払えコノヤロー……ヤメロー……ヤメロー……自爆ボタンを押すんじゃぁない!!!」
ぽちっとな。ポポの夢の中で、多分ハムタロサンが自爆ボタンを押した。瞬間、ユーべルコード【ポポちゃんの寝言(ポポチャンナイトメア)】によってオフトゥンの世界で爆発が起こり、ポポはオフトゥンから放り出された。
「けほっ」
黒いすすだらけのポポが黒い煙を吐くような咳をすると、オフトゥンが突然目の前で破裂するのをぎょっとした目で見ていた少年は少し迷った後、タオルで優しくポポの体を拭くのであった。
大成功
🔵🔵🔵
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフの女の子です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
満月・双葉(サポート)
敵の攻撃を別の敵に当たるようにするなど、攪乱して敵の自滅を誘い効率的に数を減らすなど知略を得意とする
攻撃は【野生の堪】で察知して避け、避け切れなかったものは痛覚を遮断し(【激痛耐性】)で痛みを無視して動く
戦闘における立ち位置は主戦力になりそうな人を見極め、その人が動きやすいようサポート
【読心術】で敵味方共に心理を読み、敵の隙は付け込み(深追いはしない)、味方の動揺は素早く鎮める
戦闘が円滑に進み、仕事を完遂させるためなら手段は問わない冷酷さを持つ
ミュー・ティフィア(サポート)
困ってそうですね。少しお手伝いしましょうか?
口調 (私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、でしょうか?)
基本的に誰に対しても友好的です。
時々うん、と相槌をしたり、敬語はやや崩れちゃったりします。
好きなものは紅茶です。
余裕があったら飲みたいです。
なるべくなら助けられる人は助けます。
復興のお手伝いとかは積極的に頑張っちゃいます!
現地の人達との交流やケアもしていきたいです。
もちろんオブリビオンや悪人には容赦なしです!
相手次第では手加減するかもしれないですけど。
ユーベルコードやアイテムは何でも使います。
いかなる場合でも公序良俗に反する事には関わりません。
不明点や細かい部分はお任せします。
桜井・乃愛(サポート)
桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女の子です。
普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
サエ・キルフィバオム(サポート)
アドリブ歓迎
基本的には情報収集が得意かな
相手が何かの組織だったら、その組織の一員になり切って潜入して、内側から根こそぎ情報を頂いちゃうよ
そうじゃなければ、無害で魅力的な少女を演じて、上手く油断させて情報を引き出したいね
戦いになったら、直接力比べの類は苦手だから、口先で丸め込んだりして相手を妨害したり、糸を利用した罠を張ったり、誘惑してだまし討ちしちゃうかな
上手く相手の技を逆に利用して、手痛いしっぺ返しが出来ると最高♪
敢えて相手の術中に陥ったふりをして、大逆転とかも良く狙うよ
●オフトゥンVS女子の誘惑for男子中学生
猟兵の少女たちが誘われるままにオフトゥンの世界の中に入ると、そこにはぐでーんとした様子で地面に横たわるやる気のなさそうな男子生徒たち、推定不下校少年たちがごろごろしていた。少女たちは悟る。ああ、彼らを救出してからじゃないとこのオブリビオンは倒すわけにはいかないのだな、と。
「ねえねえ、後輩君たちー♪こんなところで何してるのー?」
サエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)は優しくて気さくで土下座したらエッチなことさせてくれそうな2個上の先輩。くらいのノリでごろごろする少年たちに声をかけた。先ほどまで無防備にだらけていた少年たちは突如キリッとした表情になり、一瞬で居住まいを正す。
「いえ、ちょちょちょちょっと休憩してただけっす! 先輩!!!」
「おいおい、ここ男子校だぜ? こんなところに美人なじょせいのせんぱぱぱいがいるわけ……!」
そう、あからさまに動揺しているのだ。
「ふふ、ごめんごめーん☆からかっちゃったー。あたし、文化祭見に来た○×高校の生徒なんだけどー、迷子になっちゃってさぁー。あ、彼女、ツレね?」
「やっほー! 休憩中にごめんね? それで、悪いんだけどちょっと迷子になっちゃって……私たちの事2人で案内してくれないかな? お願い!」
サエに合わせて、とばかりにアイコンタクトされた桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)は元気よく気さくに少年たちに話しかけ、両手を合わせてお願いポーズを少年たちに繰り出した。
「げ、元気っ子先輩とちょっとエッチな雰囲気のある先輩……これは夢か? ちょっとお前俺のほっぺつねってくれ!……いててて!」
男子高校生にとって夢の様なシチュエーションが訪れたことを現実だとかみしめた少年たちは、その後、歓喜の声を上げた。
●
「大丈夫ですか?」
ところ変わって別のオフトゥンの世界では、ミュー・ティフィア(絆の歌姫・f07712)は相棒の闇の精霊フィア、そして偶然一緒になった赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)と共にオフトゥンのなかで迷子になっている子羊に手を差し伸べていた。
「あれ、お姉さんたちも迷子ですか?」
「違うよー。私は君をここから連れ出しに来たんだー」
「そうです、ここがどこだかわかりますか?」
にこやかに手を差し伸べる愛に続けてミューが彼に状況確認を行えば、少年は少しうーんと考え込んだ。
「いやー、それが、スゴロクゲームしてたらここに迷っちゃったんですよね。なんか無気力になっちゃって、お姉さんたちに話しかけられるまで疑問にも思わなかったですけど、ここどこですか?」
危機感のない顔できょとんとする少年に、愛たちはここは部活棟の迷路アトラクションの中だけどそろそろいったん片付けないといけないからスタッフの手伝いで呼びに来た、と言って一緒に来るように少年に説得した。
「え、外部の人にも迷惑かけちゃってるんですね、すみません、案内してください」
もともとぽやんとしているらしい少年はのんきにそういうと、愛とミューの案内の元、オフトゥンを脱出した。
●
「こっちオッケー」
サエと乃愛が少年たちと共にオフトゥンから出てくると人差し指と親指で丸を作る。
「こっちも大丈夫♪ もう中にヒトの気配も感じないよー☆」
アイとミュー、そして少年の後から出てきたフィアがブイサインを見せる。
「了解です、では、吸い取ってしまえ!」
他の猟兵たちのサインを受ければ、満月・双葉(時に紡がれた人喰星・f01681)は【カエルの呪い(カエルノノロイ)】で召喚したカエルのマスコットたちによって見た目平和的にオブリビオンを駆除する。
「あぁ……吸われちゃうううう」
「もーやだー。ぼくねるううう」
などと、無気力な声を上げながら消えていくオフトゥンたち。それらが消えれば男子生徒たちも我に返ったようにあれ? と周りを見渡す。
「もう大丈夫だよ♪ 案内してくれてありがと」
「また迷ったらよろしくね」
少年たちは戸惑いながら、少し名残惜しそうに美人のお姉さんたちから離れて学園祭へと戻っていった。
「それで、何か情報は得られましたか?」
と双葉が聞くが、サエ、ミュー、愛、乃愛の四人は残念そうに首を横に振る。
「そうですか、まあまだたくさんオフトゥンはありますし……」
「そうですね。地道に救助と情報収集をしましょう」
「ゴメンちょっとキャラ作るの疲れたから次代わって」
気合を入れなおす双葉とミューに、サエは素に戻ってそう頼んだ。
「いいでしょう……」
「では、平和のために、頑張りましょう!」
「乃愛もまだまだいけるよー!」
こうして少女たちは時折布団処理班とオフトゥンワールドに取り込まれた不下校生徒救出班の役割を後退しながら、広い旧校舎の中で次々と救助活動を行うのであった。そうして猟兵たちが人々を救出する裏で、今回の不下校続出事件の首謀者の元へある邪神を召喚するための準備が何者かに邪魔されているという報が届くのは、もう少し後の話。
成功
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久遠寺・遥翔(サポート)
UCでフレアライザーや派生形態に変身するか
イグニシオンに【騎乗】して戦う
死角を突いたりといった戦法に躊躇はない
戦いでは取れる手を全力でとる
ただ人質を取ったりなんて義にもとる真似はしないけどな
救助対象がいる場合それ優先で動くぜ
変身・騎乗どちらの場合でも基本的に【空中戦】を仕掛ける
飛行系UCの速度やワイヤーを使った【地形の利用】【ダッシュ】による高速機動戦闘だ
相手の攻撃は【第六感】【視力】を駆使した心眼で【見切り】ながら【残像】でかわし
避けきれない攻撃を【オーラ防御】や【各種耐性】で受け流しながら【カウンター】の
【生命力吸収】する黒焔で対象を【焼却】する【2回攻撃】【範囲攻撃】を叩き込む戦術になる
アス・ブリューゲルト(サポート)
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
いつもクールに、事件に参加する流れになります。
戦いや判定では、POWメインで、状況に応じてSPDの方がクリアしやすいと判断したら、そちらを使用します。
「隙を見せるとは……そこだ!」
UCも状況によって、使いやすいものを使う形です。
主に銃撃UCやヴァリアブル~を使う雰囲気です。剣術は相手が幽霊っぽい相手に使います。
他人の事は気にしない素振りを見せますが、基本、不器用なので、どう接したらいいのかわからない感じです。
ですが、合せるところは合せたり、守ってあげたりしています。
特に女性は家族の事もあり、守ってあげたい意欲が高いです。
※アドリブ・絡み大歓迎、18禁NG。
●強制救助
「1つの布団に皆収まってくれてるなら話が早いんだけどな」
久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)は両手に男子生徒を抱えながらオフトゥンに2回攻撃を叩きこんだ。
「あぁん、いけずぅ……」
などと無駄に艶めかしい声を上げながら消えていく布団。これで10枚目になるが、1人で入って出てを繰り返すのは効率がよろしくない。
「手が足りないなら、力を貸すぞ……」
そこに遅れて馳せ参じたアス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)が声をかける。決してアスが遅かったわけではなく、それだけ遥翔の行動が早かったのだ。
「ああ、それじゃあ俺がどんどんオフトゥンの中から人を助けるからオフトゥン退治をメインで頼むぜ」
「……了解した。だが、俺も手が空いてるときは救助も手伝おう」
男同士に余計な言葉はいらない。
「さあ、先輩のお通りだ。後輩共、俺についてこい!」
それはまるで、部活の後輩たちを強制連行する体育会系の先輩のように、遥翔も、アスも、夢見心地、気だるげ、そして無気力な不下校者たちをオフトゥンの中から現実へと強制的に引き戻していく。どんな可愛い声でオフトゥンが誘惑しても、どんなにセクシーにオフトゥンが誘惑しても、遥翔はまれにオフトゥンの誘惑に負けそうになったがその度アスがクールに遥翔を現実へと引き戻した。
「実際、布団の誘惑というのは強いからな……」
と、冷静に理解を示しながら、他の猟兵たちの活躍もあり見る見るうちにオフトゥンは旧校舎から姿を消していった。
「これで最後だな」
「ひぃ、命だけは、助けて!」
「ダメだ、悪いな……」
アスがフォースセイバーを振り上げ、最後のオフトゥンを引き裂くと、旧校舎はすっかりと静かになった。
「まだ安心はできん。とりあえず旧校舎から人払いをしておくか」
「そうだな。お前らー! 外へ出ろー! いったんスゴロクは休憩だー!」
拒否権はない、とばかりに遥翔が態と強い口調で救出された少年たちに声をかけて回れば、なんだなんだと文句を言ったりしながらも、生徒たちは大人しく従うのであった。もちろん、ゲームに参加していた外部の参加者も。
そして、本当に静かになった旧校舎に、どこからともなく呪文のような声が響いた。
成功
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第3章 ボス戦
『ダイス神の女神』
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POW : ダイス神の女神はルールに従うように言っている
【ダイス判定】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD : ダイス神のイタズラ
【ダイス判定】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【悪いダイス判定】で攻撃する。
WIZ : ダイス神のダイス判定が荒ぶっておられる
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
イラスト:祥竹
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠純・ハイト」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●それはダイスの女神様
「おい! オフトゥンたちが消えてるぞ!」
「なにぃ!? なぜだ! この日の為に我々がどれだけ綿密に準備をしたと思っている!!!」
「くっくっく、落ち着きたまえ、諸君、不完全ではあるが、賽は投げられた……」
「何!? よし、では呼び出すぞ!」
旧校舎の屋上、今回の事件の首謀者らしき男たちは不完全な状態でそれを召喚した。
「これで、これで勝てるのか! 今年の等身大人生ゲーム大会!」
まばゆき光が屋上から発されたが、下の人々には気づかれていない。猟兵たちの中で情報収集を行っていた者たちの誘導で、ほぼ無人となった旧校舎の階段を上った猟兵たちは、今召喚されたばかりの不完全なそれを目の当たりにする。
「なんだ、汝らが妾を呼んだのはそんなくだらない理由だったのか?」
彼女は、ダイスの女神様。気まぐれで、サディストで、絶望が大好きないたずら女神である。
「いいだろう、では、汝らの願いをかなえるか、ダイスで決めようか……」
女神は猟兵たちが手を出すよりも早く、出目に結果が記されたさいころをふる。
「……残念、振出しに戻って一回休み。だ」
女神がそう発すると、今回の事件の首謀者の男たちは突然光に包まれてその場から姿を消してしまった。
「――さて、次は来客か?」
女神は一呼吸置くと、背後の猟兵たちを興味深そうに見つめた。
「汝らは、妾を退屈させないでくれよ?」
大空・彼方(サポート)
《アドリブ、連携、苦戦描写、UC詠唱変更、その他何でも歓迎です》
「はじめまして。今回バックアップに回る舞姫です。未熟者ではありますがなんなりとご用命ください。」
UDC組織に所属する新人猟兵。戦闘経験は豊富。
一人称:私
口調:敬語で機械的
性格はクールでマイペース。そしてドがつく程の面倒くさがり。一見、常識人で冷静沈着に見えるが、どこか天然なところがある。獲物は日本刀。
前衛であれば未来視を用いて舞うように敵の攻撃を引き付けながら隙を伺う。
後衛では異界召喚により援護と回復役をこなす。
UCは指定した物をどれでも使用可能。基本的に情報を収集し、慎重に行動。命令や指示には忠実に従い他の猟兵をサポートします。
メイリン・コスモロード(サポート)
『一緒に頑張りましょうね。』
人間の竜騎士×黒騎士の女の子です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「対人恐怖症(ワタシ、アナタ、デス、マス、デショウ、デスカ?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
人と話すのに慣れていなくて
「えっと……」とか「あの……」とか多様します。
戦闘ではドラゴンランスを使う事が多い。
その他、キャラの台詞はアドリブ等も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
フルム・サーブル(サポート)
余裕があるときや敵に憐れみを感じる場合は基本通りの穏やかな口調
余裕がなかったり、敵がえげつなくて怒りを感じるような場合は
「敵には」の口調です
でもあまりキャラぶれは気にしないので
公序良俗に反しない限りは好きに扱ってください
技能は【力溜め】【怪力】【グラップル】【シールドバッシュ】【カウンター】など
セットされているもの(サバイバル等の事情でばらつきがあります)
を活用し、小さい体で戦場を飛び回りながら
優雅(自称)な戦いをします
どうみてもそのスタイルは脳筋です
武器は鍵(バトルアックス)や杖(バールのようなもの)をメインに使いますが
選択されたユーベルコードによっては拳一つでの戦いも可能です
ハロ・シエラ(サポート)
私はハロ・シエラ。
戦う事以外は不得手です。
また、オブリビオンによる問題に対しては説得などより戦いで蹴りをつけるのを好みます。
口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)。
基本的には誰に対しても敬語です。
戦術としては【第六感】と【見切り】を駆使して勝機を見出し【カウンター】や【鎧無視攻撃】で敵を仕留めるスタイルです。
真面目に戦いますが、強敵が相手なら【毒使い】や【投擲】、【物を隠す】による【だまし討ち】も視野に入れましょう。
ユーベルコードは戦況に応じて何でも使用しますが、味方や一般人は巻き込まない様に努力します。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
北条・優希斗(サポート)
『敵か』
『アンタの言う事は理う解できる。だから俺は、殺してでも、アンタを止めるよ』
『遅いな』
左手に『蒼月』、右手に『月下美人』と言う二刀流を好んで戦う剣士です。
自らの過去を夢に見ることがあり、それを自身の罪の証と考えているため、過去に拘りと敬意を持っております。その為オブリビオンに思想や理想があればそれを聞き、自分なりの回答をしてから斬ります。
又、『夕顔』と呼ばれる糸で敵の同士討ちを誘ったり『月桂樹』による騙し討ちを行なったりと絡め手も使います。
一人称は『俺』、口調は年上には『敬語』、それ以外は『男性口調』です。
見切り、残像、ダッシュ等の機動性重視の回避型の戦い方をします。
河崎・統治(サポート)
絡み、アドリブ歓迎
戦闘前にイグニッションカードから装備を展開し装着。
味方と連携しつつ周囲を警戒、索敵して進む。暗所では暗視ゴーグルを使用する。
敵と遭遇したらアサルトウェポン、21式複合兵装ユニット2型で攻撃しつつ接近し、白兵戦の間合いまで接近した所で武器を水月に持ち替えて攻撃する。
使用UCは状況に合わせて変更。
●TRPG式
「退屈する暇なんてあるのかい?」
フルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)は小さな体で一番最初にダイスの女神に飛び込んだ。豪快に、まっすぐに、自分の体ごとダイスの女神に杖を叩きつけようとする。
「なるほど、それでは君の命中判定は自動成功だ。私の回避判定と行こうか。35以下で成功だ」
一瞬の間に空中に突如現れた10面ダイスが振られ、それは31の数字を叩きだす。するとどうだろうか、今にもあたりそうだったその攻撃が、不思議な力で女神の体から狙いが外れていく。
「なんだと!?」
それは外れようのないはずの攻撃の運命を、まるで覆したようで、フルムは思わず動きを止めた。
「さあ、ルールはわかったか? 次々来い、と、その前に、反撃だな」
ダイスの女神はそれに反して全くのあたりまえのことが起こったかのようにふるまう。未熟とはいえ、ダイスの女神の運命力というものが働いているらしい。なお、ダイスの女神は反撃を仕掛けようとしたが、ダイスの目が87だったので普通に失敗した。
「どうだ、妾が能動的に行う行動に対し、ダイスを振る。35以下なら成功。以上なら失敗。簡単なルールだろう?」
フルムに放った衝撃波は空へと霧散する。
「奇妙な空間ですね。流石邪神といったところでしょうか」
続いて大空・彼方(眠れる神の巫女・f33087)が日本刀を抜いて駆け出す。本当にダイスの判定で結果が決まるかを確かめるためではない。彼方は未来視でダイスの判定結果を見たから駆け出したのだ。
「では、一撃失礼します」
「……なるほど、チートか……ではダメージ判定もしようか」
回避のダイスは37。未来視で見た通り結果は回避失敗。ダイスの女神に攻撃が命中する。ただし……。その出目は、8。8しか喰らわないということはない。ただ、そのダイスから逸脱した数字を出せば出すほど、ルールを破ったことになるだけだ。
「超過ダメージはルール違反だ。君も喰らうといい」
そして、続いて女神が11のダイス目を出し、女神は彼方の刃を手で受け、その刃を握って彼方の動きを自分へのダメージの代償にとめると、そのまま手を伸ばし、彼方の胸元に手を置いた。
「では、大ダメージと出たので、反撃分込みで少し痛い目見てもらうぞ」
零距離から放たれた炎の竜巻が彼方の体を切り裂きながら燃やし飛ばした。ダイス目は85を出していた。
「えっと、あの……すみません」
続いて、メイリン・コスモロード(飛竜の鉾・f13235)は女神を槍で貫いた。回避は87で失敗、ダメージ判定は3。まるでダイスの女神に弄ばれているようにダイスの出目が振るわない。女神の腹部を槍で強く差し出すのは、到底3という小さな出目の結果にはそぐわないだろう。その強力な一撃を受けた女神は、しかし笑った。まるで慈愛を与える良き女神のように。
「なるほど、中々やるではないか、しかし、辛いだろう? 妾の反撃が直撃はしないから出直しておいで」
女神の言う通り、66で命中判定に失敗したため、先ほどと同じように炎の竜巻を出そうとするもただ風の力だけが暴走し、メイリンを吹き飛ばして後退させるにとどまってしまった。だが、ルール違反分のダメージは受けてもらう。メイリンは体の中から、まるで自分が与えたダメージの殆どを自分も受けてしまったかのように痛みが走り、踏ん張ることも、受け身をとることも出来ずにそのまま彼方のところまで吹っ飛ばされていた。それでもすぐに立ち上がり、けがを負った彼方に声をかけ、手当に回ることにした。自然現象攻撃が相手では、自分も彼方も巻き込まれる可能性があるからだ。
「では、続いてはこちらから行こうか」
ダイスの女神はきまぐれ。今度はこちらから攻撃を仕掛けた。狙いはハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)。自らの体に雷を纏いながら、真っ直ぐに突っ込む。
「……それはご遠慮いただきたいですね」
ダイスの女神は命中判定40。35以上なので当たることはないが、そのルールを破らない保証もあるはずがなく。開始費用としなければ当たるかもしれないのでハロは大きく後ろに飛び退き、そのまま地面を蹴って空中へと跳び上がった。
「命中さえするならば、蹴りぬくだけです……!」
女神は回避判定75で失敗。ハロの飛び蹴りは女神の体に撃ち込まれた。
「ふふ、遠慮なしだな」
「……」
挑発的な女神の言葉に答えることはなく、ハロは全力の蹴りで女神を刀を構える猟兵たちのほうへぶっ飛ばす。ダメージ判定は8。そう、たったの8だ。本当にダイスの女神さまに遊ばれているきがした。ルール違反、超過ダメージ分の痛みを受けて、ハロは着地点で一時ひざを折った。
「あわせろよ」
「ええ、こちらこそお願いしますね」
女神の飛び先では河崎・統治(帰って来た能力者・f03854)と北条・優希斗(人間の妖剣士・f02283)が刀を構えて待っていた。連携攻撃の為女神の回避か判定は1回のみ。53で失敗。このピンチを覆すことはできないようで、けれど、自分自身がダイスの出目に翻弄されながらも楽しそうににやりと笑っている。
「焼き斬れ!フェニックススラッシュ!」
「躍るよ、蒼き月の舞を……!」
2人の居合切りからつながるユーベルコードの連続攻撃、同時に抜いた剣で女神を斬って大きくダメージを与えた後、統治は【フェニックススラッシュ】を発動しその身に不死鳥の炎を纏い背後に回って連撃を、優希斗は【夢月蒼覇斬(ムゲツソウハザン)】で無心の連撃を正面から、統治と挟み撃ちにするようにして叩き込んだ。これで女神が吹っ飛んでダメージを抑えながら優希斗の止まらない連撃の一部を回避することもなく、文字通り嬲られるだけだ。
「趣味じゃないが、女神様相手に躊躇ってられないからな……! これで燃えろ!」
統治が最後の一撃を切なくたたきこもうとしたその時、統治と優希斗の体に、激しい痛みと衝撃が走る。
「ぐ……っ!」
優希斗のダメージ判定は47、まだふらつく程度で済んだが、統治は12……。ダイスの女神に弄ばれるかのように、全身に焼けるような痛みが走る。
「さらに反撃だ」
ボロボロになっても、女神が膝をつくということはないらしい。だがまたもや、めがみは42という判定によって攻撃の成功判定を失敗した。それでも、全く自然災害が起こらないということはない。女神が蓄えていた電流が今にも解き放たれそうとしていた。優希斗は統治を抱きかかえ、女神の雷が当たらない位置まで後退した。後ろで巨大な音と閃光が女神の前後左右、そして上空に向かって走る。ここが鉄筋コンクリートの校舎の屋上でよかった。地上なら、下で文化祭をやっている人たちにも被害が及んだことだろう。
「ふふ、君たちは一回休みだ」
女神はふらついた体で攻撃してきた猟兵たちを対象に、出目に結果が記されたダイスを振る。よく見ればそれは全面最後の一文は一回休みになっていた。
成功
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榊・ポポ
出たな!ダイス神!
確率表記なんてアテにならない系ダイス神だなコノヤロー!有料ガチャ料返せ!!
(クソみたいな10連ガチャ結果が出ている業務用アイヒョーン片手に)
ならこのフィールドを地上げしてポポちゃんの好き勝手出できるようにして確率操作を☆ハッキングしちゃる☆
本来ならファンブルでとんでもねー事起きるんだろうけど!
全部しょっぱい結果にしてやっからな!そいうフィールドにしたからシカタナイネ
いい結果が出るとミニポポちゃんズが☆リミッター解除されっぞ!
うっかりクリティカル出したら荒ぶるミニポポちゃんズの☆レーザー射撃が来るぞ!
●ポポちゃんの確率操作☆
「やるな! ダイス神! だが、ポポちゃんは確率なんかに絶対負けない!」
ポポちゃんの次回作にご期待ください――。
「っておわらすなー!!!」
「なんだ、フラグを立てたわけではないのか?」
「そんなわけないだろ! ほら見ろ、コノアイヒョンもそう言っている」
ポポちゃんは手に持ったアイヒョンでデイリーガチャをひいた。グレンレッドファンタジーというゲームで演出が始まる……結果はキャラが出ないタイプの優良ガチャ産で最低レアの汎用武器だった。
「うおーーーーー! アイヒョンもそういってるんだああああ」
石で10連ガチャをひいた。最低保証のSレア武器1個と最低レアの武器と召喚石の詰め合わせだった。
「う、うおおおおおお!!!!」
数分後、ポポは天井、と呼ばれる交換保障回数有料でガチャを回してほしかったキャラを手に入れた。
「ほらなっ!!!!」
(なんだこの鳥……)
ズタボロの運命の女神は訝しんだ。
「というわけでお前のせいだ! ゆるさーん! ここからここまで全部、ポポちゃんの場所です! 今決めた!」
ポポは突如ブチギレて【ポポちゃん地上げ屋(ココカラココマデゼンブ)】を発動した。ぶん投げられる立ち退き契約書の束。女神の回避判定ダイスは10で成功。しかし、この技は外れてもこの地形、屋上全体に対して効果を発揮できる。
「ふん、そんな紙切れで私を倒せると思うとは、回避したのもばかばかしくなるな」
女神は反撃の判定のダイスを振る。その時、歴史が動いた――。ダイスの出目は99。おかしい、本来なら違う出目のはずなのに、99だ。それもそのはず、今この屋上はポポちゃんの創り上げたフィールド。場を制御できるのはポポ。つまり、もうダイスの出目はハッキングされているのだ。な、なんだってー!?
「でたらめな、こんなものは無効だ!」
と、女神が叫ぶも、女神は女神であるがゆえに、ダイスの決定には逆らえない。ファンブル表として、女神の1回休みのサイコロが振られ、地面に縛り付けられて1回休みをひいてしまう。
「1回休みだから、もう一度ポポちゃんの番だっ!」
ポポは再度攻撃のダイスを振った。結果はもちろん……
「クリティカルだ、くらえーーーーっ!!」
01。どこからともなくあらわれた大量のミニポポちゃんズは、容赦なく女神に☆レーザー、目からビームの雨を降らせた。
「そんな、バカな……」
本来触れられないダイスの出目を制御されたダイスの女神に勝ち目があるわけはなく、その後もファンブルを出してはポポちゃんズたちの攻撃を受け、やがて女神は消えた。
「これにて、一件落着!」
平和になった成男道政忠念高校付属中学を見届ければ、ポポは大空へと帰っていくのであった。
しかし、今回の黒幕はおうちに帰って一回休みしただけ……。いつかまた、もしかしたら成男道政忠念高校付属中学で事件が起こることもあるかもしれない。
大成功
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